JPH08132602A - インクジェット式印刷装置 - Google Patents

インクジェット式印刷装置

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JPH08132602A
JPH08132602A JP27246694A JP27246694A JPH08132602A JP H08132602 A JPH08132602 A JP H08132602A JP 27246694 A JP27246694 A JP 27246694A JP 27246694 A JP27246694 A JP 27246694A JP H08132602 A JPH08132602 A JP H08132602A
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剛 早川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 印刷される箱などの面に印刷ヘッドのノズル
面が直接当接するのを防止し、ヘッドブロックがどの様
にその姿勢を変えても箱などが円滑に移動し、同時にコ
ンベアの逆方向の移動でも印刷面を汚さないようにす
る。 【構成】 インクジェット式印刷ヘッド16を装備した
ヘッドブロック1を回転して印刷文字等の大きさを変え
る。ヘッドブロック1の前カバー17には、ヘッドのノ
ズル面16bを露出させる4角形の窓穴17cを形成し
てあり、その周囲に球体が転動自在に設けられ、その一
部17dが印刷ヘッド16のノズル面16bよりも前方
へ突出している。球体の一部17dは窓穴17cの対角
的位置関係にある2組のコーナー部のうちの1組のコー
ナー部近傍に位置し、印刷文字等の大きさを変更するた
めにヘッドブロック1が回転する時には、球体の一部1
7dが印刷領域S1 ,S2 ,S3 の外側に位置する方向
へ回転する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、物流搬送システム等に
おいて、例えば、包装用のダンボール箱の横腹面に製造
元、包装の内容物、その数量などを表示する文字、数
字、その他のマークや記号を印刷するのに利用されるイ
ンクジェット式の印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からこの種の印刷装置は、大別する
と4つのブロックから構成され、その第1のブロックの
ヘッドブロックは、インクジェット式印刷ヘッドを装備
しかつ駆動信号補正基板を実装してあり、第2のブロッ
クは、この印刷ヘッドにインクを供給するインクタンク
を内蔵してあるインクタンクユニットであり、第3のブ
ロックの入力ターミナルは、印刷内容を入力するための
もので、ディスプレイ装置や入力用のキーボードを具備
し、第4のブロックは、印刷ヘッドの駆動を制御するコ
ントロールユニットであって、このユニットには、駆動
信号を生成し印刷ヘッドを駆動する信号を生成させる駆
動回路基板や、電源回路基板その他の制御回路基板が実
装してある。そして、このコントロールユニットの駆動
回路基板とヘッドブロック内の駆動信号補正回路基板と
は、フラットケーブルを内部に有する蛇腹状パイプのコ
ンジットにより電気的に接続してあり、この駆動回路に
より生成された駆動信号は、印刷ヘッドの特性に対応し
てこの駆動信号補正回路基板によって補正されて印刷ヘ
ッドに供給され、この印刷ヘッドは駆動されるものであ
る。
【0003】そして、従来からヘッドブロックは、図1
2に示すように外装ケースa内にインクジェット式印刷
ヘッドbが格納してあり、このケースの前面に開口して
ある4角形の窓穴cにこの印刷ヘッドのノズルプレート
dが嵌合して、このノズル面が露出しているもの、或い
は図13(a)(b)に示すように、この外装ケースa
の前面に、この前面よりも突出して窓穴cの隣り合う2
辺の面を覆うL字状の別部材の保護板eを貼着してある
ものがある。
【0004】また実開平5−65538号公報には、印
刷ヘッド台に、被印刷物に当接しつつ回転しうるローラ
を印刷ヘッドの表面より被印刷物側へ突出させて設けた
ものがある。ローラは印刷ヘッドのライン状に整列する
ノズル列に平行に延伸する軸により回転自在に支持して
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、印刷される
ダンボール箱は、コンベア上を流れて固定的に設置して
あるインクジェット式印刷装置の前面を通過し、この通
過時にその横腹面に印刷されるものである。そこで図1
2に示す例では、印刷ヘッドbのノズル面がケースaの
窓穴cから露出し、このノズル面が直接このダンボール
箱の横腹面に当接する構成であるため、この印刷ヘッド
bが破損することがある。また、図13に示す例の場
合、保護板eが貼着してあるため、印刷ヘッドbの破損
は防止できるが、別部材の保護板eを使用するものであ
るため、コストの面で問題があり、さらにコンベアが逆
方向に移動した場合、例えば図13(a)の前面をコン
ベアが左から右へ移動すると、この保護板eがノズル面
より突出状態で印刷直後の印刷面に摺接することになる
ので、印刷面を汚すことがある。
【0006】またローラを突出させて設けたものでは、
ローラの回転方向がローラの軸の向きにより常に一定で
あるので、ヘッドブロックを回転してその姿勢を変える
ことにより印刷文字の大きさを変更するような印刷装置
に用いた場合には、被印刷物の移動方向とローラの回転
方向が相違することがあり、この場合、印刷ヘッドに押
上げ力が作用し、このために印刷ヘッドがぐらつき、印
刷文字が乱れることになるので、高い解像度の文字を文
字の大きさを変えて印刷することができない。また、逆
方向にコンベアが移動した場合には、印刷直後の印刷面
にローラ5が摺接して印刷面を汚すことになる。
【0007】そこで本発明の目的は、ヘッドブロックが
回転してその姿勢を変えても、コンベア上のダンボール
箱などを円滑に移動させると共にその面に印刷ヘッドの
ノズル面が直接当接するのを防止し、同時にコンベアの
逆方向の移動でも印刷面を汚さないよう対処でき、コス
トの面でも最小に押さえることのできるインクジェット
式印刷装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、インクジェット式印刷ヘッドを装備した
ヘッドブロックを有し、このヘッドブロックを回転して
その姿勢を変えることにより印刷文字の大きさを変更可
能な印刷装置において、ヘッドブロックと印刷ヘッドと
の少なくとも一方には、少なくとも一部が印刷ヘッドの
ノズル面よりも前方に突出する球体が転動自在に設けて
ある構成である。
【0009】また、ヘッドブロックには、ノズル面を露
出させる4角形の窓穴が形成してあり、球体は、窓穴の
対角的位置関係にある2組のコーナー部のうちの1組の
コーナー部近傍に設けてあり、ヘッドブロックは、印刷
文字の大きさを変更するときに球体が印刷領域の外側に
位置する方向へ回転する構成であることが好ましい。こ
の場合、球体は、コーナー部を境としてその一辺側に位
置する第1の球体とコーナー部を境として他辺側に位置
する第2の球体とで構成してあり、第1の球体と第2の
球体との間にはインクが通過可能な隙間が形成してある
ことが好ましい。
【0010】
【実施例】図面を参照して本発明の一実施例を説明す
る。図1に概略の構成を示しており、ヘッドブロック1
は支持台2により高さ及び進退方向に位置調整可能に支
持してある。即ち、支持台2に縦柱21がハンドル22
によって上下に移動可能に支持してあり、この縦柱に固
定された取付部材23によって横板24が支持してあ
り、ヘッドブロック1は後端部でこの横板の先端にヘッ
ドブラケット26に支持されている。
【0011】横板24の後端部に固定してあるインクタ
ンクブラケット25上に、図示しないインクタンクを内
蔵するインクタンクユニット3が載置され固定してあ
る。
【0012】支持台2の後方に別に設置された固定台4
は、支持柱41の上端に固定してある。この固定台4上
に、図示しない電源回路基板と制御回路基板を内蔵した
コントロールユニット5が固定してある。
【0013】コントロールユニット5の近くには、入力
ターミナル6が設けてあり、印刷内容を入力するための
キーボード61と、それを表示するためのディスプレイ
装置62が備わっており、コントロールユニット5内の
制御回路基板に接続してある。
【0014】コントロールユニット5とヘッドブロック
1との間を、フラットケーブル内蔵のコンジット7で連
結してあり、インクタンクユニット3とヘッドブロック
1との間を、インクチューブ内蔵のコンジット8で連結
してある。
【0015】図2及び図3はヘッドブロック1の横断面
図及び縦断面図であり、上面開口の箱型のベース板10
内に、柱11によって駆動回路基板12が支持してあ
る。駆動回路基板12は、後述の印刷ヘッド16の駆動
信号を生成する回路を含んでいる。コンジット7はコン
ジットコネクタ71を介してヘッドブロック1に連結し
てあり、内部に有するフラットケーブル72の先端は、
ソケット73を介して駆動回路基板12の後端部に接続
してある。駆動回路基板12の先端部には、カードエッ
ジコネクタ13を介して駆動信号補正回路基板14が接
続してある。この駆動信号補正回路基板14には駆動回
路基板12から駆動信号が供給されると共に、駆動回路
基板12からの駆動信号を後述の印刷ヘッド16の特性
に対応して補正して印刷ヘッド16に供給するものであ
る。またコンジットコネクタ81を介して連結してある
コンジット8に内蔵されているインクチューブ82は、
ベース板10の前板10aを貫通してその前方に至って
いる。ベース板10の上面開口は上カバー15により覆
われている。
【0016】そして、上記のコントロールユニット5に
内蔵してある制御回路基板は、駆動回路基板12と駆動
信号補正回路基板14を介して後述の印刷ヘッド16の
駆動を制御するものである。
【0017】ベース板10の前板10aの前面には、イ
ンクジェット式印刷ヘッド16が固着してある。インク
ジェット式印刷ヘッド16を覆う前カバー17は、前板
10aに止めねじ17aにより着脱可能に連結されてい
る。駆動信号補正回路基板14の前端部は印刷ヘッド1
6に接続してあり、インクチューブ82の前端部は、印
刷ヘッド16に連結してあり、印刷ヘッドの前面に設け
てあるノズル部16aにインクを供給可能である。ノズ
ル部16aは前カバー17の前面17bに開口する4角
形の窓穴17cに嵌合してそのノズル面16bが露出さ
れており、かつノズル部16aを僅かにへこませてあ
り、これによりノズル面16bと前カバーの前面17b
とはほぼ同一レベルに保たれている。
【0018】図4、図8に示すように、前カバー17の
前面17bには、窓穴17cの対角的位置関係にある2
組のコーナー部のうちの1組のコーナー部近傍(右下と
左上の角)に、それぞれ2個の球体17e…が転動自在
に設けられ、その一部17d…が印刷ヘッド16のノズ
ル面16bよりも前方へ突出している。球体17eは図
8に示すように、それぞれ球体支え板17fによって、
自由に転動できるように前カバー17の裏側に保持さ
れ、その一部17d…が印刷ヘッド16のノズル面16
bよりも前方へ突出している。この球体17eはその一
部17dが包装用のダンボール箱Gの横腹面である印刷
面gに当接した場合にも、それ自身が自由に転動するこ
とによって滑らかに段ボール箱をコンベア上で移動さ
せ、かつ印刷時に印刷面gとの間を所定の間隙に保つた
めのものである。
【0019】図2,3に示すように、窓穴17cとノズ
ル部16aとの間隙部は、ゴムなどのシール部材18が
設けられ、後述のノズル16dから出たインクが外部か
ら内部に浸入するのを防止している。印刷ヘッド16の
側部には、インク流路内にごみや気泡があるなどにより
インク詰りを生じた時などに、強制的にインクを排出さ
せるための操作つまみ16cが突出している。
【0020】図3乃至図7はヘッドブロック1を横板2
4に進退可能かつ回転可能に支持する手段9を示してい
る。ヘッドブロック1を回転させることによって、印刷
される文字の高さを設定することができる。図4及び図
5は正面側から、図6及び図7は背面側から見たもの
で、ベース板10の後端部側には、下方へ向かって回転
支え板91,92(図3に図示)が突設してあり、ブラ
ケット93が回転支え板91,92と摺接可能に設けて
ある。図4,5に示すように、ノズル部16aにはノズ
ル16d…が横1列に整列しており、このノズルの最も
右端のノズル16d1 に対向する背面位置に、図6に示
すように、中心を一致させて回転中心ねじ94が設けて
あり、ヘッドブロック1とブラケット93とは、図6,
7に示すように、この回転中心ねじ94により回転可能
に連結してある。ブラケット93はヘッドブロック1が
進退するように横板24に一定の姿勢でスライド可能に
係合してあり、ヘッドブロック1がブラケット93に対
して回転可能であるとともに、ヘッドブロック1がブラ
ケット93と共に進退可能である。回転中心ねじ94を
ノズル16dの最も右端のノズル16d1 の中心に一致
させたことで、ノズル16d1 により印刷される文字等
の部分(例えば下辺位置)を常に一定に保ち、その他の
ノズル16dにより印刷される文字等の部分の高さが回
転角に応じて変化することになる。
【0021】この回転角を規制する手段として、図4,
5に示す回転支え板91に、ノズル16d1 を中心とす
る円弧状のガイド溝91aが設けてあり、ノズル16d
が水平に整列する状態の時に、ガイド溝91aの左端部
を貫通しかつガイド溝内を摺動可能な固定ねじ91bを
ブラケット93の前面に螺合させている。また、図6,
7に示すブラケット93の背面に、回転中心ねじ94を
中心とする円弧状のガイド溝93aが設けてあり、ノズ
ル16dが水平に整列する状態の時に、ガイド溝93a
の左端部を貫通しかつガイド溝内を摺動可能な固定ねじ
93bを回転支え板92の背面に螺合させている。
【0022】図4と図6は、固定ねじ91b,93bを
ガイド溝91a,93aの左端に位置させて固定した状
態であって、ノズル16d…は水平に整列している。図
5と図7は、固定ねじ91b,93bをガイド溝91
a,93aの中間部に位置させて固定した状態であっ
て、ノズル16d…は左上り傾斜に整列している。この
傾斜角が大きいと、右端部のノズル16dと左端部のノ
ズル16dとの高低差が大きくなるので、高さの高い文
字等を印刷でき、傾斜角が小さいと、高さの低い文字等
を印刷でき、ノズルが水平に整列する時には、線または
点の印刷となる。
【0023】傾斜角の設定を容易にするために、図6,
7に示すように、ガイド溝93aに沿って目盛95を付
している。大きい目盛によって5mm刻みで文字等の高さ
を設定でき、最大高さ40mmの文字等の印刷が可能であ
る。小さい目盛は小文字等に通常用いられる高さとし
て、8mmと12mmを表示するものである。
【0024】図9及び図10には、球体17eの配設位
置が詳細に示されている。即ち、球体は、窓穴17cの
対角位置関係にある1組のコーナー部近傍に設けられて
おり、コーナー部を境としてその一辺側に位置する第1
の球体17eとコーナー部を境として他辺側に位置する
第2の球体17eとで構成してある。第1の球体17e
の一部17d1 と第2の球体17eの一部17d2 との
間には、隙間17d3が形成してあり、インクが通過可
能になっている。
【0025】そして、上で説明した手段9によってヘッ
ドブロック1が回転させられ、文字等の大きさが変更さ
れた際に、もし球体17eの一部17dが印刷領域の中
に入り込む場合には、印刷面を汚すことになる。そこで
球体17eの一部17dが印刷領域の外側に位置する方
向にヘッドブロック1を回転するように構成される。
【0026】図10(a)はヘッドブロック1の回転角
度が小さく、印刷文字等の高さが低く、従って印刷領域
S1 は幅が狭い。窓穴17cの左上と右下のコーナー部
に設けられている第1の球体17eの一部17d1 と第
2の球体17eの一部17d2 とが、いずれも印刷領域
S1 の内部に位置しないように、ヘッドブロック1は時
計方向に回転される。図10(b)はヘッドブロック1
が更に大きく回転され、印刷領域S2 は幅広くなってい
るが、第1の球体17eの一部17d1 と第2の球体1
7eの一部17d2 とは同様に印刷領域S2 の外側に位
置している。図10(c)の場合も同様であり、更に幅
広い印刷領域S3 であり、大きい文字等が印刷できる
が、この場合にも第1の球体17eの一部17d1 と第
2の球体17eの一部17d2 とは印刷領域S3 の外側
に位置している。
【0027】また、ノズル16dからインクを流出させ
た場合などには、ノズル面16bを流れ下った余分のイ
ンクが、右下のコーナー部近傍の第1の球体17eの一
部17d1 と第2の球体17eの一部17d2 との間の
隙間17d3 を通って前面17bを伝って流れるので、
印刷面gなどを汚すことがなくなる。
【0028】なお、1組のコーナー部に設けられる球体
17eは、図示した例に限られるものでなく、またノズ
ル面16b上の1組のコーナー部に上記と同様な各2個
の球体を転動自在に設けてもよい。また、前面17bま
たはノズル面16bのいずれかの1組のコーナー部に、
各1個の球体を転動自在に設けても良い。または、前面
17bの1組のコーナー部に各1個の球体を転動自在に
設けると共に、前面17bまたはノズル面16bのいず
れかの下辺に沿ってインク回収用の溝を設けても良い。
【0029】次に印刷の動作について説明する。この印
刷装置は、例えばベルトコンベアによって搬送される包
装用のダンボール箱の横腹面に、搬送を停止することな
く搬送しながら印刷するものであるので、前カバー17
の前面17b及びノズル面16bは、印刷面gに対して
少なくとも球体17eの一部17dの前方へ突出する高
さに等しい間隙をもって(図8図示)対向可能になって
いる。更に球体17eはどの方向にも自由に転動し、ダ
ンボール箱を常に滑らかに移動させるようになってい
る。
【0030】そこでまず、所望の高さの文字等が印刷で
きるようにヘッドブロック1を回転させる。先に述べた
ように、図4乃至図7の回転中心ねじ94、固定ねじ9
1b,93bを緩め、ヘッドブロック1を回転させて例
えば図7のように文字等の高さ15mmに固定ねじ93b
を合せ、回転中心ねじ94、固定ねじ91b,93bを
再び締める。これによってノズル16dは図5のように
左上がり傾斜に整列して15mmの高さの文字等を印刷可
能になる。球体17eの一部17dはこの時の印刷領域
の外側に位置している。
【0031】そこで電源を入れて、入力ターミナル6の
キーボード61によって印刷文字等を入力し、それをデ
ィスプレイ装置62に表示する。コントロールユニット
5に内蔵されている制御回路基板によってデータ変換を
行った印刷信号は、フラットケーブル72を通ってヘッ
ドブロック1の駆動回路基板12に入力される。ここで
印刷信号に応じて印刷ヘッド16を駆動する図11に示
すような駆動パルス信号p1 ,p2 又はp1 のみを生成
する。この駆動信号は、印刷ヘッド16の図示しないそ
れぞれの圧電素子に伝達されるために、駆動回路基板1
2からカードエッジコネクタ13を介して駆動信号補正
回路基板14に供給される。そこで与えられた駆動信号
を印刷ヘッド16の特性に対応して補正して印刷ヘッド
16に供給し、この信号により圧電素子が駆動され、イ
ンク滴がノズル16dから吐出されて、印刷タイミング
を合わせて搬送されてくる箱の印刷面gに印刷が行われ
る。消費されたインクはインクタンクユニット3からイ
ンクチューブ82を通って印刷ヘッド16に供給され
る。
【0032】
【発明の効果】上に説明したように、本発明のインクジ
ェット式印刷装置では、ヘッドブロックと印刷ヘッドと
の少なくとも一方には、少なくとも一部が印刷ヘッドの
ノズル面よりも前方に突出する球体が転動自在に設けて
あるので、ヘッドブロックがどの様にその姿勢を変えて
も、球体自身の自由な回転により被印刷物を滑らかに移
動させることができ、また印刷面に印刷ヘッドのノズル
面が直接当接するのを防止することができる。また、球
体は、ヘッドブロックに形成してある窓穴の対角的位置
関係にあるコーナー部に設けられ、印刷文字等の大きさ
を変更するときにヘッドブロックを回転しても、常に印
刷領域の外側に位置するようにしてあるので、印刷面の
正逆いずれの方向の移動時にも印刷面を汚さないよう対
処できる。また、第1の球体と第2の球体との間に隙間
を設けているので、インクが流出した際に印刷面を汚す
ことがない。また、構成が簡単であって、コストの面で
も最小に押えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1のヘッドブロックの拡大横断面図である。
【図3】図1のヘッドブロックの拡大縦断面図である。
【図4】図1のヘッドブロックを揺動させる手段を示す
拡大正面図である。
【図5】図1のヘッドブロックを傾斜させた状態の拡大
正面図である。
【図6】図1のヘッドブロックを揺動させる手段を示す
拡大背面図である。
【図7】図1のヘッドブロックを傾斜させた状態の拡大
背面図である。
【図8】印刷時の印刷面とヘッドブロックとの位置関係
を示す断面図である。
【図9】図1のヘッドブロックの展開斜視図である。
【図10】(a)(b)(c)は球体と印刷領域との関
係を示す正面図である。
【図11】印刷ヘッドの駆動信号の波形図である。
【図12】従来例を示すヘッドブロックの断面図であ
る。
【図13】(a)は他の従来例を示すヘッドブロックの
正面図、(b)はその一部断面図である。
【符号の説明】
1 ヘッドブロック 16 インクジェット式印刷ヘッド 16b ノズル面 17c 窓穴 17e 球体 17d1 第1の球体の一部 17d2 第2の球体の一部 17d3 隙間 S1 ,S2 ,S3 印刷領域

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェット式印刷ヘッドを装備した
    ヘッドブロックを有し、このヘッドブロックを回転して
    その姿勢を変えることにより印刷文字の大きさを変更可
    能である印刷装置において、 上記ヘッドブロックと上記印刷ヘッドとの少なくとも一
    方には、少なくとも一部が上記印刷ヘッドのノズル面よ
    りも前方に突出する球体が転動自在に設けてあることを
    特徴とするインクジェット式印刷装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記ヘッドブロック
    には、上記ノズル面を露出させる4角形の窓穴が形成し
    てあり、上記球体は、上記窓穴の対角的位置関係にある
    2組のコーナー部のうちの1組のコーナー部近傍に設け
    てあり、上記ヘッドブロックは、上記印刷文字の大きさ
    を変更するときに上記球体が印刷領域の外側に位置する
    方向へ回転する構成であることを特徴とするインクジェ
    ット式印刷装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、上記球体は、上記コ
    ーナー部を境としてその一辺側に位置する第1の球体
    と、上記コーナー部を境として他辺側に位置する第2の
    球体とで構成してあり、上記第1の球体と上記第2の球
    体との間には、インクが通過可能な隙間が形成してある
    ことを特徴とするインクジェット式印刷装置。
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