JPH08132229A - 割り軸受の製造方法 - Google Patents

割り軸受の製造方法

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JPH08132229A
JPH08132229A JP27730894A JP27730894A JPH08132229A JP H08132229 A JPH08132229 A JP H08132229A JP 27730894 A JP27730894 A JP 27730894A JP 27730894 A JP27730894 A JP 27730894A JP H08132229 A JPH08132229 A JP H08132229A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing
welding
fracture
split bearing
welded portion
Prior art date
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Pending
Application number
JP27730894A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Harikago
隆行 張籠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Publication of JPH08132229A publication Critical patent/JPH08132229A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽量化、コストダウンがはかれる割り軸受の
製造方法の提供。 【構成】 軸受の半分を構成する第1の部材1と残りの
半分を構成する第2の部材2を互いに別体に形成し、第
1の部材1と第2の部材2を溶接接合して一体もの4と
し、この一体もの4に破断分断荷重をかけて溶接部3に
て破断分離する割り軸受の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、割り軸受の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】特開昭61−21414号公報は、従来
の割り軸受の製造方法の一例として、内燃機関のコネク
ティングロッドの大端穴部の軸受を割り軸受から構成し
た場合の製造方法を開示している。そこでは軸受の半分
を構成するコネクティングロッド本体と軸受の残りの半
分を構成するキャップを、同一材から全一体に鋳造で成
形しておき、破断予定部にて破断分離させるために破断
予定部の一方の端面にV溝を、他方の端面にU溝を設け
ておいて、端面に押圧荷重をかけ、破断分離するように
した方法を開示している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術に
は、コネクティングロッド本体とキャップが同じ材質と
なってしまい、コスト、軽量化を含めた最適設計ができ
ないという問題があった。すなわち、通常、コネクティ
ングロッド本体側の方が、フリクションを小にし、燃費
を良くするために、軽量化が必要で、その分高強度の材
質が要求される。これに対し、キャップ側は剛性が確保
されれば比較的安価な材料でよい。それにもかかわら
ず、コネクティングロッド本体とキャップを同一材質と
していたことは、コスト低減、軽量化を犠牲にしていた
と云える。本発明の目的は、割り軸受を構成する2つの
部材の材質を互いに変えることができ、コスト、軽量化
を促進できるようにした割り軸受の製造方法を提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の方法は、次の通りである。軸受の半分を構成する第
1の部材と軸受の残りの半分を構成する第2の部材とを
互いに別体に形成する工程と、前記第1の部材と前記第
2の部材を突き合せて溶接で接合して一体ものにする工
程と、前記一体ものに破断分離荷重をかけて前記一体も
のを前記溶接部にて破断分離し破断面に凹凸が残った第
1の部材と第2の部材とからなる割り軸受とする工程
と、からなる割り軸受の製造方法。
【0005】
【作用】上記本発明の方法では、溶接部は硬さが高く残
留応力が残っているので他の部位に比べて破断を生じや
すいため、わざわざV溝、U溝を形成しなくても、溶接
部で選択的に破断分離を生じさせることができる。そし
て、破断面は機械加工を施さず凹凸状の破断面のままと
しておいて、この凹凸状の破断面にて半割りの部材を突
合わせるので、破断面の位置合わせが容易で、かつ組付
後のずれも防止される。本発明のように、予め別体に形
成した2つの部材を溶接接合して溶接部で破断分離させ
るようにすることにより、それぞれの部材の材質を変え
ることができ、軽量化、コストダウンをはかれる。たと
えば2つの部材をコネクティングロッド本体とキャップ
から構成する場合は、コネクティングロッド本体の方を
キャップより高強度の材質としておくことにより、コネ
クティングロッド本体をスリムにでき、従来に比べて軽
量化、コストダウンをはかれる。
【0006】
【実施例】以下に、本発明の望ましい実施例を図1〜図
4を参照して説明する。本発明実施例の方法では、ま
ず、軸受の半分を構成する第1の部材1と残りの半分を
構成する第2の部材2とを互いに別体にて形成する。割
り軸受が内燃機関のコネクティングロッドの大端穴軸受
からなる場合は、第1の部材1がコネクティングロッド
本体、第2の部材2がキャップである。この場合、第1
の部材1と第2の部材2とは、それぞれに要求される強
度を満すとともに重量が軽くなるように、互いに別材質
にて構成することが望ましい。割り軸受がコネクティン
グロッド大端穴軸受の場合は、コネクティングロッド本
体の方の材質をキャップの方の材質に比べて高強度のも
のを使用し、コネクティングロッド本体の方をスリム化
する。
【0007】ついで、第1の部材1と第2の部材2を破
断予定部5で突き合せて溶接で接合し、一体もの4の軸
受にする。図1はこの一体ものにした状態を示してい
る。3は溶接部を示す。ここで、溶接とは、融接、抵抗
溶接、固相溶接、ろう接を含むものとする。融接は、別
熱源を用いた、アーク溶接、ガス溶接、電子ビーム溶
接、レーザビーム溶接を含む。抵抗溶接は、通電による
自己発熱を用いた、アプセット溶接、フラッシュ溶接を
含む。固相溶接は加圧による、圧接溶接、摩擦溶接、爆
発溶接を含む。
【0008】ついで、上記一体もの4の軸受に、第1の
部材1と第2の部材2とを離反させる方向の荷重を加
え、溶接部3にて破断分離し、第1の部材1と第2の部
材2とからなる割り軸受6にする。破断面7は、図2に
示すように、凹凸しており、破断後、第1の部材1と第
2の部材2を破断面7にて突き合わせて組み立てたとき
に両部材1、2を位置合わせするとともに、組み立て後
に両部材1、2がずれるのを防止する。破断分離後、第
1の部材1と第2の部材2を破断面7で突き合わせて組
み付け、ボルト(図示せず)で締結し、その状態で軸受
穴8を真円に機械加工する。その後、ボルトを外し、2
分割した軸受メタル(図示せず)を軸受穴8に装着し、
軸を装着し、ボルトを締結して、軸、軸受アッセンブリ
となる。
【0009】図1の実施例では、溶接部3が軸受穴8か
ら軸受外側面9までの全長にわたって形成された場合を
示している。図4の実施例では、溶接部3は軸受穴8か
ら軸受外側面9までの全長にわたって形成しないように
して溶接部3の一端に未溶接部10を形成し、破断分離
時に応力集中を生じさせて破断分離が容易に起るように
してある。図1、図4の何れによってもよい。
【0010】つぎに、作用を説明する。第1の部材1と
第2の部材2を予め別体に形成した後溶接接合するの
で、第1の部材1と第2の部材2の材質を互いに独立に
選定できる。したがって、割り軸受6の強度を必要最小
限に保ちながら軽量化、コストダウンが容易にはかられ
る。また、第1の部材1と第2の部材2を溶接接合した
後破断分離するようにしたので、溶接部3で選択的に破
断を生じさせることができ、かつ破断面7を凹凸状の面
にすることができる。溶接部3には、加熱時の軸受母材
と溶接部3との温度条件の差から、図3に示すように溶
接後に引張りの残留応力が生じており、破断分離時に選
択的に溶接部3に破断を生ぜしめる補助作用をなす。破
断分離後は残留応力は解放される。また、鋼材を溶接し
た場合、局部的な焼入れと同等の冷却速度が生じるた
め、溶接部3はマルテンサイト組織となって硬さが非常
に高くなり、分離荷重をかけていったん亀裂が生じると
それを起点にして脆性破壊をし、その結果、破断面7は
凹凸状になる。この凹凸は組立時の位置決めを容易に
し、組立後のずれを防止する。図4のように溶接部3の
端部に未溶接部10を形成しておけば、破断分離は未溶
接部10から起ってさらに選択的となり、かつ小さな荷
重で破断分離できる。
【0011】
【発明の効果】請求項1の方法によれば、第1の部材と
第2の部材を別体に形成し、それらを溶接接合し、破断
分離荷重をかけ溶接部にて破断分離して割り軸受を製造
するようにしたので、第1の部材と第2の部材の材料を
独立に選定でき、軽量化、コストダウンをはかれる。ま
た、溶接部にて選択的に破断を生じさせることができ、
破断面を位置決めに便利な荒れ面にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る割り軸受の製造方法の
溶接接合工程後の正面図である。
【図2】本発明の一実施例に係る割り軸受の製造方法の
破断分離した後組み付けた時の破断分離面近傍の正面図
である。
【図3】図2の溶接部の近傍の残留応力分布図である。
【図4】本発明のもう一つの実施例の割り軸受の製造方
法の溶接接合後の部分正面図である。
【符号の説明】
1 第1の部材 2 第2の部材 3 溶接部 4 一体もの 5 破断予定部 6 割り軸受 7 破断面 8 軸受穴 9 軸受外側面 10 未溶接部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸受の半分を構成する第1の部材と軸受
    の残りの半分を構成する第2の部材とを互いに別体に形
    成する工程と、 前記第1の部材と前記第2の部材を突き合せて溶接で接
    合して一体ものにする工程と、 前記一体ものに破断分離荷重をかけて前記一体ものを前
    記溶接部にて破断分離し破断面に凹凸が残った第1の部
    材と第2の部材とからなる割り軸受とする工程と、から
    なる割り軸受の製造方法。
JP27730894A 1994-11-11 1994-11-11 割り軸受の製造方法 Pending JPH08132229A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101618495A (zh) * 2008-06-30 2010-01-06 福特环球技术公司 将轴承组装在轴上的方法
CN103143821A (zh) * 2011-12-06 2013-06-12 沈阳鼓风机集团股份有限公司 一种铸造钛合金连杆的定位焊接工艺

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CN101618495A (zh) * 2008-06-30 2010-01-06 福特环球技术公司 将轴承组装在轴上的方法
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