JPH08132143A - クラッチドラムのスナップリング溝成形装置 - Google Patents

クラッチドラムのスナップリング溝成形装置

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JPH08132143A
JPH08132143A JP27223594A JP27223594A JPH08132143A JP H08132143 A JPH08132143 A JP H08132143A JP 27223594 A JP27223594 A JP 27223594A JP 27223594 A JP27223594 A JP 27223594A JP H08132143 A JPH08132143 A JP H08132143A
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cam
clutch drum
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ring groove
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クラッチドラムの周壁部に形成した内歯スプ
ラインの歯山部に精度良くスナップリング溝を成形でき
るようにする。 【構成】 下型1に立設した、クラッチドラムAをセッ
ト可能なワーク支持部材3の周囲に径方向に摺動自在な
第1スライダ6と第2スライダ7とを上下2段に配置
し、第1スライダ6の内端にワーク受け8を取付けると
共に、第2スライダ7の内端の上方への屈曲部7aの上
端にパンチ9を取付ける。上型2の下降により上型2に
垂設した第1駆動カム10aを介して第1スライダ6を
外方から押圧してワーク受け8をクラッチドラムAの外
周面に当接させ、更に、ワーク支持部材3に内挿した第
2駆動カム11aを押下げ、ワーク支持部材3に外挿し
た筒状の第2従動カム11cを径方向に摺動自在な第1
従動カム11bを介して押上げ、第2スライダ7を内方
から押圧してパンチ9を歯山部Bに食い込ませ、スナッ
プリング溝Cを成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クラッチドラムの周壁
部に形成した内歯スプラインの歯山部に、クラッチドラ
ム内に装着するクラッチプレートを抜け止めするための
スナップリングを嵌込む、周方向にのびるスナップリン
グ溝をプレス成形する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置としては実開平3−
41858号公報に記載のものが知られている。このも
のは、下型と昇降自在な上型とを備え、下型に、クラッ
チドラムを外嵌セット可能なワーク支持部材を立設する
と共に、ワーク支持部材の配置部外方にクラッチドラム
の径方向に摺動自在な第1スライダと第2スライダとを
上下2段に設け、上側の第1スライダの径方向内端部に
クラッチドラムの外周面に当接可能なワーク受けを固定
すると共に、下側の第2スライダの径方向内端部に上方
への屈曲部を形成して、該屈曲部の上端に内歯スプライ
ンの歯山部に当接可能なパンチを固定し、上型の下降に
よりカム機構を介して第1スライダと第2スライダとを
夫々径方向内方と径方向外方とに押動させ、クラッチド
ラムの外周面にワーク受けを当接させた状態で内歯スプ
ラインの歯山部にパンチを食い込ませてスナップリング
溝を成形するようにしている。
【0003】このものでカム機構は、第1スライダの径
方向外端部に当接可能な駆動カムを上型に垂設すると共
に、第2スライダを駆動カムの外方位置まで延長してそ
の外端に上方への屈曲部を形成し、駆動カムの下動によ
り第1スライダをその径方向外端部を作用点として径方
向内方に押動させると共に、第2スライダをその径方向
外端の屈曲部を作用点として径方向内方に押動させるよ
うに構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来例のもので
は、第2スライダに対するカム機構の作用点が第2スラ
イダの外端の屈曲部になるため、第2スライダの内端の
屈曲部に取付けれられるパンチと作用点との間の距離が
長くなって成形時に第2スライダの撓みを生じ易くな
り、パンチを内歯スプラインの歯山部に所要深さまで食
い込ませられなくなってスナップリング溝の成形精度が
悪くなり、更には、第2スライダを駆動カムの外方位置
まで延長してその外端に屈曲部を形成する必要があるた
め、成形装置の外径が大きくなってしまう不具合があ
る。本発明は、以上の点に鑑み、スナップリング溝を精
度良く成形できるコンパクトな成形装置を提供すること
をその目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく、
本発明は、クラッチドラムの周壁部に形成した内歯スプ
ラインの歯山部に周方向にのびるスナップリング溝をプ
レス成形する装置であって、下型と昇降自在な上型とを
備え、下型に、クラッチドラムを外嵌セット可能なワー
ク支持部材を立設すると共に、ワーク支持部材の配置部
外方にクラッチドラムの径方向に摺動自在な第1スライ
ダと第2スライダとを上下2段に設け、上側の第1スラ
イダの径方向内端部にクラッチドラムの外周面に当接可
能なワーク受けを固定すると共に、下側の第2スライダ
の径方向内端部に上方への屈曲部を形成して、該屈曲部
の上端に内歯スプラインの歯山部に当接可能なパンチを
固定し、上型の下降によりカム機構を介して第1スライ
ダと第2スライダとを夫々径方向内方と径方向外方とに
押動させ、クラッチドラムの外周面にワーク受けを当接
させた状態で内歯スプラインの歯山部にパンチを食い込
ませてスナップリング溝を成形するものにおいて、前記
カム機構を第1スライダを駆動する第1カム機構と第2
スライダを駆動する第2カム機構とで構成し、第1カム
機構は、上型に垂設した第1駆動カムを備え、上型の下
降時に第1駆動カムにより第1スライダの径方向外端部
を作用点として第1スライダを径方向内方に押動するよ
うに構成され、第2カム機構は、中空に形成した前記ワ
ーク支持部材に上下動自在に内挿した、上型の下降で押
し下げられる第2駆動カムを備え、第2駆動カムの下動
により第2スライダの径方向内端部を作用点として第2
スライダを径方向外方に押動するように構成される、こ
とを特徴とする。この場合、前記第2カム機構は、前記
第2駆動カムと、前記ワーク支持部材の下部に形成した
径方向のガイド孔を通して径方向に摺動自在に設けた、
第2駆動カムの下動で径方向外方に押動される第1従動
カムと、ワーク支持部材の下部外周に上下動自在に外挿
した、第1従動カムの径方向外方への移動で押し上げら
れる筒状の第2従動カムとを備え、第2従動カムの上動
で該第2従動カムを第2スライダの径方向内端の傾面に
当接させて第2スライダを径方向外方に押動するように
構成することが望ましく、また、前記第1スライダの径
方向外端部に前記第2スライダの径方向外端部に径方向
の隙間を存して対向する下方への屈曲部を形成し、該隙
間に下方から進入して第1スライダと第2スライダとを
夫々径方向外方と径方向内方とに復動させる、前記ワー
ク支持部材と同心の環状の戻しカムを前記下型に上方に
付勢して設けると共に、該戻しカムに前記第1駆動カム
の下動によりこれに当接する当接部を形成することが望
ましい。
【0006】
【作用】上型を下降させると、第1カム機構により第1
スライダが径方向内方に押動されてワーク受けがクラッ
チドラムの外周面に当接すると共に、第2カム機構によ
り第2スライダが径方向外方に押動されてパンチが内歯
スプラインの歯山部に食い込み、スナップリング溝がプ
レス成形される。ここで、第2スライダに対する第2カ
ム機構の作用点は第2スライダの径方向内端部であるた
め、第2スライダは内端の屈曲部に取付けたパンチの可
及的近傍で径方向外方に押されることになり、第2スラ
イダの撓みによるスナップリング溝の成形精度の悪化は
生じない。ところで、第2スライダを径方向内方に延長
してワーク支持部材内に突出させ、この突出端を第2駆
動カムに当接する作用点として第2スライダを径方向外
方に押動させるように第2カム機構を構成することも考
えられるが、第2スライダは内歯スプラインの歯数と同
数設ける必要があるため、上記の如く第2スライダをワ
ーク支持部材内に突出させるには各第2スライダの突出
端の周方向幅をかなり狭くせざるを得ず、第2駆動カム
に対する各第2スライダの接触面積が小さくなって面圧
が高くなり、耐久性が悪くなる。
【0007】これに対し、第2カム機構を上記の如く第
2駆動カムと第1従動カムと第2従動カムとで構成した
場合、周方向スペースに余裕のあるワーク支持部材の外
側で各第2スライダの内端部を第2従動カムに当接させ
ることができるため、第2従動カムに対する各第2スラ
イダの接触面積を広く確保でき、また、第1従動カムは
第2従動カムの周囲複数箇所に均等に押上げ力が作用す
るように設ければ良く、そのため第1従動カムの個数は
比較的少なくて済み、従って、ワーク支持部材内に突出
する各第1従動カムの突出端の周方向幅を広くして、第
2駆動カムに対する各第1従動カムの接触面積も広く確
保でき、耐久性が向上する。
【0008】また、上型の上昇時に第1スライダと第2
スライダとを夫々径方向外方と径方向内方とに復動させ
て、ワーク受けとパンチとを夫々クラッチドラムの外周
面と内歯スプラインの歯山部とから離脱させる必要があ
り、そのため、従来は、各第1スライダと各第2スライ
ダとを夫々各別の付勢部材で径方向外方と径方向内方と
に付勢しているが、これでは多数の付勢部材を型内に組
込まなければならず構造が複雑になる。
【0009】これに対し、上記の如く戻しカムを設けれ
ば、上型の上昇時に全ての第1スライダと全ての第2ス
ライダとを単一の戻しカムで径方向外方と径方向内方と
に復動できるようになり、構造が簡素化される。尚、上
型の下降時には戻しカムがその当接部への第1駆動カム
の当接で押し下げられ、第1第2カム機構により第1第
2スライダが戻しカムに干渉することなく径方向内方と
外方とに押動される。
【0010】ところで、本発明の第1駆動カムは上記従
来例の駆動カムとほぼ同一位置に設けられるが、本発明
では第2スライダの径方向外端部を第1駆動カムの外方
位置まで延長する必要がなく、成形装置の外径寸法を従
来例より小さくできる。
【0011】
【実施例】図示の実施例は、図5に示すクラッチドラム
Aの周壁部に形成した内歯スプラインの歯山部Bに周方
向にのびるスナップリング溝Cをプレス成形する装置に
本発明を適用したものである。尚、スナップリング溝C
には、クラッチドラムA内に内歯スプラインに係合させ
て装着するクラッチプレートを抜け止めするためのスナ
ップリングが嵌込まれる。
【0012】スナップリング溝Cの成形装置は、図1に
示す如く、下型1と、図外のラムにより昇降される上型
2とを備えている。下型1には、クラッチドラムAを外
嵌セット可能な中空のワーク支持部材3が立設されてお
り、該支持部材3の上端に大径のフランジ部3aを形成
して、該フランジ3aの外周にクラッチドラムAの内歯
スプラインに係合する歯形を形成すると共に、フランジ
部3aの上にばね4aで上方に付勢されるノックアウト
プレート4を設けた。
【0013】また、下型1に、ワーク支持部材3を囲う
ようにして筒状のガイドブロック5を設け、該ガイドブ
ロック5に上段の第1スライダ6と下段の第2スライダ
7とをクラッチドラムAの径方向に摺動自在に支持させ
た。尚、ガイドブロック5は、第2スライダ7を支持す
る下部ブロック5aと、第1スライダ6を支持する上部
ブロック5bと、上蓋5cとの3部材で構成される。
【0014】第1スライダ6は周方向に等ピッチで複数
個、例えば、60°のピッチで6個設けられており、各
第1スライダ6の径方向内端部にクラッチドラムAの外
周面に当接するワーク受け8を取付けた。ワーク受け8
の径方向内端面には内歯スプラインの歯山部Bに合致す
るクラッチドラムAの外周面の凹部に嵌合する歯が形成
されており、更に、該歯のスナップリング溝Cに合致す
る部分に溝成形時の肉の逃げ場所となる凹溝8aが形成
されている。
【0015】第2スライダ7は、内歯スプラインの歯数
と同数設けられており、各第2スライダ7の径方向内端
部にワーク支持部材3のフランジ部3aの下方空間にお
いて上方に立上がる屈曲部7aを形成し、該屈曲部7a
の上端にパンチ9を取付けた。パンチ9の先端には、図
3に示す如く、内歯スプラインの歯山部Bに食い込む、
溝成形刃9aと、溝成形刃9aの刃長方向両端から先方
に突出して歯山部Bの両側の歯側面に当接する、溝成形
刃9aの刃厚方向両側に延在する拘束部9bとが形成さ
れている。
【0016】上記第1スライダ6は上型2の下降により
第1カム機構10を介して径方向内方に押動され、ま
た、上記第2スライダ7は上型2の下降により第2カム
機構11を介して径方向外方に押動されるようになって
いる。
【0017】これを詳述するに、第1カム機構10は、
上型2に各第1スライダ6に対応させて1個宛垂設した
第1駆動カム10aで構成されており、上型2の下降に
よれば第1駆動カム10aの下端内側部に形成した斜面
10bが第1スライダ6の径方向外端部に形成した斜面
10cに当接して、第1スライダ6が径方向内方に押動
されるようにした。
【0018】第2カム機構11は、ワーク支持部材3に
上下動自在に内挿した第2駆動カム11aと、ワーク支
持部材3の下部に形成した径方向のガイド孔3bを通し
て径方向に摺動自在に設けた第1従動カム11bと、ワ
ーク支持部材3の下部外周に上下動自在に外挿した筒状
の第2従動カム11cとで構成されており、上型2の下
降によれば上型2に固定の当接部11dを介して第2駆
動カム11aが押し下げられ、第2駆動カム11aの下
端のテーパ面11eが第1従動カム11bの径方向内端
の斜面11fに当接して第1従動カム11bが径方向外
方に押動され、第1従動カム11bの径方向外端の斜面
11gが第2従動カム11cの下部のテーパ面11hに
当接して第2従動カム11cが押し上げられ、第2従動
カム11cの上部のテーパ面11iが各第2スライダ7
の径方向内端の斜面11jに当接して各第2スライダ7
が径方向外方に押動されるようにした。第1従動カム1
1bは90°ピッチで4個設けられており、第2駆動カ
ム11cを周囲4箇所で均等に押し上げられるようにし
ている。尚、第1従動カム11bの個数は3個でも良
い。何れにしても内歯スプラインの歯数と同数設ける第
2スライダ7よりも第1従動カム11bの個数は遥かに
少なくて済み、ワーク支持部材3内に突出する第1従動
カム11bの径方向内端部の周方向幅を広く確保できる
ため、第1従動カム11bの内端の斜面11fに作用す
る面圧を下げることができる。また、第2スライダ7の
径方向内端部はワーク支持部材3の外側に位置するため
その周方向幅を比較的広く確保でき、第2スライダ7の
内端の斜面11jに作用する面圧も左程大きくならず、
第2カム機構11の耐久性が向上する。
【0019】上型2を上昇すると第2駆動カム11aが
ばね11kで上方に復動されると共に第1従動カム11
bがばね11lで径方向内方に復動されて、第2従動カ
ム11bが下方に復動し、更に、戻しカム12により第
1スライダ6と第2スライダ7とが夫々径方向外方と径
方向内方とに復動されて、ワーク受け8とパンチ9とが
夫々クラッチドラムAの外周面と歯山部Bとから離脱す
る。
【0020】戻しカム12は、ガイドブロック5の外周
に上下動自在に外挿される、ワーク支持部材5と同心の
環状に形成されており、第1スライダ6の径方向外端部
に第2スライダ7の径方向外端部に対し径方向の隙間を
存して対向する下方への屈曲部6aを形成して、戻しカ
ム12に該隙間に臨むカム部12aを突設すると共に、
第1駆動カム10aの下端に対向する当接部12bを突
設した。そして、戻しカム12を周方向4箇所に設けた
付勢手段たるクッションピン12cで上方に付勢し、上
型2を上昇させたときはクッションピン12cの付勢力
で戻しカム12が押し上げられてカム部12aが上記隙
間に進入し、カム部12aの内周のテーパ面12dが第
2スライダ7の径方向外端の斜面12eに当接して第2
スライダ7が径方向内方に復動されると共に、カム部1
2aの外周のテーパ面12fが第1スライダ6の屈曲部
6aの下端の斜面12gに当接して第1スライダ6が径
方向外方に復動されるようにした。
【0021】上型2には上記した第1駆動カム10aと
当接部11dとに加えてワーク押え13が設けられてい
る。ワーク押え13は上型2に垂設したガイドバー13
aにより上下動自在に支持されると共にばね13bで下
方に付勢される。尚、上記したばね4a、11k、13
bはウレタンゴムで形成される。
【0022】スナップリング溝Cの成形に際しては、上
型2を上昇させた状態でクラッチドラムAをワーク支持
部材3に外挿セットし、次いで上型2を下降させる。こ
れによれば、先ずワーク押え13がクラッチドラムAの
肩部A1に当接してクラッチドラムAがノックアウトプ
レート4と共にばね4aの付勢力に抗して押し下げら
れ、スナップリング溝Cの形成箇所がワーク受け8とパ
ンチ9との間に臨む。次いで、第1駆動カム10aが戻
しカム12の当接部に当接して戻しカム10aが押し下
げられ、更に、第1駆動カム10aにより、第1スライ
ダ6が径方向内方に押動されてワーク受け8がクラッチ
ドラムAの外周面に当接し、次に第2駆動カム11aが
押し下げられて第1従動カム11bと第2従動カム11
cとを介して第2スライダ7が径方向外方に押動され
る。
【0023】これによれば、パンチ9の溝成形刃9aが
図1及び図5に示す如く内歯スプラインの歯山部Cに食
い込み、スナップリング溝Cがプレス成形される。この
場合、本実施例によればパンチ9の可及的近傍で第2ス
ライダ7が第2カム機構11により径方向外方に押圧さ
れるため、溝成形刃9aが歯山部Bに第2スライダ7の
撓みの影響を受けずに所要深さまで食い込み、精度良く
スナップリング溝Cが成形される。
【0024】また、溝成形刃9aの食い込みに伴い歯山
部Bの歯側面に肉が張り出そうとするが、パンチ9に形
成した拘束部9bにより肉の張り出しが阻止され、歯側
面にバリは発生しない。ところで、パンチを板状として
その先端に溝成形刃と歯山部Bの歯側面に当接する溝成
形歯と等厚の拘束部とを形成した場合、溝成形刃の食い
込み方向先端における歯側面への肉の張り出しは阻止で
きるが、溝成形刃の刃厚方向両側における歯側面への肉
の張り出しは阻止できず、歯側面にスナップリング溝C
の溝幅方向両側の縁部においてバリを生ずる。これに対
し、本実施例では拘束部9bが溝成形刃9aの刃厚方向
両側に延在しているため、前記縁部にもバリは発生しな
い。
【0025】以上の如くしてスナップリング溝Cを成形
すると、次に上型2を上昇させるもので、これによれば
戻しカム12が上動して第1スライダ6と第2スライダ
7とが夫々径方向外方と径方向内方とに復動され、ワー
ク受け8とパンチ9とが夫々クラッチドラムAの外周面
と歯山部Bとから離脱し、次いでワーク押え13による
クラッチドラムAの拘束が解除されてノックアウトプレ
ート4によりクラッチドラムAが押し上げられる。そし
て上型2が完全に上昇したところでクラッチドラムAを
ワーク支持部材3から取外し、1回の作業を完了する。
【0026】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、スナップリング溝を精度良く成形できると共
に、成形装置をコンパクトに構成でき、更に、請求項2
の発明の如く第2カム機構を構成することで耐久性を向
上でき、また、請求項3の発明の如く戻しカムを設ける
ことにより構造を簡素化できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明装置の一例の截断側面図
【図2】 図1のII-II線截断平面図
【図3】 パンチの斜視図
【図4】 溝成形状態を示す要部の拡大平面図
【図5】 クラッチドラムの斜視図
【符号の説明】
A クラッチドラム B 歯山部 C
スナップリング溝 1 下型 2 上型 3
ワーク支持部材 3b ガイド孔 6 第1スライダ 6
a 外端の屈曲部 7 第2スライダ 7a 内端の屈曲部 8
ワーク受け 9 パンチ 10 第1カム機構 10a
第1駆動カム 11 第2カム機構 11a 第2駆動カム 11
b 第1従動カム 11c 第2従動カム 12 戻しカム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クラッチドラムの周壁部に形成した内歯
    スプラインの歯山部に周方向にのびるスナップリング溝
    をプレス成形する装置であって、下型と昇降自在な上型
    とを備え、下型に、クラッチドラムを外嵌セット可能な
    ワーク支持部材を立設すると共に、ワーク支持部材の配
    置部外方にクラッチドラムの径方向に摺動自在な第1ス
    ライダと第2スライダとを上下2段に設け、上側の第1
    スライダの径方向内端部にクラッチドラムの外周面に当
    接可能なワーク受けを固定すると共に、下側の第2スラ
    イダの径方向内端部に上方への屈曲部を形成して、該屈
    曲部の上端に内歯スプラインの歯山部に当接可能なパン
    チを固定し、上型の下降によりカム機構を介して第1ス
    ライダと第2スライダとを夫々径方向内方と径方向外方
    とに押動させ、クラッチドラムの外周面にワーク受けを
    当接させた状態で内歯スプラインの歯山部にパンチを食
    い込ませてスナップリング溝を成形するものにおいて、 前記カム機構を第1スライダを駆動する第1カム機構と
    第2スライダを駆動する第2カム機構とで構成し、 第1カム機構は、上型に垂設した第1駆動カムを備え、
    上型の下降時に第1駆動カムにより第1スライダの径方
    向外端部を作用点として第1スライダを径方向内方に押
    動するように構成され、 第2カム機構は、中空に形成した前記ワーク支持部材に
    上下動自在に内挿した、上型の下降で押し下げられる第
    2駆動カムを備え、第2駆動カムの下動により第2スラ
    イダの径方向内端部を作用点として第2スライダを径方
    向外方に押動するように構成される、 ことを特徴とするクラッチドラムのスナップリング溝成
    形装置。
  2. 【請求項2】 前記第2カム機構は、前記第2駆動カム
    と、前記ワーク支持部材の下部に形成した径方向のガイ
    ド孔を通して径方向に摺動自在に設けた、第2駆動カム
    の下動で径方向外方に押動される第1従動カムと、ワー
    ク支持部材の下部外周に上下動自在に外挿した、第1従
    動カムの径方向外方への移動で押し上げられる筒状の第
    2従動カムとを備え、第2従動カムの上動で該第2従動
    カムを第2スライダの径方向内端の傾面に当接させて第
    2スライダを径方向外方に押動するように構成されるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のクラッチドラムのスナ
    ップリング溝成形装置。
  3. 【請求項3】 前記第1スライダの径方向外端部に前記
    第2スライダの径方向外端部に径方向の隙間を存して対
    向する下方への屈曲部を形成し、該隙間に下方から進入
    して第1スライダと第2スライダとを夫々径方向外方と
    径方向内方とに復動させる、前記ワーク支持部材と同心
    の環状の戻しカムを前記下型に上方に付勢して設けると
    共に、該戻しカムに前記第1駆動カムの下動によりこれ
    に当接する当接部を形成したことを特徴とする請求項1
    又は2に記載のクラッチドラムのスナップリング溝成形
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103447390A (zh) * 2013-09-04 2013-12-18 无锡市神力齿轮冷挤有限公司 冲压内花键的模具装置
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CN113305235A (zh) * 2021-04-20 2021-08-27 重庆伊洛美克动力总成有限公司 一种齿毂的卡簧槽成型方法及成型机构
CN113814320A (zh) * 2021-11-22 2021-12-21 常州安费诺福洋通信设备有限公司 板端连接器自动冲滚机

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