JPH08131861A - シュレッダの給紙装置 - Google Patents

シュレッダの給紙装置

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JPH08131861A
JPH08131861A JP30545494A JP30545494A JPH08131861A JP H08131861 A JPH08131861 A JP H08131861A JP 30545494 A JP30545494 A JP 30545494A JP 30545494 A JP30545494 A JP 30545494A JP H08131861 A JPH08131861 A JP H08131861A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シュレッダの給紙装置において、細断処理作
業が途中で中断する不便がなく、用紙送りの停止・再開
のための面倒な作業もなく、細断能力を越えた厚さの用
紙束の送り込みによる細断部のロックを未然に防止す
る。 【構成】 用紙を積載する積載台11の先端側に前給紙
ローラ20を備え、後端側に後給紙ローラ21を備え
る。それら前給紙ローラ20および後給紙ローラ21
は、それぞれ専用のローラ駆動手段を個別に備える。そ
して、それら前後給紙ローラ20・21で送り出す用紙
束の厚さを検知する紙厚検知手段40を備える。しかし
て、給紙時、その紙厚検知手段40で用紙束の厚さが一
定以上であることを検知したとき、第1ローラ駆動手段
で前給紙ローラ20を駆動して用紙搬送を継続する一
方、後給紙ローラ21の第2ローラ駆動手段Eの駆動を
停止して用紙搬送量を制限する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、廃棄文書などの用紙
を細断部のカッタで細断するシュレッダに適用し得る。
詳しくは、そのシュレッダに取り付けて使用し、用紙を
細断部へと供給する給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の給紙装置では、一般に、
用紙を、一枚ずつ送り出すよりは効率がよいので多枚ず
つ重ねて細断部に送り出している。ところが、多枚重ね
送りの場合には、用紙が細断部の細断能力を越えた厚さ
の用紙束になって送り出されると、その用紙束で細断部
がロックすることがある。
【0003】そこで、従来の給紙装置の中には、送り出
した用紙束の厚さを検知する紙厚検知手段を設け、その
紙厚検知手段で用紙束の厚さが一定以上であることを検
知したとき、警告装置を作動して警告したり、給紙用モ
ータの駆動を自動的に停止したりするものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、給紙用モー
タの駆動を自動的に停止する場合は、細断処理作業が途
中で中断して不便であり、また、作業再開のために給紙
用モータを再駆動しなければならず、面倒である。警告
をする場合も、細断部がロックしないように、警告後速
やかに用紙送りを停止しなければならず、面倒であり、
同様に細断処理作業が中断して不便であった。
【0005】そこで、この発明の目的は、シュレッダの
給紙装置において、細断処理作業が途中で中断する不便
がなく、用紙送りの停止・再開のための面倒な作業もな
く、細断能力を越えた厚さの用紙束の送り込みによる細
断部のロックを未然に防止することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのため、この発明のシ
ュレッダの給紙装置は、たとえば以下の図示実施例に示
すように、積載用紙Pの先端側と接触して用紙sを順に
送り出す前給紙ローラ20のような第1給紙手段と、そ
の第1給紙手段を駆動する第1ローラ駆動手段Cのよう
な第1駆動手段と、前記積載用紙Pの後端側と接触して
用紙sを順に送り出す後給紙ローラ21のような第2給
紙手段と、その第2給紙手段を駆動する第2ローラ駆動
手段Eのような第2駆動手段と、前記第1給紙手段およ
び前記第2給紙手段で送り出した用紙束Sの厚さtを検
知する紙厚検知手段40と、その紙厚検知手段40で前
記用紙束Sの厚さtが一定以上であることを検知したと
き前記第2駆動手段の駆動を停止する制御手段と、を備
えてなる、ことを特徴とする。
【0007】請求項2に記載のものは、たとえば以下の
図示実施例に示すように、請求項1に記載のシュレッダ
の給紙装置において、前記紙厚検知手段40で前記用紙
束Sの厚さtが一定以下となったことを検知するととも
に、一定以下となったことを検知したとき前記制御手段
で前記第2駆動手段を駆動してなる、ことを特徴とす
る。
【0008】請求項3に記載のものは、たとえば以下の
図示実施例に示すように、請求項1に記載のシュレッダ
の給紙装置において、前記紙厚検知手段40で前記用紙
束Sの厚さtが一定以上であることを検知したとき前記
制御手段で前記第1駆動手段の駆動を停止または逆駆動
するとともに第2駆動手段を逆駆動し、一定以下となっ
たことを検知したとき前記制御手段で前記第1駆動手段
および第2駆動手段をともに正駆動し、一定以上と以下
の間であることを検知したとき前記制御手段で前記第1
駆動手段を正駆動する一方で第2駆動手段を停止してな
る、ことを特徴とする。
【0009】請求項4に記載のものは、たとえば以下の
図示実施例に示すように、請求項1に記載のシュレッダ
の給紙装置において、前記第2駆動手段の駆動を前記制
御手段で制御して前記第2給紙手段による用紙搬送速度
を調整可能としてなる、ことを特徴とする。
【0010】請求項5に記載のものは、たとえば以下の
図示実施例に示すように、請求項1に記載のシュレッダ
の給紙装置において、用紙Pを積載する積載台11を備
え、その積載台11の用紙載置面11cを、送り出す用
紙の腰を強くする方向に湾曲した形状としてなる、こと
を特徴とする。
【0011】
【作用】そして、給紙時、第1駆動手段および第2駆動
手段でそれぞれ第1給紙手段および第2給紙手段を駆動
して積載用紙Pを送り出す。しかして、その送り出した
用紙束Sの厚さtを紙厚検知手段40で検知する。そう
して、その紙厚検知手段40で用紙束Sの厚さtが一定
以上であることを検知したとき第2駆動手段の駆動を停
止する。
【0012】請求項2に記載のものでは、紙厚検知手段
40で用紙束Sの厚さtが一定以下となったことを検知
したとき、制御手段で第2駆動手段を駆動する。
【0013】請求項3に記載のものでは、紙厚検知手段
40で用紙束Sの厚さtが一定以上であることを検知し
たとき第1駆動手段の駆動を停止または逆駆動するとと
もに第2駆動手段を逆駆動し、一定以下となったことを
検知したとき第1駆動手段および第2駆動手段をともに
正駆動し、一定以上と以下の間であることを検知したと
き第1駆動手段を正駆動する一方で第2駆動手段を停止
する。
【0014】請求項4に記載のものでは、第2駆動手段
の駆動を制御手段で制御して第2給紙手段による用紙搬
送速度を調整する。
【0015】請求項5に記載のものでは、積載台11に
用紙Pを積載したとき、その用紙載置面11c上で積載
用紙Pを反らせてその腰を強くする。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照しつつ、この発明の実施例
について説明する。
【0017】図1および図2に、この発明の一実施例で
あるシュレッダの給紙装置を示す。そして、図1に給紙
装置の駆動系の一部を含む用紙搬送系の構成を示し、図
2に残りの駆動系の構成を示す。
【0018】この給紙装置は、用紙搬送系を、図1中符
号aおよび図2中符号bでそれぞれ示す横長な側板間に
設け、駆動系を、一方の側板bの外側(図中手前側)に
設ける。
【0019】用紙搬送系には、その前側(図1中左側)
に、図示しないシュレッダの細断部へ用紙を案内する給
紙路10を設け、その給紙路10の後側(図1中右側)
に積載台11を備える。
【0020】給紙路10は、側板a・b間に上ガイド板
12および下ガイド板13を取り付けてその間でほぼ水
平に形成する。下ガイド板13には、その右端部を下向
きにL状に曲げ、そこに載置段部13aを設ける。
【0021】積載台11は、板状トレイ部11aの両側
を下向きに折り曲げ、その曲げ部11bの後端側(図1
中右端側)に支軸14を設け、その支軸14を中心とし
て回動自在に側板a・b間で支持する。そして、トレイ
部11aの先端側(図1中左端側)を載置段部13a上
に乗せて、積載台11をほぼ水平に保持してなる。しか
して、トレイ部11aには、用紙の有無を検知する紙有
無検知センサ17を取り付けてなる。
【0022】また、用紙搬送系には、トレイ部11aの
先端側の下方に、押上アーム15を備える。押上アーム
15は、板材をL状に曲げて先端部に突部15aを設け
てなる。そして、基端部を、側板a・b間で回動自在に
支持するアーム軸16に固定し、突部15aをトレイ部
11aの下側で上向きに配置してなる。
【0023】しかして、積載台11の上方には、その先
端側に第1給紙手段である前給紙ローラ20を配置し、
後端側に第2給紙手段である後給紙ローラ21を配置す
る。前給紙ローラ20は、ローラ軸22を側板a・b間
に掛け渡して回転自在に支持する。そして、そのローラ
軸22に、回動フレーム24を回動自在に取り付けてな
る。
【0024】回動フレーム24は、平板部24aと、そ
の平板部24aの両側に設ける下向きの曲げ板部24b
とで形成する。また、その曲げ板部24bの先端側(図
中左端側)よりに、固定軸29を外向きに突出して設け
る。さらに、曲げ板部24bの後端側に、後給紙ローラ
21をローラ軸25を支点として回動自在に取り付け
る。そして、両ローラ20・21のローラ軸22・25
上に、それぞれプーリ26・27を取り付けてなる。
【0025】また、回動フレーム24には、その後端側
に、駆動系の一部である第2ローラ駆動手段Eを備え
る。第2ローラ駆動手段Eには、平板部24a上に取り
付けたモータ32と、そのモータ32の駆動力を後給紙
ローラ21へと伝達する歯車列G5を備える。そして、
曲げ板部24bで歯車列G5のプーリ33を支持し、そ
のプーリ33とプーリ27間に回転伝達ベルト28を掛
け渡してなる。しかして、図示のように、積載台11の
用紙載置面11c上に用紙を積載した状態では、その積
載用紙P上に後給紙ローラ21が乗る。
【0026】さらに、上述の用紙搬送系において、前給
紙ローラ20の前側には、ローラ軸22と平行にレバー
軸30を配置し、そのレバー軸30を側板a・b間で回
動自在に支持する。そして、該レバー軸30に回動レバ
ー31を固定し、その回動レバー31の先端31aを固
定軸29の下側に向けて配置してなる。
【0027】また、レバー軸30の前側に、上搬送ロー
ラ34を配置し、その下側に下搬送ローラ35を配置す
る。そして、両ローラ34・35は、給紙路10内で接
触し、各々のローラ軸36・37を側板a・b間に掛け
渡して回転自在に支持する。そのうち上搬送ローラ34
は、ローラ軸36を撓まない強固なものとする一方、下
搬送ローラ35は、ロ−ラ軸37を可撓性の有するもの
とする。そして、ローラ軸36上にプーリ38を設け、
そのプーリ38と前給紙ローラ20のプーリ26間に回
転伝達ベルト39を掛け渡してなる。
【0028】しかして、前給紙ローラ20の前側に、上
ガイド板12で支持する紙厚検知手段40を配置する。
紙厚検知手段40は、たとえばフィラ41と光反射型の
マイクロ変位センサ42とで構成する。フィラ41は、
両搬送ローラ34・35間を通る用紙束の厚さに応じ
て、図1に示すように、軸41bを支点として回動自在
に設ける。マイクロ変位センサ42は、図示しないが発
光部および受光部をフィラ41の基端部41aと対向さ
せて設ける。そして、そのマイクロ変位センサ42の発
光部から発してフィラ41の基端部41aで反射して受
光部に入る反射光に基づきフィラ41の変位量を感知し
て用紙束Sの厚さを検知する。
【0029】ところで、上述した用紙搬送系において、
前給紙ローラ20は、側板a・b間で回転自在に支持す
るとともに、図2に示すように、その側板a・bに設け
る長穴46にローラ軸22の両端を貫通して上下に移動
可能に支持する。そして、ローラ軸22上にそれぞれ軸
受43を設け、その軸受43に付勢ばね44で常時下向
きに付勢し、前給紙ローラ20を長孔46の穴縁に当て
て所定高さ位置に保持してなる。一方、その前給紙ロー
ラ20の近くで側板bの内側に、マイクロ検知スイッチ
45を取り付ける。そして、マイクロ検知スイッチ45
のアクチュエータ45aを常時ローラ軸22に押し当て
てなる。
【0030】さて、駆動系には、上述の第2ローラ駆動
手段Eの他に、図2において、符号Aで示す積載台駆動
手段と、その上側に設ける回動レバー駆動手段Bを備
え、それら駆動手段B・Aの前側にそれぞれ第1および
第3ローラ駆動手段C・Dを備える。
【0031】そして、積載台駆動手段Aには、モータ5
0と、そのモータ50の駆動力を押上アーム15のアー
ム軸16に伝達する歯車列G1を備える。回動レバー駆
動手段Bには、モータ51と、そのモータ51の駆動力
を回動レバー31のレバー軸30に伝達する歯車列G2
を備える。第1ローラ駆動手段Cには、モータ52と、
そのモータ52の駆動力を上搬送ローラ34のローラ軸
36に伝達する歯車列G3を備える。第3ローラ駆動手
段Dには、モータ53と、そのモータ53の駆動力を下
搬送ローラ35のローラ軸37に伝達する歯車列G4
備える。
【0032】しかして、上述した構成の給紙装置は、適
宜シュレッダの本体上に取り付けて使用する。
【0033】さて、その使用時は、たとえば適宜操作ス
イッチを操作し回動レバー駆動手段Bのモータ51を駆
動して回動レバー31を回動する。そして、その回動レ
バー31の先端部31aを固定軸29に当て回動フレー
ム24をある角度位置まで回動して積載台11上を開放
する。しかして、その積載台11上に廃棄用紙を積載す
る。
【0034】しかる後、操作スイッチを操作して回動レ
バー駆動手段Bのモータ51を逆駆動し、回動レバー3
1を逆方向に回動して回動フレーム24を戻し、後給紙
ローラ21を積載用紙P上に乗せる。そして、図示しな
い給紙スタートスイッチをオンする。しかして、紙有無
検知センサ17で用紙が有ることを検知すると、その検
知信号に基づき、図示省略するが、制御手段により積載
台駆動手段Aのモータ50を作動し、そのモータ50の
回転駆動を歯車列G1でアーム軸16に伝達して押上ア
ーム15を回動し、その押上アーム15で積載台11を
回動してその先端側を押し上げる。そして、積載用紙P
の先端側が前給紙ローラ20に当たると、アクチュエー
タ45aが僅かに上方に動いてマイクロ検知スイッチ4
5をオンし、積載用紙Pの最上位のものが所定高さ位置
にあることを検知する。すると、その検知信号に基づ
き、上述の制御手段で積載台駆動手段Aのモータ50の
作動を停止し、図3に示すように、この所定高さ位置で
積載台11を保持する。このとき、紙厚検知手段40
は、図4(イ)に示すように、紙厚の非検知状態にあ
る。
【0035】そして、第1ローラ駆動手段Cのモータ5
2を駆動し、その駆動力を歯車列G3により伝達して上
搬送ローラ34を回転するとともに、第3ローラ駆動手
段Dのモータ53を駆動し、その駆動力を歯車列G4
より伝達して下搬送ローラ35を回転する。しかして、
回転伝達ベルト39を介して上搬送ローラ34と同期し
て前給紙ローラ20を回転する。また、第2ローラ駆動
手段Eのモータ32を駆動し、その駆動力を歯車列G5
および回転伝達ベルト28を介して伝達して後給紙ロー
ラ21を回転する。そして、図5に示すように、両給紙
ローラ20・21で積載用紙Pを繰り出す。
【0036】そのとき、最上位の一枚目の用紙sを距離
d(ローラ軸25と積載用紙Pの後端間距離)繰り出す
と、図6に示すように、後給紙ローラ21が2枚目と接
触し、その2枚目を繰り出し始める。同様に、2枚目を
同じ距離d送った後に3枚目に接触し、3枚目を繰り出
し始める。結局、用紙sを距離dずつずれた状態で用紙
束Sを形成しながら連続して送り出し、上下搬送ローラ
34・35で給紙路10を通してシュレッダの細断部へ
と搬送する。そのとき、図7に示すように、用紙sの長
さをLとすると、(n−1)<L/d≦nの関係となっ
て、通常、用紙はn枚送られ、n×(用紙1枚の厚さ)
=(用紙束Sの厚さt)の関係となる。
【0037】そして、この搬送時、紙厚検知手段40の
フィラ41が用紙束Sの厚さtに応じて図4(ロ)中時
計方向に回動し、そのときのフィラ41の変位量をマイ
クロ変位センサ42で感知して用紙束Sの厚さtを検知
する。しかして、図8に示すように、用紙束Sの厚さt
が一定の限界値T1以上であることを検知したとき、上
述した制御手段により、第2ローラ駆動手段Eのモータ
32の駆動を停止して後給紙ローラ21の回転を止め
る。そして、後給紙ローラ21による用紙束Sへのそれ
以上の送り込みを止める。しかして、前給紙ローラ20
の押し当たる用紙束Sのみ、そのまま前給紙ローラ20
で搬送する。
【0038】その後、図9に示すように、紙厚検知手段
40下側の給紙路10を通る用紙束Sの厚さtが薄くな
ると、その厚さtに応じてフィラ41が図中反時計方向
に回動する。そして、このときのフィラ41の変位量に
応じて用紙束Sの厚さtが一定の限界値T2以下となっ
たことを紙厚検知手段40で検知したとき、駆動停止中
の第2ローラ駆動手段Eのモータ32を、上述の制御手
段により再び駆動させる。しかして、その後給紙ローラ
21により、積載用紙Pを再び距離dずつずらして連続
的に繰り出し、更に用紙束Sにして送り出していく。
【0039】ところで、この発明における第2給紙手段
は、上述した後給紙ローラ21だけでなく、それを含ん
だ複数のローラを備えるローラ群で構成することもでき
る。その場合、たとえば図10に示すように、後給紙ロ
ーラ21とともに、図中矢示する用紙搬送方向に複数の
搬送ローラ60を回動フレーム24で支持してローラ群
61を形成する。また、各々の搬送ローラ60のローラ
軸60aに設けるプーリ(図示省略)とプーリ27・3
3間に、ベルト62を掛け渡す構成とする。
【0040】そして、この図示実施例では、積載台11
上に積載したとき、その積載用紙Pが後給紙ローラ21
と接触しない長さサイズの場合でも、その長さサイズに
応じて積載用紙Pの後端側と搬送ローラ60のいずれか
が接触する。これにより、その接触する搬送ローラ60
で積載用紙Pを、上述したと同様に後端を少しずらして
連続的に繰り出して用紙束にして送り出すことができ
る。
【0041】ところでまた、上述した実施例では、用紙
束Sの厚さtが一定の限界値T1以上であることと、限
界値T2以下であることの2段階を紙厚検知手段40で
検知し、それに応じて用紙搬送量を調整した。しかし、
この発明では、たとえば以下の実施例に示すように、用
紙束Sの厚さtが更に加えて一定の限界値T1とT2の間
の中間値T3であることの3段階を、それぞれ紙厚検知
手段40で検知し、それに応じて用紙搬送量を調整する
構成とすることもできる。
【0042】つまり、まず、紙厚検知手段40で用紙束
Sの厚さtが限界値T1以上であることを検知したとき
は、上述した制御手段で前給紙ローラ20の第1ローラ
駆動手段Cの駆動を停止し又は逆駆動するとともに、後
給紙ローラ21の第2ローラ駆動手段Eを逆駆動して用
紙束を元に戻すことにより、用紙搬送量を制限する。
【0043】用紙束Sの厚さtが一定の限界値T2以下
となったことを検知したときには、該制御手段で第1ロ
ーラ駆動手段Cおよび第2ローラ駆動手段Eをともに正
駆動し、前後給紙ローラ20・21で積載用紙Pを再び
用紙束にして送り出すことにより、用紙搬送量を増やす
ようにする。
【0044】そして、用紙束Sの厚さtが一定の中間値
3あることを検知したときには、該制御手段で第1ロ
ーラ駆動手段Cを正駆動して前給紙ローラ20を回転す
る一方、第2ローラ駆動手段Eを停止して後給紙ローラ
21の回転を止め、いま前給紙ローラ20の押し当たっ
た用紙束のみ、そのまま搬送を継続して用紙搬送量を調
節する。
【0045】さて、この発明では、たとえば以下の実施
例で示すように、上述の第2ローラ駆動手段Eの駆動
を、適宜変速制御手段で制御して後給紙ローラ21の回
転速度を調整可能に構成することもできる。
【0046】つまり、この実施例では、後給紙ローラ2
1の回転速度を変えると、その回転速度に応じて、後給
紙ローラ21で繰り出す用紙後端のずれ(距離d)の長
さが変わる。つまり、後給紙ローラ21による用紙の繰
出し枚数が増減する。その結果、後給紙ローラ21の回
転速度を調整することにより、上記した(n−1)<L
/d≦n枚に相当する用紙束Sの厚さtを適宜調節可能
とする。
【0047】そこで、たとえば上述のような紙厚検知手
段40で用紙束Sの厚さtが一定の限界値T1以上であ
ることを検知したとき、前記変速制御手段により、第2
ローラ駆動手段Eの駆動を減速制御して後給紙ローラ2
1の回転を遅くすることにより、用紙搬送量を制限す
る。一方、用紙束Sの厚さtが一定の限界値T2以下と
なったことを検知したときは、第2ローラ駆動手段Eの
駆動を加速制御して後給紙ローラ21の回転を速めるこ
とにより、後給紙ローラ21による用紙の繰出し枚数を
増加させて用紙搬送量を増やす。
【0048】なお、後給紙ローラ21の回転速度を前給
紙ローラ20より速くすると、搬送中に用紙が撓んだり
してスムーズに搬送されない。そのため、後給紙ローラ
21の回転速度を、少なくとも前給紙ローラ20より速
くならないようにする。
【0049】また、上述した実施例では、用紙束の厚さ
が一定以上となったこと、および一定以下となったこと
を、1つの紙厚検知手段40で検知したが、その用紙束
の厚さの上限と下限をそれぞれ個別の紙厚検知手段で検
知する構成にしてもよい。
【0050】さらに、この発明において、上述した積載
台11は、その用紙載置面11cを送り出す用紙の腰を
強くする方向に、凹状または凸状に反って湾曲した形状
に形成するとよい。そして、用紙を積載台11に積載し
たとき、その用紙載置面11c上で積載用紙Pを反らせ
てその腰を強くする。
【0051】
【発明の効果】したがって、この発明によれば、給紙
時、用紙束の厚さが一定以上であることを検知したと
き、第1駆動手段で第1給紙手段を駆動して用紙搬送を
継続する一方、第2給紙手段の第2駆動手段の駆動を停
止して用紙搬送量を制限する構成とし、これにより、従
来のように細断処理作業が途中で中断する不便がなく、
用紙送りの停止・再開のための面倒な作業もなく、細断
能力を越えた厚さの用紙束の送り込みによる細断部のロ
ックを未然に防止することができる。
【0052】請求項2に記載のものによれば、用紙束の
厚さが一定以下となったことを検知したときには、第2
駆動手段も再び駆動して積載用紙を第1給紙手段と第2
給紙手段とで送り出す構成とし、これにより、搬送途中
に積載用紙の搬送量が不必要に減少してシュレッダの細
断効率が低下することを防止することができる。
【0053】請求項3に記載のものによれば、用紙束の
厚さが一定以上であることを検知したとき第1駆動手段
の駆動を停止または逆駆動するとともに第2駆動手段を
逆駆動し、一定以下となったことを検知したとき第1駆
動手段および第2駆動手段をともに正駆動し、更に一定
以上と以下の間であることを検知したとき第1駆動手段
を正駆動する一方で第2駆動手段を停止して用紙搬送量
を制限する構成とすることにより、細断能力を越えた厚
さの用紙束の送り込みを、用紙束の厚さに応じて調節し
て阻止することができる。
【0054】請求項4に記載のものによれば、第2駆動
手段の駆動を制御手段で制御して第2給紙手段による用
紙搬送速度を調整可能とし、これにより、その用紙搬送
速度を変えて用紙束を所望の厚さに調節して送り出し、
細断能力を越えた厚さの用紙束の送り込みを防止し、ま
た搬送途中に積載用紙の搬送量が不必要に減少すること
を防止することができる。
【0055】請求項5に記載のものによれば、積載台の
用紙載置面を、送り出す用紙の腰が強くなる方向に湾曲
した形状に形成することから、その用紙載置面に用紙を
積載したときその腰を強くし、その腰の強さで、第1お
よび第2給紙手段の駆動・停止や正駆動・逆駆動の切換
時に、用紙が座屈することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例であるシュレッダの給紙装
置で、その駆動系の一部を含む用紙搬送系を示す概略構
成図である。
【図2】その残りの駆動系を示す概略構成図である。
【図3】(イ)は紙厚検知手段による紙厚非検知状態を
示し、(ロ)は紙厚検知状態を示す状態説明図である。
【図4】その給紙装置の給紙レディ状態説明図である。
【図5】その給紙開始直後の状態説明図である。
【図6】後給紙ローラが2枚目の用紙に接触した後の状
態を示す状態説明図である。
【図7】後端をずらして用紙を用紙束にして送り出す状
態を示す状態説明図である。
【図8】用紙束の厚さが一定以上であることを検知した
とき後給紙ローラの回転を停止して前給紙ローラだけで
用紙束を搬送する状態を示す状態説明図である。
【図9】用紙束の厚さが一定以下であることを検知した
とき後給紙ローラを再駆動する状態を示す状態説明図で
ある。
【図10】この発明の他の実施例である給紙装置の後側
の部分概略構成図である。
【符号の説明】
11 積載台 11c 用紙載置面 20 前給紙ローラ(第1給紙手段) 21 後給紙ローラ(第2給紙手段) 40 紙厚検知手段 C 第1ローラ駆動手段(第1駆動手段) E 第2ローラ駆動手段(第2駆動手段) P 積載用紙 s 用紙 S 用紙束 t 用紙束の厚さ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年3月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】 その給紙装置の給紙レディ状態説明図であ
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】 (イ)は紙厚検知手段による紙厚非検知状態
を示し、(ロ)は紙厚検知状態を示す状態説明図であ
る。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積載用紙の先端側と接触して用紙を順に
    送り出す第1給紙手段と、 その第1給紙手段を駆動する第1駆動手段と、 前記積載用紙の後端側と接触して用紙を順に送り出す第
    2給紙手段と、 その第2給紙手段を駆動する第2駆動手段と、 前記第1給紙手段および前記第2給紙手段で送り出した
    用紙束の厚さを検知する紙厚検知手段と、 その紙厚検知手段で前記用紙束の厚さが一定以上である
    ことを検知したとき前記第2駆動手段の駆動を停止する
    制御手段と、 を備えてなる、シュレッダの給紙装置。
  2. 【請求項2】 前記紙厚検知手段で前記用紙束の厚さが
    一定以下となったことを検知するとともに、一定以下と
    なったことを検知したとき前記制御手段で前記第2駆動
    手段を駆動してなる、請求項1に記載のシュレッダの給
    紙装置。
  3. 【請求項3】 前記紙厚検知手段で前記用紙束の厚さが
    一定以上であることを検知したとき前記制御手段で前記
    第1駆動手段の駆動を停止または逆駆動するとともに第
    2駆動手段を逆駆動し、一定以下となったことを検知し
    たとき前記制御手段で前記第1駆動手段および第2駆動
    手段をともに正駆動し、一定以上と以下の間であること
    を検知したとき前記制御手段で前記第1駆動手段を正駆
    動する一方で第2駆動手段を停止してなる、請求項1に
    記載のシュレッダの給紙装置。
  4. 【請求項4】 前記第2駆動手段の駆動を前記制御手段
    で制御して前記第2給紙手段による用紙搬送速度を調整
    可能としてなる、請求項1に記載のシュレッダの給紙装
    置。
  5. 【請求項5】 用紙を積載する積載台を備え、その積載
    台の用紙載置面を、送り出す用紙の腰を強くする方向に
    湾曲した形状としてなる、請求項1に記載のシュレッダ
    の給紙装置。
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