JPH08131737A - オイルミスト除去装置 - Google Patents

オイルミスト除去装置

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JPH08131737A
JPH08131737A JP30156094A JP30156094A JPH08131737A JP H08131737 A JPH08131737 A JP H08131737A JP 30156094 A JP30156094 A JP 30156094A JP 30156094 A JP30156094 A JP 30156094A JP H08131737 A JPH08131737 A JP H08131737A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吐出側フィルタにより捕捉されて油滴化され
た油により、装置や装置据え付け場所が汚れないように
する。 【構成】 電動ファンユニットの吐出筒8aに、油滴溜
まり部21を介して吐出側フィルタ23を装着した。フ
ィルタエレメント25から滴る油は、油滴溜まり部材2
1から排油管22を通り排油タンクに回収される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電動ファンユニット
の回転により分離室内に含ミスト空気を吸込み、分離室
を囲繞するケーシングの吐出開口部に装着された吐出側
フィルタから清浄された空気を吐出するオイルミスト除
去装置に関するものであり、特には、吐出側フィルタの
フィルタエレメントが飽和状態になったときに滴る油の
回収手段に関するものである。
【0002】
【従来の技術】実公昭56−20026号公報のオイル
ミスト除去装置は、電動ファンユニットの回転により吸
入ダクトからこの吸入ダクトの流路断面積より大きな流
路断面積からなる膨張室に含ミスト空気を吸込むことに
より、含ミスト空気を膨張室で急激に膨張させ乱流させ
ている。そして、乱流する含ミスト空気の一部が逆流し
て膨張室の内壁面に衝突することにより、オイルミスト
が油滴化されるようになっている。そして、油滴化され
た油は、導油管から分離室側の排油管を通り外部に排出
される。また、膨張室から分離室に吸込まれる切屑など
の除去用に配置された金網を通過した含ミスト空気は、
分離室内においてその流面が電動機の回転軸と直交する
方向に放射状に広がり、前記回転軸に装着された回転フ
ィルタを通過するので、オイルミストが回転フィルタ内
において油滴化される。そして、回転フィルタ内で油滴
化された油は遠心力によりケーシング内壁面に飛ばさ
れ、排油管から外部に排出される構造となっている。ま
た更には、含ミスト空気は、吐出側フィルタとして設け
られた第1・第2補助フィルタを通るので、清浄された
空気のみが外部に吐出される。そして、これら第1・第
2補助フィルタで油滴化された油は、分離室側の排油管
を通り外部に排出される。
【0003】また、特開平4−4013号公報のオイル
ミスト除去装置は、電動機の回転軸に遠心羽根車を間隔
をおいて複数配置するとともに、これら遠心羽根車の間
に固定羽根車を個々に配置した構造の分離室を設けた電
動ファンユニットが箱体の中に設けられている。また、
各羽根車の動翼や静翼の半径方向外側よりを略くの字状
を呈する形状に折り曲げるとともに、固定羽根車を支持
するケーシングの内周壁面に螺旋状のオイル排出溝を形
成している。そして、このような構造からなる従来のオ
イルミスト除去装置は、電動ファンユニットの回転によ
り吸込ダクトから分離室に吸込まれた含ミスト空気が、
遠心羽根車により電動機の回転軸と直交する放射状に広
がりケーシングの内周壁面に衝突してから固定羽根車を
通過するので、各羽根車の外周面に配置したフェルト内
において油滴化された油は、遠心力によりケーシングの
内周壁面に飛ばされ、その壁面の螺旋溝を通り、固定羽
根車の半径方向外側となるケーシングの鍔部部分に穿設
された排油口から箱体内に排出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】実公昭56−2002
6号公報のオイルミスト除去装置は、電動ファンユニッ
トのシロッコファンの回転により分離室内に吸込まれた
含ミスト空気が、不織布フィルタを3枚重ね合わせ金網
で挟持した第1補助フィルタと、2枚の不織布フィルタ
の後方にアルミニウムを充てんした第2補助フィルタと
からなる吐出側フィルタを通り外部に吐出されることに
より、オイルミストが完全に捕捉される構造となってい
る。しかしながら、これら吐出側フィルタのフィルタエ
レメントが飽和状態になったとき、電動ファンユニット
のシロッコファンによる風圧により、第2補助フィルタ
で捕捉されて油滴化された油がこの第2補助フィルタか
ら装置外部に滴下したり飛散すると考えられる。
【0005】また特開平4−4013号公報のオイルミ
スト除去装置は、分離室から箱体の吐出口までの流路に
中仕切りによる2つの部屋を設け、含ミスト空気が前室
の不織布フィルタエレメントに衝突してから中仕切りの
下方を通り後室に流れ、この後室側の吐出口に上昇して
吐出される構造であり、中仕切りで含ミスト空気がU字
状に蛇行されながら吐出されるので、油滴化されたオイ
ルミストが飛散することはなく、また不織布フィルタエ
レメントが飽和状態になっても捕捉された油が外部に飛
散するようなことはないと考えられる。しかしながら、
含ミスト空気を吐出側で蛇行させる構造であると、装置
が大型化されて安価に提供できない。この発明では、簡
単な構造を採用することにより、吐出側フィルタから滴
る油や飛散する油による装置や装置据え付け場所の汚れ
を防止できるオイルミスト除去装置を安価に提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、この発明のオイルミスト除去装置では、第1
発明として、電動ファンユニットの回転により分離室内
に含ミスト空気を吸込み、分離室を囲繞するケーシング
の吐出開口部に装着された吐出側フィルタから清浄され
た空気を吐出するオイルミスト除去装置において、吐出
開口部に、吐出側フィルタのフィルタエレメントが飽和
状態になったときに滴る油を受ける油滴溜まり部材を設
けたことを特徴とする。
【0007】また第2発明として、第1発明のオイルミ
スト除去装置において、吐出側フィルタを、ケーシング
の吐出開口部から吐出される含ミスト空気が流通する内
吐出側フィルタと、この内吐出側フィルタが収納される
外吐出側フィルタとの二重構造とするとともに、これら
内吐出側フィルタと外吐出側フィルタを油滴溜まり部材
に設置することにより、吐出側フィルタを吐出開口部に
装着したことを特徴とする。
【0008】また第3発明として、第2発明のオイルミ
スト除去装置において、油滴溜まり部材に、内吐出側フ
ィルタの第1設置面とこの第1設置面より面高とした外
吐出側フィルタの第2設置面とを設け、これら第1設置
面と第2設置面に、各フィルタエレメントが飽和状態に
なったときに滴る油を受ける油滴樋部を個々に形成した
ことを特徴とする。
【0009】
【作用】電動ファンユニットの回転により分離室内に吸
込まれた含ミスト空気は、遠心分離作用によりオイルミ
ストが油滴化される。ミスト含有量が微量となった含ミ
スト空気は、吐出側フィルタでオイルミストが捕捉され
て清浄化された空気として外部に吐出される。また、吐
出側フィルタのフィルタエレメントが飽和状態となる
と、捕捉されたオイルミストは油滴化されて吐出側フィ
ルタの外側に染み出て油滴溜まり部材に滴る(第1発
明)。
【0010】また、内吐出側フィルタで捕捉されずに通
過してしまったオイルミストは、外吐出側フィルタで捕
捉される(第2発明)。また更には、油滴溜まり部材に
設置された内吐出側フィルタの設置面より外吐出側フィ
ルタの設置面を高くしたので、内吐出側フィルタから滴
る油滴化された油が外吐出側フィルタに染み込むことは
ない(第3発明)。
【0011】
【実施例】図1は本発明の一実施例であるオイルミスト
除去装置の正面図、図2は図1の左側面図、図3は図1
の上面図、図4は吐出側フィルタを省略するとともに一
部を破断した左側面図、図5は電動機の回転軸に装着さ
れた遠心羽根車の正面図、図6は吐出側フィルタの断面
図、図7はバルブ手段を示す要部平面図である。なお図
8は、本発明の他の実施例である吐出側フィルタの要部
のみの断面図である。以下、これら図面に基づき本発明
の一実施例を詳述する。
【0012】オイルミスト除去装置1は、工作機械の周
辺の含ミスト空気を吸込みオイルミストを分離すること
により空気を清浄するものであり、電動機2とこの電動
機2に装着されたファンユニット3からなる電動ファン
ユニット4を有する。電動機2の回転軸5には、軸線方
向に間隔をおいてねじ止めされて装着されたハブ6(実
施例では3個)に複数の動翼7aを有する遠心羽根車7
が個々にねじ止めされて固定されている。また、これら
遠心羽根車7の間には、電動機2に直接固定されるとと
もに吐出筒8aが形成されたリヤケーシング8とこのリ
ヤケーシング8に嵌合固定されたセンタケーシング9と
に挟持されて固定された静翼10aを有する固定羽根車
10と、センタケーシング9とこのセンタケーシング9
に嵌合固定されるとともに吸込口11aが形成されたフ
ロントケーシング11とに挟持されて固定された静翼1
2aを有する固定羽根車12が構成されている。そし
て、これら各ケーシング8・9・11により囲繞された
ファンユニット3内の空間を分離室13としている。
【0013】ファンユニット3のフロントケーシング1
1の正面側には、後方ハウジング14と前方ハウジング
15が順に嵌合されて固定されており、これらハウジン
グ14・15により囲繞された空間を膨張室16として
いる。また、この膨張室16内には、後方ハウジング1
4と前方ハウジング15により挟持されて固定された金
網状の吸込み側フィルタ17が配設されている。なお符
号18は、前方ハウジング15の正面に固定された円筒
ハウジングであり、この円筒ハウジング18の吸込口1
8aから、含ミスト空気が膨張室16内に吸込まれる。
【0014】またこのような構造としたオイルミスト除
去装置1は、ファンユニット3の各ケーシング8・9・
11と後方ハウジング14との最下部に穿設された排油
口11b・14a(ケーシング8・9は図示されていな
い。)から排出される油を回収するための箱形の台座部
材19と、この台座部材19に固着された脚部材20と
により、例えば工作機械に据え付けられる。なお符号1
9aは、台座部材19の排油口に嵌合固定された排油管
である(図1参照)。
【0015】次に、本発明の特徴である油滴溜まり部材
について説明する。ファンユニット3のリアケーシング
8に形成された吐出筒8aには、この吐出筒8aの吐出
口8b(図7参照)と同芯状の流通口21aと排油管2
2が嵌合固着された排油口21bが穿設された有底円筒
状の油滴溜まり部材21が配設されている。また、この
油滴溜まり部材21には吐出側フィルタ23が設置され
ている。
【0016】吐出側フィルタ23は、山形状に折り曲げ
られたフェノール含浸濾紙などからなる円筒状の第1フ
ィルタエレメント24と、この第1フィルタエレメント
24の外側に2〜3回巻かれた不織布フィルタからなる
第2フィルタエレメント25と、この第2フィルタエレ
メント25の外側に嵌合されるとともに、パンチング加
工により多数個の貫通孔が穿設された円筒状の補強部材
26とを有し、第1フィルタエレメント24の一対の合
成樹脂材製カバー24a・24bの外側に固着されたス
ポンジ状の密閉部材27を介して、第1フィルタエレメ
ント24と第2フィルタエレメント25・補強部材26
には一対の金属材製カバー28・29が嵌合されてい
る。なお、補強部材26と流通口29aが穿設された金
属材製カバー29は一体に溶着されているが、金属材製
カバー28は、図示せぬコーナクランプにより補強部材
26に開閉自在に固定された構造である。
【0017】またこのような構造からなる吐出側フィル
タ23には、図7に示したような流量を調整するバルブ
手段が配設されている。バルブ手段は、一対の調整板3
0・31からなる調整部材が金属材製カバー29上に調
整自在に固定されている。即ち、各調整板30・31に
は、リアケーシング8の吐出筒8aに螺合されるねじ3
2が挿通される一対の長孔30a・31aが形成されて
おり、吐出筒8aの吐出口8bに対する流路断面積の調
整を行なってから、各調整板30・31をカバー29と
油滴溜まり部材21とともに吐出筒8aに固定してい
る。そして、第1フィルタエレメント24と第2フィル
タエレメント25を補強部材26内に嵌合してからカバ
ー28を閉めることにより、吐出側フィルタ23の組立
が完了する構造である。
【0018】以上のような構造からなるオイルミスト除
去装置1は、電動機2の回転により遠心羽根車7が回転
するので、含ミスト空気は円筒ハウジング18の吸込口
18aから膨張室16内に吸込まれる。膨張室16内で
一部オイルミストが捕捉された含ミスト空気は、分離室
13内において、遠心羽根車7の中心側から各ケーシン
グ8・9・11の内周面側へ流れ、また各ケーシング9
・11の内周面から固定羽根車10・12の中心側へ向
って流れる。そして、各ケーシング8・9・11の内周
面に衝突される含ミスト空気のオイルミストは油滴化さ
れて台座部材19内に排出される。
【0019】分離室13内において、オイルミスト含有
量が微量となった含ミスト空気は、リアケーシング8の
吐出筒8aから吐出側フィルタ23内に吐出され、この
吐出側フィルタ23の1次フィルタエレメント24と2
次フィルタエレメント25を通り清浄化されながら装置
外部に吐出される。このような動作の繰り返えしによ
り、吐出側フィルタ23の2次フィルタエレメント25
が飽和状態となって油が染み出たりした場合は、油は油
滴溜まり部材21に滴るため、排油管22から排油回収
タンクなどに流れて回収される。
【0020】なお、吐出側フィルタ23のカバー29の
円筒部と油滴溜まり部材21により環状な油滴樋部21
cを形成したが、図8に図示されているように、カバー
29´に排油口29´bを設けるとともに、油滴溜まり
部材21´の外周部に環状な凹陥部を形成し、この凹陥
部を油滴樋部21´cとすることにより、電動ファンユ
ニット4による風圧で油滴樋部21´cに滴下した油が
外部に飛散するようなことは全くない。また、リアケー
シング8の吐出筒8aに油滴溜まり部を一体に形成し
て、この油滴溜まり部と吐出側フィルタ23のカバー2
9により油滴樋部を設ければ、部品点数の削減により装
置をより安価に提供できる。
【0021】次に、この発明の他の実施例を説明する。
図9は吐出側フィルタの断面図である。なお、オイルミ
スト除去装置本体の構造は、先に説明したオイルミスト
除去装置1と同じであるから説明は省略する。また、内
吐出側フィルタとして構成されているフィルタは、先に
説明した吐出側フィルタ23と同構造であるから、同一
な符号を使用することで詳細な説明は省略する。
【0022】図に示した吐出側フィルタ33は、リアケ
ーシング8の吐出筒8aに内吐出側フィルタ23のカバ
ー29とともにねじ止め固定された油滴溜まり部材34
に設置固定されている。油滴溜まり部材34は、流通口
34aと排油口34bとが穿設された凹陥部34cと、
この凹陥部34cの周壁部上端から外側に延設された平
坦部34dと、この平坦部34dの外周部に形成され、
かつ排油口34fが穿設された環状の凹陥部34eとを
有する形状であり、凹陥部34cは内吐出側フィルタ2
3に対する油滴樋部として設けられ、凹陥部34eは後
述する外吐出側フィルタ36に対する油滴樋部として設
けられている。そして、これら凹陥部34c・34eの
各排油口34b・34fには、排油管22・35が嵌合
固定されている。
【0023】外吐出側フィルタ36は、フューム捕捉用
フィルタ瀘材を金網状の補強部材で挟持して山形状に折
り曲げた円筒状の第3フィルタエレメント37と、パン
チング加工により多数個の貫通孔が穿設され、第3フィ
ルタエレメント37に嵌合された円筒状の補強部材38
とを有する。そして、これら第3フィルタエレメント3
7と補強部材38の一対の金属材製カバー39a・39
bにはスポンジ状の密閉部材40が固着されており、こ
れら密閉部材40を介して、油滴溜まり部材34の平坦
部34d上に設置された第3フィルタエレメント37と
補強部材38には、金属材製の皿状カバー41と、この
カバー41に溶着されるとともに多数個の貫通孔が穿設
された金属材製の円筒状カバー42が嵌合された構造で
ある。なお、円筒状カバー42には図示せぬコーナクラ
ンプが取付けられており、油滴溜まり部材34に着脱自
在に固定される構造である。
【0024】このような構造の吐出側フィルタ33が装
着されるオイルミスト除去装置は、先に説明したオイル
ミスト除去装置1と同様に駆動されて含ミスト空気を清
浄な空気とする。また、フィルタエレメント25・37
が飽和状態となって滴る油は、油滴溜まり部材34の凹
陥部34cや凹陥部34eに滴り排油管22・35から
図示せぬ排油タンクに回収される。また更には、内吐出
側フィルタ23の設置面(第1設置面)を凹陥部34c
の底部とし、外吐出側フィルタ36の設置面(第2設置
面)を平坦部34dとして、内吐出側フィルタ23の設
置面より外吐出側フィルタ36の設置面を面高としたの
で、内吐出側フィルタ23から滴る油が外吐出側フィル
タ36に染み込むことはない。また、内吐出側フィルタ
23を通過した微少オイルミストは外吐出側フィルタ3
6で捕捉される。
【0025】なお、この実施例においては、流量を調整
するバルブ手段を例示しなかったが、先の実施例と同様
な構造とすることができる。また、油滴溜まり部材34
の最外周部に凹陥部34eを設け、平坦部34dより面
低な油滴樋部としたが、内吐出側フィルタ23の設置面
にも図8の油滴樋部21´cと同様な凹陥部を設けても
よい。また、油滴溜まり部材34は、リアケーシング8
の吐出筒8aに一体に形成することもできる。
【0026】
【発明の効果】以上のように本発明におけるオイルミス
ト除去装置では、第1発明として、油滴溜まり部材を設
けたので、吐出側フィルタのフィルタエレメントの清浄
・交換作業が悪く油が外部に染み出てしまっても、装置
や装置据え付け場所が汚れることがない。また、油滴溜
まり部材を分離室の吐出開口部に設ける簡単な構造を採
用したので、オイルミスト除去装置を安価に提供でき
る。また第2発明として、吐出側フィルタを内吐出側フ
ィルタと外吐出側フィルタの2重構造として、油滴溜ま
り部材に設置するようにしたので、吐出側フィルタのフ
ィルタエレメントの清浄・交換作業が悪く油が外部に染
み出てしまっても、装置や装置据え付け場所が汚れるこ
とがない。また、内吐出側フィルタで捕捉されなかった
微少オイルミストを外吐出側フィルタで捕捉できるの
で、オイルミスト捕捉率が高いより高性能の装置を提供
できる。
【0027】また第3発明として、油滴溜まり部材に、
内吐出側フィルタの第1設置面とこの第1設置面より面
高とした外吐出側フィルタの第2設置面とを設けたの
で、内吐出側フィルタから染み出た油が外吐出側フィル
タに染み込むことがない。また各設置面には、フィルタ
エレメントから滴る油を受ける油滴溜まり部を設けたの
で、装置や装置据え付け場所が汚れることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例であるオイルミスト除去装
置の正面図である。
【図2】図1のオイルミスト除去装置の左側面図であ
る。
【図3】図1のオイルミスト除去装置の上面図である。
【図4】吐出側フィルタを省略するとともに一部を破断
した左側面図である。
【図5】図4の遠心羽根車の平面図である。
【図6】吐出側フィルタ部分のみの断面図である。
【図7】バルブ手段を示す要部平面図である。
【図8】この発明の他の実施例である吐出側フィルタの
要部のみの断面図である。
【図9】この発明の他の実施例である吐出側フィルタ部
分のみの断面図である。
【符号の説明】
2…電動機、3…ファンユニット、4…電動ファンユニ
ット、7…遠心羽根車、10…固定羽根車、12…固定
羽根車、13…分離室、16…膨張室、21…油滴溜ま
り部材、23…吐出側フィルタ(内吐出側フィルタ)、
33…吐出側フィルタ、34…油滴溜まり部材、36…
外吐出側フィルタ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電動ファンユニットの回転により分離室内
    に含ミスト空気を吸込み、前記分離室を囲繞するケーシ
    ングの吐出開口部に装着された吐出側フィルタから清浄
    された空気を吐出するオイルミスト除去装置において、
    前記吐出開口部に、前記吐出側フィルタのフィルタエレ
    メントが飽和状態になったときに滴る油を受ける油滴溜
    まり部材を設けたことを特徴とするオイルミスト除去装
    置。
  2. 【請求項2】前記吐出側フィルタを、前記ケーシングの
    吐出開口部から吐出される前記含ミスト空気が流通する
    内吐出側フィルタと、この内吐出側フィルタが収納され
    る外吐出側フィルタとの二重構造とするとともに、これ
    ら内吐出側フィルタと外吐出側フィルタを前記油滴溜ま
    り部材に設置することにより、前記吐出側フィルタを前
    記吐出開口部に装着したことを特徴とする請求項1記載
    のオイルミスト除去装置。
  3. 【請求項3】前記油滴溜まり部材に、前記内吐出側フィ
    ルタの第1設置面とこの第1設置面より面高とした前記
    外吐出側フィルタの第2設置面とを設け、これら第1設
    置面と第2設置面に、各フィルタエレメントが飽和状態
    になったときに滴る油を受ける油滴樋部を個々に形成し
    たことを特徴とする請求項2記載のオイルミスト除去装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012531305A (ja) * 2009-07-02 2012-12-10 オーリコン レイボルド バキューム ゲーエムベーハー 多段式の油分離機
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