JPH08131463A - 石膏模型カッター - Google Patents

石膏模型カッター

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JPH08131463A
JPH08131463A JP26975594A JP26975594A JPH08131463A JP H08131463 A JPH08131463 A JP H08131463A JP 26975594 A JP26975594 A JP 26975594A JP 26975594 A JP26975594 A JP 26975594A JP H08131463 A JPH08131463 A JP H08131463A
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cutting
plaster
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 石膏模型の切断をより正確に、かつ簡易に行
える石膏模型カッターを提供すること。 【構成】 作業台上の模型ガイドに石膏模型を固定し、
作業台に設置した送り手段により作業台をディスクカッ
ターの方向へ移動させることことができるため、石膏模
型の歯肉側から切断を行えるので切断部周辺を傷つける
ことなく、正確な切断を行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は石膏模型カッターに関
し、詳細には歯形の石膏模型を切断するための石膏模型
カッターに関する。
【0002】
【従来の技術】入歯などの歯科用ギプスを作成する場合
は歯型の石膏模型をおこして、この模型の必要な歯の部
分だけを切断し、それを前記ギプスの雄型として用い
る。そして、前記石膏模型の切断においては、従来から
石膏模型カッターが用いられている。
【0003】石膏模型カッターはディスク状のカッター
の一部円周を作業台のスリットから突出して回転させ、
人力で石膏模型を作業台に沿わせながら突出したカッタ
ーの接線方向へ送ることにより、該模型の切断を行う装
置である。なお、作業中に石膏模型が安定するように、
通常、作業台と接する石膏模型の歯肉側を予め整形して
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の石膏模
型カッターでは、歯の表面あるいは側面からの切断しか
行えないため、複雑な形状を有する歯形にカッターを接
触する際、カッターの切り込み位置が微妙にずれたり、
あるいは歯と歯の間にカッターが挾まるなどして、石膏
模型のマージン部あるいは隣接部を傷つけるといった問
題点があった。
【0005】また、石膏模型を切断するにあたり、切削
屑が飛び散るために、作業者の作業性を著しく低下させ
るといった問題点もあった。
【0006】本発明は、上記問題点に着目しなされたも
のであり、その目的は石膏模型の切断をより正確に、か
つ簡易に行える石膏模型カッターを提供することにあ
る。
【0007】本発明の他の目的は、石膏模型の切削屑を
除去することにより作業性の高い石膏模型カッターを提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によれば、歯形の石膏模型をディスクカッタ
ーによって切断するにあたって、前記石膏模型を設置し
た作業台に、この作業台をディスクカッターに対して上
下動する送り手段を設置することによって、前記作業台
に設置された石膏模型をディスクカッターの径方向へ送
ることができ、その結果、石膏模型の歯肉側からの切断
を可能にする石膏模型カッターが提供される。
【0009】ここで、上記送り手段とは手動または自動
的に作業台をディスクカッターに対して、あるいはディ
スクカッターを作業台に対して、上下方向へ移動させる
ための手段である。
【0010】また、前記上下方向とは前記ディスクカッ
ターの径方向であって、かつ前記作業台の垂直方向をい
う。
【0011】また、前記手動とは、人力を駆動力として
作業台の上下動を行うことを指し、この場合、前記送り
手段は、作業台を振れがなく、かつ滑らかに上下動せし
めるための補助的な手段となる。
【0012】前記自動的とは、機械的駆動手段によって
作業台の移動を行うことを指す。
【0013】また、本発明によれば、切断作業中に生じ
る粉塵を除去するために、ディスクカッターによる石膏
模型の切断箇所付近に集塵手段を設けた石膏模型カッタ
ーが提供される。
【0014】さらに、本発明によれば、石膏模型の切断
位置をディスクカッターに合わせるための切断位置指標
手段を備えた石膏模型カッターが提供される。
【0015】上記切断位置指標手段とは、ディスクカッ
ターの切断位置を作業者に視覚的に認知させるものなら
ばなんでも良く、レーザー光線を作業台上の石膏模型の
切断位置を線状に投射する光射装置が好ましい。
【0016】
【作用】本発明の石膏模型カッターは、石膏模型をディ
スクカッターのほぼ真上に位置するよう作業台に設置し
た状態で、送り手段によって前記ディスクカッターの方
向へ前記作業台を降下させることによって、前記石膏模
型を上下に切断することができる。従って、形状が整形
されている歯肉側から切断を行えるので、従来の石膏模
型カッターのように歯の表面あるいは側面から切断する
場合に較べて、正確で、なおかつ切断位置周辺の損傷の
少ない切断を行える。切断位置指標手段を設ければ、切
断位置を視覚的に把握できるので、より正確な切断が行
える。
【0017】また、本発明の石膏模型カッターは、切断
作業時に生じる粉塵を集塵手段によって除去することが
できるため、粉塵が作業に支障を及ぼすことがない。
【0018】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて説明する。
【0019】図1は本発明にかかる石膏模型カッターI
の透過斜視図である。
【0020】集塵用ファン10は作業台1に設置された
集塵口11より切削作業によって生じた粉塵をホース1
2を介して吸塵するためのファンであって、吸塵された
塵は、ダスト袋13に集塵される。なお、集塵口11は
石膏模型の切断箇所付近において任意の位置に方向を変
えることができる。そして、ダスト袋13は集塵ファン
10から着脱可能であるから、塵が溜ると開閉蓋15を
あけてダスト袋13を交換することができる。ダスト皿
16は本体ケース4から引き出せるようになっており、
ディスクカッター2に付着するなどして本体ケース4内
に落ちてきた塵を捨てるためのものである。
【0021】作業台1には、模型ストッパー5および固
定棒24が配されており、ここに石膏模型6を固定する
(図2を参照)。固定するときは、固定棒24で、石膏
模型6を抑え込むように固定する。なお、石膏模型6の
歯肉側は、作業台上で安定するように、あらかじめ形状
を滑らかに整形してある。
【0022】ここで、いわゆるダウエルピンが既に装着
されている石膏模型を切断する場合は、図4および図5
に示すような専用のトレー101を使用するのが切断箇
所の位置ずれを防止する上で好適である。ダウエルピン
104が装着されている石膏模型105は、ダウエルピ
ン104が邪魔になって作業台上で安定しない。そこ
で、図4に示すような専用のトレー101をダウエルピ
ン使用の石膏模型105に装着すればダウエルピン10
4はトレー101内に埋没した格好となり、上記の問題
は解決される。
【0023】トレー101は2つに分割された対称の格
子状枠102とネット103からなり、このネット10
3にダウエルピン104を挿入できるようになってい
る。装着後は図5の様態になるが、隙間106を上下に
カッターが通るため、石膏模型を装着するときは切断位
置を隙間106にあわせるようにする。
【0024】トレー101は上記構成のほかにダウエル
ピンが挿入できる構造であれば、多孔質材料やゴムを利
用しても良い。
【0025】また、図4および図5の例ではトレー10
1が別個の2つのパーツからなるが、隙間6を設けた構
造であれば一体形状であっても良い。
【0026】ところで、作業台1の4隅には、送り手段
20が配されており作業台1を上下に移動させることが
できる。本実施例では、作業台1を手動で上下する。
【0027】送り手段20は送りガイド21、スプリン
グ22、案内棒23からなり、送りガイド21の一端は
作業台1に固着され、また、案内棒23の一端は本体ケ
ース4に固着されている。スプリング22は一端が送り
ガイド21の一端に係止され、他端は本体ケース4に係
止されている。なお、送りガイド21は中空の管であ
り、案内棒23の一部が常時挿入した状態にある。そし
て、上記の構成から、送りガイド21と案内棒23はそ
の長手方向に互いに滑らかにスライドさせることができ
る。
【0028】ディスク窓7は、作業台1を降下させた際
に、ディスクカッター2を作業台1上に突出させるため
のスリットである。
【0029】切断位置指標手段たるレーザー光射装置8
は、可視光線を光射する装置であって、石膏模型6の切
断位置のあたりをつけるために用いる(図3参照)。あ
らかじめ、光線がディスクカッター2の位置を光射する
ように調節する。
【0030】次に、装置の使用方法について述べると、
作業者はレーザー光射装置8から発せられるレーザーを
指標として、切断位置の位置合わせを行いながら石膏模
型6を模型ストッパー5および固定棒24によって作業
台1に固定する。
【0031】電源スイッチ9をONにすると図示しない
電源からモーター3に電気が通電され、モーター3がデ
ィスクカッター2に回転力を付勢すると同時に集塵用フ
ァン10にもプーリー機構14を介して回転力を付勢す
る。
【0032】そして、人力で作業台1を下方へ押し下げ
ると、ディスク窓7からディスクカッター2が押込量に
比例して突出するため、石膏模型6を切断することがで
きる。 このとき、切断は石膏模型6の形状が整形され
ている歯肉側から行われるので、カッターと模型の接触
時に生じがちな位置ずれや石膏模型のひび割れなどを最
少限に抑えることができる。また、上記スプリング22
により作業者は適度な抵抗力を受けながら作業台1を押
し下げることができる。
【0033】切断作業により生じた粉塵は、集塵口11
から吸い上げられ、ダスト袋13に集塵されるので粉塵
によって作業を妨げられることはない。
【0034】切断後、作業台1は上記した送り手段を構
成しているスプリング22によって元の位置に復帰する
ことができる。
【0035】
【発明の効果】以上述べてきたとおり、本発明の石膏模
型カッターは、次ぎのような効果を得ることができる。
【0036】作業台をディスクカッターに対して上下方
向に送ることができるので、形状が整形されている石膏
模型の歯肉側から切断することができ、その結果、歯の
表面あるいは側面から切断する場合と較べて切断位置の
位置ずれや、石膏模型のマージン部あるいは隣接部の損
傷を最小限に抑えることができる。切断位置指標手段を
用いれば、視覚的に石膏模型とディスクカッターの位置
合わせが行えるので、一層正確な切断が行える。
【0037】また、本発明の石膏模型カッターは、切断
作業によって生じる粉塵を吸い集めることができるの
で、粉塵が作業に支障を及ぼすことがなく、かつ、粉塵
の人体に体する影響を防ぎ、作業性の高い切断を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の石膏模型カッターの透過斜視図であ
る。
【図2】本発明の石膏模型カッターの一部上面図であ
る。
【図3】本発明の石膏模型カッターの一部側面図であ
る。
【図4】トレーの上面図である。
【図5】トレーを石膏模型に装着した図である。
【符号の説明】
I 石膏模型カッター 1 作業台 2 ディスクカッター 20 送り手段 10 集塵用ファン 8 レーザー光射装置 101 トレー 104 ダウエルピン 105 石膏模型

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歯形の石膏模型を切断するための回転手
    段を有するディスクカッターを備えた石膏模型カッター
    であって、 作業台を前記ディスクカッターに対して上下動する送り
    手段を備えることにより、前記石膏模型を下方から上方
    に切断可能にした石膏模型カッター。
  2. 【請求項2】 前記ディスクカッターの前記石膏模型を
    切断する付近に集塵手段を備えて成る特許請求の範囲第
    1項記載の石膏模型カッター。
  3. 【請求項3】 前記石膏模型の前記ディスクカッターへ
    の位置合わせを行うための切断位置指標手段を備えて成
    る特許請求の範囲第1項または第2項に記載の石膏模型
    カッター。
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