JP3571778B2 - 石膏模型カッター - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は石膏模型カッターに関し、詳細には歯形の石膏模型を切断するための石膏模型カッターに関する。
【0002】
【従来の技術】
入歯などの歯科用ギプスを作成する場合は歯型の石膏模型をおこして、この模型の必要な歯の部分だけを切断し、それを前記ギプスの雄型として用いる。そして、前記石膏模型の切断においては、従来から石膏模型カッターが用いられている。
【0003】
石膏模型カッターはディスク状のカッターの一部円周を作業台のスリットから突出して回転させ、人力で石膏模型を作業台に沿わせながら突出したカッターの接線方向へ送ることにより、該模型の切断を行う装置である。なお、作業中に石膏模型が安定するように、通常、作業台と接する石膏模型の歯肉側を予め整形してある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の石膏模型カッターでは、歯の表面あるいは側面からの切断しか行えないため、複雑な形状を有する歯形にカッターを接触する際、カッターの切り込み位置が微妙にずれたり、あるいは歯と歯の間にカッターが挾まるなどして、石膏模型のマージン部あるいは隣接部を傷つけるといった問題点があった。
【0005】
また、石膏模型を切断するにあたり、切削屑が飛び散るために、作業者の作業性を著しく低下させるといった問題点もあった。
【0006】
本発明は、上記問題点に着目しなされたものであり、その目的は石膏模型の切断をより正確に、かつ簡易に行える石膏模型カッターを提供することにある。
【0007】
本発明の他の目的は、石膏模型の切削屑を除去することにより作業性の高い石膏模型カッターを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明によれば、歯形の石膏模型をディスクカッターによって切断するにあたって、前記石膏模型を設置した作業台に、この作業台をディスクカッターに対して上下動する送り手段を設置することによって、前記作業台に設置された石膏模型をディスクカッターの径方向へ送ることができ、その結果、石膏模型の歯肉側からの切断を可能にする石膏模型カッターが提供される。
【0009】
ここで、上記送り手段とは手動または自動的に作業台をディスクカッターに対して、あるいはディスクカッターを作業台に対して、上下方向へ移動させるための手段である。
【0010】
また、前記上下方向とは前記ディスクカッターの径方向であって、かつ前記作業台の垂直方向をいう。
【0011】
また、前記手動とは、人力を駆動力として作業台の上下動を行うことを指し、この場合、前記送り手段は、作業台を振れがなく、かつ滑らかに上下動せしめるための補助的な手段となる。
【0012】
前記自動的とは、機械的駆動手段によって作業台の移動を行うことを指す。
【0013】
また、本発明によれば、切断作業中に生じる粉塵を除去するために、ディスクカッターによる石膏模型の切断箇所付近に集塵手段を設けた石膏模型カッターが提供される。
【0014】
さらに、本発明によれば、石膏模型の切断位置をディスクカッターに合わせるための切断位置指標手段を備えた石膏模型カッターが提供される。
【0015】
上記切断位置指標手段とは、ディスクカッターの切断位置を作業者に視覚的に認知させるものならばなんでも良く、レーザー光線を作業台上の石膏模型の切断位置を線状に投射する光射装置が好ましい。
【0016】
【作用】
本発明の石膏模型カッターは、石膏模型をディスクカッターのほぼ真上に位置するよう作業台に設置した状態で、送り手段によって前記ディスクカッターの方向へ前記作業台を降下させることによって、前記石膏模型を上下に切断することができる。従って、形状が整形されている歯肉側から切断を行えるので、従来の石膏模型カッターのように歯の表面あるいは側面から切断する場合に較べて、正確で、なおかつ切断位置周辺の損傷の少ない切断を行える。切断位置指標手段を設ければ、切断位置を視覚的に把握できるので、より正確な切断が行える。
【0017】
また、本発明の石膏模型カッターは、切断作業時に生じる粉塵を集塵手段によって除去することができるため、粉塵が作業に支障を及ぼすことがない。
【0018】
【実施例】
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて説明する。
【0019】
図1は本発明にかかる石膏模型カッターIの透過斜視図である。
【0020】
集塵用ファン10は作業台1に設置された集塵口11より切削作業によって生じた粉塵をホース12を介して吸塵するためのファンであって、吸塵された塵は、ダスト袋13に集塵される。なお、集塵口11は石膏模型の切断箇所付近において任意の位置に方向を変えることができる。そして、ダスト袋13は集塵ファン10から着脱可能であるから、塵が溜ると開閉蓋15をあけてダスト袋13を交換することができる。ダスト皿16は本体ケース4から引き出せるようになっており、ディスクカッター2に付着するなどして本体ケース4内に落ちてきた塵を捨てるためのものである。
【0021】
作業台1には、模型ストッパー5および固定棒24が配されており、ここに石膏模型6を固定する(図2を参照)。固定するときは、固定棒24で、石膏模型6を抑え込むように固定する。なお、石膏模型6の歯肉側は、作業台上で安定するように、あらかじめ形状を滑らかに整形してある。
【0022】
ここで、いわゆるダウエルピンが既に装着されている石膏模型を切断する場合は、図4および図5に示すような専用のトレー101を使用するのが切断箇所の位置ずれを防止する上で好適である。ダウエルピン104が装着されている石膏模型105は、ダウエルピン104が邪魔になって作業台上で安定しない。そこで、図4に示すような専用のトレー101をダウエルピン使用の石膏模型105に装着すればダウエルピン104はトレー101内に埋没した格好となり、上記の問題は解決される。
【0023】
トレー101は2つに分割された対称の格子状枠102とネット103からなり、このネット103にダウエルピン104を挿入できるようになっている。装着後は図5の様態になるが、隙間106を上下にカッターが通るため、石膏模型を装着するときは切断位置を隙間106にあわせるようにする。
【0024】
トレー101は上記構成のほかにダウエルピンが挿入できる構造であれば、多孔質材料やゴムを利用しても良い。
【0025】
また、図4および図5の例ではトレー101が別個の2つのパーツからなるが、隙間6を設けた構造であれば一体形状であっても良い。
【0026】
ところで、作業台1の4隅には、送り手段20が配されており作業台1を上下に移動させることができる。本実施例では、作業台1を手動で上下する。
【0027】
送り手段20は送りガイド21、スプリング22、案内棒23からなり、送りガイド21の一端は作業台1に固着され、また、案内棒23の一端は本体ケース4に固着されている。スプリング22は一端が送りガイド21の一端に係止され、他端は本体ケース4に係止されている。なお、送りガイド21は中空の管であり、案内棒23の一部が常時挿入した状態にある。そして、上記の構成から、送りガイド21と案内棒23はその長手方向に互いに滑らかにスライドさせることができる。
【0028】
ディスク窓7は、作業台1を降下させた際に、ディスクカッター2を作業台1上に突出させるためのスリットである。
【0029】
切断位置指標手段たるレーザー光射装置8は、可視光線を光射する装置であって、石膏模型6の切断位置のあたりをつけるために用いる(図3参照)。あらかじめ、光線がディスクカッター2の位置を光射するように調節する。
【0030】
次に、装置の使用方法について述べると、作業者はレーザー光射装置8から発せられるレーザーを指標として、切断位置の位置合わせを行いながら石膏模型6を模型ストッパー5および固定棒24によって作業台1に固定する。
【0031】
電源スイッチ9をONにすると図示しない電源からモーター3に電気が通電され、モーター3がディスクカッター2に回転力を付勢すると同時に集塵用ファン10にもプーリー機構14を介して回転力を付勢する。
【0032】
そして、人力で作業台1を下方へ押し下げると、ディスク窓7からディスクカッター2が押込量に比例して突出するため、石膏模型6を切断することができる。 このとき、切断は石膏模型6の形状が整形されている歯肉側から行われるので、カッターと模型の接触時に生じがちな位置ずれや石膏模型のひび割れなどを最少限に抑えることができる。また、上記スプリング22により作業者は適度な抵抗力を受けながら作業台1を押し下げることができる。
【0033】
切断作業により生じた粉塵は、集塵口11から吸い上げられ、ダスト袋13に集塵されるので粉塵によって作業を妨げられることはない。
【0034】
切断後、作業台1は上記した送り手段を構成しているスプリング22によって元の位置に復帰することができる。
【0035】
【発明の効果】
以上述べてきたとおり、本発明の石膏模型カッターは、次ぎのような効果を得ることができる。
【0036】
作業台をディスクカッターに対して上下方向に送ることができるので、形状が整形されている石膏模型の歯肉側から切断することができ、その結果、歯の表面あるいは側面から切断する場合と較べて切断位置の位置ずれや、石膏模型のマージン部あるいは隣接部の損傷を最小限に抑えることができる。切断位置指標手段を用いれば、視覚的に石膏模型とディスクカッターの位置合わせが行えるので、一層正確な切断が行える。
【0037】
また、本発明の石膏模型カッターは、切断作業によって生じる粉塵を吸い集めることができるので、粉塵が作業に支障を及ぼすことがなく、かつ、粉塵の人体に体する影響を防ぎ、作業性の高い切断を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の石膏模型カッターの透過斜視図である。
【図2】本発明の石膏模型カッターの一部上面図である。
【図3】本発明の石膏模型カッターの一部側面図である。
【図4】トレーの上面図である。
【図5】トレーを石膏模型に装着した図である。
【符号の説明】
I 石膏模型カッター
1 作業台
2 ディスクカッター
20 送り手段
10 集塵用ファン
8 レーザー光射装置
101 トレー
104 ダウエルピン
105 石膏模型
Claims (3)
- 歯形の石膏模型を切断するための回転手段を有するディスクカッターを備えた石膏模型カッターであって、
作業台を前記ディスクカッターに対して上下動する送り手段を備えることにより、前記石膏模型を下方から上方に切断可能にした石膏模型カッター。 - 前記ディスクカッターの前記石膏模型を切断する付近に集塵手段を備えて成る特許請求の範囲第1項記載の石膏模型カッター。
- 前記石膏模型の前記ディスクカッターへの位置合わせを行うための切断位置指標手段を備えて成る特許請求の範囲第1項または第2項に記載の石膏模型カッター。
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JP26975594A Expired - Fee Related JP3571778B2 (ja) | 1994-11-02 | 1994-11-02 | 石膏模型カッター |
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- 1994-11-02 JP JP26975594A patent/JP3571778B2/ja not_active Expired - Fee Related
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