JPH08130832A - 充電器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気器機に内蔵するパック電池と、電気器機
から取り出したパック電池の両方を充電し、持ち運ぶと
きにはコンパクトにする。 【構成】 充電器は、充電器本体８とアタッチメント９
とを備える。充電器本体８は、パック電池２を脱着自在
に装着する電池装着部３を有する。アタッチメント９に
は、電気器機５を装着する器機装着部６が設けられてい
る。さらに、アタッチメント９は充電器本体８の電池装
着部３に脱着自在に装着される脱着連結部１０を有す
る。脱着連結部１０を充電器本体８の電池装着部３に連
結して、アタッチメント９の器機装着部６に電気器機５
を装着して電気器機５に内蔵されるパック電池２を充電
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、二次電池を内蔵するパ
ック電池を電気器機から外して充電し、あるいは、パッ
ク電池を電気器機に内蔵する状態でも状態できる充電器
に関する。

【０００２】

【従来の技術】パック電池を電気器機から外して充電
し、また、パック電池を電気器機に内蔵する状態でも充
電できる充電器はすでに開発されている。この構造の充
電器は、パック電池を電気器機から外し、または内蔵し
て充電できるので、便利に使用できる特長がある。とく
に、複数のパック電池を使用するときに便利に充電でき
る。電気器機から外したパック電池を充電器にセットし
て充電し、充電したパック電池を電気器機に装着して使
用できるからである。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】パック電池と電気器機
の両方を脱着自在に装着する充電器は、パック電池を装
着する電池装着部と、電気器機を装着する器機装着部の
両方を設ける必要がある。パック電池と電気器機とは外
形が異なるので、同じ構造の装着部には装着できない。
このため、パック電池と電気器機の両方をセットできる
充電器は、装着部の構造が複雑になり、あるいは装着部
が大きくなってコンパクトに設計することが難しい。充
電器は便利に携帯にできることから、できる限り小さく
設計することが大切である。

【０００４】本発明は、このことを実現することを目的
に開発されたもので、本発明の重要な目的は、パック電
池を電気器機に装着し、あるいは電気器機から外して充
電できると共に、パック電池のみを充電する状態で持ち
運ぶときには著しくコンパクトにでき、さらに、充電器
本体を安価に多量生産できる充電器を提供することにあ
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の充電器は、前述
の目的を達成するために下記の構成を備える。充電器
は、ケース１に充電回路を内蔵している。さらに、充電
器は、パック電池２を脱着自在に装着する電池装着部３
と、この電池装着部３に表出して、電池装着部３にセッ
トされたパック電池２の充電接点に接触される電池接点
４と、パック電池２を内蔵する電気器機５が脱着自在に
装着される器機装着部６と、器機装着部６に表出して電
気器機５の充電接点に接触される器機接点７とを有す
る。電池装着部３にパック電池２を装着してパック電池
２を充電し、器機装着部６に電気器機５を装着して電気
器機５に内蔵するパック電池２を充電するように構成さ
れている。

【０００６】さらに、本発明の充電器は、電気器機５を
装着する器機装着部６を、充電器本体８から分離したア
タッチメント９に設けている。アタッチメント９は充電
器本体８の電池装着部３に脱着自在に装着される脱着連
結部１０を有する。アタッチメント９の脱着連結部１０
を充電器本体８の電池装着部３に連結して、器機装着部
６に電気器機５を装着して電気器機５に内蔵されるパッ
ク電池２をアタッチメント９を介して充電するように構
成されている。

【０００７】

【作用】本発明の充電器は、パック電池２を直接に装着
して充電し、あるいは電気器機５に装着して内蔵するパ
ック電池２を充電する。パック電池２は電池装着部３に
装着して充電する。電気器機５に内蔵するパック電池２
は、電気器機５をアタッチメント９の器機装着部６に装
着し、このアタッチメント９を充電器本体８の器機装着
部６に装着して充電する。電気器機５は、直接には充電
器に装着せず、アタッチメント９を介して充電器の電池
装着部３に装着する。したがって、本発明の充電器は、
充電器本体はパック電池のみを充電する簡単な構造とし
てコンパクトにできる。さらに、アタッチメントを使用
して、電気器機に内蔵するパック電池も充電できる。

【０００８】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想
を具体化するための充電器を例示するものであって、本
発明は充電器を下記のものに特定しない。

【０００９】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、「作用の欄」、および
「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付
記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、
実施例の部材に特定するものでは決してない。

【００１０】図１と図２に示す充電器は、充電器本体８
と、この充電器本体８に脱着自在に連結されるアタッチ
メント９とを備える。

【００１１】充電器本体８は、交流の１００Ｖをパック
電池２の充電電圧と充電電流とに変換する充電回路（図
示せず）をケース１に内蔵している。さらに、家庭用の
交流１００Ｖのコンセントに接続できるプラグ１１を備
えている。プラグ１１は折り畳できるようにケース１に
装着することもできる。プラグ１１から入力される交流
は充電回路に供給される。

【００１２】充電器本体８は、パック電池２を脱着自在
に装着する電池装着部３をケース１の背面に設けてい
る。電池装着部３は、ケース１に設けられた凹部であ
る。電池装着部３に装着されるパック電池２が外れない
ように、電池装着部３の両端には、パック電池の引掛凹
部２Ａに挿入して係止される引掛片３Ａを突出させてい
る。図において上方の引掛片３Ａは、スプリングを介し
て電池装着部３に弾性的に出入りできるように、ケース
１に設けられている。引掛片３Ａは、パック電池２を脱
着するときに、電池装着部３の外部に移動し、パック電
池２を電池装着部３に装着する状態では、パック電池の
引掛凹部２Ａに挿入される。

【００１３】電池装着部３に装着されたパック電池２を
充電するために、電池装着部３に表出して電池接点４を
配設している。電池接点４は、パック電池２に設けられ
た充電接点に接触して、電気接続される。図に示す充電
器本体８は、底面に電池接点４を配設して、パック電池
２の背面に設けた充電接点に接触させている。電池接点
４は、弾性変形する金属板で、弾性的にパック電池２の
充電接点に接触して電気接続される。

【００１４】ケース１の表面で、電池装着部３の下方に
は、パック電池２の充電状態を表示するためにパイロッ
トランプ１２を設けている。パイロットランプ１２は発
光ダイオードである。

【００１５】アタッチメント９は、電池装着部３に脱着
自在に装着される脱着連結部１０を背面に設けている。
脱着連結部１０は、充電器本体８の電池装着部３に装着
されるので、パック電池２の連結部分と同じ形状に成形
されている。すなわち、凹部である電池装着部３に嵌入
できる外形に成形され、引掛片３Ａを引っかける位置に
引掛凹部２Ａを設けている。

【００１６】さらに、アタッチメント９は、電気器機５
を脱着自在に装着する器機装着部６を備える。本発明の
充電器は、アタッチメント９に装着する電気器機５の機
種を特定するものではないが、電気器機５は例えば携帯
電話である。アタッチメント９の器機装着部６は電気器
機５の底部を挿入して連結する角筒状に成形されてい
る。器機装着部６の底部には、電気器機５の充電接点に
接続される器機接点７を配設している。器機接点７は弾
性変形できる金属板である。器機接点７は、脱着連結部
１０の背面に表出されて、充電器本体８の電池接点４に
接続される。

【００１７】さらにまた、アタッチメント９は、充電器
本体８のパイロットランプ１２の光を前方に照射する光
透過部１３を貫通して設けている。光透過部１３は貫通
孔、あるいは貫通孔に透明部材を配設したものである。

【００１８】充電器は、電池装着部３に装着されたパッ
ク電池２を急速充電し、電気器機５に内蔵されるパック
電池２をフローティング充電する。急速充電とフローテ
ィング充電とを切り換えるために、充電器本体８に切換
スイッチ１４を内蔵している。切換スイッチ１４は充電
回路に接続されている。切換スイッチ１４は、可動片１
４Ａがアタッチメント９に押されるときに充電状態をフ
ローティング充電とし、可動片１４Ａが押されない状態
では、急速充電するように出力回路を制御する。

【００１９】切換スイッチ１４は、電池装着部３の底面
に接近してケース１内に配設されている。電池装着部３
の底は、切換スイッチ１４の可動片１４Ａをアタッチメ
ント９の突起で押圧できるように孔をあけている。アタ
ッチメント９は、電池装着部３に装着したときに、切換
スイッチ１４の可動片１４Ａを押圧する突起を背面に備
えている。アタッチメント９を電池装着部３に装着する
と、突起９Ａが切換スイッチ１４の可動片１４Ａを押し
て、電気器機５のパック電池２をフローティング充電す
る。アタッチメント９を外すと、切換スイッチ１４の可
動片１４Ａが押されなくなり、装着されたパック電池２
を急速充電する。

【００２０】以上の充電器は、電池装着部３のパック電
池２を急速充電して短時間に満充電し、電気器機５に内
蔵するパック電池２をフローティング充電して常時満充
電状態に保持できる特長がある。

【００２１】図１と図２に示す充電器は、充電器本体８
と平行に電気器機５を装着している。本発明は、アタッ
チメント９の構造をこれ等の図に示すものに特定しな
い。図３に示す充電器は、充電器本体８に対して垂直に
電気器機５を装着するアタッチメント９を例示する。こ
の図のアタッチメント９は、水平の充電器本体８に、垂
直に立てて電気器機５を装着するもので、アタッチメン
ト９は底面に対して垂直な器機装着部６を設けている。
電気器機５の底面に設けた器機接点７は、金属板を介し
て電池装着部３の電池接点４に接続されている。

【００２２】さらに、図３に示す充電器本体８は、電源
コード１５を使用してコンセントに接続できる構造とし
ている。ケース１に設けたプラグ１１は折り畳みできる
ようにしている。折り畳んだ状態で、電源コード１５の
コネクターを装着できる凹部を設けている。この構造の
充電器は、充電器本体８を水平にして電源コード１５を
接続できる。

【００２３】

【発明の効果】本発明の充電器は、パック電池を直接に
充電器本体に装着して充電し、電気器機を装着したアタ
ッチメントを電池装着部に装着して、電気器機に内蔵す
るパック電池を充電することもできる。すなわち、本発
明の充電器は、パック電池を電気器機から取り出し、あ
るいは電気器機に内蔵して充電できる。このように、パ
ック電池と電気器機に内蔵するパック電池の両方を充電
できるにもかかわらず、本発明の充電器は、持ち運ぶと
きにはコンパクトにできる特長がある。それは、充電器
本体に電池装着部のみを設け、電気器機を装着する器機
装着部は、電池装着部に脱着自在に装着するアタッチメ
ントに設けているからである。電気器機に内蔵するパッ
ク電池を充電する必要がないとき、あるいは、充電器を
持ち運ぶためにできる限りコンパクトにする必要のある
とき、本発明の充電器は、アタッチメントを充電器本体
から分離して小さくできる。アタッチメントを外した状
態で、パック電池を充電できるので、充電器として十分
に使用できる。さらに、本発明の充電器は、充電器本体
がパック電池のみを充電できる構造にできるので、安価
に多量生産できる特長もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例の充電器本体にパック電池を装
着した状態を示す側面図

【図２】本発明の実施例の充電器に電気器機を装着した
状態を示す側面図

【図３】本発明の他の実施例の充電器に電気器機を装着
した状態を示す側面図

【符号の説明】

１…ケース ２…パック電池 ２Ａ…引掛凹部 ３…電池装着部 ３Ａ…引掛片 ４…電池接点 ５…電気器機 ６…器機装着部 ７…器機接点 ８…充電器本体 ９…アタッチメント ９Ａ…突起 １０…脱着連結部 １１…フラグ １２…パイロットランプ １３…光透光部 １４…切換スイッチ １４Ａ…可動片 １５…電源コード

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ケース(1)と、ケース(1)に内蔵された充
   電回路と、パック電池(2)を脱着自在に装着される電池
   装着部(3)と、この電池装着部(3)に表出して、電池装着
   部(3)にセットされたパック電池(2)の充電接点に接触さ
   れる電池接点(4)と、パック電池(2)を内蔵する電気器機
   (5)が脱着自在に装着される器機装着部(6)と、器機装着
   部(6)に表出して電気器機(5)の充電接点に接触される器
   機接点(7)とを有し、電池装着部(3)にパック電池(2)を
   装着してパック電池(2)を充電し、器機装着部(6)に電気
   器機(5)を装着して電気器機(5)に内蔵するパック電池
   (2)を充電するように構成された充電器において、 電気器機(5)を装着する器機装着部(6)が、充電器本体
   (8)から分離されたアタッチメント(9)に設けられてお
   り、このアタッチメント(9)は充電器本体(8)の電池装着
   部(3)に脱着自在に装着される脱着連結部(10)を有し、
   脱着連結部(10)を充電器本体(8)の電池装着部(3)に連結
   して、アタッチメント(9)の器機装着部(6)に電気器機
   (5)を装着して電気器機(5)に内蔵されるパック電池(2)
   を充電するように構成されてなることを特徴とする充電
   器。