JPH0813061A - 硬質Au合金箔材 - Google Patents
硬質Au合金箔材Info
- Publication number
- JPH0813061A JPH0813061A JP16733894A JP16733894A JPH0813061A JP H0813061 A JPH0813061 A JP H0813061A JP 16733894 A JP16733894 A JP 16733894A JP 16733894 A JP16733894 A JP 16733894A JP H0813061 A JPH0813061 A JP H0813061A
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- foil material
- hard
- hardness
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ビッカース硬さで150〜250の高硬度を
有するAu合金箔材を提供する。 【構成】 Au合金箔材が、重量%で、Ni:1〜5%
を含有し、さらに、必要に応じてCa,Be,Ge、お
よびBのうちの1種または2種以上:0.02〜0.5
%を含有し、残りがAuと不可避不純物からなる組成を
有する。
有するAu合金箔材を提供する。 【構成】 Au合金箔材が、重量%で、Ni:1〜5%
を含有し、さらに、必要に応じてCa,Be,Ge、お
よびBのうちの1種または2種以上:0.02〜0.5
%を含有し、残りがAuと不可避不純物からなる組成を
有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ビッカース硬さで1
50〜250の高硬質を有する硬質Au合金箔材に関す
るものである。
50〜250の高硬質を有する硬質Au合金箔材に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、一般に、例えばマイクロモータ整
流子の摺動接点などの各種電子電気機器の構造部材に、
また各種工芸品や装飾品などにAu合金箔材が用いら
れ、これらAu合金箔材の代表的なものとして、重量%
で(以下、%は重量%を示す)、Au−4%Ag−4%
Cuの組成を有するK22合金箔材、Au−12%Ag
−12%CuのK18合金箔材、およびAu−20%A
g−20%CuのK14合金箔材などが知られている。
流子の摺動接点などの各種電子電気機器の構造部材に、
また各種工芸品や装飾品などにAu合金箔材が用いら
れ、これらAu合金箔材の代表的なものとして、重量%
で(以下、%は重量%を示す)、Au−4%Ag−4%
Cuの組成を有するK22合金箔材、Au−12%Ag
−12%CuのK18合金箔材、およびAu−20%A
g−20%CuのK14合金箔材などが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、近年の各種電子
電気機器の高性能化、小型化、および軽量化はめざまし
く、かつ更なる研究開発が行なわれており、これに伴な
い、各種電子電気機器の構造部材を構成するAu合金箔
材にはより一層高い硬さをもつことが要求されるが、上
記の従来Au合金箔材は、ビッカース硬さ(Hv)で高
々130程度の硬さしかもつものでないため、これらの
要求には十分満足に対応することができない。また、工
芸品や装飾品には、傷がつきにくく、長期に亘ってAu
合金のもつすぐれた輝きと色調を保持することが望まれ
るが、上記の従来Au合金箔材のもつ硬さでは美的価値
の経時的低下が避けられないのが現状である。
電気機器の高性能化、小型化、および軽量化はめざまし
く、かつ更なる研究開発が行なわれており、これに伴な
い、各種電子電気機器の構造部材を構成するAu合金箔
材にはより一層高い硬さをもつことが要求されるが、上
記の従来Au合金箔材は、ビッカース硬さ(Hv)で高
々130程度の硬さしかもつものでないため、これらの
要求には十分満足に対応することができない。また、工
芸品や装飾品には、傷がつきにくく、長期に亘ってAu
合金のもつすぐれた輝きと色調を保持することが望まれ
るが、上記の従来Au合金箔材のもつ硬さでは美的価値
の経時的低下が避けられないのが現状である。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は、
上述のような観点から、より一段と高い硬さを有するA
u合金箔材を開発すべく研究を行なった結果、 Ni:1〜5%、を含有し、さらに必要に応じて、 Ca,Be,Ge、およびBのうちの1種または2種以
上:0.02〜0.5%、 を含有し、残りがAuと不可避不純物からなる組成を有
するAu合金箔材は、Hv:150〜250の相対的に
高い硬さを有し、したがってこれを電子電気機器の構造
部材に用いた場合には、すぐれた耐摩耗性を示すばかり
でなく、箔材の一層の薄肉化を可能とし、また工芸品お
よび装飾品にあっては長期に亘って美的価値を保持する
ようになるという研究結果を得たのである。
上述のような観点から、より一段と高い硬さを有するA
u合金箔材を開発すべく研究を行なった結果、 Ni:1〜5%、を含有し、さらに必要に応じて、 Ca,Be,Ge、およびBのうちの1種または2種以
上:0.02〜0.5%、 を含有し、残りがAuと不可避不純物からなる組成を有
するAu合金箔材は、Hv:150〜250の相対的に
高い硬さを有し、したがってこれを電子電気機器の構造
部材に用いた場合には、すぐれた耐摩耗性を示すばかり
でなく、箔材の一層の薄肉化を可能とし、また工芸品お
よび装飾品にあっては長期に亘って美的価値を保持する
ようになるという研究結果を得たのである。
【0005】この発明は、上記の研究結果にもとづいて
なされたものであって、以下に成分組成を上記の通りに
限定した理由を説明する。 (a) Ni Ni成分には、箔材の硬さを著しく向上させる作用があ
るが、その含有量が1%未満では所望の高硬度を確保す
ることができず、一方その含有量が5%を越えると箔材
への圧延性が急激に低下するようになることから、その
含有量を1〜5%、望ましくは1.5〜4%と定めた。
なされたものであって、以下に成分組成を上記の通りに
限定した理由を説明する。 (a) Ni Ni成分には、箔材の硬さを著しく向上させる作用があ
るが、その含有量が1%未満では所望の高硬度を確保す
ることができず、一方その含有量が5%を越えると箔材
への圧延性が急激に低下するようになることから、その
含有量を1〜5%、望ましくは1.5〜4%と定めた。
【0006】(b) Ca,Be,Ge、およびB これらの成分には、Ni成分との共存において硬さを一
段と向上させる作用があるので、必要に応じて含有され
るが、その含有量が0.02%未満では所望の硬さ向上
効果が得られず、一方その含有量が0.5%を越えると
脆化し、圧延性が低下するようになることから、その含
有量を0.02〜0.5%、望ましくは0.04〜0.
2%と定めた。
段と向上させる作用があるので、必要に応じて含有され
るが、その含有量が0.02%未満では所望の硬さ向上
効果が得られず、一方その含有量が0.5%を越えると
脆化し、圧延性が低下するようになることから、その含
有量を0.02〜0.5%、望ましくは0.04〜0.
2%と定めた。
【0007】
【実施例】つぎに、この発明のAu合金箔材を実施例に
より具体的に説明する。通常の真空溶解炉を用いて、そ
れぞれ表1に示される成分組成をもったAu合金溶湯を
溶製し、直径:20mm×長さ:100mmの寸法をもった
インゴットに鋳造し、このインゴットに冷間圧延を施す
ことにより、いずれも0.2mmの厚さをもった本発明A
u合金箔材1〜23および従来Au合金箔材1〜3をそ
れぞれ製造した。なお、上記従来Au合金箔材1〜3
は、上記のK22,K18、およびK14合金に相当す
る組成をもつものである。この結果得られた本発明Au
合金箔材1〜23および従来Au合金箔材1〜3につい
て、ビッカース硬さを測定し、この測定結果を表1,2
に示した。
より具体的に説明する。通常の真空溶解炉を用いて、そ
れぞれ表1に示される成分組成をもったAu合金溶湯を
溶製し、直径:20mm×長さ:100mmの寸法をもった
インゴットに鋳造し、このインゴットに冷間圧延を施す
ことにより、いずれも0.2mmの厚さをもった本発明A
u合金箔材1〜23および従来Au合金箔材1〜3をそ
れぞれ製造した。なお、上記従来Au合金箔材1〜3
は、上記のK22,K18、およびK14合金に相当す
る組成をもつものである。この結果得られた本発明Au
合金箔材1〜23および従来Au合金箔材1〜3につい
て、ビッカース硬さを測定し、この測定結果を表1,2
に示した。
【0008】
【表1】
【0009】
【表2】
【0010】
【発明の効果】表1,2に示される結果から、従来Au
合金箔材1〜3が高々133程度のビッカース硬さしか
示さないのに対して、本発明Au合金箔材1〜23は、
いずれも相対的に高いビッカース硬さで150〜250
の高硬度をもつことが明らかである。上述のように、こ
の発明のAu合金箔材は、従来Au合金箔材に比して相
対的に高い硬さを有するので、各種電子電気機器、並び
に工芸品および装飾品などへの適用に際しては、これら
に有用な効果をもたらすものである。
合金箔材1〜3が高々133程度のビッカース硬さしか
示さないのに対して、本発明Au合金箔材1〜23は、
いずれも相対的に高いビッカース硬さで150〜250
の高硬度をもつことが明らかである。上述のように、こ
の発明のAu合金箔材は、従来Au合金箔材に比して相
対的に高い硬さを有するので、各種電子電気機器、並び
に工芸品および装飾品などへの適用に際しては、これら
に有用な効果をもたらすものである。
Claims (2)
- 【請求項1】 重量%で、 Ni:1〜5%、を含有し、残りがAuと不可避不純物
からなる組成を有することを特徴とする硬質Au合金箔
材。 - 【請求項2】 重量%で、 Ni:1〜5%、を含有し、さらに、 Ca,Be,Ge、およびBのうちの1種または2種以
上:0.02〜0.5%、を含有し、残りがAuと不可
避不純物からなる組成を有することを特徴とする硬質A
u合金箔材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16733894A JPH0813061A (ja) | 1994-06-27 | 1994-06-27 | 硬質Au合金箔材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16733894A JPH0813061A (ja) | 1994-06-27 | 1994-06-27 | 硬質Au合金箔材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0813061A true JPH0813061A (ja) | 1996-01-16 |
Family
ID=15847889
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16733894A Withdrawn JPH0813061A (ja) | 1994-06-27 | 1994-06-27 | 硬質Au合金箔材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0813061A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20100063678A1 (en) * | 2008-09-10 | 2010-03-11 | Hitachi Cable, Ltd. | Motion control sensor system for a moving unit and motion control system |
JP2017186675A (ja) * | 2012-03-16 | 2017-10-12 | エム・テクニック株式会社 | 固体金ニッケル合金ナノ粒子及びその製造方法 |
-
1994
- 1994-06-27 JP JP16733894A patent/JPH0813061A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20100063678A1 (en) * | 2008-09-10 | 2010-03-11 | Hitachi Cable, Ltd. | Motion control sensor system for a moving unit and motion control system |
JP2017186675A (ja) * | 2012-03-16 | 2017-10-12 | エム・テクニック株式会社 | 固体金ニッケル合金ナノ粒子及びその製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20010904 |