JPH08130526A - スペクトル拡散通信における多重化方法 - Google Patents

スペクトル拡散通信における多重化方法

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JPH08130526A
JPH08130526A JP26775494A JP26775494A JPH08130526A JP H08130526 A JPH08130526 A JP H08130526A JP 26775494 A JP26775494 A JP 26775494A JP 26775494 A JP26775494 A JP 26775494A JP H08130526 A JPH08130526 A JP H08130526A
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Kazuhiko Yamanouchi
和彦 山之内
Yoshihiko Takeuchi
嘉彦 竹内
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長い系列の相関を取る必要をなくし、簡易な
構成でSS通信における多重化方法を実現する。 【構成】 送信局において拡散変調に用いられる符号中
には所定の時間間隔で特定符号列が挿入されている。こ
の特定符号列は各送信局において共通の値の符号列であ
り、受信側では、この特定符号列を検出することによ
り、符号同期を取ると共に、その時間間隔のパターンか
ら送信局の識別を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、周波数拡散(以下、S
Sという)通信を用いたSS多重通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、SS通信の民生用途での開発が活
発化している。このSS通信においては、符号多重化に
よるSS多重通信が広く行われている。
【0003】このSS多重通信においては、同時に通信
を行う際、混信を起こさないためにするために、以下の
ような処理が行われる。
【0004】まず、送信側では、異なった符号により、
データをデータ速度及びデータ変調方式により決まる周
波数帯域以上の周波数帯域に周波数拡散して送信する。
次に、受信側では、受信された信号を受信の対象とする
送信機に対応する符号との相関を取ることにより、目的
信号を分離し、受信を行う。
【0005】このような、SS多重通信においては、同
時に通信可能な通信局数を増やすために、比較的長い拡
散系列が用いられる。これは、受信の際、目的となる信
号型の同時に通信されている信号(すなわち干渉信号)
と充分に分離可能となるように、自己相関特性がよいだ
けでなく、干渉信号に対する相互相関値が充分小さくす
る必要がある。
【0006】しかし、長い拡散系列を用いることは、使
用できる周波数帯域が法令等で決まっている場合が多い
ことから、データに対する拡散率を一定値以上とするな
らば、データ速度を下げる必要がある。また、この長い
符号系列との相関を取るため、受信側で必要となる相関
器の規模の増大を招き、受信機の構成を複雑化させるデ
メリットがあった。
【0007】このような、従来のデメリットを解消すべ
く、拡散符号の部分相関を取り、順次検出する方法等が
提案されている。この手法によれば、拡散符号との同期
を一旦確立して、次に拡散系列長より短い時間間隔で、
拡散系列をデータ変調し、通信を行うことが可能であ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の方
法では、符号同期を確立するためには、(1)長い系列
の相関を取るための規模の大きな相関器を受信側に設け
るか、若しくは、(2)相関符号を順次ずらして一致す
るまで探索するいわゆるスライディング相関法を採用し
て同期確立までの時間を長くとる、等の方策を講じなけ
ればならない。上記(1)によれば、受信機の構成が大
規模となってしまい、また(2)によれば、同期確立ま
での時間が長くなってしまいうという問題点がある。
【0009】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、その目的は、長い系列の相関を
取ることを緩和し、簡易な構成を採用可能とすると共に
性能の向上したSS通信における多重化方法を提供する
ことである。さらに、本発明の他の目的は、SAWマッ
チドフィルタを相関器として用いた場合における、簡易
な構成を採用可能な多重化方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述したよう
に、長い系列の相関を取ることを緩和するために、ま
ず、一定の特色を有する特定符号列を複数個含んでいる
ように、SS通信における符号を構成している。この特
定符号列は、全ての局において共通の値を有している。
このような構成に基づき、符号中に複数個の上記特定符
号列を配置する組合せ(パターン)は一般に膨大な値と
なる。そして、このように符号中に上記特定符号列を配
置するパターンのそれぞれを、各送信局に対して割り当
てるのである。
【0011】各送信局は、自己に割り当てられた上記配
置パターンに基づいて、特定符号系列が埋め込まれた符
号を用いて、通信データの拡散変調を行う。そして、こ
の変調された信号を送信するのである。
【0012】一方、受信側では、受信したい相手の送信
局に割り当てられた、上記特定符号系列が埋め込まれた
符号を用いて拡散復調するのであるが、この際、上記特
定符号系列のみをまず検出する。この検出によって得ら
れた特定符号系列の出現パターンと、上記受信したい相
手である送信局が用いている符号とを比較することによ
り、拡散変調に用いられるこの符号の先頭を検出するこ
とが可能となる。これによって、相手の送信局に認識を
迅速に行うと共に、送信側で拡散変調に用いられる符号
との同期を迅速に確立することが可能である。
【0013】すなわち、第一の本発明は、上記課題を解
決するために、スペクトル拡散通信において、所定の符
号系列を用いて複数局の通信を同時に行う多重化方法で
あって、前記符号系列の符号の長さより短い特定符号列
を複数個含んだ前記符号系列の符号を用いて、通信の対
象となるデータをスペクトル拡散変調する変調工程と、
前記変調工程において得られた拡散変調後の信号を送信
する送信工程と、前記送信工程において送信された信号
を受信し、受信信号を得る受信工程と、前記受信信号中
から、前記特定符号系列を検出し、前記検出された複数
の特定符号列の時間間隔を算出する特定符号列時間間隔
算出工程と、前記特定符号系列時間間隔算出工程におい
て算出された時間間隔のパターンに基づいて、通信を行
っている局を識別する局識別工程と、を含み、前記複数
局は同一の前記特定符号列を用いていることを特徴とす
るスペクトル拡散通信における多重化方法である。
【0014】第二の本発明は、上記課題を解決するため
に、スペクトル拡散通信において、所定の符号系列を用
いて複数局の通信を同時に行う多重化方法であって、前
記符号系列の符号の長さより短い特定符号列を所定の時
間間隔で含んだ前記符号系列の符号を用いて、通信の対
象となるデータをスペクトル拡散変調する変調工程と、
前記変調工程において得られた拡散変調後の信号を送信
する送信工程と、前記送信工程において送信された信号
を受信し、受信信号を得る受信工程と、前記受信信号中
から、前記特定符号系列を検出し、前記検出された特定
符号列の時間間隔を算出する特定符号列時間間隔算出工
程と、前記特定符号系列時間間隔算出工程において算出
された時間間隔に基づいて、通信を行っている局を識別
する局識別工程と、を含み、前記複数局は同一の前記特
定符号列を用いており、前記所定の時間間隔は各局毎に
異なっていることを特徴とするスペクトル拡散通信にお
ける多重化方法である。
【0015】第三の本発明は上記第一若しくは第二の本
発明のスペクトル拡散通信における多重化方法におい
て、前記特定符号列の検出をSAWマッチドフィルタに
よって行うことを特徴とするスペクトル拡散通信におけ
る多重化方法である。
【0016】第四の本発明は、上記課題を解決するため
に、スペクトル拡散通信において、所定の符号系列を用
いて複数局の通信を同時に行う多重化方法であって、通
信の対象となるデータを、自局に割り当てられた中心周
波数でスペクトル拡散変調する変調工程と、前記変調工
程において得られた拡散変調後の信号を送信する送信工
程と、前記送信工程において送信された信号を受信し、
受信信号を得る受信工程と、前記受信信号を単一のロー
カル周波数にて送信局により異なる中間周波数に変換す
る中間周波数変換工程と、前記中心周波数に変換され
た、送信局により異なる中間周波数を、それぞれの中間
周波数に対応する中心周波数を持った相関検出器により
相関検出する相関検出工程と、を含むことを特徴とする
スペクトル拡散通信における多重化方法である。
【0017】第五の本発明は、上記課題を解決するため
に上記第四の本発明のスペクトル拡散通信における多重
化方法において、前記相関検出をSAWマッチドフィル
タによって行うことを特徴とするスペクトル拡散通信に
おける多重化方法である。
【0018】第六の本発明は、上記課題を解決するため
に上記第四の本発明のスペクトル拡散通信における多重
化方法において、通信の対象となるデータの速度が、自
局に割り当てられた中心周波数と同様、多重化される送
信局により異なることを特徴とするスペクトル拡散通信
における多重化方法である。
【0019】第七の本発明は、上記課題を解決するため
に上記第六の本発明のスペクトル拡散通信における多重
化方法において、通信の対象となるデータ速度と、受信
局において相関検出される中間周波数の中心周波数との
比が、全ての送信局において同一の値であることを特徴
とするスペクトル拡散通信における多重化方法である。
【0020】第八の本発明は、上記課題を解決するため
に、上記第七の本発明のスペクトル拡散通信における多
重化方法において、スペクトル拡散符号が、多重化され
る複数局が同一の符号系列を用いることを特徴とするス
ペクトル拡散通信における多重化方法である。
【0021】第九の本発明は、上記課題を解決するため
に、上記第八の本発明のスペクトル拡散通信における多
重化方法において、前記相関検出工程において用いられ
る相関器が、複数のSAWマッチドフィルタにより構成
され、中心周波数は異なるが同一の符号系列を有するS
AWマッチドフィルタを備えることを特徴とするスペク
トル拡散通信における多重化方法である。
【0022】第十の本発明は、上記課題を解決するため
に、スペクトル拡散通信において、所定の符号系列を用
いて複数局の通信を同時に行う多重化方法であって、自
局に割り当てられた符号系列の符号を用いて、通信の対
象となるデータをスペクトル拡散変調する変調工程と、
前記変調工程において得られた拡散変調後の信号を送信
する送信工程と、前記送信工程において送信された信号
を受信し、受信信号を得る受信工程と、前記受信工程に
おいて得られた受信信号を、周波数を変化させる手段を
有するローカル発振器にて複数の中間周波数に変換する
中心周波数変換工程と、前記複数の中間周波数信号を、
それぞれの中心周波数に対応する相関器にて相関検出す
る相関検出工程と、を含むことを特徴とするスペクトル
拡散通信における多重化方法である。
【0023】第十一の本発明は、上記課題を解決するた
めに、上記第十の本発明のスペクトル拡散通信における
多重化方法において、相関検出をSAWマッチドフィル
タによって行うことを特徴とするスペクトル拡散通信に
おける多重化方法である。
【0024】第十二の本発明は、上記課題を解決するた
めに、上記第十の本発明のスペクトル拡散通信における
多重化方法において、中間周波数変換工程における、中
間周波数に変換するためのローカル発振器のローカル周
波数を、後段のSAWマッチドフィルタの中心周波数の
温度変化に伴い補償する様、変化することを特徴とする
スペクトル拡散通信における多重化方法である。
【0025】第十三の本発明は、上記課題を解決するた
めに、スペクトル拡散通信において、所定の符号系列を
用いて複数局の通信を同時に行う多重化方法であって、
通信の対象となるデータを、自局に割り当てられた中心
周波数でスペクトル拡散変調する変調工程と、前記変調
工程において得られた拡散変調後の信号を送信する送信
工程と、前記送信工程において送信された信号を受信
し、受信信号を得る受信工程と、前記受信工程において
得られた受信信号を、周波数を変化させる手段を有する
ローカル発振器にて単一の中間周波数に変換する中心周
波数変換工程と、前記中心周波数変換された信号を、相
関器にて相関検出する相関検出工程と、を含むことを特
徴とするスペクトル拡散通信における多重化方法であ
る。
【0026】第十四の本発明は、上記第十三の本発明の
スペクトル拡散通信における多重化方法において、相関
検出をSAWマッチドフィルタによって行うことを特徴
とするスペクトル拡散通信における多重化方法である。
【0027】第十五の本発明は、上記第十三の本発明の
スペクトル拡散通信における多重化方法において、中間
周波数変換工程における、中間周波数に変換するための
ローカル発振器のローカル周波数を、後段のSAWマッ
チドフィルタの中心周波数の温度変化に伴い補償する
様、変化することを特徴とするスペクトル拡散通信にお
ける多重化方法である。
【0028】
【作用】第一の本発明で用いられている符号は、必ず特
定符号列を含んでいる。この特定符号列は符号全体より
短いので、特定符号列を検出する演算は符号全体を検出
する演算と比較して迅速に行うことが可能であり、ま
た、その演算のための構成も簡易なものとすることがで
きる。
【0029】第二の本発明によれば、特定符号列が検出
される時間間隔を検査するのみで局の特定ができるの
で、極めて簡易な構成で多重化通信が可能となる。
【0030】第三の本発明によれば、上記第一及び第二
の本発明において、特定符号列の検出をSAWマッチド
フィルタを用いて行うので、効率のよい検出が行える。
【0031】第四の本発明によれば、各送信局の送信す
る信号の中心周波数は、互いに異なっている。また、受
信局に備えられた、中心周波数が異なる複数の相関検出
器により、この送信された信号中の符号を検出するの
で、どの相関検出器により相関が検出されるか否かに基
づき、送信局の識別をすることが可能である。
【0032】第五の本発明によれば、上記第四の本発明
において、特定符号列の検出をSAWマッチドフィルタ
を用いて行うので、効率のよい検出が行える。
【0033】第六の本発明によれば、データ速度が、多
重化される送信局により異なる。従って、データ速度の
違いによってチャンネル間の分離がより容易である。
【0034】第七の本発明によれば、データ速度を受信
局の異なる中間周波数の中心周波数に比例して変化させ
たので、中間周波数の差異によって、相関検出された中
間周波数によってそれぞれのチャンネルのデータ速度を
容易に検出できる。
【0035】第八の本発明によれば、複数局が同一の符
号系列を用いるので、符号の構成が簡単になる。
【0036】第九の本発明によれば、複数のSAWマッ
チドフィルタ中において、同一の符号系列が設定された
ものを含ませているため、フィルタの中心周波数にずれ
が生じても、上記同一の符号系列が設定されたフィルタ
の内いずれかのSAWマッチドフィルタにおいて相関が
取られる。
【0037】第十の本発明によれば、受信信号は複数の
中心周波数信号に変換される。そして、この複数の中間
周波数信号のそれぞれに対応する中間周波数を有する相
関器によって相関をとる。ここで、中間周波数がそれぞ
れ異なるため、それぞれ独立して相関回路を構成でき
る。
【0038】第十一の本発明によれば、上記第十の本発
明において、特定符号列の検出をSAWマッチドフィル
タを用いて行うので、効率のよい検出が行える。
【0039】第十二の本発明によれば、上記第十の本発
明において、SAWマッチドフィルタの中間周波数の温
度変化を補償するため、ローカル周波数を変化させる必
要があるが、このローカル周波数の変化を実現する可変
周波数ローカル発振器の機能を積極的に利用してスペク
トル拡散通信の多重化が図られる。
【0040】第十三の本発明によれば、送信信号は中心
周波数の異なるスペクトル拡散信号となるため、干渉の
少ない多重化が実現できるが、加えて、受信側におい
て、単一の中心周波数に変換されるため、簡易な回路構
成でスペクトル拡散通信の多重化が図られる。
【0041】第十四の本発明によれば、上記第十三の本
発明において、特定符号の検出をSAWマッチドフィル
タを用いて行うので、効率のよい検出が行える。
【0042】第十五の本発明によれば、上記第十三の本
発明において、SAWマッチドフィルタの中間周波数の
温度変化を補償するため、ローカル周波数を変化させる
必要があるが、このローカル周波数の変化を実現する可
変周波数ローカル発振器の機能を積極的に利用して、ス
ペクトル拡散通信の多重化が図られる。
【0043】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を図面に基づい
て説明する。
【0044】実施例1 図1には、本発明の好適な実施例における符号系列の符
号の説明図が示されている。図1に示されているよう
に、本実施例で用いられている符号は2^15(=32
768)チップの長さを有している。そして、それぞれ
の局に割り当てられているそれぞれの符号は、いずれも
その中に所定の特定符号列を含んでいる。この特定符号
列の長さは2^5(=32)チップであり、全符号長に
対して1/1024の大きさである。
【0045】本実施例においては、この特定符号列が符
号中に含まれる位置は、特定符号列の長さである32
(チップ)を単位として定められている。すなわち、特
定符号列が符号中に挿入される可能性のある位置は、1
024箇所となるのである。例えば、図1に示されてい
るように、A局に対しては、符号の先頭から6400チ
ップ目に最初の特定符号列が配置され、12800チッ
プ目に2番目の特定符号列が配置されている。そして、
3番目及び4番目の特定符号列がそれぞれ22400番
目、24000番目に配置されている。尚、図1におい
て、特定符号列はハッチングで表されている。
【0046】この結果、1番目と2番目との特定符号列
の時間間隔は6400チップ相当となり、2番目と3番
目との特定符号列の時間間隔は9600チップ相当とな
り、3番目と4番目との特定符号列の時間間隔は160
0チップ相当となり、2番目と3番目の特定符号列の時
間間隔は9600チップ相当となる。
【0047】一方、図1に同様に示されているように、
B局に対しては、符号の先頭から9600チップ目に最
初の特定符号列が配置され、14400チップ目に2番
目の特定符号列が配置されている。そして、3番目の特
定符号列がそれぞれ22400番目、24000番目に
配置されている。
【0048】この結果、1番目と2番目との特定符号列
の時間間隔は4800チップ相当となり、2番目と3番
目との特定符号列の時間間隔は11200チップ相当と
なる。
【0049】すなわち、本実施例においては、A局に対
して、6400、9600、1600という時間間隔の
パターンが割り当てられており、B局に対しては、48
00、11200という時間間隔のパターンが割り当て
られているのである。そして、それぞれの局は、割り当
てられた時間間隔の特定符号列を含んだ符号を用いてス
ペクトル拡散変調を行い、得られた変調波を送信する。
【0050】次に、受信側ではこの特定符号列の検出を
行う。本実施例において特徴的なことは符号の全体の検
出を行うのではなく、それより短い長さの特定符号列の
検出を行ったことである。この検出は、一般には受信信
号と、受信装置内部で生成した符号系列との相関を取る
ことによって行われるが、本実施例によれば、短い特定
符号列についてのみ相関を取るので、受信機の規模を縮
小できると共に、検出時間の短縮が図れるのである。
【0051】この特定符号列を検出すると、次に特定符
号列の検出間隔の検査が行われる。例えば、図2には、
A局の信号を受信した場合の特定符号列に対する相関信
号の強度を表したグラフの模式図が示されている。相関
信号のピークの時間間隔は、特定符号列の時間間隔と等
しくなるので、ピーク値の時間間隔を測定すれば、特定
符号列の時間間隔を求めたことになる。そして、この求
めた時間間隔を、A局に割り当てられた上記時間間隔、
6400、9600、1600(チップ)という時間間
隔のパターンと比較するのである。尚、この比較の場
合、9600、1600、6400というパターンでも
A局の上記パターンと同一であると見なすことは言うま
でもない。それは、どの位置からの特定符号列から検出
されるか、一般に不定だからである。同様にして、16
00、6400、9600というパターンもA局である
と判断するのである。
【0052】このようにして、特定符号列の時間間隔が
検出されると、この時間間隔のパターンによって各局の
分離ができ、この時間間隔のパターンに到来する信号の
みが希望する信号で、この特定パターンにおいて独立に
変調されたデータを復調することにより、複数局による
多重化伝送及び分離復調することができる。即ち、各送
信局より伝送されるべきデータは、それぞれの局に対応
する時間間隔のパターンにて相関検出される相関出力
(相関ピーク)信号に含まれるのである。例えば、相関
ピークを構成するキャリア周波数の位相がデータ変調さ
れているのである。尚、A局の通信を受信する場合につ
いて述べたが、B局でも全く同様にして受信及びスペク
トル拡散復調が行われる。
【0053】このように、本実施例の方法によれば、受
信信号に対する相関は、特徴となる特定符号列に対して
取れば充分であるので、受信機に用いられる相関器の規
模を削減可能である。さらに、時間間隔の異なるパルス
列の構成方法及び相関検出方法は、例えば、光通信の多
重化のために用いられるOptical Orthgo
nal Code(以下、OOCと呼ぶ)の手法により
定めるのが好適である。このOOCについては、例え
ば、F.R.K.Chung, J.A.Saleh
i, and V.K.Wei,“Optical O
rthogonalCodes:Design, An
alysys, and Aplications”,
IEEE Trans.Inform.Theory,
vol.35, NO.3, May 1989や、
J.A.Salehi,“CodeDivision
Multiple−Access Technique
sin Optical Fiber Network
s−PartI:Fundamental Princ
iples”などに記載されている。
【0054】尚、上記実施例においては、特定符号列の
挿入位置は、所定の1024箇所に固定されていたが、
これは特定符号系列の挿入位置を判断しやすくするため
のものであり、原理的には、1チップ単位で挿入位置を
決定することができる。
【0055】また、特定符号化列の含まれる所定の符号
系列は、例えば位相変調だけでなく、振幅変調でもかま
わず、この複合でもかまわない。即ち特定列以外の部分
で、振幅を零とする変調を加えてもよく、言い換えるな
らば、間断された信号が送受信されてもかまわない。
【0056】さらに、本実施例においては、相関器はど
のような構成のものでもかまわないが、例えば、SAW
マッチドフィルタなどを適用するのが好適である。SA
Wマッチドフィルタは、低挿入損失で実現可能であり、
電源を必要としないため、装置の低電力化に貢献可能で
ある。
【0057】実施例2 上記実施例1においては、各局毎に特定符号系列の異な
る時間間隔のパターンを割り当て、この時間間隔によっ
て、いわば局の識別を行った。一方、上記実施例の変形
として、各局毎にデータ速度を変更することも考えられ
る。すなわち、各局に割り当てられた符号中には上記特
定符号列が所定の間隔で含まれており、各局毎にデータ
速度が異なるように設定されているのである。
【0058】これによって、各局毎に特定符号列が送信
される時間間隔、すなわち特定符号列が検出される時間
間隔が異なってくるのである。従って、この特定符号列
が検出される時間間隔を検査することによって、局の識
別を行うことが可能である。尚、この時間周期は、符号
速度の整数倍に限られず、例えば、1.5倍などであっ
てもかまわない。検出の容易さから言えば、整数倍とす
るのが好適であるが、多数の局で通信を行おうとする場
合には、整数倍以外の価を取ることも原理的に全く問題
はない。
【0059】具体的には、受信装置側においては、受信
信号を特定系列に対する相関を取るため、まず、例えば
SAWマッチドフィルタ等の相関器を用いることによっ
て、検波後の相関パルス列を得る。そして、相関パルス
列に基づいて、特定符号列の検出周期を求めることがで
きる。この求めた相関パルス周期でクロックを再生し、
このクロック周期によって多重化された信号を分離し、
データの再生が行われるのである。
【0060】このように、本実施例2によれば、上記実
施例1の時間間隔の異なるパルス列の相関をとる工程
が、単にクロックの抽出、およびこの周期検出で容易に
実現できる効果を奏する。
【0061】実施例3.1 本願発明者らは、SS通信に用いられる相関器として、
SAWマッチドフィルタの適用を提案してきた。例え
ば、山之内和彦、竹内嘉彦、「一方向性電極を用いた低
損失温度補償型SAWマッチドフィルタ」日本学術振興
会弾性波素子技術第150委員会第40回研究会資料
(平成6年9月20日)や、山之内和彦、竹内嘉彦、
「弾性表面波マッチドフィルタの温度偏差補正法」、信
学技報US94−47(1994−09)、また、竹内
嘉彦、田熊久一、奈良 誠、田子 晃、「SAW素子を
用いた無線LAN用SS復調器」、信学技報SST94
−19(1994−06)による。このSAWマッチド
フィルタは、低挿入損失で実現可能であり、電源を必要
としないため、装置の低電力化に貢献可能である。
【0062】しかし、相関検出を行う際、設定されてい
る符号の変更が容易にできないという問題点があった。
【0063】本実施例3.1においては、相関を取る必
要のある信号が複数存在する場合、中心周波数の異なる
複数のSAWマッチドフィルタを準備し、SS受信機の
ローカル周波数を選択することにより、目的の符号に対
応したSAWマッチドフィルタの中心周波数に周波数変
換し、目的符号に対する相関出力を得るものである。
【0064】図3には、本実施例による方法を採用した
受信装置のSAWマッチドフィルタ10、12、14の
部分を表した部分構成図が示されている。図3に示され
ているように、受信信号はローカル発信周波数による周
波数変換を受けた後、3個のSAWマッチドフィルタ1
0、12、14に供給されている。それぞれのSAWマ
ッチドフィルタ10、12、14にはそれぞれ異なる中
心周波数が設定されている。さらに、SAWマッチドフ
ィルタ10、12、14に設定されている符号系列は別
個のものである。
【0065】本実施例3.1においては、各送信局はそ
れぞれ異なる中心周波数の送信信号を出力している。す
なわち、各送信局には異なる中心周波数が割り当てられ
ており、各送信局は自局に割り当てられた中心周波数で
送信対象たるデータを周波数拡散変調し、得られた送信
信号を出力するのである。
【0066】そして、本実施例3.1において特徴的な
ことは、受信装置が前記各送信局に対応したSAWマッ
チドフィルタ10、12、14を備えていることであ
る。各送信局から送信されてきた中間周波数が相互に異
なる送信信号は、中間周波数変換によって、異なる中間
周波数の信号に変換される。そして、それぞれ対応する
中間周波数が設定されているSAWマッチドフィルタ1
0、12、14が、各送信信号の中間周波数変換後の信
号に対して相関検出を行う。このように、本実施例3.
1によれば、複数のSAWマッチドフィルタを備えてい
るので、容易に多重化方法が実現可能である。
【0067】実施例3.2.1 尚、上記実施例3.1においては、符号速度やデータ速
度と、中心周波数との関係については言及しなかった
が、中心周波数と符号速度とは、一定の比率にすること
も好適である。これによって、上記実施例2において言
及したようにデータ速度を異ならせることが可能とな
り、(実施例2と同様の理由により)相関を取ることを
容易にすると共に、受信機の構成をさらに簡易なものと
することができるという効果を奏する。
【0068】実施例3.2.2 尚、上記実施例3.2.1においては、各送信局に割り
当てられている符号系列は、上記実施例3.1と同様に
それぞれ異なるものであったが、同一の符号系列とする
ことも可能である。すなわち、中心周波数が異なってい
るということだけで、多重化方法を実現するのである。
このような構成を採用すれば、全ての送信局に割り当て
られている符号系列を全て同一のものとすることができ
るので、送信局の数に制限が生じないという効果を奏す
る。
【0069】実施例3.3 尚、上記実施例3.1においては、符号速度や複数ある
SAWマッチドフィルタ10、12、14に設定されて
いる符号系列は、それぞれ異なったものであるが、部分
的に同一のものを設定するのも好適である。このよう
に、同一の符号系列が設定されたSAWマッチドフィル
タを用いた受信機の部分構成図が図4に示されている。
【0070】図4に示されているように、同一の符号系
列A(送信局Aに対応)が設定されているSAWマッチ
ドフィルタ20、22はその中心周波数が少しずれるよ
うに設定されている。また、同一の符号系列B(送信局
Bに対応)が設定されているSAWマッチドフィルタ2
0、32もその中心周波数が少しずれるように設定され
ている。上記実施例3.1とは異なり、このように同一
の符号系列についても中心周波数が異なるSAWマッチ
ドフィルタを備えることにより、SAWマッチドフィル
タの中心周波数が温度により変化した場合でも、同一の
符号系列を有するいずれかのSAWマッチドフィルタに
よって相関を取ることが可能となる効果を奏するもので
ある。
【0071】実施例4 上記実施例3.1においては、複数のSAWマッチドフ
ィルタを用いて、多重化方法を実現することを提案し
た。上記の場合、中間周波数変換工程は単一のローカル
周波数信号によって、受信信号を中間周波数の信号に変
換する。
【0072】ところで、上記のような構成を受信装置が
採用する場合には、上記実施例3.3でも説明したよう
に、一般に温度変化によるSAWマッチドフィルタの中
心周波数変化が問題となる。
【0073】そこで、温度変化による中心周波数のずれ
を補償するために、本実施例4ではローカル発振周波数
を変更する方法が本発明者らによって考案され、検討さ
れている。即ち、山之内和彦、特開平1−123516
号及び山之内和彦、竹内嘉彦、「弾性表面波マッチドフ
ィルタの温度偏差補正法」信学技報US94−47(1
994−09)や、竹内嘉彦、山之内和彦、「弾性表面
波マッチドフィルタの温度偏差補正法に関する研究」東
北大学電気通信研究所第273回音響工学研究会資料
(1994−07)に詳しい。そこで、ローカル発振周
波数を相関検出のため温度により変更する必要があるな
らば、このローカル発振周波数の変更手段を積極的に利
用して必要な相関検出に合わせて、その相関検出が可能
な相関器の中心周波数に合わせて、ローカル発振周波数
を変更するならば、求める相関検出をローカル発振周波
数に変更することにより実現できる。
【0074】このように、本実施例4によれば、現有の
スペクトル拡散通信装置の構成要素のみで多種の相関検
出ができ、多彩な多重化方法を実現することができる。
【0075】実施例5 図5は、送信信号を中心周波数の異なるスペクトル拡散
信号に変換して送信し、受信側の可変ローカル発振器に
より単一の中心周波数に変換することにより簡易なスペ
クトル拡散通信における多重化方法を示す好適例を示し
た概略図である。
【0076】送信側において、送信されるべきデータは
符号発生器40により、スペクトル拡散信号に変換され
る。この信号は、周波数変更可能な、可変ローカル発振
器41により、周波数の異なるRF信号に変換されパワ
ーアンプで増幅されアンテナより送信される。また、受
信側においては、アンテナより入力された周波数の異な
るスペクトル拡散信号をローノイズアンプで増幅した
後、周波数の変更可能な可変ローカル発振器50によ
り、単一の中心周波数に変換させSAWマッチドフィル
タ51により相関がとられ、相関出力が得られる。
【0077】ここで、送信側でスペクトル拡散信号の中
心周波数がそれぞれの送信局にてそれぞれ異なる様に選
ぶことができ、スペクトル拡散通信の多重化が図られ
る。ここで、中心周波数が異なるため、各送信局間の干
渉が少ないという利点を持つ。また、受信機側において
は、中心周波数の異なるスペクトル拡散信号をそれぞれ
に見合ったローカル周波数で単一の中間周波数に変換さ
れるため、特定の局を選択的に受信でき、また、単一の
中心周波数を用いるため、相関器、ここではSAWマッ
チドフィルタであるが、の構成を簡素化できる利点を持
つ。加えて、SAWマッチドフィルタの温度特性を補償
するため、使用温度を検出して、ローカル発振器50の
発振周波数を変化させることが行われるならば、このロ
ーカル発振器50の発振周波数が周波数変更可能なこと
を積極的に利用してスペクトル拡散通信の多重化が容易
に計られる利点を持つ。
【0078】
【発明の効果】以上述べたように、第一の本発明によれ
ば符号同期を取ることが容易なスペクトル拡散通信にお
ける多重化方法が得られるという効果を奏する。
【0079】第二の本発明によれば、第一の本発明のよ
うにパターン検出の如き動作が不要であるので、極めて
容易に符号同期を取ることが可能なスペクトル拡散通信
における多重化方法が得られるという効果を奏する。
【0080】第三の本発明によれば、SAWマッチドフ
ィルタを相関器に用いているので、効率よく多重化方法
を実現できるという効果を奏する。
【0081】第四の本発明によれば、異なる符号系列を
用いるチャネル間の分離がより確実に行えるスペクトル
拡散通信における多重化方法が得られるという効果を奏
する。
【0082】第五の本発明によれば、SAWマッチドフ
ィルタを相関器に用いているので、効率よく多重化方法
を実現できるという効果を奏する。
【0083】第六の本発明によれば、データ速度が異な
っているため、さらに、異なる符号系列を用いるチャネ
ル間の分離がより確実に行えるスペクトル拡散通信にお
ける多重化方法が得られるという効果を奏する。
【0084】第七の本発明によれば、相関検出された中
間周波数より送信データ速度を容易に知ることのできる
スペクトル拡散通信における多重化方法が得られるとい
う効果を奏する。
【0085】第八の本発明によれば、同一の符号系列が
各送信局に割り当てられているため、簡易に多重化方法
を実現できるという効果を奏する。
【0086】第九の本発明によれば、同一の符号系列が
設定され、中心周波数の異なる複数のSAWマッチドフ
ィルタを用いているため、中心周波数にずれが生じても
通信が可能なスペクトル拡散通信における多重化方法が
得られるという効果を奏する。
【0087】第十の本発明によれば、受信信号は複数の
中心周波数信号に変換される。そして、この複数の中間
周波数信号のそれぞれに対応する中間周波数を有する相
関器によって相関をとる。ここで、中間周波数がそれぞ
れ異なるため、それぞれ独立して相関回路を構成できる
という効果を奏する。
【0088】第十一の本発明によれば、SAWマッチド
フィルタを相関器に用いているので、効率よく多重化方
法を実現できるという効果を奏する。
【0089】第十二の本発明によれば、上記第十の本発
明において、SAWマッチドフィルタの中間周波数の温
度変化を補償するため、ローカル周波数を変化させる必
要があるが、このローカル周波数の変化を実現する可変
周波数ローカル発振器の機能を積極的に利用してスペク
トル拡散通信の多重化が図られるという効果を奏する。
【0090】第十三の本発明によれば、送信信号は中心
周波数の異なるスペクトル拡散信号となるため、干渉の
少ない多重化が実現できるが、加えて、受信側におい
て、単一の中心周波数に変換されるため、簡易な回路構
成でスペクトル拡散通信の多重化が図られるという効果
を奏する。
【0091】第十四の本発明によれば、上記第十三の本
発明において、特定符号の検出をSAWマッチドフィル
タを用いて行うので、効率のよい検出が行えるという効
果を奏する。
【0092】第十五の本発明によれば、上記第十三の本
発明において、SAWマッチドフィルタの中間周波数の
温度変化を補償するため、ローカル周波数を変化させる
必要があるが、このローカル周波数の変化を実現する可
変周波数ローカル発振器の機能を積極的に利用して、ス
ペクトル拡散通信の多重化が図られるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例において用いられる符号
系列の符号の説明図である。
【図2】実施例における相関信号の強度変化を表すグラ
フの模式図である。
【図3】実施例3.1における受信装置の複数のSAW
マッチドフィルタ10、12、14の部分構成図であ
る。
【図4】実施例3.2.1における受信装置の複数のS
AWマッチドフィルタ20、22、24、及び30、3
2、34の部分構成図である。
【図5】実施例5におけるスペクトル拡散通信機の送信
側および受信側の構成を表す概略図である。
【符号の説明】
10、12、14、20、22、24、30、32、3
4 SAWマッチドフィルタ 40 符号発生器 41、50 可変ローカル発振器 51 SAWマッチドフィルタ

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スペクトル拡散通信において、所定の符
    号系列を用いて複数局の通信を同時に行う多重化方法で
    あって、 前記符号系列の符号の長さより短い特定符号列を複数個
    含んだ前記符号系列の符号を用いて、通信の対象となる
    データをスペクトル拡散変調する変調工程と、 前記変調工程において得られた拡散変調後の信号を送信
    する送信工程と、 前記送信工程において送信された信号を受信し、受信信
    号を得る受信工程と、 前記受信信号中から、前記特定符号系列を検出し、前記
    検出された複数の特定符号列の時間間隔を算出する特定
    符号列時間間隔算出工程と、 前記特定符号系列時間間隔算出工程において算出された
    時間間隔のパターンに基づいて、通信を行っている局を
    識別する局識別工程と、 を含み、前記複数局は同一の前記特定符号列を用いてい
    ることを特徴とするスペクトル拡散通信における多重化
    方法。
  2. 【請求項2】 スペクトル拡散通信において、所定の符
    号系列を用いて複数局の通信を同時に行う多重化方法で
    あって、 前記符号系列の符号の長さより短い特定符号列を所定の
    時間間隔で含んだ前記符号系列の符号を用いて、通信の
    対象となるデータをスペクトル拡散変調する変調工程
    と、 前記変調工程において得られた拡散変調後の信号を送信
    する送信工程と、 前記送信工程において送信された信号を受信し、受信信
    号を得る受信工程と、 前記受信信号中から、前記特定符号系列を検出し、前記
    検出された特定符号列の時間間隔を算出する特定符号列
    時間間隔算出工程と、 前記特定符号系列時間間隔算出工程において算出された
    時間間隔に基づいて、通信を行っている局を識別する局
    識別工程と、 を含み、前記複数局は同一の前記特定符号列を用いてお
    り、前記所定の時間間隔は各局毎に異なっていることを
    特徴とするスペクトル拡散通信における多重化方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のスペクトル拡
    散通信における多重化方法において、前記特定符号列の
    検出をSAWマッチドフィルタによって行うことを特徴
    とするスペクトル拡散通信における多重化方法。
  4. 【請求項4】 スペクトル拡散通信において、所定の符
    号系列を用いて複数局の通信を同時に行う多重化方法で
    あって、 通信の対象となるデータを、自局に割り当てられた中心
    周波数でスペクトル拡散変調する変調工程と、 前記変調工程において得られた拡散変調後の信号を送信
    する送信工程と、 前記送信工程において送信された信号を受信し、受信信
    号を得る受信工程と、 前記受信信号を単一のローカル周波数にて送信局により
    異なる中間周波数に変換する中間周波数変換工程と、 前記中心周波数に変換された、送信局により異なる中間
    周波数を、それぞれの中間周波数に対応する中心周波数
    を持った相関検出器により相関検出する相関検出工程
    と、 を含むことを特徴とするスペクトル拡散通信における多
    重化方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のスペクトル拡散通信に
    おける多重化方法において、 前記相関検出をSAWマッチドフィルタによって行うこ
    とを特徴とするスペクトル拡散通信における多重化方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載のスペクトル拡散通信に
    おける多重化方法において、 通信の対象となるデータの速度が、多重化される送信局
    により異なることを特徴とするスペクトル拡散通信にお
    ける多重化方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載のスペクトル拡散通信に
    おける多重化方法において、 通信の対象となるデータ速度と、受信局において相関検
    出される中間周波数の中心周波数との比が、全ての送信
    局において同一の値であることを特徴とするスペクトル
    拡散通信における多重化方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のスペクトル拡散通信に
    おける多重化方法において、 スペクトル拡散符号が、多重化される複数局が同一の符
    号系列を用いることを特徴とするスペクトル拡散通信に
    おける多重化方法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のスペクトル拡散通信に
    おける多重化方法において、 前記相関検出工程において用いられる相関器が、複数の
    SAWマッチドフィルタにより構成され、中心周波数は
    異なるが同一の符号系列を有するSAWマッチドフィル
    タを備えることを特徴とするスペクトル拡散通信におけ
    る多重化方法。
  10. 【請求項10】 スペクトル拡散通信において、所定の
    符号系列を用いて複数局の通信を同時に行う多重化方法
    であって、 自局に割り当てられた符号系列の符号を用いて、通信の
    対象となるデータをスペクトル拡散変調する変調工程
    と、 前記変調工程において得られた拡散変調後の信号を送信
    する送信工程と、 前記送信工程において送信された信号を受信し、受信信
    号を得る受信工程と、 前記受信工程において得られた受信信号を、周波数を変
    化させる手段を有するローカル発振器にて複数の中間周
    波数に変換する中心周波数変換工程と、 前記複数の中間周波数信号を、それぞれの中心周波数に
    対応する相関器にて相関検出する相関検出工程と、 を含むことを特徴とするスペクトル拡散通信における多
    重化方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のスペクトル拡散通
    信における多重化方法において、 相関検出をSAWマッチドフィルタによって行うことを
    特徴とするスペクトル拡散通信における多重化方法。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載のスペクトル拡散通
    信における多重化方法において、 中間周波数変換工程における、中間周波数に変換するた
    めのローカル発振器のローカル周波数を、後段のSAW
    マッチドフィルタの中心周波数の温度変化に伴い補償す
    る様、変化することを特徴とするスペクトル拡散通信に
    おける多重化方法。
  13. 【請求項13】 スペクトル拡散通信において、所定の
    符号系列を用いて複数局の通信を同時に行う多重化方法
    であって、 通信の対象となるデータを、自局に割り当てられた中心
    周波数でスペクトル拡散変調する変調工程と、 前記変調工程において得られた拡散変調後の信号を送信
    する送信工程と、 前記送信工程において送信された信号を受信し、受信信
    号を得る受信工程と、 前記受信工程において得られた受信信号を、周波数を変
    化させる手段を有するローカル発振器にて単一の中間周
    波数に変換する中心周波数変換工程と、 前記中心周波数変換された信号を、相関器にて相関検出
    する相関検出工程と、 を含むことを特徴とするスペクトル拡散通信における多
    重化方法。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載のスペクトル拡散通
    信における多重化方法において、 相関検出をSAWマッチドフィルタによって行うことを
    特徴とするスペクトル拡散通信における多重化方法。
  15. 【請求項15】 請求項13に記載のスペクトル拡散通
    信における多重化方法において、 中間周波数変換工程における、中間周波数に変換するた
    めのローカル発振器のローカル周波数を、後段のSAW
    マッチドフィルタの中心周波数の温度変化に伴い補償す
    る様、変化することを特徴とするスペクトル拡散通信に
    おける多重化方法。
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