JPH08130212A - 電子デバイス - Google Patents

電子デバイス

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JPH08130212A
JPH08130212A JP22879295A JP22879295A JPH08130212A JP H08130212 A JPH08130212 A JP H08130212A JP 22879295 A JP22879295 A JP 22879295A JP 22879295 A JP22879295 A JP 22879295A JP H08130212 A JPH08130212 A JP H08130212A
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JP
Japan
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thin film
film
insulating thin
substrate
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JP22879295A
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Shin Nishimura
西村  伸
Toshiro Saito
俊郎 斎藤
Akio Takahashi
昭雄 高橋
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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  • Formation Of Insulating Films (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高い耐電圧を示す有機絶縁薄膜を用い、電子デ
バイスの性能向上を図る。 【構成】電子素子を含む部材及びその表面に形成された
有機絶縁薄膜よりなる電子デバイスにおいて、その絶縁
薄膜が部材の表面に対し実質的に垂直に主鎖が配列した
構造を持つ含フッ素ポリマーよりなり、かつ1×108
V/m 以上の絶縁強度を持つ有機絶縁薄膜を用いたこ
とを特徴とする電子デバイス。含フッ素ポリマーはポリ
(ヘキサフルオロ−1,3−ブタジェン)が特に好まし
く、真空蒸着法,スピンコート法またはキャスト法等に
より製膜される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各種の電子デバイスに用
いられる有機絶縁膜に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子デバイス等の絶縁膜として、
ポリイミドフィルム等のポリマーフィルム,蒸着膜等が
用いられている。ポリマーの蒸着膜形成の例として、ポ
リプロピレンをアルカリハライド基板上に蒸着した例が
報告されている。(J. Polym.Sci.,Polym. Phys. e
d.,16,179(1978))また、含フッ素ポリマー
を用いた例としては、フッ化ビニリデン−トリフルオロ
エチレン共重合体の真空蒸着,(Rep. Prog. Polym. Phy
s. Jpn.,31,183(1988))ポリフッ化ビニリデ
ンの真空蒸着(高分子学会予稿集,43,1494(1
994))が報告されている。一般的に、ポリマーの耐
電圧は吸湿特性,耐熱性,凝集構造,結晶性,力学的強
度により支配される。各種の汎用ポリマーについて、そ
の絶縁強度が報告されている。例えばポリテトラフルオ
ロエチレンは1.9〜2.0×107V/m、ポリプロピ
レンは2.6×107V/m、ポリスチレンは2.4×1
7V/m、エポキシ樹脂は1.9〜2.0×107V/
m、ポリエチレンは1.8×107V/m、等の値が報告
されている(金丸 競 著「高分子電気物性」共立出
版,東京,1981)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらポリマー
の薄膜を絶縁層として用いる場合、薄膜の耐電圧として
は前述の耐電圧が上限となるため、107V/m 程度の
耐電圧となる。従って、必要な耐電圧を得るためには、
厚さを必要な電圧に耐えうる調節しなければならず、高
電圧の印加されるデバイスでは厚くする必要があり、例
えば100Vの耐電圧を得るためには約10μm程度の
厚さが必要となる。しかしながらこのような厚さの有機
膜を形成するのは蒸着,キャスト,スピンコート等の方
法を用いた場合困難であり、膜厚が大きいことから着色
も大きく、太陽電池,ディスプレイなどの光の透過性が
重要となる部分での使用は困難である。また、半導体素
子,モジュール基板等においても絶縁層が薄膜化するこ
とにより集積密度,配線密度の向上が期待される。本発
明の目的は膜厚が薄くとも高い耐電圧を有する有機絶縁
膜を用い、各種電子デバイスの性能向上を図ることにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明を概説すれば、以
下の通りである。
【0005】上記目的を達成するため、本発明の電子デ
バイスに用いられる絶縁薄膜は、電子素子を含む部材の
表面に対し実質的に垂直主鎖が配列した構造を持つ含フ
ッ素ポリマーよりなり、かつ1×108V/m 以上の絶
縁強度を持つものであり、また結晶性の構造を持つもの
である。
【0006】含フッ素ポリマーは下記一般式(1)(式
中R1=R2=CF3,x=y=0またはR1=R2=F,
x=2,y=0またはR1=H,R2=F,x=y=1を
表す)で示される。
【0007】
【化3】
【0008】また、上記目的は上記高耐電圧有機絶縁薄
膜を絶縁膜として用いた電子デバイスにより達成され
る。
【0009】導体基板上に均一な有機絶縁薄膜を形成す
る方法としてはドライプロセスとして真空蒸着法,プラ
ズマ重合法等が用いられる。また、ウェットプロセスと
して溶液を用いたスピンコート法,キャスト法等が用い
られる。形成した薄膜の均一性,膜中の分子の配列の規
則性が優れていることからドライプロセスとしては真空
蒸着法,ウェットプロセスとしてスピンコート法が特に
好ましい。
【0010】使用するポリマーとしては、ポリテトラフ
ルオロエチレン,ポリフッ化ビニリデン,ポリトリフル
オロエチレン,ポリ(ヘキサフルオロ−1,3−ブタジ
ェン)、ポリ(ヘキサフルオロ−2−ブチン),ポリ
(1,1,2−トリフルオロブタジェン),ポリ(2,
3,4,5,6−ペンタフルオロスチレン)等の含フッ
素ポリマーのほか、テトラフルオロエチレン−フッ化ビ
ニリデン共重合体,テトラフルオロエチレン共重合体,
フッ化ビニリデン−トリフルオロエチレン共重合体,ヘ
キサフルオロ−1,3−ブタジェン−ヘキサフルオロ−
2−ブチン共重合体,1,1,2−トリフルオロブタジ
ェン−ヘキサフルオロ−1,3−ブタジェン共重合体等
の含フッ素フルオロカーボン系ポリマーのほか、その他
コモノマーとしてエチレン,スチレン,メチルメタクリ
レート等フッ素を含まないモノマーを用いた共重合体が
用いられる。含フッ素ポリイミド系,含フッ素ポリアミ
ド系,含フッ素ポリスルホン系,含フッ素ポリエーテル
系などが用いられる。特に、凝集構造の規則性,密度の
高さ、および吸湿特性,耐熱性,結晶性,力学的強度に
優れている点から含フッ素ポリマーが好ましい。また、
真空蒸着および溶液調整の簡便性の観点からポリ(ヘキ
サフルオロ−1,3−ブタジェン)が特に好ましい。
【0011】
【作用】本発明で示したポリマー薄膜は、各種電子デバ
イス、特に太陽電池,ディスプレイ,EL素子など絶縁
膜の透明性が要求される分野で、本発明の薄膜の耐電圧
が高いことにより絶縁膜の厚さが従来より約1/10に
薄くすることが出来るため、従来の耐電圧の絶縁膜を用
いた場合に比べ透明性が優れている。また、半導体素
子,モジュール基板等においても絶縁層が薄膜化するこ
とにより従来の絶縁膜を用いた場合に比べ集積密度,配
線密度の向上が期待される。ポリマーの耐電圧は吸湿特
性,耐熱性,凝集構造,結晶性,力学的強度により支配
され、本発明の有機絶縁薄膜はシリコンウエハー,KB
r単結晶上に作製した薄膜の透過スペクトルとアルミ蒸
着ガラス基板,シリコンウエハー上に作製した薄膜の高
感度反射スペクトルを比較し、両者が相補的なスペクト
ルを示したことから薄膜作製時に用いた基板に対し蒸着
原料として用いたポリマーの主鎖が実質的に垂直に配列
した秩序構造となっている。このため、薄膜は凝集密度
が高く、力学的にも強い凝集構造となっており、高い耐
電圧を示す。また、含フッ素ポリマーとしを用いること
により絶縁破壊の原因となる吸湿が抑えられ、かつ高い
耐熱性を有していることから高い耐電圧を示す。含フッ
素ポリマーとして特にヘキサフルオロ−1,3−ブタジ
ェン、あるいはヘキサフルオロ−2−ブチンの重合体、
それらの共重合体を用いた場合、上記の含フッ素ポリマ
ーとしての特徴のほか、真空蒸着,キャストあるいはス
ピンコートにより結晶性が高く、ポリマーの主鎖が実質
的に垂直に配列した秩序構造となり特に優れた耐電圧を
示す。
【0012】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明は以下の実施例に限定されない。
【0013】(実施例1)ポリマーとしてポリ(ヘキサ
フルオロ−1,3−ブタジェン)を用いて真空蒸着法に
より薄膜を形成した。使用したポリ(ヘキサフルオロ−
1,3−ブタジェン)はヘキサフルオロ−1,3−ブタ
ジェンに対し2%のセシウムtert−ブトキシドを開始剤
として配合し、溶媒トルエンを用いて60℃で3時間重
合し、メタノール中に再沈して精製したものを用いた。
蒸着薄膜の作製は島津製作所製真空蒸着装置を用いた。
図1に模式図を示す。ベルジャー(1)中は(5)より
拡散ポンプを用いて排気した。真空度は2×10-5Torr
であった。ポリマーを錠剤成型器により常温で加圧成型
したペレット(3)を用い、タングステンバスケット
(4)中にセットした。基板(2)はシリコン板,アル
ミニウム蒸着ガラス板,ITO膜付きガラス板を用い、
試料(3)の約10cm上方に設置した。
【0014】耐電圧測定用試料にはポリマーの蒸着膜の
上に更に電極としてアルミニウムを蒸着した。膜厚は触
針式膜厚計により測定した結果、0.5μm であった。
作製した蒸着膜の構造をFT−IRにより調べた。スペ
クトルを図2に示す。アルミニウム蒸着基板上の蒸着膜
の高感度反射スペクトル(12)およびシリコン板上の
蒸着膜の透過スペクトル(13)を原料ポリマーのKB
rディスク法のスペクトル(11)と比較した。
【0015】蒸着膜の高感度反射スペクトル(12)で基
板に垂直な振動モードの吸収(14)が、シリコン板上の
蒸着膜の透過スペクトル(13)で基板に平行な振動モ
ードの吸収(15)が観測されたことから基板上でポリ
マーの分子鎖が垂直に配向した結晶性の高い構造となっ
ていることを確認した。同じ試料について、上面にアル
ミニウム電極を蒸着し絶縁強度を測定した。電極間に電
圧を印加し絶縁破壊が起こる電圧を測定したところ、1
25Vで絶縁破壊が起こった。この結果、絶縁強度は
2.5×108V/mであった。結果はまとめて表1に示
す。
【0016】(実施例2)ポリマーとしてポリ(ヘキサ
フルオロ−1,3−ブタジェン)を用いて真空蒸着法に
より薄膜を形成した。使用したポリ(ヘキサフルオロ−
1,3−ブタジェン)はヘキサフルオロ−1,3−ブタ
ジェンに対し2%のフッ化セシウムを開始剤として配合
し、溶媒THFを用いて60℃で168時間重合し、メ
タノール中に再沈して精製したものを用いた。
【0017】蒸着薄膜の作製は島津製作所製真空蒸着装
置を用いた。図1に模式図を示す。ベルジャー(1)中
は(5)より拡散ポンプを用いて排気した。真空度は2
×10-5Torrであった。ポリマーを錠剤成型器により常
温で加圧成型したペレット(3)を用い、タングステン
バスケット(4)中にセットした。基板(2)はシリコ
ン板,アルミニウム蒸着ガラス板,ITO膜付きガラス
板を用い、試料(3)の約10cm上方に設置した。基板は
シリコン板,アルミニウム蒸着ガラス板,KBr単結
晶,ITO膜付きガラス板を用いた。耐電圧測定用試料
にはポリマーの蒸着膜の上に更に電極としてアルミニウ
ムを蒸着した。膜厚は触針式膜厚計により測定した結
果、0.6μm であった。
【0018】作製した蒸着膜の構造をFT−IRにより
調べた。シリコン板およびアルミニウム蒸着基板上の蒸
着膜の高感度反射スペクトルおよびシリコン板およびK
Br単結晶基板上の蒸着膜の透過スペクトルをKBrデ
ィスク法によるスペクトルと比較した。アルミニウム蒸
着基板上の蒸着膜の高感度反射スペクトル,シリコン板
基板上の蒸着膜の透過スペクトルおよびKBrディスク
法によるスペクトルを測定し、解析した結果、実施例1
と同様高感度反射法で主鎖に平行な方向の振動が、透過
法で主鎖に垂直な方向の振動が観測された。シリコン板
およびアルミニウム蒸着基板上の蒸着膜の高感度反射ス
ペクトルとも主鎖に平行な方向の振動が観測され、シリ
コン板およびKBr単結晶基板上の蒸着膜の透過スペク
トルではともに主鎖に垂直な方向の振動が観測されたこ
とから基板の種類に関わらず基板上でポリマーの主鎖が
垂直に配向した結晶性の高い構造となっていることを確
認した。
【0019】同じ試料について、上面にアルミニウム電
極を蒸着し絶縁強度を測定した。電極間に電圧を印加し
絶縁破壊が起こる電圧を測定したところ、絶縁強度は
3.0×108V/m であった。結果はまとめて表1に
示す。
【0020】(実施例3)ポリマーとしてポリ(ヘキサ
フルオロ−1,3−ブタジェン)を用いて真空蒸着法に
より薄膜を形成した。使用したポリ(ヘキサフルオロ−
1,3−ブタジェン)はヘキサフルオロ−1,3−ブタ
ジェンに対し2%のフッ化セシウムを開始剤として配合
し、溶媒トルエンを用いて60℃で168時間重合し、
メタノール中に再沈して精製したものを用いた。
【0021】蒸着薄膜の作製は島津製作所製真空蒸着装
置を用いた。図1に模式図を示す。ベルジャー(1)中
は(5)より拡散ポンプを用いて排気した。真空度は2
×10-5Torrであった。ポリマーを錠剤成型器により常
温で加圧成型したペレット(3)を用い、タングステン
バスケット(4)中にセットした。基板(2)はシリコ
ン板,アルミニウム蒸着ガラス板,ITO膜付きガラス
板を用い、試料(3)の約10cm上方に設置した。耐電圧
測定用試料にはポリマーの蒸着膜の上に更に電極として
アルミニウムを蒸着した。膜厚は触針式膜厚計により測
定した結果、0.8μm であった。
【0022】作製した蒸着膜の構造をFT−IRにより
調べた。シリコン板およびアルミニウム蒸着基板上の蒸
着膜の高感度反射スペクトルおよびシリコン板およびK
Br単結晶基板上の蒸着膜の透過スペクトルをKBrデ
ィスク法によるスペクトルと比較した。アルミニウム蒸
着基板上の蒸着膜の高感度反射スペクトル,シリコン板
基板上の蒸着膜の透過スペクトルおよびKBrディスク
法によるスペクトルを測定し、解析した結果、実施例1
と同様高感度反射法で主鎖に平行な方向の振動が、透過
法で主鎖に垂直な方向の振動が観測された。シリコン板
およびアルミニウム蒸着基板上の蒸着膜の高感度反射ス
ペクトルはとも主鎖に平行な方向の振動が観測され、シ
リコン板およびKBr単結晶基板上の蒸着膜の透過スペ
クトルではともに主鎖に垂直な方向の振動が観測された
ことから基板の種類に関わらず基板上でポリマーの主鎖
が垂直に配向した結晶性の高い構造となっていることを
確認した。
【0023】同じ試料について、上面にアルミニウム電
極を蒸着し絶縁強度を測定した。電極間に電圧を印加し
絶縁破壊が起こる電圧を測定したところ、絶縁強度は
2.8×108V/mであった。結果はまとめて表1に示
す。
【0024】(実施例4)ポリマーとしてポリ(ヘキサ
フルオロ−2−ブチン)を用いて真空蒸着法により薄膜
を形成した。使用したポリ(ヘキサフルオロ−2−ブチ
ン)はヘキサフルオロ−2−ブチンに対し2%のフッ化
セシウムを開始剤として配合し、溶媒THFを用いて6
0℃で168時間重合し、メタノール中に再沈して精製
したものを用いた。
【0025】蒸着薄膜の作製は島津製作所製真空蒸着装
置を用いた。図1に模式図を示す。ベルジャー(1)中
は(5)より拡散ポンプを用いて排気した。真空度は2
×10-5Torrであった。ポリマーを錠剤成型器により常
温で加圧成型したペレット(3)を用い、タングステン
バスケット(4)中にセットした。基板(2)はシリコ
ン板,アルミニウム蒸着ガラス板,ITO膜付きガラス
板を用い、試料(3)の約10cm上方に設置した。耐電圧
測定用試料にはポリマーの蒸着膜の上に更に電極として
アルミニウムを蒸着した。膜厚は触針式膜厚計により測
定した結果、0.4μm であった。
【0026】作製した蒸着膜の構造をFT−IRにより
調べた。シリコン板およびアルミニウム蒸着基板上の蒸
着膜の高感度反射スペクトルおよびシリコン板およびK
Br単結晶基板上の蒸着膜の透過スペクトルをKBrデ
ィスク法によるスペクトルと比較した。アルミニウム蒸
着基板上の蒸着膜の高感度反射スペクトル,シリコン板
基板上の蒸着膜の透過スペクトルおよびKBrディスク
法によるスペクトルを測定し、解析した結果、実施例1
と同様高感度反射法で主鎖に平行な方向の振動が、透過
法で主鎖に垂直な方向の振動が観測された。シリコン板
およびアルミニウム蒸着基板上の蒸着膜の高感度反射ス
ペクトルとも主鎖に平行な方向の振動が観測され、シリ
コン板およびKBr単結晶基板上の蒸着膜の透過スペク
トルではともに主鎖に垂直な方向の振動が観測されたこ
とから基板の種類に関わらず基板上でポリマーの主鎖が
垂直に配向した結晶性の高い構造となっていることを確
認した。
【0027】同じ試料について、上面にアルミニウム電
極を蒸着し絶縁強度を測定した。電極間に電圧を印加し
絶縁破壊が起こる電圧を測定したところ、絶縁強度は
3.0×108V/mであった。結果はまとめて表1に示
す。
【0028】(実施例5)ポリマーとしてポリ(ヘキサ
フルオロ−1,3−ブタジェン−co−ヘキサフルオロ
−2−ブチン)を用いて真空蒸着法により薄膜を形成し
た。使用したポリ(ヘキサフルオロ−1,3−ブタジェ
ン−co−ヘキサフルオロ−2−ブチン)はヘキサフル
オロ−1,3−ブタジェンとヘキサフルオロ−2−ブチ
ン混合モノマーに対し2%のセシウムtert−ブトキシド
を開始剤として配合し、溶媒THFを用いて60℃で3
時間重合し、メタノール中に再沈して精製したものを用
いた。
【0029】蒸着薄膜の作製は島津製作所製真空蒸着装
置を用いた。図1に模式図を示す。ベルジャー(1)中
は(5)より拡散ポンプを用いて排気した。真空度は2
×10-5Torrであった。ポリマーを錠剤成型器により常
温で加圧成型したペレット(3)を用い、タングステン
バスケット(4)中にセットした。基板(2)はシリコ
ン板,アルミニウム蒸着ガラス板,ITO膜付きガラス
板を用い、試料(3)の約10cm上方に設置した。耐電圧
測定用試料にはポリマーの蒸着膜の上に更に電極として
アルミニウムを蒸着した。膜厚は触針式膜厚計により測
定した結果、0.6μm であった。
【0030】作製した蒸着膜の構造をFT−IRにより
調べた。シリコン板およびアルミニウム蒸着基板上の蒸
着膜の高感度反射スペクトルおよびシリコン板およびK
Br単結晶基板上の蒸着膜の透過スペクトルをKBrデ
ィスク法によるスペクトルと比較した。アルミニウム蒸
着基板上の蒸着膜の高感度反射スペクトル,シリコン板
基板上の蒸着膜の透過スペクトルおよびKBrディスク
法によるスペクトルを測定し、解析した結果、実施例1
と同様高感度反射法で主鎖に平行な方向の振動が、透過
法で主鎖に垂直な方向の振動が観測された。シリコン板
およびアルミニウム蒸着基板上の蒸着膜の高感度反射ス
ペクトルはとも主鎖に平行な方向の振動が観測され、シ
リコン板およびKBr単結晶基板上の蒸着膜の透過スペ
クトルではともに主鎖に垂直な方向の振動が観測された
ことから基板の種類に関わらず基板上でポリマーの主鎖
が垂直に配向した結晶性の高い構造となっていることを
確認した。
【0031】同じ試料について、上面にアルミニウム電
極を蒸着し絶縁強度を測定した。電極間に電圧を印加し
絶縁破壊が起こる電圧を測定したところ、絶縁強度は
3.0×108V/mであった。結果はまとめて表1に示
す。
【0032】(実施例6)ポリマーとしてポリ(ヘキサ
フルオロ−1,3−ブタジェン)を用いてスピンコート
法により薄膜を形成した。使用したポリ(ヘキサフルオ
ロ−1,3−ブタジェン)はヘキサフルオロ−1,3−
ブタジェンに対し2%のセシウムtert−ブトキシドを開
始剤として配合し、溶媒THFを用いて60℃で3時間
重合し、メタノール中に再沈して精製したものを用い
た。ポリマーをヘキサフルオロベンゼン中に溶解し、溶
液を用いてスピンコートにより、基板上に製膜した。基
板はシリコン板,アルミニウム蒸着ガラス板,KBr単
結晶,ITO膜付きガラス板を用いた。膜厚は触針式膜
厚計により測定した結果、0.8μm であった。
【0033】作製した薄膜の構造をFT−IRにより調
べた。シリコン板およびアルミニウム蒸着基板上の蒸着
膜の高感度反射スペクトルおよびシリコン板およびKB
r単結晶基板上の蒸着膜の透過スペクトルをKBrディ
スク法によるスペクトルと比較した。アルミニウム蒸着
基板上の蒸着膜の高感度反射スペクトル,シリコン板基
板上の蒸着膜の透過スペクトルおよびKBrディスク法
によるスペクトルを測定し、解析した結果、実施例1と
同様高感度反射法で主鎖に平行な方向の振動が、透過法
で主鎖に垂直な方向の振動が観測された。シリコン板お
よびアルミニウム蒸着基板上の蒸着膜の高感度反射スペ
クトルはともに主鎖に平行な方向の振動が観測され、シ
リコン板およびKBr単結晶基板上の蒸着膜の透過スペ
クトルではともに主鎖に垂直な方向の振動が観測された
ことから基板の種類に関わらず基板上でポリマーの主鎖
が垂直に配向した結晶性の高い構造となっていることを
確認した。
【0034】同じ試料について、上面にアルミニウム電
極を蒸着し絶縁強度を測定した。電極間に電圧を印加し
絶縁破壊が起こる電圧を測定したところ、絶縁強度は
2.8×108V/mであった。結果はまとめて表1に示
す。
【0035】(実施例7)ポリマーとしてポリ(ヘキサ
フルオロ−1,3−ブタジェン)を用いてキャスト法に
より薄膜を形成した。使用したポリ(ヘキサフルオロ−
1,3−ブタジェン)はヘキサフルオロ−1,3−ブタ
ジェンに対し2%のセシウムtert−ブトキシドを開始剤
として配合し、溶媒THFを用いて60℃で3時間重合
し、メタノール中に再沈して精製したものを用いた。ポ
リマーをヘキサフルオロベンゼン中に溶解し、溶液を基
板上に塗布,乾燥し製膜した。基板はシリコン板,アル
ミニウム蒸着ガラス板,KBr単結晶,ITO膜付きガ
ラス板を用いた。膜厚は触針式膜厚計により測定した結
果、0.8μm であった。
【0036】作製した薄膜の構造をFT−IRにより調
べた。シリコン板およびアルミニウム蒸着基板上の蒸着
膜の高感度反射スペクトルおよびシリコン板およびKB
r単結晶基板上の蒸着膜の透過スペクトルをKBrディ
スク法によるスペクトルと比較した。アルミニウム蒸着
基板上の蒸着膜の高感度反射スペクトル,シリコン板基
板上の蒸着膜の透過スペクトルおよびKBrディスク法
によるスペクトルを測定し、解析した結果、実施例1と
同様高感度反射法で主鎖に平行な方向の振動が、透過法
で主鎖に垂直な方向の振動が観測された。シリコン板お
よびアルミニウム蒸着基板上の蒸着膜の高感度反射スペ
クトルはともに主鎖に平行な方向の振動が観測され、シ
リコン板およびKBr単結晶基板上の蒸着膜の透過スペ
クトルではともに主鎖に垂直な方向の振動が観測された
ことから基板の種類に関わらず基板上でポリマーの主鎖
が垂直に配向した結晶性の高い構造となっていることを
確認した。
【0037】同じ試料について、上面にアルミニウム電
極を蒸着し絶縁強度を測定した。電極間に電圧を印加し
絶縁破壊が起こる電圧を測定したところ,絶縁強度は
2.8×108V/mであった。結果はまとめて表1に示
す。
【0038】(実施例8)ポリマーとしてポリ(ヘキサ
フルオロ−1,3−ブタジェン−co−ヘキサフルオロ
−2ーブチン)を用いて真空蒸着法により薄膜を形成し
た。使用したポリ(ヘキサフルオロ−1,3−ブタジェ
ン−co−ヘキサフルオロ−2ーブチン)はヘキサフル
オロ−1,3−ブタジェン及びヘキサフルオロ−2ーブ
チン1:1混合モノマーに対し2%のフッ化セシウムを
開始剤として配合し、溶媒THFを用いて60℃で16
8時間重合し、メタノール中に再沈して精製したものを
用いた。
【0039】蒸着薄膜の作製は島津製作所製真空蒸着装
置を用いた。図1に模式図を示す。ベルジャー(1)中
は(5)より拡散ポンプを用いて排気した。真空度は2
×10-5Torrであった。ポリマーを錠剤成型器により常
温で加圧成型したペレット(3)を用い、タングステン
バスケット(4)中にセットした。基板(2)はシリコ
ン板,アルミニウム蒸着ガラス板,ITO膜付きガラス
板を用い、試料(3)の約10cm上方に設置した。耐電圧
測定用試料にはポリマーの蒸着膜の上に更に電極として
アルミニウムを蒸着した。膜厚は触針式膜厚計により測
定した結果、0.6μm であった。
【0040】作製した蒸着膜の構造をFT−IRにより
調べた。シリコン板およびアルミニウム蒸着基板上の蒸
着膜の高感度反射スペクトルおよびシリコン板およびK
Br単結晶基板上の蒸着膜の透過スペクトルをKBrデ
ィスク法によるスペクトルと比較した。アルミニウム蒸
着基板上の蒸着膜の高感度反射スペクトル,シリコン板
基板上の蒸着膜の透過スペクトルおよびKBrディスク
法によるスペクトルを測定し、解析した結果、実施例1
と同様高感度反射法で主鎖に平行な方向の振動が、透過
法で主鎖に垂直な方向の振動が観測された。シリコン板
およびアルミニウム蒸着基板上の蒸着膜の高感度反射ス
ペクトルはともに主鎖に平行な方向の振動が観測され、
シリコン板およびKBr単結晶基板上の蒸着膜の透過ス
ペクトルではともに主鎖に垂直な方向の振動が観測され
たことから基板の種類に関わらず基板上でポリマーの主
鎖が垂直に配向した結晶性の高い構造となっていること
を確認した。
【0041】同じ試料について、上面にアルミニウム電
極を蒸着し絶縁強度を測定した。電極間に電圧を印加し
絶縁破壊が起こる電圧を測定したところ、絶縁強度は
2.5×108V/mであった。結果はまとめて表1に示
す。
【0042】(実施例9)ポリマーとしてポリ(1,
1,2−トリフルオロ−1,3−ブタジェン)を用いて
真空蒸着法により薄膜を形成した。使用したポリ(1,
1,2−トリフルオロ−1,3−ブタジェン)は1,
1,2−トリフルオロ−1,3−ブタジェンに対し2%
の水を開始剤として配合し、溶媒THFを用いて60℃
で96時間重合し、メタノール中に再沈して精製したも
のを用いた。
【0043】蒸着薄膜の作製は島津製作所製真空蒸着装
置を用いた。図1に模式図を示す。ベルジャー(1)中
は(5)より拡散ポンプを用いて排気した。真空度は2
×10-5Torrであった。ポリマーを錠剤成型器により常
温で加圧成型したペレット(3)を用い、タングステン
バスケット(4)中にセットした。基板(2)はシリコ
ン板,アルミニウム蒸着ガラス板,ITO膜付きガラス
板を用い、試料(3)の約10cm上方に設置した。耐電圧
測定用試料にはポリマーの蒸着膜の上に更に電極として
アルミニウムを蒸着した。膜厚は触針式膜厚計により測
定した結果、0.8μm であった。
【0044】作製した蒸着膜の構造をFT−IRにより
調べた。シリコン板およびアルミニウム蒸着基板上の蒸
着膜の高感度反射スペクトルおよびシリコン板およびK
Br単結晶基板上の蒸着膜の透過スペクトルをKBrデ
ィスク法によるスペクトルと比較した。アルミニウム蒸
着基板上の蒸着膜の高感度反射スペクトル,シリコン板
基板上の蒸着膜の透過スペクトルおよびKBrディスク
法によるスペクトルを測定し、解析した結果、実施例1
と同様高感度反射法で主鎖に平行な方向の振動が、透過
法で主鎖に垂直な方向の振動が観測された。シリコン板
およびアルミニウム蒸着基板上の蒸着膜の高感度反射ス
ペクトルはともに主鎖に平行な方向の振動が観測され、
シリコン板およびKBr単結晶基板上の蒸着膜の透過ス
ペクトルではともに主鎖に垂直な方向の振動が観測され
たことから基板の種類に関わらず基板上でポリマーの主
鎖が垂直に配向した結晶性の高い構造となっていること
を確認した。同じ試料について、上面にアルミニウム電
極を蒸着し絶縁強度を測定した。電極間に電圧を印加し
絶縁破壊が起こる電圧を測定したところ、絶縁強度は
3.0×108V/mであった。結果はまとめて表1に示
す。
【0045】(実施例10)ポリマーとしてポリ(ヘキ
サフルオロ−1,3−ブタジェン−co−1,1,2−
トリフルオロ−1,3−ブタジェン)を用いて真空蒸着
法により薄膜を形成した。使用したポリ(ヘキサフルオ
ロ−1,3−ブタジェン−co−1,1,2−トリフル
オロ−1,3−ブタジェン)はヘキサフルオロ−1,3
−ブタジェン及び1,1,2−トリフルオロ−1,3−
ブタジェン1:1混合モノマーに対し2%のフッ化セシ
ウムを開始剤として配合し、溶媒THFを用いて60℃
で168時間重合し、メタノール中に再沈して精製したも
のを用いた。
【0046】蒸着薄膜の作製は島津製作所製真空蒸着装
置を用いた。図1に模式図を示す。ベルジャー(1)中
は(5)より拡散ポンプを用いて排気した。真空度は2
×10-5Torrであった。ポリマーを錠剤成型器により常
温で加圧成型したペレット(3)を用い、タングステン
バスケット(4)中にセットした。基板(2)はシリコ
ン板,アルミニウム蒸着ガラス板,ITO膜付きガラス
板を用い、試料(3)の約10cm上方に設置した。耐電圧
測定用試料にはポリマーの蒸着膜の上に更に電極として
アルミニウムを蒸着した。膜厚は触針式膜厚計により測
定した結果、0.6μm であった。
【0047】作製した蒸着膜の構造をFT−IRにより
調べた。シリコン板およびアルミニウム蒸着基板上の蒸
着膜の高感度反射スペクトルおよびシリコン板およびK
Br単結晶基板上の蒸着膜の透過スペクトルをKBrデ
ィスク法によるスペクトルと比較した。アルミニウム蒸
着基板上の蒸着膜の高感度反射スペクトル,シリコン板
基板上の蒸着膜の透過スペクトルおよびKBrディスク
法によるスペクトルを測定し、解析した結果、実施例1
と同様高感度反射法で主鎖に平行な方向の振動が、透過
法で主鎖に垂直な方向の振動が観測された。シリコン板
およびアルミニウム蒸着基板上の蒸着膜の高感度反射ス
ペクトルはともに主鎖に平行な方向の振動が観測され、
シリコン板およびKBr単結晶基板上の蒸着膜の透過ス
ペクトルではともに主鎖に垂直な方向の振動が観測され
たことから基板の種類に関わらず基板上でポリマーの主
鎖が垂直に配向した結晶性の高い構造となっていること
を確認した。
【0048】同じ試料について、上面にアルミニウム電
極を蒸着し絶縁強度を測定した。電極間に電圧を印加し
絶縁破壊が起こる電圧を測定したところ、絶縁強度は
2.5×108V/mであった。結果はまとめて表1に示
す。
【0049】(比較例1)ポリマーとしてポリテトラフ
ルオロエチレン(ダイキン工業製,ルブロンL−5)を
用いて真空蒸着法により薄膜を形成した。実施例1と同
様に製膜し、分析,特性評価した。結果はまとめて表1
に示す。
【0050】(比較例2)ポリマーとしてポリ(フッ化
ビニリデン)(総和科学製標準サンプル)を用いて真空
蒸着法により薄膜を形成した。実施例1と同様に製膜
し、分析,特性評価した。結果はまとめて表1に示す。
【0051】
【表1】
【0052】表1に示した通り、本発明に示した有機絶
縁薄膜は比較例に比べいずれも高度に配向した結晶性の
高い構造をとり、高い耐電圧を示した。これらの実施例
により特性の確認された絶縁膜を用いて各種のデバイス
を作製した。以下その実施例を示す。
【0053】(実施例11)絶縁膜として実施例1に示
したポリマーを用いて作製した有機薄膜を用いてディス
プレイを作製した。
【0054】(実施例12)絶縁膜として実施例1に示
したポリマーを用いて作製した有機薄膜を用いて太陽電
池を作製した。
【0055】(実施例13)絶縁膜として実施例1に示
したポリマーを用いて作製した有機薄膜を用いてEL素
子を作製した。
【0056】(実施例14)実施例1に示したポリ(ヘ
キサフルオロ−1,3−ブタジェン)を用い、真空蒸着
法を用いて作製した有機薄膜をパッシベーション膜とし
て用いて半導体を封止しパッケージを作製した。図3に
模式図を示す。シリコンチップ21上に形成されたアル
ミニウム配線22上に絶縁層として実施例1と同様な方
法で真空蒸着により薄膜23を形成した。全体をリード
フレーム24上に設置し、金ワイヤ25により接続し全
体を封止材料26により封止した。
【0057】(実施例15)実施例1に示したポリ(ヘ
キサフルオロ−1,3−ブタジェン)を用い、真空蒸着
法を用いて作製した有機薄膜を用いてモジュール基板を
作製した。図4に模式図を示す。セラミック基板28上
に銅配線を形成し、銅配線上に実施例1と同様な方法で
真空蒸着により薄膜30を形成した。薄膜中にビアホー
ルを形成し、銅導体を形成した上、薄膜上にさらに銅配
線を形成し、以下逐次配線を形成した。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば従来の有機絶縁薄膜に比
べ優れた耐電圧性を示し、必要な電圧に耐えうる絶縁膜
を従来の約1/10の膜厚で実現することができ、特に
透明性が必要とされるディスプレイ,太陽電池,EL素
子等のデバイスにおいて効率の向上が期待できる。ま
た、半導体素子,モジュール基板等においても絶縁層が
薄膜化することにより集積密度,配線密度の向上が期待
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】真空蒸着装置の模式図である。
【図2】本発明の有機絶縁薄膜で蒸着による薄膜および
原料ポリマー粉末それぞれのFT−IRスペクトルを示
す図である。
【図3】本発明の有機絶縁薄膜を備えた半導体パッケー
ジを示す図である。
【図4】本発明の有機絶縁薄膜を備えたモジュール基板
を示す図である。
【符号の説明】
1…ベルジャー、2…基板、3…ポリマー試料、4…タ
ングステンバスケット、5…ベースプレート、6…拡散
ポンプ、11…原料ポリマー(粉末)のスペクトル、1
2…ポリマー蒸着膜の拡散反射スペクトル、13…ポリ
マー蒸着膜の透過スペクトル、14…基板に垂直な振動
モードの吸収、15…基板に平行な振動モードの吸収、
21…シリコンチップ、22…アルミニウム配線、23
…ポリマー絶縁膜、24…リードフレーム、25…金ワ
イヤ、26…封止材、28…セラミック基板、29a,
29b…銅配線、30…ポリマー絶縁膜。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子素子を含む部材及び該部材表面に形成
    された有機絶縁薄膜よりなる電子デバイスにおいて、該
    絶縁薄膜が部材の表面に対し実質的に垂直に主鎖が配列
    した構造である含フッ素ポリマーよりなり、かつ1×1
    8V/m 以上の絶縁強度を持つ有機絶縁薄膜を用いた
    ことを特徴とする電子デバイス。
  2. 【請求項2】電子素子を含む部材及び該部材表面に形成
    された有機絶縁薄膜よりなる電子デバイスにおいて、該
    絶縁薄膜が結晶構造を持つ含フッ素ポリマーよりなり、
    かつ1×108V/m 以上の絶縁強度を持つ有機絶縁薄
    膜を用いたことを特徴とする電子デバイス。
  3. 【請求項3】電子素子を含む部材及び該部材表面に形成
    された有機絶縁薄膜よりなる電子デバイスにおいて、該
    絶縁薄膜が下記一般式(1)(式中R1=R2=CF3,x
    =y=0またはR1=R2=F,x=2,y=0またはR
    1=H,R2=F、x=y=1を表す)に示される含フッ
    素ポリマーよりなり、かつ1×108V/m 以上の絶縁
    強度を持つ有機絶縁薄膜を用いたことを特徴とする電子
    デバイス。 【化1】
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1つに示した電子
    デバイスにおいて、前記絶縁薄膜をポリマーの真空蒸着
    により作製したことを特徴とする有機絶縁薄膜を用いる
    ことを特徴とする電子デバイス。
  5. 【請求項5】請求項1〜3のいずれか1つに示した有機
    絶縁薄膜において、前記絶縁薄膜をポリマー溶液からの
    キャスト法により作製したことを特徴とする有機絶縁薄
    膜を用いることを特徴とする電子デバイス。
  6. 【請求項6】請求項1〜3のいずれか1つに示した有機
    絶縁薄膜において、前記絶縁薄膜をポリマー分散液から
    のキャスト法により作製したことを特徴とする有機絶縁
    薄膜を用いることを特徴とする電子デバイス。
  7. 【請求項7】請求項1〜3のいずれか1つに示した有機
    絶縁薄膜において、前記絶縁薄膜をポリマー溶液からの
    スピンコート法により作製したことを特徴とする有機絶
    縁薄膜を用いることを特徴とする電子デバイス。
  8. 【請求項8】少なくとも一つのpn- 接合が表面に露出
    している半導体素子及び該表面に形成された有機絶縁薄
    膜よりなる半導体デバイスにおいて、前記絶縁薄膜が少
    なくとも露出しているpn- 接合部分を被覆し、かつ前
    記表面に対し実質的に垂直主鎖が配列した結晶性の構造
    である含フッ素ポリマーであることを特徴とする半導体
    デバイス。
  9. 【請求項9】請求項8に記載の半導体デバイスにおい
    て、前記絶縁薄膜をポリマー溶液からのキャスト法によ
    り作製したことを特徴とする半導体デバイス。
  10. 【請求項10】請求項8に記載の半導体デバイスにおい
    て、前記絶縁薄膜が1×108V/m以上の絶縁強度を
    持つことを特徴とする電子デバイス。
  11. 【請求項11】請求項8に記載の半導体デバイスにおい
    て、前記絶縁薄膜が下記一般式(1)(式中R1=R2
    CF3,x=y=0またはR1=R2=F,x=2,y=
    0またはR1=H,R2=F,x=y=1を表す)に示さ
    れる含フッ素ポリマーよりることを特徴とする電子デバ
    イス。 【化2】
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000353814A (ja) * 1999-06-10 2000-12-19 Fuji Electric Co Ltd 薄膜太陽電池の製造方法及び同薄膜の成膜状態監視装置
JP2005336478A (ja) * 2004-04-28 2005-12-08 Showa Denko Kk 硬化性組成物、その硬化物およびその成形体
JP2007318024A (ja) * 2006-05-29 2007-12-06 Dainippon Printing Co Ltd 有機半導体素子、および、有機半導体素子の製造方法
JP2013505851A (ja) * 2009-08-10 2013-02-21 サン−ゴバン パフォーマンス プラスティックス コーポレイション フルオロポリマー/微粒子充填保護シート

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