JPH08129851A - 記録媒体カセット及び記録媒体カセットを有する記録再生装置 - Google Patents

記録媒体カセット及び記録媒体カセットを有する記録再生装置

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JPH08129851A
JPH08129851A JP6192028A JP19202894A JPH08129851A JP H08129851 A JPH08129851 A JP H08129851A JP 6192028 A JP6192028 A JP 6192028A JP 19202894 A JP19202894 A JP 19202894A JP H08129851 A JPH08129851 A JP H08129851A
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正樹 小黒
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 イベントの記憶順序を適正に行い、文字情報
を付加または削除する場合のメモリ内のデータ処理を行
うと共に、1つの所定の映像に複数の付加情報を対応さ
せる。 【構成】 メモリ付カセットの記憶エリアには、テープ
情報等が記憶されるメインエリアと、TOC情報、タイ
マー記録情報、文字情報等が記憶されるオプショナルエ
リアとが設けられる。このオプショナルエリアのイベン
トに関する文字情報が存在する場合には、オプショナル
エリアの最後尾に文字情報が記憶される。また、プログ
ラムイベントに対応するテキストイベントの個数情報を
プログラムイベント中に記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ディジタルVCR等
に用いられる記録媒体カセット及び記録媒体カセットが
搭載されるディジタルVCR等の記録再生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ビデオデータをディジタル化して磁気テ
ープに記録するディジタルVCRの開発が進められてい
る。ディジタルビデオデータの伝送帯域は非常に広いの
で、ディジタルビデオデータは、例えばDCT変換や可
変長符号化等がなされた後に、磁気テープに記録され
る。
【0003】また、メモリ等が内蔵されたカセットパッ
ケージ(メモリ付カセット)を装填可能なディジタルV
CRが提案されている。このようなカセットパッケージ
を装填することにより、ディジタルVCRとの間で信号
の入力や出力を可能とし、カセットテープに記録した番
組の代表的な静止画像やその番組が始まるテープアドレ
スやTOC(テーブル・オブ・コンテンツ)情報等をメ
モリ内に記憶し、アクセスの簡易化や高速化を図ったも
のが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のカセットパッケ
ージに内蔵されたメモリは、メインエリア、オプショナ
ルエリア及び未使用領域からなる。また、そのデータ構
造は、メインエリアとオプショナルエリアに分割されて
いる。メインエリアとは、テープ情報等のデータ(メイ
ンイベント)が記録される領域である。オプショナルエ
リアとは、インデックス情報やTOC等のデータ(オプ
ショナルイベント)が記録される領域である。
【0005】上述のイベントに文字情報等が付随する場
合には、テキストイベントが記録される。このテキスト
イベントを記録する場合、他のイベントとの記録順序を
適正に行わないと、文字情報を付加または削除する場合
に、メモリ内のデータ処理が複雑になってしまう。
【0006】また、記録した映像に関する文字情報は、
上述のメモリにあるテキストイベントに記録される。文
字情報がある場合には、メモリ内に設けられたテキスト
フラグが「0」とされ、文字情報がない場合には、この
テキストフラグが「1」とされる。文字情報とテキスト
イベントとは1対1で対応している。
【0007】文字情報が複数個ある場合も、テキストフ
ラグは「0」とされる。しかしながら、文字情報とテキ
ストイベントの関係は1対1なので、複数の文字情報を
1つのテキストイベントに対応させることができない。
このため、複数の文字情報を記録した映像に付加するこ
とができない。
【0008】従って、この発明の目的は、テキストイベ
ントと他のイベントとの記録順序を適正に行い、文字情
報を付加または削除する場合のメモリ内のデータ処理を
容易に行うことを可能とする記録媒体カセット及びこの
記録媒体カセットが装填される記録再生装置を提供する
ことにある。
【0009】また、この発明の他の目的は、複数の文字
情報を複数のテキストイベントに対応させることによ
り、記録映像に複数の文字情報を付加することができる
記録媒体カセット及びこの記録媒体カセットが装填され
る記録再生装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、記録媒体を
収納すると共に、カセットに関する情報や記録媒体の記
録データに関する情報を記憶するメモリと、外部機器と
メモリとの電気的接続を行う複数の接続端子とを備え、
接続端子を外部に露出させ、接続端子を介して外部機器
によりメモリへの書き込み及び読み出しが行われるよう
にしたメモリを搭載した記録媒体カセットであって、メ
モリ内では、パックヘッダ部とデータ部とからなるパッ
クを用いて記録媒体の記録に関する情報を記憶するよう
になされ、記録に関する情報のうちの文字情報を記憶す
るパックを、他の記録に関する情報を記憶するパックよ
りもメモリアドレスの後方にまとめて記憶するようにし
たことを特徴とする記録媒体カセットである。
【0011】また、この発明は、記録媒体を収納すると
共に、カセットに関する情報や記録媒体の記録に関する
情報を記憶するメモリと、外部に露出されると共に外部
機器とメモリとの電気的接続を行う複数の接続端子とを
備えたメモリを搭載した記録媒体カセットを用いて、記
録媒体の記録再生を行うと共に接続端子を介して上記メ
モリへの書き込み及び読み出しを行うようにしたように
した記録再生装置において、メモリへ電源を供給する手
段と、記録媒体への記録を行った時に、パックヘッダ部
とデータ部とからなるパックを用いて記録媒体への記録
に関する情報を記憶すると共に、記録媒体への記録に関
する情報のうちの文字情報を記憶するパックを、他の記
録に関する情報を記憶するパックよりもメモリアドレス
の後方にまとめて記憶するメモリ書込手段とを備えたこ
とを特徴とする記録再生装置である。
【0012】
【作用】オプショナルエリアのイベントに関する文字情
報がある場合には、オプショナルエリアの最後尾に文字
情報を記録し、メモリ内のデータ処理を容易に行えるよ
うにする。また、メモリ内の所定の情報中に、その情報
に関連する付加情報の個数情報を記録する。所定の情報
に対して複数の付加情報を対応させることにより、所定
の情報に複数の付加情報を付加することができる。
【0013】
【実施例】以下、この発明の一実施例に関して図面を参
照して説明する。なお、説明を明確とするために (A)この発明によるディジタルVCRについて (B)パック構造について (C)メモリ付カセットの構成について (D)MICのデータ構成について (E)カセットの判別について (F)イベントについて (G)イベントの発生及び消去について (H)複数のテキストイベントを記録する場合について の順に説明を行なうこととする。
【0014】(A)この発明によるディジタルVCRに
ついて 図1は、この発明によるディジタルVCRのブロック図
である。この発明が適用されたディジタルVCRは、ビ
デオ信号をディジタル化し、DCT変換により圧縮し、
回転ヘッドにより磁気テープに記録するものである。
【0015】まず、記録時について説明する。図1にお
いて、アンテナ1で、テレビジョン放送が受信される。
このアンテナ1の受信信号がチューナ部2に供給され
る。チューナ部2には、コントローラ10からチャンネ
ル設定信号が供給される。コントローラ10には、入力
装置11からチャンネル設定入力が与えられる。このチ
ャンネル設定信号に基づいて、受信されたテレビジョン
放送から所望のチャンネルの受信信号がチューナ部2に
より選択される。また、チューナ部2で、選択されたテ
レビジョン放送のビデオ信号及びオーディオ信号が復調
される。
【0016】チューナ部2は、得られたコンポジット信
号を、例えば輝度信号Yと色差信号R−Y及びB−Yと
からなるコンポーネントビデオ信号に変換して出力す
る。このビデオ信号がA/D変換部3に供給される。A
/D変換部3で、このビデオ信号がディジタル化され
る。A/D変換部3の出力がデータブロック化部4に供
給される。データブロック化部4で、例えば8×8のブ
ロックにブロック化され、シャフリング等の処理が行わ
れる。データブロック化部4の出力が圧縮符号化部5に
供給される。
【0017】圧縮符号化部5は、ブロック化されたビデ
オ信号をDCT変換し、さらに例えば2次元ハフマン符
号を用いて可変長符号化し、所定のバッファ単位の符号
量が所定量以下となるように量子化する。圧縮符号化部
5の出力はデータ付加部6に供給される。データ付加部
6には、予備データ形成部33から出力されたVAUX
(Video Auxiliary)データが供給される。このVAUX
データは、チャンネル番号、モノクロ/カラー、ソース
コード、チャンネルカテゴリーや、記録時間、記録年月
日等の予備データである。このような予備データである
VAUXデータを形成するために、予備データ形成部3
3には、コントローラ10から種々のデータが供給され
る。データ付加部6で、圧縮符号化部5から出力された
ビデオデータに対してVAUXデータが付加される。そ
して、積符号構成のエラー訂正用パリティが付加され
る。このようにVAUXデータ及びパリティが付加され
たビデオデータがデータ合成部12に供給される。
【0018】また、チューナ部2からは、オーディオデ
ータが出力される。このオーディオデータは、A/D変
換部8に供給される。A/D変換部8で、このオーディ
オデータがディジタル化される。A/D変換部8の出力
がデータ付加部9に供給される。データ付加部9には、
予備データ形成部33から出力されたAAUX(Audio
Auxiliary)データが供給される。AAUXデータは、2
チャンネル/4チャンネル、サンプリング周波数、エン
ファシスの有無や、記録時間、記録年月日等の予備デー
タである。データ付加部9で、オーディオデータに対し
てAAUXデータが付加される。そして、積符号構成の
エラー訂正用のパリティが付加される。このように、A
AUXデータ及びパリティが付加されたオーディオデー
タがデータ合成部12に供給される。
【0019】更に、サブコード形成部13が設けられ
る。サブコードは、サーチ用のデータで、タイムコード
やトラック番号等及びそれらを保護するパリティからな
る。このサブコード形成部13からのサブコードがデー
タ合成部12に供給される。データ合成部12により、
データ付加部6からのビデオデータと、データ付加部9
からのオーディオデータと、サブコード形成部13から
のサブコードデータとが合成される。データ合成部12
の出力がP/S(パラレル/シリアル) 変換部14に供
給される。P/S変換部14において、テープ上に記録
するためにパラレルデータがシリアルデータ化された
後、データ整形部15に供給される。データ整形部15
で、記録データを例えば24−25変調(24ビットの
データを25ビットに変換して記録する変調方式)し
て、直流成分を取り除いた後、イコライザー回路でテー
プ特性に合わせて周波数特性を変更する。データ整形部
15の出力が記録アンプ17a及び17b、スイッチ1
8a及び18bを介して、ヘッド19a及び19bに供
給される。スイッチ18a及び18bは、記録時と再生
時とで切り換えられる。ヘッド19a及び19bによ
り、磁気テープ(図示せず)に、圧縮されたビデオデー
タと、オーディオデータと、サブコードデータとが記録
される。
【0020】次に、再生時について説明する。テープの
記録データは、ヘッド19a及び19bで再生され、ス
イッチ18a及び18bを介して、再生アンプ20a及
び20bにそれぞれ供給される。再生アンプ20a及び
20bの出力がスイッチ21に供給される。スイッチ2
1には、ヘッド切り換え信号が供給される。スイッチ2
1の出力がデータ復元整形部22に供給される。データ
復元整形部22により、記録側イコライザー回路の逆特
性をかけ、元の周波数特性に戻す。これにより、メカの
ジッター成分を含んだ再生データが復調される。このデ
ータ復元整形部22の出力がTBC(Time Base Correc
tor)23に供給される。TBC23で、再生データの時
間軸を補正して、メカのジッター成分を取り除いた後、
例えば24−25逆変換を施す。TBC23の出力がデ
ータ分離部24に供給される。
【0021】データ分離部24では、まず入力されたシ
リアルデータを8ビットのパラレルデータに変換した
後、再生データを、ビデオデータとオーディオデータと
サブコードデータとに分離する。データ分離部24から
のビデオデータは、データ分離部25aに供給される。
データ分離部25aに供給されたビデオデータ中には、
VAUXデータが付加されている。データ分離部25a
で、このパリティを用いてエラー訂正処理を行い、実ビ
デオデータとVAUXデータとを分離する。実ビデオデ
ータは、データ復号部27に供給される。そして、分離
されたVAUXデータは、予備データ再生部31aに供
給される。予備データ再生部31aで、VAUXデータ
が再生される。再生されたVAUXデータは、コントロ
ーラ10、データ復号部27、データ復元部28に供給
され、復号部及び復元処理部のコントロールデータとし
て用いられる。
【0022】データ復号部27は、再生データに対し
て、2次元ハフマン符号の復号、逆量子化及び逆DCT
を行って、圧縮ビデオデータの伸長処理を行う。データ
復号部27の出力がデータ復元部28に供給される。デ
ータ復元部28では、デブロック処理やデシャフリング
処理が行われる。データ復元部28からは、輝度信号Y
と色差信号R−Y及びB−Yからなるディジタルコンポ
ーネントビデオデータが出力される。このディジタルコ
ンポーネントビデオデータがD/A変換部29aに供給
される。D/A変換部29aで、このディジタルコンポ
ーネントビデオデータがアナログコンポーネントビデオ
データに変換される。そして、このアナログコンポーネ
ントビデオデータが出力端子30aから出力される。コ
ンポジット信号を出力する場合には、輝度信号Y、色差
信号R−Y及びB−Yを合成し、同期信号を付加して出
力する。また、データ分離部24からのオーディオデー
タは、データ分離部25bに供給される。データ分離部
25bに供給されたオーディオデータ中には、AAUX
データ及びパリティが付加されている。データ分離部2
5bで、このパリティを用いてエラー訂正処理を行い、
実オーディオデータとAAUXデータとを分離する。オ
ーディオデータは、データ再生処理部32に供給され
る。分離されたAAUXデータは、予備データ再生部3
1bに供給される。付随データ再生部31bで、AAU
Xデータが再生される。このAAUXデータは、コント
ローラ10及びデータ再生処理部32に供給される。
【0023】データ再生処理部32は、オーディオデー
タの再生処理を行う。このオーディオデータの再生処理
には、予備データ再生部31bで再生されたAAUXデ
ータがコントロールデータとして使用される。このオー
ディオデータ再生処理部32からは、ディジタルオーデ
ィオデータが出力される。このディジタルオーディオデ
ータがD/A変換部29bに供給される。D/A変換部
29bでは、ディジタルオーディオデータがアナログオ
ーディオデータに変換される。そして、このアナログオ
ーディオデータが出力端子30bから出力される。
【0024】この発明が適用されたディジタルVCRで
は、このように、ビデオデータに対して付加データであ
るVAUXデータが付加され、オーディオデータに対し
て付加データであるAAUXデータが付加される。この
VAUXデータ及びAAUXデータから、コントロール
情報や記録時間、記録年月日の情報等を得ることができ
る。また、サブコード情報から、タイムコードやトラッ
クの絶対番号の情報等を得ることができる。さらに、テ
ープを収納するカセットには、メモリ(MIC(Memory
In Cassette) )が設けられているものがある。これを
メモリ付カセットと呼ぶ。メモリ付カセット内のメモリ
には、テープ長、テープ厚、テープ種類等のテープ自身
の情報と共に、TOC(Table Of Contents )情報、イ
ンデックス情報、文字情報、再生制御情報、タイマー記
録情報等を記憶しておくことができる。このカセット内
のメモリ34は、コントローラ10に接続される。この
カセット内のメモリを使用することにより、所定のプロ
グラムにスキップしたり、プログラムの再生順を設定し
たり、所定のプログラムの場面を指定して静止画(フォ
ト)を再生したり、タイマー記録したりすることが可能
となる。
【0025】(B)パック構造について 前述したように、オーディオセクタにおいてAAUXデ
ータが記録され、ビデオセクタにおいて前半2シンクブ
ロックとVAUXデータとが記録される。このAAUX
データ及びVAUXデータは、5バイトの固定長ブロッ
クとして「パック」単位で構成される。更に、サブコー
ド及びMICのデータについても、「パック」単位で構
成される。パックとは、データグループの最小単位のこ
とであり、関連するデータを集めて1つのパックが構成
される。なお、MICのテキストに関して(後述)は、
可変長パック構成となっている。図2にパックの基本構
成を示す。第1のバイト(PC0)は、データの内容を
示すヘッダー、第2のバイト(PC1)から第5のバイ
ト(PC4)がデータである。
【0026】図3は、ヘッダーの階層構造を示す。ヘッ
ダーの8ビットは、上位4ビットと下位4ビットとに分
割される。上位4ビットを上位ヘッダー、下位4ビット
を下位ヘッダーとして二階層構造とされる。なお、デー
タのビットアサインによりその下の階層まで、必要に応
じて拡張可能である。このように階層構造とすることに
より、パックの内容は明確に系統だてられ、その拡張も
容易である。そして、この上位ヘッダー、下位ヘッダー
による256の空間は、パックヘッダーテーブルとし
て、その各パックの内容と共に準備される。図4は、V
TR用のパックヘッダーテーブルである。上述のよう
に、パックヘッダーテーブルは、256の空間からな
る。パックヘッダーテーブルは、横方向に上位ヘッダが
0000から1111まで並べられ、それぞれコントロ
ール、タイトル、チャプタ、パート、プログラム、AA
UX、VAUX、業務用カメラ、ライン、ソフトモード
となっている(1001〜1110はリザーブ)。そし
て、縦方向に下位ヘッド0000〜1111まで並べら
れている。個々のパックについての説明は省略するが、
後の説明でいくつかのパックについて説明する。
【0027】(C)メモリ付カセットの構成について ところで、上述のディジタルVCRでは、メモリ付のカ
セットと端子基板付のカセットとを用いることができ
る。図5には、これらのカセットの外観図が示される。
カセットには、2種類の大きさのものがある。図5Aは
小型カセット41aの正面図を、図5Bは小型カセット
41aの側面図を、図5Cは大型カセット41bの正面
図を、図5Dは大型カセット41bの側面図をそれぞれ
示す。小型カセット41aは、カメラ一体型VCR等に
用いて好適なものである。なお、カセット41a及び4
1bの基本的構造は同様のものである。
【0028】カセット41a及び41bには、リール軸
挿入口42a及び42bが設けられる。このリール軸挿
入口42にリールが配置され、このリールに磁気テープ
が巻回される。カセット41a及び41bがVCRに装
填されると、その長手方向の一面に設けられたテープ保
護シャッタ43a及び43bが開かれ、カセット41a
及び41bからテープが引き出される。カセット41a
及び41bの1つの隅には、基準孔44a、44b及び
誤消去防止孔45a、45bが設けられる。カセット4
1a及び41bの側面には、複数の端子46a及び46
bが設けられ、また、各端子46a及び46bに対応し
た臨ませ孔(端子を外方に臨ませるための開孔)が設け
られる。この臨ませ孔から、カセット41a及び41b
内に搭載されるメモリ基板47(図5E)や端子基板5
0(IDB(ID Board))(図5F)の端子48a〜49
dが露出するようになっている。MIC49は、EEP
ROMのみ、またはEEPROMとフラッシュメモリの
組合せで構成され、このMICにカセットの固有情報が
記録される。VCR側にも端子46a及び46bに対応
する端子が設けられており、これらの端子を介して、カ
セット固有の情報(テープ長、テープ残量、使用回数、
レンタルテープであるか否か、TOC等)がVCRによ
り読み出され、その情報表示や動作制御が行われる。
【0029】また、端子基板IDBが搭載されたカセッ
トには、図5Fに示すような端子基板IDBが搭載され
ている。このIDB上には、図5Eに示すMICと同じ
ように、例えば4つの端子49a〜49dが設けられて
いる。そして各端子は、GNDとショート、GNDと抵
抗を介して接続またはオープンのいづれかの状態とされ
ている。図5Fでは、GND端子49aと端子49cが
ショートされ、端子49bと49dがオープンとされて
いる。そして、VTR側からは、端子49b、49c、
49dに電源電圧を供給し、端子49aとGNDを接続
する。また、VTR側では、端子49b、49c、49
dの各端子の電圧を検出し、この電圧値のパターンによ
ってカセット固有情報(テープ厚、テープの種類、テー
プグレード)を読み出すことができるようになってい
る。ここで、テープの種類とは、蒸着テープや塗布型テ
ープ等のことであり、テープグレードとは、民生用VT
R用、コンシュータストリーマ用等ということである。
IDBは、MIC読み取り端子を従来の8ミリVTRの
カセットレコグニションホールと同じ役目をせさるもの
である。
【0030】(D)MICのデータ構成について 図6はMICのデータ構成を示すものである。MICの
データ構造は、メインエリア、オプショナルエリア及び
未使用領域からなる。MIC内のデータ領域は、メイン
エリアとオプショナルエリアに分割されており、先頭の
1バイトを除いて全てパック構造で記述される。テキス
トデータだけは、可変長のパック構造で、それ以外はV
AUXデータ、AAUXデータ、サブコードと同じ5バ
イト固定長のパック構造で格納される。MICのメイン
エリアの先頭アドレス0には、MICのアプリケーショ
ンIDであるAPM(Application ID of MIC)3ビット
とBCID(Basic Cassette ID)5ビットがある。AP
MはMICのデータ構造を規定するものであり、この3
ビットが例えば「111」の場合には、新品のカセット
テープであることを示す。従って、工場出荷時には、A
PM=111として出荷する。また、「000」の場合
には、記録済のカセットテープであることと、図4に示
されたパックヘッダーテーブルのパックを使用し、図6
のようなデータ構造を取ることを示す。BCIDは基本
カセットIDである。BCIDは、端子基板付カセット
でのID認識(テープ厚、テープ種類、テープグレー
ド)用のIDBと同じ内容である。
【0031】アドレス0000h以降は、順に、カセッ
トID、テープ長、タイトルエンドの3パックが記録さ
れる。カセットIDパックには、テープ厚のより具体的
な値とMICに関するメモリ情報が存在する。テープ長
パックは、テープメーカーがそのカセットのテープ長を
トラック本数で格納するもので、これと次のタイトルエ
ンドパック(記録最終位置情報、絶対トラック番号で記
録)から、磁気テープの残量を計算できる。また、この
記録最終位置情報は、再生を途中で終了して元の最終記
録位置に戻る時やタイマー予約時に便利な使い勝手を提
供するものである。
【0032】図7はカセットIDパック、図8はテープ
長パック、図9はタイトルエンドパックの構成をそれぞ
れ示す。図7に示されるカセットIDパックは、ヘッダ
が「00000000」の時に規定される。PC1に
は、ME(MIC ERROR)、マルチバイト、メモリタイプが
記される。マルチバイトは、1回のマルチバイト書き込
みサイクルで書き込み可能とされる最大ワード数を示
し、「000」では4バイト、「001」では8バイ
ト、「010」では16バイトが書き込み可能とされ
る。その他は予備である。メモリタイプは、「00」で
はEEPROMを、「01」ではFe(Integrated Ferr
oelectronic)RAMを、その他は予備をそれぞれ示す。
PC2の上位4ビットではスペース0のメモリサイズ
が、下位4ビットではスペース1における最終バンクの
メモリサイズが記される(スペース0とスペース1につ
いては後述する)。スペース0のメモリサイズ及びスペ
ース1における最終バンクのメモリサイズは、「000
0」では256バイト、「0001」では512バイ
ト、「0010」では1Kバイト、「0011」では2
Kバイト、「0100」では4Kバイト、「0101」
では8Kバイト、「0110」では16Kバイト、「0
111」では32Kバイト、「1000」では64Kバ
イト、その他は予備である。PC3にはスペース1のメ
モリバンクナンバー、即ち、スペース1におけるメモリ
バンクの総数が記される。PC4には、テープ厚が記さ
れる。上位4ビットにはテープ厚の1の位の数字が、下
位4ビットにはテープ厚の小数点第1位の数字がそれぞ
れ定義される。
【0033】図8に示されるテープ長パックは、ヘッダ
ーが「00000001」の時に規定される。このパッ
クには、テープの最終絶対トラック番号が記される。
【0034】図9に示されるタイトルエンドパックは、
ヘッダーが「00011111」の時に規定される。こ
のパックでは、最終記録位置を示すトラック番号データ
が示される。PC1のLSBには、ブランクフラグBF
が記される。PC4には、モードフラグSL及びMIC
のみに有効なフラグRE(Recording proofed eventsEx
ist) が記される。ブランクフラグが1の時には、テー
プトップから最終記録位置まで絶対トラック番号が連続
していることを示し、ブランクフラグが0の時にはテー
プトップから最終記録位置までの途中で何らかの原因で
絶対トラック番号が連続していない箇所があることを示
す。モードフラグSLが0の時にはLPモード、1の時
にはSPモードとされる。また、REが0の時には消去
したくない記録内容が存在することを示し、1の時には
消去したくない記録内容が存在しないことを示す。
【0035】オプショナルエリアは、オプショナルイベ
ントで構成される。メインエリアがアドレス0から15
まで16バイトの固定領域だったのに対し、オプショナ
ルエリアはアドレス16以降にある可変長領域とされ
る。その内容により領域の長さが変わり、イベント(後
述)消去時にはアドレス16方向に残りのイベントを詰
めて保存する。詰め込み作業後、不要となったデータに
全てFFhを書き込んで未使用領域とする。オプショナ
ルエリアは、選択的な領域であり、主としてTOCやテ
ープ上のポイントを示すタグイベント情報、それにプロ
グラムに関する名称等の文字情報等が格納される。
【0036】イベントとは、MICに記録される個々の
情報単位(例えば記録した1番組についての情報)であ
る。イベントは、メインイベントとオプショナルイベン
トとからなる。メインイベントは、アドレス0からアド
レス16までのメインエリアに記録され、アプリケーシ
ョンID、BCID、カセットIDパック、テープ長パ
ック及びタイトルエンドパックからなる。オプショナル
イベントは、アドレス17以降のオプショナルエリアに
記録され、TOC情報、インデックス情報、文字情報、
再生制御情報、タイマー記録情報等からなる。
【0037】図10は、MICのオプショナルエリアに
記録されるオプショナルイベントを示す。オプショナル
イベントはイベントヘッダーで開始され、次のイベント
ヘッダーまたは情報なしのパックの前で終了する。オプ
ショナルイベントは、単純な定義だけでその内容が固定
とされているわけではなく、その内容をセット毎にある
程度メーカーが自由に選択できるものである。
【0038】オプショナルエリアの始めの部分には、メ
ーカーズオプショナルイベント(各メーカーが独自に記
録するイベント)及びテキストイベント(イベントに対
応する文字情報)以外のイベント(例えば、1つの番組
の録画開始位置と録画終了位置を記録したプログラムイ
ベント等)が記録され、その後、テキストイベント、メ
ーカーズオプショナルイベントが記録される。なお、テ
キストイベントは、メーカーズオプショナルイベントが
ある時にはその直前に、一方、ない時にはその他の全て
のイベント(例えばゾーンイベントやプログラムイベン
ト等)の最後尾に位置される。これにより、プログラム
イベントの挿入及び消去に伴った文字情報の付加または
削除のデータ処理を容易に行うことが可能になる。
【0039】プログラムイベントには、そのプログラム
イベントに関する文字情報がMIC内にあるか否かを示
すテキストフラグがある。テキストフラグが例えば
「0」の時にはテキストイベントが存在し、「1」の時
にはテキストイベントが存在しないことを示す。テキス
トイベント及びメーカーズオプショナルイベント以外の
全てのオプショナルイベント(例えばプログラムイベン
ト、タグイベント等)は、オプショナルエリア内に混在
して記録可能とされる。さらに、TOC情報は発生した
順に記録され、磁気テープ上の順とは異なっていても良
いとされる。
【0040】図11は、MICのメモリマップを示す。
MICのメモリ空間は、スペース0及びスペース1から
なる。スペース0はEEPROMやFeRAMで構成さ
れ、TOCのような比較的少ない量のデータが、SPA
CE1は大容量のメモリ(例えばフラッシュメモリ)で
構成され、静止画データのような大容量のデータがそれ
ぞれ記録される。また、このメモリは全体としてバンク
構造となっている。スペース1のメモリでは、高速アク
セス性を高めるために、例えば16Kバイト一括記録再
生のような構成をとる。なお、スペース0だけのMIC
でも良い。
【0041】ところで、各バンクは、64kバイトの容
量を有し、最高で256バンクまでを構成することがで
きる。従って、メモリスペースの最大の大きさは128
Mビットとなる。なお、スペース0に用いられるメモリ
はEEPROMやFeRAMのみが可能である。また、
スペース1に用いられるメモリは、フラッシュメモリに
限定されるものではなく、大容量であるならば他のメモ
リを使用することも可能である。このような構成とする
ことにより、スペース0だけのMIC付カセットのみを
扱うVTRは、スペース0とスペース1とを設けたMI
C付カセットの処理のためのバッファメモリを設ける必
要がなくなる。
【0042】また、図11において、横方向に付されて
いるのはバンクのアドレスであり、縦方向に付されてい
るのは各バンクにおけるメモリアドレスである。スペー
ス0のデータ構造は、上述の図6のようになっている。
【0043】(E)カセットの判別について カセットには、上述のMIC付カセットの他に、端子基
板付カセットがある。このようなカセットでは、前述の
認識用のIDBが設けられている。また、MIC付カセ
ットに対応しておらず、IDB付カセットのみに対応可
能のVCRがある。このようなIDB付カセット専用の
VCRにMIC付カセットが装填された時、カセット自
体に関する情報(テープ長、テープ厚、テープの種類、
テープグレード等)は、互換性の問題からどの機種でも
読み出し可能となることが望まれる。このため、IDB
付カセット専用のVCRでも、MIC付カセットのBC
ID情報だけは得られるようにしなければならない。
【0044】そこで、図12に示されるような、カセッ
ト情報を判別するための回路が設けられている。図12
Aは、IDB付カセットが装填された場合を示す。ID
B付カセット51には、例えば4つの端子53a、53
b、53c及び53dを有するIDB52が設けられ
る。IDB52は、VCRに接続される。これにより、
端子53aが端子54aに、端子53bが端子54b
に、端子53cが端子54cにそれぞれ接続されると共
に、端子53dが接地される。
【0045】端子54aは、抵抗55aを介して電源6
0に接続されると共にレベル検出部59aに接続され
る。抵抗55aには、その両端を端子とするスイッチ5
6が設けられる。端子54bは、クロックジェネレータ
57とレベル検出部59bとに接続されると共に、抵抗
55bを介して電源60に接続される。端子54cは、
シリアルインタフェース58とレベル検出部59cとに
接続されると共に、抵抗55cを介して電源60に接続
される。なお、クロックジェネレータ57は、シリアル
インタフェース58及びコントローラ10に接続され
る。各レベル検出部59a、59b及び59cは、コン
トローラ10に接続される。コントローラ10からスイ
ッチ56へスイッチ制御信号が供給される。
【0046】IDB付カセット51が装填されると、そ
の電圧検出がなされる。即ち、IDB52内に設けられ
ている端子間に適当な抵抗が接続されたり、端子間がシ
ョートまたは開放されることにより、電圧検出が行われ
る。この検出された電圧により、表1に示すような識別
がなされる。
【0047】表1からもわかるように、レベル検出部5
9aで検出された電圧値によってテープの厚さが識別さ
れる。同様に、レベル検出部59bでは、テープの種類
が識別され、レベル検出部59cによりテープグレード
が識別される。これらのIDBの識別データは、MIC
内のBCIDと表1のように対応している。即ち、BC
IDは、図14に示すように、5ビットからなり、上位
1ビットは、テープの厚さを示し、次の2ビットは、テ
ープの種類を示し、最後の2ビットは、テープグレード
を示す。このように、IDBの識別データをMIC内の
BCIDに記憶させることにより、IDB付カセットし
か対応していないVTRであってもMIC内のBCID
だけを判別できるようにしておけば、互換性を保つこと
ができる。
【0048】図12Bは、MIC付カセットが装填され
た場合を示す。MIC付カセット61には、MIC62
が設けられる。また、MIC62内には、EEPROM
63が設けられる。さらに、EEPROM63には、例
えば4つの端子64a、64b、64c及び64dが設
けられる。MIC62は、VCRに接続される。つま
り、端子64aが端子65aに、端子64bが端子65
bに、端子64cが端子65cにそれぞれ接続されると
共に、端子64dが接地される。
【0049】端子65aは、抵抗66aを介して電源7
1に接続されると共にレベル検出部70aに接続され
る。抵抗66aには、その両端を端子とするスイッチ6
7が設けられる。端子65bは、クロックジェネレータ
68とレベル検出部70bとに接続されると共に、抵抗
66bを介して電源71に接続される。端子65cは、
シリアルインタフェース69とレベル検出部70cとに
接続されると共に、抵抗66cを介して電源71に接続
される。なお、クロックジェネレータ68は、シリアル
インタフェース69及びコントローラ10に接続され
る。各レベル検出部70a、70b及び70cは、コン
トローラ10に接続される。コントローラ10からスイ
ッチ67へスイッチ制御信号が供給される。
【0050】MIC62が装填されると、その電圧検出
が行われ、各レベル検出部70a、70b及び70cか
らコントローラ10に出力される信号が全てハイレベル
となる。これにより、コントローラ10からスイッチ6
7に制御信号が供給され、スイッチ67がオンされる。
すると、EEPROM63とコントローラ10との間で
シリアル通信が開始され、EEPROM63からコント
ローラ10にACK信号が供給される。このように情報
の送受信を行うことにより、装填されたカセットがレン
タルソフトテープか、ユーザ自身で記録したものか等の
情報も知ることができると共に、未記録のカセットが装
填された場合には、その記録可能時間、また記録済カセ
ットであれば、記録最終位置等の情報も知ることができ
る。
【0051】図13は、装填されたカセットがメモリ付
きか否かを検出するための検出アルゴリズムのフローチ
ャートである。ステップ81でスイッチ56または67
がオフされ、ステップ82でカセットが装填されたか否
かが検出される。装填検出がなされると各端子の電圧検
出が行われる(ステップ83)。ステップ84におい
て、各端子からの入力が全て「ハイレベル」ならば、処
理はステップ85に進む。ステップ85では、スイッチ
67をオンしてEEPROM63に電源を供給し、コン
トローラ10によりEEPROM63がアクセスされる
(ステップ86)。ステップ87において、EEPRO
M63からACK信号が返されると、コントローラ10
は、装填されたカセットをMIC付カセットであると判
別する(ステップ88)。そして、カセット判別処理が
終了する。
【0052】一方、ステップ84において、各端子から
の出力が全て「ハイレベル」ではない場合(任意の1つ
の端子から「ローレベル」が出力された場合)、装填さ
れたカセットはIDB付カセットであるとコントローラ
が判別(ステップ89)して、カセット判別処理が終了
される。また、ステップ87において、ACK信号が返
されない場合、ステップ89の処理が行われる。これら
の処理の後にMIC内のデータ読み出しや、IDBの識
別データ認識等の処理が行われる。
【0053】図14は、新品のカセットテープにおける
VCR用のMICの内容(スペース0(EEPRO
M))を示す。前述のように、新品のカセットテープに
は、メーカーにより「111」がAPMに記録される。
また、BCID、カセットIDパック、テープ長パック
及びタイトルエンドパックがカセット製造メーカーによ
り予め記録される。なお、カセットIDパックはアドレ
スの1〜5番地に、テープ長パックはアドレスの6〜1
0番地に、タイトルエンドパックはアドレスの11〜1
5番地にそれぞれ記録される。VCRにカセットテープ
が装填されると、マイクロコンピュータにより、アドレ
ス1番地及び6番地の情報が読み出される。これらの番
地の情報は固定(アドレス1は00h、アドレス6は0
1h)なので、ここを読み出して正しいデータか否かを
判断することにより、通信ラインの良否をチェックする
ことができる。なお、これらの仕組みは、コンシューマ
ー用ディジタルVTRだけでなく、8mmビデオ等のアナ
ログVTRにもパック構造を含めてそのまま応用するこ
とができる。
【0054】図15は、新品のカセットテープにおける
VCR用以外の例えばコンピュータ用ストリーマーカセ
ットのMICの内容(スペース0(EEPROM))を
示す。図15では、アドレス1番地の情報が「00h」
ではない。このため、装填されたカセットテープがVC
R用のものではなく、例えばコンピュータ用ストリーマ
カセットであることが判別される。
【0055】図16は、民生用ディジタルVCRのAP
Mの認識及び記録に関するフローチャートである。カセ
ットテープが装填されると(ステップ91)、MICの
アドレス1番地が「00h」であるか否かが判別される
(ステップ92)。アドレス1番地が00hならばVC
R仕様のカセットテープとされ、ステップ93でアドレ
ス0番地のAPMが「111」であるか否かが判別され
る。APM=111ならば、記録開始か否かが判別され
(ステップ94)、ステップ95において、記録が開始
されると共に、APMが「000」と記録される。
【0056】ステップ92において、MICのアドレス
1番地が「00h」でないと判別されると、ステップ9
6で警告やイジェクト等の処理が行われる。ステップ9
3において、アドレス0番地のAPMが「111」でな
いと判別されると、ステップ97でアドレス0番地のA
PMが「000」であるか否かが判別される。APMの
アドレス1番地=000の時には、ステップ98でMI
Cマップが形成される。一方、「000」でない時は、
ステップ96で警告等がなされる。
【0057】ステップ93において、アドレス0番地の
APMが「111」でないと判別されると、ステップ9
7でアドレス0番地のAPMが「000」であるか否か
が判別される。APMのアドレス1番地=000の時に
は、ステップ98でMICの内容を読み出してMICマ
ップが形成される。一方、「000」でない時は、ステ
ップ96で警告等がなされる。
【0058】ステップ94において、ユーザの指示が記
録開始でないと判別されると、カセットテープのイジェ
クト指示か否かがステップ99で判別され、ステップ1
00でイジェクトの処理がなされる。この時には、AP
M=111のままである。一方、イジェクト指示以外で
は、処理はステップ94に戻される。
【0059】(F)イベントについて イベントとは、MIC内に記録されるデータの単位であ
り、各メーカーがメインエリアに必ず記録しなければな
らないメインイベントと、必ず記録しなくても構わない
が互換性の点から各メーカーで共通でありオプショナル
エリアに記録されるオプショナルイベントとがある。ま
た、各メーカーが独自に定めたメーカーズオプショナル
イベントもオプショナルエリアに記録可能となってい
る。この様子を図17に示す。なお、メインイベントに
ついては、前述した通りである。オプショナルイベント
には、タグイベント、ゾーンイベント、タイトルイベン
ト、チャプターイベント、パートイベント、プログラム
イベント、タイマー予約イベント及びテキストイベント
がある。
【0060】タグイベントは、テープ上の一点の位置を
指定するものであり、インデックスサーチ、コマーシャ
ルスキップ、静止画サーチ等に用いられる。
【0061】ゾーンイベントは、テープ上の範囲(ゾー
ン)を指定するものであり、ゾーンを繰り返し再生した
り、ゾーンを逆転再生したりする時等に用いられる。
【0062】タイトルイベント、チャプターイベント、
パートイベント及びプログラムイベントは、図18に示
すように階層構造となっている。即ち、これらのイベン
トは、記録内容の記録開始位置と終了位置とを示すもの
であり、タイトルイベントは、テープ全体に関するもの
であり、ソフトテープとユーザーテープに共通である。
【0063】チャプターイベントとパートイベントは、
ソフトテープで用いられるものであり、図18に示すよ
うに、チャプターは章に相当し、一方、パートは場面に
相当する。
【0064】プログラムイベントは、ユーザーテープで
用いられるものであり、図18に示すように、例えば連
続ドラマの第1話、第2話、第3話に相当する。
【0065】タイマー予約イベントは、MIC内にタイ
マー予約情報を記録するものである。テキストイベント
は、上記のような各イベントに関する文字情報である。
各イベントは、イベントヘッダーパックから始まり、次
のイベントヘッダーの前のパックまたは情報なしパック
(パックヘッダー11h)で終わる。
【0066】図19に各イベントのイベントヘッダーパ
ック名とそのパックヘッダーを示す。タグイベントは、
タグパック(パックヘッダー0Bh)で始まる。ゾーン
イベントもタグパックで始まる。タイトルイベントは、
タイトル開始パック(パックヘッダー1Bh)で始ま
る。チャプターイベントは、チャプター開始パック(パ
ックヘッダー2Bh)で始まる。パートイベントは、パ
ート開始パック(パックヘッダー3Bh)で始まる。プ
ログラムイベントは、プログラム開始パック(パンクヘ
ッダー4Bh)で始まる。タイマー予約イベントは、タ
イマー記録日パック(パックヘッダー02h)で始ま
る。テキストイベントは、テキストヘッダーパック(パ
ックヘッダー×8h)で始まる。テキストヘッダーは、
図4にも示す通り、どの大アイテムに属するかにより9
種類設けられている。メーカーズオプショナルイベント
は、メーカーコードパック(パックヘッダーF0h)で
始まる。
【0067】これらパックヘッダーの下位ビットは、図
19の網かけした部分を除いて、上述からも明らかなよ
うに、1011(16進のB)となっている。つまり、
パックヘッダー表(図4参照)の中の「Bh」がイベン
トヘッダーになる。タイマー予約、テキスト及びメーカ
ーズオプショナル以外の例外は認められず、新規に登場
するイベントヘッダーは必ず下位4ビットをBhとす
る。これにより、もし将来的に新しいイベントヘッダー
が登場しても、現状のコントロールプログラムでそれを
識別できるので、何ら問題はない。
【0068】また、メーカーズオプショナルイベント及
びテキストイベント以外のイベントヘッダーパック内に
は、必ずそれに付随するテキストイベントの有無を示す
ためのテキストフラグが存在する。
【0069】上述からもわかるように、基本的に、イベ
ントヘッダー中の各パックヘッダーの下位4ビットは
「Bh」である。図4のヘッダーテーブルを参照する
と、下位4ビットが「Bh」の場合の各内容と、下位4
ビットが「Ah」の場合の各内容とは同一のものとされ
る。また、下位4ビットが「Eh」の場合の各内容と、
下位4ビットが「Fh」の場合の各内容とは同一のもの
とされる。これは、絶対トラック番号を採用しているV
TRフォーマットの場合には、下位4ビットが「Bh」
及び「Fh」のものを用い、8mmビデオテープ等の絶対
トラック番号を採用しておらず、タイムコードを採用し
ているVTRフォーマットの場合には、下位4ビットが
「Ah」及び「Eh」のものを用いる。即ち、下位4ビ
ットが「Bh」及び「Fh」のパックには、絶対トラッ
ク番号とテープ位置を記録するようになされており、下
位4ビットが「Ah」及び「Eh」のパックには、タイ
ムコードでテープ位置を記録するようにしてある。
【0070】一例として、図20にプログラムスタート
パック(A及びB)とプログラムエンドパック(C及び
D)を示す。図20Aに示したのは、パックヘッダーが
4Ahであり、プログラム開始点の時分秒フレーム数が
バイナリーコードで記録される。図20Bに示したもの
は、パックヘッダーが4Bhであり、プログラム開始点
が絶対トラック番号で記録される。図20Cはパックヘ
ッダーが4Ehであり、プログラム終了点の時分秒フレ
ーム数がバイナリーコードで記録される。図20Dに示
したものは、パックヘッダーが4Fhであり、プログラ
ム終了点が絶対トラック番号で記録される。
【0071】なお、図20Bの「テキスト」というフラ
グが上述のテキストイベントの有無を示すテキストフラ
グであり、図20DのTNTには、テキストイベント数
がいくつあるかという情報が記録される(これについて
は後述する)。その他のフラグについては、本願とは直
接関係ないので説明を省略する。
【0072】このように、下位4ビットの1ビットを変
えるだけで8mmビデオ等のタイムコードしか有さない
VTRフォーマットにも共通のパックヘッダーテーブル
を用いることができる。従って、8mmビデオカセット
やVHSビデオカセットにメモリを搭載しても同じパッ
クヘッダーテーブルを使えるので、マイコンのソフトプ
ログラムを共用できる利点がある。
【0073】(G)イベントの発生及び消去について 以下、オプショナルイベントの発生及び消去に関して図
21から図25を用いて説明する。なお、テキストイベ
ントは、メーカーズオプションがない場合には最後尾に
位置される。また、ゾーンイベントやプログラムイベン
トよりも後ろ(最後尾)に位置される。そして、付随す
るテキストイベントがあるか否かを示すテキストフラグ
が各イベントヘッダーパックに付される。イベント消去
時には、上位アドレスの方向に詰められ、詰め込み作業
後、不要となったデータは、FFhが書き込まれて未使
用とされる。各図のパックの横に付される数0または1
は、テキストがあるか否かを示すテキストフラグであ
り、0の時にテキストあり、1の時にテキストなしを示
す。
【0074】図21は、タイマー予約、プログラムイベ
ント発生及びインデックスイベント発生に関してMIC
内の様子を示したものである。なお、プログラムイベン
トは、上述したように、記録した番組の開始及び終了位
置等の情報に関するイベントのことである。初期状態と
して、順に、プログラムイベント1(P1)、プログラ
ムイベント2(P2)、タイマー予約イベント1(T
1)、プログラムイベント1のテキスト(P1テキス
ト)、タイマー予約イベント1のテキスト(T1テキス
ト)が記憶される(図21A)。このように、テキスト
イベントは、プログラムイベントやタイマー予約イベン
トの後ろにまとめて記録される。このような状態からタ
イマー予約イベント2が新たに発生すると、P1テキス
トとT2テキストのエリアが後ろに移動され、タイマー
予約イベントT1とP1テキストとの間にタイマー予約
イベント2(T2)のエリアが確保される(図21
B)。そのエリアにタイマー予約イベントT2が追加さ
れる(図21C)。さらに、タイマー予約イベントT2
に関するテキスト(T2テキスト)が最後尾に追加され
る(図21D)。
【0075】さらに、プログラムイベント3が発生し、
このプログラムイベント3にテキストがある場合には、
P1テキスト、T1テキストとT2テキストのエリアが
後ろに移動され、タイマー予約イベントT2とP1テキ
ストとの間に、プログラムイベント3(P3)のエリア
が確保される(図21E)。このエリアにプログラムイ
ベントP3が追加される(図21F)。さらに、プログ
ラムイベントP3に関するテキスト(P3テキスト)が
最後尾に追加される(図21G)。
【0076】また、インデックスイベントが発生し、こ
のインデックスイベントにテキストがない場合には、P
1テキスト、T1テキスト、T2テキスト、P3テキス
トが後ろに移動され、プログラムイベントP3とP1テ
キストとの間にインデックスイベント1(I1)のエリ
アが確保される(図21H)。このエリアにI1イベン
トが記録される(図21I)。
【0077】図22は、タイマー予約実行及びプログラ
ムイベント発生に関するものである。図22Aに示す状
態から、タイマー予約イベントT2が実行されて録画が
行われると、タイマー予約イベントT2がプログラムイ
ベント4に書き換えられる。これに対応して、タイマー
予約イベントのテキスト(T2テキスト)がプログラム
4のテキスト(P4テキスト)に書き換えられる(図2
2B)。なお、この書き換えは、ヘッダーを変えるだけ
で実現できる(後述)。その後、プログラムイベント4
を見終わり、これを消去する時には、プログラムイベン
トP3から後ろのイベントが上位アドレス方向に移動さ
れ、プログラムイベントP4が消去される(図22
C)。そして、P3テキストが上位アドレス方向に移動
され、P4テキストが消去される(図22D)。そし
て、最後尾にあるP3テキストの後ろがFFhとされる
(図22E)。
【0078】例えば、毎週同じドラマをタイマー予約録
画する連続予約の場合、タイマー予約イベントT1が実
行されて録画が行われると、P1テキスト、T1テキス
ト、P3テキストが後ろに移動され、プログラムイベン
ト5のためのエリアが確保される(図22F)。そのエ
リアにプログラムイベントP5が追加される(図22
G)。P5のテキストであるP5テキストが最後尾に追
加される(図22H)。このようにすることにより、タ
イマー予約イベントT1は消去されずに次週に再びタイ
マー予約を実行することになる。
【0079】図23は、1つのプログラム中に、他のプ
ログラムを記録する場合を示すものである。最初に、テ
ープ上には、プログラム1、プログラム2、プログラム
3が順に記録されている。そして、MIC内には図23
Aに示すように、プログラム1の記録開始位置S1・記
録終了位置E1を記録したプログラムイベント1、プロ
グラムイベント2の記録開始位置S2・記録終了位置E
2を記録したプログラムイベント2、プログラムイベン
ト3の記録開始位置S3・記録終了位置E3を記録した
プログラムイベント3、プログラムイベント1に関する
テキストイベントT1、プログラムイベント2に関する
テキストイベントT2、プログラムイベント3に関する
テキストイベントT3が順に記録されている。なお、図
中、各プログラムイベント枠内の上段には、プログラム
の開始位置、下段にはプログラムの終了位置を記入して
ある。
【0080】このような状態で、プログラム1の途中に
プログラム4を記録したとする。プログラム4の記録開
始位置はS4であり、記録終了位置はE4である。この
ような記録を行った時には、先ずテキストイベントT
1、T2、T3を後ろに移動してプログラム4のエリア
を確保する(図23B)。そして、プログラム4の記録
開始位置S4・記録終了位置E4を記録したプログラム
イベント4を追加する(図23C)。そして、プログラ
ムイベント4のテキストイベントを最後尾に記録する
(図23D)この時、プログラムイベント4のテキスト
フラグをテキスト有り(0)にする。
【0081】その後、プログラム1に関するプログラム
イベントを訂正する。先ずプログラム4の後ろに残った
プログラム1をプログラム1’とし、このプログラム
1’のプログラムイベントのためのエリアを確保する
(図23E)。そして、記録開始位置E4・記録終了位
置E1を記録したプログラムイベント4を追加する(図
23F)。そして、プログラム1´に関するテキストイ
ベントT1´を最後尾に記録する(図23G)。さら
に、プログラムイベント1の記録終了位置をS4に書き
換える(図23H)。
【0082】図24は、2つのプログラムを跨がって、
他のプログラムを記録する場合を示すものである。最初
に、テープ上にはプログラム1、プログラム2、プログ
ラム3が順に記録されている。そして、MIC内には図
24Aに示すように、プログラム1の記録開始位置S1
・記録終了位置E1を記録したプログラムイベント1、
プログラム2の記録開始位置S2・記録終了位置E2を
記録したプログラムイベント2、プログラム3の記録開
始位置S3・記録終了位置E3を記録したプログラムイ
ベント3、プログラムイベント1に関するテキストイベ
ントT1、プログラムイベント2に関するテキストイベ
ントT2、プログラムイベント3に関するテキストイベ
ントT3が順に記録されている。
【0083】このような状態で、プログラム1とプログ
ラム2に跨がるようにプログラム4を記録したとする。
プログラム4の記録開始位置はS4であり、記録終了位
置はE4である。このような記録を行った時には、先ず
テキストイベントT1、T2、T3を後ろに移動してプ
ログラム4のエリアを確保する(図24B)。その後、
プログラム4の記録開始位置S4/記録終了位置E4を
記録したプログラムイベント4を追加する(図24
C)。そして、プログラム4に関するテキストイベント
を最後尾に記録する(図24D)。この時、プログラム
イベント4のテキストフラグをテキスト有り(0)にす
る。
【0084】その後、プログラム1とプログラム2に関
するプログラムイベントを訂正する。先ずプログラム1
の記録終了位置をS4に書き換える(図24E)。その
後、プログラム2の記録開始点をE4に書き換える(図
24F)。
【0085】図25は、複数のプログラムを跨がって、
他のプログラムを記録する場合を示すものである。最初
に、テープ上にはプログラム1、プログラム2、プログ
ラム3が順に記録されている。そして、MIC内には図
24Aに示すように、プログラム1の記録開始位置S1
・記録終了位置E1を記録したプログラムイベント1、
プログラム2の記録開始位置S2・記録終了位置E2を
記録したプログラムイベント2、プログラム3の記録開
始位置S3・記録終了位置E3を記録したプログラムイ
ベント3、プログラムイベント1に関するテキストイベ
ントT1、プログラムイベント2に関するテキストイベ
ントT2、プログラムイベント3に関するテキストイベ
ントT3が順に記録されている。
【0086】このような状態で、プログラム1の一部と
プログラム2とプログラム3の全てを跨がるようにプロ
グラム4を記録したとする。プログラム4の記録開始位
置はS4であり、記録終了位置はE4である。このよう
な記録を行った時には、先ずテキストイベントT1、T
2、T3を後ろに移動してプログラム4のエリアを確保
する(図25B)。そして、プログラム4の記録開始位
置S4・記録終了位置E4を記録したプログラムイベン
ト4を追加する(図25C)。そして、プログラム4に
関するテキストイベントを最後尾に記録する(図25
D)。この時、プログラムイベント4のテキストフラグ
をテキスト有り(0)にする。
【0087】その後、プログラム1に関するプログラム
イベントの訂正とプログラム2とプログラム3のプログ
ラムイベントの消去を行う。先ず、プログラム1の記録
終了点をS4に書き換える(図25E)。その後、プロ
グラム2とプログラム3のプログラムイベントを消去す
る(図25F)。その後、プログラム2とプログラム3
に関するテキストイベントを消去する(図25G)。テ
キストイベントT4以降を全てFFhとする。
【0088】上述からもわかるように、オプショナルエ
リアでは、テキストイベントはその他のイベント(メー
カーズオプショナルイベント以外)の後ろに配置され、
テキストイベント以外のイベントは、その発生順に並べ
られ、さらに、各イベントヘッダーには、そのイベント
に関する文字情報があるかどうかを識別するフラグが付
加される。これにより、MIC上での新規イベントの発
生、消去等を単なるメモリのブロック転送で行なうこと
ができる。
【0089】ここで、タイマー予約イベントのパック構
成を図26を用いて説明する。タイマー予約イベント
は、通常、タイマー記録日パック(パックヘッダー02
h)とタイマー記録スタート/ストップパック(パック
ヘッダー03h)とVAUXソースパック(パックヘー
ダー60h)とで構成される。タイマー記録日パックに
は、タイマー録画を行う日付や録画モード(SP/L
P)等のデータが記録される。タイマー記録スタート/
ストップパックには、タイマー記録開始時間及び終了時
間が記録される。VAUXソースパックには、タイマー
録画を行うチャンネルやチューナーカテゴリー(BS/
CS/VHF/UHF)等のデータが記録される。
【0090】プログラムイベントは、プログラムスター
トパックをイベントヘッダーとし、1つのプログラムイ
ベント内には、テープ上における番組の記録開始点及び
終了点の位置を示すプログラムスタートパック及びプロ
グラムエンドパック(図20参照)が必ず存在する。そ
の他の記録年月日やソース情報等の記録を望む場合に
は、プログラム記録日時パック(パックヘッダー42
h)やVAUXソースパック(パックヘッダー60h)
を用いて記録される(図27参照)。
【0091】(H)複数のテキストイベントを記録する
場合について 記録した1つの番組に関する複数の文字情報(番組タイ
トルや放送局名等)を記録する場合について説明する。
プログラムイベント内に必ず使用されるプログラムエン
ドパック(図20D参照)内に、そのプログラムイベン
トに対応するテキストイベントがいくつ存在するかとい
う情報TNT(Total Number of TEXT events)を格納す
るエリアが設けられている。一例として、図27にプロ
グラムイベントの配列を示す。図27において、MIC
のオプショナルエリアには、プログラムイベント1、プ
ログラムイベント2、プログラムイベント3、プログラ
ムイベント1のテキストイベント、プログラムイベント
1のテキストイベント、プログラムイベント1のテキス
トイベント、プログラムイベント3のテキストイベン
ト、プログラムイベント3のテキストイベント、FFh
の順に記録が行われている。
【0092】また、プログラムイベント1のプログラム
スタートパックには、テキストフラグとして「0」が記
録されている。これにより、プログラムエンドパック内
のTNTが有効とされる。一方、例えばプログラムスタ
ートパックのテキストフラグが「1」の時(テキストな
し)には、プログラムエンドパック内のTNTが無効と
される。プログラムエンドパックには、「TNT=3」
が存在する。このTNTで指定された個数分のテキスト
イベントがプログラムイベント1に対応することにな
る。これにより、1つのイベントに対して複数のテキス
トイベントを対応させることができるようになる。従っ
て、記録した1つの番組に対して、番組タイトルや放送
局名等といった複数の文字情報を付加することが可能に
なる。なお、テープ上も同様である。
【0093】図28は、図27で実現される処理のフロ
ーチャートである。図28において、プログラムスター
トパック内のテキストフラグが「0」であるか否かが判
断され(ステップ101)、テキストフラグ=「0」な
らば、プログラムエンドパック内のTNTが参照される
(ステップ102)。TNTに示される個数分のテキス
トイベントがプログラムイベントに対応付けられ(ステ
ップ103)、処理は終了とされる。一方、ステップ1
01において、テキストフラグ=1の時には、処理はそ
のまま終了される。
【0094】PC2の最下位ビットからPC1の最下位
ビットにかけて可変調パックが有するテキストデータ数
(TDP)が二進数で示される。PC2の下位2ビット
から下位4ビットにかけてはOPN(オプショナルナン
バー)が記録され、上位4ビットにはテキストタイプが
記録される。OPNは、以下のように使用される。例え
ば、英国において、アスキーコードで表される£(OP
N=000)は、OPNを変えることにより、ドイツで
は♯(OPN=001)のように変換される。PC3に
はテキストコードが記録される。PC4から順にテキス
トデータ1、テキストデータ2・・・、PC(n+3)
にテキストデータnが記録される。このように、MIC
内ではテキストデータのみ可変調パックの使用を認める
ことにより、メモリ容量を有効に活用することができ
る。
【0095】
【発明の効果】この発明に依れば、イベントの記録順序
を適正に行うことにより、文字情報を付加または削除す
る場合のメモリ内のデータ処理を容易に行うことが可能
となる。また、テキストイベントと文字情報との関係を
1対複数とすることにより、記録映像に複数の文字情報
を付加することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるディジタルVCRのブロック図
である。
【図2】パックの基本構成を示す図である。
【図3】ヘッダーの階層構造を示す図である。
【図4】パックヘッダーテーブルである。
【図5】メモリ付カセットの正面図、側面図及び基板の
斜視図である。
【図6】MICのデータ構成を示す図である。
【図7】カセットIDパックを示す図である。
【図8】テープ長パックを示す図である。
【図9】タイトルエンドパックを示す図である。
【図10】オプショナルイベントを示す図である。
【図11】MICのメモリマップを示す図である。
【図12】カセット情報を判別するため回路の回路図で
ある。
【図13】メモリ付カセットか否かを判別するためのフ
ローチャートである。
【図14】新品のカセットテープにおけるVCR用のM
ICの内容を示す図である。
【図15】新品カセットテープにおけるVCR用以外の
MICの内容を示す図である。
【図16】民生用ディジタルVCRのAPMの認識及び
記録に関するフローチャートである。
【図17】イベントを分類した図である。
【図18】イベントの階層構造を示す図である。
【図19】各イベントのイベントヘッダーパック名とそ
のパックヘッダーを示す図である。
【図20】プログラムスタートパック及びプログラムエ
ンドパックを示す図である。
【図21】オプショナルイベントの発生及び消去の説明
に用いる図である。
【図22】オプショナルイベントの発生及び消去の説明
に用いる図である。
【図23】オプショナルイベントの発生及び消去の説明
に用いる図である。
【図24】オプショナルイベントの発生及び消去の説明
に用いる図である。
【図25】オプショナルイベントの発生及び消去の説明
に用いる図である。
【図26】タイマー予約イベントのパック構成を示す図
である。
【図27】プログラムイベントの配列を示す図である。
【図28】1番組に複数の文字情報を記録する処理に関
するフローチャートである。
【図29】TDP=nの時のプログラムテキストヘッダ
ーパックを示す図である。
【符号の説明】
12 データ合成部 33 予備データ形成部 34、62 MIC 41a 小型カセット 41b 大型カセット 47 メモリ基板 50 端子基板 61 メモリ付カセット 63 EEPROM
【表1】

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体を収納すると共に、カセットに
    関する情報や該記録媒体の記録データに関する情報を記
    憶するメモリと、外部機器と該メモリとの電気的接続を
    行う複数の接続端子とを備え、該接続端子を外部に露出
    させ、該接続端子を介して外部機器により該メモリへの
    書き込み及び読み出しが行われるようにしたメモリを搭
    載した記録媒体カセットであって、 該メモリ内では、パックヘッダ部とデータ部とからなる
    パックを用いて該記録媒体の記録に関する情報を記憶す
    るようになされ、 該記録に関する情報のうちの文字情報を記憶するパック
    を、他の記録に関する情報を記憶するパックよりもメモ
    リアドレスの後方にまとめて記憶するようにしたことを
    特徴とする記録媒体カセット。
  2. 【請求項2】 上記文字情報以外の記録に関する情報
    は、固定長のパックを用いて記憶されると共に、上記文
    字情報は可変長のパックを用いて記憶されるようにした
    ことを特徴とする請求項1記載の記録媒体カセット。
  3. 【請求項3】 上記記録に関する情報は、少なくとも上
    記記録媒体上の記録開始点情報と記録終了点情報とから
    なり、上記記録開始点情報と記録終了点情報とはそれぞ
    れ別のパックを用いて記憶されるようにしたことを特徴
    とする請求項1記載の記録媒体カセット。
  4. 【請求項4】 上記記録開始点情報を記憶するパックに
    は、その記録に関する文字情報を記憶したパックの有無
    を示すフラグが記憶されていることを特徴とする請求項
    3記載の記録媒体カセット。
  5. 【請求項5】 上記記録終了点情報を記憶するパックに
    は、その記録に関する文字情報の独立した内容が幾つあ
    るかを示す情報が記憶されていることを特徴とする請求
    項3記載の記録媒体カセット。
  6. 【請求項6】 記録媒体を収納すると共に、カセットに
    関する情報や該記録媒体の記録に関する情報を記憶する
    メモリと、外部に露出されると共に外部機器と該メモリ
    との電気的接続を行う複数の接続端子とを備えたメモリ
    を搭載した記録媒体カセットを用いて、該記録媒体の記
    録再生を行うと共に該接続端子を介して上記メモリへの
    書き込み及び読み出しを行うようにしたようにした記録
    再生装置において、 該メモリへ電源を供給する手段と、 該記録媒体への記録を行った時に、パックヘッダ部とデ
    ータ部とからなるパックを用いて記録媒体への記録に関
    する情報を記憶すると共に、該記録媒体への記録に関す
    る情報のうちの文字情報を記憶するパックを、他の記録
    に関する情報を記憶するパックよりもメモリアドレスの
    後方にまとめて記憶するメモリ書込手段とを備えたこと
    を特徴とする記録再生装置。
  7. 【請求項7】 上記メモリ書込手段は、上記文字情報以
    外の記録に関する情報を固定長のパックを用いて記憶す
    ると共に、上記文字情報を可変長のパックを用いて上記
    メモリに記憶するようにしたことを特徴とする請求項6
    記載の記録再生装置。
  8. 【請求項8】 上記文字情報以外の記録に関する情報は
    少なくとも上記記録媒体上の記録開始点情報と記録終了
    点情報とからなり、上記メモリ書込手段は上記記録開始
    点情報と記録終了点情報とをそれぞれ別のパックを用い
    て記憶するようにしたことを特徴とする請求項7記載の
    記録再生装置。
  9. 【請求項9】 上記メモリ書込手段は、上記記録開始点
    情報を記憶するパックに、その記録に関する文字情報を
    記憶したパックの有無を示すフラグを記憶するようにし
    たことを特徴とする請求項8記載の記録再生装置。
  10. 【請求項10】 上記メモリ書込手段は、上記記録終了
    点情報を記憶するパックに、その記録に関する文字情報
    の独立した内容が幾つあるかを示す情報を記憶するよう
    にしたことを特徴とする請求項9記載の記録再生装置。
  11. 【請求項11】 新しく上記記録媒体に記録を行った時
    に上記メモリ書込手段は、上記メモリ内に既に記憶され
    た記録に関する情報パックのメモリアドレス最後尾に新
    しく発生した記録に関する情報パックを記憶するように
    したことを特徴とする請求項8記載の記録再生装置。
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