JPH07105664A - メモリ付カセット - Google Patents

メモリ付カセット

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JPH07105664A
JPH07105664A JP5269775A JP26977593A JPH07105664A JP H07105664 A JPH07105664 A JP H07105664A JP 5269775 A JP5269775 A JP 5269775A JP 26977593 A JP26977593 A JP 26977593A JP H07105664 A JPH07105664 A JP H07105664A
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JP
Japan
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cassette
recorded
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JP5269775A
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Masaki Oguro
正樹 小黒
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Priority to AT98202443T priority patent/ATE426893T1/de
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装填されたメモリ付カセットが新品のもので
あるか否かを判別すると共に、メモリ付カセットとディ
ジタルVCRとの通信ラインが適格な状態であるか否か
を判別する。 【構成】 メインエリアのAPMの値及びBCIDの値
を出荷時に所定値に設定すると共に、所定アドレスのデ
ータを出荷時に所定値に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、テープ情報等を記憶
するメモリが設けられたメモリ付カセットに関する。
【0002】
【従来の技術】ビデオデータをディジタル化して磁気テ
ープに記録するディジタルVCRの開発が進められてい
る。ディジタルビデオデータの伝送帯域は非常に広いの
で、ディジタルビデオデータは、例えばDCT変換等が
なされた後に、磁気テープに記録される。
【0003】また、メモリ等が内蔵されたカセットパッ
ケージを装填可能なディジタルVCRが提案されてい
る。このようなカセットパッケージを装填することによ
り、ディジタルVCRとの間で信号の入力や出力を可能
とし、カセットテープに記録した番組の代表的な静止画
像やその番組が始まるテープアドレスをメモリ内に記憶
し、アクセスの簡易化や高速化を図ったものが提案され
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ディジタル
VCRに装填されたカセットが新品のものであるか、以
前に使用されたことがあるものなのか等の情報を知るこ
とができない。また、メモリ付のカセットがディジタル
VCRに適正に装填されていない場合には、カセットと
VCRとの間で正確な通信ができない。
【0005】従って、この発明の目的は、装填されたカ
セットが新品であるか否かがわかると共に、カセットが
VCRに適正に装填されているか否かがわかるメモリ付
カセットを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、ディジタル
データを記録するメモリ付カセットにおいて、メモリ付
カセットのメモリの記憶エリアには、テープ情報等が記
憶されるメインエリアと、文字情報等が記憶されるオプ
ショナルエリアとが設けられ、メインエリアには、メモ
リのデータ構造を規定するAPMと、基本カセットID
であるBCIDとが含まれ、APM及び上記BCID
は、出荷時に予め所定の値に設定されていることを特徴
とするメモリ付カセットである。
【0007】
【作用】APMの値及びBCIDの値を出荷時に予め設
定する。また、メモリ付カセットに設けられたメモリの
所定アドレスのデータを予め固定化しておき、メモリ付
カセット装填時には、所定アドレスのデータを読み出
す。
【0008】
【実施例】以下、この発明の一実施例に関して図面を参
照して説明する。なお、説明を明確とするために (A)この発明によるディジタルVCRについて (B)トラックフォーマットについて (C)アプリケーションIDについて (D)パック構造について (E)AAUXデータ及びVAUXデータの記録につい
て (F)IDについて (G)メモリ付カセットの構成について (H)MICのデータ構成について (I)カセットの判別について (J)複数のテキストイベントを記録する場合について (K)つなぎ撮りについて の順に説明を行なうこととする。
【0009】(A)この発明によるディジタルVCRに
ついて 図1は、この発明によるディジタルVCRのブロック図
である。この発明が適用されたディジタルVCRは、ビ
デオ信号をディジタル化し、DCT変換により圧縮し、
回転ヘッドにより磁気テープに記録するものである。
【0010】先ず、記録時について説明する。図1にお
いて、アンテナ1で、テレビジョン放送が受信される。
このアンテナ1の受信信号がチューナ部2に供給され
る。チューナ部2には、コントローラ10からチャンネ
ル設定信号が供給される。コントローラ10には、入力
装置11からチャンネル設定入力が与えられる。このチ
ャンネル設定信号に基づいて、受信されたテレビジョン
放送から所望のチャンネルの受信信号がチューナ部2に
より選択される。また、チューナ部2で、選択されたテ
レビジョン放送のビデオ信号及びオーディオ信号が復調
される。
【0011】チューナ部2からは、例えば輝度信号Y
と、色差信号R−Y及びB−Yとからなるコンポーネン
トビデオ信号が出力される。このビデオ信号がA/D変
換部3に供給される。A/D変換部3で、このビデオ信
号がディジタル化される。A/D変換部3の出力がデー
タブロック化部4に供給される。データブロック化部4
で、このビデオ信号がシャフリングされ、例えば8×8
のブロックにブロック化される。データブロック化部4
の出力が圧縮符号化部5に供給される。
【0012】圧縮符号化部5は、ブロック化されたビデ
オ信号をDCT変換し、所定のバッファ単位の符号量が
所定量以下となるように量子化し、そして、この量子化
出力を例えば2次元ハフマン符号を用いて可変長符号化
する。圧縮符号化部5の出力はデータ付加部6に供給さ
れる。
【0013】データ付加部6には、付随データ形成回路
33から、VAUX(Video Auxiliary)データが供給さ
れる。このVAUXデータは、チャンネル番号、モノク
ロ/カラー、ソースコード、チャンネルカテゴリーや、
記録時間、記録年月日等の予備データである。このよう
な予備データVAUXデータを形成するために、付随デ
ータ形成回路33には、コントローラ10から種々のデ
ータが供給される。データ付加部6で、圧縮符号化部5
から出力されたビデオデータに対してVAUXデータが
付加される。そして、水平方向と垂直方向とにエラー訂
正用のパリティが付加される。このようにVAUXデー
タが付加されたビデオデータがデータ合成部12に供給
される。
【0014】また、チューナ部2からは、オーディオデ
ータが出力される。このオーディオデータは、A/D変
換部8に供給される。A/D変換部8で、このオーディ
オデータがディジタル化される。A/D変換部8の出力
がデータ付加部9に供給される。データ付加部9には、
付随データ形成部33から、AAUX(Audio Auxiliar
y)データが供給される。AAUXデータは、2チャンネ
ル/4チャンネル、サンプリング周波数、エンファシス
の有無や、記録時間、記録年月日等の予備データであ
る。データ付加部9で、オーディオデータに対してAA
UXデータが付加される。このように、AAUXデータ
が付加されたオーディオデータがデータ合成部12に供
給される。
【0015】更に、サブコード形成部13が設けられ
る。サブコードは、サーチ用のデータで、タイムコード
やトラック番号等である。このサブコード形成部13か
らのサブコードがデータ合成部12に供給される。
【0016】データ合成部12により、データ付加部6
からのビデオデータと、データ付加部9からのオーディ
オデータと、サブコード形成部13からのサブコードデ
ータとが合成される。
【0017】データ合成部12の出力がTBC(Time B
ase Collecter)14に供給される。TBC14では、記
録データが時間軸補正される。TBC14の出力がデー
タ整形部15に供給される。データ整形部15で、記録
データが24−25変調(24ビットのデータを25ビ
ットに変換して記録する変調方式)される。
【0018】データ整形部15の出力が記録アンプ17
a及び17b、スイッチ18a及び18bを介して、ヘ
ッド19a及び19bに供給される。スイッチ18a及
び18bは、記録時と再生時とで切り換えられる。ヘッ
ド19a及び19bにより、磁気テープ(図示せず)
に、圧縮されたビデオデータと、オーディオデータと、
サブコードデータとが記録される。
【0019】次に、再生時について説明する。テープの
記録データは、ヘッド19a及び19bで再生され、ス
イッチ18a及び18bを介して、再生アンプ20a及
び20bにそれぞれ供給される。再生アンプ20a及び
20bの出力がスイッチ21に供給される。スイッチ2
1には、ヘッド切り換え信号が供給される。スイッチ2
1の出力がデータ復元整形部22に供給される。データ
復元整形部22により、再生データが復調される。この
データ復元整形部22の出力がTBC23に供給され
る。TBC23で、再生データの時間軸が補正される。
TBC23の出力がデータ分離及びエラー訂正部24に
供給される。
【0020】データ分離及びエラー訂正部24は、再生
データを、ビデオデータと、オーディオデータと、サブ
コードデータとに分離する。そして、データ分離及びエ
ラー訂正部24において、再生されたビデオデータ、オ
ーディオデータ、サブコードデータのエラー訂正処理が
行われる。
【0021】データ分離及びエラー訂正部24からのビ
デオデータは、データ分離部25aに供給される。デー
タ分離部25aに供給されたビデオデータ中には、VA
UXデータが付加されている。データ分離部25aで
は、このVAUXデータが分離される。ビデオデータ
は、データ復号部27に供給される。そして、分離され
たVAUXデータは、付随データ再生部31aに供給さ
れる。付随データ再生部31aで、VAUXデータが再
生される。再生されたVAUXデータは、コントローラ
10に供給される。
【0022】データ復号部27は、再生データに対し
て、2次元ハフマン符号の復号、逆量子化及び逆DCT
を行って、圧縮ビデオデータの伸長処理を行う。データ
復号部27の出力がデータ復元部28に供給される。デ
ータ復元部28では、デブロック処理が行われる。デー
タ復元部28からは、輝度信号Yと色差信号R−Y及び
B−Yからなるディジタルコンポーネントビデオデータ
が出力される。このディジタルコンポーネントビデオデ
ータがD/A変換部29aに供給される。D/A変換部
29aで、このディジタルコンポーネントビデオデータ
がアナログコンポーネントビデオデータに変換される。
そして、このアナログコンポーネントビデオデータが出
力端子30aから出力される。
【0023】また、データ分離及びエラー訂正部24か
らのオーディオデータは、データ分離部25bに供給さ
れる。データ分離部25bから供給されたオーディオデ
ータ中には、AAUXデータが付加されている。データ
分離部25bで、このAAUXデータが分離される。オ
ーディオデータは、データ再生処理部32に供給され
る。分離されたAAUXデータは、付随データ再生部3
1bに供給される。付随データ再生部31bで、AAU
Xデータが再生される。このAAUXデータは、コント
ローラ10及びデータ再生処理部32に供給される。
【0024】データ再生処理部32は、オーディオデー
タの再生処理を行う。このオーディオデータの再生処理
には、付随データ再生部31bで再生されたAAUXデ
ータがコントロールデータとして使用される。このオー
ディオ再生処理部32からは、ディジタルオーディオデ
ータが出力される。このディジタルオーディオデータが
D/A変換部29bに供給される。D/A変換部29b
では、ディジタルオーディオデータがアナログオーディ
オデータに変換される。そして、このアナログオーディ
オデータが出力端子30bから出力される。
【0025】この発明が適用されたディジタルVCRで
は、このように、ビデオデータに対して、付加データで
あるVAUXデータが付加され、オーディオデータに対
して、付加データであるAAUXデータが付加される。
このVAUXデータ及びAAUXデータから、コントロ
ール情報や記録時間、記録年月日の情報を得ることがで
きる。また、サブコード情報から、タイムコードやトラ
ックの絶対番号の情報を得ることができる。
【0026】さらに、テープを収納するカセットには、
メモリが設けられているものがある。このカセット内の
メモリ(MIC(Memory In Cassette) と称される)に
は、テープ長、テープ厚、テープ種類等のテープ自身の
情報と共に、TOC(TableOf Contents )情報、イン
デックス情報、文字情報、再生制御情報、タイマー記録
情報等を記憶しておくことができる。このカセット内の
メモリは、端子34を介して、コントローラ10に接続
される。このカセット内のメモリを使用することによ
り、所定のプログラムにスキップしたり、プログラムの
再生順を設定してり、所定のプログラムの場面を指定し
て静止画(フォト)を再生したり、タイマー記録したり
することが可能となる。
【0027】(B)トラックフォーマットについて 以下、図2から図18を参照してトラックフォーマット
について説明する。なお、NTSC方式では10トラッ
クで1フレームが、PAL方式では12トラックで1フ
レームが構成される。図2に示されるように、ディジタ
ルVCR用のテープは、1トラックがトラックの入口側
からITIエリア、オーディオセクタ、ビデオセクタ、
サブコードセクタの順に構成される。なお、各セクタ間
にはIBG(インナーブロックギャップ)が、また、サ
ブコードの後ろにはマージンが設けられる。
【0028】詳述すると、トラックの入口端には、アフ
レコを確実に行うためのタイミングブロックであるIT
Iエリアが設けられる。一般的に、トラックの入口側
は、メカ精度等の関係からヘッドの当りを取り難く不安
定である。このため、ITIエリアには、短いシンク長
のシンクブロックが多数個記録される。これと共に、各
シンクブロックにトラック入口端から順にそのシンク番
号が割り振られる。ここで、アフレコする場合を考える
と、ITIエリアに記録された任意の1つのシンクブロ
ックが検出されることにより、そこに記録されている番
号から現在のトラック上の位置が正確に検出される。こ
の検出に基づいて、アフレコエリアを確定することがで
きる。
【0029】図3は、ITIエリアの拡大図である。図
3において、ITIエリアは、ディジタルデータ再生の
PLLの引き込み等のための1,400ビットからなる
プリアンブル、アフレコエリアを確定するための1,8
30ビット(61ブロック)からなるSSA(Start Sy
nc Block Area)、トラック全体にかかわる情報を格納す
るための90ビット(3ブロック)からなるTIA(Tr
ack Information Area) 及びマージン用に設けられる2
80ビットからなるポストアンブルで構成される。
【0030】図4は、TIAエリアの拡大図である。図
4において、TIAエリアは、3ビットのAPT(Appl
ication ID of a Track)、1ビットのSP/LP、1ビ
ットのRSV(リザーブ) 、1ビットのPF(Pilot Frame)
とからなる。APTは、トラックにあるアプリケーショ
ンIDであり、そのデータ構造を規定する。つまり、A
PTの値により、トラックがいくつかのセクタに分割さ
れ、それらのトラック上の位置、シンクブロック構成及
びECC構成が設定される。なお、後述するように、A
PTの下にAP1〜APnを設定することでトラック上
のデータ構成を階層構造とすることができる。SP/L
Pは、トラックピッチを示す。即ち、SPは標準時間の
記録モードで用いられ、LPは長時間モードで用いられ
るトラックピッチである。PFは、サーボシステムの基
準フレームを示す。
【0031】図5は、オーディオセクタの構成を示す。
オーディオセクタは、1トラック当り14シンクブロッ
クで構成され、24−25変換されてから記録されるの
で、総ビット長は、 90×14×8×25÷24=10,500ビット となる。各シンクブロックは、500ビットのプリアン
ブル、オーディオデータエリア、550ビットのポスト
アンブルからなる。プリアンブルは、400ビットのラ
ンアップ及び100ビット(2シンクブロック) のプリ
シンクからなる。ランアップは、PLL(Phase Locked
Loop) の引き込みのために、また、プリシンクは、オー
ディオシンクブロックの前検出として用いられる。ポス
トアンブルは、50ビット(1シンクブロック)のポス
トシンク及び500ビットのガードエリアからなる。な
お、ポストシンクは、そのIDのシンク番号により、オ
ーディオセクタの終了を確認するものである。ガードエ
リアは、ビデオセクタのアフレコ時に、そのデータがオ
ーディオセクタに重畳されないようにガードするもので
ある。
【0032】図6は、図5に示されるオーディオセクタ
中のプリシンクの拡大図である。プリシンクは、2つの
シンクバイト、ID0、ID1、IDP(IDパリテ
ィ)及びSP/LPの6バイトからなる。SP/LPの
値は、FFhでSP、00hでLPを示す。図6に示さ
れるSP/LPの識別バイトは保護用のデータであり、
前述したTIAセクタにも存在するSP/LPの予備の
データである。即ち、TIAセクタのSP/LPの値が
読み取り不能の場合に、プリシンクのSP/LPが読み
出される。
【0033】図7は、図5に示されるポストシンクの拡
大図である。ポストシンクは、2つのシンクバイト、I
D0、ID1、IDP及びDUMYの6バイトからな
る。DUMYは、FFhをダミーデータとして格納す
る。
【0034】プリシンク及びポストシンクの各6バイト
は、24−25変換が施されてから記録される。このた
め、総ビット長は、 プリシンク 6×2×8×25÷24=100ビッ
ト ポストシンク 6×1×8×25÷24=50ビット となる。
【0035】図8はオーディオセクタの1シンク目から
9シンク目までのシンクブロック構造を示す。1シンク
ブロックは90バイトからなる。1シンクブロックの前
半5バイトは、上述のプリシンク及びポストシンクと同
様の構造である。77バイトからなるオーディオデータ
エリアの前半5バイトは、AAUX(Audio Auxiliary
data) データ用である。AAUXデータは、トラックの
オーディオセクタに記録されるオーディオの予備データ
である。このデータには、以下のようなものがある。即
ち、これらのデータは、2チャンネル/4チャンネル、
サンプリング周波数、ソースコード、エンファシスの有
無等を示すソースデータ、オーディオデータの記録時間
(時、分、秒等)及びフレーム番号を示す記録時間デー
タ、オーディオデータの記録開始及び記録終了を示すソ
ースコントロールデータ、メインエリアに記録されるバ
イナリーグループデータ及びT.B.D(To Be Define
dの略であり、後の定義のために規定されている)デー
タである。5バイトのAAUXデータの後ろには、77
バイトのオーディオデータエリアが設けられる。オーデ
ィオデータエリアの後ろには8バイトの水平パリティC
1が設けられる。
【0036】図9は、オーディオセクタの10シンク目
から14シンク目のパリティC1のシンクブロック構造
を示す図である。図9からもわかるように、最初の5バ
イトは、図8に示したシンク構造と同様のものとされ
る。次に、77バイトの垂直パリティC2が設けられ、
最後に水平パリティC1が設けられる。
【0037】図10は、1トラック分のオーディオセク
タに設けられた14シンクブロックを垂直方向に並べた
図である。図8に示した9つのシンクブロックの次に図
9に示した5つのシンクブロックが順々に並べられる。
【0038】図11は、ビデオセクタの構造を示す。ビ
デオセクタは、1トラック当り149シンクブロックで
構成され、500ビットのプリアンブル、111,75
0ビット(135シンクブロック)のビデオデータエリ
ア及び975ビットのポストアンブルからなる。プリア
ンブルは、400ビットのランアップ及び100ビット
(2シンクブロック)のプリシンクからなる。ランアッ
プは、PLLの引き込みのために、プリシンクは、ビデ
オシンクブロックの前検出として用いられる。ポストア
ンブルは、50ビット(1シンクブロック)のポストシ
ンクブロック及び925ビットのガードエリアからな
る。なお、ガードエリアのバイト数は、オーディオセク
タに設けられたポストアンブル中のガードエリアよりも
多く設けられている。
【0039】図12は、ビデオセクタの1シンクブロッ
クの構造を示す。ビデオセクタの1シンクブロックは、
90バイトからなる。90バイトのうちの最初の5バイ
トは、オーディオセクタのプリシンク及びポストシンク
と同様の構造である。次の77バイトは、データエリア
であり、ビデオデータまたはVAUX(Video Auxiliar
y)データが記録される。ビデオデータは、1バッファ単
位のビデオデータとして記録される。VAUXデータ
は、ビデオの予備データである。このデータには、以下
のようなものがある。即ち、これらのデータは、チャン
ネル番号、モノクロ、ソースコード、チューナカテゴリ
等を示すソースデータ、ビデオデータの記録時間(時、
分、秒等)及びフレーム番号を示す記録時間データ、ビ
デオデータの記録開始及び記録終了を示すソースコント
ロールデータ、後述するメインエリアに記録されるバイ
ナリーグループデータ、ビデオデータの記録年月日を示
す記録年月日データ、字幕用のクローズドキャプション
である。データエリアの後ろには、水平パリティC1が
設けられる。
【0040】図13は、ビデオセクタの後半の11シン
クブロックの構造を示す。図13において、最初の5バ
イトは、図12に示されるものと同様である。この5バ
イトの次には、77バイトの垂直パリティC2が付加さ
れ、さらに、垂直パリティC2の後ろには、8バイトの
水平パリティC1が付加される。なお、水平パリティC
1は、図12に図示した水平パリティC1と同等のバイ
ト数が割り当てられる。
【0041】図14は、1ビデオセクタの各シンクブロ
ックを垂直方向に並べた図である。図14に示される1
ビデオセクタにおいて、最初の2シンクブロック及び垂
直パリティC2直前の1シンクブロックは、VAUXデ
ータ専用に用いられる。VAUXデータ、水平パリティ
C1及び垂直パリティC2以外の部分には、DCT(離
散コサイン変換)を用いて圧縮されたビデオデータが格
納される。詳細には、図14に示される135シンクブ
ロックが、ビデオデータの格納エリアである。図中、B
UF(バッファ)0からBUF26まで数字が付してあ
るが、このBUFは1バッファリングブロックを示して
いる。
【0042】図15は、サブコードセクタの拡大図であ
る。サブコードセクタは、1,200ビットのプリアン
ブル、1,200ビット(12シンクブロック)のサブ
コードエリア及び1,325ビット(または1,200
ビット)のポストアンブルからなる。プリアンブルは、
PLLの引き込みのためのランアップである。また、ポ
ストアンブルは、ガードエリアである。
【0043】図16は、1シンクブロックのサブコード
の構造を示す。1シンクブロックは、12バイトから構
成され、最初の5バイトは、オーディオシンクやビデオ
シンクの最初の5バイトと同様の構造である。次の5バ
イトには、サブコードデータが記録される。残りの2バ
イトには、水平パリティC1が設けられる。
【0044】なお、サブコードセクタは、オーディオセ
クタやビデオセクタのような積符号構成ではない。つま
り、オーディオセクタやビデオセクタと異なり、垂直パ
リティC2が付加されていない。サブコードは、主とし
て高速サーチ用に使用され、その限られたエンベロープ
内に水平パリティC1と共に垂直パリティC2を読み出
すことができないので、垂直パリティC2は設けられて
いない。また、200倍程度の高速サーチが可能となる
ように、シンク長も12バイトと短いものにされてい
る。さらに、他のセクタに比べて、プリアンブルが長く
なっている。これは、サブコードセクタがインデックス
打ち込みなど頻繁に書き換える用途に用いるもので、ま
たトラック最後尾にあるため、トラック前半のずれが全
部加算された形でそのしわ寄せがくるためである。
【0045】図17及び図18は、サブコードのシンク
ブロック中のID0及びID1の構造を示す。図17
は、0シンクブロック目及び6シンクブロック目の構造
を、また、図18は、0シンクブロック目及び6シンク
ブロック目以外の構造を示す。サブコードセクタは、前
半5トラック(525ライン/60Hz)または6トラ
ック(625ライン/50Hz)と後半とでデータ部の
内容が異なる。
【0046】図17において、最上位ビットには、変速
再生時や高速サーチ時に、前半部か後半部かの区別を示
すF/Rフラグが設けられる。F/Rフラグの次の3ビ
ットには、アプリケーションIDであるAP33、AP
32及びAP31が設けられる。ID0の後半4ビット
からID1の前半4ビットに跨がって絶対トラック番号
が設けられる。これは、テープの先頭から順に絶対番号
を記録していくもので、これに基づいて、後述するMI
CがTOC(Table Of Contents )サーチ等を行なう。
ID1の後半4ビットのそれぞれには、順に、シンク
3、2、1、0が割り当てられる。これは、トラック内
のシンク番号である。
【0047】また、図18に示されるように、最上位ビ
ットには、F/Rフラグが設けられる。次の3ビットに
は、上位ビットから順にインデックスID、スキップI
D及びPPID(Photo Picture ID)が格納される。イ
ンデックスIDは従来からあるインデックスサーチのた
めのものであり、スキップIDはコマーシャルカットな
ど不要場面のカット用のIDである。また、PPID
は、フォト(静止画)サーチ用のものである。ID0の
後半4ビットからID1の前半4ビットにかけては絶対
トラック番号が設けられる。ID1の下位4ビットのそ
れぞれには、順に、シンク3、2、1、0が割り当てら
れる。これは、トラック内のシンク番号である。
【0048】(C)アプリケーションIDについて 前述したように、1トラックがいくつかのセクタに分割
され、それらのトラック上の位置やシンクブロックの構
造等は、APTにより規定される。以下、図19〜図2
1を用いてAPT(Application of a Track) の詳細な
説明をする。図19は、APTにより規定されたトラッ
クのデータ構造を示す。図19からも明らかなように、
ITIエリア内のAPTの値により、トラック上のデー
タ構造はエリア1からエリアnに分割されている。ま
た、各エリア間には、ギャップが設けられる。APT
は、図20に示すような階層構造である。即ち、おおも
とのAPTによりトラック上のエリアが規定され、その
各エリアに対してさらにAP1〜APnが規定される。
トラック上のエリア数は、APTにより規定される。図
20では、APTは二階層構造とされるが、適宜階層を
増加することも可能である。
【0049】APTの値が例えば「000」の場合の様
子を図21Aに示す。この時には、トラック上にエリア
1、エリア2、エリア3が規定される。そしてそれらの
トラック上の位置、シンクブロック構成、エラーからデ
ータを保護するためのECC構成、それに各エリアを補
償するためのギャップや重ね書きを補償するためのオー
バーライトマージンが設定される。また、各エリアに
は、それぞれのエリアのデータ構造を決めるAPnが存
在する。その意味付けは単純に以下のようになる。 AP1・・・エリア1のデータ構造を設定する。 AP2・・・エリア2のデータ構造を設定する。 AP3・・・エリア3のデータ構造を設定する。 そしてこの各エリアのAPn、即ちAP1、AP2及び
AP3が「000」の時を以下のように定義する。 AP1=000・・VCRのオーディオデータにおける
AAUXデータのデータ構造を採る。 AP2=000・・VCRのビデオデータにおけるVA
UXデータのデータ構造を採る。 AP3=000・・VCRのサブコードのIDデータ構
造を採る。 これより、VCRを実現する場合には、図21Bのよう
に、APTの値は、 AP1、AP2、AP3=000 とされる。なお、このカセットは、データストリーマの
ように、ディジタルビデオデータ以外のデータ記録用と
して用いることも可能である。この場合にも、アプリケ
ーションIDを用いて、トラック構造を設定することが
できる。
【0050】(D)パック構造について 前述したように、オーディオセクタにおいて、オーディ
オデータの前半5バイトには、AAUXデータが記録さ
れる。また、ビデオセクタにおいて、前半2シンクブロ
ックと、C2の直前の1シンクブロックには、VAUX
データが記録される。このAAUXデータ及びVAUX
データは、5バイトの固定長ブロックとして「パック」
単位で構成される。更に、サブコード及びMICのデー
タについても、「パック」単位で構成される。パックと
は、データグループの最小単位のことであり、関連する
データを集めて1つのパックが構成される。なお、MI
Cのテキストについては、例外的に可変長となってい
る。図22にパックの基本構成を示す。第1のバイト
(PC0)は、データの内容を示すヘッダー、第2のバ
イト(PC1)から第5のバイト(PC4)がデータで
ある。
【0051】図23はヘッダーの階層構造を示す。ヘッ
ダーの8ビットは、上位4ビットと下位4ビットとに分
割される。上位4ビットを上位ヘッダー、下位4ビット
を下位ヘッダーとして二階層構造とされる。なお、必要
に応じてデータのビットアサインによりその下の階層ま
で拡張可能である。このように階層構造とすることによ
り、パックの内容は明確に系統だてられ、その拡張も容
易である。そしてこの上位ヘッダー、下位ヘッダーによ
る256の空間は、パックヘッダーテーブルとして、そ
の各パックの内容と共に準備される。
【0052】図24は、パックヘッダーテーブルであ
る。上述のように、パックヘッダーテーブルは、256
の空間からなる。以下、図25から図42に各ヘッダー
値に対応するパック構成を示す。
【0053】図25は、後述するMICのメインエリア
用のパック構成であり、「カセットID」と呼ばれる。
なお、ヘッダーが「オール0」の時に、このパック構成
とされる。PC1には、ME(MIC ERROR)、マルチバイ
ト、メモリタイプが記される。マルチバイトは、単一マ
ルチバイト書き込みサイクルで書き込み可能とされる最
大ワード数を示し、「0」では4バイト、「1」では8
バイト、「2」では16バイトが書き込み可能とされ、
また、「その他」ではリザーブ(リザーブ値は2バイト
の乗数として規定される)とされる。メモリタイプは、
「00」ではEEPROMを、「その他」ではリザーブ
を示す。PC2の上位4ビットではスペース0のメモリ
サイズが、下位4ビットではスペース1における最終バ
ンクのメモリサイズが記される。スペース0のメモリサ
イズ及びスペース1における最終バンクのメモリサイズ
は、「0」では256バイト、「1」では512バイ
ト、「2」では1Kバイト、「3」では2Kバイト、
「4」では4Kバイト、「5」では8Kバイト、「6」
では16Kバイト、「7」では32Kバイト、「8」で
は64Kバイト、「その他」ではリザーブとされる。P
C3にはスペース1のメモリバンクナンバー、即ち、ス
ペース1におけるメモリバンクの全体数が記される。P
C4には、テープ厚が記される。「THICK1」では
テープ厚の1の位の数字が、また、「THICK1/1
0」ではテープ厚の小数点第1位の数字がそれぞれ定義
される。
【0054】図26は、MICのメインエリア用のパッ
ク構成であり、「テープ長」と呼ばれる。なお、ヘッダ
ーが「00000001」の時に、このパック構成とさ
れる。このパックには、テープの最終絶対トラック番号
が記される。
【0055】図27は、サブコードのメインエリア用の
パック構成であり、「タイムコード」と呼ばれる。な
お、ヘッダーが「00010011」の時に、このパッ
ク構成とされる。PC1には、S2フラグ、S1フラ
グ、フレームの10の位及びフレームの1の位が記され
る。PC2には、S3フラグ、秒の10の位及び秒の1
の位が記される。PC3には、S4フラグ、分の10の
位及び分の1の位が記される。PC4には、S6フラ
グ、S5フラグ、時の10の位及び時の1の位が記され
る。このパックは、タイトルにおける経過時間を示すタ
イムコードを含む。
【0056】図28は、サブコードのメインエリア用の
パック構成であり、「タイトルエンド」と呼ばれる。な
お、ヘッダーが「00011111」の時に、このパッ
ク構成とされる。このパックでは、タイトルのテープ位
置の終了を示すトラック番号データが示される。PC1
のLSBには、ブランクフラグBFが記される。PC4
には、モードフラグSL及びMICのみに有効なフラグ
RE(Recording proofed events Exist) が記される。
モードフラグが0の時にはLPモード用のリザーブとさ
れ、1の時にはSPモードとされる。また、REが0の
時にはレコーディングプロテクションイベントが存在す
ることを示し、1の時にはレコーディングプロテクショ
ンイベントが存在しないことを示す。なお、サブコー
ド、AAUXデータ及びVAUXデータにおいては、R
Eは1とされる。
【0057】図29は、サブコードのメインエリア用の
パック構成であり、「チャプタースタート」と呼ばれ
る。なお、ヘッダーが「00101011」の時に、こ
のパック構成とされる。このパックは、チャプターのテ
ープの開始位置を示す。PC1のLSBには、テンポラ
リートゥルーフラグTTが記される。このフラグは、M
ICのみに有効であり、0の時にはMIC内にイベント
データが存在しないことを、1の時にはイベントデータ
が存在することをそれぞれ示す。なお、イベントとは、
MICの情報単位のことであり、例えばテキスト情報、
タグイベント、プログラムイベント、インデックス情報
等のことを指す。PC4には、テキストフラグ及びジャ
ンルカテゴリが記される。テキストフラグもMICのみ
に有効であり、0の時にはテキスト情報が存在し、1の
時にはテキスト情報が存在しないことを示す。ジャンル
カテゴリは、例えば、サブコードのソースコントロール
パックにおけるジャンルを示す。
【0058】図30は、サブコードのメインエリア用の
パック構成であり、「パートナンバー」と呼ばれる。な
お、ヘッダーが「00110010」の時に、このパッ
ク構成とされる。このパックは、チャプターナンバー及
びパートナンバーを含む。PC1の上位4ビットにはチ
ャプターナンバーの10の位が、下位4ビットにはチャ
プターナンバーの1の位がそれぞれ記される。また、P
C2の上位4ビットにはパートナンバーの10の位が、
下位4ビットにはパートナンバーの1の位がそれぞれ記
される。
【0059】図31は、AAUXデータのメインエリア
用のパック構成であり「ソース」と呼ばれる。なお、ヘ
ッダーが「01010000」の時に、このパックが構
成される。PC1には、ロックモードフラグLF、及び
オーディオフレームサイズAFサイズが記される。ロッ
クモードフラグLFは、ビデオデータに付随するオーデ
ィオサンプリング周波数のロック状態を示し、0の時に
はロックモード、1の時にはアンロックモードとされ
る。AFサイズは、各フレームにおけるオーディオサン
プル数を示す。PC2には、オーディオチャンネルモー
ド、ペアフラグPA及びオーディオモードが記される。
オーディオチャンネルモードは、その値が0の時には2
チャンネルモードを、1の時には4チャンネルモード
を、その他の時にはリザーブをそれぞれ示す。ペアフラ
グPAは、0の時にペアチャンネルの任意のチャンネル
を、1の時に独立チャンネルをそれぞれ示す。オーディ
オモードは、各チャンネルにおけるオーディオデータの
内容を示す。
【0060】PC3には、50/60フラグ及びオーデ
ィオ信号タイプSTYPEが記される。これらは、フィ
ールド周波数50HzのHD方式、フィールド周波数6
0HzのHD方式、PAL方式、NTSC方式を識別す
る。PC4には、エンファシスフラグEF、エンファシ
スの時定数フラグTC、サンプリング周波数SMP及び
量子化QUが記される。エンファシスフラグEFは、0
の時にはオン、1の時にはオフを示す。エンファシスの
時定数フラグTCは、1の時には50/15μs、0の
時にはリザーブとされる。サンプリング周波数SMP
は、0の時には48kHz、1の時には44.1kH
z、2の時には32kHz、その他の時にはリザーブと
される。量子化QUは、0の時には16ビットリニア、
1の時には12ビットノンリニア、その他の時にはリザ
ーブとされる。
【0061】図32は、AAUXデータのメインエリア
用のパック構成であり「ソースコントロール」と呼ばれ
る。なお、ヘッダーが「01010001」の時に、こ
のパックが構成される。PC1は、全てリザーブとされ
る。PC2には、記録開始フレームフラグ、記録終了フ
レームフラグ、記録モードフラグが記される。記録開始
フレームフラグは、0の時には記録開始フレームを、1
の時にはその他のフレームを示す。記録終了フレームフ
ラグは、0の時には記録終了フレームを、1の時にはそ
の他のフレームを示す。記録モードフラグは、0の時に
はオリジナル、1の時には1チャンネルインサート、2
の時には2チャンネルインサート、3の時には無効記録
を示す。PC3には、方向フラグDRF、スピードが記
される。方向フラグDRFは、0の時には逆方向、1の
時には順方向をそれぞれ示す。スピードは、入力オーデ
ィオデータの再生速度を規定する。例えば、通常速度の
場合には、「0100000」が記録される。PC4に
は、ジャンルカテゴリが示される。これは、AAUXデ
ータのソースコントロールパックのジャンルを示す。
【0062】図33は、AAUXデータのメインエリア
用のパック構成であり「日時記録」と呼ばれる。なお、
このパックは、ヘッダーが「01010010」の時に
構成される。PC1には、サマータイムフラグDS、3
0分フラグTM及びタイムゾーンが示される。サマータ
イムフラグDSは、0の時にはサマータイム、1の時に
は通常の時刻とされる。30分フラグTMは、GMT
(グリニッジ標準時)との30分単位での時差を示し、
0の時は30分を、1の時は0分を示す。PC2には、
日が示される。PC3には、週及び月が示される。ま
た、PC4には、年が示される。
【0063】図34は、AAUXデータのメインエリア
用のパック構成であり、「時間記録」と呼ばれる。な
お、このパックはテープに記録が行われた時の記録時間
に関するデータであり、ヘッダーが「0101001
1」の時に構成される。PC1には、S2フラグ、S1
フラグ、フレームの10の位及びフレームの1の位が示
される。PC2には、S3フラグ、秒の10の位及び秒
の1の位が示される。PC3には、S4フラグ、分の1
0の位及び分の1の位が示される。PC4には、S6フ
ラグ、S5フラグ、時の10の位及び時の1の位が示さ
れる。
【0064】図35は、AAUXデータのメインエリア
用のパック構成であり、「バイナリーグループ」と呼ば
れる。なお、ヘッダーが「01010100」の時に、
このパックが構成される。PC1にはバイナリーグルー
プ2及びバイナリーグループ1が、PC2にはバイナリ
ーグループ4及びバイナリーグループ3が、PC3には
バイナリーグループ6及びバイナリーグループ5が、P
C4にはバイナリーグループ8及びバイナリーグループ
7がそれぞれ示される。このパックは、業務用VCRの
SMPTE、EBU等のタイムコードを記録する時に使
用される。
【0065】図36は、AAUXデータのメインエリア
用のパック構成であり、T.B.Dである。
【0066】図37は、VAUXデータのメインエリア
用のパック構成であり、「ソース」と呼ばれる。この
「ソース」は、ヘッダーの上位4ビットが「0110」
で下位4ビットが「0000」の時に定義される。PC
1には、テレビジョンチャンネルの10の位及びテレビ
ジョンチャンネルの1の位が記される。PC2には、ブ
ラック及びホワイトフラグB/Wと、カラーフレームイ
ネーブルフラグENと、カラーフレーム識別コードCL
Fと、テレビジョンチャンネルの100の位が記され
る。PC3には、入力ビデオデータのソースナンバーで
あるソースコードと、50/60フラグと、ビデオ信号
タイプSTYPEが記される。このビデオ信号タイプS
TYPEは、50/60フラグと共に、フィールド周波
数50HzのHD方式、フィールド周波数60HzのH
D方式、PAL方式、NTSC方式を識別する。PC4
には、ヨーロッパ及びアフリカ地域、北及び南アメリカ
地域、アジア及びオセアニア地域等の地域番号と、サテ
ライト番号とからなるチューナカテゴリが記される。
【0067】図38は、VAUXデータのメインエリア
用のパック構成であり、「ソースコントロール」と呼ば
れ、ヘッダーが「01100001」の時にこのパック
が構成される。PC1は、リザーブされている。PC2
には、記録開始位置を示す記録開始フラグ、記録モー
ド、ディスプレイのアスペクト比等を示すディスプレイ
モードDISPがそれぞれ記される。PC3には、フレ
ーム及びフィールドフラグFF、フィールド識別フラグ
FS、フレームチェンジフラグFC、インターレースフ
ラグIL、スチル画フラグST、スチルカメラフラグS
C及び放送システムBCSYSがそれぞれ記される。こ
れらのフラグは、静止画記録モードで静止画を記録した
か、動画記録モードで動画を記録したかの情報として用
いることができる。PC4には、ジャンルカテゴリが記
される。
【0068】図39は、VAUXデータのメインエリア
用のパック構成であり「日時記録」と呼ばれる。なお、
ヘッダーが「01100010」の時に、このパックが
構成される。PC1には、サマータイムフラグDS、3
0分フラグTM及びタイムゾーンが示される。サマータ
イムフラグDSは、0の時にはサマータイム、1の時に
は通常の時刻とされる。30分フラグTMは、GMT
(グリニッジ標準時)との30分単位での時差を示し、
0の時は30分を、1の時は0分を示す。PC2には、
日が示される。PC3には、週及び月が示される。ま
た、PC4には、年が示される。
【0069】図40は、VAUXデータのメインエリア
用のパック構成であり、「時間記録」と呼ばれる。な
お、このパックはテープに記録が行われた時の記録時間
に関するデータであり、ヘッダーが「0110001
1」の時に構成される。PC1には、S2フラグ、S1
フラグ、フレームの10の位及びフレームの1の位が示
される。PC2には、S3フラグ、秒の10の位及び秒
の1の位が示される。PC3には、S4フラグ、分の1
0の位及び分の1の位が示される。PC4には、S6フ
ラグ、S5フラグ、時の10の位及び時の1の位が示さ
れる。
【0070】図41は、VAUXデータのメインエリア
用のパック構成であり、「バイナリーグループ」と呼ば
れる。なお、ヘッダーが「01100100」の時に、
このパックが構成される。PC1にはバイナリーグルー
プ2及びバイナリーグループ1が、PC2にはバイナリ
ーグループ4及びバイナリーグループ3が、PC3には
バイナリーグループ6及びバイナリーグループ5が、P
C4にはバイナリーグループ8及びバイナリーグループ
7がそれぞれ示される。このパックは、業務用VCRの
SMPTE、EBU等のタイムコードを記録する時に使
用される。
【0071】図42はVAUXデータのメインエリア用
のパック構成であり、「クローズドキャプション」と呼
ばれる。なお、このパックは、垂直ブランキング期間を
利用して字幕を付すために用いられ、ヘッダーが「01
100101」の場合にこのパックが構成される。
【0072】図43は、図24で示したパックヘッダー
テーブルを参照した記録媒体を示す。図43に示すよう
に、AAUXデータ、VAUXデータ、サブコード及び
MICの各エリアのヘッダーは、ヘッダーテーブルによ
り管理される。
【0073】(E)AAUXデータ及びVAUXデータ
の記録について 図44は、AAUXデータの9パック分を抽出してトラ
ック方向に記載した図である。なお、横方向に付された
数字(1から10)はトラック番号を、縦方向に付され
た数字(0から8)はパック番号をそれぞれ示す。1ビ
デオフレームは、525ライン/60Hzシステムの場
合には10トラックで、また、625ライン/50Hz
の場合には12トラックで構成される。オーディオデー
タやサブコードもこの1ビデオフレームに基づいて記録
再生される。
【0074】図44に示されるように、50から55ま
でのパックヘッダーの値(16進法)が記録される。各
トラックには、50から55までのパックが記録されて
いる。つまり、同一パックが10トラックに10回記録
されていることになる。この部分をメインエリアと称す
る。ここには、オーディオデータを再生するために必要
なサンプリング周波数、量子化ビット数などの必須項目
が主として格納されるので、データ保護のために多数回
記録されている。これにより、テープトランスポートに
ありがちな横方向の傷や片チャンネルクロッグ等に対し
てもメインエリアのデータを再現することができる。
【0075】メインエリア以外の残りのパックは、全て
順番につなげてオプショナルエリアとして用いられる。
図44でa、b、c、d、e、f、g、h、・・・のよ
うに、矢示方向にメインエリアのパックを飛び越してつ
なげていく。1ビデオフレームで、オプショナルエリア
は30パック(525ライン/60Hz)、36パック
(625ライン/50Hz)用意される。オプショナル
エリアは、各ディジタルVCR毎に、図24のパックヘ
ッダーテーブルの中から自由に選択して記録してよい。
【0076】ところで、オプショナルエリアは、共通の
コモンオプション(例えば文字データ)と各メーカーが
独自にその内容を設定できる共通性のないメーカーズオ
プションとからなる。オプションなのでコモンオプショ
ンまたはメーカーズオプションの片方だけ存在しても、
またはそれら両方存在しても、またはそれら両方存在し
なくてもよい。情報がない場合は、情報なしのパックN
O INFOパックを用いて記録する。アプリケーショ
ンIDと両者のエリアは、メーカーコードパックの出現
により区切られ、メーカーコードパック以降がメーカー
ズオプショナルエリアとなる。また、MICの読み出し
時、そのパックヘッダーの内容により5バイト毎に、ま
たは可変長バイト(文字データ)毎に、次のパックヘッ
ダーが登場するが、未使用領域のFFhをヘッダーとし
て読み出すと、これは情報無しパック(NO INFO
パック)のパックヘッダーに相当するので、コントロー
ラはそれ以降に情報がないことを検出できる。
【0077】なお、メインエリア、オプショナルエリ
ア、コモンオプション、メーカーズオプションの仕組み
は、AAUXデータ、VAUXデータ、サブコード及び
MICの全てで共通である。
【0078】図45はVAUXデータ専用のシンクブロ
ックの様子を示す。図45の上部2シンクブロックが図
14の上部2シンクブロック、図45の一番下のシンク
ブロックが図14のC1の直前の1シンクブロックに相
当する。77バイトを5バイトのパック単位に刻むと2
バイト余るが、ここはリザーブとして特に用いない。オ
ーディオと同じように番号を振っていくと、0から4ま
で、1トラックあたり45パック確保される。
【0079】この45パック分を抜き出して、トラック
方向に記述した図が、図46である。図46で60から
65までの数字は、パックヘッダーの値(16進数)を
示す。パックヘッダーが記録されている部分がメインエ
リアである。このパックヘッダーは、オーディオのパッ
クヘッダーと同様に、10トラックに10回記録されて
いる。ここには、ビデオデータを再生するために必要な
テレビジョン方式、画面アスペクト比などの必須項目が
主として格納されている。これにより、テープトランス
ポートにありがちな横方向の傷や片チャンネルクロッグ
等に対してもメインエリアのデータを再現することがで
きる。
【0080】メインエリア以外の残りのパックは、全て
順番につなげてオプショナルエリアとして用いられる。
つまり、AAUXデータと同様に、a、b、c、d、
e、f、g、h・・・のように、矢示方向にメインエリ
アのパックを飛び越してつなげていく。1ビデオフレー
ムで、オプショナルエリアは390パック(525ライ
ン/60Hz)、468パック(625ライン/50H
z)用意される。オプショナルエリアの扱い方はAAU
Xデータと同様である。
【0081】(F)IDについて ところで、ID部におけるIDPは、ID0及びID1
を保護するためのパリティであり、オーディオ、ビデオ
及びサブコードの各セクタで同じ方式が用いられる。I
DPを用いることにより、IDに対する信頼性が高めら
れる。
【0082】図47は、ID部に記録されるデータであ
る。図47Aは、プリシンク、ポストシンク及びC2パ
リティシンクに関するデータを示す。ID1は、トラッ
ク内のシンク番号を格納する場所である。これは、オー
ディオセクタのプリシンクからビデオセクタのポストシ
ンクまで、連続に0から168までの番号が2進表記で
記録される。ID0の下位4ビットには、1ビデオフレ
ーム内トラック番号が記録され、2トラックに1本の割
合で番号が記録される。両者の区別は、ヘッドのアジマ
ス角度で判別可能である。ID0の上位4ビットは、シ
ンクの位置により内容が変わる。
【0083】図47Bは、オーディオデータのシンク及
びビデオデータのシンクに関するデータを示す。ここに
は、シーケンス番号4ビットが入る。これは、0000
から1011まで12通りの番号を、各ビデオフレーム
毎につけていくものである。これにより変速再生時に得
られたデータが、同一フレーム内のものかどうかの区別
をすることができる。
【0084】プリシンク、ポストシンク及びC2パリテ
ィのシンクでは、ID0の上位3ビットにアプリケーシ
ョンID、AP1とAP2が格納されている。従って、
AP1は8回、AP2は14回記録される。このように
多数回書き込み、しかもその書き込み位置を分散させる
ことによりアプリケーションIDの信頼性を高めると共
に保護することを可能としている。
【0085】図48は、サブコードのデータ部を示す。
大文字のアルファベットはメインエリア、小文字のアル
ファベットはオプショナルエリアをそれぞれ表してい
る。サブコードの1シンクブロックには1パックの内容
が示されている。図48からも明らかなように、前半と
後半とで内容が異なっている。
【0086】メインエリアには、タイムコードや記録年
月日等、高速サーチに必要なデータが格納される。パッ
ク単位でサーチできることから、特にパックサーチと呼
ばれる。
【0087】オプショナルエリアは、AAUXデータや
VAUXデータのようにそれを全部つないで使うのとは
異なる。これは、パリティの保護が弱いのでトラック毎
にその内容を上下に割り振ると共に、前半と後半のトラ
ック内で同じデータを多数回記録して保護しているから
である。従って、オプショナルエリアとして用いること
ができるのは、前半、後半それぞれ6パック分である。
これは525ライン/60Hzシステム、625ライン
/50Hzシステム共に同じである。
【0088】(G)メモリ付カセットの構成について この発明が適用されたディジタルVCRでは、メモリ付
のカセットを用いることができる。図49には、メモリ
付カセットの外観図が示される。メモリ付カセットに
は、2種類の大きさのものがあり、図49Aはメモリ付
小型カセット41aの正面図を、図49Bはメモリ付小
型カセット41aの側面図を、図49Cはメモリ付大型
カセット41bの正面図を、図49Dはメモリ付大型カ
セット41bの側面図をそれぞれ示す。メモリ付小型カ
セット41aは、カメラ一体型VCR等に用いて好適な
ものである。なお、カセット41a及び41bの基本的
構造は同様のものである。
【0089】カセット41a及び41bには、リール軸
挿入口42a及び42bが設けられる。このリール軸挿
入口42にリールが配置され、このリールに磁気テープ
が巻回される。カセット41a及び41bがVCRに装
填されると、その長手方向の一面に設けられたテープ保
護シャッタ43a及び43bが開かれ、カセット41a
及び41bから引き出される。カセット41a及び41
bの1つの隅には、基準孔44a、44b及び誤消去防
止孔45a、45bが設けられる。カセット41a及び
41bの側面には、複数の端子46a及び46bが設け
られ、また、各端子46a及び46bに対応した臨ませ
孔(端子を外方に臨ませるための開口)が設けられる。
この端子は、カセット41a及び41b内のメモリ(M
IC)に接続される。MICは、EEPROMとフラッ
シュメモリとから構成され、このMICにカセットの固
有情報が記録される。
【0090】VCR側にも端子46a及び46bに対応
する端子が設けられており、これらの端子を介して、カ
セット固有の情報(テープ長、テープ残量、使用回数、
レンタルテープであるか否か、TOC等)がVCRによ
り読み出され、その情報表示や動作制御が行われる。ま
た、メモリ付カセットに対応していないVCRでも、カ
セット固有情報が読み出せるように、端子46a及び4
6bとVCRに設けられた端子の接点間をショートした
り、オープンまたは抵抗を介して接続することにより、
VCR側でその状態を判断し、MICの固有情報が読み
出されるようになっている。
【0091】(H)MICのデータ構成について 図50はMICのデータ構成を示すものである。MIC
のデータ構造は、メインエリア、オプショナルエリア及
び未使用領域からなる。MIC内のデータ領域は、メイ
ンエリアとオプショナルエリアに分割されており、先頭
の1バイトとFFh(未使用領域)を除いて全てパック
構造で記述される。テキストデータだけは、可変長のパ
ック構造で、それ以外はVAUXデータ、AAUXデー
タ、サブコードと同じ5バイト固定長のパック構造で格
納される。
【0092】MICのメインエリアの先頭アドレス0に
は、MICのアプリケーションIDであるAPM(Appl
ication ID of MIC)3ビットとBCID(Basic Casset
te ID)4ビットがある。APMはMICのデータ構造を
規定するものであり、この3ビットが例えば「111」
の場合には、新品のカセットテープであることを示す。
また、「000」の場合には、記録済のカセットテープ
であることを示す。BCIDは基本カセットIDであ
る。BCIDは、メモリを有していないカセットでのI
D認識(テープ厚、テープ種類、テープグレード)用の
IDボード(IDB)と同じ内容である。IDBは、M
IC読み取り端子を従来の8ミリVCRのカセットのレ
コグニションホールと同じ役目をさせるものである。
【0093】アドレス0000h以降は、順に、カセッ
トID、テープ長、タイトルエンドの3パックが記録さ
れる。カセットIDパックには、テープ厚のより具体的
な値とMICに関するメモリ情報が存在する。テープ長
パックは、テープメーカーがそのカセットのテープ長を
トラック本数で格納するもので、これと次のタイトルエ
ンドパック(記録最終位置情報、絶対トラック番号で記
録)から、磁気テープの残量を計算できる。またこの記
録最終位置情報は、カメラ一体型VCRで途中を再生し
て止め、その後、元の最終記録位置に戻るときやタイマ
ー予約時に便利な使い勝手を提供する。
【0094】オプショナルエリアは、オプショナルイベ
ントで構成される。メインエリアがアドレス0から15
まで16バイトの固定領域だったのに対し、オプショナ
ルエリアはアドレス16以降にある可変長領域とされ
る。その内容により領域の長さが変わり、イベント(後
述)消去時にはアドレス16方向に残りのイベントを詰
めて保存する。詰め込み作業後、不要となったデータ
は、すべてFFhを書き込んでおき、未使用領域とす
る。オプショナルエリアは、選択的な領域で、主として
TOCやテープ上のポイントを示すタグイベント情報、
それにプログラムに関するタイトル等の文字情報等が格
納される。
【0095】イベントとは、MICに記録された個々の
情報単位(例えば記録した1番組についての情報)であ
る。イベントは、メインイベントとオプショナルイベン
トとからなる。メインイベントは、メインエリアに記録
され、VCRにより記録されるアプリケーションID及
び記録最終位置情報と、メーカーが記録するテープ情報
(テープ長、テープ厚、テープ種類等)とからなる。オ
プショナルイベントは、オプショナルエリアに記録さ
れ、TOC情報、インデックス情報、文字情報、再生制
御情報、タイマー記録情報等からなる。
【0096】図51は、MICのオプショナルエリアに
記録されるオプショナルイベントが示される。オプショ
ナルイベントはイベントヘッダーで開始され、次のイベ
ントヘッダーまたは情報なしのパックヘッダーの前で終
了する。このようにオプショナルイベントは、単純な定
義だけでその内容が固定化されているわけではない。そ
の内容をセット毎にある程度自由に選択できる。
【0097】オプショナルエリアの始めの部分には、メ
ーカーズオプショナルイベント(メーカーが記録するイ
ベント)及びテキストイベント(イベントに対応する文
字情報)以外のイベントが記録され、その後、テキスト
イベント、メーカーズオプショナルイベントが記録され
る。なお、テキストイベントは、メーカーズオプショナ
ルイベントがある場合はその直前に、一方、ない場合は
その他の全てのイベントの最後尾に位置される。これに
より、イベントに対して、文字情報を付加または削除す
る場合のメモリ内のデータ処理を容易に行うことが可能
になる。
【0098】テキストイベントには、TOC情報の中に
文字情報があるか否かを示すテキストフラグがある。テ
キストフラグが例えば「0」の時にはテキストイベント
が存在し、「1」の時にはテキストイベントが存在しな
いことを示す。テキストイベント及びメーカーズオプシ
ョナルイベント以外の全てのオプショナルイベントは、
オプショナルエリア内に混在して記録可能とされる。さ
らに、TOC情報は発生した順に記録され、磁気テープ
上の順とは異なっていても良いとされる。タイマー記録
情報は、記録終了後に、イベントヘッダー(後述)を変
化させてTOC情報となる。
【0099】図52は、MICのメモリマップを示す。
MICのメモリ空間は、スペース0及びスペース1から
なる。スペース0はEEPROMで構成され、TOCの
ような基本機能が、SPACE1は大容量のメモリ(例
えばフラッシュメモリ)で構成され、ビデオデータのよ
うな大容量のデータがそれぞれ記録される。また、この
メモリは全体としてバンク構造となっている。スペース
1のメモリでは、高速アクセス性を高めるために、例え
ば16Kバイト一括記録再生のような構成をとる。
【0100】ところで、各バンクは、64kバイトの容
量を有し、最高で256バンクまでを構成することがで
きる。従って、メモリスペースの最大の大きさは128
Mビットとなる。なお、スペース0に用いられるメモリ
はEEPROMのみが可能である。また、スペース1に
用いられるメモリは、フラッシュメモリに限定されるも
のではなく、大容量であるならば他のメモリを使用する
ことも可能である。このような構成とすることにより、
VCRにバッファメモリを設ける必要がなくなる。
【0101】横方向に付されているのはバンクのアドレ
スであり、縦方向に付されているのは各バンクにおける
メモリアドレスである。スペース0のデータ構造は、メ
インエリア及びオプショナルエリアからなる。メインエ
リアは、アドレス0から15までの16バイトから構成
される。残りのエリアは、オプショナルエリアとされ
る。オプショナルイベントには、後述するタグイベン
ト、ゾーンイベント、タイトルイベント等がある。MI
Cは、メモリアドレス0から連続して使用され始める。
アドレス0及び1の2バイトがMICの基本的な情報
(テープ長やテープグレード等) を有する。なお、アド
レス0の内容はアプリケーションID及びBCIDであ
り、アドレス1の内容はアプリケーションの種類(カセ
ットがVCR用かそれ以外の用途のものかを識別する情
報)を示すものである。
【0102】(I)カセットの判別について カセットには、上述のメモリ付カセットの他に、メモリ
無しのカセットがある。このようなカセットでは、前述
の認識用のIDBが設けられている。また、メモリ付カ
セットに対応しておらず、メモリ無しのカセットのみに
対応可能のVCRがある。このようなメモリ無しカセッ
ト専用のVCRにメモリ付カセットが装填された時、カ
セット自体に関する情報(テープ長、テープ厚、テープ
の種類、テープグレード等)は、互換性の問題からどの
機種でもサポートしなければならない。従って、メモリ
無しカセット専用のVCRでも、メモリ付カセットのB
CID情報だけは得られるようにしなければならない。
【0103】そこで、図53に示されるようなテープグ
レードを判別するための回路が設けられている。図53
Aには、メモリ無しカセットが装填された場合を示す。
メモリ無しカセット51には、例えば4つの端子53
a、53b、53c及び53dを有するIDB52が設
けられる。IDB52は、VCRに接続される。つま
り、端子53aが端子54aに、端子53bが端子54
bに、端子53cが端子54cにそれぞれ接続されると
共に、端子53dが接地される。
【0104】端子54aは、抵抗55aを介して電源6
0に接続されると共にレベル検出部59aに接続され
る。抵抗55aには、その両端を端子とするスイッチ5
6が設けられる。端子54bは、クロックジェネレータ
57とレベル検出部59bとに接続されると共に、抵抗
55bを介して電源60に接続される。端子54cは、
シリアルインタフェース58とレベル検出部59cとに
接続されると共に、抵抗55cを介して電源60に接続
される。なお、クロックジェネレータ57は、シリアル
インタフェース58を介してコントローラ10に接続さ
れる。各レベル検出部59a、59b及び59cは、コ
ントローラ10に接続される。コントローラ10からス
イッチ56へスイッチ制御信号が供給される。
【0105】メモリ無しカセット51が装填されると、
その電圧検出がなされる。即ち、IDB52内に設けら
れている端子間に適当な抵抗が接続されたり、端子間が
ショートまたは開放されることにより、電圧検出が行わ
れる。この電圧検出値は、例えば2値で表され、オール
1以外の値とされる。これにより、装填されたカセット
がメモリ無しカセットと判別される。また、IDB52
の端子電圧値の識別は、 3.0V〜2.5V 業務ディジタルVCR用 2.5V〜1.5V 民生ディジタルVCR用 1.5V〜0.5V リザーブ 0.5V〜0V データストリーマー用 のように割り振られる。これからもわかるように、民生
用VCRでは、検出電圧が単に最高電圧の1/2(1.
5)V以上あれば記録可能とされる。このため、民生用
のVCRは、民生用テープ及び民生用テープの選別品で
ある業務用テープに対して常に記録可能となる。
【0106】また、BCIDの下位2ビットの識別は、 11 業務ディジタルVCR用 10 民生ディジタルVCR用 01 リザーブ 00 データストリーマー用 のように割り振られる。なお、業務ディジタルVCR用
の場合には、更に電圧値を分割して細かくグレード識別
することも可能である。
【0107】図53Bは、メモリ付カセットが装填され
た場合を示す。メモリ付カセット61には、MIC62
が設けられる。また、MIC62内には、EEPROM
63が設けられる。さらに、EEPROM63には、例
えば4つの端子64a、64b、64c及び64dが設
けられる。MIC62は、VCRに接続される。つま
り、端子64aが端子65aに、端子64bが端子65
bに、端子64cが端子65cにそれぞれ接続されると
共に、端子64dが接地される。
【0108】端子65aは、抵抗66aを介して電源7
1に接続されると共にレベル検出部70aに接続され
る。抵抗66aには、その両端を端子とするスイッチ6
7が設けられる。端子65bは、クロックジェネレータ
68とレベル検出部70bとに接続されると共に、抵抗
66bを介して電源71に接続される。端子65cは、
シリアルインタフェース69とレベル検出部70cとに
接続されると共に、抵抗66cを介して電源71に接続
される。なお、クロックジェネレータ68は、シリアル
インタフェース69を介してコントローラ10に接続さ
れる。各レベル検出部70a、70b及び70cは、コ
ントローラ10に接続される。コントローラ10からス
イッチ67へスイッチ制御信号が供給される。
【0109】MIC62が装填されると、その電圧検出
が行われ、各レベル検出部70a、70b及び70cか
らコントローラ10に出力される電圧値がオール1とな
る。これにより、コントローラ10からスイッチ67に
制御信号が供給され、スイッチ67がオンされる。する
と、EEPROM63とコントローラ10との間でシリ
アル通信が開始され、EEPROM63からコントロー
ラ10にACK信号が供給される。
【0110】また、このように情報の送受信を行うこと
により、装填されたカセットがレンタルソフトテープ
か、ユーザ自身で記録したものか等の情報も知ることが
できると共に、未記録のカセットが装填された場合に
は、その記録可能時間、テープ残量等の情報も知ること
ができる。
【0111】図54は、メモリ付カセットが装填された
場合の検出アルゴリズムのフローチャートである。ステ
ップ81でスイッチがオフされ、ステップ82でカセッ
トが装填されたか否かが検出される。装填検出がなされ
ると各端子の電圧検出が行われる(ステップ83)。ス
テップ84において、各端子からの出力が全て「1」な
らば、処理はステップ85に進む。ステップ85では、
スイッチがオンされ、コントローラ10によりEEPR
OM63がアクセスされる(ステップ86)。ステップ
87において、EEPROM63からACK信号が出力
されると、コントローラ10では、装填されたカセット
がメモリ付カセットであると判別し(ステップ88)、
処理が終了とされる。
【0112】ところで、ステップ84において、各端子
からの出力が全て「1」ではない場合(任意の1つの端
子から「0」が出力された場合)、装填されたカセット
はメモリ無しカセットであるとコントローラが判別(ス
テップ89)して処理が終了される。また、ステップ8
7において、ACK信号が出力されない場合、ステップ
89の処理が行われる。
【0113】図55は、新品のカセットテープにおける
VCR用のMICの内容(スペース0(EEPRO
M))を示す。前述のように、新品のカセットテープに
おいては、出荷時にメーカーでAPMに「111」が記
録される。また、BCID、カセットIDパック、テー
プ長パック及びタイトルエンドパックは、メーカーによ
り記録される。なお、カセットIDパックはアドレスの
1番地に、テープ長パックはアドレスの6番地に、タイ
トルエンドパックはアドレスの11番地にそれぞれ記録
される。VCRにカセットテープが装填されると、マイ
クロコンピュータにより、アドレス1番地及び6番地の
情報が読み出される。これらの番地の情報は、固定なの
で、ここを読み出すことにより、通信ラインの良否をチ
ェックすることができる。なお、これらの仕組みは、コ
ンシューマー用ディジタルVTRだけでなく、8mmビデ
オ等のアナログVTRにもパック構造を含めてそのまま
展開することができる。
【0114】図56は、新品のカセットテープにおける
VCR用以外のMICの内容(スペース0(EEPRO
M))を示す。図56では、アドレス1番地の情報が
「00h」ではない。このため、装填されたカセットテ
ープがVCR用のものではないことが判別される。
【0115】図57は、民生用ディジタルVCRのAP
Mの認識及び記録に関するフローチャートである。カセ
ットテープが装填されると(ステップ91)、MICの
アドレス1番地が「00h」であるか否かが判別される
(ステップ92)。アドレス1番地が00hならばVC
R仕様のカセットテープとされ、ステップ93でアドレ
ス0番地のAPMが「111」であるか否かが判別され
る。APM=111ならば、記録開始か否かが判別され
(ステップ94)、ステップ95において、APMが
「000」と記録される。
【0116】ステップ92において、MICのアドレス
1番地が「00h」でないと判別されると、ステップ9
6で警告やイジェクト等の処理が行われる。
【0117】ステップ93において、アドレス0番地の
APMが「111」でないと判別されると、ステップ9
7でアドレス0番地のAPMが「000」であるか否か
が判別される。このAPM=000の時には、ステップ
98でMICマップが形成される。
【0118】ステップ94において、記録開始でないと
判別されると、カセットテープをイジェクトするか否か
がステップ99で判別され、ステップ100でイジェク
トの処理がなされる。一方、イジェクトを望まない時に
は、処理はステップ94に戻る。
【0119】(H)イベントについて 以下、オプショナルイベントに含まれるタグイベント及
びゾーンイベントに関して説明する。タグイベントは、
テープ上の位置を示すものであり、インデックス、イン
デックススキップ、フォト(静止画)及びリザーブから
なる。ゾーンイベントは、テープ上のエリアを示すもの
であり、ゾーンスキップ、繰り返し再生、スロー再生、
特殊効果再生及びリザーブからなる。図58から図64
には、オプショナルイベントに記録された情報に基づい
て制御されるテープ(各図のA)とオプショナルイベン
トに記録された情報(各図のB)が示される。
【0120】以下、図58から図60を参照して、タグ
イベントに関する説明をする。図58は、タグIDとし
てインデックスを記録する場合を示す。オプショナルイ
ベントのタグ(A)にインデックスが記録されると、破
線で示されるテープの位置にインデックスAが打ち込ま
れる。
【0121】図59は、オプショナルイベントにスキッ
プスタート及びインデックスを記録し、インデックスス
キップする場合を示す。タグIDとしてタグ(B)にイ
ンデックスを、タグIDとしてタグ(C)にインデック
スを及びタグIDとしてタグ(A)にスキップスタート
を記録することにより、タグ(A)からタグ(B)にス
キップすることができる。なお、この処理は、MICな
しで実現可能とされる。
【0122】図60は、タグIDとしてフォト(静止
画)を記録し、静止画記録した位置情報を記録する場合
を示す。タグ(A)にフォト(タグID)が記録される
と、破線で示されるテープの位置にフォトAが打ち込ま
れる。
【0123】以下、図61から図64を参照して、ゾー
ンイベントに関する説明をする。図61は、ゾーンイベ
ントとしてスキップを記録し、指定したゾーンをスキッ
プする場合を示す。タグ(A)を記録後、ゾーンエンド
(D)にタグコントロールとしてスキップを記録する
と、タグ(A)からゾーンエンド(D)にスキップする
ことができる。なお、この処理は、MICで実現可能と
される。また、サブコードIDの情報とは無関係にゾー
ンを指定できる。
【0124】図62は、オプショナルイベントにタグ及
びゾーンエンドを記録することにより、スキップ及び特
殊再生を実現する場合を示す。タグ(A)の記録後、ゾ
ーンエンド(B)にタグコントロールとしてスキップが
記録される。また、タグ(C)の記録後、ゾーンエンド
(D)にタグコントロールとしてスローが記録される。
これにより、テープに示すAとBとの間がスキップさ
れ、CとDとの間がスロー再生される。
【0125】図63は、プログラム2、プログラム1、
プログラム3の順序で再生する場合を示す。タグ(B)
の記録後、ゾーンエンド(C)にタグコントロールとし
て再生が記録される。そして、タグ(A)の記録後、ゾ
ーンエンド(B)にタグコントロールとして再生が記録
される。その後、タグ(C)の記録後、ゾーンエンド
(D)にタグコントロールとして再生が記録される。こ
れにより、テープには、タグ(A)、(B)、(C)及
び(D)が記録され、プログラム2、プログラム1、プ
ログラム3の順序での再生が可能となる。
【0126】図64は、ゾーン2の再生、ゾーン1のス
ロー再生、プログラム2以降の再生の順で処理が行なわ
れる場合を示す。タグ(C)記録後、ゾーンエンド
(D)にタグコントロールとして再生が記録される。そ
の後、タグ(A)記録後、ゾーンエンド(B)にタグコ
ントロールとしてスローが記録される。さらにその後、
タグ(E)記録後、ゾーンエンド(F)にタグコントロ
ールとして再生が記録される。これにより、上述の処理
が実行可能とされる。
【0127】図65は、イベントヘッダーの詳細を示
す。図65からもわかるように、イベントとしては、タ
グ、ゾーン、タイトル、チャプター、パート、プログラ
ム、リザーブ、タイマー予約、テキスト及びメーカーズ
オプショナルがある。イベントヘッダーパック及びパッ
クヘッダーは、タグではタグ及び0Bh、ゾーンではタ
グ及び0Bh、タイトルではタイトル開始及び1Bh、
チャプターではチャプター開始及び2Bh、パートでは
パート開始及び3Bh、プログラムではプログラム開始
及び4Bh、リザーブではイベントヘッダーパックは無
し及びXBhである。
【0128】これらパックヘッダーの下位ビットは、上
述からも明らかなように、1011(16進のB)とな
っている。つまり、パックヘッダー表(図24参照)の
中の「Bh」がイベントヘッダーになる。将来の発展性
については、後述するタイマー予約、テキスト及びメー
カーズオプショナル以外の例外は認めず、新規に登場す
るイベントヘッダーは必ず下位4ビットをBhとする。
これにより、もし将来的に新しいイベントヘッダーが存
在しても、現状のコントロールプログラムでそれを識別
できるので、何ら問題はない。
【0129】以下のイベントヘッダーパック及びパック
ヘッダーは、タイマー予約ではタイマー日記録及び02
h、テキストではテキストヘッダー及びX8h、メーカ
ーズオプショナルではメーカーコード及びF0hであ
る。なお、パックヘッダーおけるXはパック上位ヘッダ
ーを示す。また、文字イベントのイベントヘッダーは、
TPヘッダーパック(07h)及びテキストヘッダーパ
ックとされる。さらに、メーカーズオプショナルイベン
ト及びテキストイベント以外のイベントヘッダー内に
は、必ずそれに付随するテキストイベントの有無を示す
ためのフラグが存在する。
【0130】上述からもわかるように、基本的に、イベ
ントヘッダー中の各パックヘッダーの下位4ビットは
「Bh」である。図24のヘッダーテーブルを参照する
と、下位4ビットが「Bh」の場合の各内容と、下位4
ビットが「Ah」の場合の各内容とは同一のものとされ
る。また、下位4ビットが「Eh」の場合の各内容と、
下位4ビットが「Fh」の場合の各内容とは同一のもの
とされる。これを利用して、メモリ付カセットが適用さ
れた場合には、下位4ビットが「Bh」及び「Fh」の
ものを用い、8mmビデオテープ等が適用された場合に
は、下位4ビットが「Ah」及び「Eh」のものを用い
ることができる。
【0131】即ち、下位ヘッダーの1ビットを変えるだ
けで、メモリ付カセットのヘッダー及び8mmビデオテー
プ等のヘッダーを切り換えることができる。これによ
り、8mmビデオテープ等でも共通のヘッダーテーブルを
用いることができる。また、ディジタルVCRでは、ト
ラックナンバーがトラック毎に記録されているので、テ
ープ長パックやTOC情報はトラックナンバーが用いら
れるが、カメラ一体型VCR(8mmビデオカメラ等)で
は、トラックナンバーがないので、HMS(時分秒)の
タイムコードが記録される。
【0132】(I)イベントの発生及び消去について 以下、オプショナルイベントの発生及び消去に関して図
66から図70を用いて説明する。なお、前述したよう
に、テキストイベントは、メーカーズオプションがない
場合には、最後尾に位置される。そして、付随するテキ
ストイベントがあるか否かを示すフラグが付される。イ
ベント終了時には、上位アドレスの方向に詰められ、詰
め込み作業後、不要となったデータは、FFhが書き込
まれて未使用とされる。各図のパックの横に付される数
0または1は、テキストがあるか否かを示すテキストフ
ラグである。
【0133】図66は、タイマー予約、プログラムイベ
ント発生及びインデックスイベント発生に関するもので
ある。なお、プログラムイベントは、記録した番組情報
に関するイベントのことである。初期状態として、順
に、プログラムイベント1(P1)、プログラムイベン
ト2(P2)、連続のタイマー予約イベント1(T
1)、プログラムイベント1のテキスト(P1テキス
ト)、タイマー予約イベント1のテキスト(T1テキス
ト)が記録される(図66A)。1回のタイマー予約を
行い、このタイマー予約にテキストがある場合には、P
1テキストとT2テキストのエリアが後ろに移動され、
T1とP1テキストとの間にタイマー予約イベント2
(T2)のエリアが確保される(図66B)。そのエリ
アにタイマー予約イベントT2が追加される(図66
C)。さらに、このタイマー予約イベントに関するテキ
スト(T2テキスト)が最後尾に追加される(図66
D)。
【0134】プログラムイベントが発生し、このプログ
ラムイベントにテキストがある場合には、P1テキス
ト、T1テキストのエリアが後ろに移動され、T2エリ
アとP1テキストとの間に、プログラムイベント3(P
3)のエリアが確保される(図66E)。このエリアに
プログラムイベントP3が追加される(図66F)。さ
らに、このプログラムイベントPに関するテキスト(P
3テキスト)が最後尾に追加される(図66G)。
【0135】インデックスイベントが発生し、このイン
デックスイベントにテキストがない場合には、P1テキ
スト、T1テキスト、T2テキスト、P3テキストのエ
リアが後ろに移動され、プログラムイベントP3とP1
テキストとの間にインデックスイベント1(I1)のエ
リアが確保される(図66H)。このエリアにI1イベ
ントが記録される(図66I)。
【0136】図67Aに示す状態から、タイマー予約イ
ベントT2で示される時間に達すると、タイマー予約イ
ベントT2がプログラムイベント4に置き換えられ、タ
イマー予約イベントのテキスト(T2テキスト)がプロ
グラム4のテキスト(P4テキスト)に置き換えられ
る。なお、この置き換えは、ヘッダーを変えるだけで実
現できる。その後、プログラムイベントP3から後ろの
エリアが上位アドレス方向に移動され、プログラムイベ
ントP4が消去される(図67C)。その後、P3テキ
ストが上位アドレス方向に移動され、P4テキストが消
去される(図67D)。そして、最後尾にあるP3テキ
ストの後ろがFFhとされる(図67E)。
【0137】タイマー予約イベントT1で示される時間
に達すると、P1テキスト、T1テキスト、P3テキス
トが後ろに移動され、プログラムイベント5のためのエ
リアが確保される(図67F)。そのエリアにプログラ
ムイベントP5が追加される(図67G)。P5のテキ
ストであるP5テキストが最後尾に追加される(図67
H)。
【0138】図68は、1つのプログラム中に、他のプ
ログラムを記録する場合を示すものである。最初に、プ
ログラム1、プログラム2、プログラム3が順に存在し
ているとすると、図68Aに示すように、プログラムイ
ベント1のスタートパックはS1、プログラムイベント
1のエンドパックはE1、プログラムイベント2のスタ
ートパックはS2、プログラムイベント2のエンドパッ
クはE2、プログラムイベント3のスタートパックはS
3、プログラムイベント3のエンドパックはE3とな
る。そして、プログラム1のテキスト(T1テキス
ト)、プログラム2のテキスト(T2テキスト)、プロ
グラム3のテキスト(T3テキスト)が順に付加される
(図68A)。
【0139】プログラム1の中にプログラム4を記録す
ると、図68Bから図68Dの処理がなされる。つま
り、T1テキスト、T2テキスト、T3テキストが後ろ
に移動され、プログラムイベントP4のためのエリアが
設けられ、P4のスタートパックS4及びエンドパック
E4が挿入される。そして、P4のテキストであるT4
テキストが最後尾に付される。また、プログラム1の残
りのプログラム1’のプログラムイベントP1’を発生
するために、図68Eから図68Hの処理がなされる。
つまり、T1テキスト、T2テキスト、T3テキスト及
びT4テキストが後ろに移動され、プログラムイベント
P1’のスタートパックE4及びエンドパックE1のた
めのエリアが形成される。そのエリアに対応するパック
E4及びE1が挿入される。その後、P1’のイベント
テキストであるT1’テキストが追加され、最後にP
1’イベントのエンドパックが追加される。
【0140】図69は、2つのプログラムに跨がって他
のプログラムを記録した場合のイベントの発生及びエン
ドパックとスタートパックとの書き換えに関する図であ
る。最初に、プログラム1、プログラム2、プログラム
3が順に存在しているとすると、プログラムイベントP
1のスタートパックはS1、プログラムイベントP1の
エンドパックはE1、プログラムイベントP2のスター
トパックはS2、プログラムイベントP2のエンドパッ
クはE2、プログラムイベントP3のスタートパックは
S3、プログラムイベントP3のエンドパックはE3と
なる。そして、プログラムイベントP1のテキスト(T
1テキスト)、プログラムイベントP2のテキスト(T
2テキスト)、プログラムイベントP3のテキスト(T
3テキスト)が順に付加される。
【0141】プログラム1とプログラム2とに跨がっ
て、プログラム4を記録するために、図69Bから図6
9Dの処理がなされる。つまり、T1テキスト、T2テ
キスト及びT3テキストが後ろに移動され、プログラム
4のためのエリアが設けられる。このエリアにプログラ
ムイベントP4のスタートパックS4及びエンドパック
E4が挿入される。その後、最後尾に、プログラムイベ
ントP4のテキストであるT4テキストが付される。そ
して、プログラムイベントP1のエンドパックとプログ
ラムイベントP2のスタートパックとの書き換えが行わ
れる(図69E及びF)。
【0142】図70は、プログラム1の途中から他のプ
ログラムを記録し、後のプログラムを全て消去してしま
う場合を示すものである。最初に、プログラム1、プロ
グラム2、プログラム3が順に存在しているとすると、
プログラム1のスタートパックはS1、プログラム1の
エンドパックはE1、プログラム2のスタートパックは
S2、プログラム2のエンドパックはE2、プログラム
3のスタートパックはS3、プログラム3のエンドパッ
クはE3とされる。そして、プログラムイベント1のテ
キスト(T1テキスト)、プログラムイベント2のテキ
スト(T2テキスト)、プログラムイベント3のテキス
ト(T3テキスト)が順に付加される。プログラムイベ
ントP4は、プログラム1の途中から記録される。
【0143】そして、図70Bから図70Dの処理が行
なわれる。つまり、T1テキスト、T2テキスト、T3
テキストが後ろに移動され、プログラムイベントP4の
ためのエリアが設けられる。このエリアにプログラムイ
ベント4のスタートパックS4及びエンドパックE4が
挿入される。そして、プログラムイベントP4のテキス
トであるT4テキストが最後尾に付加される。プログラ
ムイベントP1のエンドパックの書き換え処理が行なわ
れる(図70E)。そして、プログラムイベントP2、
P3が消去され(図70F)、プログラムイベントP2
及びP3のテキストが消去された後(図70G)、最後
尾がFFhに書き換えられる(図70H)。
【0144】上述からもわかるように、オプショナルエ
リアでは、テキストイベントはその他のイベント(メー
カーズオプショナルイベント以外)の後ろに配置され、
テキストイベント以外のイベントは、その発生順に並べ
られ、さらに、各イベントヘッダーには、そのイベント
に関する文字情報があるかどうかを識別するフラグが付
加される。これにより、MIC上での新規イベントの発
生、消去等を単なるメモリのブロック転送で行なうこと
ができる。また、タイマー予約実行後のパックの変更
(プログラムイベントになる)は、単にパックヘッダー
の書き換えだけで済む。テキストイベントに関しても同
様である。
【0145】ところで、プログラムイベントは、プログ
ラムスタートパックをイベントヘッダーとし(ヘッダー
テーブルの01001011)、1つのプログラムイベ
ント内には、テープ上における番組の記録開始点及び終
了点の位置を示すプログラムスタートパック及びプログ
ラムエンドパックが必ず存在する。その他の記録年月日
やソース情報等の記録を望む場合には、次のイベントヘ
ッダーの前にそれぞれパックが追加されて記録される。
【0146】(J)複数のテキストイベントを記録する
場合について 記録した1つの番組に関する複数の文字情報(番組タイ
トルや放送局名等)を記録する場合について説明する。
これは、テキストパックが可変長構成なので、実現可能
とされる。プログラムイベント内に必ず使用されるプロ
グラムエンドパック内に、そのプログラムイベントに対
応するテキストイベントがいくつ存在するかという情報
TNT(Total Number of TEXT events)を格納するエリ
アが設けられたプログラムイベントの配列が以下に示さ
れる。図71において、オプショナルエリアには、プロ
グラムイベント1、プログラムイベント2、プログラム
イベント3、プログラムイベント1のテキストイベン
ト、プログラムイベント1のテキストイベント、プログ
ラムイベント1のテキストイベント、プログラムイベン
ト3のテキストイベント、プログラムイベント3のテキ
ストイベント、FFhの順に記録が行われる。
【0147】また、プログラムイベント1のプログラム
スタートパックには、テキストフラグ「0」が存在す
る。これにより、プログラムエンドパックが有効とされ
る。一方、例えばプログラムスタートパックのテキスト
フラグが「1」の時には、プログラムエンドパックが無
効とされる。プログラムエンドパックには、「TNT=
3」が存在する。このTNTで指定された個数分のテキ
ストイベントがプログラムイベント1に対応することに
なる。これにより、1つのイベントに対して複数のテキ
ストイベントを対応させることができるようになる。従
って、記録した1つの番組に対して、番組タイトルや放
送局名等といった複数の文字情報を付加することが可能
になる。なお、テープ上も同様である。
【0148】図72は、図71で実現される処理のフロ
ーチャートである。図72において、プログラムスター
トパック内のテキストフラグが「0」であるか否かが判
断され(ステップ101)、テキストフラグ=「0」な
らば、プログラムエンドパック内のTNTが参照される
(ステップ102)。TNTに示される個数分のテキス
トイベントがプログラムイベントに対応付けられ(ステ
ップ103)、処理は終了とされる。一方、ステップ1
01において、テキストフラグ=1の時には、処理はそ
のまま終了される。
【0149】図73は、可変長テキストパックのデータ
配列を示す。図73において、各パックのヘッダーは
「48h」である。これにより、パックの始まりを認識
することができる。ヘッダーの次には、パックが有する
文字情報のバイト数を示すパックが格納される。図73
では、「0Eh」及び「03h」であり、これは、文字
情報(TDP)が14であることを示している。次に、
テキストタイプを示すパック「00h」及び「20h」
があり、テキストタイプが「NAME」及び「STAT
ION」であることをそれぞれ示している。次にテキス
トコードを示すパック「46h」がある。以下は文字コ
ードが格納される。この文字コードの数は、ヘッダーの
次にあるTDPを示すパックにより規定される。
【0150】図74は、TDP=nの場合のプログラム
テキストヘッダーパックを示す。図74において、PC
2の最下位ビットからPC1の最下位ビットにかけてT
DPが二進数で示される。PC2の下位ビットにおける
残りの3ビットにはOPN(オプショナルナンバー)が
記録され、上位4ビットにはテキストタイプが記録され
る。OPNは、以下のように使用される。例えば、英国
において、アスキーコードで表される£(OPN=00
0)は、OPNを変えることにより、ドイツでは♯(O
PN=001)のように変換される。PC3にはテキス
トコードが記録される。PC4から順にテキストデータ
1、テキストデータ2・・・、PC(n+3)にテキス
トデータnが記録される。
【0151】(K)つなぎ撮りについて メモリ付カセットを用いてディジタルVCRやカメラ一
体型VCR等でビデオデータ及びオーディオデータを記
録する場合、記録開始時点において、VAUXデータ及
びAAUXデータに記録開始点であることを識別するた
めのフラグが、例えばビデオデータに関しては1秒間、
オーディオデータに関しては1フレーム分記録される。
これらのフラグは、それぞれ、ビデオ記録開始フラグ、
オーディオ記録開始フラグとされる。このようなフラグ
を記録することにより、つなぎ撮りした場合に発生する
ノイズを除去したり、記録を開始した位置をサーチする
ことが可能になる。
【0152】図75Aは、VCRで記録が行われた時の
テープの記録パターンを示す。図75Aにおいて、サブ
コードには記録開始点から5秒間インデックスが記録さ
れ、これにより、高速サーチが可能とされる。また、V
AUXデータには、1秒間ビデオ記録開始フラグが記録
される。
【0153】図75Bは、ビデオデッキで記録が行われ
た時のテープの記録パターンを示す。図75Bにおい
て、VAUXデータには、記録開始点から1秒間ビデオ
記録開始フラグが記録される。
【0154】図75Cは、VAUXデータ及びAAUX
データが記録される場合のテープの記録パターンを示
す。図75Cにおいて、VAUXデータには、記録開始
点から1秒間ビデオ記録開始フラグが記録される。ま
た、AAUXデータには、記録開始点から1フレーム間
オーディオ記録開始フラグが記録される。
【0155】ビデオ記録開始フラグ及びオーディオ記録
開始フラグを記録する手段としては、ビデオデータ及び
オーディオデータの制御情報を格納するVAUXデータ
ソースコントロールパック(図38参照)及びAAUX
データソースコントロールパック(図32参照)中の記
録開始フラグに記録開始点から一定時間「0」を記録す
る(負論理)ことにより実現される。
【0156】図76は、ビデオデータを再生する場合の
フローチャートである。図76において、制御がインデ
ックスサーチであるか否かが判断される(ステップ11
1)。インデックスサーチの場合には、サブコードがサ
ーチされ(ステップ112)、サブコードにインデック
スが記録されているか否かが検出される(ステップ11
3)。インデックスが記録されていない場合には、処理
はステップ112に戻る。一方、インデックスが記録さ
れている場合には、ステップ114でインデックスの記
録開始点から頭出し再生され、処理が終了される。
【0157】ステップ111において、インデックスサ
ーチでないと判断されると、処理はステップ115に進
む。ステップ115では、記録開始点のサーチか否かの
判断がなされる。記録開始点のサーチでない時には、処
理はそのまま終了される。一方、記録開始点のサーチと
判断された場合には、ステップ116でVAUXデータ
がサーチされた後、ステップ117で記録開始フラグが
「0」であるか否かの判断がなされる。「0」でない場
合には、処理はステップ116に戻る。一方、「0」の
場合には、「記録開始フラグ=0」の記録開始点から頭
出し再生され(ステップ118)、処理は終了する。
【0158】図77は、オーディオデータを再生する場
合のフローチャートである。ステップ121でテープが
再生されると、AAUXデータの記録開始フラグが
「0」であるか否かが判断される(ステップ122)。
「0」でない場合には、ステップ121の処理が繰り返
される。一方、ステップ122において、記録開始フラ
グが「0」の場合には、オーディオデータにミュートが
かけられ(ステップ123)、その後、処理はステップ
122に戻る。
【0159】
【発明の効果】この発明に依れば、APM及びBCID
の値を、出荷時に予め所定の値に設定することにより、
新品のメモリ付カセットか否かがわかる。また、メモリ
付カセットのメモリの所定アドレスのデータを予め固定
化し、所定アドレスのデータを読み出すことにより、上
記メモリ付カセットとディジタルVCRとの通信ライン
の良否が容易にわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるメモリ付カセット対応ディジタ
ルVCRのブロック図である。
【図2】トラックフォーマットの説明に用いる図であ
る。
【図3】トラックフォーマットの説明に用いる図であ
る。
【図4】トラックフォーマットの説明に用いる図であ
る。
【図5】トラックフォーマットの説明に用いる図であ
る。
【図6】トラックフォーマットの説明に用いる図であ
る。
【図7】トラックフォーマットの説明に用いる図であ
る。
【図8】トラックフォーマットの説明に用いる図であ
る。
【図9】トラックフォーマットの説明に用いる図であ
る。
【図10】トラックフォーマットの説明に用いる図であ
る。
【図11】トラックフォーマットの説明に用いる図であ
る。
【図12】トラックフォーマットの説明に用いる図であ
る。
【図13】トラックフォーマットの説明に用いる図であ
る。
【図14】トラックフォーマットの説明に用いる図であ
る。
【図15】トラックフォーマットの説明に用いる図であ
る。
【図16】トラックフォーマットの説明に用いる図であ
る。
【図17】トラックフォーマットの説明に用いる図であ
る。
【図18】トラックフォーマットの説明に用いる図であ
る。
【図19】APTの説明に用いる図である。
【図20】APTの説明に用いる図である。
【図21】APTの説明に用いる図である。
【図22】パックの基本構成の説明に用いる図である。
【図23】ヘッダーの階層構造の説明に用いる図であ
る。
【図24】パックヘッダーテーブルである。
【図25】MICのメインエリア用のカセットIDパッ
クの説明に用いる図である。
【図26】MICのメインエリア用のテープ長パックの
説明に用いる図である。
【図27】サブコードのメインエリア用のタイムコード
パックの説明に用いる図である。
【図28】サブコードのメインエリア用のタイトルエン
ドパックの説明に用いる図である。
【図29】サブコードのメインエリア用のチャプタース
タートパックの説明に用いる図である。
【図30】サブコードのメインエリア用のパートナンバ
ーパックの説明に用いる図である。
【図31】AAUXデータのメインエリア用のソースパ
ックの説明に用いる図である。
【図32】AAUXデータのメインエリア用のソースコ
ントロールパックの説明に用いる図である。
【図33】AAUXデータのメインエリア用の日時記録
パックの説明に用いる図である。
【図34】AAUXデータのメインエリア用の時間記録
パックの説明に用いる図である。
【図35】AAUXデータのメインエリア用のバイナリ
グループパックの説明に用いる図である。
【図36】AAUXデータのメインエリア用のTBDパ
ックの説明に用いる図である。
【図37】VAUXデータのメインエリア用のソースパ
ックの説明に用いる図である。
【図38】VAUXデータのメインエリア用のソースコ
ントロールパックの説明に用いる図である。
【図39】VAUXデータのメインエリア用の日時記録
パックの説明に用いる図である。
【図40】VAUXデータのメインエリア用の時間記録
パックの説明に用いる図である。
【図41】VAUXデータのメインエリア用のバイナリ
グループパックの説明に用いる図である。
【図42】VAUXデータのメインエリア用のクローズ
ドキャプションパックの説明に用いる図である。
【図43】パックヘッダーテーブルと記録媒体との関係
を示す図である。
【図44】AAUXデータの9パック分を抽出してトラ
ック方向に記載した図である。
【図45】VAUXデータ専用SYNCブロックを示す
図である。
【図46】VAUXデータ専用SYNCブロックをトラ
ック方向に並べた図である。
【図47】ID部に記録されるデータを示す図である。
【図48】サブコードのデータ部を示す図である。
【図49】メモリ付カセットの外観図である。
【図50】MICのデータ構成を示す図である。
【図51】MICのオプショナルエリアに記録されるオ
プショナルイベントを示す図である。
【図52】MICのメモリマップである。
【図53】テープグレードを判別するための回路図であ
る。
【図54】メモリ付カセットが装填された場合の検出ア
ルゴリズムのフローチャートである。
【図55】新品のカセットテープにおけるVCR用のM
ICの内容を示す図である。
【図56】新品のカセットテープにおけるVCR用以外
のMICの内容を示す図である。
【図57】民生用ディジタルVCRのAPMの認識及び
記録に関するフローチャートである。
【図58】タグイベントの説明に用いる図である。
【図59】タグイベントの説明に用いる図である。
【図60】タグイベントの説明に用いる図である。
【図61】ゾーンイベントの説明に用いる図である。
【図62】ゾーンイベントの説明に用いる図である。
【図63】ゾーンイベントの説明に用いる図である。
【図64】ゾーンイベントの説明に用いる図である。
【図65】イベントヘッダーの詳細を示す図である。
【図66】タイマー予約、プログラムイベント発生及び
インデックスイベント発生に関する図である。
【図67】タイマー予約、プログラムイベント発生及び
インデックスイベント発生に関する図である。
【図68】1つのプログラム中に他のプログラムを記録
する場合を示す図である。
【図69】2つのプログラムに跨がって他のプログラム
を記録した場合のイベントの発生及びエンドパックとス
タートパックとの書き換えに関する図である。
【図70】プログラム1の途中から他のプログラムを記
録し、後のプログラムを全て消去してしまう場合を示す
図である。
【図71】記録した1つの番組に関する複数の文字情報
を記録する場合の図である。
【図72】記録した1つの番組に関する複数の文字情報
を記録する場合のフローチャートである。
【図73】可変長テキストパックのデータ配列を示す図
である。
【図74】文字情報がn個ある場合のプログラムテキス
トヘッダーパック構成を示す図である。
【図75】テープの記録パターンを示す図である。
【図76】ビデオデータを再生する場合のフローチャー
トである。
【図77】オーディオデータを再生する場合のフローチ
ャートである。
【符号の説明】
31a、31b 付随データ再生部 33 付随データ形成回路 61 メモリ付カセット 62 MIC
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G11B 20/18 E 9074−5D C3,N113 27/00 A 8224−5D H04N 5/907 B 7734−5C 5/92

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタルデータを記録するメモリ付カ
    セットにおいて、 上記メモリ付カセットのメモリの記憶エリアには、テー
    プ情報等が記憶されるメインエリアと、文字情報等が記
    憶されるオプショナルエリアとが設けられ、 上記メインエリアには、上記メモリのデータ構造を規定
    するAPMと、基本カセットIDであるBCIDとが含
    まれ、 上記APM及び上記BCIDは、出荷時に予め所定の値
    に設定されていることを特徴とするメモリ付カセット。
  2. 【請求項2】 上記APMの値は、記録時に書き換えら
    れる請求項1記載のメモリ付カセット。
  3. 【請求項3】 上記メモリの所定アドレスのデータを予
    め固定化し、上記所定アドレスのデータを読み出すこと
    により、上記メモリ付カセットとディジタルVCRとの
    通信ラインの良否を判断する請求項1記載のメモリ付カ
    セット。
JP5269775A 1993-09-30 1993-10-01 メモリ付カセット Pending JPH07105664A (ja)

Priority Applications (15)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5269775A JPH07105664A (ja) 1993-10-01 1993-10-01 メモリ付カセット
JP18890094A JP3579924B2 (ja) 1993-09-30 1994-07-19 記録媒体カセット
US08/309,974 US6101070A (en) 1993-09-30 1994-09-20 Method and apparatus for determining information and a cassette for use therewith
AT98202443T ATE426893T1 (de) 1993-09-30 1994-09-21 Kassetten mit speichern
EP94306899A EP0646914B1 (en) 1993-09-30 1994-09-21 Determining information relating to a recording medium of a cassette.
AT94306899T ATE195196T1 (de) 1993-09-30 1994-09-21 Erfassung von informationen über einen aufzeichnungsmedium in einer kassette.
DE69435199T DE69435199D1 (de) 1993-09-30 1994-09-21 Kassetten mit Speichern
EP98202444A EP0881637A3 (en) 1993-09-30 1994-09-21 Cassettes with memories
DE69425403T DE69425403T2 (de) 1993-09-30 1994-09-21 Erfassung von Informationen über einen Aufzeichnungsmedium in einer Kassette.
EP98202443A EP0880141B1 (en) 1993-09-30 1994-09-21 Cassettes with memories
KR1019940024591A KR100310627B1 (ko) 1993-09-30 1994-09-28 기록매체카세트및기록매체카세트를가지는기록재생장치
US08/713,554 US5907444A (en) 1993-09-30 1996-08-30 Apparatus for recording and/or reproducing information for use with a cassette having a memory and method thereof
JP2004096339A JP3707492B2 (ja) 1993-09-30 2004-03-29 記録再生装置
JP2004095133A JP3675470B2 (ja) 1993-09-30 2004-03-29 記録媒体カセット
JP2004095821A JP3786123B2 (ja) 1993-09-30 2004-03-29 記録媒体カセット

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JPH07105664A true JPH07105664A (ja) 1995-04-21

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ID=17476987

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JP5269775A Pending JPH07105664A (ja) 1993-09-30 1993-10-01 メモリ付カセット

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997047133A1 (fr) * 1996-06-04 1997-12-11 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dispositif d'enregistrement et de reproduction

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WO1997047133A1 (fr) * 1996-06-04 1997-12-11 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dispositif d'enregistrement et de reproduction

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