JPH08129805A - タイミング制御装置 - Google Patents

タイミング制御装置

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Publication number
JPH08129805A
JPH08129805A JP6265944A JP26594494A JPH08129805A JP H08129805 A JPH08129805 A JP H08129805A JP 6265944 A JP6265944 A JP 6265944A JP 26594494 A JP26594494 A JP 26594494A JP H08129805 A JPH08129805 A JP H08129805A
Authority
JP
Japan
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timing
signal
output
rotation
counter
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6265944A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Takahata
弘 高畑
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 マイクロコンピュータの負担を軽減すること
ができるタイミング制御装置を提供する。 【構成】 回転検出手段は、回転体の回転を検出する。
タイミング発生手段320の分周手段330は、カウン
タ321から出力された上記回転体の回転に同期したタ
イミング信号を1/2分周する。上記タイミング発生手
段320の切換え手段331は、上記分周手段330か
ら出力された1/2分周タイミング信号と上記カウンタ
331から出力されたタイミング信号とを切換え選択す
る。上記タイミング発生手段320は、上記切換え手段
331の設定に応じて上記タイミング信号又は1/2分
周タイミング信号に同期したタイミング制御信号を出力
する。制御手段310は、上記回転検出手段からの検出
出力により上記回転体の回転に同期したタイミング信号
が上記カウンタから出力されるように上記クロックを制
御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転体の回転に応じた
動作を行うためのタイミング制御装置に関するものであ
り、例えば、回転ヘッド型のデジタルオーディオテープ
レコーダやノントラッキング方式の回転ヘッド型電子機
器に用いて好適なタイミング制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、回転ヘッド型のデジタルオーデ
ィオテープレコーダ(以下、DAT:Digital
Audio Taperecorderと言う。)やノ
ントラッキング方式の回転ヘッド型電子機器(以下、N
Tと言う。)等の回転ヘッドを備える電子機器では、回
転体である回転ヘッドに応じた動作を行うために、回転
ヘッドに同期したタイミング制御信号を生成することに
より、その動作タイミングを決定している。
【0003】例えば、上記DATとは、回転ドラムに1
80°の角度間隔を持って一対の磁気ヘッドが取り付け
られた回転ヘッドを1秒間当り50回転(=50Hz)
で回転駆動させることにより、磁気テープの走行方向に
対してデジタルオーディオデータを傾斜記録/再生する
ものである。一般に、上記DATでは、ドラム回転数を
100/3Hz、即ち、2000rpmとしている。
【0004】また、上記DATの主な特徴として、上記
DATでは、2時間連続記録を行うことができる縦横7
3×54mm厚さ10.5mmの大きさの小型カセット
を用るため小型軽量化を図ることができる。さらに、回
転ヘッドにより傾斜記録を行うため、磁気テープへの記
録時間の長時間化、小型化、低価格化を図ることができ
る。
【0005】このようなDATでは、一定のタイミング
で記録/再生を行うために、回転ヘッドの回転位相に対
して位相サーボがかけられている。即ち、上記DATで
は、タイミング発生器等により、回転ヘッドの回転位相
から回転ヘッドの位相エラー信号に対応したタイミング
信号を生成し、このタイミング信号で記録再生系の動作
切換えを行っている。
【0006】これにより、例えば、上記DATを小型携
帯用テープレコーダに適用した場合、持ち運びによる振
動等の外乱が与えられた場合を考慮すると、外乱により
回転ヘッドの回転位相がずれたときでもタイミング発生
器からのタイミング信号は上記位相エラー信号に対応し
たものとなるため、回転ヘッドの回転位相とタイミング
信号とは常に同期関係を保つこととなる。従って、回転
ヘッドの回転に同期して、一定のタイミングで記録/再
生を行うことができる。
【0007】しかしながら、回転ヘッドは常に一定の回
転数で回転しているわけではなく、ローリング等の負荷
変動により位相のみならず速度も変動する。特に、テー
プレコーダのさらなる小型軽量化、消費電力化、或は、
低価格化を図るために、回転駆動源となる回転ヘッドの
モータを1個のみ用いる1モータ制御を行う場合には、
テープ走行駆動用のキャプスタンも同じモータで回転駆
動されることとなる。このため、キャプスタンサーボの
速度制御に伴って、回転ヘッドの回転速度も変動し、回
転位相がロックしたときに誤差が生じる場合がある。
【0008】そこで、本件出願人は、特開昭63−37
808号公報において、回転ヘッドの位相変動のみなら
ず、速度変動に対してもタイミング制御の精度を確保す
ることができるような回転ヘッド型電子機器を提案して
いる。
【0009】即ち、上記回転ヘッド型電子機器の特徴
は、回転ヘッドの回転を検出する回転検出手段と、上記
回転検出手段からの検出出力により位相及び速度制御さ
れるタイミング発生手段を有し、上記回転検出手段から
の位相情報及び速度情報に応じて、上記タイミング発生
手段の位相及び速度を制御することにより、回転ヘッド
の回転が変動したときにもタイミング制御の精度を確保
することとなる。
【0010】また、上記回転検出手段からの位相情報に
対するタイミング発生基準位相の位相差の目標値を、上
記回転検出手段からの速度情報に応じて補正することに
より、回転ヘッドの速度変動に対してもタイミング制御
の精度を確保することとなる。
【0011】例えば、上記回転ヘッド型電子機器は、種
々のタイミング信号を発生するタイミング発生器を備え
ており、上記タイミング発生器は、回転ヘッドの回転に
関する位相情報と速度情報に基いて位相ロック及び速度
追従サーボが施される。また、上記回転ヘッド型電子で
は、回転ヘッド1回転に対するタイミング発生の起点を
示す信号の目標位相を補正すると共に、上記タイミング
発生器におけるタイミング信号の発生の周期を可変(以
下、プログラマブルと言う。)として速度情報に応じて
タイミング制御を行っている。
【0012】例えば、上記タイミング発生器は、図4に
示すように、回転ヘッドの1周期分をフルビットとする
時間軸カウンタ31と、種々のタイミングパターンを発
生するためのデータが格納されたタイミングパターンメ
モリ32と、上記時間軸カウンタ31のクロックを速度
情報に応じて制御するプログラマブル分周器40を備え
ている。
【0013】また、上記タイミング発生器は、例えば、
1チップのマイクロコンピュータ(以下、マイコンと言
う。)の内部に組み込まれており、予め、マイコンによ
りDATの状態、例えば、記録、再生、停止等に応じ
て、データバス46、データバッファ47を介して、ま
た、アドレスバス48、アドレスバッファ49、及び、
セレクタ36を介して、種々のタイミングパターンデー
タがタイミングパターンメモリ32にロードされる。
【0014】一方、マスタクロックCKMSは、プログラ
マブル分周器40で分周されてカウントクロックCKr
となり時間軸カウンタ31に供給され、上記時間軸カウ
ンタ31は、上記カウントクロックCKrに基いてカウ
ント動作を行う。
【0015】ここで、例えば、上記時間軸カウンタ31
がオーバーフローすると、タイミングコントローラ34
を介してリセット信号がイベントカウンタ35に供給さ
れる。このリセット信号により、イベントカウンタ35
はリセットされる。
【0016】上記イベントカウンタ35からの出力
「0」がセレクタ36を介してタイミングパターンメモ
リ32に供給されることにより、タイミングパターンメ
モリ32に記憶されている全32ワード(=アドレス
[0]〜[31])中の第1のワード(=アドレス
[0])のワードがポイントされる。
【0017】上記タイミングパターンメモリ32のアド
レス[0]のワード(=16ビット)中の時間軸データ
(=10ビット)は、コンパレータ33の入力としてラ
ッチされ、上記アドレス[0]のワード中の出力データ
(=6ビット)は、タイミング出力バッファ37を介し
て出力される。この6ビット出力の各ビットが、6種類
のタイミング出力信号STG0〜STG5に各々相当する。
【0018】上記コンパレータ33の入力としてラッチ
された上記時間軸データは、時間軸カウンタ31からの
出力と比較されている。カウント動作している時間軸カ
ウンタ31からの出力が上記時間軸データに一致した時
点で上記コンパレータ33が一致出力を発生し、その一
致出力がタイミングコントローラ34を経由してイベン
トカウンタ35に供給されることにより、上記イベント
カウンタ35はインクリメントされる。
【0019】即ち、イベントカウンタ35が上述したリ
セット信号によりリセットされた次の回の時は、イベン
トカウンタ35からの出力が「0」から「1」に変化
し、タイミングパターンメモリ32の第2のワード(=
アドレス[1])のワードがポイントされ、このワード
データが読みだされる。
【0020】一般的には、インクリメントされたイベン
トカウンタ35からの出力によりポイントされたタイミ
ングパターンメモリ32のワードが読み出され、時間軸
データ(=10ビット)がコンパレータ33の入力とし
てラッチされると共に、出力データ(=6ビット)がタ
イミング出力バッファ37を介して出力ポートに出力さ
れることとなる。
【0021】以上の動作を繰り返すことにより、タイミ
ング出力信号STG0〜STG5についてのタイミングパター
ンメモリ32に記憶された各時間軸データ毎の出力が得
られる。また、時間軸カウンタ31が上記カウントクロ
ックCKrをフルビット相当の1024カウントするこ
とにより時間軸カウンタ31がオーバーフローした際に
は、イベントカウンタ35はリセットされ、再びタイミ
ングパターンメモリ32の第1のワード(=アドレス
[0])のワードから上記動作が繰り返される。上述の
ようなタイミング発生器からの出力されるタイミングパ
ターンの一例を図5に示す。図中の信号aは、回転ヘッ
ドの1回転毎に発生されるパルス信号SPG、信号bは、
回転ドラムに取り付けられている一対の磁気ヘッド(以
下、Aヘッド、Bヘッドと言う。)により記録再生され
る高周波信号(以下、RF信号と言う。)SRF、信号c
は、このタイミング発生器が発生するタイミング出力信
号STGの一例、信号dは、タイミング発生器におけるタ
イミング発生の起点となる位相、即ち、目標位相を示す
信号TG、信号eは、タイミング発生器が発生するタイ
ミングパターンTGの一例を各々示している。
【0022】回転ヘッドは、上述したように、50H
z、即ち、1回転周期TRが20msecで回転駆動さ
れており、上記回転ヘッドの回転基準位置を示すパルス
信号SPGからタイミング発生起点位相信号、即ち、目標
位相信号TGまでの時間をTdとする。この時間Tdは、
回転ヘッドの回転周期TRに対する1回転角度2πに対
する目標位相値θdに相当する。
【0023】上記図5に示すように、一般に、回転ヘッ
ド型のDATは、間欠記録再生であり、回転ヘッドによ
うにヘッドが2系統であれば、回転ヘッド1回転TR
に、Aヘッド,Bヘッドが磁気テープに接触している区
間に記録信号を流したり、再生信号を増幅したりする。
上記図5に信号cとして示しているタイミング出力信号
TGは、例えば、再生アンプのパワーオンタイミングで
ある。即ち、Aヘッド,Bヘッドが磁気テープに接触し
ている区間だけ再生アンプをパワーオンする。上記以外
にも、上述のようなタイミング信号を出力することによ
り、記録電流区間のタイミングや、Aヘッド,Bヘッド
が磁気テープに接触していない区間での信号処理、外部
との通信等、回転ヘッドの回転位相に同期して正確なタ
イミング制御を行う。
【0024】また、例えば、NTにおいても、上述した
DATと同様にしてタイミング制御が行われている。
【0025】上記NTとは、電気的にデータを漏れなく
拾い集め、大容量メモリに記憶し、データを正しい順序
に並べ返るというノントラッキング方式を適用したもの
であり、従来のトラッキングを確保して再生する再生装
置に対して、上記NTでは、仮にトラックに対して再生
トレースが傾いていたとしても全てのデータを正しく読
み取ることができるように、再生時には記録したトラッ
クに対して2倍密度スキャンが行われる。
【0026】この2倍密度スキャンを実現するために、
記録時には、上記図5に示した再生時に対して、図6に
示すように、回転ヘッドの回転数は再生時と同じ回転数
とし、1回転おきにタイミング発生器が発生するタイミ
ング出力信号STGを間引くことで2倍密度スキャンを実
現している。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】ここで、時間軸カウン
タ31からのオーバーフロー出力は、タイミング出力バ
ッファ37からマイコンへの割り込み信号として出力さ
れる。この割り込み信号は、マイコンに対して割り込み
を行い、所定の割り込みプログラムを起動させるための
ものである。この割り込み信号によりマイコンは、例え
ば、回転ヘッドの回転毎にタイミングパターンメモリ3
2の記憶内容を書き換える処理等を行うこととなる。
【0028】しかし、上記図6に示したような、1回転
毎にAヘッドとBヘッドを切り換えて記録する場合、マ
イコンは、割り込み信号に基いて1回転毎にAヘッド用
のタイミングパターンデータPGTAとBヘッド用のタ
イミングパターンデータPGTBをタイミングパターン
メモリ32にロードしていた。このため、マイコンの動
作時間に大きく影響してしまい、マイコンの処理時間の
短縮を図ることができなかった。また、上述のようなタ
イミング発生器によりタイミング制御を行う目的として
はマイコンの負担を軽減することであるが、このような
場合においては、その効果が半減してしまっていた。
【0029】そこで、本発明は、上述の如き従来の実情
に鑑みてなされたものであり、次のような目的を有する
ものである。
【0030】即ち、本発明の目的は、マイクロコンピュ
ータの負担を軽減することができるタイミング制御装置
を提供することにある。
【0031】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明に係るタイミング制御装置は、回転体の回
転を検出する回転検出手段と、上記回転体の回転に同期
したタイミング信号を出力するカウンタのクロックと上
記タイミング信号によりタイミング制御信号を出力する
タイミング発生手段と、上記回転検出手段からの検出出
力により上記回転体の回転に同期したタイミング信号が
上記カウンタから出力されるように上記クロックを制御
する制御手段とを備えるタイミング制御装置であって、
上記タイミング発生手段は、上記カウンタから出力され
たタイミング信号を1/2分周する分周手段と、上記分
周手段から出力された1/2分周タイミング信号と上記
カウンタから出力されたタイミング信号とを切換え選択
する切換え手段とを備え、上記切換え手段の設定に応じ
て上記タイミング信号又は1/2分周タイミング信号に
同期したタイミング制御信号を出力することを特徴とす
る。
【0032】
【作用】本発明に係るタイミング制御装置では、回転検
出手段は、回転体の回転を検出する。タイミング発生手
段の分周手段は、カウンタから出力された上記回転体の
回転に同期したタイミング信号を1/2分周する。上記
タイミング発生手段の切換え手段は、上記分周手段から
出力された1/2分周タイミング信号と上記カウンタか
ら出力されたタイミング信号とを切換え選択する。上記
タイミング発生手段は、上記切換え手段の設定に応じて
上記タイミング信号又は1/2分周タイミング信号に同
期したタイミング制御信号を出力する。制御手段は、上
記回転検出手段からの検出出力により上記回転体の回転
に同期したタイミング信号が上記カウンタから出力され
るように上記クロックを制御する。
【0033】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。
【0034】本発明に係るタイミング制御装置は、例え
ば、回転ヘッド型のデジタルオーディオテープレコーダ
(DAT:Digital Audio Tapere
corder)に適用したものであり、上記DATは、
図1に示すように、回転体である回転ヘッド71と、上
記回転ヘッド71の回転の位相情報及び速度情報を検出
する回転検出手段72と、上記回転検出手段72からの
検出出力により位相及び速度制御されるタイミング発生
手段30とを備えている。
【0035】また、上記DATは、上記タイミング発生
手段30において記録/再生等の動作モードに応じたタ
イミング信号が発生されるように上記タイミング信号の
発生動作を制御するマイクロコンピュータ(以下、マイ
コンと言う。)100と、上記タイミング発生手段30
が発生するタイミング制御信号により記録/再生信号の
入出力が切り換えられる切換え処理部73と、磁気テー
プ3に記録するアナログオーディオ信号が入力される入
力端子13と、上記入力端子13を介して入力されるア
ナログオーディオ信号に対して上記タイミング発生手段
30が発生するタイミング制御信号に応じて記録のため
の信号処理を行う記録処理部74と、上記回転ヘッド7
1により磁気テープ3から読み取られた信号に対して上
記タイミング発生手段30が発生するタイミング制御信
号に応じて再生のための信号処理を行う再生処理部75
と、上記再生処理部75により信号処理が行われた再生
オーディオ信号を出力する出力端子25とを備えてい
る。
【0036】上記回転ヘッド71は、回転ドラム1と、
磁気ヘッド2A,2Bとから成り、上記回転ドラム1に
は、180°の角度間隔を持って一対の磁気ヘッド2
A,2Bが取付けられている。上記磁気ヘッド2A,2
Bの磁気ギャップの角度は、互いに異なるように設けら
れている。このような回転ドラム1は、例えば、1秒間
当り50回転(=50Hz)で回転駆動される。また、
上記回転ドラム1には、磁気テープ3が90°の巻き付
け角度で斜めに巻き付けられており、所定速度で走行駆
動される。従って、磁気ヘッド2A,2Bが交互に磁気
テープ3上を走査することにより、磁気テープ3上に
は、傾斜した記録トラックが形成されることとなる。
【0037】上記切換え処理部73は、磁気ヘッド2
A,2Bを交互に切り換えるヘッド切換えスイッチ11
と、記録アンプ18と、再生アンプ19と、記録信号と
再生信号の入出力を切り換える記録/再生スイッチ12
とを備えている。この切換え処理部73における各スイ
ッチの切換え動作制御は、タイミング発生手段30が発
生するタイミング制御信号により行われる。
【0038】上記記録処理部74は、ローパスフィルタ
14と、アナログ/デジタル変換器(以下、A/D変換
器と言う。)15と、記録信号処理部16と、変調器1
7とを備えている。上記A/D変換器15、上記記録信
号処理部16、及び、上記変調器17における動作制御
は、タイミング発生手段30が発生するタイミング制御
信号により各々行われる。
【0039】上記再生処理部75は、イコライザ/PL
L(Phase Locked Loop)回路20
と、復調器21と、再生信号処理部22と、デジタル/
アナログ変換器(以下、D/A変換器と言う。)23
と、ローパスフィルタ24とを備えている。上記イコラ
イザ/PLL回路20と、上記復調器21と、上記再生
信号処理部22と、上記D/A変換器23における動作
制御は、タイミング発生手段30が発生するタイミング
制御信号により各々行われる。
【0040】上記回転検出手段72は、上記回転ヘッド
71を回転駆動するドラムモータ4と、上記回転ヘッド
71の回転速度に応じた周波数の信号SFGを発生する周
波数発電機(以下、FGと言う。)5と、上記FG5か
らの信号SFGにより速度エラー信号ES及び回転ヘッド
71の回転に関する速度情報を検出する速度サーボ回路
6と、上記回転ヘッド71が1回転する毎に1個のパル
ス信号SPGを発生するパルス発生器(以下、PGと言
う。)8と、上記PG8からのパルス信号SPGにより位
相エラー信号EP及び回転ヘッド71の回転に関する位
相情報を検出する位相サーボ回路9と、上記速度サーボ
回路6により検出された速度エラー信号ESと上記位相
サーボ9回路により検出された位相エラー信号EPとを
加算する加算器7と、上記加算器7からの加算出力を制
御信号として上記ドラムモータ4に供給するアンプ10
とを備えている。
【0041】また、上記FG5は、ドラムモータ4の回
転軸に設けられている。また、上記PG8が発生するパ
ルス信号SPGは、例えば、回転ヘッド71の磁気ヘッド
2Aが磁気テープ3の走査を開始するタイミングで発生
される信号である。
【0042】上記タイミング発生手段30は、切換え処
理部73、記録処理部74、再生処理部75等が回転ヘ
ッド71の回転に同期して動作するように種々のタイミ
ング制御信号を発生する。
【0043】ここで、上記タイミング発生手段30に
は、上述した位相サーボ回路9からの位相情報と、速度
サーボ回路6からの速度情報が供給されている。そし
て、タイミング発生手段30は、回転ヘッド71の回転
に関する位相情報と速度情報に基いて、位相ロック及び
速度追従サーボが施される。この時、回転ヘッド71の
回転位相の目標値は、回転ヘッド71の回転速度が定常
状態の時であり、回転ヘッド71の回転速度が変動した
時、その位相目標値(=時間)がずれることを考慮し
て、回転速度により位相目標値を補正することにより、
それによる誤差を無くしている。
【0044】以下、上記タイミング発生手段30につい
て具体的に説明する。
【0045】即ち、上記タイミング発生手段30は、図
2に示すように、上記図1に示した回転ヘッド71の回
転に同期したタイミング信号又は上記タイミング信号又
は1/2分周タイミング信号に同期したタイミング制御
信号を出力するタイミング発生部320と、上記図1に
示した回転検出手段72からの検出出力により上記回転
ヘッド71の回転に同期したタイミング信号が上記時間
軸カウンタ321から出力されるように上記クロックを
制御する制御手段310ととを備えている。
【0046】上記タイミング発生部320は、上記時間
軸カウンタ321から出力されたタイミング信号を1/
2分周する分周手段330と、上記分周手段330から
出力された1/2分周タイミング信号と上記時間軸カウ
ンタ321から出力されたタイミング信号とを切換え選
択する切換え手段331とを備えている。
【0047】また、上記タイミング発生部320は、後
述するプログラマブル分周器311により分周されたカ
ウントクロックCKTをカウントすることにより上記回
転ヘッド71の回転に同期したタイミング信号を出力す
る時間軸カウンタ321と、上記時間軸カウンタ321
からの出力と後述するタイミングパターンメモリ322
からの出力とを比較するコンパレータ323と、上記時
間軸カウンタ321からのタイミング信号と上記カウン
トクロックCKTによりタイミング制御信号を出力する
タイミングコントローラ324と、上記タイミングコン
トローラ324からのタイミング制御信号をカウントす
るイベントカウンタ325と、上記イベントカウンタ3
25からの出力により読出しアドレスを生成するセレク
タ326と、上記セレクタ326で生成された読出しア
ドレスでタイミングパターンが読み出されるタイミング
パターンメモリ322と、上記タイミングパターンメモ
リ322から読み出されたタイミングパターンをタイミ
ング出力信号STG0〜STG5として出力するタイミング出
力バッファ327と、アドレスバス328と、アドレス
バッファ329とを備えている。
【0048】上記制御手段310は、データバス315
と、データバッファ316と、上記時間軸カウンタ33
0のクロックを上記データバス315を介して供給され
る速度情報に応じて制御するプログラマブル分周器31
1とを備えている。
【0049】また、上記プログラマブル分周器311
は、上記速度情報がマイコン100等により処理された
可変(=プログラマブル)分周用速度情報をビット拡張
する速度レジスタ312と、加算器313と、上記速度
情報に応じて端子341を介して供給されるマスタクロ
ックCKMSを分周する分周レジスタ314とを備えてい
る。まず、タイミングパターンメモリ322は、通常ス
タティックRAM(Random Access Me
mory)が用いられており、例えば、6ビットの出力
データと10ビットの時間軸データとから成る1ワード
(=16ビット)データが32ワード分(=64バイ
ト)の領域が使用される。
【0050】このタイミングパターンメモリ322に
は、マイコン100から、DATの状態、例えば、記
録、再生、停止等に応じて、予め、データバス315と
データバッファ316、また、アドレスバス328とア
ドレスバッファ329、及び、セレクタ326を介し
て、例えば、10ビットの時間軸データや6ビットのタ
イミングパターンデータが設定される。
【0051】また、上記タイミングパターンメモリ32
2へのタイミングパターンデータの設定処理は、マイコ
ン100に対して割り込みを発生することにより行われ
る。ここで、時間軸データは、時間軸カウンタ321の
カウント値に対応するものであり、時間軸カウンタ32
1が示す時刻、即ち、位相及び位置が上記時間軸データ
と一致した時に出力データの各ビットが各々のタイミン
グ出力信号STG0〜STG5となる。即ち、時間軸カウンタ
321からの時刻が上記時間軸データとなる時の6種類
のタイミングパターンTP0〜TP5が、上記6ビットの
出力データの各ビットとして上記タイミングパターンメ
モリ322に記憶されている。
【0052】プログラマブル分周器311は、上記図1
に示した速度サーボ回路6により検出された速度情報
が、マイコン100等により処理された可変(=プログ
ラマブル)分周用速度情報がデータバス315を介して
速度レジスタ312に供給されている。
【0053】この速度レジスタ312からの上記可変分
周用速度情報は、8ビットの2の補数表示データ(−1
28〜+127)となっており、これが必要に応じてビ
ット拡張されて加算器313に供給される。
【0054】上記加算器313からの出力は、分周レジ
スタ314を介して加算器313に戻される。上記分周
レジスタ314には、端子341を介してマスタクロッ
クCKMSが供給されており、上記速度情報に応じて可変
される分周比rで上記マスタクロックCKMSを分周し、
時間軸カウンタ321のカウントクロックCKrを発生
する。この分周比rは、可変分周用速度情報をNSPとす
る時、 r=(NSP+512)/2048 とされており、512/2048=1/4を中心とし
て、384/2048〜639/2048までの範囲で
変化させ得るようになっている。従って、このような可
変分周用速度情報により、上記時間軸カウンタ321の
クロックが制御されることとなる。
【0055】時間軸カウンタ321は、上記回転ヘッド
71の1周期分をフルビットとするカウンタ、例えば、
10ビットのバイナリカウンタで、上記プログラマブル
分周器311から出力されるカウントクロックCKr
カウントするものである。そして、このカウントクロッ
クCKrでトリガされる毎にインクリメントされる。ま
た、上記時間軸カウンタ321は、マスタクロックCK
MSがプログラマブル分周器311に供給され続ける限り
バイナリカウント動作を継続し、上記プログラマブル分
周器311により分周されたカウントクロックCKr
1024で1サイクルが構成される。この時間軸カウン
タ321の1サイクルが最終的なタイミング出力信号S
TG0〜STG5の出力パターンの1サイクルとなる。
【0056】ここで、本実施例では、上記時間軸カウン
タ321の次段にもう一段カウンタを設けてある。即
ち、上記時間軸カウンタ321の次段に設けられた一段
カウンタである分周手段330は、上記時間軸カウンタ
321から出力されるタイミング信号2発で1発のタイ
ミング信号(以下、1/2分周タイミング信号と言
う。)を出力するものである。
【0057】この分周手段330を介して出力される1
/2分周タイミング信号と上記時間軸カウンタ321か
ら出力されるタイミング信号とが切換え手段321に供
給される。
【0058】即ち、上記切換え手段321において、直
接上記時間軸カウンタ321からタイミング信号が供給
される時間軸カウンタ側の端子331aからの出力が1
回転周期で、上記分周手段330を介してタイミング信
号(=1/2分周タイミング信号)が供給される側の端
子331bからの出力が2回転周期となる。
【0059】従って、上記切換え手段321では、上記
図5に示したような、このタイミング発生手段30で発
生するタイミング制御信号の1周期を回転ヘッド1回転
周期とする場合(以下、1回転周期モードと言う。)に
は、直接時間軸カウンタ321から供給されるタイミン
グ信号が選択され、上記タイミング制御信号の1周期を
回転ヘッド2回転周期とする場合(以下、2回転周期モ
ードと言う。)、例えば、上記図6に示したような1回
転毎にAヘッドとBヘッドを切り換えて記録する場合に
は、分周手段330を介して供給される1/2分周タイ
ミング信号が選択される。そして、上記切換え手段32
1で選択されたタイミング信号は、タイミングコントロ
ーラ324に供給される。
【0060】尚、上記切換え手段321におけるタイミ
ング信号の選択切換え制御は、例えば、上記図1に示し
たマイコン100により行われる。
【0061】ここで、例えば、上記時間軸カウンタ32
1がオーバーフローした場合、上記時間軸カウンタ32
1からはリセット信号が出力され、このリセット信号
は、分周手段330と切換え手段331に供給される。
【0062】この場合、上記分周手段330は、上記リ
セット信号によりリセットされる。また、上記切換え手
段331は、時間軸カウンタ321側の端子331aを
選択することにより上記リセット信号をタイミングコン
トローラ324を介してイベントカウンタ325にリセ
ット信号を供給する。
【0063】この時、上記時間軸カウンタ321からの
オーバーフロー出力は、タイミング出力バッファ37か
ら割り込み信号としてマイコン100にも出力される。
この割り込み信号は、マイコンに対して割り込みを行
い、所定の割り込みプログラムを起動させるためのもの
であり、上記割り込み信号により、例えば、回転ヘッド
の回転毎にタイミングパターンメモリ327の記憶内容
を書き換える処理等を行うことができる。
【0064】例えば、2回転周期モードの場合には、マ
イコン100は、切換え手段321で1/2分周タイミ
ング信号が選択されるように制御する。この場合、タイ
ミングパターンメモリ32の記憶内容が書換られる周期
は、1回転モード時の周期に対して1/2周期となる。
【0065】即ち、2回転周期モードの場合、図3に示
すように、初期化時に1度、2回転周期モード時用のタ
イミングパターンデータPGTをタイミングパターンメ
モリ32にロードし、切換え手段321で1/2分周タ
イミング信号を選択することにより、1回転毎に磁気ヘ
ッドA用のタイミングパターンデータと磁気ヘッド2B
用のタイミングパターンデータをタイミングパターンメ
モリ32にロードする必要は無く、そのままAヘッド用
のタイミング制御信号とBヘッド用のタイミング制御信
号を出力することができる。
【0066】また、1回転周期モードの場合には、マイ
コン100は、切換え手段321で1/2分周されてい
ないタイミング信号が選択されるように制御する。例え
ば、上記図5に示したような1回転周期モードの再生時
に上述したような2回転周期モード時の動作を行った場
合、1周目と2周目のタイミングパターンデータは同じ
であるため、タイミングパターンの変化(以下、イベン
トと言う。)の数が2倍となり、即ち、タイミングパタ
ーンメモリ32の使用領域が2倍となり不経済である。
そこで、1回転周期モードの場合には、1/2分周され
ていないタイミング信号を選択する。これにより、1回
転周期モードの場合には、多くのイベント数を使用する
ことができ、タイミングパターンメモリ32を有効に使
用することができる。
【0067】一方、イベントカウンタ325も、上述し
た分周手段330と同様にリセット信号によりリセット
(=「0」クリア)される。このイベントカウンタ32
5からの出力(=「0」)がセレクタ326を介してタ
イミングパターンメモリ322に供給されることによ
り、タイミングパターンメモリ322に記憶されている
全32ワード(=アドレス[0]〜[31])中の第1
のワード(=アドレス[0]のワード)がポイントされ
ることとなる。
【0068】ポイントされた第1のワード(=アドレス
[0]のワード=16ビット)中の時間軸データ(=1
0ビット)は、コンパレータ323の入力としてラッチ
される。また、上記第1のワード中の出力データ(=6
ビット)は、タイミング出力バッファ327を介して6
種類のタイミング出力信号STG0〜STG5として出力され
る。
【0069】上記コンパレータ323の入力としてラッ
チされた時間軸データは、時間軸カウンタ321からの
出力と比較されている。従って、カウント動作している
時間軸カウンタ321からの出力が上記時間軸データに
一致した時点で上記コンパレータ323が一致出力を発
生し、タイミングコントローラ324を介してイベント
カウンタ325に供給することにより、上記イベントカ
ウンタ325はインクリメントされることとなる。
【0070】即ち、上述のようにしてタイミングコント
ローラ324からのリセット信号によりイベントカウン
タ325がリセットされた次の回の時には、イベントカ
ウンタ325からの出力が「0」から「1」に変化し、
タイミングパターンメモリ322の第2のワード(=ア
ドレス[1])のワードがポイントされ、このワードデ
ータが読みだされる。
【0071】一般的には、インクリメントされたイベン
トカウンタ325からの出力によりポイントされたタイ
ミングパターンメモリ322のワードが読み出され、時
間軸データ(=10ビット)がコンパレータ323の入
力としてラッチされると共に、出力データ(=6ビッ
ト)がタイミング出力バッファ327を介して出力され
る。 上述のような構成をしたタイミング発生手段30
の動作を説明する。
【0072】上記図1に示したマイコン100は、DA
Tの状態に応じて、予め、データバス315からデータ
バッファ316を介して、また、アドレスバス328か
らアドレスバッファ329、セレクタ326を介して、
タイミングパターンデータをタイミングパターンメモリ
322にロードする。
【0073】一方、入力端子341に供給されたマスタ
クロックCKMSは、プログラマブル分周器311で分周
されてカウントクロックCKrとなり時間軸カウンタ3
21に供給される。
【0074】上記時間軸カウンタ321は、上記カウン
トクロックCKrに基いてカウント動作を行う。上記時
間軸カウンタ321からのタイミング信号は、分周手段
330と切換え手段331に供給される。
【0075】上記分周手段330は、上記時間軸カウン
タ321からのタイミング信号を1/2分周し、1/2
分周タイミング信号を切換え手段331に供給する。
【0076】上記切換え手段331は、マイコン100
の制御に応じて、上記時間軸カウンタ321からのタイ
ミング信号と上記分周手段330により1/2分周され
た1/2分周タイミング信号とを切換え選択し、選択し
たタイミング信号をタイミングコントローラ324に供
給する。
【0077】ここで、上記時間軸カウンタ321がオー
バーフローすると、リセット信号が分周手段330と、
切換え手段331とタイミングコントローラ324を介
してイベントカウンタ325とに各々供給される。この
リセット信号により、分周手段330とイベントカウン
タ325は各々リセットされる。
【0078】また、上記時間軸カウンタ321からのオ
ーバーフロー出力は、タイミング出力バッファ327を
介して割り込み信号としてマイコン100に供給され
る。上記マイコン100は、割り込み信号に基いてタイ
ミングパターンメモリ322の記憶内容の書換等の処理
を行う。
【0079】一方、上記イベントカウンタ325からの
出力「0」がセレクタ326を介してタイミングパター
ンメモリ322に供給される。
【0080】上記イベントカウンタ325からの出力
「0」によりタイミングパターンメモリ322に記憶さ
れている全32ワード中の第1のワードがポイントされ
る。
【0081】上記タイミングパターンメモリ322の第
1のワード中の時間軸データは、コンパレータ323の
入力としてラッチされる。また、上記第1のワード中の
出力データは、タイミング出力バッファ327を介して
上記第1のワード中の出力データが6種類のタイミング
出力信号STG0〜STG5として出力される。
【0082】また、上記コンパレータ323の入力とし
てラッチされた上記時間軸データは、上記コンパレータ
323で上記時間軸カウンタ321からの出力と比較さ
れる。そして、カウント動作している時間軸カウンタ3
21からの出力が上記時間軸データに一致した時点で一
致出力を発生する。
【0083】上記コンパレータ323から発生される一
致出力は、タイミングコントローラ324を介してイベ
ントカウンタ352に供給される。
【0084】上記イベントカウンタ325は、上記コン
パレータ323からの一致出力によりインクリメントさ
れる。
【0085】従って、イベントカウンタ325からの出
力が「0」から「1」に変化し、タイミングパターンメ
モリ322の第2のワードがポイントされる。そして、
第1のワードがポイントされた場合と同様に、上記タイ
ミングパターンメモリ322の第2のワード中の時間軸
データは、コンパレータ323の入力としてラッチさ
れ、タイミング出力バッファ327からは、上記第2の
ワード中の出力データが6種類のタイミング出力信号S
TG0〜STG5として出力される。
【0086】以上の動作を繰り返すことにより、タイミ
ング出力出力信号STG0〜STG5についてのタイミングパ
ターンメモリ327に記憶された各時間軸データ毎の出
力が得られる。時間軸カウンタ321が上記カウントク
ロックCKrをフルビット相当の1024カウントする
ことにより時間軸カウンタ321がオーバーフローした
際には、分周手段330とイベントカウンタ352は各
々リセットされ、再びタイミングパターンメモリ327
の第1のワード、即ち、アドレス[0]のワードから上
記動作が繰り返される。
【0087】上述のように、分周手段330と切換え手
段321を設けることにより、例えば、ノントラッキン
グ方式の回転ヘッド型電子機器(以下、NTと言う。)
の記録時のように1回転毎に磁気ヘッド2A,2Bを交
互に切り換える場合等でも、分周手段330で得られた
1/2分周タイミング信号を切換え手段321により選
択し出力することにより、タイミングパターンデータの
ロードは初期化時に1度行えばよいため、マイコン10
0の負担を軽くするすることができる。
【0088】また、上記図5に示したDATやNTの再
生時のような1回転周期モードの場合には、1周目と2
周目のタイミングパターンデータは同じであるため、分
周手段330を介さないタイミング信号を切換え手段3
21により選択し出力することにより、タイミングパタ
ーンメモリ327の領域を有効に使用することができ
る。
【0089】このようなタイミング発生手段30を備え
る上記図1に示したDATの動作を説明する。
【0090】まず、回転ドラム1は、ドラムモータ4に
より回転駆動される。上記ドラムモータ4の回転軸に設
けられたFG5は、回転ドラム1の回転速度に応じた周
波数の信号SFGを発生して速度サーボ回路6に供給す
る。
【0091】上記速度サーボ回路6は、上記FG5から
の信号SFGから速度エラー信号ESを求め、その速度エ
ラー信号ESを加算器7に供給する。
【0092】一方、パルス発振器8は、回転ドラム1が
1回転する毎に1個のパルス信号SPGを発生する。上記
パルス発振器8が発生したパルス信号SPGは、位相サー
ボ回路9に供給される。
【0093】上記位相サーボ回路9は、上記パルス発振
器8が発生したパルス信号SPGから位相エラー信号EP
を求めると共に、回転ドラム1の回転に関する位相情報
を求め、上記位相エラー信号EPを加算器7に供給し、
上記位相情報をタイミング発生手段30に供給する。
【0094】上記加算器7では、上記速度サーボ回路6
からの速度エラー信号ESと、上記位相サーボ回路9か
らの位相エラー信号EPとが加算される。そして、その
加算出力がアンプ10を介してドラムモータ4に制御信
号として供給されることにより、上記ドラムモータ4
は、50Hzで、且つ、パルス信号SPGが同期信号Vsy
ncに同期するように回転駆動制御される。
【0095】上述のようにしてドラムモータ4が回転駆
動制御されると同時に、マイコン100は、DATの状
態に応じて、タイミング発生手段30の切換え手段33
1におけるタイミング信号の選択切換え制御を行う。
【0096】上記タイミング発生手段30は、回転ドラ
ム1の位相、速度に応じて、上記回転ドラム1の1周
期、或は、2周期に同期した種々のタイミング信号を発
生する。
【0097】従って、上記タイミング発生手段30が発
生するタイミング信号に応じて、磁気ヘッド2A,2B
は、ヘッド切換えスイッチ11により交互に切り換えら
れる。 これにより、記録時には、入力端子13からの
アナログオーディオ信号がローパスフィルタ(以下、L
PFと言う。)14を介してアナログ/デジタル(以
下、A/Dと言う。)変換器15に供給される。上記A
/D変換器15は、アナログオーディオ信号をデジタル
オーディオ信号に変換して記録信号処理回路16に供給
する。上記記録信号処理回路16は、上記A/D変換器
15からのデジタルオーディオ信号に、誤り検出処理、
誤り訂正用の符号付加処理、インターリーブ、時間軸圧
縮処理等を施し、それらの各処理を施した信号を変調回
路17に供給する。上記変調回路17は、上記記録信号
処理回路16からの信号を記録に適した信号に変調して
記録信号として出力する。上記変調回路17から出力さ
れる記録信号は、記録アンプ18、及び、記録/再生ス
イッチ12の端子rを介してヘッド切換えスイッチ11
に供給され、上記ヘッド切換えスイッチ11により磁気
ヘッド2A,2Bに交互に供給される。
【0098】また、再生時には、上記磁気ヘッド2A,
2Bにより磁気テープ3から読み取られた再生信号が上
記回転トランス等を介して記録/再生スイッチ12の端
子pに取り出される。上記端子pにより取り出された再
生信号は、再生アンプ19、及び、イコライザ/PLL
(Phase Locked Loop)回路20を介
して復調回路21に供給される。上記復調回路21は、
上記イコライザ/PLL回路20からの再生信号を復調
し、再生信号処理回路22に供給する。上記再生信号処
理回路22は、上記復調回路21からの再生信号に、時
間軸伸長処理、デインターリーブ、誤り訂正処理、誤り
補正処理等を施し、それらの各処理を施した再生信号を
デジタル/アナログ(以下、D/Aと言う。)変換器2
3に供給する。上記D/A変換器23は、上記再生信号
処理回路22からの再生信号をアナログ信号に変換す
る。従って、上記D/A変換器23からの再生オーディ
オ信号は、LPF24を介して出力端子25より取り出
される。
【0099】また、上記タイミング発生手段30からマ
イコン100に割り込み信号が供給された場合、上記マ
イコン100は、所定の割り込み処理を起動する。
【0100】尚、本発明に係るタイミング制御装置は、
上述した本実施例のみに限定されるものではなく、N
T、VTR(ビデオテープレコーダ)等のように、回転
ヘッド等の回転体を備える機器であれば適用することが
できる。
【0101】
【発明の効果】本発明に係るタイミング制御装置では、
回転検出手段は、回転体の回転を検出する。タイミング
発生手段の分周手段は、カウンタから出力された上記回
転体の回転に同期したタイミング信号を1/2分周す
る。上記タイミング発生手段の切換え手段は、上記分周
手段から出力された1/2分周タイミング信号と上記カ
ウンタから出力されたタイミング信号とを切換え選択す
る。上記タイミング発生手段は、上記切換え手段の設定
に応じて上記タイミング信号又は1/2分周タイミング
信号に同期したタイミング制御信号を出力する。制御手
段は、上記回転検出手段からの検出出力により上記回転
体の回転に同期したタイミング信号が上記カウンタから
出力されるように上記クロックを制御する。これによ
り、例えば、ノントラッキング方式の回転ヘッド型電子
機器の記録時のように1回転毎に1対の磁気ヘッドを交
互に切り換える場合等のタイミング制御信号の周期が2
種以上有する場合においても、タイミング制御信号のタ
イミングパターンデータの転送を1回転毎に行う必要が
ないため、マイクロコンピュータの負担を軽減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るタイミング制御装置を適用したデ
ジタルオーディオテープレコーダ(DAT)の構成を示
す図である。
【図2】上記タイミング制御装置の構成を示す図であ
る。
【図3】上記タイミング制御装置における2回転周期モ
ード時の動作を説明するためのタイミングチャートであ
る。
【図4】従来のタイミング制御装置の構成を示す図であ
る。
【図5】上記タイミング制御装置における1回転周期モ
ード時の動作を説明するためのタイミングチャートであ
る。
【図6】上記タイミング制御装置における2回転周期モ
ード時の動作を説明するためのタイミングチャートであ
る。
【符号の説明】 310 制御手段 311 プログラマブル分周器 312 速度レジスタ 313 加算器 314 分周レジスタ 315 データバス 316 データバッファ 320 タイミング発生部320 321 時間軸カウンタ 322 タイミングパターンメモリ 323 コンパレータ 324 タイミングコントローラ 325 イベントカウンタ 326 セレクタ 327 タイミング出力バッファ 328 アドレスバス 329 アドレスバッファ 330 分周手段 331 切換え手段 341 端子

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体の回転を検出する回転検出手段
    と、 上記回転体の回転に同期したタイミング信号を出力する
    カウンタのクロックと上記タイミング信号によりタイミ
    ング制御信号を出力するタイミング発生手段と、 上記回転検出手段からの検出出力により上記回転体の回
    転に同期したタイミング信号が上記カウンタから出力さ
    れるように上記クロックを制御する制御手段とを備える
    タイミング制御装置であって、 上記タイミング発生手段は、 上記カウンタから出力されたタイミング信号を1/2分
    周する分周手段と、 上記分周手段から出力された1/2分周タイミング信号
    と上記カウンタから出力されたタイミング信号とを切換
    え選択する切換え手段とを備え、 上記切換え手段の設定に応じて上記タイミング信号又は
    1/2分周タイミング信号に同期したタイミング制御信
    号を出力することを特徴とするタイミング制御装置。
JP6265944A 1994-10-31 1994-10-31 タイミング制御装置 Withdrawn JPH08129805A (ja)

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