JPH0812967B2 - パラボラアンテナ載置装置 - Google Patents

パラボラアンテナ載置装置

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JPH0812967B2
JPH0812967B2 JP1068922A JP6892289A JPH0812967B2 JP H0812967 B2 JPH0812967 B2 JP H0812967B2 JP 1068922 A JP1068922 A JP 1068922A JP 6892289 A JP6892289 A JP 6892289A JP H0812967 B2 JPH0812967 B2 JP H0812967B2
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parabolic antenna
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mounting
movable
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宏 重本
隼人 土井
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大明電話工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、パラボラアンテナを載置する装置、詳しく
は鉄塔等へ取り付ける前のパラボラアンテナの機能検
査、あるいは鉄塔等へ吊り上げる際の使用に適する装置
に関する。
<従来の技術> 一般にパラボラアンテナを鉄塔のプラット上あるいは
屋上等へ吊り上げるには第7図(A)に示すように、デ
リック(b)等の揚荷装置により、デリック(b)のワ
イヤー(c)をパラボラアンテナ(a)の上部に引っ掛
け、このワイヤー(c)を巻き上げるようにして行われ
ている。しかし、パラボラアンテナ(a)の重量が大型
のもので500kg程度にもなる。このため、パラボラアン
テナ(a)をワイヤー(c)で地面から完全に吊り離す
までの間に、パラボラアンテナ(a)が地面に引きずら
れて、その反射鏡にキズが付く危険性がある。そこで、
これを防止するため、従来からパラボラアンテナ(a)
が地面から完全に吊り離されるまでは、6人程度の人間
がパラボラアンテナ(a)を持ち上げて、キズを付けな
いように補助作業を行っている。
ところが、上述のように、パラボラアンテナ(a)が
重いことに加え、その作業中、玉掛け作業範囲内及び吊
り荷の下へ作業員が入ることとなり、非常に危険なもの
であり、また、多くの人員を必要とするため経費を要す
るという課題を有する。
一方、パラボラアンテナが正常な機能を備えたもので
あるか否かを検査する必要がある。通常、この検査は、
パラボラアンテナの下部に導波管を取り付けて行うもの
であるが、鉄塔等への吊り上げ作業が上述のように大変
な労力を要するため、予めその吊り上げ作業の前に行わ
れる。しかし、運送トラック等から降ろした状態ではパ
ラボラアンテナ下部に導波管を取り付けることができな
い。そこで従来からこの検査作業は、第7図(B)に示
すように、パラボラアンテナ(a)の下部にコンクリー
トブロック(d)…(d)を敷き、パラボラアンテナ
(a)の下部を受かすようにして行われている。
ところが、コンクリートブロック(d)等を敷く作業
自体が危険であるとともに、この様な不安定な状態にあ
るパラボラアンテナ(a)の下方で導波管(e)の取り
付け作業を行わなければならず、危険であるという課題
を有する。
また、この検査においては、パラボラアンテナの上方
に建物等の障害物があると、電波がその障害物にあたっ
てしまい、正確な検査が行えない。このため、従来第7
図(C)に示すように、パラボラアンテナ(a)の上部
の一端にワイヤー(c)を取り付け、チル等で引っ張る
ことにより、パラボラアンテナ(a)の向きを変えて行
われており、大変な労力を必要とする。
さらに、パラボラアンテナを運送トラック等より降ろ
した位置から、デリックのワイヤー垂下位置までの間、
パラボラアンテナを移送しなければならない。しかし、
パラボラアンテナを地面に引きずって運ぶと、反射鏡に
キズを付けることになる。従って、この間を6人程度の
人間が、持ち上げて運ばなければならず、経済的にも安
全面においても課題となっている。また、この際人間が
運ぶため、反射鏡にキズを付ける場合もあった。
一方、実開昭57−78104号公報、あるいは実開昭59−4
6009号公報には、パラボラアンテナを載置して適宜移送
できるものが提案されている。これらのものは、例えば
第8図(A)に示すように、基台(a)と、パラボラア
ンテナ(b)を載置して係止できる載置部材(c)とを
備え、そして、載置部材(c)を、基台(a)の所定位
置に軸支してその軸支した部分(d)を軸にして回動で
きるようになし、第8図(B)に示すように載置部材
(c)をその部分(d)を軸に回動操作することにより
載置部材(c)を基台(a)に対して横向けた状態から
適宜角度に傾けた状態に調整できるようにしたものであ
る。
しかしながら、載置部材(c)を基台(a)に対して
横向けた第8図(A)に示すような状態では載置したパ
ラボラアンテナ(b)の重心が基台(a)の左端から中
央部よりの位置にかかるが、載置部材(c)を基台
(a)に対して傾けていくとそれに伴ってパラボラアン
テナ(b)の重心が基台(a)の左方側に移動し、載置
部材(c)を基台(a)に対して傾けた第8図(B)に
示すような状態では、パラボラアンテナ(b)の重心が
基台(a)の左端近傍にかかってしまう。その結果、基
台(a)が不安定な状態とり、基台(a)ごと左方側に
傾くおそれがある。従って、これら実開昭57−78104号
公報、あるいは実開昭59−46009号公報に開示されてい
るような機構の装置を、500Kg程度の大型のパラボラア
ンテナを鉄塔等に取り付ける際に使用したのでは、周囲
の作業者が危険であり、パラボラアンテナの下部に導波
管の取付け等の作業も危険を伴い、行えない。その一
方、仮に載置部材(c)を基台(a)に対して立てかけ
た際、基台(a)ごと左方側に傾かないように予め基台
(a)の左方側を延設しておくことも考えられるが、そ
の場合は、基台(a)の長さが長くなってしまい、その
結果、装置全体が大型化してしまう。特に、500Kg程度
の大型のパラボラアンテナを載置できる装置では、相当
な大きさのもになってしまい、装置自体の取扱いに大変
な労力がいるものとなってしまう。
<発明が解決しようとする課題> 本発明は、叙上の点に鑑み提案されたもので、基台に
対し載置部材を横向けたて場合のみならず、傾けた場合
にも常時パラボラアンテナを安定した状態で載置してお
くことができ、周囲の作業者が安全に作業できるパラボ
ラアンテナ載置装置を提供することを目的とする。
<課題を解決するための手段> 本発明は、次の特徴を有するパラボラアンテナ載置装
置を提供することにより、上記課題を解決する。
本発明は、基台(10)と、パラボラアンテナ(2)を
載置するための載置部材(20)と、この載置部材(20)
を可動させるための可動装置(30)とを備える。
載置部材(20)は、その上面にパラボラアンテナ
(2)を係止する係止手段(24)…(24)を備える。そ
して、この載置部材(20)の一端側が、基台(10)に回
動自在に、且つ基台(10)の一端側から略中央位置
(P)までの範囲、自在に摺動できるように接続される
ことにより載置部材(20)がその一端側を軸に回動して
基台(10)に対し適宜角度をなすようになされる。
可動装置(30)は、可動軸(31)と、この可動軸(3
1)を可動させる可動手段(32)とを備える。
可動軸(31)の一端側は、基台(10)の他端側に回動
自在に取り付けられる。一方、可動軸(31)の他端側
は、載置部材(20)に回動自在に取り付けられる。
可動手段(32)は、可動軸(31)の他端側を基台(1
0)に対して上下方向に可動させるとともに、その可動
範囲内における適宜位置で停止できるようになされたも
のである。
そして、この可動手段(32)によって可動軸(31)の
他端側が上方向へ可動させられるに伴い載置部材(20)
の一端側が基台(10)の一端側から中央部(P)方向に
かけて摺動しつつ他端側が基台(10)に対して上方向へ
押し上げられ、可動軸(31)の他端側が下方向へ可動さ
せられるに伴い載置部材(20)の一端側が基台(10)の
中央部(P)から一端側にかけて摺動しつつ他端側が基
台(10)に対して下方向へ戻されるようになされたもの
である。
<作 用> 本発明においては、載置部材(20)の一端側を、基台
(10)に回動自在に、且つ基台(10)の一端側から略中
央位置までの範囲、摺動できるように接続するととも
に、その一端側を載置部材(20)の回動の軸とするた
め、基台(10)に対して載置部材(2)を横向きにした
第1図の状態から所定角度に傾ける場合は、第3図に示
すように可動手段としてのシリンダー(32)の作動によ
って可動軸(31)を押し上げ、載置部材(20)に取り付
けた可動軸(31)の右端を上方向へ可動させると、それ
に伴い、載置部材(20)の右端側に設けた回転ローラ
(22a)(22a)が基台(10)の右端側から中央部(P)
にかけて転がり摺動する。一方、載置部材(20)の左端
側は、回転ローラ(22a)(22a)を軸にして回動し、基
台(10)に対して基台(10)の左端側から中央部(P)
にかけて移動しつつ上方向へ押し上げられる。そして、
載置部材(20)は、最終的に、右端側の回転ローラ(22
a)(22a)が基台(10)の略中央部(P)に来るまで可
動し、基台(10)に対して漸次傾いていく。その際、載
置部材(20)が傾くにつれてその右端側が基台(10)の
中央部(P)側に転がり摺動するため、パラボラアンテ
ナ(2)の重心を、常時基台(10)の略中央部(P)に
かけることができる。従って、常時装置全体を安定した
状態に維持でき、従来のように載置部材(20)を傾けた
場合にパラボラアンテナ(2)の重心が基台(10)の端
部に移動して基台(10)ごと傾いてしまうようなことを
確実に防止できる。
<実施例> 以下、図面に基づいて本発明の実施例を具体的に説明
する。
第1図は本発明のパラボラアンテナ載置装置の一実施
例を示す側面図であり、第2図は平面図を示す。
本発明のパラボラアンテナ載置装置(1)は基台(1
0)と、この基台(10)に接続され、パラボラアンテナ
(2)を載置する載置部材(20)と、この載置部材(2
0)を可動させる可動装置(30)とから構成されてな
る。
基台(10)は長尺体からなり、その内部に長手方向に
沿う空間部(11)を有する。そして、この空間部(11)
の左右両内側面には、後端部から中央にかけて夫々長溝
(16)(16)を設け、後述する載置部材(20)の一端側
が、この長溝(16)(16)内を可動できるようにしてい
る。
また、基台(10)の外周壁には、その前部と後部に夫
々一対の脚部(12)…(12)と、一体の車輪(15)…
(15)とを取り付けている。脚部(12)は、接続部材
(13)と脚(14)とから構成され、接続部材(13)の一
端が基台(10)に軸止され、他端が脚(14)を螺合す
る。脚(14)は下部に円板状の地面接地部(14a)を備
えるとともに、上部に雄ネジ部(14b)を備え、この雄
ネジ部(14b)が接続部材(13)に螺合され、長さ調節
可能となっている。このように、接続部材(13)を基台
(10)に軸止することにより、使用時には各々の接続部
材(13)…(13)を拡げて安定性を増すことができ、基
台(10)の幅(l1)を短く設定することができる。一
方、不使用時には、基台(10)側面側に回動してたた
み、コンパクト化することができる。
尚、この脚部(12)の接続部材(13)と基台(10)と
を接続する軸を着脱自在とし、この軸を外すことによ
り、それ等を分割可能にして、この装置(1)自体を移
送する際、便宜なものとしている。
車輪(15)…(15)は、このパラボラアンテナ載置装
置(1)を所定場所に移動させるものである。
これにより、パラボラアンテナを所定場所へ容易に搬
送させることができる。
載置部材(20)は一端が基台(10)に回動自在に接続
される載置本体(21)と、この載置本体(21)に連結さ
れる連結部材(22)の二つの長尺体から構成される。そ
して、これ等二つの長尺体が十字形をなすように連結さ
れてなる。
載置本体(21)は、その一端の両側面に夫々、回転ロ
ーラ(22a)(22a)が取り付けられ、この回転ローラ
(22a)(22a)が基台(10)の長溝(16)(16)に嵌入
され、基台(10)に接続されている。
尚、この回転ローラ(22a)(22a)は載置本体(21)
に固定された軸(22b)の両端に、ベアリングを介して
回動可能に取り付けられたものである。
また、載置本体(21)の中央部には、孔(23)を穿設
している。
一方、連結部材(22)は、その中央部に載置本体(2
1)と同様の孔(23)が穿設されてなる。そして、載置
本体(21)の中央部に、この連結部材(22)が、夫々の
孔(23)(23)同士が合致するように置かれて連結され
る。こうすることにより、これ等の孔(23)(23)が、
パラボラアンテナ(2)を載置したとき、そのパラボラ
アンテナの導波管接続部の逃げ部となるとともに、その
導波管接続部に導波管を下面から接続可能にする。
また、この実施例における載置本際(21)と連結部材
(22)との連結手段には、ボルトによる固定を採用し、
両者(21)(22)を着脱可能としている。こうすること
により、パラボラアンテナ載置装置(1)を移送する
際、分割してコンパクト化できる便宜なものとなる。
尚、載置本体(21)は、実施例のように、2つの別体
のものから構成するものに限らず、一体的に形成しても
良く、また、形状もこれに限らず、例えば円形状に形成
する等、載置に適する形状に適宜変更できるものであ
る。
一方、これ等、載置本体(21)と連結部材(22)との
上面には、パラボラアンテナ(2)を載置して係止する
係止手段としての係止部材(24)…(24)を夫々同一面
上となるように二個ずつ、計四個パラボラアンテナ
(2)の裏面に設けた鉄塔取付金具(2a)に対応する位
置に備えている。この係止部材(24)は第4図に示すよ
うに載置台(25)と、この載置台(25)に軸止される係
止爪(26)と、この係止爪(26)を可動させる可動部材
とからなる。
載置台(25)は、上面にパラボラアンテナ(2)の鉄
塔取付金具(2a)を載置する載置面(25a)と、鉄塔取
付金具(2a)の側面に当接する受け部(25b)とを備え
ている。受け部(25b)は、載置部材(20)を傾けたと
き、パラボラアンテナ(2)の鉄塔取付金具(2a)を、
この受け部(20)で受け、すべり落ちないようにするた
めのものである。
また、対向する両側面には、一端側に係止爪(26)を
軸止する係止爪軸止部(25d)と、他端側に可動部材を
軸止する可動部材軸止部(25e)とを夫々有する。
係止爪(26)は、上端にパラボラアンテナ(2)を係
止する係止部(26a)を有し、下端に可動部材に接続さ
れる接続部(28)を有する。そして、この係止部(26
a)と、接続部(28)との略中央部が載置台(25)の係
止爪軸止部(25d))に軸止されてなる。
可動部材は、本実施例では油圧シリンダー(27)が使
用され、この油圧シリンダー(27)のロッド(27a)が
係止爪(26)の接続部(28)に連結ピン(28a)により
連結される。そして、この連結ピン(28)の両端が載置
台(25)の両側面に設けた案農溝(29)(29)に遊嵌さ
れ、この案内溝(29)(29)内を可動する。また、油圧
シリンダー(27)のシリンダー本体の基端側が載置台
(25)の可動部材軸止部(25e)に軸止されてなる。
この様に構成されることにより、係止爪(26)の係止
部(26a)は、油圧シリンダー(27)のロッド(27a)の
作動に伴い、載置台(25)の係止爪軸止部(25d)を軸
として回動する。これにより、パラボラアンテナ(2)
を載置台(25)に載せる、あるいは、外す際、係止爪
(26)の係止部(26a)が邪魔になることはない。
本実施例では、後述するように、これ等、四つの係止
部材(24)…(24)の油圧シリンダー(27)…(27)を
分配ブロックに接続し、一つの操作ボタンにより、それ
等を同時に作動できるようにしている。
これ等の係止部材(24)…(24)は、載置本体(2
1)、連結部材(22)の上面に、摺動可能に取り付けら
れる。
詳しくは、係止部材(24)の下端に、雌ネジ部を有す
る支持部材(42)を設ける。そして、この支持部材(4
2)を、載置部材(21)、連結部材(22)の内部に回動
可能に取り付けた、雄ネジを刻設した長尺状のシャフト
(40)に螺合させて係合させる。また、シャフト(40)
の一端側は、載置本体(21)、連結部材(22)より突出
し、その先端にシャフト(40)を回すハンドル(41)が
取り付けられている。そして、ハンドル(41)を回すこ
とにより、係止部材(24)が、シャフト(40)に沿って
案内され、係止部(24)…(24)の下面に設けた摺動面
(25e)…(25e)が載置本体(21)、連結部材(22)の
上面を長手方向(第4図左右方向)に摺動する。
次に、可動装置(30)について説明する。
可動装置(30)は第5図に示すように、可動軸(31)
と、この可動軸(31)を可動させる可動部材とからな
る。可動軸(31)は、一端が載置部材(20)に軸止さ
れ、他端が基台(10)に軸止されてなる。可動部材は、
本実施例では、油圧シリンダー(32)が使用され、この
油圧シリンダー(32)のロッド(32a)先端が可動軸(3
1)に軸止され、シリンダー本体基端が基台(10)に軸
止される。この油圧シリンダー(32)のロッド(32a)
の作動により、可動装置(30)が、載置部材(20)を押
し上げ、且つ、その押し上げた適宜位置で停止させるこ
とができる。さらに、押し上げた載置部材(20)を下げ
ることができる。
ここで、本装置(1)の油圧装置の回路を第6図に基
づいて説明する。載置部材(20)の係止部材(24)…
(24)の油圧シリンダー(27)…(27)が分配ブロック
(50)に接続され、四つの係止部材(24)…(24)の係
止爪(26)…(26)の作動を一つの操作で同時に行なえ
るようにしている。そして、この分配ブロック(50)
が、アキュムレータ(54)を介し、切換弁(51)に接続
され、さらに切換弁(51)から油圧ポンプ装置(53)に
接続されてなる。切換弁(51)により、油圧シリンダー
(27)のロッド(27a)の作動、停止を自在に行い、そ
のロッド(27a)の動きを利用して係止爪(26)を作動
させるようにしている。また、アキュムレータ(54)
は、故障等の際、回路の機能を保持できるように備えた
ものである。
一方、可動装置(30)の油圧シリンダー(32)は、ア
キュムレータ(55を介して切換弁(52)に接続され、さ
らに油圧ポンプ装置(53)に接続されてなり、この切換
弁(52)により、ロッド(32a)の作動、停止が行われ
るようになされている。
次に、このパラボラアンテナ載置装置(1)の使用方
法を説明する。
まず、基台の脚部(12)…(12)の脚(14)の長さ
を調節して安定した状態にする。
そして載置部材(20)を傾けない状態、即ち第1図の
状態で、四つの係止部材(24)…(24)の位置をパラボ
ラアンテナの鉄塔取付金具(2a)…(2a)の位置に、ハ
ンドル(41)…(41)を回して位置合わせする。そし
て、係止部材(24)…(24)の載置台(25)…(25)に
パラボラアンテナ(2)を、その鉄塔取付金具(2a)…
(2a)が載置台(25)…(25)に載せるように載置す
る。この後、係止部材(24)…(24)の受け部(25b)
…(25b)を鉄塔取付金具(2a)…(2a)に当接させ
る。これにより、パラボラアンテナ(2)は水平方向に
動くことがなくなる。
次に、係止部材(24)の油圧シリンダー(27)を操
作ボタンにより作動させ、係止爪(26)の係止部(26
a)を鉄塔取付金具(2a)の上方から押圧させる。これ
により、パラボラアンテナ(2)は載置台(25)から浮
くようなことはなくなる。しかも、パラボラアンテナ
(2)の係止手段として油圧シリンダー(27)を使用し
て、その作動を利用することにより、パラボラアンテナ
(2)の下方で、作業を行うことなく、遠隔操作するこ
とができ、安全にパラボラアンテナ(2)を係止するこ
とができる。
パラボラアンテナ(2)の機能検査を行う際は、載
置部材(20)を基台(10)に対し傾けた状態にする。傾
けるには、可動装置(30)の油圧シリンダー(32)を操
作ボタンにより作動させ、油圧シリンダー(32)のロッ
ド(32a)を突出させる。これにより、可動軸(31)
が、基台(10)に軸止された軸止部を軸として、上方へ
回動する。そして、この可動軸(31)の動きにより載置
部材(20)は、その一端側の回転ローラ(22a)(22a)
が、基台(10)の長溝(16)内を油圧シリンダー(32)
側へ転がり、第1図、第3図の左方向へ引き寄せられる
とともに、他端が、回転ローラ(22a)(22a)を軸とし
て上方へ回動する。そして、適宜角度をなす位置で操作
ボタンを離す。これにより、油圧シリンダー(32)のロ
ッド(32a)の作動が止まり、載置部材(20)が、基台
(10)に対し、傾いた状態で停止する。この際、載置部
材(20)の回転ローラ(22a)(22a)の位置が基台(1
0)の長手方向の略中央(p)に配位されるため、安定
性のあるものとなり、基台(10)の長さ(l2)を短く設
定でき、装置(1)自体をコンパクト化できる。
以上のように載置部材(20)を傾けることにより、パ
ラボラアンテナ(2)の下部に、載置部材(20)の孔
(23)を介して、導波管を容易に接続でき、機能検査を
行うことができる。
また、パラボラアンテナ(2)の上方に建物等の電波
障害物が有る場合には、載置部材(20)の角度を適宜調
節する。これにより、パラボラアンテナ(2)の向きを
自在に変えることができ、電波障害物のない方向へ向け
ることができる。
パラボラアンテナ(2)を鉄塔等へ吊り上げる際
は、デリックのワイヤー垂下点まで、このパラボラアン
テナ載置装置(1)を押して移送する。車輪(15)…
(15)により、容易に且つ、パラボラアンテナ(2)の
反射鏡にキズを付けることなく、移送することができ
る。これによって、従来、複数の人間により、行われて
いた移送作業を経済的に且つ、安全に行うことができ
る。
尚、この際、上述のように、パラボラアンテナ(2)
が確実に係止されているとともに、基台(10)の受ける
荷重も基台(10)の中央(p)で受けており、安定性が
あるため、載置部材(20)を基台(10)に対し傾けた状
態でも行うことができる。次に載置部材(20)を傾けた
状態でパラボラアンテナ(2)の上部にワイヤーを係止
する。そしてワイヤーをある程度張った状態で係止部材
(24)…(24)の係止爪(26)を操作ボタンにより外
す。この状態では、パラボラアンテナ(2)の鉄塔取付
金具(2a)が英姿部材(24)の受け部(25b)に当接し
ているため、パラボラアンテナ(2)が地面にすべり落
ちることはない。そして、ワイヤーを巻き上げると同時
に、載置部材(20)を操作ボタンにより徐々に下方へ下
ろす。これにより、パラボラアンテナ(2)の反射鏡等
にキズを付けることなく吊り上げることができる。
従って、この一連の吊り上げ作業を遠隔操作すること
により、パラボラアンテナ(2)の近傍で行う必要がな
くなり、安全性を確保することができる。また、従来、
複数の人間により行っていた作業を、一人の人間がボタ
ン操作することにより行うことができる。
尚、実施例において、載置部材(20)の一端側に回転
ローラ(22a)(22a)を取り付け、基台(10)に対し回
動自在且つ前後方向に可動させるようにしているが、こ
れに限らず、例えば基台(10)の特定の部分に回動自在
に取り付け、可動装置(30)の可動軸(31)を無くし、
油圧シリンダー(32)のロッド(32a)を直接、載置部
材(20)に接続させるようにしても良く、適宜変更でき
るものである。
また、可動装置(30)を駆動源としての油圧シリンダ
ー(32)を使用し、その動きを利用して行っているが、
これに限らず、例えば油圧シリンダー(32)に変え、電
動機、ジャッキ等を使用しても良いものである。
さらに、本実施例では可動装置(30)における停止手
段を油圧シリンダー(32)を使用し、切換弁(52)によ
り行うようにしているが、例えば、油圧シリンダーに変
え、電動機等を使用して電気的に、あるいは、ジャッキ
等を使用して機械的な停止手段を使用しても良いもので
ある。
一方、係止部材(24)の係止爪(26)も、油圧シリン
ダー(27)の動きを利用して行っているが、これに限ら
ず、例えば油圧シリンダー(27)に変え、係止爪(26)
で、パラボラアンテナ(2)の鉄塔取付金具(2a)を押
さえた後、ボルト等により係止爪(26)を固定するよう
な機械的な方法、あるいはまた、電気的な方法により行
うようにしても良く、適宜変更できるものである。
又、本実施例においては、油圧装置を使用して遠隔操
作するようにしているが、これに限らず、例えば電動機
等から導線を導く等して遠隔操作するようにしても良
い。
<発明の効果> 以上、本発明のパラボラアンテナ載置装置は、基台
(10)に対する載置部材(20)の傾きにかかわらず、常
時パラボラアンテナ(2)の重心を基台(10)の中央部
(P)付近にかけることができる。従って、常時装置全
体を安定した状態に維持でき、従来のように載置部材
(20)を傾けた場合にパラボラアンテナ(2)の重心が
基台(10)の端部に移動して基台(10)ごと傾いてしま
うようなことを確実に防止できる。
これにより、基台(10)の長さを短くしてコンパクト
なものにでき、使用便宜で、しかも、パラボラアンテナ
の下部への導波管の取付けや種々の作業を安全に行うこ
とができる。特に500Kg程度の大型のパラボラアンテナ
を鉄塔等に取り付ける際に使用するものとして適したも
のとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す側面図であり、第2図
は平面図、第3図は載置部材を傾けた状態を示す側面
図、第4図は係止部材を示す説明図、第5図は可動装置
を示す説明図、第6図は油圧装置の回路図を示す説明
図、第7図(A)、第7図(B)、第7図(C)は従来
例を示す説明図である。又、第8図(A)は、他の従来
例の側面図、第8図(B)は、第8図(A)の従来例の
載置部材を基台に対して傾けた状態の側面図である。 (1)……パラボラアンテナ載置装置、(2)……パラ
ボラアンテナ、(10)……基台、(20)……載置部材、
(21)……載置本体、(22)……連結部材、(22a)…
…回転ローラ、(24)……係止部材、(27)……油圧シ
リンダー、(30)……可動装置、(32)……油圧シリン
ダー。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基台(10)と、パラボラアンテナ(2)を
    載置するための載置部材(20)と、この載置部材(20)
    を可動させるための可動装置(30)とを備え、 載置部材(20)が、その上面にパラボラアンテナ(2)
    を係止する係止手段(24)…(24)を備え、この載置部
    材(20)の一端側が、基台(10)に回動自在に、且つ基
    台(10)の一端側から略中央位置(P)までの範囲、自
    在に摺動できるように接続されることにより載置部材
    (20)がその一端側を軸に回動して基台(10)に対し適
    宜角度をなすようになされ、 可動装置(30)が、可動軸(31)と、この可動軸(31)
    を可動させる可動手段(32)とを備え、 可動軸(31)の一端側が、基台(10)の他端側に回動自
    在に取り付けられ、可動軸(31)の他端側が、載置部材
    (20)に回動自在に取り付けられ、 可動手段(32)が、可動軸(31)の他端側を基台(10)
    に対して上下方向に可動させるとともに、その可動範囲
    内における適宜位置で停止できるようになされたもので
    あり、 この可動手段(32)によって可動軸(31)の他端側が上
    方向へ可動させられるに伴い載置部材(20)の一端側が
    基台(10)の一端側から中央部(P)方向にかけて摺動
    しつつ他端側が基台(10)に対して上方向へ押し上げら
    れ、可動軸(31)の他端側が下方向へ可動させられるに
    伴い載置部材(20)の一端側が基台(10)の中央部
    (P)から一端側にかけて摺動しつつ他端側が基台(1
    0)に対して下方向へ戻されるようになされたものであ
    ることを特徴とするパラボラアンテナ載置装置。
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