JPH0812941A - ポリエステルイミド絶縁塗料の製造方法 - Google Patents
ポリエステルイミド絶縁塗料の製造方法Info
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- JPH0812941A JPH0812941A JP6170455A JP17045594A JPH0812941A JP H0812941 A JPH0812941 A JP H0812941A JP 6170455 A JP6170455 A JP 6170455A JP 17045594 A JP17045594 A JP 17045594A JP H0812941 A JPH0812941 A JP H0812941A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ポリエステルイミドのイミド形成成分として
芳香族ジアミンを使用しないポリエステルイミド絶縁塗
料の製造方法および芳香族ジアミンを使用しないポリエ
ステルイミドを使用する絶縁塗料の製造方法の提供。 【構成】 有機溶剤中で、(A)芳香族トリカルボン酸
無水物と、(B)芳香族ジイソシアネートあるいはマス
キングされた芳香族ジイソシアネートと、(C)二価ア
ルコールと、(D)三価アルコールおよび(E)多価カ
ルボン酸あるいはその誘導体を加熱下に反応させ、得ら
れるポリエステルイミド含有反応液を希釈する。
芳香族ジアミンを使用しないポリエステルイミド絶縁塗
料の製造方法および芳香族ジアミンを使用しないポリエ
ステルイミドを使用する絶縁塗料の製造方法の提供。 【構成】 有機溶剤中で、(A)芳香族トリカルボン酸
無水物と、(B)芳香族ジイソシアネートあるいはマス
キングされた芳香族ジイソシアネートと、(C)二価ア
ルコールと、(D)三価アルコールおよび(E)多価カ
ルボン酸あるいはその誘導体を加熱下に反応させ、得ら
れるポリエステルイミド含有反応液を希釈する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリエステルイミド絶
縁塗料の新規な製造方法に関する。
縁塗料の新規な製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電気絶縁塗料等の被膜形成物とし
て、多数のものが知られ、且つ広く使用されており、そ
の用途に従って各種のグレ−ドのものが使用されてい
る。近年、電気機器類の小型化、高性能化に伴い電気絶
縁塗料に要求される性能も厳しくなり、高度の耐熱性と
各種特性のバランスの良いポリエステルイミド絶縁塗料
の需要が増加している。
て、多数のものが知られ、且つ広く使用されており、そ
の用途に従って各種のグレ−ドのものが使用されてい
る。近年、電気機器類の小型化、高性能化に伴い電気絶
縁塗料に要求される性能も厳しくなり、高度の耐熱性と
各種特性のバランスの良いポリエステルイミド絶縁塗料
の需要が増加している。
【0003】ポリエステルイミド絶縁塗料として、エチ
レングリコ−ル、グリセリン、テレフタル酸またはその
誘導体、無水トリメリット酸、ならびに4,4′−ジア
ミノジフェニルメタンを原料とするポリエステルイミド
が被膜形成物として長年に渡り使用されてきた。ポリエ
ステル樹脂の分子構造中にイミド基を含有させることの
有効性については、特公昭38−21500号公報に既
に記載されている。
レングリコ−ル、グリセリン、テレフタル酸またはその
誘導体、無水トリメリット酸、ならびに4,4′−ジア
ミノジフェニルメタンを原料とするポリエステルイミド
が被膜形成物として長年に渡り使用されてきた。ポリエ
ステル樹脂の分子構造中にイミド基を含有させることの
有効性については、特公昭38−21500号公報に既
に記載されている。
【0004】また、ポリエステルイミド絶縁塗料に耐熱
性を付与する方法としては、分子構造中にイソシアヌル
結合を導入する方法が特公昭45−33146号公報に
より提案され、多価アルコ−ル成分としてトリス(2−
ヒドロキシエチル)イソシアヌレ−トを使用する方法が
20数年に渡り実施されてきた。
性を付与する方法としては、分子構造中にイソシアヌル
結合を導入する方法が特公昭45−33146号公報に
より提案され、多価アルコ−ル成分としてトリス(2−
ヒドロキシエチル)イソシアヌレ−トを使用する方法が
20数年に渡り実施されてきた。
【0005】上記のポリエステルイミドのイミド形成成
分としては、芳香族トリカルボン酸あるいはその無水物
と芳香族ジアミンが用いられており、使用される芳香族
ジアミンとしては価格的に安価な4,4′−ジアミノジ
フェニルメタン(以下DAMと略称する)が用いられて
きた。
分としては、芳香族トリカルボン酸あるいはその無水物
と芳香族ジアミンが用いられており、使用される芳香族
ジアミンとしては価格的に安価な4,4′−ジアミノジ
フェニルメタン(以下DAMと略称する)が用いられて
きた。
【0006】ところが、イミド形成成分の一つであるD
AMは、IARC(国際がん研究機関)、米国NTP
(国家毒性プログラム)、ACGIH(米国産業衛生専
門家会議)等の評価結果から、発がん性が疑われる物質
とされ、日本国内では平成元年に指定化学物質に指定さ
れた。
AMは、IARC(国際がん研究機関)、米国NTP
(国家毒性プログラム)、ACGIH(米国産業衛生専
門家会議)等の評価結果から、発がん性が疑われる物質
とされ、日本国内では平成元年に指定化学物質に指定さ
れた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ポリ
エステルイミド絶縁塗料の製造においてDAMを用いる
ことなく、DAMを用いたポリエステルイミドと同等の
絶縁塗料性能を有するポリエステルイミド絶縁塗料の製
造方法を提供することにある。
エステルイミド絶縁塗料の製造においてDAMを用いる
ことなく、DAMを用いたポリエステルイミドと同等の
絶縁塗料性能を有するポリエステルイミド絶縁塗料の製
造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、有機溶
剤中で、(A)芳香族トリカルボン酸無水物と、(B)
芳香族ジイソシアネ−トあるいはマスキングされた芳香
族ジイソシアネ−トと、(C)二価アルコ−ルと、
(D)トリアジン環を有する三価アルコ−ル、および
(E)多価カルボン酸あるいはその誘導体を加熱反応さ
せてポリエステルイミドを生成せしめ、得られたポリエ
ステルイミド含有反応液を希釈することを特徴とするポ
リエステルイミド絶縁塗料の製造方法が提供される。
剤中で、(A)芳香族トリカルボン酸無水物と、(B)
芳香族ジイソシアネ−トあるいはマスキングされた芳香
族ジイソシアネ−トと、(C)二価アルコ−ルと、
(D)トリアジン環を有する三価アルコ−ル、および
(E)多価カルボン酸あるいはその誘導体を加熱反応さ
せてポリエステルイミドを生成せしめ、得られたポリエ
ステルイミド含有反応液を希釈することを特徴とするポ
リエステルイミド絶縁塗料の製造方法が提供される。
【0009】
【好ましい実施態様】以下に好ましい実施態様を挙げて
本発明を詳しく説明する。本発明の方法は、上記の
(A)〜(E)成分を加熱反応させてポリエステルイミ
ドを製造するが、特徴はポリエステルイミドを構成する
イミド二塩基酸成分源として、芳香族トリカルボン酸無
水物と芳香族ジイソシアネ−トあるいはマスキングされ
た芳香族ジイソシアネ−トを使用することと、生成した
ポリエステルイミド含有反応液を単に希釈することにあ
る。(A)〜(E)各成分について以下に説明する。
本発明を詳しく説明する。本発明の方法は、上記の
(A)〜(E)成分を加熱反応させてポリエステルイミ
ドを製造するが、特徴はポリエステルイミドを構成する
イミド二塩基酸成分源として、芳香族トリカルボン酸無
水物と芳香族ジイソシアネ−トあるいはマスキングされ
た芳香族ジイソシアネ−トを使用することと、生成した
ポリエステルイミド含有反応液を単に希釈することにあ
る。(A)〜(E)各成分について以下に説明する。
【0010】(A)芳香族トリカルボン酸無水物として
は、例えば、トリメリット酸無水物、3,4,4′−ベ
ンゾフェノントリカルボン酸無水物、3,4,4′−ビ
フェニルトリカルボン酸無水物等が挙げられるが、トリ
メリット酸無水物が汎用性から特に好ましい。
は、例えば、トリメリット酸無水物、3,4,4′−ベ
ンゾフェノントリカルボン酸無水物、3,4,4′−ビ
フェニルトリカルボン酸無水物等が挙げられるが、トリ
メリット酸無水物が汎用性から特に好ましい。
【0011】(B)芳香族ジイソシアネ−トとしては、
例えば、トリレンジイソシアネ−ト、m−フェニレンジ
イソシアネ−ト、p−フェニレンジイソシアネ−ト、
4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネ−ト、4,
4′−ジフェニルエ−テルジイソシアネ−ト、キシレン
ジイソシアネ−ト等が、またこれらのジイソシアネ−ト
のイソシアネ−ト基をフェノ−ル、クレゾ−ル、キシレ
ノ−ル、メタノ−ル、エタノ−ル等およびこれらの類似
物でマスキングされた芳香族ジイソシアネ−トが挙げら
れるが、特に好ましいのは4,4′−ジフェニルメタン
ジイソシアネ−トおよびそのマスキング物である。
例えば、トリレンジイソシアネ−ト、m−フェニレンジ
イソシアネ−ト、p−フェニレンジイソシアネ−ト、
4,4′−ジフェニルメタンジイソシアネ−ト、4,
4′−ジフェニルエ−テルジイソシアネ−ト、キシレン
ジイソシアネ−ト等が、またこれらのジイソシアネ−ト
のイソシアネ−ト基をフェノ−ル、クレゾ−ル、キシレ
ノ−ル、メタノ−ル、エタノ−ル等およびこれらの類似
物でマスキングされた芳香族ジイソシアネ−トが挙げら
れるが、特に好ましいのは4,4′−ジフェニルメタン
ジイソシアネ−トおよびそのマスキング物である。
【0012】(C)二価アルコ−ルとしては、例えば、
エチレングリコ−ル、ジエチレングリコ−ル、トリエチ
レングリコ−ル、テトラエチレングリコ−ル、1,2−
プロピレングリコ−ル、ジプロピレングリコ−ル、1,
3−プロパンジオ−ル;各種ブタン−、ペンタン−、ま
たはヘキサンジオ−ル(例えば、1,3−または1,4
−ブタンジオ−ル、1,5−ペンタンジオ−ル、1,6
−ヘキサンジオ−ル等);1,4−ブテン−2−ジオ−
ル、2,2−ジメチルプロパンジオ−ル−1,3、2−
エチル−2−ブチル−プロパンジオ−ル−1,3、1,
4−ジメチロ−ルシクロヘキサン、1,4−ブテンジオ
−ル;水素添加ビスフェノ−ル類(例えば、水素添加
p,p′−ジヒドロキシジフェニ−ルプロパンまたはそ
の同族体);環状グリコ−ル、例えば、2,2,4,4
−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオ−ル、ヒド
ロキノン−ジ−β−ヒドロキシエチル−エ−テル、1,
4−シクロヘキサンジメタノ−ル、1、4−シクロヘキ
サンジエタノ−ル、トリメチレングリコ−ル、ヘキシレ
ングリコ−ル、オクチレングリコ−ル等が挙げられる
が、特に好ましのはエチレングリコ−ルである。
エチレングリコ−ル、ジエチレングリコ−ル、トリエチ
レングリコ−ル、テトラエチレングリコ−ル、1,2−
プロピレングリコ−ル、ジプロピレングリコ−ル、1,
3−プロパンジオ−ル;各種ブタン−、ペンタン−、ま
たはヘキサンジオ−ル(例えば、1,3−または1,4
−ブタンジオ−ル、1,5−ペンタンジオ−ル、1,6
−ヘキサンジオ−ル等);1,4−ブテン−2−ジオ−
ル、2,2−ジメチルプロパンジオ−ル−1,3、2−
エチル−2−ブチル−プロパンジオ−ル−1,3、1,
4−ジメチロ−ルシクロヘキサン、1,4−ブテンジオ
−ル;水素添加ビスフェノ−ル類(例えば、水素添加
p,p′−ジヒドロキシジフェニ−ルプロパンまたはそ
の同族体);環状グリコ−ル、例えば、2,2,4,4
−テトラメチル−1,3−シクロブタンジオ−ル、ヒド
ロキノン−ジ−β−ヒドロキシエチル−エ−テル、1,
4−シクロヘキサンジメタノ−ル、1、4−シクロヘキ
サンジエタノ−ル、トリメチレングリコ−ル、ヘキシレ
ングリコ−ル、オクチレングリコ−ル等が挙げられる
が、特に好ましのはエチレングリコ−ルである。
【0013】(D)三価アルコ−ルとしては、例えば、
グリセリン、1,1,1−トリメチロールプロパン等の
脂肪族アルコール、トリス(2−ヒドロキシエチル)イ
ソシアヌレ−ト等のトリス(ヒドロキシアルキル)イソ
シアヌレート等が挙げられるが、特に好ましいのはトリ
ス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレ−トである。
グリセリン、1,1,1−トリメチロールプロパン等の
脂肪族アルコール、トリス(2−ヒドロキシエチル)イ
ソシアヌレ−ト等のトリス(ヒドロキシアルキル)イソ
シアヌレート等が挙げられるが、特に好ましいのはトリ
ス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレ−トである。
【0014】(E)多価カルボン酸あるいはその誘導体
としては、芳香族、脂環族及び脂肪族の多価カルボン酸
が使用でき、例えば、イソフタル酸、テレフタル酸、
1,2−ナフタリンジカルボン酸、1,4−ナフタリン
ジカルボン酸、1,5−ナフタリンジカルボン酸、1,
6−ナフタリンジカルボン酸、1,7−ナフタリンジカ
ルボン酸、1,8−ナフタリンジカルボン酸、ジフェニ
ル−2,2′−ジカルボン酸、ジフェニル−2,3′−
ジカルボン酸、ジフェニル−2,4′−ジカルボン酸、
ジフェニル−3,3′−ジカルボン酸、ジフェニル−
4,4′−ジカルボン酸、ジフェニルメタン−2,2′
−ジカルボン酸、ジフェニルメタン−4,4′−ジカル
ボン酸、ジフニルエタン−4,4′−ジカルボン酸、ジ
フェニルスルホン−4,4′−ジカルボン酸、ジフェニ
ルエ−テル−4,4′−ジカルボン酸、ベンゾフェノン
−4,4′−ジカルボン酸、フタル酸、ヘキサヒドロテ
レフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸、アジピン酸、
コハク酸、マレイン酸、セバシン酸、ダイマ−酸、テト
ラクロルフタル酸、4,4′−ジカルボキシ−ジフェニ
−ルメタン、4,4′−ジカルボキシ−ジフェニ−ルプ
ロパン等のジカルボン酸およびその無水物、トリメリッ
ト酸、トリメリット酸無水物、ヘミメリット酸、ヘミメ
リット酸無水物、トリメシン酸、トリメシン酸無水物等
のトリカルボン酸等およびその無水物が挙げられ、また
多価カルボン酸の誘導体としては、例えば、上記酸の低
級ジアルキルエステル、例えば、テレフタル酸の場合、
ジメチルテレフタレ−ト、ジエチルテレフタレ−ト、プ
ロピルテレフタレ−ト、ブチルテレフタレ−ト、アミル
テレフタレ−ト、ヘキシルテレフタレ−ト、オクチルテ
レフタレ−ト等、あるいは、これらの半エステル、例え
ば、モノメチルテレフタレ−ト等が挙げられる。さら
に、アリ−ルエステル化物、例えば、テレフタレ酸ジフ
ェニル、トリメリット酸モノフェニルエステル等、酸ハ
ライド、例えば、テレフタル酸ジクロライド、イソフタ
ル酸ジクロライド、トリメリット酸モノクロライド等が
挙げられる。特に好ましいのはイソフタル酸、テレフタ
ル酸及びその誘導体、トリメリット酸及びその無水物で
あり、これらは単独もしくは混合して使用できる。
としては、芳香族、脂環族及び脂肪族の多価カルボン酸
が使用でき、例えば、イソフタル酸、テレフタル酸、
1,2−ナフタリンジカルボン酸、1,4−ナフタリン
ジカルボン酸、1,5−ナフタリンジカルボン酸、1,
6−ナフタリンジカルボン酸、1,7−ナフタリンジカ
ルボン酸、1,8−ナフタリンジカルボン酸、ジフェニ
ル−2,2′−ジカルボン酸、ジフェニル−2,3′−
ジカルボン酸、ジフェニル−2,4′−ジカルボン酸、
ジフェニル−3,3′−ジカルボン酸、ジフェニル−
4,4′−ジカルボン酸、ジフェニルメタン−2,2′
−ジカルボン酸、ジフェニルメタン−4,4′−ジカル
ボン酸、ジフニルエタン−4,4′−ジカルボン酸、ジ
フェニルスルホン−4,4′−ジカルボン酸、ジフェニ
ルエ−テル−4,4′−ジカルボン酸、ベンゾフェノン
−4,4′−ジカルボン酸、フタル酸、ヘキサヒドロテ
レフタル酸、ヘキサヒドロイソフタル酸、アジピン酸、
コハク酸、マレイン酸、セバシン酸、ダイマ−酸、テト
ラクロルフタル酸、4,4′−ジカルボキシ−ジフェニ
−ルメタン、4,4′−ジカルボキシ−ジフェニ−ルプ
ロパン等のジカルボン酸およびその無水物、トリメリッ
ト酸、トリメリット酸無水物、ヘミメリット酸、ヘミメ
リット酸無水物、トリメシン酸、トリメシン酸無水物等
のトリカルボン酸等およびその無水物が挙げられ、また
多価カルボン酸の誘導体としては、例えば、上記酸の低
級ジアルキルエステル、例えば、テレフタル酸の場合、
ジメチルテレフタレ−ト、ジエチルテレフタレ−ト、プ
ロピルテレフタレ−ト、ブチルテレフタレ−ト、アミル
テレフタレ−ト、ヘキシルテレフタレ−ト、オクチルテ
レフタレ−ト等、あるいは、これらの半エステル、例え
ば、モノメチルテレフタレ−ト等が挙げられる。さら
に、アリ−ルエステル化物、例えば、テレフタレ酸ジフ
ェニル、トリメリット酸モノフェニルエステル等、酸ハ
ライド、例えば、テレフタル酸ジクロライド、イソフタ
ル酸ジクロライド、トリメリット酸モノクロライド等が
挙げられる。特に好ましいのはイソフタル酸、テレフタ
ル酸及びその誘導体、トリメリット酸及びその無水物で
あり、これらは単独もしくは混合して使用できる。
【0015】本発明方法では、上記の(A)〜(E)成
分を有機溶剤中で加熱反応させる。有機溶剤としては、
各成分及び生成するポリエステルイミドを溶解する溶剤
が好ましく、例えば、N−メチル−2−ピロリドン、
N,N−ジメチルアセトアミド等の極性溶媒やフェノー
ル性水酸基を有する溶剤等が挙げられる。特に好ましい
溶剤はフェノール性水酸基を有する溶剤であり、この溶
剤を用いることによって上記の(A)〜(E)成分の添
加順序を種々変更してポリエステルイミドを生成せしめ
ても、ポリエステルイミドはこの溶剤に溶解ないし微懸
濁した状態で反応液中に存在するので、反応液を希釈す
るだけで直接絶縁塗料を製造することができる。
分を有機溶剤中で加熱反応させる。有機溶剤としては、
各成分及び生成するポリエステルイミドを溶解する溶剤
が好ましく、例えば、N−メチル−2−ピロリドン、
N,N−ジメチルアセトアミド等の極性溶媒やフェノー
ル性水酸基を有する溶剤等が挙げられる。特に好ましい
溶剤はフェノール性水酸基を有する溶剤であり、この溶
剤を用いることによって上記の(A)〜(E)成分の添
加順序を種々変更してポリエステルイミドを生成せしめ
ても、ポリエステルイミドはこの溶剤に溶解ないし微懸
濁した状態で反応液中に存在するので、反応液を希釈す
るだけで直接絶縁塗料を製造することができる。
【0016】フェノ−ル性水酸基を有する溶剤として
は、例えば、フェノ−ル、o−クレゾ−ル,m−クレゾ
−ル、p−クレゾ−ル、m−及びp−クレゾ−ル混合
物、o−エチルフェノ−ル、m−エチルフェノ−ル、p
−エチルフェノ−ル、2,3−キシレノ−ル、2,4−
キシレノ−ル、2,5−キシレノ−ル、2,6−キシレ
ノ−ル、3,4−キシレノ−ル、3,5−キシレノ−
ル、o−n−プロピルフェノ−ル、2,4,6−トリメ
チルフェノ−ル、2,3,5−トリメチルフェノ−ル、
2,4,5−トリメチルフェノ−ル、4−エチル−2−
メチルフェノ−ル、5−エチル−2−メチルフェノ−
ル、およびこれら混合物であるクレゾ−ル酸等が挙げら
れる。
は、例えば、フェノ−ル、o−クレゾ−ル,m−クレゾ
−ル、p−クレゾ−ル、m−及びp−クレゾ−ル混合
物、o−エチルフェノ−ル、m−エチルフェノ−ル、p
−エチルフェノ−ル、2,3−キシレノ−ル、2,4−
キシレノ−ル、2,5−キシレノ−ル、2,6−キシレ
ノ−ル、3,4−キシレノ−ル、3,5−キシレノ−
ル、o−n−プロピルフェノ−ル、2,4,6−トリメ
チルフェノ−ル、2,3,5−トリメチルフェノ−ル、
2,4,5−トリメチルフェノ−ル、4−エチル−2−
メチルフェノ−ル、5−エチル−2−メチルフェノ−
ル、およびこれら混合物であるクレゾ−ル酸等が挙げら
れる。
【0017】上記の(A)〜(E)成分を、溶剤中で加
熱下に反応させるが、(A)芳香族トリカルボン酸無水
物と(B)芳香族ジイソシアネ−トあるいはマスキング
された芳香族ジイソシアネ−トとが反応し、ポリエステ
ルイミドを構成するイミド二塩基酸成分となるイミド結
合を含むカルボン酸を生成する。イミド二塩基酸は、化
学量論的には(A)2モルに対し(B)1モル使用する
ことにより生成するが、反応溶剤にフェノ−ル性水酸基
を有する溶剤を用いる場合には、溶剤と該ジイソシアネ
−トが一部反応するので、実質的な使用比率は(A)2
モルに対し(B)1〜1.2モルが好ましい。
熱下に反応させるが、(A)芳香族トリカルボン酸無水
物と(B)芳香族ジイソシアネ−トあるいはマスキング
された芳香族ジイソシアネ−トとが反応し、ポリエステ
ルイミドを構成するイミド二塩基酸成分となるイミド結
合を含むカルボン酸を生成する。イミド二塩基酸は、化
学量論的には(A)2モルに対し(B)1モル使用する
ことにより生成するが、反応溶剤にフェノ−ル性水酸基
を有する溶剤を用いる場合には、溶剤と該ジイソシアネ
−トが一部反応するので、実質的な使用比率は(A)2
モルに対し(B)1〜1.2モルが好ましい。
【0018】本発明のポリエステルイミド絶縁塗料の製
造における水酸基と酸基の当量比率は、全水酸基の全酸
基に対する比率として、1.0〜3.0の範囲が好まし
い。1.0未満では反応系の粘度が高くなり、反応制御
に難があり、3.0を上回ると反応生成物であるポリエ
ステルイミドの分子量が小さくなりすぎ、絶縁塗料とし
たときの焼付けた際のスタックロスが多くなる上、良好
な硬化物が得られ難く、絶縁電線としての性能が不十分
となる。
造における水酸基と酸基の当量比率は、全水酸基の全酸
基に対する比率として、1.0〜3.0の範囲が好まし
い。1.0未満では反応系の粘度が高くなり、反応制御
に難があり、3.0を上回ると反応生成物であるポリエ
ステルイミドの分子量が小さくなりすぎ、絶縁塗料とし
たときの焼付けた際のスタックロスが多くなる上、良好
な硬化物が得られ難く、絶縁電線としての性能が不十分
となる。
【0019】また、ポリエステルイミド中のイミドの含
有率は、任意に変更できるが、イミド当量はエステル当
量とイミド当量の全当量の5〜50当量%であること
が、絶縁塗料の特性上好ましい。さらに好ましくは、イ
ミド当量は該当量の10〜40当量%である。
有率は、任意に変更できるが、イミド当量はエステル当
量とイミド当量の全当量の5〜50当量%であること
が、絶縁塗料の特性上好ましい。さらに好ましくは、イ
ミド当量は該当量の10〜40当量%である。
【0020】本発明の方法における上記(A)〜(E)
成分の好ましい使用割合は、(A)、(B)はこれらか
ら得られるイミド二塩基酸として10〜35当量%、
(C)は15〜50当量%、(D)は15〜50当量
%、(E)は10〜30当量%である。
成分の好ましい使用割合は、(A)、(B)はこれらか
ら得られるイミド二塩基酸として10〜35当量%、
(C)は15〜50当量%、(D)は15〜50当量
%、(E)は10〜30当量%である。
【0021】(A)、(B)から得られるイミド二塩基
酸が10当量%未満では得られる絶縁被膜の耐熱性が不
十分となり、35当量%越えると反応系の粘度が高くな
り、反応のコントロールが困難於となると共に得られる
被膜の可撓性が低下し好ましない。 (C)が15当量%未満では得られる絶縁被膜の可撓性
が著しく低下し、50当量%を越えると熱軟化点が低下
し好ましくない。 (D)が15当量%未満では得られる絶縁被膜の軟化点
が低下し、50当量%を越えると得られる絶縁被膜の可
撓性が著しく低下し好ましくない。 (E)が10当量%未満では得られる絶縁被膜の可撓性
が不十分となり、30当量%を越えると絶縁被膜の耐熱
性が低下し好ましくない。
酸が10当量%未満では得られる絶縁被膜の耐熱性が不
十分となり、35当量%越えると反応系の粘度が高くな
り、反応のコントロールが困難於となると共に得られる
被膜の可撓性が低下し好ましない。 (C)が15当量%未満では得られる絶縁被膜の可撓性
が著しく低下し、50当量%を越えると熱軟化点が低下
し好ましくない。 (D)が15当量%未満では得られる絶縁被膜の軟化点
が低下し、50当量%を越えると得られる絶縁被膜の可
撓性が著しく低下し好ましくない。 (E)が10当量%未満では得られる絶縁被膜の可撓性
が不十分となり、30当量%を越えると絶縁被膜の耐熱
性が低下し好ましくない。
【0022】本発明におけるポリエステルイミド含有反
応液の製造方法の好ましい実施態様を以下に示す。ま
た、反応を促進するために触媒を使用することができる
が、触媒の使用も好ましい実施態様である。触媒として
は、例えば、テトラプロピルチタネ−ト、テトラブチル
チタネ−ト、テトラクレジルチタネ−ト、トリエタノ−
ルアミンチタネ−ト等のチタン酸エステル及びジブチル
チンオキサイド、スタナスオキサイド等のスズ化合物、
さらに酢酸亜鉛、酢酸鉛、プロピオン酸亜鉛等の有機酸
金属塩があり、これらは単独であるいは2種以上混合し
て使用することができる。通常、反応成分の合計重量に
対して2重量%以下の量で使用される。
応液の製造方法の好ましい実施態様を以下に示す。ま
た、反応を促進するために触媒を使用することができる
が、触媒の使用も好ましい実施態様である。触媒として
は、例えば、テトラプロピルチタネ−ト、テトラブチル
チタネ−ト、テトラクレジルチタネ−ト、トリエタノ−
ルアミンチタネ−ト等のチタン酸エステル及びジブチル
チンオキサイド、スタナスオキサイド等のスズ化合物、
さらに酢酸亜鉛、酢酸鉛、プロピオン酸亜鉛等の有機酸
金属塩があり、これらは単独であるいは2種以上混合し
て使用することができる。通常、反応成分の合計重量に
対して2重量%以下の量で使用される。
【0023】(1)触媒の存在下または非存在下に、フ
ェノ−ル性水酸基を有する溶剤中で、(A)芳香族トリ
カルボン酸無水物と(B)芳香族ジイソシアネ−トある
いはマスキングされた芳香族ジイソシアネ−トを反応容
器に仕込み、150〜230℃で加熱反応せしめてイミ
ド二塩基酸が溶解した溶液を得、次いでその溶液を10
0℃以下に冷却し、これに(C)二価アルコ−ル、
(D)三価アルコ−ルおよび(E)多価カルボン酸ある
いはその誘導体を加え、180〜270℃で加熱反応せ
しめて所定の重合したポリエステルイミドの溶液を得
る。
ェノ−ル性水酸基を有する溶剤中で、(A)芳香族トリ
カルボン酸無水物と(B)芳香族ジイソシアネ−トある
いはマスキングされた芳香族ジイソシアネ−トを反応容
器に仕込み、150〜230℃で加熱反応せしめてイミ
ド二塩基酸が溶解した溶液を得、次いでその溶液を10
0℃以下に冷却し、これに(C)二価アルコ−ル、
(D)三価アルコ−ルおよび(E)多価カルボン酸ある
いはその誘導体を加え、180〜270℃で加熱反応せ
しめて所定の重合したポリエステルイミドの溶液を得
る。
【0024】(2)(C)二価アルコ−ル、(D)三価
アルコ−ルおよび(E)多価カルボン酸あるいはその誘
導体ならびに触媒を反応容器に仕込み、150〜270
℃で加熱反応せしめてポリエステルを得、必要により希
釈用溶剤を加える。これとは別の反応容器にフェノ−ル
性水酸基を有する溶剤、(A)芳香族トリカルボン酸無
水物および(B)芳香族ジイソシアネ−トあるいはマス
キングされた芳香族ジイソシアネ−トを仕込み、150
〜250℃で加熱反応せしめてイミド二塩基酸が溶解し
た溶液を得、次いでこの反応混合物を100℃以下に冷
却し、上記のポリエステルを加え、180〜270℃で
加熱反応せしめて所定の重合したポリエステルイミドの
溶液を得る。
アルコ−ルおよび(E)多価カルボン酸あるいはその誘
導体ならびに触媒を反応容器に仕込み、150〜270
℃で加熱反応せしめてポリエステルを得、必要により希
釈用溶剤を加える。これとは別の反応容器にフェノ−ル
性水酸基を有する溶剤、(A)芳香族トリカルボン酸無
水物および(B)芳香族ジイソシアネ−トあるいはマス
キングされた芳香族ジイソシアネ−トを仕込み、150
〜250℃で加熱反応せしめてイミド二塩基酸が溶解し
た溶液を得、次いでこの反応混合物を100℃以下に冷
却し、上記のポリエステルを加え、180〜270℃で
加熱反応せしめて所定の重合したポリエステルイミドの
溶液を得る。
【0025】上記のポリエステルイミド含有反応液の製
造態様は一例であり、反応成分の添加順序は反応中の反
応温度と同様に上記の例に限定されることなく種々変更
できることはいうまでもない。本発明方法では、得られ
るポリエステルイミドの分子量は特に制限されないが
ず、絶縁塗料としての好ましい分子量は40重量%クレ
ゾール溶液の30℃における粘度が2.0〜4.0Pa
・sである。
造態様は一例であり、反応成分の添加順序は反応中の反
応温度と同様に上記の例に限定されることなく種々変更
できることはいうまでもない。本発明方法では、得られ
るポリエステルイミドの分子量は特に制限されないが
ず、絶縁塗料としての好ましい分子量は40重量%クレ
ゾール溶液の30℃における粘度が2.0〜4.0Pa
・sである。
【0026】本発明のポリエステルイミド絶縁塗料は、
上記の方法により得られるポリエステルイミド含有反応
液を、通常、絶縁塗料で使用される溶剤で塗料に適した
濃度に希釈することによって簡単に調製することができ
る。
上記の方法により得られるポリエステルイミド含有反応
液を、通常、絶縁塗料で使用される溶剤で塗料に適した
濃度に希釈することによって簡単に調製することができ
る。
【0027】絶縁塗料として使用できる希釈溶剤として
は、例えば、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジ
メチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、
ジメチルスルホキシド、N−メチルカプロラクタム、ク
レゾ−ル酸、m−及びp−クレゾ−ル混合物、アセトフ
ェノン、メチルベンゾエ−ト、γ−ブチロラクトン、グ
リコ−ルエ−テル類、アジピン酸ジメチル等の脂肪族ジ
カルボン酸低級アルキルエステル等が使用できるが、汎
用的には市販のクレゾ−ル酸類が好ましい。また、脂肪
族及び芳香族ナフサ及びキシレンの如き芳香族の炭化水
素を希釈剤として使用することができる。
は、例えば、N−メチル−2−ピロリドン、N,N−ジ
メチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、
ジメチルスルホキシド、N−メチルカプロラクタム、ク
レゾ−ル酸、m−及びp−クレゾ−ル混合物、アセトフ
ェノン、メチルベンゾエ−ト、γ−ブチロラクトン、グ
リコ−ルエ−テル類、アジピン酸ジメチル等の脂肪族ジ
カルボン酸低級アルキルエステル等が使用できるが、汎
用的には市販のクレゾ−ル酸類が好ましい。また、脂肪
族及び芳香族ナフサ及びキシレンの如き芳香族の炭化水
素を希釈剤として使用することができる。
【0028】こうして調製されたポリエステルイミド絶
縁塗料は、そのままでもエナメル線製造に供することが
できるが、より良い特性を得るために従来のポリエステ
ルイミド絶縁塗料に使用されている硬化触媒及び変性剤
を添加することができる。硬化触媒としては、例えば、
ナフテン酸亜鉛、オクチル酸亜鉛等の有機酸金属塩やテ
トライソプロピルチタネ−ト、テトラブチルチタネ−
ト、テトラクレジルチタネ−ト、トリエタノ−ルアミン
チタネ−ト等のチタン酸エステル等が使用でき、その添
加量はポリエステルイミドに対し0.5〜15重量%で
あり、特に1〜10重量%の範囲が好ましい。
縁塗料は、そのままでもエナメル線製造に供することが
できるが、より良い特性を得るために従来のポリエステ
ルイミド絶縁塗料に使用されている硬化触媒及び変性剤
を添加することができる。硬化触媒としては、例えば、
ナフテン酸亜鉛、オクチル酸亜鉛等の有機酸金属塩やテ
トライソプロピルチタネ−ト、テトラブチルチタネ−
ト、テトラクレジルチタネ−ト、トリエタノ−ルアミン
チタネ−ト等のチタン酸エステル等が使用でき、その添
加量はポリエステルイミドに対し0.5〜15重量%で
あり、特に1〜10重量%の範囲が好ましい。
【0029】変性剤としては、例えば、フェノ−ル、ク
レゾ−ル、キシレノ−ル、レゾルシン等のフェノ−ル類
とホルムアルデヒドから得られるフェノール系ホルムア
ルデヒド樹脂及びそれらの変性樹脂等が使用でき、その
添加量は、通常、ポリエステルイミドに対し0.3〜2
0重量%である。
レゾ−ル、キシレノ−ル、レゾルシン等のフェノ−ル類
とホルムアルデヒドから得られるフェノール系ホルムア
ルデヒド樹脂及びそれらの変性樹脂等が使用でき、その
添加量は、通常、ポリエステルイミドに対し0.3〜2
0重量%である。
【0030】さらに、硬化(架橋)剤として、ポリイソ
シアネートおよびそのイソシアネ−ト基をフェノ−ル、
クレゾ−ル等でマスキングした安定化ポリイソシアネ−
トを使用することができる。安定化ポリイソシアネート
としては、例えば、ジフェニルメタンジイソシアネ−ト
のキシレノ−ルマスキング、ジフェニルメタンジイソシ
アネ−ト/トリメチロ−ルプロパンのキシレノ−ルマス
キング、トリレンジイソシアネ−トの三量体のフェノ−
ルマスキング等を挙げることができる。その添加量は、
ポリエステルイミドに対し1〜15重量%である。
シアネートおよびそのイソシアネ−ト基をフェノ−ル、
クレゾ−ル等でマスキングした安定化ポリイソシアネ−
トを使用することができる。安定化ポリイソシアネート
としては、例えば、ジフェニルメタンジイソシアネ−ト
のキシレノ−ルマスキング、ジフェニルメタンジイソシ
アネ−ト/トリメチロ−ルプロパンのキシレノ−ルマス
キング、トリレンジイソシアネ−トの三量体のフェノ−
ルマスキング等を挙げることができる。その添加量は、
ポリエステルイミドに対し1〜15重量%である。
【0031】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。 実施例1 攪拌機、温度計および冷却管を備えた2000ccのフ
ラスコに、クレゾ−ル酸492g、トリメリット酸無水
物144g、ジフェニルメタンジイソシアネ−ト103
gならびに触媒としてテトラブチルチタネ−ト0.7g
を仕込み、150℃で4時間反応させて五員環のジイミ
ドジカルボン酸210gを得た。この溶液を100℃以
下に冷却した後、エチレングリコ−ル74g、トリス−
2−ヒドロキシエチルイソシアヌレ−ト313gおよび
ジメチルテレフタレ−ト218gを仕込み、200℃ま
で6時間かけて昇温し、この温度でさらに5時間反応さ
せた。前段の反応で得られた5員環ジイミドジカルボン
酸は、後段の反応で生成したポリエステル成分と反応し
てポリエステルイミドの透明な溶液が生成した。
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。 実施例1 攪拌機、温度計および冷却管を備えた2000ccのフ
ラスコに、クレゾ−ル酸492g、トリメリット酸無水
物144g、ジフェニルメタンジイソシアネ−ト103
gならびに触媒としてテトラブチルチタネ−ト0.7g
を仕込み、150℃で4時間反応させて五員環のジイミ
ドジカルボン酸210gを得た。この溶液を100℃以
下に冷却した後、エチレングリコ−ル74g、トリス−
2−ヒドロキシエチルイソシアヌレ−ト313gおよび
ジメチルテレフタレ−ト218gを仕込み、200℃ま
で6時間かけて昇温し、この温度でさらに5時間反応さ
せた。前段の反応で得られた5員環ジイミドジカルボン
酸は、後段の反応で生成したポリエステル成分と反応し
てポリエステルイミドの透明な溶液が生成した。
【0032】反応の度合いは、粘度上昇で測定すること
とし経時的に試料採取を行なった。ポリエステルイミド
の40重量%クレゾ−ル溶液の30℃の粘度がZ2 (ガ
−ドナ−粘度計)となった時に反応を停止し、得られた
ポリエステルイミド(以下では樹脂と称する)が溶解し
た反応液にクレゾ−ル酸410gと日石化学社製ハイゾ
−ル#100を117gを加えて希釈し、不揮発分42
%の樹脂溶液とした。さらに、樹脂分に対して3重量%
のテトラブチルチタネ−トと2重量%のフェノ−ルホル
ムアルデヒド樹脂を加え、不揮発分42重量%、30℃
における粘度40dPa・sのポリエステルイミド絶縁
塗料を得た。
とし経時的に試料採取を行なった。ポリエステルイミド
の40重量%クレゾ−ル溶液の30℃の粘度がZ2 (ガ
−ドナ−粘度計)となった時に反応を停止し、得られた
ポリエステルイミド(以下では樹脂と称する)が溶解し
た反応液にクレゾ−ル酸410gと日石化学社製ハイゾ
−ル#100を117gを加えて希釈し、不揮発分42
%の樹脂溶液とした。さらに、樹脂分に対して3重量%
のテトラブチルチタネ−トと2重量%のフェノ−ルホル
ムアルデヒド樹脂を加え、不揮発分42重量%、30℃
における粘度40dPa・sのポリエステルイミド絶縁
塗料を得た。
【0033】実施例2 攪拌機、温度計および冷却管を備えた2000ccのフ
ラスコに、クレゾ−ル酸398g、トリメリット酸無水
物144g、キシレノ−ルでマスキングされたジフェニ
ルメタンジイソシアネ−ト185gならびに触媒として
テトラブチルチタネ−ト0.7gを仕込み、150℃で
4時間反応させて五員環のジイミドジカルボン酸205
gを得た。この溶液を100℃以下に冷却した後、エチ
レングリコ−ル74g、トリス−2−ヒドロキシエチル
イソシアヌレ−ト313gおよびジメチルテレフタレ−
ト218gを仕込み、200℃まで6時間かけて昇温
し、この温度でさらに5時間反応させ、実施例1と同様
ガ−ドナ−粘度がZ2 となった時に、ポリエステルイミ
ドが溶解した反応液にクレゾ−ル酸410gと日石化学
社製ハイゾ−ル#100を117g加えて希釈し、不揮
発分42%の樹脂溶液とした。さらに、樹脂分に対して
3重量%のテトラブチルチタネ−トと2重量%のフェノ
−ルホルムアルデヒド樹脂を、不揮発分42重量%、3
0℃における粘度43dPa・sのポリエステルイミド
絶縁塗料を得た。
ラスコに、クレゾ−ル酸398g、トリメリット酸無水
物144g、キシレノ−ルでマスキングされたジフェニ
ルメタンジイソシアネ−ト185gならびに触媒として
テトラブチルチタネ−ト0.7gを仕込み、150℃で
4時間反応させて五員環のジイミドジカルボン酸205
gを得た。この溶液を100℃以下に冷却した後、エチ
レングリコ−ル74g、トリス−2−ヒドロキシエチル
イソシアヌレ−ト313gおよびジメチルテレフタレ−
ト218gを仕込み、200℃まで6時間かけて昇温
し、この温度でさらに5時間反応させ、実施例1と同様
ガ−ドナ−粘度がZ2 となった時に、ポリエステルイミ
ドが溶解した反応液にクレゾ−ル酸410gと日石化学
社製ハイゾ−ル#100を117g加えて希釈し、不揮
発分42%の樹脂溶液とした。さらに、樹脂分に対して
3重量%のテトラブチルチタネ−トと2重量%のフェノ
−ルホルムアルデヒド樹脂を、不揮発分42重量%、3
0℃における粘度43dPa・sのポリエステルイミド
絶縁塗料を得た。
【0034】実施例3 攪拌機、温度計および冷却管を備えた2000ccのフ
ラスコに、クレゾ−ル酸492g、トリメリット酸無水
物144g、エタノ−ルでマスキングされたジフェニル
メタンジイソシアネ−ト128gならびに触媒としてテ
トラブチルチタネ−ト0.7gを仕込み、150℃で4
時間反応させて五員環のジイミドジカルボン酸205g
を得た。この溶液を100℃以下に冷却した後、エチレ
ングリコ−ル74g、トリス−2−ヒドロキシエチルイ
ソシアヌレ−ト313gおよびジメチルテレフタレ−ト
218gを仕込み、200℃まで6時間かけて昇温し、
この温度でさらに5時間反応させ、実施例1と同様ガ−
ドナ−粘度がZ2 となった時に、ポリエステルイミドが
溶解した反応液にクレゾ−ル酸410gと日石化学社製
ハイゾ−ル#100を117g加えて希釈し、不揮発分
42%の樹脂溶液とした。さらに、樹脂分に対して3重
量%のテトラブチルチタネ−トと2重量%のフェノ−ル
ホルムアルデヒド樹脂を加え、不揮発分42重量%、3
0℃における粘度41dPa・sのポリエステルイミド
絶縁塗料を得た。
ラスコに、クレゾ−ル酸492g、トリメリット酸無水
物144g、エタノ−ルでマスキングされたジフェニル
メタンジイソシアネ−ト128gならびに触媒としてテ
トラブチルチタネ−ト0.7gを仕込み、150℃で4
時間反応させて五員環のジイミドジカルボン酸205g
を得た。この溶液を100℃以下に冷却した後、エチレ
ングリコ−ル74g、トリス−2−ヒドロキシエチルイ
ソシアヌレ−ト313gおよびジメチルテレフタレ−ト
218gを仕込み、200℃まで6時間かけて昇温し、
この温度でさらに5時間反応させ、実施例1と同様ガ−
ドナ−粘度がZ2 となった時に、ポリエステルイミドが
溶解した反応液にクレゾ−ル酸410gと日石化学社製
ハイゾ−ル#100を117g加えて希釈し、不揮発分
42%の樹脂溶液とした。さらに、樹脂分に対して3重
量%のテトラブチルチタネ−トと2重量%のフェノ−ル
ホルムアルデヒド樹脂を加え、不揮発分42重量%、3
0℃における粘度41dPa・sのポリエステルイミド
絶縁塗料を得た。
【0035】実施例4 攪拌機、温度計および冷却管を備えた2000ccのフ
ラスコに、クレゾ−ル酸357g、トリメリット酸無水
物144g、ジフェニルメタンジイソシアネ−ト103
gならびに触媒としてテトラブチルチタネ−ト0.5g
を仕込み150℃で4時間反応させて五員環のジイミド
ジカルボン酸210gを得た。この溶液を100℃以下
に冷却した後、エチレングリコ−ル74g、グリセリン
112gおよびジメチルテレフタレ−ト218gを仕込
み、200℃まで6時間かけて昇温し、さらにこの温度
で5時間反応させ、実施例1と同様ガ−ドナ−粘度がZ
2となった時に、ポリエステルイミドが溶解した反応液
にクレゾ−ル酸300gと日石化学社製ハイゾ−ル#1
00を85g加えて希釈し、不揮発分42%の樹脂溶液
とした。さらに、樹脂分に対して3重量%のテトラブチ
ルチタネ−トと2重量%のフェノ−ルホルムアルデヒド
樹脂を加え、不揮発分42重量%、30℃における粘度
37dPa・sのポリエステルイミド絶縁塗料を得た。
ラスコに、クレゾ−ル酸357g、トリメリット酸無水
物144g、ジフェニルメタンジイソシアネ−ト103
gならびに触媒としてテトラブチルチタネ−ト0.5g
を仕込み150℃で4時間反応させて五員環のジイミド
ジカルボン酸210gを得た。この溶液を100℃以下
に冷却した後、エチレングリコ−ル74g、グリセリン
112gおよびジメチルテレフタレ−ト218gを仕込
み、200℃まで6時間かけて昇温し、さらにこの温度
で5時間反応させ、実施例1と同様ガ−ドナ−粘度がZ
2となった時に、ポリエステルイミドが溶解した反応液
にクレゾ−ル酸300gと日石化学社製ハイゾ−ル#1
00を85g加えて希釈し、不揮発分42%の樹脂溶液
とした。さらに、樹脂分に対して3重量%のテトラブチ
ルチタネ−トと2重量%のフェノ−ルホルムアルデヒド
樹脂を加え、不揮発分42重量%、30℃における粘度
37dPa・sのポリエステルイミド絶縁塗料を得た。
【0036】実施例5 攪拌機、温度計および冷却管を備えた2000ccのフ
ラスコに、クレゾ−ル酸357g、トリメリット酸無水
物144g、ジフェニルメタンジイソシアネ−ト103
gならびに触媒としてテトラブチルチタネ−ト0.5g
を仕込み、150℃で4時間反応させて五員環のジイミ
ドジカルボン酸210gを得た。この溶液を100℃以
下に冷却した後、予めエチレングリコ−ル74g、グリ
セリン112gおよびジメチルテレフタレ−ト218g
から調製したポリエステル332gを仕込み、200℃
まで6時間かけて昇温し、さらにこの温度で5時間反応
させ、実施例1と同様ガ−ドナ−粘度がZ2 となった時
に、反応液にクレゾ−ル酸300gと日石化学社製ハイ
ゾ−ル#100を85g加えて希釈し、不揮発分42%
の樹脂溶液とした。さらに、樹脂分に対して3重量%の
テトラブチルチタネ−トと2重量%のフェノ−ルホルム
アルデヒド樹脂を加え、不揮発分42重量%、30℃に
おける粘度35dPa・sのポリエステルイミド絶縁塗
料を得た。
ラスコに、クレゾ−ル酸357g、トリメリット酸無水
物144g、ジフェニルメタンジイソシアネ−ト103
gならびに触媒としてテトラブチルチタネ−ト0.5g
を仕込み、150℃で4時間反応させて五員環のジイミ
ドジカルボン酸210gを得た。この溶液を100℃以
下に冷却した後、予めエチレングリコ−ル74g、グリ
セリン112gおよびジメチルテレフタレ−ト218g
から調製したポリエステル332gを仕込み、200℃
まで6時間かけて昇温し、さらにこの温度で5時間反応
させ、実施例1と同様ガ−ドナ−粘度がZ2 となった時
に、反応液にクレゾ−ル酸300gと日石化学社製ハイ
ゾ−ル#100を85g加えて希釈し、不揮発分42%
の樹脂溶液とした。さらに、樹脂分に対して3重量%の
テトラブチルチタネ−トと2重量%のフェノ−ルホルム
アルデヒド樹脂を加え、不揮発分42重量%、30℃に
おける粘度35dPa・sのポリエステルイミド絶縁塗
料を得た。
【0037】参考例1 攪拌機、温度計および冷却管を備えた2000ccのフ
ラスコに、クレゾ−ル酸398g、トリメリット酸無水
物144g、ジアミノジフェニルメタン74g、エチレ
ングリコ−ル74g、トリス−2−ヒドロキシイソシア
ヌレ−トW313g、ジメチルテレフタレ−ト218g
ならびに触媒としてテトラブチルチタネ−ト0.7gを
仕込み、200℃まで6時間かけて昇温し、さらにこの
温度で5時間反応させ、実施例1と同様ガ−ドナ−粘度
がZ2 となった時に、クレゾ−ル酸410gと日石化学
社製ハイゾ−ル#100を117g加え、不揮発分42
%の樹脂溶液とした。さらに、樹脂分に対して3重量%
のテトラブチルチタネ−トと2重量%のフェノ−ルホル
ムアルデヒド樹脂を加え、不揮発分42重量%、30℃
における粘度45dPa・sのポリエステルイミド絶縁
塗料を得た。
ラスコに、クレゾ−ル酸398g、トリメリット酸無水
物144g、ジアミノジフェニルメタン74g、エチレ
ングリコ−ル74g、トリス−2−ヒドロキシイソシア
ヌレ−トW313g、ジメチルテレフタレ−ト218g
ならびに触媒としてテトラブチルチタネ−ト0.7gを
仕込み、200℃まで6時間かけて昇温し、さらにこの
温度で5時間反応させ、実施例1と同様ガ−ドナ−粘度
がZ2 となった時に、クレゾ−ル酸410gと日石化学
社製ハイゾ−ル#100を117g加え、不揮発分42
%の樹脂溶液とした。さらに、樹脂分に対して3重量%
のテトラブチルチタネ−トと2重量%のフェノ−ルホル
ムアルデヒド樹脂を加え、不揮発分42重量%、30℃
における粘度45dPa・sのポリエステルイミド絶縁
塗料を得た。
【0038】参考例2 攪拌機、温度計および冷却管を備えた2000ccのフ
ラスコに、エチレングリコ−ル74g、グリセリン11
2g、ジメチルテレフタレ−ト218g、リサ−ジ0.
4gならびにキシレン35gを仕込み、180℃まで昇
温し、この温度で5時間反応させた。この系を100℃
以下に冷却した後、トリメリット酸無水物144g、ジ
アミノジフェニルメタン74gおよび触媒としてテトラ
ブチルチタネ−0.5gを仕込み、200℃まで6時間
かけて昇温し、さらにこの温度で5時間反応させ、実施
例1と同様ガ−ドナ−粘度がZ2 となった時に、クレゾ
−ル酸300gと日石化学社製ハイゾ−ル#100を8
5g加え、不揮発分42%の樹脂溶液とした。さらに樹
脂分に対して3重量%のテトラブチルチタネ−トと2重
量%のフェノ−ルホルムアルデヒド樹脂を加え、不揮発
分42重量%、30℃における粘度39dPa・sのポ
リエステルイミド絶縁塗料を得た。
ラスコに、エチレングリコ−ル74g、グリセリン11
2g、ジメチルテレフタレ−ト218g、リサ−ジ0.
4gならびにキシレン35gを仕込み、180℃まで昇
温し、この温度で5時間反応させた。この系を100℃
以下に冷却した後、トリメリット酸無水物144g、ジ
アミノジフェニルメタン74gおよび触媒としてテトラ
ブチルチタネ−0.5gを仕込み、200℃まで6時間
かけて昇温し、さらにこの温度で5時間反応させ、実施
例1と同様ガ−ドナ−粘度がZ2 となった時に、クレゾ
−ル酸300gと日石化学社製ハイゾ−ル#100を8
5g加え、不揮発分42%の樹脂溶液とした。さらに樹
脂分に対して3重量%のテトラブチルチタネ−トと2重
量%のフェノ−ルホルムアルデヒド樹脂を加え、不揮発
分42重量%、30℃における粘度39dPa・sのポ
リエステルイミド絶縁塗料を得た。
【0039】絶縁塗料の評価 以上の実施例および参考例のポリエステルイミド絶縁塗
料を、有効炉長7mの熱風炉、焼付温度(入口300
℃、中央330℃、出口400℃)、ダイス6回塗布、
線引速度17m/分の条件で直径1mm径の軟銅線に塗
布及び焼付を行い、得られた絶縁電線の特性をJIS
C3003に準じて試験した。結果を表1に示す。
料を、有効炉長7mの熱風炉、焼付温度(入口300
℃、中央330℃、出口400℃)、ダイス6回塗布、
線引速度17m/分の条件で直径1mm径の軟銅線に塗
布及び焼付を行い、得られた絶縁電線の特性をJIS
C3003に準じて試験した。結果を表1に示す。
【0040】
【表1】 1) 20%伸長後巻き付け 2) 荷重600g 3) 荷重700g,2℃up/分 4) JIS 200℃1時間 5) 240℃168時間
【0041】
【発明の効果】本発明方法により、反応液を単に希釈す
るだけで容易に絶縁塗料を製造することができる。ま
た、本発明方法で得られるポリエステルイミド絶縁塗料
は、従来のジアミノジフェニルメタンを用いたポリエス
テルイミド絶縁塗料と同等の性能を有している。従っ
て、本発明方法による絶縁塗料は、従来のポリエステル
イミド絶縁塗料と品質的に匹敵するポリエステルイミド
絶縁塗料として使用することができる。
るだけで容易に絶縁塗料を製造することができる。ま
た、本発明方法で得られるポリエステルイミド絶縁塗料
は、従来のジアミノジフェニルメタンを用いたポリエス
テルイミド絶縁塗料と同等の性能を有している。従っ
て、本発明方法による絶縁塗料は、従来のポリエステル
イミド絶縁塗料と品質的に匹敵するポリエステルイミド
絶縁塗料として使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 正雄 東京都中央区日本橋馬喰町1丁目7番6号 大日精化工業株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 有機溶剤中で、(A)芳香族トリカルボ
ン酸無水物と、(B)芳香族ジイソシアネ−トあるいは
マスキングされた芳香族ジイソシアネ−トと、(C)二
価アルコ−ルと、(D)三価アルコ−ル、および(E)
多価カルボン酸あるいはその誘導体を加熱反応させてポ
リエステルイミドを生成せしめ、得られたポリエテルイ
ミド含有反応液を希釈することを特徴とするポリエステ
ルイミド絶縁塗料の製造方法。 - 【請求項2】 予め芳香族トリカルボン酸無水物と芳香
族ジイソシアネ−トあるいはマスキングされた芳香族ジ
イソシアネ−トを反応させて得られるイミド二塩基酸
と、二価アルコ−ル、三価アルコ−ルおよび多価カルボ
ン酸或いはその誘導体とを加熱反応させる請求項1記載
のポリエステルイミド絶縁塗料の製造方法。 - 【請求項3】 予め芳香族トリカルボン酸無水物と芳香
族ジイソシアネ−トあるいはマスキングされた芳香族ジ
イソシアネ−トを反応させて得られるイミド二塩基酸
と、予め二価アルコ−ル、三価アルコ−ルおよび多価カ
ルボン酸あるいはその誘導体を反応させて得られるポリ
エステルとを加熱反応させる請求項1記載のポリエステ
ルイミド絶縁塗料の製造方法。 - 【請求項4】 有機溶剤がフェノ−ル性水酸基を有する
溶剤である請求項1記載のポリエステルイミド絶縁塗料
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6170455A JPH0812941A (ja) | 1994-06-30 | 1994-06-30 | ポリエステルイミド絶縁塗料の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6170455A JPH0812941A (ja) | 1994-06-30 | 1994-06-30 | ポリエステルイミド絶縁塗料の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0812941A true JPH0812941A (ja) | 1996-01-16 |
Family
ID=15905259
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6170455A Pending JPH0812941A (ja) | 1994-06-30 | 1994-06-30 | ポリエステルイミド絶縁塗料の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0812941A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2015098639A1 (ja) * | 2013-12-26 | 2015-07-02 | 古河電気工業株式会社 | 多層絶縁電線、コイルおよび電気・電子機器 |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4848980A (ja) * | 1971-10-20 | 1973-07-11 | ||
JPS4860282A (ja) * | 1971-12-01 | 1973-08-23 | ||
JPS63289711A (ja) * | 1987-05-21 | 1988-11-28 | Dainichi Color & Chem Mfg Co Ltd | ハンダ処理可能な絶縁電線 |
JPH01225627A (ja) * | 1988-03-07 | 1989-09-08 | Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd | ポリエステルイミド樹脂の製造方法 |
JPH024880A (ja) * | 1988-06-21 | 1990-01-09 | Hitachi Chem Co Ltd | 銅被覆用耐熱性樹脂組成物 |
JPH0258522A (ja) * | 1988-08-23 | 1990-02-27 | Hitachi Chem Co Ltd | 耐熱性樹脂の製造法およびこの耐熱性樹脂を用いた耐熱性樹脂組成物 |
JPH03237170A (ja) * | 1990-02-14 | 1991-10-23 | Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd | ポリエステルイミド/安定化ポリイソシアネート絶縁塗料 |
JPH07166054A (ja) * | 1993-12-14 | 1995-06-27 | Hitachi Chem Co Ltd | 樹脂組成物およびこれを用いた絶縁電線 |
-
1994
- 1994-06-30 JP JP6170455A patent/JPH0812941A/ja active Pending
Patent Citations (8)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2015098639A1 (ja) * | 2013-12-26 | 2015-07-02 | 古河電気工業株式会社 | 多層絶縁電線、コイルおよび電気・電子機器 |
JPWO2015098639A1 (ja) * | 2013-12-26 | 2017-03-23 | 古河電気工業株式会社 | 多層絶縁電線、コイルおよび電気・電子機器 |
US10032540B2 (en) | 2013-12-26 | 2018-07-24 | Furukawa Electric Co., Ltd. | Multilayer insulated wire, coil, and electrical/electronic equipment |
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