JPH08129334A - 2進情報表示装置、2進情報表示装置用リニアカムおよびその形状パターン生成方法 - Google Patents

2進情報表示装置、2進情報表示装置用リニアカムおよびその形状パターン生成方法

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JPH08129334A
JPH08129334A JP6269102A JP26910294A JPH08129334A JP H08129334 A JPH08129334 A JP H08129334A JP 6269102 A JP6269102 A JP 6269102A JP 26910294 A JP26910294 A JP 26910294A JP H08129334 A JPH08129334 A JP H08129334A
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Japan
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pattern
information
linear cam
shape
phase
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JP6269102A
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Takashi Inota
隆 猪田
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09BEDUCATIONAL OR DEMONSTRATION APPLIANCES; APPLIANCES FOR TEACHING, OR COMMUNICATING WITH, THE BLIND, DEAF OR MUTE; MODELS; PLANETARIA; GLOBES; MAPS; DIAGRAMS
    • G09B21/00Teaching, or communicating with, the blind, deaf or mute
    • G09B21/02Devices for Braille writing
    • GPHYSICS
    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09BEDUCATIONAL OR DEMONSTRATION APPLIANCES; APPLIANCES FOR TEACHING, OR COMMUNICATING WITH, THE BLIND, DEAF OR MUTE; MODELS; PLANETARIA; GLOBES; MAPS; DIAGRAMS
    • G09B21/00Teaching, or communicating with, the blind, deaf or mute
    • G09B21/001Teaching or communicating with blind persons
    • G09B21/003Teaching or communicating with blind persons using tactile presentation of the information, e.g. Braille displays

Abstract

(57)【要約】 【目的】 対応する複数の点字ピンの全ての出没パター
ンを発生できるとともに、小型化および応答速度の向上
を実現した2進情報表示装置と、2進情報表示装置用リ
ニアカムおよびその形状パターン生成方法を提供する。 【構成】 リニアカム5の上面には、ピンP1〜P4の
ピン間隔L毎に、所定の形状パターン生成方法により決
定された形状パターンが形成されている。このリニアカ
ム5を矢印Aの方向にピン間隔L毎に移動させることに
より、表示面1aにおけるピンP1〜P4の出没パター
ンが変化し、全ての出没パターンが重複なく発生され
る。つまり、無駄な形状パターンは存在せず、リニアカ
ム5の全長は短縮される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、並行間隔を空けて複
数配列されたピンを表示面から別々に出没させることに
より、点字等の2進数で表示される情報を表示させる2
進表示装置と、前記ピンの出没状態を変化可能な形状を
有するリニアカムと、その形状を決定する最適パターン
の生成方法とに関する。
【0002】
【従来の技術】図9は、2進表示装置の一種である4×
2点の点字装置の構成を例示した図である。この図にお
いて、P1〜P8は4行2列で設けられた点字ピン、1
は点字ピンP1〜P8を摺動自在に支持する支持部材、
2は上面に凹凸パターンが形成された略長方形のリニア
カム、3は軸3aを有するステッピングモータである。
また、リニアカム2および軸3aには対応するネジ溝が
形成されており、ステッピングモータ3の駆動にともな
い、リニアカム2が軸方向に直線移動する構造となって
いる。また、背部にはリニアカム2と同一形状のリニア
カムとステッピングモータ(以上、図示略)が設けられ
ており、同様な動作を行う。
【0003】図10は、このときのリニアカム2の形状
とピンP1〜P4の状態を説明するための図であり、図
10(a)に示すリニアカム2には所定の高さを有する
凸部または凹部がピン間隔L毎に形成されている。そし
て、リニアカム2の凹部2aおよび2bに対応する点字
ピンP1およびP2は下降し、凸部2cおよび2dに対
応するピンP3およびP4が表示面1aから突出してい
る。これにより、”0011”の2値表示がなされ、リ
ニアカム2が矢印Aの方向にピン間隔Lだけ移動すると
図10(b)に示すように”0110”が表示される。
【0004】このようにして、リニアカム2をピン間隔
L単位で移動させることにより、ピンP1〜P4の出没
パターンが変化し、同様に図示しないリニアカムによっ
て点字ピンP5〜P8の出没パターンが変化する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した点
字ピンP1〜P4の出没パターンとしては、4ビットの
2進数が表現可能な16種類のパターンが存在し、リニ
アカム2にはこれらの全ての出没パターンを発生可能に
する凹凸パターンが形成されなければならない。
【0006】しかし、16種類のパターンを単純に一列
に連結させた場合、そのパターン長は64となり、リニ
アカムの全長は64×Lとなってしまう。そして、リニ
アカムの全長が長くなると、重量も増加してしまい以下
に示す問題が生ずる。
【0007】まず、表示パターンを切り換える場合のリ
ニアカムの移動距離が長くなり、重量の増加にともなっ
てリニアカム移動時の摩擦抵抗が増加するため、表示切
り換え時の応答速度が遅くなってしまう。また、そのリ
ニアカムを内蔵する点字装置の小型化および軽量化が妨
げられる。
【0008】この発明は、複数のピンの全ての出没パタ
ーンを発生できるとともに小型化および軽量化を可能に
した2進情報表示装置と、その装置に用いられる全長を
短縮したリニアカムと、そのリニアカムの形状を決定す
る最適パターンの生成方法とを提供することを目的とし
ている。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、請求項1記載の発明は、直列に配列されたn個の
ピンをリニアカムによって表示面から出没させ、該ピン
の出没パターンによってnビットの情報を表示させる2
進情報表示装置に用いられ、前記ピンの配列方向に沿っ
て直線移動することにより、同時にn個のピンを出没さ
せる前記リニアカムの、形状の決定に用いられる最適パ
ターンの生成方法において、nビットのパターン情報と
フェーズ番号とに初期情報を設定する第1のステップ
と、パターン情報を1ビットシフトさせ、その最終ビッ
トに”1”または”0”を設定することにより、既に得
られているパターン情報のいずれにも一致しない新たな
フェーズ情報を作成する第2のステップと、前記第2の
ステップで設定した情報と異なる情報をパターン情報の
最終ビットに設定し、既に得られているパターン情報の
いずれにも一致しない新たなフェーズ情報を作成する第
3のステップと、以上のステップをフェーズ番号を更新
しつつ繰り返し、その結果得られた複数のパターン情報
各々の所定のビットから複数種類の形状パターンを生成
する第4のステップとを有することを特徴とする。
【0010】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明において、前記第4のステップにおいて得られ
た複数の形状パターンに対し、各パターンを2つに分割
し、分割された2つのパターンの一方を他方に対して位
相1/2ずらして合成することにより新たな形状パター
ンを得ることを特徴とする。
【0011】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載の発明において、前記第4のステップにおいて得られ
た複数の形状パターンのなかから、隣合う2値情報の変
化の総数が少なく、かつリニアカムの凸部に対応する2
値情報の数が少ないパターンを選択することを特徴とす
る。
【0012】また、請求項4記載の発明は、請求項2記
載の発明において、前記第5のステップの方法により得
られた形状パターンのなかから、隣合う2値情報の変化
の総数が少なく、かつリニアカムの凸部に対応する2値
情報の数が少ないパターンを選択することを特徴とす
る。
【0013】また、請求項5記載の発明は、請求項2ま
たは4記載の方法により得られた形状パターンに対応す
る凹凸形状が、前記n個のピンのピン間隔の半分の間隔
で形成されたことを特徴とする2進情報表示装置用リニ
アカム。
【0014】また、請求項6記載の発明は、請求項5記
載のリニアカムを有することを特徴とする2進情報表示
装置。
【0015】
【作用】請求項1記載の発明によれば、フェーズ番号に
対応して順次シフトするとともに重複することがないパ
ターン情報の列が、実現可能な全ての種類作成され、そ
の種類毎にリニアカムの凹凸形状を決定する形状パター
ンが生成される。この形状パターンに対応する凹凸形状
が上記ピンの間隔で形成されたリニアカムは、必要最低
限の移動で、複数のピンの全ての出没状態を発生でき
る。
【0016】また、請求項2記載の発明によれば、請求
項1記載の発明により得られた複数種類の形状パターン
の各々において、分割したパターンを1/2位相で合成
した新たな形状パターンが得られる。この新たな形状パ
ターンに対応する凹凸形状を、上記ピン間隔の半分の間
隔でリニアカムに形成することにより、リニアカムの全
長を約半分にすることができる。
【0017】また、請求項3または4記載の発明によっ
て選択された形状パターンに対応して凹凸パターンが形
成されたリニアカムは、凸部が少なく、凹凸の変化が少
ない形状となる。したがって、重量がさらに軽く、かつ
移動させたときのピンとの摩擦抵抗が小さいリニアカム
が得られる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して、この発明の実施例に
ついて説明する。 <第1実施例>図1は実施例1によるリニアカム5の形
状と、対応する点字装置(図9参照)の要部を示した図
であり、図9に対応する部分には同一の符号を付しその
説明を省略する。
【0019】図1において、d1,d2・・・d19は
表示点であり、高さh1またはh2(h2>h1)のい
ずれかの高さを有し、点字ピンP1〜P4の各間隔Lと
同じ間隔で設定されている。これらの連続する表示点d
1〜d19を直線で結んで得られる形状が、リニアカム
5の上面に形成された凹凸パターンとなる。こうするこ
とにより、リニアカム5の直線移動によって、ピン位置
が凹部から凸部またはその逆に移行する場合に、スムー
スな移行が可能となる。
【0020】また、ピンP1〜P4は、連続する4個の
表示点上に位置し、対応する表示点の高さがh2の場合
には表示面1aから突出され”1”を表示し、対応する
表示点の高さがh1の場合には下降し”0”を表示す
る。そして、点字ピンP1〜P4の突出または下降によ
って、表示パターンが決定される。
【0021】ここで、図1に示すリニアカム5の現在の
フェーズをF1、矢印Aの方向にピン間隔Lだけ直線移
動させた後のフェーズをF2とし、同様にピン間隔L単
位で移動させたときのフェーズをF3,F4・・・F1
6とすると、各フェーズF1〜F16と表示パターンB
1〜B4は図2に示す対応をとる(以下、フェーズ順列
という)。
【0022】この図からわかるように、フェーズF1〜
F16において、4ビットで表現可能な全てのパターン
が示されており、重複したパターンは存在しない。すな
わち、リニアカム5がピン間隔L単位で移動する毎に異
なる表示がなされ、なおかつ全てのパターンの表示がな
される。
【0023】ところで、上述したリニアカム5の凹凸パ
ターンを構成する表示点d1〜d19は、実際には図2
に示すフェーズ順列により決定される。以下では、フェ
ーズ順列の生成方法について図3および図4を用いて説
明を行う。なお、ここでは、高さh1の表示点を”0”
で、高さh2の表示点を”1”で表すものとし、点字ピ
ンがn本ある場合について説明する。さらに、第kフェ
ーズを以下の式で表すものとする。 Fk=(f(1,k),f(2,k),f(3,k),・・・,f(n,
k))
【0024】まず、ステップSP1(図3参照)におい
て、第1フェーズF1(全て”0”)および第2フェー
ズF2(最終ビットのみ”1”)の初期設定を行い、ス
テップSP2において、フェーズ番号kに「3」を設定
する。
【0025】ステップSP3では、第(k−1)フェー
ズの各ビットf(i,j)を1ビットシフトさせるととも
に、その最終ビットmを一旦”0”に設定し、第kフェ
ーズFkを得る。これにより得られたフェーズFkは、ス
テップSP4において、既に設定されている全てのフェ
ーズFc(ただし、1≦c≦k−1)と比較され、一致
するフェーズが存在する場合には、ステップSP5で上
記最終ビットmを”1”に再設定し、後述するステップ
SP10へ進む。また、一致するフェーズが存在しない
場合には、ステップSP6へ進み、フェーズFkが最終
フェーズ(k=2n)であるか否かを調べる。そして、
最終フェーズでない場合には、ステップSP9におい
て、フェーズ番号kを更新し、上記ステップSP3へ戻
る。
【0026】ステップSP10においては、上述したス
テップSP4と同じ比較を行い、一致するフェーズが存
在する場合にはステップSP14へ進み、存在しない場
合にはフェーズFkが最終フェーズであるか否かを調べ
る。そして、最終フェーズでない場合には、フェーズ番
号kを更新し、上記ステップSP3へ戻る(ステップS
P11およびSP13)。
【0027】以上の処理により、最終フェーズが設定さ
れた場合には、得られた全てのフェーズF1〜F2nがス
テップSP7またはSP12において、フェーズ順列と
して出力される。図5は、点字ピンの本数n=4の場合
に得られる最初のフェーズ順列を示した図である。
【0028】一方、mを”0”,”1”のどちらに設定
しても、一致する過去のフェーズが存在する場合、つま
り、ステップSP4およびSP10が共にYesとなっ
た場合には、次に述べるステップSP14へ進む。ま
た、上記ステップSP7でフェーズ順列が出力された後
に、ステップSP8においてm=1に設定されたフェー
ズは、必ず一致するフェーズが存在するため、同様にス
テップSP14へ進む。
【0029】ステップSP14では、すでに設定された
フェーズの中からf(n,c)=0(ただし、3≦c≦k−
1)を満たす最大のcを選択する。そして、この選択に
おいてcが存在するか否かをステップSP15(図4参
照)において調べ、存在する場合には、フェーズ番号k
に選択されたcを設定し、f(n,k)を”1”に設定する
(ステップSP16およびSP17)。そして、この設
定より得られたフェーズFkと、それ以前に設定されて
いる全てのフェーズFcとをステップSP18において
比較し、一致するフェーズが存在しない場合には、フェ
ーズ番号kを更新し(ステップSP19)、上記ステッ
プSP3へ戻る。一致するフェーズが存在する場合に
は、ステップSP14に戻り、上述した処理を繰り返
す。
【0030】そして、上記ステップSP15において、
cが存在しない場合には、全てのフェーズ順列が得られ
たことになり、処理を終了する。
【0031】こうして得られた全てのフェーズ順列の各
々は、全てのパターンを表し、なおかつ重複のない最適
化されたフェーズ順列である。
【0032】以上の方法で、点字ピンの本数n=4の場
合に得られるフェーズ順列は、上述した図5のフェーズ
順列を含め合計16種類となる。そして、図5の点線で
囲んだ各ビットから最適化パターンS1が得られる。 S1 =”0000100110101111000”
【0033】同様に、他のフェーズ順列から以下に示す
最適化パターンS2〜S16が得られる。 S2 =”0000100111101011000” S3 =”0000101001101111000” S4 =”0000101001111011000” S5 =”0000101100111101000” S6 =”0000101101001111000” S7 =”0000101111001101000” S8 =”0000101111010011000” S9 =”0000110010111101000” S10=”0000110100101111000” S11=”0000110101111001000” S12=”0000110111100101000” S13=”0000111100101101000” S14=”0000111101001011000” S15=”0000111101011001000” S16=”0000111101100101000”
【0034】なお、上記最適パターンのうちパターンS
10に対応するのが上述した図2のフェーズ順列であ
り、その最適化パターンによって、リニアカム5(図1
参照)の表示点d1〜d19が決定される。
【0035】また、図2に示す最適化されたフェーズ順
列のフェーズF1〜F16をシフトすることよにより新
たなフェーズ順列を作成することができる。例えばフェ
ーズF3,F4,F5・・・F16,F1,F2のよう
にシフトさせた場合に得られる最適化パターンS10’
は以下のようになる。 S10’=”001101001011110000
1”
【0036】こうして1つの最適化されたフェーズ順列
から合計16種類の最適化されたフェーズ順列が得ら
れ、その結果、16種類の最適化パターンが得られる。
つまり、表示ピンがn本ある場合には、2y(ここで、
y=2(n-1))種類の最適化されたフェーズ順列と、対
応する最適化パターンが得られる。
【0037】以上説明した方法でリニアカム5の凹凸パ
ターンを決定することにより、リニアカム5の全長を大
幅に短縮することができ、装置の小型化および軽量化が
可能となる。さらに、各フェーズ間の移動距離が短縮さ
れ、パターン切り換えの応答性能が向上する。
【0038】<第2実施例>第1実施例で述べたピンP
1〜P4のピン間隔Lは、点字装置の場合、2.4mm
が一般的であり、これに合わせてリニアカム5に凹凸パ
ターンを形成した場合、その傾斜は必要以上に緩やかな
ものとなる。このため、凹凸ピッチをピン間隔Lの半分
にしたのが本発明の第2実施例である。
【0039】図6(a)は、本実施例による半ピッチリ
ニアカム6の形状を示した図であり、図6(a)のリニ
アカム6の上面には、所定の高さを持った表示点d1〜
d22が間隔L/2で設定され、凹凸パターンが形成さ
れている。図8(b)は、上記リニアカム6を矢印Aの
方向に間隔L/2だけ移動させた状態を示す図であり、
間隔L/2移動させる毎に、表示ピンP1〜P4によっ
て異なる表示がなされる。
【0040】以下、図7および図8を用いて、この半ピ
ッチリニアカム6の凹凸パターンを決定する方法を説明
する。
【0041】まず、実施例1の方法で得られたフェーズ
順列を半分に分割し、分割した各フェーズ順列から2つ
のパターンを生成する。次に、分割して得られた2つの
パターンの1ビットおきに重ね合わせる。これにより、
半ピッチ最適パターンが得られる。
【0042】具体的に説明すると、上述した図2のフェ
ーズ順列の場合、図7に示すように分割を行い、破線で
囲まれた2つのパターンを得る。つまり、図8(a)に
示すように最適化パターンS10からパターンS101
およびS102を生成する。 S101=”00001101001” S102=”00101111000”
【0043】次に、図8(b)に示すように、パターン
S102をS101に対して1/2位相ずらし、パターン
S101およびS102を重ね合わせ、半ピッチ最適パタ
ーンS103を得る。 S103=”0000010011110111000
010”
【0044】この半ピッチ最適パターンにより表示点d
1〜d22が決まり、図6に示す半ピッチリニアカム6
の凹凸パターンが決定される。また、この半ピッチリニ
アカム6を矢印Aの方向にL/2の間隔で順次移動させ
ると、ピンP1〜P4によって、4ビットで表現可能な
全ての表示パターンが重複無く表示される。
【0045】また、第1実施例で述べた他のフェーズ順
列とそれらをシフトさせて得られるフェーズ順列とによ
り得られる最適化パターンからも、同様な方法で半ピッ
チ最適化パターンを生成することができ、したがって1
つの最適化されたフェーズ順列から16種類の半ピッチ
最適パターンを得ることができる。
【0046】以上説明した第2実施例によれば、半ピッ
チリニアカム6の全長を実施例1のリニアカム5の約半
分に短縮することができ、よりいっそうの装置の小型
化、軽量化および応答性能の向上が達成される。
【0047】次に、以上の方法で得られた複数の半ピッ
チ最適パターンから、より好ましいパターンを選択する
方法について説明する。
【0048】まず、半ピッチ最適パターンの連続するビ
ット列の隣合う2ビットを比較していき、一致しない場
合の数をカウントする。これにより、パターンが”0”
→”1”、または”1”→”0”へ変化する数Qが得ら
れる。そして、この変化数Qを全ての半ピッチ最適パタ
ーンに対して調べ、そのうち最小の変化数Qminを持つ
半ピッチ最適パターンを選択する。
【0049】こうして選択された半ピッチ最適パターン
によって、リニアカムの凹凸パターンを形成した場合、
リニアカムの移動時の点字ピンP1〜P4の出没回数
は、Qminとなり、他のパターンの場合に比べ、出没回
数が削減される。つまり、リニアカムを移動させた場合
の点字ピンおよびそれらのピンに接する各部の摩耗が軽
減される。
【0050】さらに、変化数Qminを持つ半ピッチ最適
パターンの各々に対して、ビット”1”の総数Rをカウ
ントし、その総数Rの最小となるパターンを選択する。
このように選択された半ピッチ最適パターンによってリ
ニアカムの凹凸パターンを形成した場合、リニアカムの
凸部の数が減少するため、他のパターンの場合に比べ、
リニアカムの体積が小さくなり、重量が削減される。
【0051】このように、以上の方法で半ピッチ最適化
パターンを選択することにより、摩耗が少なく、なおか
つ重量の軽い半ピッチリニアカムが実現される。
【0052】なお、上述した第1および第2実施例にお
いて説明した、リニアカムの最適化パターンおよび半ピ
ッチ最適化パターンは一例であり、他にも上述した方法
によって最適化パターンを得ることができる。
【0053】また、以上の実施例においては、4本の点
字ピンP1〜P4によって2値表示を行う場合について
説明を行ったが、点字ピンが4本よりも多い場合または
少ない場合においても、上述した方法により最適化パタ
ーンおよび半ピッチ最適化パターンを生成できる。
【0054】また、最適化パターンに基づいてリニアカ
ムに形成された凹凸形状も上述した形状に限定されるも
のではなく、例えば凹凸を曲線で形成してもよい。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、リニアカムの全長を大幅に削減でき、したがって、
そのリニアカムを組み込む装置の小型化、軽量化、およ
びパターン切り換え時の応答速度の向上を実現すること
ができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例によるリニアカム5の形状を示し
た図である。
【図2】 図1のリニアカム5の各フェーズ(F1〜F
16)において表示されるパターン(B1〜B4)を示
した図である。
【図3】 フェーズ順列(図2)の作成方法を示すフロ
ーチャートである。
【図4】 図3に続くフローチャートである。
【図5】 図3および図4の処理によって得られるフェ
ーズ順列を例示した図である。
【図6】 第2実施例による半ピッチリニアカム6の形
状を示した図である。
【図7】 図2の形状を決定する方法の説明図(1)で
ある。
【図8】 図2の形状を決定する方法の説明図(2)で
ある。
【図9】 リニアカムを有する点字装置の構成を示した
図である。
【図10】 図9のリニアカム2の形状と点字ピンP1
〜P4との関係を示した図である。
【符号の説明】
1a 表示面 P1〜P4 点字ピン 5 リニアカム 6 半ピッチリニアカム

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直列に配列されたn個のピンをリニアカ
    ムによって表示面から出没させ、該ピンの出没パターン
    によってnビットの情報を表示させる2進情報表示装置
    に用いられ、前記ピンの配列方向に沿って直線移動する
    ことにより、同時にn個のピンを出没させる前記リニア
    カムの、形状の決定に用いられる最適パターンの生成方
    法において、 nビットのパターン情報とフェーズ番号とに初期情報を
    設定する第1のステップと、 パターン情報を1ビットシフトさせ、その最終ビット
    に”1”または”0”を設定することにより、既に得ら
    れているパターン情報のいずれにも一致しない新たなフ
    ェーズ情報を作成する第2のステップと、 前記第2のステップで設定した情報と異なる情報をパタ
    ーン情報の最終ビットに設定し、既に得られているパタ
    ーン情報のいずれにも一致しない新たなフェーズ情報を
    作成する第3のステップと、 以上のステップをフェーズ番号を更新しつつ繰り返し、
    その結果得られた複数のパターン情報の各々の所定のビ
    ットから複数種類の形状パターンを生成する第4のステ
    ップとを有することを特徴とするリニアカムの形状パタ
    ーン生成方法。
  2. 【請求項2】 前記第4のステップにおいて得られた複
    数種類の形状パターンに対し、各パターンを2つに分割
    し、分割された2つのパターンの一方を他方に対して位
    相1/2ずらして合成することにより新たな形状パター
    ンを得る第5のステップを有することを特徴とする請求
    項1記載の形状パターン生成方法。
  3. 【請求項3】 前記第4のステップにおいて得られた複
    数種類の形状パターンのなかから、隣合う2値情報の変
    化の総数が少なく、かつリニアカムの凸部に対応する2
    値情報の数が少ないパターンを選択することを特徴とす
    る請求項1記載の形状パターン生成方法。
  4. 【請求項4】 前記第5のステップにより得られた形状
    パターンのなかから、隣合う2値情報の変化の総数が少
    なく、かつリニアカムの凸部に対応する2値情報の数が
    少ないパターンを選択することを特徴とする請求項2記
    載の形状パターン生成方法。
  5. 【請求項5】 請求項2または4記載の方法により得ら
    れた形状パターンに対応する凹凸形状が、前記n個のピ
    ンのピン間隔の半分の間隔で形成されたことを特徴とす
    る2進情報表示装置用リニアカム。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のリニアカムを有すること
    を特徴とする2進情報表示装置。
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