JP3978448B2 - 表の作成方法、作成装置及び作成プログラム - Google Patents

表の作成方法、作成装置及び作成プログラム Download PDF

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本発明は表の作成方法、作成装置及び作成プログラムに係り、特に暗号通信に使用される変換表や、実験計画法、統計学に於ける同一性を持たない組合せの設定等に利用される表の作成方法、作成装置及び作成プログラムに関する。
本発明の説明のために、まず本発明の対象となる、3次元の表Tであるラテン方体の基本的性質を説明する。n個の記号から成る集合A={m1,・・・,mn}の各元をn回ずつ使って、合計n個を3つの方向(X軸(縦)方向,Y軸(横)方向,Z軸(奥行き)方向)にそれぞれn個の元(要素)を持つ3次元構成の立方体に配列し、各方向において、Aの各元が1度ずつ現れるもの、すなわち互いの同じ位置に同じ記号を持たないn次ラテン方陣をn個重ね合わせたものをA上のラテン方体、あるいはn次ラテン方体という。
1次のラテン方体は、一種類の元(要素)を持つことから
A={0}
a(0,0,0)=0
とすると、2次元表示では、図16に示すようになり、3次元座標で表示すると、図17に示すようになる。
次に2次のラテン方体の基本形の数値例を示す。
A={0,1}
a(0,0,0)=0、 a(0,1,0)=1
a(1,0,0)=1、 a(1,1,0)=0
a(0,0,1)=1、 a(0,1,1)=0
a(1,0,1)=0、 a(1,1,1)=1
とすると、2次元表示では、図18に示すようになり、この2つの表(Z=0とZ=1)を重ねて、3次元座標で表示すると、図19に示すようになる。
3次元のラテン方体の標準形の一例を3次元で表示すると図20に、また、2次元で表示すると図21に示すようになる。この図20及び図21における(・)の要素の値は、ラテン方体を形成する任意の値が設定されているものであり、この図20及び図21のラテン方体は、X軸、Y軸、Z軸に沿った並びの要素の値のいずれも0〜2の昇順(自然順列)になっているので標準形(既約形)である。
標準形のラテン方体の個数は公に示されてはいないが、本発明者が開示したラテン方体の作成方法により求められている(例えば、特許文献1参照)。すなわち、ラテン方体をL3(n)として表すと、n次ラテン方体の総数は、n!・(n−1)!・(n−1)!・L3(n)、あるいは、n・{(n−1)!}・L3(n)で表すことができ、L3(n)の値はnが5以下のときでは、L3(1)=1、L3(2)=1、L3(3)=1、L3(4)=64、L3(5)=40246で、各次数におけるラテン方体の総数は、1次=1、2次=2、3次=24、4次=55296、5次=2781803520となる。
特許第3394467号公報
ラテン方体は上記した構成となっているものなのであるが、従来は、ラテン方体を規則的に作成する方法はなく、試行錯誤的に作成を行っており、例えば4次のラテン方体を作成する場合、
A={0,1,2,3}
とすると、0,1,2,3をX軸の1番目の並びの配列要素とし、2番目以降の並びは1番目の配列要素を一つずつずらしたものをY軸及びZ軸方向の配列要素との値として、ラテン方体を作成していたが、これではラテン方体の作成が難しく、かつ、面倒であるばかりでなく、作成できるラテン方体の数が制限されるため、ラテン方体の利用範囲を狭めると共に、ラテン方体の利用価値及び利用効果を高めることができない、という問題があった。
そこで、本発明者は前記特許文献1でラテン方体を規則的に作成する方法を開示した。この本発明者によるラテン方体の作成方法は、作成するラテン方体Rの次数nと記号mとを設定し、ラテン方体Rの各位置AIJKの配列要素をEIJKとして記号mを順に選択決定するに際して、その選択決定を、X軸IあるいはY軸JあるいはZ軸Kに沿って順に行うと共に、各位置AIJK毎に、同一X軸I及びY軸J及びZ軸Kの並びの前の位置と同一記号mとならないように、記号mを選択順に選択しラテン方体を作成する。
そして、作成された次数nの記号mのラテン方体Rの最後に選択決定された位置Annnから、前記X軸I及びY軸J及びZ軸Kに沿って、既存の配列要素の記号よりも選択順位が下位である記号を選択できる位置AIJKまで順に戻り、その位置AIJKから前記X軸IあるいはY軸JあるいはZ軸Kに沿って前記最後の位置Annnまで、各位置AIJK毎に同一X軸I及びY軸J及びZ軸Kの前の位置の既に決定されている配列要素と同一記号とならないように、順に配列要素の記号を選択決定してラテン方体を作成する。このように、本発明者によるラテン方体作成方法によれば、所望する次数及び記号のラテン方体を規則的に作成することができ、これにより、ラテン方体を確実に、かつ、簡単に得ることができる。
しかるに、このラテン方体作成方法では、既存のラテン方体から新たなラテン方体を作成するに際し、X軸I、Y軸J又はZ軸Kの基準軸に沿って順に記号の規則的な選択を行ってラテン方体を作成するために、次に作成されるラテン方体が第三者により容易に推測できてしまう。更に、後戻りして、それまでに設定された行I列J奥行きKの並びの要素を調べて作成を行うために、ラテン方体の作成に長時間を要するという問題がある。
本発明は以上の点に鑑みなされたもので、第三者による表の要素の推測の困難性を向上し得ると共に、ラテン方体に基づいて高速に所望の表を作成し得る表の作成方法、作成装置及び作成プログラムを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の表の作成方法は、X軸(縦)方向、Y軸(横)方向、及びZ軸(奥行き)方向にそれぞれn個ずつ計n3個の要素を持つ立方体の各要素に、互いに異なるn個の記号がX軸、Y軸及びZ軸の各方向で同じ記号が1度ずつ現れるように配置された、ラテン方体である既存の3次元の次数nの表を記憶装置である記憶用配列に記憶し、コンピュータを用いて記憶用配列に記憶された特定の要素の記号を、別の要素の記号に入れ替える入れ替え処理を行うことで、ラテン方体である新たな3次元の表を記憶用配列に作成する表の作成方法であって、記憶用配列に記憶された表の中に存在し、かつ、直方体又は立方体となる配置におけるX軸、Y軸及びZ軸の座標(X,Y,Z)で表される配置位置の記号をE(X,Y,Z)で表したとき(ただし、X、Y、Zはそれぞれ1以上n−1以下の自然数)、直方体又は立方体となる配置の8つの角の配置位置における要素の記号E(X,Y,Z)、E(X+α,Y,Z)、E(X,Y+β,Z)、E(X+α,Y+β,Z)、E(X,Y,Z+γ)、E(X+α,Y,Z+γ)、E(X,Y+β,Z+γ)、E(X+α,Y+β,Z+γ)の組(ただし、α、β、γはそれぞれ1以上、n−1以下の自然数)を順次に読み出す第1のステップと、第1のステップで読み出された直方体又は立方体となる配置の8つの要素の記号のうち、直方体又は立方体となる配置の同じ面上で対角線上にある全部で4つの第1の要素の記号E(X,Y,Z)、E(X+α,Y+β,Z)、E(X,Y+β,Z+γ)、E(X+α,Y,Z+γ)が互いに等しく、かつ、同じ面上で第1の要素に隣接する対角線上にある残りの4つの第2の要素の記号E(X+α,Y,Z)、E(X,Y+β,Z)、E(X,Y,Z+γ)、E(X+α,Y+β,Z+γ)が互いに等しいかどうか判定する第2のステップと、第2のステップにより、4つの第1の要素の記号が互いに等しく、かつ、4つの第2の要素の記号が互いに等しいとの判定結果が得られたときには、記憶用配列に記憶されている、第1の要素の記号と第2の要素の記号を互いに入れ替える第3のステップとを含む処理を、コンピュータが順次に行って記憶用配列に新たな表を作成することを特徴とする。
この発明は、既存のラテン方体R’の要素の記号の入れ替えは、3次元の表内に存在する直方体及び立方体の対角線上の角の8つの要素が2種類の要素から成り立っていて、隣の角の要素と異なる場合に、その2種類の要素を互いに入れ替えてもやはりラテン方体である表となることに着目したものであり、この性質を利用することで新たなラテン方体Rを作成することができる。
ここで、本発明の表の作成方法は、コンピュータにより、第2のステップにより、4つの第1の要素の記号が互いに等しく、かつ、4つの第2の要素の記号が互いに等しいとの判定結果が、予め定めた回数得られるまで、第1のステップ乃至第3のステップの処理を繰り返し行うようにしてもよく、また、記憶用配列に設定されている既存の3次元の次数nの表の全ての要素について、第1のステップ乃至第3のステップの処理を繰り返し行うようにしてもよく、更にはコンピュータにより、記憶用配列に設定されている既存の3次元の次数nの表のうち、予め定めた任意の位置の要素から別の任意の位置の要素までについて、第1のステップ乃至第3のステップの処理を繰り返し行うようにしてもよい。
また、上記の目的を達成するため、本発明の表の作成装置は、X軸(縦)方向、Y軸(横)方向、及びZ軸(奥行き)方向にそれぞれn個ずつ計n3個の要素を持つ立方体の各要素に、互いに異なるn個の記号がX軸、Y軸及びZ軸の各方向で同じ記号が1度ずつ現れるように配置された、ラテン方体である既存の3次元の次数nの表が予め記憶されると共に更新記憶可能な記憶装置である記憶用配列と、記憶用配列における表の中の8つの要素の位置と、その要素の記号とを対応して記憶する要素記憶部と、要素記憶部に記憶された8つの要素の記号を比較する要素比較部と、記憶用配列に設定された表の中に存在し、かつ、直方体又は立方体となる配置におけるX軸、Y軸及びZ軸の座標(X,Y,Z)で表される配置位置の記号をE(X,Y,Z)で表したとき(ただし、X、Y、Zはそれぞれ1以上n−1以下の自然数)、直方体又は立方体となる配置の8つの角の配置位置における要素の記号E(X,Y,Z)、E(X+α,Y,Z)、E(X,Y+β,Z)、E(X+α,Y+β,Z)、E(X,Y,Z+γ)、E(X+α,Y,Z+γ)、E(X,Y+β,Z+γ)、E(X+α,Y+β,Z+γ)の組(ただし、α、β、γはそれぞれ1以上、n−1以下の自然数)を順次に読み出して、8つの要素の位置と記号を要素記憶部に記憶した後、要素比較部により、直方体又は立方体となる配置の8つの要素の記号のうち、直方体又は立方体となる配置の同じ面上で対角線上にある全部で4つの第1の要素の記号E(X,Y,Z)、E(X+α,Y+β,Z)、E(X,Y+β,Z+γ)、E(X+α,Y,Z+γ)が互いに等しく、かつ、同じ面上で第1の要素に隣接する対角線上にある残りの4つの第2の要素の記号E(X+α,Y,Z)、E(X,Y+β,Z)、E(X,Y,Z+γ)、E(X+α,Y+β,Z+γ)が互いに等しいかどうか比較させ、該要素比較部から4つの第1の要素の記号が互いに等しく、かつ、4つの第2の要素の記号が互いに等しいとの比較結果が得られたときには、記憶用配列に記憶されている、第1の要素の記号と第2の要素の記号を互いに入れ替える更新記憶処理を行う制御部とを有し、新たな3次元の表を記憶用配列に作成することを特徴とする。
この発明は、既存のラテン方体R’の要素の記号の入れ替えは、3次元の表内に存在する直方体及び立方体の対角線上の角の8つの要素が2種類の要素から成り立っていて、隣の角の要素と異なる場合に、その2種類の要素を互いに入れ替えてもやはりラテン方体である表となることに着目したものであり、この性質を利用することで新たなラテン方体Rを作成することができる。
ここで、本発明の表の作成装置は、上記の制御部が、要素比較部から、4つの第1の要素の記号が互いに等しく、かつ、4つの第2の要素の記号が互いに等しいとの比較結果が、予め定めた回数得られた時点で処理を終了するか、制御部が、記憶用配列に設定されている既存の3次元の次数nの表の全ての要素について、記憶用配列の各要素の記号の読出し処理と、要素比較部への記号の記憶処理と、要素比較部からの比較結果の判定処理とを繰り返し行うか、制御部が、記憶用配列に設定されている既存の3次元の次数nの表のうち、予め定めた任意の位置の要素から別の任意の位置の要素までについて、記憶用配列の各要素の記号の読出し処理と、要素比較部への記号の記憶処理と、要素比較部からの比較結果の判定処理とを繰り返し行うかのいずれの構成であってもよい。
更に、上記の目的を達成するため、本発明の表の作成プログラムは、 X軸(縦)方向、Y軸(横)方向、及びZ軸(奥行き)方向にそれぞれn個ずつ計n3個の要素を持つ立方体の各要素に、互いに異なるn個の記号がX軸、Y軸及びZ軸の各方向で同じ記号が1度ずつ現れるように配置された、ラテン方体である既存の3次元の次数nの表を記憶装置である記憶用配列に記憶し、コンピュータを用いて記憶用配列に記憶された特定の要素の記号を、別の要素の記号に入れ替える入れ替え処理を行うことで、ラテン方体である新たな3次元の表を記憶用配列に作成する表の作成プログラムであって、
コンピュータに、
記憶用配列に記憶された表の中に存在し、かつ、直方体又は立方体となる配置におけるX軸、Y軸及びZ軸の座標(X,Y,Z)で表される配置位置の記号をE(X,Y,Z)で表したとき(ただし、X、Y、Zはそれぞれ1以上n−1以下の自然数)、直方体又は立方体となる配置の8つの角の配置位置における要素の記号E(X,Y,Z)、E(X+α,Y,Z)、E(X,Y+β,Z)、E(X+α,Y+β,Z)、E(X,Y,Z+γ)、E(X+α,Y,Z+γ)、E(X,Y+β,Z+γ)、E(X+α,Y+β,Z+γ)の組(ただし、α、β、γはそれぞれ1以上、n−1以下の自然数)を順次に読み出す第1のステップと、第1のステップで読み出された直方体又は立方体となる配置の8つの要素の記号のうち、直方体又は立方体となる配置の同じ面上で対角線上にある全部で4つの第1の要素の記号E(X,Y,Z)、E(X+α,Y+β,Z)、E(X,Y+β,Z+γ)、E(X+α,Y,Z+γ)が互いに等しく、かつ、同じ面上で第1の要素に隣接する対角線上にある残りの4つの第2の要素の記号E(X+α,Y,Z)、E(X,Y+β,Z)、E(X,Y,Z+γ)、E(X+α,Y+β,Z+γ)が互いに等しいかどうか判定する第2のステップと、第2のステップにより、4つの第1の要素の記号が互いに等しく、かつ、4つの第2の要素の記号が互いに等しいとの判定結果が得られたときには、記憶用配列に記憶されている、第1の要素の記号と第2の要素の記号を互いに入れ替える第3のステップとを実行させることを特徴とする。
この発明は、既存のラテン方体R’の要素の記号の入れ替えは、3次元の表内に存在する直方体及び立方体の対角線上の角の8つの要素が2種類の要素から成り立っていて、隣の角の要素と異なる場合に、その2種類の要素を互いに入れ替えてもやはりラテン方体である表となることに着目したものであり、この性質を利用することで新たなラテン方体Rを作成することができる。
ここで、本発明の表の作成プログラムは、コンピュータに、第2のステップにより、4つの第1の要素の記号が互いに等しく、かつ、4つの第2の要素の記号が互いに等しいとの判定結果が、予め定めた回数得られるまで、第1のステップ乃至第3のステップの処理を繰り返し実行させるようにしてもよく、コンピュータに、記憶用配列に設定されている既存の3次元の次数nの表の全ての要素について、第1のステップ乃至第3のステップの処理を繰り返し実行させてもよく、更にはコンピュータに、記憶用配列に設定されている既存の3次元の次数nの表のうち、予め定めた任意の位置の要素から別の任意の位置の要素までについて、第1のステップ乃至第3のステップの処理を繰り返し実行させるようにしてもよい。
本発明によれば、既存のラテン方体R’の要素の記号の入れ替えは、3次元の表内に存在する直方体及び立方体の対角線上の角の8つの要素が2種類の要素から成り立っていて、隣の角の要素と異なる場合に、その2種類の要素を互いに入れ替えてもやはりラテン方体である表となることに着目し、この性質を利用することで新たなラテン方体Rを作成することができ、既存のラテン方体の3次元の表から8箇所の要素を不規則に入れ替えるようにしたため、第三者に推測困難な3次元の表を規則的な手順に従って作成することができる。
また、本発明によれば、記憶用配列に記憶されているラテン方体を構成する3次元の表の4つの第1の要素の記号が互いに等しく、かつ、4つの第2の要素の記号が互いに等しいとの判定結果が、予め定めた回数得られるまで、所定の処理を繰り返し行うようにした場合は、迅速に新たな表を作成することができ、また、記憶用配列に設定されている既存の3次元の次数nの表の全ての要素について、所定の処理を繰り返し行うようにした場合は、推測が第三者にとってより困難な新たな表を作成することができる。
更に、本発明によれば、記憶用配列に設定されている既存の3次元の次数nの表のうち、予め定めた任意の位置の要素から別の任意の位置の要素までについて、所定の処理を繰り返し行うようにした場合は、より迅速に第三者に推測困難な3次元の表を作成することができる。
次に、発明を実施するための最良の形態について図面と共に説明する。図1は本発明になる表の作成装置の一実施の形態の全体構成を示すブロック図である。同図において、表の作成装置1は、3次元の表であるラテン方体を作成するラテン方体作成部2と、ソフトウェア的に演算処理を実行する制御部3とから構成される。制御部3は、予め定められた制御プログラムに従って各種の演算処理を実行してラテン方体作成部2を制御し、ラテン方体のデータのX軸(縦)方向、Y軸(横)方向、Z軸(奥行き)方向の位置の指定と比較判定及び設定、読み取りを行うコンピュータである。
ラテン方体作成部2は、比較及び設定を行う要素のX軸の位置を指定するためのX軸位置指定用記憶部4と、比較及び設定を行う要素のY軸の位置を指定するためのY軸位置指定用記憶部5と、比較及び設定を行う要素のZ軸の位置を指定するためのZ軸位置指定用記憶部6と、設定用要素を記憶する設定用要素記憶部7と、比較用要素を記憶する比較用要素記憶部8と、要素の入替が可能かどうかの比較判定を行う入替位置要素比較部9と、ラテン方体作成部2が作成するラテン方体を記憶するラテン方体記憶用配列10と、入れ替えるための位置の要素を記憶する入替位置要素記憶部11とから構成されている。なお、電源線は図示を省略してある。
設定用要素記憶部7は、X軸位置指定用記憶部4、Y軸位置指定用記憶部5及びZ軸位置指定用記憶部6で指定されたラテン方体記憶用配列10の位置の要素を記憶する。比較用要素記憶部8は、X軸位置指定用記憶部4、Y軸位置指定用記憶部5及びZ軸位置指定用記憶部6で指定されたラテン方体記憶用配列10の位置の要素を比較用要素として記憶する。
ラテン方体記憶用配列10は、作成する3次元の表であるラテン方体がn次の場合は、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向にそれぞれn個ずつ、全部でn個の記号記憶用の配列子(記憶素子)から構成されており、1個の配列子(記憶素子)は例えば、1バイトの記憶容量で、一つの配列要素(記号)EIJKを記憶する。また、ラテン方体記憶用配列10を構成するn個の記号記憶用の配列子(記憶素子)は、図2に示すように、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向にそれぞれn個ずつの立方体(又は直方体)で表わすことができ、また、配列要素はX軸方向の位置I、Y軸方向の位置J及びZ軸方向の位置Kで指定される。例えば、X軸方向の位置Iが「2」、Y軸方向の位置Jが「3」、Z軸方向の位置Kが「1」である位置に配列される配列要素(記号)はE231で表わされ、その位置の集合はA231で表わされる。ラテン方体記憶用配列10には、既存のラテン方体の要素を記憶するための配列で後述する入替処理もここで行い、処理が終了した後の完成したラテン方体もここに記憶される。
制御部3は、次数nの既存のラテン方体をラテン方体記憶用配列10に設定すると共に、次数n分の記号mを順列及び順列に従った選択順を定めて設定し、既存のラテン方体上のすべての要素の記号を、入替位置要素記憶部11に記憶した入替位置及び入替要素によって、別の要素の記号に入れ替えることによって、新たな要素の記号をラテン方体記憶用配列10に配置していき、新たなラテン方体を作成する。
ここで、記号mの順列及び順列に従った選択順とは、例えば次数nが4で、記号mとして(0,1,2,3)を設定した場合、0→1→2→3を順列(自然順列)として定めることであり、また、0→1→2→3の順に選択することを定めることである。
なお、4次のラテン方体は、記号mとして(0,1,2,3)を設定した場合は、例えば図3に示すように表すことができるが、記号mはこの数値に限定されるものではなく、任意の数値を設定することができ、例えば(1,2,3,4)を設定した場合は、例えば図4に示すラテン方体を作成できる。更に、記号mは数値でなく、アルファベット、色彩、形状等で区別可能なものであればよく、例えば記号mとしてアルファベット(a,b,c,d)を設定した場合の4次のラテン方体は、図5に示すように表すことができる。
ここで、本発明は、記号mの入替に際して、3次元n次の或るラテン方体R’の中に存在する立方体又は直方体となる配置の同じ面上で対角線上の角(頂点)の8箇所の要素において、
E(X ,Y ,Z )=E(X+α,Y+β,Z )
=E(X+α,Y ,Z+γ)=E(X ,Y+β,Z+γ)
E(X+α,Y ,Z )=E(X ,Y+β,Z )
=E(X ,Y ,Z+γ)=E(X+α,Y+β,Z+γ)
となる要素の記号が存在する場合、この8箇所の要素の二種類の記号は互いの要素の種類を入れ替える方法により新たなラテン方体Rを作成する方法である(ただし、X,Y,Zは1以上、n−1以下の自然数、α、β、γは1以上、n−1以下の自然数)
例えば、図18に示した3次元2次のA=(0,1)の標準形のラテン方体R’では、その中に存在する立方体又は直方体となる配置の対角線上の頂点の8箇所の要素の各記号は
E(0,0,0)=0、E(0,0,1)=1、E(0,1,0)=1、
E(0,1,1)=0、E(1,0,0)=1、E(1,0,1)=0、
E(1,1,0)=0、E(1,1,1)=1
であり、
E(0,0,0)=E(1,1,0)=E(1,0,1)=E(0,1,1)=0
E(1,0,0)=E(0,1,0)=E(0,0,1)=E(1,1,1)=1
というように、対角線上の頂点の8箇所のうち、4箇所の要素の各記号が「0」で等しく、かつ、残りの4箇所の各記号が「1」で等しいので、本発明の方法の入れ替えの条件を満足することから、
E(0,0,0)=E(1,1,0)=E(1,0,1)=E(0,1,1)=1
E(1,0,0)=E(0,1,0)=E(0,0,1)=E(1,1,1)=0
として、新たなラテン方体Rの作成が可能である。
次に、上記の表の作成装置1を用いて作成される本発明の表の作成方法について説明する。図6は本発明になる表の作成方法の一実施の形態のフローチャートを示す。この実施の形態では、制御部3は、X軸位置指定用記憶部4、Y軸位置指定用記憶部5、Z軸位置指定用記憶部6、及び設定用要素記憶部7を用いてラテン方体記憶用配列10に予め既存のラテン方体R’を記憶しておき、この既存のラテン方体R’を基に新たなラテン方体を作成する方法である。
ここで、上記のラテン方体記憶用配列10に予め記憶しておく既存のラテン方体R’は、図7〜図9及び図10(A)〜(D)に示す4次のラテン方体であるものとする。図7〜図9は、4次のラテン方体を各Z軸の値毎にX軸及びY軸からなる平面の要素を表わした3次元表示した図であり、図10(A)〜(D)は、3次元のラテン方体をZ軸方向の1〜4の各位置のそれぞれについて、X軸とY軸の値を2次元表示した図を示し、何れも同一のラテン方体R’を示す。
ラテン方体の作成はこの例では、X軸方向とY軸方向とZ軸方向の最初の位置から最後の位置に向かって順に入れ替えを行い、Z軸方向の最後の位置まで入れ替えが終ったならば、Y軸の位置を次の位置に移して、Z軸の最初の位置から最後の位置まで入れ替えを繰り返し、X軸とY軸とZ軸の最後の位置まで入れ替えを行うことで新たなラテン方体を作成する。
まず、制御部3は、入れ替えを開始出来るかの検索を行うための最初の要素の位置として、一例として先頭の位置a(1,1,1)を定める(図6のステップS1)。続いて、制御部3は、ステップS1で定めた最初の要素の位置を直方体あるいは立方体の頂点の要素とした場合に対応する対角線上の頂点となる要素の位置を指定する(図6のステップS2)。この例では、各1つ隣の位置を指定している。すなわち、制御部3は、ステップS2では、最初のX軸の位置Iの値に1を加えた位置II、最初のY軸の位置Jの値に1を加えた位置JJ、最初のZ軸の位置Kの値に1を加えた位置KKをそれぞれ算出する。このようにして、2つの要素の位置を指定することで、後述するように直方体あるいは立方体の8つの頂点の位置が決まる。
制御部3は、X軸位置指定用記憶部4にI又はIIの値を設定し、Y軸位置指定用記憶部5にJ又はJJの値を設定し、Z軸位置指定用記憶部6にK又はKKの値を設定し、これら記憶部4、5及び6により順次に指定される8つの頂点の位置の要素の記号をラテン方体記憶用配列10から順次に読み出して、設定用要素記憶部7を介して入替位置要素記憶部11にその記憶要素の位置と共に記憶する。
続いて、制御部3は交換の条件に一致しているか否かを、入替位置要素記憶部11に記憶されている要素の記号を比較する入替位置要素比較部9の比較結果に基づき判定する(図6のステップS3)。すなわち、ステップS3では、直方体あるいは立方体の8つの頂点の位置のうちの対角線上にある4つの頂点の位置の値が等しいという第1の条件
E(X ,Y ,Z )=E(X+α,Y+β,Z )
=E(X+α,Y ,Z+γ)=E(X ,Y+β,Z+γ)
と、残りの対角線上にある4つの頂点の位置の値が等しいという第2の条件
E(X+α,Y ,Z )=E(X ,Y+β,Z )
=E(X ,Y ,Z+γ)=E(X+α,Y+β,Z+γ)
の両方を同時に満足するという交換の条件かどうか判定する。もし、交換の条件に一致しない場合にはステップS6に進み、交換の条件に一致するならステップS4に進み、ステップS4では要素の入れ替えを行いステップS5で処理を終了する。
ここでは、ステップS1から上記のX=I=1、Y=J=1、Z=K=1であり、ステップS2からα=β=γ=1であり、X+α=II、Y+β=JJ、Z+γ=KKであるので、上記のステップS3では、
E(I ,J ,K )=E(II,JJ,K )
=E(II,J ,KK)=E(I ,JJ,KK)
という第1の条件と
E(II,J ,K )=E(I ,JJ,K )
=E(I ,J ,KK)=E(II,JJ,KK)
という第2の条件の両方を同時に満足するかどうか判定することになる。
ここで、既存のラテン方体R’は図7〜図9及び図10(A)〜(D)に示す4次のラテン方体で、
E(I ,J ,K )=E(1,1,1)=1,
E(II,JJ,K )=E(2,2,1)=3,
E(II,J ,KK)=E(2,1,2)=3,
E(I ,JJ,KK)=E(1,2,2)=3
であるから上記の第1の条件を満足せず、また、
E(II,J ,K )=E(2,1,1)=2,
E(I ,JJ,K )=E(1,2,1)=2,
E(I ,J ,KK)=E(1,1,2)=2,
E(II,JJ,KK)=E(2,2,2)=4
であるから上記の第2の条件を満足しない。従って、ステップS3では交換条件に一致しないとの判定が得られるため、ステップS6に進む。制御部3は、ステップS6では、Z軸方向の要素の位置が最後の要素の位置かどうかを、KK<Nの不等式を満足するかどうかにより判定する。ここでは、KK=2であり、Nはラテン方体の次数で4であるので、KKはNより小さく、よって、Z軸方向の要素の位置KKが最後の要素の位置でないと判定し、ステップS7に進み、現在のZ軸方向の要素の位置KKに1を加算することで次の位置(KK=3)にして、再びステップS3に進む。
ステップS3では、KK=3であるので、
E(I ,J ,K )=E(1,1,1)=1,
E(II,JJ,K )=E(2,2,1)=3,
E(II,J ,KK)=E(2,1,3)=4,
E(I ,JJ,KK)=E(1,2,3)=4
であるから上記の第1の条件を満足せず、また、
E(II,J ,K )=E(2,1,1)=2,
E(I ,JJ,K )=E(1,2,1)=2,
E(I ,J ,KK)=E(1,1,3)=3,
E(II,JJ,KK)=E(2,2,3)=1
であるから上記の第2の条件を満足しない。従って、交換条件に一致しないため、制御部3は、ステップS6に進み、ここでは、KK=3であるからKKはNより小さいと判定し、ステップS7でKKの位置3を次の位置4にして、ステップS3の処理(すなわち、直方体あるいは立方体の8つの頂点の位置のうちの対角線上にある4つの頂点の位置の値が等しいという第1の条件を満足し、かつ、残りの4つの頂点の位置の値が等しいという第2の条件を満足するか否かを判定する処理)を再び行う。
今度のステップS3の処理では、KK=4であるので、
E(1,1,1)=1,E(2,2,1)=3,E(2,1,4)=1,E(1,2,4)=1
であるから上記の第1の条件を満足せず、また、
E(2,1,1)=2,E(1,2,1)=2,E(1,1,4)=4,E(2,2,4)=2
であるから上記の第2の条件を満足しない。従って、制御部3は交換条件に一致しないとの判定結果が得られるので、再びステップS6に進みKKとNとを比較する。この時点では、KK=4であり、Nと等しいので、制御部3は、Z軸方向の要素の位置KKが最後の要素の位置であると判定し、今度はステップS8に進む。
ステップS8ではKKの位置をK+1とすることで、Z軸の要素の位置を先頭にし(ここでは2に戻し)、ステップS9に進む。ステップS9では、Y軸方向の要素の位置JJが最後の要素の位置かどうかを判定する。すなわち、ステップS9ではJJ<Nの不等式を満足するかどうか判定する。この時点ではJJ=2であり、上記の不等式を満足するので、Y軸方向の要素の位置JJが最後の要素の位置でないと判定して、ステップS10に進み、Y軸方向の要素の位置JJを次の位置の3にしてステップS3に進む。
今度のステップS3の処理では、I=J=K=1、II=2、JJ=3、KK=2であるので、
E(1,1,1)=1,E(2,3,1)=4,E(2,1,2)=3,E(1,3,2)=4
であるから上記の第1の条件を満足せず、また、
E(2,1,1)=2,E(1,3,1)=3,E(1,1,2)=2,E(2,3,2)=1
であるから上記の第2の条件を満足せず、交換条件に一致しないため、ステップS6に進みKKとNとを比較する。この時点では、KK=2であるからKKはNより小さいので、ステップS7に進んでKKの位置2を次の位置3にして、ステップS3に進む。
今度のステップS3の処理では、I=J=K=1、II=2、JJ=3、KK=3であるので、
E(1,1,1)=1,E(2,3,1)=4,E(2,1,3)=4,E(1,3,3)=1
であるから上記の第1の条件を満足せず、また、
E(2,1,1)=2,E(1,3,1)=3,E(1,1,3)=3,E(2,3,3)=2
であるから上記の第2の条件も満足せず、よって交換条件に一致しないため、ステップS6に進みKKとNとを比較する。この時点では、KK=3からKKはNより小さいのでステップS7に進んでKKの位置3を次の位置4にして、ステップS3に再び進む。
今度のステップS3の処理では、I=J=K=1、II=2、JJ=3、KK=4であるので、
E(1,1,1)=1,E(2,3,1)=4,E(2,1,4)=1,E(1,3,4)=2
であるから上記の第1の条件を満足せず、また、
E(2,1,1)=2,E(1,3,1)=3,E(1,1,4)=4,E(2,3,4)=3
であるから上記の第2の条件も満足せず、よって交換条件に一致しないため、ステップS6に進みKKとNとを比較する。この時点では、KK=4であるからKKはNと等しいのでステップS8に進み、制御部3はKKの位置をK+1、すなわち先頭の位置2に戻し、ステップS9でJJは3でNより小さいので、ステップS10に進み、Y軸方向の要素の位置JJを次の位置の4にしてステップS3に進む。以下、上記と同様にしてステップS3、S6、S7の処理が繰り返され、Z軸の最後の位置までステップS3の処理を行っても交換条件に一致しないときには、Z軸の位置をステップS8で先頭の位置に戻してから、Y軸の位置をステップS9で最後の位置かどうか判定する。
この時点ではY軸の位置は最後の位置であるので(Nと等しいので)、ステップS11に進み、Y軸方向の要素の位置JJをJ+1、すなわち先頭位置の2に戻した後、ステップS12に進む。ステップS12では、X軸方向の要素の位置IIが最後の要素の位置かどうかを判定し、最後の位置でなければ、ステップS13に進みZ軸の位置を次の位置にしてステップS3に進む。すなわち、ステップS12では、X軸方向の要素の位置IIがNより小であるかどうか判定する。この時点では、II=2でN=4より小さいので、X軸方向の要素の位置IIが最後の要素の位置でないと判定されるので、ステップS13に進んでX軸方向の要素の位置IIの値2を次の位置3に更新して、ステップS3に進む。
今度のステップS3の処理では、I=J=K=1、II=3、JJ=2、KK=2であるので、
E(1,1,1)=1,E(3,2,1)=4,E(3,1,2)=4,E(1,2,2)=3
であるから上記の第1の条件を満足せず、また、
E(3,1,1)=3,E(1,2,1)=2,E(1,1,2)=2,E(3,2,2)=1
であるから上記の第2の条件も満足せず、交換条件に一致しないため、ステップS6に進みKKとNとを比較する。この時点ではKK=2であるからKKはNより小さいので、ステップS7でKKの位置2を次の位置3にして、ステップS3に進む。以下、同様の動作が繰り返され、I=J=K=1、II=JJ=KK=3となると、ステップS3において、
E(1,1,1)=1,E(3,3,1)=1,E(3,1,3)=1,E(1,3,3)=1となり、また、
E(3,1,1)=3,E(1,3,1)=3,E(1,1,3)=3,E(3,3,3)=3となり、これにより
E(1,1,1)=E(3,3,1)=E(3,1,3)=E(1,3,3)=1
E(3,1,1)=E(1,3,1)=E(1,1,3)=E(3,3,3)=3
と交換条件が満足されると判定される。これにより、要素の入れ替えが可能となる。
すなわち、制御部3はステップS3で交換条件が満足されると判定されると、ステップS4の処理に進み、
E(1,1,1)=E(3,3,1)=E(3,1,3)=E(1,3,3)=3
E(3,1,1)=E(1,3,1)=E(1,1,3)=E(3,3,3)=1
とデータを入れ替えた後、処理を終了する(図6のステップS5)。このデータ入替時は制御部3は、図1の入替位置要素記憶部11に記憶されている上記の要素E(1,1,1)、E(3,3,1)、E(3,1,3)、E(1,3,3)の記号「1」を、設定用要素記憶部7を介してラテン方体記憶用配列10の4つの要素E(3,1,1)、E(1,3,1)、E(1,1,3)、E(3,3,3)を記憶している4つの記憶素子に記憶し、かつ、要素E(3,1,1)、E(1,3,1)、E(1,1,3)、E(3,3,3)の記号「3」を、ラテン方体記憶用配列10の4つの要素E(1,1,1)、E(3,3,1)、E(3,1,3)、E(1,3,3)を記憶している4つの記憶素子に記憶する。
このようにして、データ交換条件を満足すると、データを交換することで新たなラテン方体が作成される。図11(A)〜(D)は作成された新たなラテン方体を示し、アンダーラインの付された数字が、データ交換された要素の記号を示す。
なお、X軸、Y軸、Z軸共に最後の位置まで探索を行っても、交換条件が満足されない時には、ステップS12でII=Nと判定されるので、入れ替えられる要素の組合せが存在しなかったと判定して探索を終了する(図6のステップS14)。
上述したように、この実施の形態では、ラテン方体を新たに作成するに際して、既存のラテン方体R’から読み出した所定の8つ要素の記号が所定の交換条件を満足するかどうかを、制御部3が入れ替え位置要素記憶部11に記憶されている入れ替えを行おうとする8個の各要素の位置と、その位置の要素の記号を比較する入れ替え位置要素比較部9の比較結果に基づいて、前述した第1の条件と第2の条件とを同時に満足するかどうかを判定し、交換条件を満足するときには、直方体あるいは立方体の8つの頂点の位置のうちの対角線上にある4つの頂点の位置の4つの要素と、他方の対角線上にある残りの4つの頂点の位置の要素とをデータ交換することにより、8箇所の要素を不規則に入れ替えた新たなラテン方体を作成するようにしたため、既存のラテン方体から次の作成順のラテン方体を作成する場合に比べて、第三者による推測が困難なラテン方体を新たに、かつ、迅速に作成することができる。
次に、本発明の他の実施の形態について説明する。図12及び図13は本発明になる表の作成方法の他の実施の形態のフローチャートを示す。図12及び図13中、図6と同一処理ステップには同一符号を付し、その説明を省略する。この実施の形態では、装置の構成は図1であり、制御部3は、X軸位置指定用記憶部4、Y軸位置指定用記憶部5、Z軸位置指定用記憶部6、及び設定用要素記憶部7を用いてラテン方体記憶用配列10に予め既存のラテン方体R’を記憶しておき、この既存のラテン方体R’を基に新たなラテン方体を作成する方法である。ここで、上記のラテン方体記憶用配列10に予め記憶しておく既存のラテン方体R’は、例えば上記の実施の形態と同じ図7〜図9及び図10(A)〜(D)に示す4次のラテン方体であるものとする。
図12において、ステップS1〜S13の処理は、図6に示した実施の形態のステップS1〜S13と同様である。ただし、図12及び図13に示す実施の形態では、ステップS4でデータを交換した後、処理を終了するのではなく、更に次のデータ交換が可能かどうか探索すべくステップS6に進んで、Z軸方向の要素の位置KKが最後の位置かどうか判定する。また、X軸、Y軸、Z軸共に最後の位置まで探索を行っても、交換条件が満足されない時には、ステップS12でII=Nと判定されるが、その時は先の実施の形態のように処理を終了するのではなく、X軸方向の要素の位置IIを先頭の要素の位置I+1に戻した後(図12のステップS16)、Z軸方向の最初の要素の位置Kが最後の要素の位置より一つ手前かどうかを判定する(図13のステップS17)。
Z軸方向の最初の要素の位置Kが最後の要素の位置より一つ手前でなければ、Z軸方向の最初の要素の位置Kを次の位置にして(図13のステップS18)、図12のステップS3に戻るが、最後の要素の位置より一つ手前の位置であるときときには、Z軸方向の最初の要素の位置Kを先頭の位置として(図13のステップS19)、最初の要素のY軸方向の位置Jが最後の要素の位置より一つ手前かどうかを判定する(図13のステップS20)。
ラテン方体記憶用配列10に予め図7〜図9及び図10(A)〜(D)に示す4次のラテン方体が記憶されている場合、I=J=K=1、II=JJ=KK=3となったときに、初めてステップS3において、
E(1,1,1)=1,E(3,3,1)=1,E(3,1,3)=1,E(1,3,3)=1となり、また、
E(3,1,1)=3,E(1,3,1)=3,E(1,1,3)=3,E(3,3,3)=3となり、
E(1,1,1)=E(3,3,1)=E(3,1,3)=E(1,3,3)=1
E(3,1,1)=E(1,3,1)=E(1,1,3)=E(3,3,3)=3
と交換条件が満足されるので、要素の入れ替えが可能となる。
そこで、この場合、制御部3はステップS4で
E(1,1,1)=E(3,3,1)=E(3,1,3)=E(1,3,3)=3
E(3,1,1)=E(1,3,1)=E(1,1,3)=E(3,3,3)=1
とデータを入れ替える。しかし、この実施の形態では、データ入替後は、処理を終了するのではなく、更にデータ入替が可能であるかどうかを探索するため、ステップS6に進み、不等式KK<Nを満足するかどうか、すなわち、Z軸方向の要素の位置KKが最後の位置かどうか判定する。この時点ではKK=3であり、N=4より小さいのでステップS7に進んでZ軸方向の要素の位置KK=3を次の位置4にして、ステップS3に進み、再び交換の条件に一致するかどうかの判定を行う。
その後、制御部3はステップS3、S6〜S13、S16、S17、S18の処理を繰り返し、I=1、J=1、K=2、II=3、JJ=3、KK=4となったときに、ステップS3で
E(1,1,2)=E(3,3,2)=E(3,1,4)=E(1,3,4)=2
E(3,1,2)=E(1,3,2)=E(1,1,4)=E(3,3,4)=4
となり、前記第1の条件と第2の条件の両方を同時に満足する交換条件が満足されるので、要素の入れ替えが可能となる。
そこで、この場合、制御部3はステップS4で
E(1,1,2)=E(3,3,2)=E(3,1,4)=E(1,3,4)=4
E(3,1,2)=E(1,3,2)=E(1,1,4)=E(3,3,4)=2
とデータを入れ替えた後、ステップS6の処理に進む。このデータ入れ替え後のラテン方体記憶用配列10に記憶された表をZ軸方向の各位置のそれぞれについて、X軸とY軸の値を2次元表示すると図14(A)〜(D)に示される。同図中、アンダーラインを付した要素の記号がデータ交換した記号を示す。
その後、制御部3はステップS3、S6〜S13、S16、S17、S18の処理を繰り返し、K=4となり、ステップS17でK<Nの不等式を満足するかどうか判定すると、この不等式を満足しないので、Z軸方向の最初の要素の位置Kを先頭の位置として(図13のステップS19)、最初の要素のY軸方向の位置Jが最後の要素の位置より一つ手前かどうかを判定する(図13のステップS20)。
その位置でなければ、Y軸方向の最初の要素の位置Jを次の位置にして(図13のステップS21)、ステップS3に進む。最初の要素のY軸方向の位置Jが最後の要素の位置より一つ手前の位置であるときには、Y軸方向の最初の要素の位置Jを先頭にし(図13のステップS22)、最初の要素のX軸方向の位置Iが最後の要素の位置より一つ手前かどうかを判定し(図13のステップS23)、その位置でなければ、X軸方向の最初の要素の位置Iを次の位置にして(図13のステップS24)、ステップS3に進む。ステップS23で最初の要素のX軸方向の位置Jが最後の要素の位置より一つ手前の位置であると判定されたときには、最後の位置まで探索を行ったので、探索を終了する(図13のステップS25)。
このようにして、本実施の形態では、データ交換条件を満足する毎に、データを交換することで新たなラテン方体を作成することを、X軸、Y軸及びZ軸の最後まで探索して繰り返すことにより、I=J=K=3、II=JJ=KK=4である最後の位置の探索時点で、最終的に図15(A)〜(D)に、Z軸方向の1〜4の各位置のそれぞれについて、X軸とY軸の値を2次元表示して示すラテン方体が作成される。
本実施の形態によれば、ラテン方体を新たに作成するに際して、既存のラテン方体R’から読み出した所定の8つ要素の記号が所定の交換条件を満足するかどうかを、制御部3が入れ替え位置要素記憶部11に記憶されている入れ替えを行おうとする8個の各要素の位置と、その位置の要素の記号を比較する入れ替え位置要素比較部9の比較結果に基づいて、前述した第1の条件と第2の条件とを同時に満足するかどうかを判定し、交換条件を満足するときには、直方体あるいは立方体の8つの頂点の位置のうちの対角線上にある4つの頂点の位置の4つの要素と、他方の対角線上にある残りの4つの頂点の位置の要素とをデータ交換することを繰り返し、全ての要素について上記の判定を行って新たなラテン方体を作成するようにしたため、このデータ交換条件を知らない第三者にとって、新たに作成されるラテン方体の推測をより一層困難にすることができる。
なお、本発明は以上の実施の形態に限定されるものではなく、例えば図12及び図13に示すフローチャートの実施の形態では、全ての要素についてステップS3の交換の条件に一致するかどうかの判定を行ったが、最大の入れ替え回数を指定して、その数に入れ替え回数が達したら処理を終了するようにしてもよい。図6のフローチャートと共に説明した実施の形態では、ステップS3の交換の条件に一致する判定結果が最初に得られた時点で処理を終了しているので、上記の最大の入れ替え回数が1に相当する。また、ステップS3の交換の条件に一致するかどうかの判定は、ラテン方体記憶用配列10の任意の特定の位置の要素から任意の別の特定の位置の要素までについてのみ行うことも可能である。
また、本発明者が特許第3394467号公報にて開示したラテン方体の作成方法を、上記の2つの実施の形態のいずれかと組み合わせて新たなラテン方体を作成することもできる。この本発明者による従来のラテン方体の作成方法は、第1の作成方法と第2の作成方法とからなる。上記の第1の作成方法は、作成するラテン方体Rの次数と記号とを設定し、ラテン方体の各位置に上記の記号の一つを配列要素として選択決定する際に、その選択決定を、X軸あるいはY軸あるいはZ軸に沿って最後の位置まで順に行うと共に、各位置毎に、同一X軸及びY軸及びZ軸の前の位置の既に決定されている配列要素と同一記号とならないように、記号を選択順に選択して最初の一つ目のラテン方体を作成する方法である。
また、上記の第2の作成方法は、上記の第1の作成方法により作成された一つ目のラテン方体の最後に選択決定された位置から、X軸及びY軸及びZ軸に沿って、既存の配列要素の記号よりも選択順位が下位である記号を選択できる位置AIJKまで順に戻り、その位置AIJKからX軸あるいはY軸あるいはZ軸に沿って最後の位置まで、各位置AIJK毎に同一X軸及びY軸及びZ軸の前の位置の既に決定されている配列要素と同一記号とならないように、順に配列要素の記号を選択決定して2つ目以降のラテン方体を作成する方法である。
そこで、(1)上記の第1の作成方法で作成したラテン方体を既存のラテン方体として本発明による表の作成方法で新たな表を作成する方法、あるいは(2)上記の第1の作成方法で作成したラテン方体に基づき、上記の第2の作成方法で新たなラテン方体を作成し、この新たに作成されたラテン方体を既存のラテン方体として本発明による表の作成方法で新たな表を作成する方法、あるいは(3)(2)の方法を複数回繰り返して新たな表を作成する方法、あるいは(4)(1)の方法で作成した表を既存のラテン方体として上記の第2の作成方法で新たな表として作成する方法、あるいは(5)(4)の方法を複数回繰り返して新たな表を作成する方法、あるいは(6)上記の第1の作成方法で作成したラテン方体に基づき、上記の第2の作成方法を複数回繰り返し行って作成したラテン方体を既存のラテン方体として、本発明方法を複数回繰り返して新たな表を作成する方法、あるいは(7)本発明方法を複数回繰り返して作成した新たな表を既存のラテン方体として上記の第2の作成方法を1回又は複数回繰り返して新たな表を作成する方法や以上の組み合わせなど、種々の組み合わせが考えられる。
上記の本発明者が特許第3394467号公報で開示したラテン方体の作成方法では、要素の順番に従ってラテン方体の作成を行うため、次に作成されるラテン方体を予測可能であるが、この公報記載のラテン方体作成方法と、直方体あるいは立方体の複数の頂点の位置のうちの対角線上にある複数の頂点の位置の各要素と、他方の対角線上にある残りの複数の頂点の位置の各要素とをデータ交換することにより、複数の要素を不規則に入れ替えた新たなラテン方体を作成する本発明方法とを交互に使用して表を作成することで、交換条件と作成方法を知らない第三者には、作成された表の推測がより一層困難となる。
本発明の表の作成装置の一実施の形態のブロック図である。 図1に示したブロック図中のラテン方体記憶用配列の構成を示す説明図である。 ラテン方体の配列要素の、値としての記号を0〜3とした配列例を示す説明図である。 ラテン方体の配列要素の、値としての記号を1〜4とした配列例を示す説明図である。 ラテン方体の配列要素の、値としての記号をa〜dとした配列例を示す説明図である。 本発明の表の作成方法の一実施の形態のフローチャートである。 本発明方法で使用する既存のラテン方体をZ=1、2の場合で、X軸及びY軸からなる平面の要素を表わした3次元表示した図である。 本発明方法で使用する既存のラテン方体をZ=1、3の場合で、X軸及びY軸からなる平面の要素を表わした3次元表示した図である。 本発明方法で使用する既存のラテン方体をZ=1、4の場合で、X軸およびY軸からなる平面の要素を表わした3次元表示した図である。 本発明方法で使用する既存のラテン方体をZ軸方向の1〜4の各位置のそれぞれについて、X軸とY軸の値を2次元表示した図である。 図6の本発明方法の一実施の形態で作成された表をZ軸方向の1〜4の各位置のそれぞれについて、X軸とY軸の値を2次元表示した図である。 本発明の表の作成方法の他の実施の形態のフローチャート(その1)である。 本発明の表の作成方法の他の実施の形態のフローチャート(その2)である。 図12及び図13の本発明方法の他の実施の形態で作成された途中段階での表をZ軸方向の1〜4の各位置のそれぞれについて、X軸とY軸の値を2次元表示した図である。 図12及び図13の本発明方法の他の実施の形態で最終的に作成された表をZ軸方向の1〜4の各位置のそれぞれについて、X軸とY軸の値を2次元表示した図である。 1次のラテン方体の説明に供する図である。 1次のラテン方体の一例を示す説明図である。 2次のラテン方体の説明に供する図である。 2次のラテン方体の一例を示す説明図である。 3次のラテン方体の標準形の一例を3次元で表示した図である。 3次のラテン方体の標準形の一例を2次元で表示した図である。
符号の説明
1 表の作成装置
2 ラテン方体作成部
3 制御部
4 X軸位置指定用記憶部
5 Y軸位置指定用記憶部
6 Z軸位置指定用記憶部
7 設定用要素記憶部
8 比較用要素記憶部
9 入替位置要素比較部
10 ラテン方体記憶用配列
11 入替位置要素記憶部


Claims (12)

  1. X軸(縦)方向、Y軸(横)方向、及びZ軸(奥行き)方向にそれぞれn個ずつ計n3個の要素を持つ立方体の各要素に、互いに異なるn個の記号が前記X軸、Y軸及びZ軸の各方向で同じ記号が1度ずつ現れるように配置された、ラテン方体である既存の3次元の次数nの表を記憶装置である記憶用配列に記憶し、コンピュータを用いて前記記憶用配列に記憶された特定の要素の記号を、別の要素の記号に入れ替える入れ替え処理を行うことで、ラテン方体である新たな3次元の表を前記記憶用配列に作成する表の作成方法であって、
    前記記憶用配列に記憶された前記表の中に存在し、かつ、直方体又は立方体となる配置における前記X軸、Y軸及びZ軸の座標(X,Y,Z)で表される配置位置の記号をE(X,Y,Z)で表したとき(ただし、X、Y、Zはそれぞれ1以上n−1以下の自然数)、前記直方体又は立方体となる配置の8つの角の配置位置における要素の記号E(X,Y,Z)、E(X+α,Y,Z)、E(X,Y+β,Z)、E(X+α,Y+β,Z)、E(X,Y,Z+γ)、E(X+α,Y,Z+γ)、E(X,Y+β,Z+γ)、E(X+α,Y+β,Z+γ)の組(ただし、α、β、γはそれぞれ1以上、n−1以下の自然数)を順次に読み出す第1のステップと、
    前記第1のステップで読み出された前記直方体又は立方体となる配置の前記8つの要素の記号のうち、前記直方体又は立方体となる配置の同じ面上で対角線上にある全部で4つの第1の要素の記号E(X,Y,Z)、E(X+α,Y+β,Z)、E(X,Y+β,Z+γ)、E(X+α,Y,Z+γ)が互いに等しく、かつ、同じ面上で前記第1の要素に隣接する対角線上にある残りの4つの第2の要素の記号E(X+α,Y,Z)、E(X,Y+β,Z)、E(X,Y,Z+γ)、E(X+α,Y+β,Z+γ)が互いに等しいかどうか判定する第2のステップと、
    前記第2のステップにより、前記4つの第1の要素の記号が互いに等しく、かつ、前記4つの第2の要素の記号が互いに等しいとの判定結果が得られたときには、前記記憶用配列に記憶されている、前記第1の要素の記号と前記第2の要素の記号を互いに入れ替える第3のステップと
    を含む処理を、前記コンピュータが順次に行って前記記憶用配列に新たな3次元の表を作成することを特徴とする表の作成方法。
  2. 前記コンピュータは、前記第2のステップにより、前記4つの第1の要素の記号が互いに等しく、かつ、前記4つの第2の要素の記号が互いに等しいとの判定結果が、予め定めた回数得られるまで、前記第1のステップ乃至第3のステップの処理を繰り返し行うことを特徴とする請求項1記載の表の作成方法。
  3. 前記コンピュータは、前記記憶用配列に設定されている前記既存の3次元の次数nの表の全ての要素について、前記第1のステップ乃至第3のステップの処理を繰り返し行うことを特徴とする請求項1記載の表の作成方法。
  4. 前記コンピュータは、前記記憶用配列に設定されている前記既存の3次元の次数nの表のうち、予め定めた任意の位置の要素から別の任意の位置の要素までについて、前記第1のステップ乃至第3のステップの処理を繰り返し行うことを特徴とする請求項1記載の表の作成方法。
  5. X軸(縦)方向、Y軸(横)方向、及びZ軸(奥行き)方向にそれぞれn個ずつ計n3個の要素を持つ立方体の各要素に、互いに異なるn個の記号が前記X軸、Y軸及びZ軸の各方向で同じ記号が1度ずつ現れるように配置された、ラテン方体である既存の3次元の次数nの表が予め記憶されると共に更新記憶可能な記憶装置である記憶用配列と、
    前記記憶用配列における前記表の中の8つの要素の位置と、その要素の記号とを対応して記憶する要素記憶部と、
    前記要素記憶部に記憶された8つの要素の記号を比較する要素比較部と、
    前記記憶用配列に設定された前記表の中に存在し、かつ、直方体又は立方体となる配置における前記X軸、Y軸及びZ軸の座標(X,Y,Z)で表される配置位置の記号をE(X,Y,Z)で表したとき(ただし、X、Y、Zはそれぞれ1以上n−1以下の自然数)、前記直方体又は立方体となる配置の8つの角の配置位置における要素の記号E(X,Y,Z)、E(X+α,Y,Z)、E(X,Y+β,Z)、E(X+α,Y+β,Z)、E(X,Y,Z+γ)、E(X+α,Y,Z+γ)、E(X,Y+β,Z+γ)、E(X+α,Y+β,Z+γ)の組(ただし、α、β、γはそれぞれ1以上、n−1以下の自然数)を順次に読み出して、該8つの要素の位置と記号を前記要素記憶部に記憶した後、前記要素比較部により、前記直方体又は立方体となる配置の前記8つの要素の記号のうち、前記直方体又は立方体となる配置の同じ面上で対角線上にある全部で4つの第1の要素の記号E(X,Y,Z)、E(X+α,Y+β,Z)、E(X,Y+β,Z+γ)、E(X+α,Y,Z+γ)が互いに等しく、かつ、同じ面上で前記第1の要素に隣接する対角線上にある残りの4つの第2の要素の記号E(X+α,Y,Z)、E(X,Y+β,Z)、E(X,Y,Z+γ)、E(X+α,Y+β,Z+γ)が互いに等しいかどうか比較させ、該要素比較部から前記4つの第1の要素の記号が互いに等しく、かつ、前記4つの第2の要素の記号が互いに等しいとの比較結果が得られたときには、前記記憶用配列に記憶されている、前記第1の要素の記号と前記第2の要素の記号を互いに入れ替える更新記憶処理を行う制御部と
    を有し、新たな3次元の表を前記記憶用配列に作成することを特徴とする表の作成装置。
  6. 前記制御部は、前記要素比較部から、前記4つの第1の要素の記号が互いに等しく、かつ、前記4つの第2の要素の記号が互いに等しいとの比較結果が、予め定めた回数得られた時点で処理を終了することを特徴とする請求項5記載の表の作成装置。
  7. 前記制御部は、前記記憶用配列に設定されている前記既存の3次元の次数nの表の全ての要素について、前記記憶用配列の各要素の記号の読出し処理と、前記要素比較部への記号の記憶処理と、前記要素比較部からの比較結果の判定処理とを繰り返し行うことを特徴とする請求項5記載の表の作成装置。
  8. 前記制御部は、前記記憶用配列に設定されている前記既存の3次元の次数nの表のうち、予め定めた任意の位置の要素から別の任意の位置の要素までについて、前記記憶用配列の各要素の記号の読出し処理と、前記要素比較部への記号の記憶処理と、前記要素比較部からの比較結果の判定処理とを繰り返し行うことを特徴とする請求項5記載の表の作成装置。
  9. X軸(縦)方向、Y軸(横)方向、及びZ軸(奥行き)方向にそれぞれn個ずつ計n3個の要素を持つ立方体の各要素に、互いに異なるn個の記号が前記X軸、Y軸及びZ軸の各方向で同じ記号が1度ずつ現れるように配置された、ラテン方体である既存の3次元の次数nの表を記憶装置である記憶用配列に記憶し、コンピュータを用いて前記記憶用配列に記憶された特定の要素の記号を、別の要素の記号に入れ替える入れ替え処理を行うことで、ラテン方体である新たな3次元の表を前記記憶用配列に作成する表の作成プログラムであって、
    前記コンピュータに、
    前記記憶用配列に記憶された前記表の中に存在し、かつ、直方体又は立方体となる配置における前記X軸、Y軸及びZ軸の座標(X,Y,Z)で表される配置位置の記号をE(X,Y,Z)で表したとき(ただし、X、Y、Zはそれぞれ1以上n−1以下の自然数)、前記直方体又は立方体となる配置の8つの角の配置位置における要素の記号E(X,Y,Z)、E(X+α,Y,Z)、E(X,Y+β,Z)、E(X+α,Y+β,Z)、E(X,Y,Z+γ)、E(X+α,Y,Z+γ)、E(X,Y+β,Z+γ)、E(X+α,Y+β,Z+γ)の組(ただし、α、β、γはそれぞれ1以上、n−1以下の自然数)を順次に読み出す第1のステップと、
    前記第1のステップで読み出された前記直方体又は立方体となる配置の前記8つの要素の記号のうち、前記直方体又は立方体となる配置の同じ面上で対角線上にある全部で4つの第1の要素の記号E(X,Y,Z)、E(X+α,Y+β,Z)、E(X,Y+β,Z+γ)、E(X+α,Y,Z+γ)が互いに等しく、かつ、同じ面上で前記第1の要素に隣接する対角線上にある残りの4つの第2の要素の記号E(X+α,Y,Z)、E(X,Y+β,Z)、E(X,Y,Z+γ)、E(X+α,Y+β,Z+γ)が互いに等しいかどうか判定する第2のステップと、
    前記第2のステップにより、前記4つの第1の要素の記号が互いに等しく、かつ、前記4つの第2の要素の記号が互いに等しいとの判定結果が得られたときには、前記記憶用配列に記憶されている、前記第1の要素の記号と前記第2の要素の記号を互いに入れ替える第3のステップと
    を実行させることを特徴とする表の作成プログラム。
  10. 前記コンピュータに、前記第2のステップにより、前記4つの第1の要素の記号が互いに等しく、かつ、前記4つの第2の要素の記号が互いに等しいとの判定結果が、予め定めた回数得られるまで、前記第1のステップ乃至第3のステップの処理を繰り返し実行させることを特徴とする請求項9記載の表の作成プログラム。
  11. 前記コンピュータに、前記記憶用配列に設定されている前記既存の3次元の次数nの表の全ての要素について、前記第1のステップ乃至第3のステップの処理を繰り返し実行させることを特徴とする請求項9記載の表の作成プログラム。
  12. 前記コンピュータに、前記記憶用配列に設定されている前記既存の3次元の次数nの表のうち、予め定めた任意の位置の要素から別の任意の位置の要素までについて、前記第1のステップ乃至第3のステップの処理を繰り返し実行させることを特徴とする請求項9記載の表の作成プログラム。
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