JP2003114619A - ラテン方体の作成方法及び作成装置 - Google Patents

ラテン方体の作成方法及び作成装置

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JP2003114619A
JP2003114619A JP2001309335A JP2001309335A JP2003114619A JP 2003114619 A JP2003114619 A JP 2003114619A JP 2001309335 A JP2001309335 A JP 2001309335A JP 2001309335 A JP2001309335 A JP 2001309335A JP 2003114619 A JP2003114619 A JP 2003114619A
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axis
latin
cube
latin cube
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Toru Ito
徹 伊東
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NEC Network and Sensor Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記号の順列と選択順に従った順であるラテン
方体の作成方法では、次に作成されるラテン方体が一意
的に定まるため、暗号などの利用においては、使用する
ラテン方体が第三者により推測されないとも限らない。 【解決手段】 演算部1は、入替情報Pをn個の順番を
示す値P(1)〜P(n)として入替情報記憶部18に
設定する。また、ラテン方体記憶用配列9に記憶されて
いる既存のn次のラテン方体のX軸(縦方向)の位置
I、Y軸(横方向)の位置J及びZ軸(奥行き方向)の
位置Kにおける要素を選択した要素としたとき、その選
択要素の記号R’(I,J,K)を読み出し、例えば、
X軸の位置P(I)、Y軸の位置J及びZ軸の位置Kに
おける新たなラテン方体の要素R(P(I),J,K)
としてラテン方体入替用配列16に格納する。これによ
り、入替情報を知らない第三者による推測が困難なラテ
ン方体を、確実、かつ、容易に作成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はラテン方体の作成方
法及び作成装置に係り、特に暗号通信に使用される変換
表とか、実験計画法、統計学における同一性を持たない
組合せの設定等に利用されるラテン方体の作成方法及び
作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、ラテン方体の基本的性質について
説明する。n個の記号から成る集合A={m1,・・
・,mn}の各元をn回ずつ使って、合計n個の記号
を3つの方向(X軸(縦)方向,Y軸(横)方向,Z軸
(奥行き)方向)にそれぞれn個の要素を持つ立方体に
配列し、各方向において、Aの各元が1度ずつ現れるも
の、即ち互いの同じ位置に同じ値を持たないn次ラテン
方陣をn個重ね合わせたものをA上のラテン方体、ある
いはn次ラテン方体という。
【0003】1次のラテン方体は、 A={0} a(0,0,0)=0 とすると、2次元表示では、図18に示すようになり、
3次元座標で表示すると、図19に示すようになる。
【0004】次に2次のラテン方体の基本形を示す。
【0005】A={0,1} a(0,0,0)=0、 a(0,1,0)=1 a(1,0,0)=1、 a(1,1,0)=0 a(0,0,1)=1、 a(0,1,1)=0 a(1,0,1)=0、 a(1,1,1)=1 とすると、2次元表示では、図20に示すようになり、
この2表(Z=0とZ=1)を重ねて、3次元座標で表
示すると、図21に示すようになる。すなわち、図20
の上の二つの図を組み合わせると2次のラテン方体の構
成の概念図になり、下の二つの図を組み合わせることに
よって、その2次のラテン方体の実際の数値例が示さ
れ、それを立体表示すると図21に示すようになる。
【0006】3次元のラテン方体の標準形の一例を2次
元表示したものは、図22に示される。この図22にお
ける(・)の要素の値は、ラテン方体を形成する任意の
値が設定されているものであり、この図22のラテン方
体は、X軸、Y軸、Z軸に沿った並びの要素の値のいず
れも0〜2の昇順(自然順列)になっているので標準形
(既約形)である。
【0007】標準形のラテン方体の個数は公に示されて
はいないが、本発明者が開示した特開2000−285
101記載のラテン方体の作成方法により求められてお
り、L3(n)として表すと、n次ラテン方体の総数
は、n!・(n−1)!・(n−1)!・L3(n)で
表すことができる。L3(n)の値はnが5以下のとき
では、L3(1)=1、L3(2)=1、L3(3)=
1、L3(4)=64、L3(5)=40246で、終
次数におけるラテン方体の総数は、1次=1、2次=
2、3次=24、4次=55296、5次=27818
03520となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ラテン方体は上記した
構成となっているものなのであるが、従来は、ラテン方
体を規則的に作成する方法はなく、試行錯誤的に作成を
行っており、例えば4次のラテン方体を作成する場合、
A={0,1,2,3}とすると、0,1,2,3をX
軸の1番目の並びの配列要素とし、2番目以降の並びは
1番目の配列要素を一つずつずらしたものをY軸及びZ
軸方向の配列要素の値として、ラテン方体を作成してい
たが、これではラテン方体の作成が難しく、かつ、面倒
であるばかりでなく、作成できるラテン方体の数が制限
されるため、ラテン方体の利用範囲を狭めると共に、ラ
テン方体の利用価値および利用効果を高めることができ
ない、という問題があった。
【0009】そこで、本発明者は、上記の問題を解決す
べく、特開2000−285101公報にてラテン方体
の作成方法を開示した。すなわち、この本発明者による
従来のラテン方体の作成方法は、作成するラテン方体R
の次数nと記号mとを設定し、ラテン方体Rの各位置A
IJKの配列要素をEIJKとして記号mを順に選択決
定するに際して、その選択決定を、X軸IあるいはY軸
JあるいはZ軸Kに沿って順に行うと共に、各位置A
IJK毎に、同一X軸I及びY軸J及びZ軸Kの並びの
前の位置と同一記号mとならないように、記号mを選択
順に選択しラテン方体を作成する。
【0010】そして、作成された次数nの記号mのラテ
ン方体Rの最後に選択決定された位置Annnから、前
記X軸I及びY軸J及びZ軸Kに沿って、既存の配列要
素の記号よりも選択順位が下位である記号を選択できる
位置AIJKまで順に戻り、その位置AIJKから前記
X軸IあるいはY軸JあるいはZ軸Kに沿って前記最後
の位置Annnまで、各位置AIJK毎に同一X軸I及
びY軸J及びZ軸Kの前の位置の既に決定されている配
列要素と同一記号とならないように、順に配列要素の記
号を選択決定してラテン方体を作成する。このように、
本発明者による従来のラテン方体作成方法によれば、所
望する次数及び記号のラテン方体を規則的に作成するこ
とができ、これにより、ラテン方体を確実に、かつ、簡
単に得ることができる。
【0011】しかるに、この従来のラテン方体作成方法
では、既存のラテン方体から新たなラテン方体を作成す
るに際し、X軸I、Y軸J又はZ軸Kの基準軸に沿って
順に記号の規則的な選択を行ってラテン方体を作成する
ために、次に作成されるラテン方体が第三者により容易
に推測できてしまう。更に、後戻りして、それまでに設
定された行I列J奥行きKの並びの要素を調べて作成を
行うために、ラテン方体の作成に長時間を要するという
問題がある。
【0012】本発明は、以上の点に鑑みなされたもの
で、所望する次数のラテン方体を一定の手法に従って規
則的に作成するのを可能にし、ラテン方体の利用範囲を
広げ、かつ、ラテン方体の利用価値及び利用効果を飛躍
的に高め得るラテン方体の作成方法及び作成装置を提供
することを目的とする。
【0013】また、本発明の他の目的は、入替情報を用
いることにより、入替情報を知らない第三者による新し
く作成されたラテン方体の要素の推測の困難性を向上し
得るラテン方体の作成方法及び作成装置を提供すること
にある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、第1の発明のラテン方体の作成方法は、X軸(縦)
方向、Y軸(横)方向及びZ軸(奥行き)方向にそれぞ
れn個ずつ計n個の要素を持つ立方体の各要素に、互
いに異なるn個の記号がX軸、Y軸及びZ軸の各方向で
同じ記号が1度ずつ現われるように配置された、次数n
のラテン方体を作成する作成方法において、次数n分の
記号を順列及び順列に従った選択順を定めて設定すると
共に、Y軸とZ軸に沿ったX軸方向の面、Z軸とX軸に
沿ったY軸方向の面、及びX軸とY軸に沿ったZ軸方向
の面のいずれか一つの面を変換基準面として定めて設定
し、かつ、所望の既存のn次のラテン方体を記憶用配列
に設定する第1のステップと、変換基準面上の要素の位
置の順番を入れ替える入替情報Pを設定する第2のステ
ップと、第2のステップで設定された入替情報Pによっ
て、ラテン方体記憶用配列に格納されている既存のn次
のラテン方体の各要素を、第1のステップで設定された
選択順で、かつ、変換基準面上で選択し、選択した要素
の記号を読み出し、面毎にn×nのすべての要素を入れ
替える第3のステップとを含み、既存のn次のラテン方
体のすべての要素を入れ替えて新たなn次のラテン方体
を作成することを特徴とする。
【0015】この発明では、変換基準面に従い、各面上
の要素の位置の順番の値を入れ替える入替情報Pによ
り、面毎にn×nのすべての要素を入れ替えるようにし
たため、入替情報Pにより既存のラテン方体のX軸、Y
軸及びZ軸方向に分解したラテン方陣の重なり方を変換
することができる。
【0016】また、上記の目的を達成するため、第2の
発明のラテン方体の作成方法は、第1の発明の第2のス
テップを、入替情報Pをn個の順番を示す値P(1)〜
P(n)として設定し、第3のステップを、既存のn次
のラテン方体のX軸の位置I、Y軸の位置J及びZ軸の
位置Kにおける要素を選択した要素としたとき、その選
択要素の記号R’(I,J,K)を読み出し、新たなn
次ラテン方体のX軸の位置P(I)、Y軸の位置J及び
Z軸の位置Kにおける要素R(P(I),J,K)、又
はX軸の位置I、Y軸の位置P(J)及びZ軸の位置K
における要素R(I,P(J),K)、又はX軸の位置
I、Y軸の位置J及びZ軸の位置P(K)における要素
R(I,J,P(K))とすることを特徴とする。この
発明では、入替情報Pにより既存のラテン方体の要素の
値を入れ替えて新たなラテン方体を作成することができ
る。
【0017】また、上記の目的を達成するため、第3の
発明のラテン方体作成方法は、第1の発明の第1乃至第
3のステップを複数回繰り返して新たなラテン方体の作
成を複数回行うと共に、新たなラテン方体の作成の度に
変換基準軸を変更することを特徴とする。この発明で
は、1方向の軸に関してn!種類の変形が可能となり、
3方向の軸についてはn!×n!×n!種類の変形が可
能となる。
【0018】また、上記の目的を達成するため、第4の
発明のラテン方体の作成方法は、作成するラテン方体の
次数nと記号とを設定し、ラテン方体の各位置に記号の
一つを配列要素として選択決定する際に、その選択決定
を、X軸あるいはY軸あるいはZ軸に沿って最後の位置
まで順に行うと共に、各位置毎に、同一X軸及びY軸及
びZ軸の前の位置の既に決定されている配列要素と同一
記号とならないように、記号を選択順に選択して最初の
一つ目のラテン方体を作成する第4のステップを更に有
し、第4のステップにより作成されたラテン方体を、第
1のステップで記憶用配列に設定する既存のn次のラテ
ン方体とすることを特徴とする。
【0019】この発明では、入替情報を元に変換してラ
テン方体を新たに作成した後、更に別のラテン方体作成
方法でラテン方体を作成するようにしたため、ラテン方
体要素の変化を不規則にできる。
【0020】また、上記の目的を達成するため、第5の
発明のラテン方体の作成方法は、第4の発明の第4のス
テップ又は第1乃至第3のステップにより作成された一
つ目のラテン方体の最後に選択決定された位置から、X
軸及びY軸及びZ軸に沿って、既存の配列要素の記号よ
りも選択順位が下位である記号を選択できる位置まで順
に戻り、その位置からX軸あるいはY軸あるいはZ軸に
沿って最後の位置まで、各位置毎に同一X軸及びY軸及
びZ軸の前の位置の既に決定されている配列要素と同一
記号とならないように、順に配列要素の記号を選択決定
して2つ目以降のラテン方体を作成する第5のステップ
を更に有し、第5のステップにより作成されたラテン方
体を、第1のステップで記憶用配列に設定する既存のn
次のラテン方体とすることを特徴とする。
【0021】この発明では、入替情報を元に変換してラ
テン方体を新たに作成した後、更に別のラテン方体作成
方法でラテン方体を作成するようにしたため、ラテン方
体要素の変化を不規則にできる。
【0022】また、上記の目的を達成するため、第6の
発明のラテン方体作成装置は、X軸(縦)方向、Y軸
(横)方向及びZ軸(奥行き)方向にそれぞれn個ずつ
計n個の要素を持つ立方体の各要素に相当するn
の記憶素子を有し、記憶素子のそれぞれには互いに異な
るn個の記号がX軸、Y軸及びZ軸の各方向で同じ記号
が1度ずつ現われるように格納されて、次数nのラテン
方体を格納するラテン方体記憶用配列と、次数n分の記
号を順列及び順列に従った選択順を定めて設定すると共
に、Y軸とZ軸に沿ったX軸方向の面、Z軸とX軸に沿
ったY軸方向の面、及びX軸とY軸に沿ったZ軸方向の
面のいずれか一つの面を変換基準面として定めて設定す
る設定手段と、変換基準面上の要素の位置の順番を入れ
替える入替情報Pの書き込み及び読み出しが行われる入
替情報記憶部と、X軸(縦)方向、Y軸(横)方向及び
Z軸(奥行き)方向にそれぞれn個ずつ計n個の要素
を持つ立方体の各要素に相当するn個の記憶素子を有
し、記憶素子のそれぞれには互いに異なるn個の記号が
X軸、Y軸及びZ軸の各方向で同じ記号が1度ずつ現わ
れるように格納されて、次数nの新たなラテン方体を格
納するラテン方体入替用配列と入替情報Pによって、ラ
テン方体記憶用配列に格納されている既存のn次のラテ
ン方体の各要素を、設定手段で設定された選択順で、か
つ、変換基準面上で選択し、選択した要素の記号を読み
出してラテン方体入替用配列に格納することを繰り返し
て、面毎にn×nのすべての要素を入れ替える演算手段
とを有する構成としたものである。この発明では、変換
基準面に従い、各面上の要素の位置の順番の値を入れ替
える入替情報Pにより、面毎のすべての要素を入れ替え
る。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施の形態につ
いて図面と共に説明する。図1は本発明になるラテン方
体作成装置の一実施の形態の全体構成を示すブロック図
である。同図において、演算部1は、ソフトウェア的に
演算処理を実行する回路部で、予め定められた制御プロ
グラムに従って各種の演算処理を実行し、接続されてい
るラテン方体作成部2において作成するラテン方体のデ
ータのXYZ(縦、横、奥行き)軸位置の指定と比較判
定及び設定、読み取りを行う。
【0024】ラテン方体作成部2は、X軸位置設定用記
憶部3、X軸位置比較用記憶部4、Y軸位置設定用記憶
部5、Y軸位置比較用記憶部6、Z軸位置設定用記憶部
7、X軸位置比較用記憶部8、ラテン方体記憶用配列
9、設定用データ記憶部10、比較用データ記憶部1
1、データ比較部12、Y軸位置入替用記憶部13、X
軸位置入替用記憶部14、Z軸位置入替用記憶部15、
ラテン方体入替用配列16、入替用データ記憶部17及
び入替情報記憶部18より構成されている。なお、図1
中、電源線は省略してある。
【0025】X軸位置設定用記憶部3、Y軸位置設定用
記憶部5及びZ軸位置設定用記憶部7は、演算部1の出
力信号に基づいて、選択決定される記号mのX軸位置、
Y軸位置及びZ軸位置をそれぞれラテン方体記憶用配列
9に対して指定する。X軸位置比較用記憶部4、Y軸位
置比較用記憶部6及びZ軸位置比較用記憶部8は、演算
部1の出力信号に基づいて、比較される記号m'のX軸
位置、Y軸位置及びZ軸位置をそれぞれラテン方体記憶
用配列9に対して指定する。比較される記号m'は、選
択決定される記号mと同じ軸位置同士で比較される。
【0026】設定用データ記憶部10は、演算部1の出
力信号に基づいて決定される記号mを記憶したり、ラテ
ン方体記憶用配列9からの記号mを記憶する。比較用デ
ータ記憶部11は、ラテン方体記憶用配列9から読み出
された、比較される記号m'を記憶する。データ比較部
12は、設定用データ記憶部10に記憶されている演算
部1により設定された記号(データ)mと、比較用デー
タ記憶部11に記憶されている比較される記号(デー
タ)m'とを比較し、その比較結果を演算部1へ出力す
る。
【0027】また、ラテン方体記憶用配列9は、既存の
ラテン方体を記憶し、またラテン方体作成部2が作成す
るラテン方体をも記憶する記憶回路で、作成するラテン
方体がn次の場合は、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向
にそれぞれn個ずつ、全部でn個の記号記憶用の配列
子(記憶素子)からなる。1個の配列子(記憶素子)
は、1バイト程度の記憶容量である。n次のラテン方体
は、図2に示すように、X軸方向(縦方向)にn個、Y
軸方向(横方向)にn個、Z軸方向(奥行き方向)にn
個の、全部でn個の配列要素(記号)を持つ立方体で
表される。図2中、例えばX軸方向の位置Iが「2」
で、Y軸方向の位置Jが「3」で、Z軸方向の位置Kが
「1」である位置に配列される配列要素(記号)はE
231で表され、その位置の集合はA231で表され
る。
【0028】Y軸位置入替用記憶部13は、後述する記
号の入替のために用いるY軸位置入替情報の記憶部であ
る。X軸位置入替用記憶部14及びZ軸位置入替用記憶
部15は、演算部1の出力信号に基づいて、ラテン方体
入替用配列16のX軸位置及びZ軸位置を指定する。入
替用データ記憶部17はラテン方体記憶用配列9から読
み出された入替用データを記憶する。入替情報記憶部1
8は、入替情報P(I)を記憶し、また読み出される。
【0029】演算部1は、次数nの既存のラテン方体を
ラテン方体記憶用配列9に設定すると共に、次数n分の
記号mを順列及び順列に従った選択順を定めて設定し、
X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向のいずれか一方向を変
換基準軸として定め、入替情報をY軸位置入替用記憶部
13に設定し、その入替情報によって各軸上のn個の要
素の記号の選択順の値を入れ替える位置の値とすること
と、n個の各位置の順序の値を要素の記号の選択順の値
として入れ替えていくことによって、新たな要素をラテ
ン方体入替用配列16に配置していき、新たなラテン方
体を作成する。
【0030】ここで、記号mの順列及び順列に従った選
択順とは、例えば次数nが4で、記号mとして(0,
1,2,3)を設定した場合、0→1→2→3を順列
(自然順列)として定めることであり、また、0→1→
2→3の順に選択することを定めることである。
【0031】なお、4次のラテン方体は、記号mとして
(0,1,2,3)を設定した場合は、例えば図3に示
すように表すことができるが、記号mはこの数値に限定
されるものではなく、任意の数値を設定することがで
き、例えば(1,2,3,4)を設定した場合は、例え
ば図4に示すラテン方体を作成できる。更に、記号mは
数値でなく、アルファベットなども設定でき、例えば記
号mとして(a,b,c,d)を設定した場合の4次の
ラテン方体は、図5に示すように表すことができる。
【0032】次に、上記のラテン方体作成装置を用いて
作成される本発明のラテン方体作成方法について説明す
る。図6は本発明になるラテン方体作成方法の第1の実
施の形態のフローチャートを示す。本実施の形態は、図
7に示すX軸方向に沿った4次の自然数(1,2,3,
4)を用いたラテン方体を作成する例を示す。
【0033】まず、図1のラテン方体記憶用配列9に既
存の4次のラテン方体R'として、図7(A)及び図8
に示すラテン方体を記憶する。図8(A)〜(D)は、
各々X=1〜4のときのY軸とZ軸の値を示す。また、
入れ替え情報Pは要素の記号の選択順の値を入れ替える
位置の値とし、各位置の順序の値を要素の記号の選択順
の値とすることにより、図9に示す入替情報Pの値を用
いて図10に示す演算式に基づき、すなわち、既存のラ
テン方体の位置(I,J,K)の値R'(I,J,K)
を新たなラテン方体Rの位置R(P(I),J,K)の
値とする変換方法で、X軸方向の面の要素の組を入れ替
えることによって新たなラテン方体を作成するものとす
る。
【0034】ラテン方体の作成はこの例では、Y軸方向
とZ軸方向の最初の位置から最後の位置に向かって順に
入れ替えを行い、Y軸方向の最後の位置まで入れ替えが
終ったならば、Z軸の位置を次の位置に移して、Y軸の
最初の位置から最後の位置まで入れ替えを繰り返し、Y
軸とZ軸の最後の位置まで入れ替えを行うことによって
新たなラテン方体を作成できる。
【0035】まず、演算部1は、入れ替えの位置を表し
た図9の入れ替え情報Pを入替情報記憶部18に設定す
る(ステップS1)。ここで、入替情報記憶部18は、
作成しようとするラテン方体の次数4と同じ数の記憶配
列P(1)、P(2)、P(3)及びP(4)を有し、
それらの各々に図9に示した入れ替え情報Pの行列の2
行目の値「4」、「2」、「1」、「3」が設定される
(ステップS1)。
【0036】続いて、演算部1は、X軸の位置Iとして
最初の位置1をX軸位置設定用記憶部3に設定し(ステ
ップS2)、Y軸の位置Jとして最初の位置1をY軸位
置設定用記憶部5に設定し(ステップS3)、Z軸の位
置Kとして最初の位置1をZ軸位置設定用記憶部7に設
定する(ステップS4)。
【0037】そして、演算部1は、これらの記憶部3,
5,7により指定されたラテン方体記憶用配列9の位置
E111から既存のラテン方体R’の要素の記号R’
(1,1,1)(ここでは「1」)を読み出し、設定用
データ記憶部10を介して取り込んだ後、図10に示し
た数式に基づき、入替情報記憶部18から読み出した要
素入れ替え情報P(I)(=P(1)=4)をX軸位置
入替用記憶部14に設定すると共に、この時点における
Jの値1とKの値1をそれぞれY軸位置入替用記憶部1
3、Z軸位置入替用記憶部15に設定し、これらにより
指定されるラテン方体入替用配列16の位置E’411
に、上記の既存のラテン方体の一番目の要素の記号R’
(1,1,1)を設定する(ステップS5)。
【0038】続いて、演算部1は、Z軸の位置Kが最後
の位置、すなわち「4」より小さいかを判定する(ステ
ップS6)。ステップS6の処理が最初に行われるこの
時点では、K<4であるので、Kの値を1増加させてZ
軸の位置を次の位置にして(ステップS7)、ステップ
S5に戻り今度は記憶部3,5,7に1,1,2を設定
し、これらの記憶部3,5,7により指定されたラテン
方体記憶用配列9の位置E112から既存のラテン方体
R’の要素の記号R’(1,1,2)を読み出し、設定
用データ記憶部10を介して取り込む。
【0039】続いて、図10に示した数式に基づき、入
替用情報記憶部18から読み出した要素入れ替え情報P
(I)(=P(1)=4)をX軸位置入替用記憶部14
に設定すると共に、この時点におけるJの値1とKの値
2をそれぞれY軸位置入替用記憶部13、Z軸位置入替
用記憶部15に設定し、これらにより指定されるラテン
方体入替用配列16の位置E’412に、上記の既存の
ラテン方体の一番目の要素の記号R’(1,1,2)
(ここでは「2」)を設定する(ステップS5)。
【0040】続いて、演算部1は、Z軸の位置Kが最後
の位置、すなわち「4」より小さいかを再び判定し(ス
テップS6)、この時点では、K<4であるので、Kの
値を再び1増加させて(ステップS7)、再びステップ
S5に戻り、上記の動作を行う。このようにして、K=
4になるまで上記のステップS5、S6、S7の動作が
繰り返され、新たなラテン方体の要素としてラテン方体
入替用配列16の位置E’413に要素の記号R’
(1,1,3)(ここでは「3」)が、位置E’414
にR’(1,1,4)の記号(ここでは「4」)が設定
される。
【0041】この時点でZ軸の最後の位置であるK=4
となり、ステップS6でK<4ではないと判定されるの
で、演算部1は次にY軸の位置Jが最後の位置である4
より小さいかを判定する(ステップS8)。この時点で
はJ=1であるので、J<4であるので、Jの値が1加
算されてY軸の次の位置とされた後(ステップS9)、
ステップS4に戻り、Kが1に設定されてZ軸の位置が
最初の位置に設定されてから再びステップS5に進み、
新たなラテン方体の要素の記号R(4,2,1)として
ラテン方体入替用配列16の位置E’421の要素の記
号R’(1,2,1)(ここでは「2」)が設定され
る。
【0042】続いて、ステップS6でK<4と判定さ
れ、上述したステップS7、S5、S6の処理がK=4
とされるまで繰り返される。これにより、新たなラテン
方体の要素の記号R(4,2,2)としてラテン方体入
替用配列16の位置E’422に既存のラテン方体の要
素の記号R’(1,2,2)(ここでは「3」)が、R
(4,2,3)としてラテン方体入替用配列16の位置
E’423に記号R’(1,2,3)(ここでは
「4」)が、R(4,2,4)としてラテン方体入替用
配列16の位置E’424に記号R’(1,2,4)
(ここでは「1」)が設定される。
【0043】この時点でステップS6でK<4でないと
判定されるので、ステップS8でJ<4であるか判定さ
れ、この時点ではJ=2であるので、J<4であると判
定され、ステップS9でJの値が再び1加算されて3と
なり、Y軸の位置が次の位置に設定された後、再びステ
ップS4に戻り、Kが1に設定されてZ軸の位置が最初
の位置に設定されてから再びステップS5に進み、新た
なラテン方体の要素の記号R(4,3,1)としてラテ
ン方体入替用配列16の位置E’431に要素の記号
R’(1,3,1)(ここでは「3」)が設定される。
【0044】以下、上記と同様の処理が繰り返され、K
=4、J=4となり、ステップS8でJ<4でないと判
定されると、Y軸の最後の位置であるので、次にX軸の
位置Iが最後の位置である4より小さいかを判定する
(ステップS10)。この時点ではI=1であるので、
Iの値を1加算してX軸の位置を次の位置にして(ステ
ップS11)、Y軸の位置とZ軸の位置をそれぞれ最初
の位置(J=K=1)に設定してから(ステップS3、
S4)、ステップS5に戻る。
【0045】以下、上記と同様の動作が繰り返され、K
=J=I=4となると、すなわち、既存のラテン方陣の
すべての要素の読み出しと、新たなラテン方陣のすべて
の要素の設定とが終わると、ステップS10でI<4と
判定され、処理を終了する。これにより、すべての要素
の入れ替えが終了してラテン方体入替用配列16に新し
いラテン方体が完成する。この新しいラテン方体は、図
7(B)及び図11(A)〜(D)に示される。
【0046】なお、上記の実施の形態として、既存のラ
テン方体R’として図12(A)〜(D)に示す文字を
要素とするラテン方体を用いた場合は、上記と同様にし
て新たなラテン方体Rとして図13(A)〜(D)に示
すラテン方体が作成される。
【0047】なお、本発明は上記の実施の形態に限定さ
れるものではなく、以下の種々の変形例が可能である。
図6のステップS5における数式として図16に示すY
軸を基準面として入替情報を設定する数式を用いること
により、図14(A)に示す4次の自然数(1,2,
3,4)を用いた既存のラテン方体から、図14(B)
に示す新たなラテン方体を作成するようにしてもよく、
また、図6のステップS5における数式として図17に
示すZ軸を基準面として入替情報を設定する数式を用い
ることにより、図15(A)に示す4次の自然数(1,
2,3,4)を用いた既存のラテン方体から、図15
(B)に示す新たなラテン方体を作成するようにしても
よい。
【0048】また、Y軸とZ軸に沿ったX軸方向の面、
Z軸とX軸に沿ったY軸方向の面、及びX軸とY軸に沿
ったZ軸方向の面のいずれか一つの面を変換基準面とし
て定めて新たなラテン方体を作成した後、それを既存の
ラテン方体として変換基準面を別の面に変更して新たな
ラテン方体を作成することを任意の回数繰り返してもよ
い。
【0049】更に、本発明は、本発明者が特開2000
−285101公報で開示したラテン方体の作成方法を
組み合わせて新たなラテン方体を作成することもでき
る。この本発明者による従来のラテン方体の作成方法
は、第1の作成方法と第2の作成方法とからなる。上記
の第1の作成方法は、作成するラテン方体Rの次数と記
号とを設定し、ラテン方体の各位置に上記の記号の一つ
を配列要素として選択決定する際に、その選択決定を、
X軸あるいはY軸あるいはZ軸に沿って最後の位置まで
順に行うと共に、各位置毎に、同一X軸及びY軸及びZ
軸の前の位置の既に決定されている配列要素と同一記号
とならないように、記号を選択順に選択して最初の一つ
目のラテン方体を作成する方法である。
【0050】また、上記の第2の作成方法は、上記の第
1の作成方法により作成された一つ目のラテン方体の最
後に選択決定された位置から、X軸及びY軸及びZ軸に
沿って、既存の配列要素の記号よりも選択順位が下位で
ある記号を選択できる位置A IJKまで順に戻り、その
位置AIJKからX軸あるいはY軸あるいはZ軸に沿っ
て最後の位置まで、各位置AIJK毎に同一X軸及びY
軸及びZ軸の前の位置の既に決定されている配列要素と
同一記号とならないように、順に配列要素の記号を選択
決定して2つ目以降のラテン方体を作成する方法であ
る。
【0051】そこで、(1)上記の第1の作成方法で作
成したラテン方体を既存のラテン方体として本発明によ
るラテン方体の作成方法で新たなラテン方体を作成する
方法、あるいは(2)上記の第1の作成方法で作成した
ラテン方体に基づき、上記の第2の作成方法で新たなラ
テン方体を作成し、この新たに作成されたラテン方体を
既存のラテン方体として本発明によるラテン方体の作成
方法で新たなラテン方体を作成する方法、あるいは
(3)(2)の方法を複数回繰り返して新たなラテン方
体を作成する方法、あるいは(4)(1)の方法で作成
したラテン方体を既存のラテン方体として上記の第2の
作成方法で新たなラテン方体として作成する方法、ある
いは(5)(4)の方法を複数回繰り返して新たなラテ
ン方体を作成する方法、あるいは(6)上記の第1の作
成方法で作成したラテン方体に基づき、上記の第2の作
成方法を複数回繰り返し行って作成したラテン方体を既
存のラテン方体として、本発明方法を複数回繰り返して
新たなラテン方体を作成する方法、あるいは(7)本発
明方法を複数回繰り返して作成した新たなラテン方体を
既存のラテン方体として上記の第2の作成方法を1回又
は複数回繰り返して新たなラテン方体を作成する方法や
以上の組み合わせなど、種々の組み合わせが考えられ
る。なお、この場合、変換の基準面と入替情報はその都
度指定する。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明及び第
6の発明によれば、変換基準面に従い、各面上の要素の
位置の順番の値を入れ替える入替情報Pにより、面毎に
n×nのすべての要素を入れ替えることで、入替情報P
により既存のラテン方体のX軸、Y軸及びZ軸方向に分
解したラテン方陣の重なり方を変換するようにしたた
め、既存のラテン方体のX軸、Y軸及びZ軸の方向にま
とめて要素を入れ替えることができ、既存のラテン方体
と同一次数のラテン方体を確実、かつ、簡単に作成する
ことができる。
【0053】また、第2の発明によれば、入替情報Pに
より既存のラテン方体の要素の値を入れ替えて新たなラ
テン方体を作成するようにしたため、入替情報Pを知ら
ない第三者には、既存のラテン方体から新たなラテン方
体の推測は困難であり、作成情報を知っている者には新
たなラテン方体の作成が容易、かつ、確実にできる。
【0054】また、第3の発明によれば、n!×n!×
n!種類の変形が可能であるので、利用価値もn!×n
!×n!倍にでき、これにより新たに作成されるラテン
方体の第三者による推測をより一層困難にすることがで
きる。
【0055】また、第4の発明によれば、入替情報を元
に変換してラテン方体を新たに作成した後、更に別のラ
テン方体作成方法でラテン方体を作成することにより、
ラテン方体要素の変化を不規則にできるため、要素の変
化の効果も拡大でき、これらの入替情報を知らない第三
者には、既存のラテン方体から新たなラテン方体の推測
は困難であり、作成情報を知っている者には新たなラテ
ン方体の作成が容易、かつ、確実にできる。
【0056】また、第5の発明では、本発明者が先に特
開2000−285101公報で開示したラテン方体の
作成方法を組み合わせて新たなラテン方体を作成するよ
うにしたため、2000−285101公報で開示した
ラテン方体の作成方法だけでは、次数の大きなラテン方
体の作成時に、ラテン方体の最後の要素位置、すなわち
作成を開始する位置の周囲だけの要素が変化することと
なるが、第5の発明では変換が複雑になり、新たに作成
されるラテン方体の推測は困難にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明作成装置の一実施の形態のブロック図で
ある。
【図2】図1に示したブロック図中のラテン方体記憶用
配列の構成の説明図である。
【図3】ラテン方体の配列要素の、値としての記号を0
〜3とした配列例を示す説明図である。
【図4】ラテン方体の配列要素の、値としての記号を1
〜4とした配列例を示す説明図である。
【図5】ラテン方体の配列要素の、値としての記号をa
〜dとした配列例を示す説明図である。
【図6】本発明作成方法の一実施の形態のフローチャー
トである。
【図7】入替情報Pによるラテン方体作成の際に、X軸
方向へ配列要素の記号を決定してゆく位置の順を示す説
明図である。
【図8】ラテン方体をX軸方向の各々の面の要素として
表した一例を示す図である。
【図9】ラテン方体の入れ替え情報Pを示す図である。
【図10】既存のラテン方体のX軸上の記号を入替情報
Pによって入れ替えて新たなラテン方体を作成する方法
を表す数式を示す図である。
【図11】図8の既存のラテン方体を用いて、図10に
よる変換方法で図9の入替情報を用いた変換結果として
作成されたラテン方体を示す図である。
【図12】ラテン方体をX軸方向の各々の面の要素とし
て表した他の例を示す図である。
【図13】図12の既存のラテン方体を用いて、図10
による変換方法で図9の入替情報を用いた変換結果とし
て作成されたラテン方体を示す図である。
【図14】入替情報Pによるラテン方体作成の際に、Y
軸方向へ配列要素の記号を決定してゆく位置の順を示す
説明図である。
【図15】入替情報Pによるラテン方体作成の際に、Z
軸方向へ配列要素の記号を決定してゆく位置の順を示す
説明図である。
【図16】既存のラテン方体のY軸上の記号を入替情報
Pによって入れ替えて新たなラテン方体を作成する方法
を表す数式を示す図である。
【図17】既存のラテン方体のZ軸上の記号を入替情報
Pによって入れ替えて新たなラテン方体を作成する方法
を表す数式を示す図である。
【図18】1次のラテン方体の説明に供する図である。
【図19】1次のラテン方体の一例を示す説明図であ
る。
【図20】2次のラテン方体の説明に供する図である。
【図21】2次のラテン方体の一例を示す説明図であ
る。
【図22】3次のラテン方体の説明に供する標準形の例
を示す図である。
【符号の説明】
1 演算部 2 ラテン方体作成部 3 X軸位置設定用記憶部 4 X軸位置比較用記憶部 5 Y軸位置設定用記憶部 6 Y軸位置比較用記憶部 7 Z軸位置設定用記憶部 8 Z軸位置比較用記憶部 9 ラテン方体記憶用配列 10 設定用データ記憶部 11 比較用データ記憶部 12 データ比較部 13 Y軸位置入替用記憶部 14 X軸位置入替用記憶部 15 Z軸位置入替用記憶部 16 ラテン方体入替用配列 17 入替用データ記憶部 18 入替情報記憶部 R ラテン方体 R’ 既存のラテン方体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X軸(縦)方向、Y軸(横)方向及びZ
    軸(奥行き)方向にそれぞれn個ずつ計n個の要素を
    持つ立方体の各要素に、互いに異なるn個の記号が前記
    X軸、Y軸及びZ軸の各方向で同じ記号が1度ずつ現わ
    れるように配置された、次数nのラテン方体を作成する
    作成方法において、 前記次数n分の記号を順列及び該順列に従った選択順を
    定めて設定すると共に、前記Y軸とZ軸に沿った前記X
    軸方向の面、前記Z軸とX軸に沿った前記Y軸方向の
    面、及び前記X軸とY軸に沿った前記Z軸方向の面のい
    ずれか一つの面を変換基準面として定めて設定し、か
    つ、所望の既存のn次のラテン方体を記憶用配列に設定
    する第1のステップと、 前記変換基準面上の要素の位置の順番を入れ替える入替
    情報Pを設定する第2のステップと、 前記第2のステップで設定された入替情報Pによって、
    前記ラテン方体記憶用配列に格納されている既存のn次
    のラテン方体の各要素を、前記第1のステップで設定さ
    れた選択順で、かつ、前記変換基準面上で選択し、選択
    した要素の記号を読み出し、面毎にn×nのすべての要
    素を入れ替える第3のステップとを含み、前記既存のn
    次のラテン方体のすべての要素を入れ替えて新たなn次
    のラテン方体を作成することを特徴とするラテン方体の
    作成方法。
  2. 【請求項2】 前記第2のステップは、前記入替情報P
    をn個の順番を示す値P(1)〜P(n)として設定
    し、前記第3のステップは、前記既存のn次のラテン方
    体の前記X軸の位置I、前記Y軸の位置J及び前記Z軸
    の位置Kにおける要素を選択した要素としたとき、その
    選択要素の記号R’(I,J,K)を読み出し、前記新
    たなn次ラテン方体の前記X軸の位置P(I)、前記Y
    軸の位置J及び前記Z軸の位置Kにおける要素R(P
    (I),J,K)、又は前記X軸の位置I、前記Y軸の
    位置P(J)及び前記Z軸の位置Kにおける要素R
    (I,P(J),K)、又は前記X軸の位置I、前記Y
    軸の位置J及び前記Z軸の位置P(K)における要素R
    (I,J,P(K))とすることを特徴とする請求項1
    記載のラテン方体の作成方法。
  3. 【請求項3】 前記第1乃至第3のステップを複数回繰
    り返して新たなラテン方体の作成を複数回行うと共に、
    新たなラテン方体の作成の度に前記変換基準面を変更す
    ることを特徴とする請求項1記載のラテン方体の作成方
    法。
  4. 【請求項4】 作成するラテン方体の次数nと記号とを
    設定し、該ラテン方体の各位置に前記記号の一つを配列
    要素として選択決定する際に、その選択決定を、前記X
    軸あるいはY軸あるいはZ軸に沿って最後の位置まで順
    に行うと共に、各位置毎に、同一X軸及びY軸及びZ軸
    の前の位置の既に決定されている配列要素と同一記号と
    ならないように、記号を選択順に選択して最初の一つ目
    のラテン方体を作成する第4のステップを更に有し、前
    記第4のステップにより作成されたラテン方体を、前記
    第1のステップで前記記憶用配列に設定する前記既存の
    n次のラテン方体とすることを特徴とする請求項1乃至
    3のうちいずれか一項記載のラテン方体の作成方法。
  5. 【請求項5】 前記第4のステップ又は前記第1乃至第
    3のステップにより作成された一つ目のラテン方体の最
    後に選択決定された位置から、前記X軸及びY軸及びZ
    軸に沿って、既存の配列要素の記号よりも選択順位が下
    位である記号を選択できる位置まで順に戻り、その位置
    から前記X軸あるいはY軸あるいはZ軸に沿って最後の
    位置まで、各位置毎に同一X軸及びY軸及びZ軸の前の
    位置の既に決定されている配列要素と同一記号とならな
    いように、順に配列要素の記号を選択決定して2つ目以
    降のラテン方体を作成する第5のステップを更に有し、
    前記第5のステップにより作成されたラテン方体を、前
    記第1のステップで前記記憶用配列に設定する前記既存
    のn次のラテン方体とすることを特徴とする請求項4記
    載のラテン方体の作成方法。
  6. 【請求項6】 X軸(縦)方向、Y軸(横)方向及びZ
    軸(奥行き)方向にそれぞれn個ずつ計n個の要素を
    持つ立方体の各要素に相当するn個の記憶素子を有
    し、該記憶素子のそれぞれには互いに異なるn個の記号
    が前記X軸、Y軸及びZ軸の各方向で同じ記号が1度ず
    つ現われるように格納されて、次数nのラテン方体を格
    納するラテン方体記憶用配列と、 前記次数n分の記号を順列及び該順列に従った選択順を
    定めて設定すると共に、前記Y軸とZ軸に沿った前記X
    軸方向の面、前記Z軸とX軸に沿った前記Y軸方向の
    面、及び前記X軸とY軸に沿った前記Z軸方向の面のい
    ずれか一つの面を変換基準面として定めて設定する設定
    手段と、 前記変換基準面上の要素の位置の順番を入れ替える入替
    情報Pの書き込み及び読み出しが行われる入替情報記憶
    部と、 X軸(縦)方向、Y軸(横)方向及びZ軸(奥行き)方
    向にそれぞれn個ずつ計n個の要素を持つ立方体の各
    要素に相当するn個の記憶素子を有し、該記憶素子の
    それぞれには互いに異なるn個の記号が前記X軸、Y軸
    及びZ軸の各方向で同じ記号が1度ずつ現われるように
    格納されて、次数nの前記新たなラテン方体を格納する
    ラテン方体入替用配列と前記入替情報Pによって、前記
    ラテン方体記憶用配列に格納されている既存のn次のラ
    テン方体の各要素を、前記設定手段で設定された選択順
    で、かつ、前記変換基準面上で選択し、選択した要素の
    記号を読み出して前記ラテン方体入替用配列に格納する
    ことを繰り返して、面毎にn×nのすべての要素を入れ
    替える演算手段とを有し、前記ラテン方体入替用配列に
    新たに作成したラテン方体を格納することを特徴とする
    ラテン方体作成装置。
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