JPH08128639A - 調理装置 - Google Patents

調理装置

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Publication number
JPH08128639A
JPH08128639A JP26725394A JP26725394A JPH08128639A JP H08128639 A JPH08128639 A JP H08128639A JP 26725394 A JP26725394 A JP 26725394A JP 26725394 A JP26725394 A JP 26725394A JP H08128639 A JPH08128639 A JP H08128639A
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JP
Japan
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cooking
chamber
duct
heating
saturated steam
Prior art date
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Application number
JP26725394A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Kusakabe
勝彦 日下部
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Sanden Corp
NIPPN Corp
Original Assignee
Nippon Flour Mills Co Ltd
Sanden Corp
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Publication date
Application filed by Nippon Flour Mills Co Ltd, Sanden Corp filed Critical Nippon Flour Mills Co Ltd
Priority to JP26725394A priority Critical patent/JPH08128639A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】解凍・蒸し調理及び加熱調理の切換えが支障な
く行われ、また、加熱調理時に発生する高温排気の吹出
を防止するとともに、対流用の送風機の熱劣化を防止で
きる調理装置を提供することにある。 【構成】飽和蒸気生成室3、過熱蒸気生成室4、更には
加熱調理室2がそれぞれ別個に設けられ、また、この飽
和蒸気生成室3と加熱調理室2は第1及び第2通気孔5
a,7aで連通しているが、過熱蒸気生成室4を間にし
て連通しているため、飽和蒸気生成室3で行われる解凍
・蒸し調理と、加熱調理室2で行われる加熱調理とが相
前後する場合でも、飽和蒸気生成室3の蒸気が加熱調理
に、或いは、加熱調理2で発生する熱が解凍・蒸し調理
に大きく影響を与えることがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被調理品を解凍・蒸し
調理、加熱調理等を行う調理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の調理装置として、特開平
1ー314815号公報に開示されたものが知られてい
る。
【0003】この調理装置は、箱状の調理室内に被調理
品を収容して調理を行うもので、この調理室の周囲には
バーナを配置し、このバーナの熱により、被調理品の加
熱調理が行われる。また、この調理装置の調理室には外
部のボイラーから飽和蒸気が供給され、この飽和蒸気に
より被調理品の解凍調理や蒸し調理が行われる。更に、
この飽和蒸気にバーナの熱を加えるときは、この蒸気が
100℃以上の過熱蒸気となり、この過熱蒸気によりべ
と付きのない解凍・蒸し調理が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の調理
装置は、バーナの熱により加熱調理が行われ、また、蒸
気により解凍・蒸し調理が行われるが、これらの調理は
全て1個の調理室で行われる。
【0005】このため、例えば、解凍・蒸し調理が終了
した後に直ちに加熱調理を行うときは、調理室内に多量
の蒸気が残っており、この蒸気が調理室の温度上昇を妨
げ、加熱調理時間が必要以上にかかったり、また、この
蒸気が被調理品に付着し、必要とする焼き目が被調理品
に付かなくなるという問題点を有していた。
【0006】また、これとは逆に、加熱調理の後に直ち
に解凍・蒸し調理を行うときは、調理室内が未だ高温と
なっており、このため、その蒸気量が少ないときは被調
理品が乾燥したり、或いは、必要としない焦げ目ができ
るという問題点を有していた。
【0007】このような問題点を解決するため、調理装
置、例えばオーブングリルレンジでは加熱調理の開始と
ともに排気用送風機が駆動され、この調理室内の煙、熱
等が排気されるようになっている。
【0008】しかしながら、このように強制排気すると
きは、加熱調理中の温度上昇が必要以上に抑制されるこ
とがあり、加熱調理が長時間化するという問題点を有し
ていたし、また、この高温排気が調理人に向かって吹き
出されることがあり、これにより、火傷を負うという問
題点を有していた。
【0009】また、この強制排気を行う排気用送風機は
その機構全体が高温の調理室に配置されているため、こ
の排気用送風機が熱劣化を起こし、装置寿命が短くなる
し、また、この寿命の短命化を防止するため熱遮断措置
を講じなければならず、コストの上昇を招くという問題
点を有していた。
【0010】本発明の目的は前記従来の課題に鑑み、解
凍・蒸し調理及び加熱調理の切換えが支障なく行われ、
また、加熱調理時に発生する高温排気の吹出を防止する
とともに、対流用の送風機の熱劣化を防止できる調理装
置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するため、請求項1の発明は、蒸気或いは熱の少なくと
も一方により被調理品を調理する調理装置において、水
を第1加熱手段で加熱して飽和蒸気を生成し、この飽和
蒸気で収容された被調理品を解凍或いは蒸し調理をする
飽和蒸気生成室と、前記飽和蒸気生成室と第1通気孔を
通じて連通し、該第1通気孔を通じて流入した飽和蒸気
を第2加熱手段で加熱して過熱蒸気を生成する過熱蒸気
生成室と、前記過熱蒸気生成室と第2通気孔を通じて連
通し、収容された被調理品を第3加熱手段により加熱調
理をする加熱調理室とをそれぞれ別個に設けたことを特
徴とする。
【0012】請求項2の発明は、請求項1に係る調理装
置において、前記加熱調理室の空気を排気する排気ダク
トと、第1送風手段により外気を取り込み該排気ダクト
側に送風する外気ダクトと、該排気ダクトの排気と該外
気ダクトの外気とを混合して排出する混合ダクトとを有
することを特徴とする。
【0013】請求項3の発明は、請求項2の調理装置に
おいて、前記排気ダクトの少なくとも一部を、前記外気
ダクト内に配置したことを特徴とする。
【0014】請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3
に係る調理装置において、前記加熱調理室内の空気を対
流循環させる第2送風手段を有するとともに、該第2送
風手段は、前記加熱調理室側に位置する羽根と、前記外
気ダクトを間にして該羽根と対向配置した回転駆動部
と、該外気ダクトを貫通して該回転駆動部の回転力を該
羽根に伝達する回転シャフトとを有し、該外気ダクト内
の該回転シャフトには熱伝達効率の良好な放熱部材を取
り付けたことを特徴とする。
【0015】
【作用】請求項1の発明によれば、飽和蒸気生成室、過
熱蒸気生成室、更には加熱調理室がそれぞれ別個に設け
られ、また、この飽和蒸気生成室と加熱調理室は第1及
び第2通気孔で連通しているが、過熱蒸気生成室を間に
して連通しているため、飽和蒸気生成室で行われる解凍
・蒸し調理と、加熱調理室で行われる加熱調理とが相前
後する場合でも、飽和蒸気生成室の蒸気が加熱調理に、
或いは、加熱調理で発生する熱が解凍・蒸し調理に大き
く影響を与えることがない。
【0016】請求項2の発明によれば、加熱調理を行う
ことにより加熱調理室の温度、更には圧力が上昇する。
この圧力の上昇に伴い加熱調理室の高温の排気が排気ダ
クトを通じて加熱調理室の外の混合ダクトに導かれる。
他方、外気ダクト内には第1送風手段により外気が流れ
ており、これが混合ダクトに導かれる。従って、この加
熱調理室の高温の排気は外気と混合して冷却され、その
後、この混同ダクトから調理装置の外に排出される。
【0017】請求項3の発明によれば、排気ダクトの少
なくとも一部が外気ダクト内に配置されているため、排
気ダクトを通る高温の排気が外気ダクトを通る外気によ
り予め冷却され混合ダクトに導かれる。
【0018】請求項4の発明によれば、加熱調理を行っ
ているとき、第2送風手段の羽根に加熱調理室の熱が伝
導し、更にこの熱が回転シャフトに伝導するが、この回
転シャフトには外気ダクト内に配置された放熱部材を設
けており、このため、この伝導熱が放熱部材を通じて外
気ダクトの外気に放熱され、回転駆動部側への熱伝導が
抑制される。
【0019】
【実施例】図1乃至図3は本発明に係る調理装置の一実
施例を示すもので、図1は調理装置の断面図、図2は蒸
し籠の出し入れ状態を示す斜視図、図3は放熱板の平面
図及び1点鎖線矢印方向の断面図である。
【0020】この調理装置1は、その内部の略中央から
上部には調理用部屋Aを有する一方、この調理用の部屋
の下方には機械室兼ダクト室Bを有するもので、これら
調理用の各部屋で解凍調理、蒸し調理或いは加熱調理を
行う。
【0021】この調理用部屋Aを図1の断面図に基づき
説明する。この調理用の部屋のうちで、上部には焼き調
理等の加熱調理を行う加熱調理室2を設置し、下部には
解凍或いは蒸し調理を行う飽和蒸気生成室3を設置し、
また、この加熱調理室2と飽和蒸気生成室3との間には
飽和蒸気生成室3の飽和蒸気を過熱する過熱蒸気生成室
4を設置している。
【0022】この加熱調理室2及び過熱蒸気生成室4は
前面開口の断熱壁5で覆われ、この開口は同じく断熱製
の扉6で開閉され、各部屋2,4の熱が外部に逃げない
ようにしている。また、各部屋2,4は仕切板7により
上部が加熱調理室2、下部が過熱蒸気生成室4に仕切ら
れており、加熱調理室2には被調理品を加熱する赤外線
ヒータ2a(第3加熱手段)を設置し、過熱蒸気生成室
4には飽和蒸気を加熱する赤外線ヒータ4a(第2加熱
手段)を設置している。更に、仕切板7には多数の通気
孔7a(第2通気孔)を穿設し、この通気孔7aを通じ
て過熱蒸気生成室4の過熱蒸気が加熱調理室2に流出す
るようになっている。なお、加熱調理室2の中程には被
調理品を載せる調理棚2bが設置されている。
【0023】一方、飽和蒸気生成室3はその内部に支持
台3aを有し、この支持台3aに蒸し籠8が摺動自在に
配置されている。この蒸し籠8は図2に示すように、上
面が開口した偏平箱体にて形成され、その底面には網材
8aを張り、また、その側面には多数の貫通孔8bを穿
設してこの蒸し籠8内に蒸気が流入するよう構成されて
いる。また、この蒸し籠8を出し入れ自在とするため、
連結枠8cを介して取手8dが設けられ、この取手8d
を把持して出し入れ口3bから蒸し籠8が出し入れされ
る。
【0024】また、この蒸気を生成するため、次の加熱
構造及び水循環構造が採用されている。この加熱構造と
して機械室兼ダクト室Bに設置された電磁誘導加熱装置
9(第1加熱手段)が用いられており、その誘導加熱コ
イル9aが飽和蒸気生成室3の底壁3cに所定のクリア
ランスを介して配置されている。この底壁3cは鉄、ニ
ッケル、フェライト系のステンレス等の磁性材で形成さ
れており、誘導加熱コイル9aで発生する磁束がこの底
壁3cに貫通し、磁界の周囲に発生する渦電流により自
己発熱するようになっている。
【0025】他方、水循環構造として給水タンク内の水
を飽和蒸気生成室3に給送する給水パイプ10と、この
底壁3cに滞留した水を排水タンクに導く排水パイプ1
1とを設置している。この給水パイプ10から流出する
水は、このパイプ10の先端に対向する水拡散板12に
衝突して底壁3cに均一に拡散され、加熱された底壁3
cで蒸発する一方、余った水は排水パイプ11を通じて
排水される。
【0026】このような加熱構造及び水循環構造で生成
された蒸気は飽和蒸気となって蒸し籠8に流れるが、こ
の飽和蒸気を過熱蒸気生成室4にも流入させるため、こ
の過熱蒸気生成室4と飽和蒸気生成室3とを仕切る断熱
壁5に多数の通気孔5a(第1通気孔)を穿設してい
る。
【0027】以上のように調理用部屋A及び機械室兼ダ
クト室Bが構成されているが、これに加えて、本発明に
係る調理装置1は排気用、冷却用及び対流用の空気流通
構造を備えている。
【0028】即ち、この排気用の空気流通構造として、
加熱調理室2の空気を排気する排気ダクト13を設置し
ている。この排気ダクト13は加熱調理室2の背壁上部
に設置されたもので、この加熱調理室2から調理装置1
の背面側に延設され、加熱調理室2の排気が背壁の空気
穴13aを通じて排気ダクト13に流入するようになっ
ている。また、この排気ダクト13の内部にはこの排気
の匂い等を除去する触媒13b、例えばカルシウムアル
ミネートを主原料とした担体に白金、パラジウム等の貴
金属を担持した酸化浄化触媒が充填されている。
【0029】また、冷却用の空気流通構造として、外気
をこの調理装置1内に流入し、排気ダクト13の排気を
冷却する外気ダクト14を設置している。この外気ダク
ト14は機械室兼ダクトBをその一部として構成してお
り、この機械室兼ダクトBの背面側から上方に延設して
おり、その上端が排気ダクト13の先端側を覆うように
なっている。また、外気導入のための送風手段として電
磁誘導加熱装置9内に設置された冷却用送風機15(第
1送風手段)が用いられている。この冷却用送風機15
は電磁誘導加熱装置9に通電するとき、また、赤外線ヒ
ータ2aに通電するときに駆動し、この駆動により、外
気が調理装置1の底板の空気導入孔14aから機械室兼
ダクトBに入り込み、外気ダクト14の上端に送風され
る。
【0030】このように構成された排気ダクト13の先
端及び外気ダクト14の上端はともに混合ダクト16に
連通し、この混合ダクト16で排気及び外気が混合し、
調理装置1の背板の吹出口16aから外に排気される。
【0031】他方、対流用の空気流通構造として、加熱
調理室2内の空気を対流循環させる対流ダクト17を設
置している。この対流ダクト17は加熱調理室2及び過
熱蒸気生成室4の背壁側に設置され、その上部には吸入
口17aを、上下方向中央寄りには吹出口17bを穿設
し、空気を循環させるため対流用送風機18(第2送風
手段)を設置している。この対流用送風機18はモータ
18aと、対流用の羽根18bと、モータ冷却用の羽根
18cと、モータ18aと各羽根18b,18cを連結
する回転シャフト18dとからなり、この対流用の羽根
18bを対流ダクト17内に配置することにより加熱調
理室2の空気を対流し、加熱空気及び加熱調理室2に流
入した過熱蒸気を均一にしている。また、モータ18a
は加熱調理室2の熱影響を避けるため、加熱調理室2か
ら離隔して配置している。
【0032】このように、モータ18aを加熱調理室2
から離隔配置し、かつ、モータ冷却用の羽根18cによ
り冷却しているが、加熱調理室2の熱が回転シャフト1
8dを通じてモータ18aに伝導するため、回転シャフ
ト18dを外気ダクト14に貫通して配置する一方、こ
の回転シャフト18dに熱伝導性良好な材料、例えばア
ルミ材にて形成された放熱板19a,19b,19c又
19d(放熱部材)を固着している。
【0033】この放熱板19a〜19dの構造を図3の
(a)(b)(c)(d)に基づき説明する。この図3では4種類の
放熱板19a〜19dが示されており、図3の(a)に示
す放熱板19aは平板状の円盤で形成してなる。図3の
(b)に示す放熱板19bは傾斜させた4枚の羽根19b
1を有するもので、この放熱板19bの回転により羽根
19b1で旋回流が形成され、放熱板19aに比べ熱交
換効率が高くなっている。図3の(c)に示す放熱板19
cは平板状の円盤に多数の小孔19c1を形成してなる
もので、この小孔19c1を通じて外気が流通して乱流
を起こし、この乱流により熱交換効率が高くなってい
る。図3の(d)に示す放熱板19dは傾斜させた4枚の
羽根19d1を有するとともに、この羽根19d1に小
孔19d2を形成してなるもので、この放熱板19dの
回転により小孔19d2を通じて外気が流通するととも
に、羽根19d1により旋回流が形成され熱交換効率が
更に向上する。
【0034】次に、調理装置1の調理方法について説明
する。
【0035】まず、冷凍食品等の解凍調理或いは蒸し調
理を説明する。これらの調理を行うときは、蒸し籠8に
被調理品を載せ飽和蒸気生成室3に収容し、次いで、給
水パイプ10から飽和蒸気生成室3に水を給送する。こ
れにより、給水パイプ10から流出した水は拡散板12
に衝突して飽和蒸気生成室3の底壁3cに均一に拡散さ
れる。この給水の後に電磁誘導加熱装置9に通電し、こ
れにより、底壁3c上の水が加熱され蒸発する。この飽
和蒸気(図1の破線矢印)は蒸し籠8の網材8a及び貫
通孔8bを通って蒸し籠8内に流入し、この蒸し籠8内
に収容された被調理品が解凍或いは蒸される。
【0036】次に、冷凍食品の加熱調理を説明する。こ
の加熱調理を行うときは、加熱調理室2の調理棚2bに
被調理品を載せ加熱調理室2内に被調理品を収容する一
方、対流用送風機18、第2赤外線ヒータ4a及び電磁
誘導加熱装置9に通電し、かつ、給水パイプ10を通じ
て飽和蒸気生成室3内に水を供給する。
【0037】この電磁誘導加熱装置9への通電及び給水
パイプ10の給水により前述した蒸し調理と同様に飽和
蒸気が生成される。この飽和蒸気は断熱壁5の通気孔5
aを通って過熱蒸気生成室4内に流入する。この過熱蒸
気生成室4内に入った飽和蒸気は赤外線ヒータ4aで加
熱され、過熱蒸気となる。この過熱蒸気は通気孔7aを
通って加熱調理室2内に流れ、対流用送風機18により
加熱調理室2全体に拡散される(図1の2点鎖線矢
印)。
【0038】この拡散された過熱蒸気により被調理品全
体が解凍され、また、この過熱蒸気が飽和蒸気より温度
が高くなっている分、厚肉の被調理品であっても中まで
短時間に解凍される。
【0039】この解凍が終了したときは、赤外線ヒータ
2aに通電する。これにより、被調理品を加温するとと
もに、被調理品の表面に焼き目ができ、加熱調理が完了
する。
【0040】また、この加熱調理において、解凍を不要
とする被調理品のときは、電磁誘導加熱装置9及び第2
赤外線ヒータ4aへ通電することなく、また、給水パイ
プ10の給水動作をすることなく、赤外線ヒータ2aの
みによって加熱調理すればよい。
【0041】なお、この解凍或いは蒸し調理、加熱調理
において、給水パイプ10からの給水量或いは電磁誘導
加熱装置9の発熱量を制御することにより、飽和蒸気生
成室3での蒸気生成量を調整できる。
【0042】このように本実施例によれば、上下に隣接
する、加熱調理室2、過熱蒸気生成室4、飽和蒸気生成
室3をそれぞれ別個に設け、かつ、飽和蒸気生成室3が
他の各室2,4と断熱壁5で仕切られているため、加熱
調理室2及び過熱蒸気生成室4の熱が飽和蒸気生成室3
に伝導され難い。また、飽和蒸気生成室3で生成される
蒸気は、通気孔5aを通じて過熱蒸気生成室4に流入
し、更に通気孔7aを通じて加熱調理室2に流入する
が、加熱調理室2と飽和蒸気生成室3とが過熱蒸気生成
室4を間にして位置しているため、この蒸気が加熱調理
室2に多量に流通することがない。
【0043】従って、例えば加熱調理室2で加熱調理を
行った後に飽和蒸気生成室3で解凍調理を行う場合で
も、この加熱調理室2の熱が飽和蒸気生成室3に影響を
与えることがなく、従来の如く、解凍される被調理品に
焦げ目が付くということがない。また、これとは逆に、
飽和蒸気生成室3で解凍調理を行った後に赤外線ヒータ
2aのみで加熱調理を行う場合でも、この飽和蒸気生成
室3の飽和蒸気が多量に加熱調理室2に流入していない
ため、従来の如く、加熱調理時間が長くなることがな
い。
【0044】また、加熱調理工程では、加熱調理室2内
の温度が上昇するためその内圧が高くなり、その一部の
空気が、図1の2点鎖線矢印に示すように、空気穴13
aを通って排気ダクト13内に入り、更に混合室16に
流れる。一方、この加熱調理工程では、冷却用送風機1
5が駆動しており、図1の1点鎖線矢印に示すように外
気が機械室兼ダクトBを通って混合室16に流れてい
る。
【0045】従って、加熱調理室2の排気が外気と混合
して冷却されるため、混合室16から吹き出される排気
温度が高くなく、従来の如く、この排気により調理人が
火傷を負うことがない。
【0046】また、外気ダクト14を通る外気が排気ダ
クト13の周囲に回り込んで混合室16に流れるため、
外気ダクト14の回り込み部分で外気と排気との熱交換
が行われ、混合室16に流れ出る排気の温度自体も低下
している。
【0047】更に、この加熱調理工程では、対流用送風
機18が駆動しており、加熱調理室2内の熱がこの対流
用送風機18の回転シャフト18dに伝導するが、この
回転シャフト18dには外気ダクト14内に配置された
放熱板19a〜19dが取り付けられているため、この
伝導熱が放熱板19a〜19dを介して放熱され、モー
タ18aへの熱伝導が抑制される。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、飽和蒸気生成室、過熱蒸気生成室、更には加熱
調理室がそれぞれ別個に設けられ、また、この飽和蒸気
生成室と加熱調理室は第1及び第2通気孔で連通してい
るが、過熱蒸気生成室を間にして連通しているため、飽
和蒸気生成室で行われる解凍・蒸し調理と、加熱調理室
で行われる加熱調理とが相前後する場合でも、その温度
影響及び蒸気残留が極力抑えられ、調理品の食味、食感
の低下を防止できる。
【0049】請求項2の発明によれば、加熱調理室の高
温の排気が混合室で外気と混合して冷却されるため、こ
の排気の吹出により火傷を負うことがない。
【0050】請求項3の発明によれば、排気ダクト内を
通る高温の排気が外気ダクト内を通る外気により予め冷
却され混合ダクトに導かれるため、請求項2の発明の効
果が更に向上する。
【0051】請求項4の発明によれば、第2送風手段の
回転シャフトに放熱部材を設け、この放熱部材を外気ダ
クト内に配置しているため、加熱調理室から伝導する熱
が放熱部材を通じて外気ダクト内に放熱され、回転駆動
部の熱損傷を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る調理装置の断面図
【図2】蒸し籠の出し入れ状態を示す斜視図
【図3】放熱板の平面図及び1点鎖線矢印方向の断面図
【符号の説明】
1…調理装置、2…加熱調理装置、2a,4a…赤外線
ヒータ、3…飽和蒸気生成室、4…過熱蒸気生成室、5
a,7a…通気孔、8…蒸し籠、9…電磁誘導加熱装
置、10…給水パイプ、13…排気ダクト、14…外気
ダクト、15…冷却用送風機、16…混合ダクト、18
…対流用送風機、18a…モータ、18b…羽根、18
d…回転シャフト、19a,19b,19c,19d…
放熱板。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸気或いは熱の少なくとも一方により被
    調理品を調理する調理装置において、 水を第1加熱手段で加熱して飽和蒸気を生成し、この飽
    和蒸気で収容された被調理品を解凍或いは蒸し調理をす
    る飽和蒸気生成室と、 前記飽和蒸気生成室と第1通気孔を通じて連通し、該第
    1通気孔を通じて流入した飽和蒸気を第2加熱手段で加
    熱して過熱蒸気を生成する過熱蒸気生成室と、 前記過熱蒸気生成室と第2通気孔を通じて連通し、収容
    された被調理品を第3加熱手段により加熱調理をする加
    熱調理室とをそれぞれ別個に設けたことを特徴とする調
    理装置。
  2. 【請求項2】 前記加熱調理室の空気を排気する排気ダ
    クトと、第1送風手段により外気を取り込み該排気ダク
    ト側に送風する外気ダクトと、該排気ダクトの排気と該
    外気ダクトの外気とを混合して排出する混合ダクトとを
    有することを特徴とする請求項1記載の調理装置。
  3. 【請求項3】 前記排気ダクトの少なくとも一部を、前
    記外気ダクト内に配置したことを特徴とする請求項2記
    載の調理装置。
  4. 【請求項4】 前記加熱調理室内の空気を対流循環させ
    る第2送風手段を有するとともに、該第2送風手段は、
    前記加熱調理室側に位置する羽根と、前記外気ダクトを
    間にして該羽根と対向配置した回転駆動部と、該外気ダ
    クトを貫通して該回転駆動部の回転力を該羽根に伝達す
    る回転シャフトとを有し、該外気ダクト内の該回転シャ
    フトには熱伝達効率の良好な放熱部材を取り付けたこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の
    調理装置。
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