JPH08128306A - エンジンのカムシャフト構造 - Google Patents

エンジンのカムシャフト構造

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JPH08128306A
JPH08128306A JP26995394A JP26995394A JPH08128306A JP H08128306 A JPH08128306 A JP H08128306A JP 26995394 A JP26995394 A JP 26995394A JP 26995394 A JP26995394 A JP 26995394A JP H08128306 A JPH08128306 A JP H08128306A
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JP
Japan
Prior art keywords
cam
camshaft
engine
bearing
outer diameter
Prior art date
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Pending
Application number
JP26995394A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Sonoda
祐司 園田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
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Publication of JPH08128306A publication Critical patent/JPH08128306A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】カムとカムとの間の外径がカムの外径より小さ
いカムシャフトであって、カムとタペットあるいはロッ
カーアームの接触面圧の上昇を防止し、ベアリングのコ
スト上昇を防止し得るエンジンのカムシャフト構造を提
供する。 【構成】エンジンの吸気バルブまたは排気バルブを作動
させるカムシャフトの構造において、カムシャフトがカ
ム部14とカム部14との間にジャーナル部17を有す
るものであって、カム部14外径よりもジャーナル部1
7の外径が細くなっており、細くなったジャーナル部1
7からカムシャフト12が分割されて各部分12a1
12a2になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1気筒当たり2以上の
吸気バルブあるいは排気バルブをカムシャフトによって
駆動する4サイクルエンジンのカムシャフト構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、カムシャフトにおいて、シリンダ
ーヘッド内におけるカムシャフトの支持構造は次のお
よびのようなものがある。 カムの支持剛性を上げるために、カムとカムとの間に
ジャーナルを有することが知られている。通常は、当該
ジャーナルがハウジングに直受けされており、メカニカ
ルロス(機械的損失)の点で不利である。 前記の不利を解消するため、カムシャフト両端部に
ベアリングを圧入して使用することが知られており、こ
れによれば、ベアリングを介してカムシャフトを支持す
るのでメカニカルロスの低減に対して効果がある。しか
しながら、前記の構成ではカムの部分から前記ベアリン
グによるカムシャフト支持部が離れてしまい、支持剛性
の点では不利である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のに対して、カ
ムとカムとの間(以下、ベアリング挿入部という)をジ
ャーナル部にしてそこにベアリングを挿入することが考
えられる。しかしながら、前記ベアリング挿入部にベア
リングを挿入するのに、通常はカムシャフト方向にカム
を越えて挿入させることが必要であり、挿入に際してカ
ムの外径が邪魔になって、ベアリングを挿入しにくい。
【0004】これに対して、カムの外径形状から逃げた
ベアリング挿入部をカムとカムとの間に設けることが考
えられる。その一つの手法として、ベアリング挿入部を
大径化して当該カムの外径よりもベアリング挿入部を大
径に形成する場合がある。しかしながら、このような構
成では、カムシャフトが大型化してハウジングが大型化
しひいてはエンジンの大型化を招き、またそれだけでは
なく、前記ベアリング挿入部が前記タペットやロッカー
アームと干渉するため実際に成り立たせることは困難で
あるという問題点がある。
【0005】また、他の手法として、カムを小さくし
て、ベアリング挿入部よりもカムの外径を小さくするこ
とが考えられる。しかしながら、このような構成では、
カムとタペットやロッカーアームとの接触面圧が高くな
ってしまい、作動に不具合が生じる場合があるため、小
さくすることには限界があるという問題点がある。
【0006】さらに、その他の対応策して、カムおよび
ベアリング挿入部をともに大きさを変えずに半割り型の
ベアリングを前記ベアリング挿入部に設けることが考え
られる。しかしながら、この手法は、技術的には可能と
思われるが、コスト的にはかなり高価なものとなり、量
産機種に用いるのには適さないという問題点がある。
【0007】本発明は、前記従来の問題点を解消するべ
くなされたものであって、カム部とカム部との間の外径
がカム部の外径より小さいカムシャフトであって、カム
部とタペットあるいはロッカーアームの接触面圧の上昇
を防止し、ベアリングのコスト上昇を防止し得るエンジ
ンのカムシャフト構造を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、前記
課題を解決するため、エンジンの吸気バルブまたは排気
バルブを作動させるカムシャフトの構造において、カム
シャフトがカム部とカム部との間にジャーナル部を有す
るものであって、カム部外径よりもジャーナル部の外径
が細くなっており、当該細くなったジャーナル部からカ
ムシャフトが分割されていることを特徴とするエンジン
のカムシャフト構造の構成を有する。
【0009】
【作用】請求項1の発明によれば、カムシャフトがカム
部とカム部との間にジャーナル部を有するものであっ
て、カム部外径よりもジャーナル部の外径が細くなって
おり、当該細くなったジャーナル部からカムシャフトが
分割されるので、カムシャフトは、分割された状態でジ
ャーナル部に容易にベアリングを外嵌することができる
ものになる。
【0010】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は本発明の実施例に係るカムシャフト
の適用されたエンジンを説明する全体断面図、図2は当
該エンジンの一方側のカムシャフトからバルブまでを詳
細に示す要部断面図、図3および図4は第1実施例に係
るカムシャフトを説明する側面図および分解斜視図、図
5および図6は第2実施例に係るカムシャフトを説明す
る側面図および分解斜視図である。
【0011】エンジン10は、シリンダーヘッド11に
一対のカムシャフト12・12が設けられ、それぞれの
カムシャフト12・12で2つづつの排気バルブまたは
吸気バルブ13・13または13・13のそれぞれを作
動させるものである。なお、前記エンジンは、図1に正
対して右側が排気側、左側が吸気側である。
【0012】図2に示すように、前記カムシャフト12
は一つのもので2つのバルブ13・13を同時に作動さ
せるカムからなる一対のカム部14・14を一方側の端
部(図2正対して左側端部)に有し、他方側の端部(同
右側端部)にカムチェーンスプロケット(ドリブン側)
15が固定される。前記カム部14・14の下方には、
当該カム部のカム面で直接押圧されるタペット16・1
6が配設されており、当該タペット16・16からは前
記バルブ13・13のロッド13a・13aが下方に延
びるように配設される。
【0013】前記カムシャフト12は、それぞれのカム
部14・14の間がジャーナル部17になっており、ジ
ャーナル部17はニードルローラーベアリング18を介
してシリンダーヘッド11に回動可能に軸支される。ま
た、前記カムシャフト12は前記カムチェーンスプロケ
ット15の近傍でボールベアリング19を介してシリン
ダーヘッド11に回動可能に軸支される。したがって、
前記カムシャフト12は、シリンダーヘッド11に2点
支持される。また、ニードルローラーベアリング18を
用いるため、実施例のエンジンは、シリンダーヘッド1
1回りの小型化ができる。
【0014】また、前記カムシャフト12では、カム部
14・14の外径よりもジャーナル部17の外径が細く
なっており、当該細くなったジャーナル部17の左側の
カム部14近傍の分割面14aからカムシャフト12が
2つに分割されている。第1実施例では、図3および図
4に示すように、分割されたカムシャフト12のそれぞ
れの部分12a1・12a2は、一方に円柱形状の凸部2
0aが形成されかつ他方に円柱内周面形状の凹部20b
が形成されており、当該凸部20aが凹部20bに圧入
により嵌入して互いに固定される。この場合、カムシャ
ト12の部分12a1・12a2同士の位置決めがキー
溝、すりわり(スリット)、ノックピン等の種々の手段
により行う。
【0015】第1実施例のカムシャフト構造の組み立て
おいては、カムシャフト12の分割状態の各部分12a
1・12a2を製作して、他方側の部分12a2のジャー
ナル部17に前記ニードルローラーベアリング18を外
装する。次いで、各部分12a1・12a2をキー溝、す
りわり(スリット)、ノックピン等で位置決めし、凸部
20aが凹部20bに圧入により嵌入して互いに固定す
る。
【0016】前記カムシャフト12の各部分12a1
12a2同士の固定は前記第1実施例の他に、図5およ
び図6に示す第2実施例のように行うことができる。第
2実施例では、各部分12b1・12b2にそれぞれ同軸
の穴20c・20dを穿設しており、図5に正対して右
側の部分12b2の穴20d内周には雌ネジが形成され
る。
【0017】前記カムシャフト12の組み立てに際して
は、ジャーナル部17にニードルローラーベアリング1
8を外装後に各部分12b1・12b2を前記ノックピン
等を用いて位置決めし、ボルト22を前記各穴20c・
20dに挿入して当該ボルト22を穴20dの雌ネジに
螺合させて、締着により前記各部分12b1・12b2
士を固定する。
【0018】前記第1、第2実施例によれば、支持剛性
の高いカム部14とカム部14との間のジャーナル部1
7を有するカムシャフトにおいて、カム部14のない状
態で前記ベアリング18を挿入できてカム部14が邪魔
にならないためベアリング挿入が容易であり、また、当
該ベアリングによりメカニカルロス(機械的損失)を低
減できる。
【0019】また前記ニードルローラベアリングは一体
のものを使用でき、従来のように半割りのベアリングを
使用する場合に比較して低コストで量産可能になる。
【0020】なお、前記各実施例では、ジャーナル部1
7にニードルローラベアリングを使用しているが本発明
はこれに限定されず、他の種のベアリング(ボールロー
ラベアリング等)を用いることができる。また、各実施
例のエンジンは、タペット16・16直打式のものであ
るが、ロッカーアーム式のエンジンにも本発明は実現可
能である。
【0021】
【発明の効果】以上説明した通り本発明によれば、カム
部とカム部との間の部分外径がカムの外径より小さいカ
ムシャフトであって、カムとタペットあるいはロッカー
アームの接触面圧の上昇を防止し、ベアリングのコスト
上昇を防止し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るカムシャフトの適用され
たエンジンを説明する全体断面図である。
【図2】図1のエンジンの一方側のカムシャフトからバ
ルブまでを詳細に示す要部断面図である。
【図3】第1実施例に係るカムシャフトを説明する側面
図である。
【図4】第1実施例に係るカムシャフトを説明する分解
斜視図である。
【図5】第2実施例に係るカムシャフトを説明する側面
図である。
【図6】第2実施例に係るカムシャフトを説明する分解
斜視図である。
【符号の説明】
10 エンジン 11 シリンダーヘッド 12・12 カムシャフト 12a1・12a2、12b1・12b2 カムシャフトの
分割された各部分 13・13 吸気バルブまたは排気バルブ 14・14 カム部 16・16 タペット 17 ジャーナル部 18 ニードルローラーベアリング 20a、20b 凸部、凹部 20c、20d 穴 22 ボルト

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの吸気バルブまたは排気バルブ
    を作動させるカムシャフトの構造において、カムシャフ
    トがカム部とカム部との間にジャーナル部を有するもの
    であって、カム部外径よりもジャーナル部の外径が細く
    なっており、当該細くなったジャーナル部からカムシャ
    フトが分割されていることを特徴とするエンジンのカム
    シャフト構造。
JP26995394A 1994-11-02 1994-11-02 エンジンのカムシャフト構造 Pending JPH08128306A (ja)

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JP26995394A Pending JPH08128306A (ja) 1994-11-02 1994-11-02 エンジンのカムシャフト構造

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