JPH08127747A - インクジェットプリンター用インク - Google Patents

インクジェットプリンター用インク

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JPH08127747A
JPH08127747A JP28874394A JP28874394A JPH08127747A JP H08127747 A JPH08127747 A JP H08127747A JP 28874394 A JP28874394 A JP 28874394A JP 28874394 A JP28874394 A JP 28874394A JP H08127747 A JPH08127747 A JP H08127747A
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Japan
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ink
jet printer
ink jet
metallic pigment
nozzle
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Kazumasa Kato
和正 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクジェットプリンターの応用範囲を、陶
磁器、ガラス、琺瑯などに拡大し得るインクジェットプ
リンター用インクを提供する。 【構成】 水と、焼成すると発色して定着する性質の金
属顔料と、前記金属顔料の沈殿を防止するための分散
剤、の少なくとも三要素を混合してなり、前記金属顔料
の最大粒径をインクジェットプリンターのノズル口径よ
り小さくし、且つ、該金属顔料を約10〜20重量%の
混合割合に設定してなることを特徴とする。このインク
は、インクジェットプリンターで使用可能な液状を呈
し、尚且つ、金属顔料が殆ど沈殿しない。また、金属顔
料の最大粒径をインクジェットプリンターのノズル口径
より小さくするようにしたから、ノズルが目詰まりしな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェットプリン
ターに使用するインクに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンターは、周知のよ
うに、インクをノズルから噴射して描画対象物の表面に
描画するものである。このインクジェットプリンター
は、描画対象物がシート状でなくとも描画できる特徴が
ある反面、ノズルが詰まりやすいため使用できるインク
に制約が多い。
【0003】ところで、陶磁器、ガラス、琺瑯などに使
用する絵付け用のインクは、水又は油と、焼成すると発
色して定着する金属顔料と、沈殿防止用の分散剤とを混
合してなる。この絵付け用のインクを前記インクジェッ
トプリンターのインクとして使用することができれば、
陶磁器などの絵付け手段としてインクジェットプリンタ
ーの利用が可能になり、転写紙を印刷する工程とその転
写紙を陶磁器に転写する工程が必要である従来方法に比
べ、少量生産品の製作時間の短縮と大幅なコストダウン
が可能になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記絵付け用
のインクは、泥漿状態であるからノズル詰まりの原因と
なり、かと言って、水や油で薄めれば金属顔料が沈殿し
てその沈殿した金属顔料がノズル詰まりの原因となり、
何れにしても、インクジェットプリンターには使用でき
ないものと考えられていた。従って、現在未だにインク
ジェットプリンターを使って陶磁器などに描画し、それ
を焼成して発色・定着させるシステムが実用化されてい
ない。
【0005】本発明は、上記に鑑みなされたもので、そ
の目的は、インクジェットプリンターの応用範囲を陶磁
器、ガラス、琺瑯などに拡大し得るインクジェットプリ
ンター用インクを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明は、水又は油と、焼成すると発色して定着する
性質の金属顔料と、前記金属顔料の沈殿を防止するため
の分散剤、の少なくとも三要素を混合してなり、前記金
属顔料の最大粒径をインクジェットプリンターのノズル
口径より小さくし、且つ、該金属顔料を約10〜20重
量%の混合割合に設定してなるインクジェットプリンタ
ー用インクを提供する。
【0007】
【作用】インク中の金属顔料を約10〜20重量%の混
合割合に設定したところ、インクジェットプリンターで
使用可能な液状を呈し、尚且つ、金属顔料が殆ど沈殿し
ないことが確認された。それに加えて、金属顔料の最大
粒径をインクジェットプリンターのノズル口径より小さ
くするようにしたから、ノズルが目詰まりせず、従っ
て、インクジェットプリンターを使って陶磁器などに絵
付けするシステムが実現可能になる。
【0008】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。インクジ
ェットプリンター用インクは、水と、金属顔料と、分散
剤の三要素を混合してなる。金属顔料は、陶磁器の分野
で使用されている公知のもので、例えばコバルトやクロ
ムを主成分とする粉末である。この金属顔料は、陶磁器
用のものとして一般に平均粒径約8μで提供されている
が、それより細かい平均粒径約6μに加工してある。ま
た、金属顔料は、インクジェットプリンターのノズル口
径が約60μであるから、最大粒径はそれより小さくし
てある。一方、分散剤は、例えばカルボキシメチルセル
ロースやアラビアゴムなどを使用するが、分散剤として
市販されているものでもそのまま使用できる。そして、
水に、前記金属顔料を約11.9重量%、分散剤を約1
1.9重量%の割合で混合し攪拌すれば、インクジェッ
トプリンターに適合するインクができる。
【0009】以上のようにして作られたインクジェット
プリンター用インクは、インクジェットプリンターで使
用可能な液状でありながら金属顔料が殆ど沈殿しない。
そしてこれをインクジェットプリンターに充填し、描画
対象物に陶板を選択して試験作動させた結果、全く目詰
まりすることなく鮮明に描画することができた。次に、
この陶板を約800℃で焼成したところ、金属顔料が発
色して陶板に定着された。
【0010】上記の要領で、金属顔料の割合について幅
広く試験した結果、約10重量%〜20重量%の範囲で
良好な結果が得られた。なお、このとき同時に配合する
分散剤の割合は、金属顔料の割合とほぼ同じでよいが、
分散剤の種類によっては多少の調整を必要とする場合が
ある。また、実施例では金属顔料や分散剤を水に混合し
たが、その水に代えて油でもよい。
【0011】
【発明の効果】本発明のインクジェットプリンター用イ
ンクは、インクジェットプリンターに適合する液状を保
ちながら金属顔料が沈殿せず、さらに、金属顔料の最大
粒径をインクジェットプリンターのノズル口径より小さ
くしたから、ノズルを目詰まりさせずにインクジェット
プリンターで陶磁器、ガラス、琺瑯などに直接描画する
ことができる。インクジェットプリンターは、コンピュ
ータの出力手段として写真や絵或いは文字を自由に描画
することができるため、本発明のインクジェットプリン
ター用インクを使用することで、従来、転写紙に印刷し
て陶磁器に転写していた方法に比べて、少量生産品が短
時間且つ低コストにて製造できるようになる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水又は油と、焼成すると発色して定着す
    る性質の金属顔料と、前記金属顔料の沈殿を防止するた
    めの分散剤、の少なくとも三要素を混合してなり、前記
    金属顔料の最大粒径をインクジェットプリンターのノズ
    ル口径より小さくし、且つ、該金属顔料を約10〜20
    重量%の混合割合に設定してなることを特徴とするイン
    クジェットプリンター用インク。
JP28874394A 1994-10-27 1994-10-27 インクジェットプリンター用インク Expired - Lifetime JP2743330B2 (ja)

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