JP2743330B2 - インクジェットプリンター用インク - Google Patents
インクジェットプリンター用インクInfo
- Publication number
- JP2743330B2 JP2743330B2 JP28874394A JP28874394A JP2743330B2 JP 2743330 B2 JP2743330 B2 JP 2743330B2 JP 28874394 A JP28874394 A JP 28874394A JP 28874394 A JP28874394 A JP 28874394A JP 2743330 B2 JP2743330 B2 JP 2743330B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- metal pigment
- jet printer
- ink jet
- particle size
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
- Ink Jet (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェットプリン
ターに使用するインクに関する。
ターに使用するインクに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンターは、周知のよ
うに、インクをノズルから噴射して描画対象物の表面に
描画するものである。このインクジェットプリンター
は、描画対象物がシート状でなくとも描画できる特徴が
ある反面、ノズルが詰まりやすいため使用できるインク
に制約が多い。
うに、インクをノズルから噴射して描画対象物の表面に
描画するものである。このインクジェットプリンター
は、描画対象物がシート状でなくとも描画できる特徴が
ある反面、ノズルが詰まりやすいため使用できるインク
に制約が多い。
【0003】ところで、陶磁器、ガラス、琺瑯などに使
用する絵付け用のインクは、水又は油と、焼成すると発
色して定着する金属顔料と、沈殿防止用の分散剤とを混
合してなる。この絵付け用のインクを前記インクジェッ
トプリンターのインクとして使用することができれば、
陶磁器などの絵付け手段としてインクジェットプリンタ
ーの利用が可能になり、転写紙を印刷する工程とその転
写紙を陶磁器に転写する工程が必要である従来方法に比
べ、少量生産品の製作時間の短縮と大幅なコストダウン
が可能になる。
用する絵付け用のインクは、水又は油と、焼成すると発
色して定着する金属顔料と、沈殿防止用の分散剤とを混
合してなる。この絵付け用のインクを前記インクジェッ
トプリンターのインクとして使用することができれば、
陶磁器などの絵付け手段としてインクジェットプリンタ
ーの利用が可能になり、転写紙を印刷する工程とその転
写紙を陶磁器に転写する工程が必要である従来方法に比
べ、少量生産品の製作時間の短縮と大幅なコストダウン
が可能になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記絵付け用
のインクは、泥漿状態であるからノズル詰まりの原因と
なり、かと言って、水や油で薄めれば金属顔料が沈殿し
てその沈殿した金属顔料がノズル詰まりの原因となり、
何れにしても、インクジェットプリンターには使用でき
ないものと考えられていた。従って、現在未だにインク
ジェットプリンターを使って陶磁器などに描画し、それ
を焼成して発色・定着させるシステムが実用化されてい
ない。
のインクは、泥漿状態であるからノズル詰まりの原因と
なり、かと言って、水や油で薄めれば金属顔料が沈殿し
てその沈殿した金属顔料がノズル詰まりの原因となり、
何れにしても、インクジェットプリンターには使用でき
ないものと考えられていた。従って、現在未だにインク
ジェットプリンターを使って陶磁器などに描画し、それ
を焼成して発色・定着させるシステムが実用化されてい
ない。
【0005】本発明は、上記に鑑みなされたもので、そ
の目的は、インクジェットプリンターの応用範囲を陶磁
器、ガラス、琺瑯などに拡大し得るインクジェットプリ
ンター用インクを提供することにある。
の目的は、インクジェットプリンターの応用範囲を陶磁
器、ガラス、琺瑯などに拡大し得るインクジェットプリ
ンター用インクを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明は、水又は油と、焼成すると発色して定着する
性質の金属顔料と、前記金属顔料の沈殿を防止するため
の分散剤、の少なくとも三要素を混合してなり、前記金
属顔料の平均粒径を6μに設定するとともに最大粒径を
インクジェットプリンターのノズル口径より小さくし、
且つ、該金属顔料を10〜20重量%、及び、分散剤を
金属顔料と同じ割合にして混合したインクジェットプリ
ンター用インクを提供する。
め本発明は、水又は油と、焼成すると発色して定着する
性質の金属顔料と、前記金属顔料の沈殿を防止するため
の分散剤、の少なくとも三要素を混合してなり、前記金
属顔料の平均粒径を6μに設定するとともに最大粒径を
インクジェットプリンターのノズル口径より小さくし、
且つ、該金属顔料を10〜20重量%、及び、分散剤を
金属顔料と同じ割合にして混合したインクジェットプリ
ンター用インクを提供する。
【0007】
【作用】平均粒径6μの金属顔料を10〜20重量%、
分散剤をそれと同じ割合にして混合したところ、インク
ジェットプリンターで使用可能な液状を呈し、尚且つ、
金属顔料が殆ど沈殿しないことが確認された。それに加
えて、金属顔料の最大粒径をインクジェットプリンター
のノズル口径より小さくするようにしたから、ノズルが
目詰まりせず、従って、インクジェットプリンターを使
って陶磁器などに絵付けするシステムが実現可能にな
る。
分散剤をそれと同じ割合にして混合したところ、インク
ジェットプリンターで使用可能な液状を呈し、尚且つ、
金属顔料が殆ど沈殿しないことが確認された。それに加
えて、金属顔料の最大粒径をインクジェットプリンター
のノズル口径より小さくするようにしたから、ノズルが
目詰まりせず、従って、インクジェットプリンターを使
って陶磁器などに絵付けするシステムが実現可能にな
る。
【0008】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。インクジ
ェットプリンター用インクは、水と、金属顔料と、分散
剤の三要素を混合してなる。金属顔料は、陶磁器の分野
で使用されている公知のもので、例えばコバルトやクロ
ムを主成分とする粉末である。この金属顔料は、陶磁器
用のものとして一般に平均粒径8μで提供されている
が、それより細かい平均粒径6μに加工してある。ま
た、金属顔料は、インクジェットプリンターのノズル口
径が60μであるから、最大粒径はそれより小さくして
ある。一方、分散剤は、例えばカルボキシメチルセルロ
ースやアラビアゴムなどを使用するが、分散剤として市
販されているものでもそのまま使用できる。そして、水
に、前記金属顔料を11.9重量%、分散剤を11.9重
量%の割合で混合し攪拌すれば、インクジェットプリン
ターに適合するインクができる。
ェットプリンター用インクは、水と、金属顔料と、分散
剤の三要素を混合してなる。金属顔料は、陶磁器の分野
で使用されている公知のもので、例えばコバルトやクロ
ムを主成分とする粉末である。この金属顔料は、陶磁器
用のものとして一般に平均粒径8μで提供されている
が、それより細かい平均粒径6μに加工してある。ま
た、金属顔料は、インクジェットプリンターのノズル口
径が60μであるから、最大粒径はそれより小さくして
ある。一方、分散剤は、例えばカルボキシメチルセルロ
ースやアラビアゴムなどを使用するが、分散剤として市
販されているものでもそのまま使用できる。そして、水
に、前記金属顔料を11.9重量%、分散剤を11.9重
量%の割合で混合し攪拌すれば、インクジェットプリン
ターに適合するインクができる。
【0009】以上のようにして作られたインクジェット
プリンター用インクは、インクジェットプリンターで使
用可能な液状でありながら金属顔料が殆ど沈殿しない。
そしてこれをインクジェットプリンターに充填し、描画
対象物に陶板を選択して試験作動させた結果、全く目詰
まりすることなく鮮明に描画することができた。次に、
この陶板を800℃で焼成したところ、金属顔料が発色
して陶板に定着された。
プリンター用インクは、インクジェットプリンターで使
用可能な液状でありながら金属顔料が殆ど沈殿しない。
そしてこれをインクジェットプリンターに充填し、描画
対象物に陶板を選択して試験作動させた結果、全く目詰
まりすることなく鮮明に描画することができた。次に、
この陶板を800℃で焼成したところ、金属顔料が発色
して陶板に定着された。
【0010】上記の要領で、金属顔料の割合について幅
広く試験した結果、10重量%〜20重量%の範囲で良
好な結果が得られた。なお、このとき同時に配合する分
散剤の割合は、金属顔料の割合と同じでよいが、分散剤
の種類によっては多少の調整を必要とする場合がある。
また、実施例では金属顔料や分散剤を水に混合したが、
その水に代えて油でもよい。
広く試験した結果、10重量%〜20重量%の範囲で良
好な結果が得られた。なお、このとき同時に配合する分
散剤の割合は、金属顔料の割合と同じでよいが、分散剤
の種類によっては多少の調整を必要とする場合がある。
また、実施例では金属顔料や分散剤を水に混合したが、
その水に代えて油でもよい。
【0011】
【発明の効果】本発明のインクジェットプリンター用イ
ンクは、インクジェットプリンターに適合する液状を保
ちながら平均粒径6μの金属顔料が沈殿せず、さらに、
金属顔料の最大粒径をインクジェットプリンターのノズ
ル口径より小さくしたから、ノズルを目詰まりさせずに
インクジェットプリンターで陶磁器、ガラス、琺瑯など
に直接描画することができる。インクジェットプリンタ
ーは、コンピュータの出力手段として写真や絵或いは文
字を自由に描画することができるため、本発明のインク
ジェットプリンター用インクを使用することで、従来、
転写紙に印刷して陶磁器に転写していた方法に比べて、
少量生産品が短時間且つ低コストにて製造できるように
なる。
ンクは、インクジェットプリンターに適合する液状を保
ちながら平均粒径6μの金属顔料が沈殿せず、さらに、
金属顔料の最大粒径をインクジェットプリンターのノズ
ル口径より小さくしたから、ノズルを目詰まりさせずに
インクジェットプリンターで陶磁器、ガラス、琺瑯など
に直接描画することができる。インクジェットプリンタ
ーは、コンピュータの出力手段として写真や絵或いは文
字を自由に描画することができるため、本発明のインク
ジェットプリンター用インクを使用することで、従来、
転写紙に印刷して陶磁器に転写していた方法に比べて、
少量生産品が短時間且つ低コストにて製造できるように
なる。
Claims (1)
- 【請求項1】 水又は油と、焼成すると発色して定着す
る性質の金属顔料と、前記金属顔料の沈殿を防止するた
めの分散剤、の少なくとも三要素を混合してなり、前記
金属顔料の平均粒径を6μに設定するとともに最大粒径
をインクジェットプリンターのノズル口径より小さく
し、且つ、該金属顔料を10〜20重量%、及び、分散
剤を金属顔料と同じ割合にして混合したことを特徴とす
るインクジェットプリンター用インク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28874394A JP2743330B2 (ja) | 1994-10-27 | 1994-10-27 | インクジェットプリンター用インク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28874394A JP2743330B2 (ja) | 1994-10-27 | 1994-10-27 | インクジェットプリンター用インク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08127747A JPH08127747A (ja) | 1996-05-21 |
JP2743330B2 true JP2743330B2 (ja) | 1998-04-22 |
Family
ID=17734128
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28874394A Expired - Lifetime JP2743330B2 (ja) | 1994-10-27 | 1994-10-27 | インクジェットプリンター用インク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2743330B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000211124A (ja) | 1998-07-21 | 2000-08-02 | Ricoh Co Ltd | 液体噴射記録装置 |
KR100341788B1 (ko) * | 1999-07-19 | 2002-06-26 | 윤종용 | 금속광택성 이미지 조성물 및 그 제조방법 |
JPWO2002090117A1 (ja) | 2001-05-09 | 2004-08-19 | 松下電器産業株式会社 | インクジェット装置、インクジェットインキ及びそれを用いた電子部品の製造方法 |
AT509620B1 (de) * | 2010-04-09 | 2012-12-15 | Durst Phototechnik Digital Technology Gmbh | Verfahren zur herstellung einer mehrfärbigen oberfläche auf glas |
JP5660283B2 (ja) * | 2010-05-12 | 2015-01-28 | セイコーエプソン株式会社 | 液体供給装置および液滴吐出装置 |
US8985836B2 (en) | 2010-05-12 | 2015-03-24 | Seiko Epson Corporation | Liquid stirring device |
CN102381047A (zh) * | 2011-08-08 | 2012-03-21 | 信益陶瓷(中国)有限公司 | 一种用于陶瓷表面的非接触式连续印刷方法 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5941370A (ja) * | 1982-08-04 | 1984-03-07 | Hitachi Ltd | インクジエツト記録用白色インク組成物 |
JPS6092368A (ja) * | 1983-10-26 | 1985-05-23 | Hitachi Ltd | インクジエツト記録用白色インク |
JPH0621255B2 (ja) * | 1989-05-02 | 1994-03-23 | 大日本塗料株式会社 | ジェット印刷用非水系インキ |
JPH05229140A (ja) * | 1992-02-19 | 1993-09-07 | Akira Takahashi | インクジェット式印写装置及びカラーインク |
-
1994
- 1994-10-27 JP JP28874394A patent/JP2743330B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08127747A (ja) | 1996-05-21 |
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