JPH08127625A - 靭性に優れた熱可塑性樹脂成形品用材料および成形品 - Google Patents

靭性に優れた熱可塑性樹脂成形品用材料および成形品

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JPH08127625A
JPH08127625A JP30126594A JP30126594A JPH08127625A JP H08127625 A JPH08127625 A JP H08127625A JP 30126594 A JP30126594 A JP 30126594A JP 30126594 A JP30126594 A JP 30126594A JP H08127625 A JPH08127625 A JP H08127625A
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JP
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weight
toughness
molding
thermoplastic resin
resin
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JP30126594A
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Shigemi Ishikawa
成実 石川
Ryoji Iwasaki
良治 岩崎
Takeshi Kabaya
武 蒲谷
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Original Assignee
Nippon Petrochemicals Co Ltd
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 はめ込み部を有する成形品に特に適した材料
を提供する。 【構成】 靭性耐久パラメーターが0.3以上で、かつ
曲げ弾性率が20,000kgf/cm以上、室温に
おけるアイゾット衝撃強度が4kgf・cm/cm
上である靭性に優れた熱可塑性樹脂成形品用材料。前記
熱可塑性樹脂が、ポリオレフィン系樹脂である請求項1
に記載の靭性に優れる成形品用材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は成形性が良好で、剛性、
耐熱性を有し、とりわけ、耐衝撃性、靭性に優れる成形
品用材料およびそれを用いた成形品に関し、特に製品に
手等で押し込んで、装着勘合する爪、突起等を有するは
め込み部材等の成形品に適した材料に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂は適度な強度と柔軟性を有
し、複雑な形状を簡単に成形できることなどから種々の
部材に利用されている。近年、家電製品や自動車部材の
分野、例えば家電製品では冷蔵庫や洗濯機の内装材、自
動車部材としてドアトリム材、バックシート基材、コン
ソールボックス、インストルメントパネル部材などに用
いられ、組立工数の低減と材料の再生使用を目的として
製品廃棄時の分解の簡略化のため、ねじ等により本体に
とりつけるのでなく、爪状突起部を手などにより押し込
み、装着組み立て使用する成形品材料が要求されてい
る。これらの成形品材料に対する要求性能は、剛性、耐
衝撃性、耐熱性の他に、はめ込み装着をおこなうため成
形品に具備された爪状部が、適度にたわむことと同時に
押し込みに対する強度を有することが必要であり、曲げ
弾性率とアイゾット衝撃強度のバランスが優れていても
必ずしも本特性を満足するものではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、家電製品や
自動車部品等の用途に用いられる靭性に優れた成形品用
材料および成形品を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的に
沿って検討した結果、剛性、耐衝撃性、耐熱性ととも
に、十分な靭性耐久パラメーターを有するものが該成形
品の要求性能を満たすものであることがわかり本発明に
到った。すなわち本発明は、靭性耐久パラメーターが
0.3以上で、かつ曲げ弾性率が20,000kgf/
cm以上、室温におけるアイゾット衝撃強度が4kg
f・cm/cm以上であることを特徴とする成形品材
料および成形品である。
【0005】以下に、本発明を詳細に説明する。成形品
を本体へはめ込む場合、一般的には爪状部分が手などで
押し込まれた場合破壊しないのは勿論のこと、楽にたわ
むことが可能であると同時に、装着後に復元し本体枠に
密着固定されることが必要である。このため適度な柔軟
性とともに剛性を有し、かつ破壊強さをもつことが要求
される。これらの特性を満たすには、低速変形時の挙動
によって具体化される靭性耐久パラメーターがある程度
以上の値を有する必要があるとともに、装着後の材料と
して要求される特性、例えば耐衝撃強度、剛性や耐熱性
を有する必要があり、また用途によって鋲打ち固定され
る場合も多く、耐鋲打ち破壊強度なども有する必要があ
る。
【0006】該はめ込み部分は装着時に比較的低速のた
わみ変形を受ける。このたわみは一般的な衝撃試験と比
較すると変形速度が非常に遅く破壊機構が全く異なるた
め、アイゾット衝撃強度が十分大きいものでも、はめこ
み部材として十分な性能を有するものでない場合が多
い。靭性耐久パラメーターが0.3以上さらに好ましく
は0.5以上のものは、このような性能を満たすもので
ある。本パラメーターは以下に述べる低速のたわみ変形
試験による数値によって規定することが可能である。す
なわち、JIS K7110に従ったアイゾット衝撃試
験用に調製したノッチ付き試料を用い、定速引張試験機
を用いた試験によるものである。ノッチを中央にしてス
パン間50mmで試料を2点支持し、ノッチ部と反対側
の面からクロスヘッド速度5mm/min.にてたわみ
変形させ、試料の破断時におけるクロスヘッドの荷重
(W)とその際の試料中央部のたわみ量(B)を測定す
るものである。本発明における熱可塑性樹脂製部材は、
このようにして測定されたW(kgf/cm単位で表
示)とB(mm単位で表示)の関係を下式 (W−40)×(B−1.8) より求めたものである。一般に材料のたわみ量は柔らか
い材料の方が大きく、たわみ破断時荷重と反比例の関係
にある。上式ではWとBがいずれも小さくなると(W−
40)、(B−1.8)の値が負となり、その計算値は
大きくなることがあるが、本発明における材料はたわみ
破断時の耐荷重は少なくとも40kgf/cm以上、
たわみ量は少なくとも1.8mm以上であることが条件
であり、なおかつ、上記の式を満足する必要がある。こ
の関係を満たさないものは、たとえ押し込みに対する強
度が優れていても部材が十分に曲がらず装着不能となる
か、あるいは柔らかすぎて装着後の密着性が悪く、該部
材用途としては不適当なものである。
【0007】本発明における曲げ弾性率は剛性の尺度で
あり前述のようにある程度の値が必要である。本発明に
おいては射出成形により作成された試験片をASTM
D790に従った試験において測定された値で20,0
00kgf/cmは必要である。この値が20,00
0kgf/cmに満たない場合は、装着後に密着がわ
るく、はめこんだ後、該部分ががたついたり変形したり
する弊害がある。
【0008】本発明におけるアイゾット衝撃強度はJI
S K6758で規定された試験によるものである。試
料は、上記曲げ弾性率測定試験と同様の熱処理をした射
出成形により作成されたものであり、室温での測定値4
kgf・cm/cm以上が必要である。この値が4k
gf・cm/cmに満たないものは脆くて押し込み装
着時に破壊してしまったり装着後の材料としての強度が
不十分となる。
【0009】本発明に用いられる熱可塑性樹脂の典型例
は上記要件を満足するポリオレフィン樹脂である。ここ
でポリオレフィン樹脂とはポリエチレン、ポリプロピレ
ンなどであり、とりわけ好ましいものとして、結晶性プ
ロピレン・エチレンブロック共重合体(BPP)が挙げ
られる。ここでいうBPPは、遷移金属を含む固体触媒
成分と有機アルミニウム化合物、あるいはこれらの電子
供与性有機化合物とから得られる触媒系を用い、溶液
法、スラリー法、気相法、バルク法などにより、プロピ
レンとエチレンを、二段以上の多段でブロック共重合す
ることによって得られるものである。例えば二段で重合
する場合では、第一段階でプロピレン単独で重合し、つ
いで第二段階においてプロピレンとエチレンとを共重合
することによって得られる。このため、その成分は実質
的にプロピレン単独重合体部分とプロピレン・エチレン
の共重合体部分の複数成分の混合物である。従って二段
または多段で重合して所望のホモ部の立体規則性や共重
合部の性状を満たすことが不能な場合は、例えば立体規
則性の高い単独重合体に、数種類のBPPを別々に重合
し、後でこれらを混合する方法によって最終的な要求性
能を満たすものを得ることができる。
【0010】該BPPのエチレン含有量は4〜10重量
%であることが好ましい。4重量%未満のものでは耐衝
撃強度が十分ではなく、10重量%を超えるものは剛性
が十分ではない。
【0011】前記BPPのプロピレン単独重合部の立体
規則性は高いことが望ましく、該成分をNMRによって
測定した立体規則性の指標アイソタックチックペンタッ
ド分率(P)が0.940以上、好ましくは0.95
0以上のものである。Pの測定方法はA.Zambe
lliらのMacromolecules,6,925
(1973)に従うものである。
【0012】BPP中のプロピレン・エチレン共重合体
部分の分子量およびエチレン含有量は2成分が混合され
た後は測定は難しいがn−デカン溶剤により共重合成分
を分離することによって測定可能である。すなわち、ほ
ぼ共重合体成分に対応するn−デカン可溶成分の量がB
PP全体の5〜20重量%を占め、該成分のデカリン1
35℃での極限粘度が2.8〜7dl/gである必要が
ある。該可溶成分の量が5重量%未満の場合耐衝撃強度
が不十分となり20重量%を超えるものは剛性が不十分
である。またデカリン135℃での極限粘度が2.8d
l/g未満であると靭性耐久パラメーターが不十分とな
り、7dl/gを超えるものは樹脂の流動性が悪く成形
性が十分でない。またn−デカン可溶部のエチレン含有
量は30〜70重量%である。エチレン含有量が30重
量%未満では衝撃強度が不足し70重量%を超えると剛
性が低すぎる。
【0013】該BPPのメルトフローインデックス(M
FR)は10〜40g/10min.である。MFRが
10g/10min.未満であると流動性が悪く成形時
に問題を生じやすく、40g/10min.を超えると
靭性耐久パラメーターが低い。
【0014】熱可塑性樹脂に添加することが好ましい有
機充填材としては例えば液晶高分子、アラミド樹脂など
の繊維および粒子などがあり、中でも液晶高分子繊維が
好ましい。また無機充填材としては例えば炭酸カルシウ
ム、カーボンブラック、タルク、シリカ、水酸化マグネ
シウム、マイカ、クレー、硫酸バリウム、天然けい酸、
合成けい酸、酸化チタン等があり、カーボンブラックと
してはチャンネルブラック、ファーネスブラック等が使
用できる。これらは表面処理を施したものを用いても差
し支えない。これらの中で特に経済的にも有利で好まし
いものはタルク、炭酸カルシウムである。これらは樹脂
混合物100重量部に対して5〜40重量部を混合して
用いられる。5重量部未満では曲げ弾性率が低く、低速
たわみ特性が劣り、また耐熱性も十分ではない。40重
量部を超えるものは伸びや衝撃強度が低下し、低速たわ
み特性が劣る。
【0015】本発明の組成物は上記の樹脂成分と充填材
を、酸化防止剤などの適当な添加剤とともにヘンシェル
ミキサー、タンブラーブレンダー、リボンミキサー、V
ブレンダーなどで均一に混合した後、適当な混練機、例
えば単軸押出機、多軸押出機、バンバリーミキサー、ニ
ーダーなどで溶融混練することにより得られる。
【0016】本成形品の成形方法は、射出成形、シート
成形、中空成形などいずれでも差し支えないが、中でも
射出成形法が最も好ましいものである。
【0017】本発明においては、本発明の特性を本質的
に損なわない範囲において、必要に応じて帯電防止剤、
酸化防止剤、紫外線防止剤、滑剤、造核剤、抗ブロッキ
ング剤、防曇剤、難燃剤、顔料、分散剤などの公知の添
加剤や、本発明における充填材以外の無機または有機充
填剤を任意に添加配合することができる。
【0018】
【実施例】次に実施例により本発明を更に詳しく説明す
るが、本発明はこれらによって限定されるものではな
い。なお表1、表2に示した各成分は以下のものであ
る。 BPP(A) BPP(A−1):MFR=45g/10min.、エ
チレン含有量=7重量% BPP(A−2):MFR=40g/10min.、エ
チレン含有量=7.3重量% BPP(B) BPP(B−1):MFR=2g/10min.、エチ
レン含有量=12重量%、n−デカン可溶部=11重量
%でそのデカリン135℃における極限粘度[η]=
4.0g/dl BPP(B−2):MFR=1.5g/10min.、
エチレン含有量=13重量%、n−デカン可溶部=10
重量%でそのデカリン135℃における極限粘度[η]
=5.1g/dl BPP(B−3):MFR=3g/10min.、エチ
レン含有量=15重量%、n−デカン可溶部=14重量
%でそのデカリン135℃における極限粘度[η]=
4.2g/dl BPP(B−4):MFR=2g/10min.、エチ
レン含有量=12重量%、n−デカン可溶部=11重量
%でそのデカリン135℃における極限粘度[η]=
1.9g/dl HPP(C) HPP(C−1):MFR=30g/10min.、P
=0.955 HPP(C−2):MFR=35g/10min.、P
=0.953 タルク(D) :富士タルク(株)製 平均粒径2
μm 表面処理なし
【0019】(射出成形機による成形条件) 射出成形機 :東芝機械(株)製 IS90B、
型締力90TON 成形樹脂温度 :230℃ 射出圧力 :1000kg/cm 金型温度 :50℃
【0020】(物性試験方法) MFR :JIS K6758に準拠した。 エチレン含有量 :13C−NMR 120℃(日本
電子(株)JX−270型) 測定法はG.J.Ray Macromolecule
s 10,773(1977)に従った。 n−デカン可溶分 :試料を100℃のn−デカンで加
熱溶解後、室温まで冷却、沈澱物を325メッシュのフ
ィルターでろ過し、ろ液にアセトンを加え十分に沈澱さ
せ再び孔径5μmのフィルターでろ過し回収後十分に乾
燥し可溶分とし両者の合計に対する比率の値を示す。 立体規則性(P):13C−NMR 120℃(日本
電子(株)JX−270型) 測定方法はA.Zambelli Macromole
cules 6,925(1973)に従った。 極限粘度[η] :デカリン溶液135℃にて測定し
た。 引張降伏強さ :JIS K6758に準拠した。 引張破壊伸び :JIS K6758に準拠した。 曲げ弾性率 :ASTM D790に準拠した。 アイゾット衝撃値 :JIS K6758に準拠した。 デュポン衝撃値 :厚さ2mm、直径50mmの試料
片を射出成形し 東洋精機(株)製 デュポン衝撃試験
機にて測定した。 荷重たわみ温度 :JIS K7207に準拠した。 低速たわみ試験 破断時荷重(W):アイゾット衝撃測定用試料と同様に
ノッチ調製を行い、曲げ弾性率測定用治具を用いノッチ
部を中央にしてスパン間50mmで2点支持し、ノッチ
部と反対側の面からクロスヘッド速度5mm/minで
試料を徐々にたわませ、破断する際のクロスヘッドの荷
重(kg)で表す。 破断時たわみ量(B):上記試験において破断する際の
試料中央部のたわみ量(mm)を表す。この値が大きい
ものは低速たわみ特性が良い。
【0021】実施例1:BPP(A−1)68重量%、
BPP(B−1)12重量%、HPP(C−1)20重
量%よりなる樹脂組成100重量部に、タルク15重量
部と、酸化防止剤としてイルガフォス168(チバガイ
ギー社製)を0.1重量部、イルガノックス1010
(チバガイギー社製)を0.05重量部およびステアリ
ン酸カルシウム0.05重量部を加え、ヘンシェルミキ
サーで攪拌混合後、タンデム二軸押出機((株)神戸製
鋼所製、スクリュー径90mm)を用いて樹脂温度20
0℃で造粒し、組成物を得た。ついで前記の射出条件に
おいて2mm厚みの物性試験片を作成した。成形板は5
0℃のエアーオーブンにて24時間アニーリングの後、
物性試験を行った。その結果は表1に記した。引張強
度、伸び、曲げ弾性率、曲げ強さ、衝撃強度、靭性耐久
パラメーター、耐熱性のいずれも良好である。
【0022】実施例2〜実施例6:表1に示したような
樹脂組成にて実施例1と同様な操作を行った。その結果
は表1に記した。引張強度、伸び、曲げ弾性率、曲げ強
さ、衝撃強度、靭性耐久パラメーター、耐熱性のいずれ
も良好である。
【0023】比較例1:BPP(A−2)100重量部
にタルク15重量部を加え実施例1と同様な操作を行っ
た。その結果は表2に記した。低速たわみ特性が悪い。
【0024】比較例2:BPP(A−2)80重量%、
HPP(C−1)20重量%よりなる樹脂組成100重
量部に対しタルク15重量部を加え実施例1と同様な操
作を行った。その結果は表2に記した。靭性パラメータ
ーが低い。
【0025】比較例3:BPP(A−1)80重量%、
HPP(C−1)20重量%よりなる樹脂組成100重
量部に対しタルク15重量部を加え実施例1と同様な操
作を行った。その結果は表2に記した。靭性パラメータ
ーが低い。
【0026】比較例4:BPP(A−1)69重量%、
BPP(B−1)31重量%よりなる樹脂組成100重
量部に対しタルク15重量部を加え実施例1と同様な操
作を行った。その結果は表2に記した。低速たわみ特性
が悪い。
【0027】比較例5:実施例1と同じ樹脂組成100
重量部にタルク3重量部加え、実施例1と同様の操作を
行った。その結果は表2に記した。曲げ弾性率、低速た
わみ特性、耐熱性が劣る。
【0028】比較例6:実施例1と同じ樹脂組成100
重量部にタルク45重量部加え、実施例1と同様の操作
を行った。その結果は表2に記した。耐衝撃性がやや低
く、低速たわみ特性が悪い。
【0029】比較例7:BPP(A−1)68重量%、
BPP(B−4)12重量%、HPP(C−1)20重
量%よりなる樹脂組成100重量部に対しタルク15重
量部を加え実施例1と同様な操作を行った。その結果は
表2に記した。靭性耐久パラメーターが低い。
【0030】比較例8:BPP(A−2)40重量%、
HPP(C−1)60重量%よりなる樹脂組成100重
量部に対しタルク15重量部を加え実施例1と同様な操
作を行った。その結果は表2に記した。低速たわみ特性
が悪い。
【0031】
【発明の効果】本発明の組成物を用いることにより、適
度な剛性、強い衝撃強度、優れた耐熱性とりわけ靭性の
強いはめ込み部材等の成形品に適した材料を提供するこ
とが可能である。
【表1】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 53/00 LMA 101/00 LSZ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 靭性耐久パラメーターが0.3以上で、
    かつ曲げ弾性率が20,000kgf/cm以上、室
    温におけるアイゾット衝撃強度が4kgf・cm/cm
    以上である靭性に優れた熱可塑性樹脂成形品用材料。
  2. 【請求項2】 前記熱可塑性樹脂が、ポリオレフィン系
    樹脂である請求項1に記載の靭性に優れる成形品用材
    料。
  3. 【請求項3】 前記ポリオレフィン系樹脂が、ポリプロ
    ピレン系樹脂を含む樹脂組成物である請求項1に記載の
    靭性に優れる成形品用材料。
  4. 【請求項4】 前記ポリプロピレン系樹脂が、結晶性プ
    ロピレン・エチレンブロック共重合体であって、該共重
    合体の(a)エチレン含有量が4〜10重量%、(b)
    メルトフローインデックスが10〜40g/10mi
    n.、(c)ホモ重合部のNMRで測定された立体規則
    性の指標Pが0.940以上、(d)n−デカン可溶
    分の比率が5〜20重量%であり、そのデカリン135
    ℃での極限粘度が2.8〜7dl/g、エチレン含有量
    が30〜70重量%である請求項3に記載の靭性に優れ
    る成形品用材料。
  5. 【請求項5】 前記熱可塑性樹脂100重量部に対し
    て、有機および/または無機充填剤5〜40重量部を配
    合してなる請求項1〜4のいずれか1項に記載の靭性に
    優れる成形品用材料。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の成
    形品用材料を成形してなる靭性に優れる成形品。
  7. 【請求項7】 前記成形品がはめ込み部を有する成形品
    であることを特徴とする請求項6に記載の靭性に優れる
    成形品。
JP30126594A 1994-10-31 1994-10-31 靭性に優れた熱可塑性樹脂成形品用材料および成形品 Pending JPH08127625A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1647575A1 (en) * 2003-06-24 2006-04-19 Mitsui Chemicals, Inc. Polypropylene resin composition

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1647575A1 (en) * 2003-06-24 2006-04-19 Mitsui Chemicals, Inc. Polypropylene resin composition
EP1647575A4 (en) * 2003-06-24 2007-08-01 Mitsui Chemicals Inc POLYPROPYLENE RESIN COMPOSITION

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