JPH08126950A - 金型材の荒取加工方法 - Google Patents

金型材の荒取加工方法

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JPH08126950A
JPH08126950A JP29046494A JP29046494A JPH08126950A JP H08126950 A JPH08126950 A JP H08126950A JP 29046494 A JP29046494 A JP 29046494A JP 29046494 A JP29046494 A JP 29046494A JP H08126950 A JPH08126950 A JP H08126950A
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machining
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rough
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Hiroshi Osumi
博 大隅
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KURAIMU N C D KK
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 NC制御加工機により金型素材を荒取加工す
る場合、切削効率を良くして、機械加工時間を著しく短
縮できるようにし、また工具の全長を利用することによ
り工具の寿命を大巾に向上できるようにした。 【構成】 NC制御加工機による、金型素材の荒取加工
法であって、深切り込み大荒加工工程とカケ上ガリ加工
工程とからなり、上記深切り込み大荒加工工程は、素材
mを一回に切削する上下間のピッチD1 、D2 、D3
して、工具tの全長で切削し得る深さにし、上段から下
段へ順次形成するものであり、上記カケ上ガリ工程は、
上記深切り込み大荒工程で形成された各段部A1 、A
2 、A3 を、更に仕上げ加工を行い易い小ピッチd1
6 の適宜数の段部a1 〜a6 に夫々形成するものであ
り、その加工は下段から上段へ順次形成して上がる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、NC制御加工機によ
り、金型用の鋼材等を荒取加工する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、NC制御加工機を用いて鋼材を金
型素材として荒取加工をする場合には、一般に等高線加
工法が多く採用されていた。即ち、図5乃至図7に示す
ように、素材mの上面からピッチd1 の深さで、周辺か
ら製品形状の近くまで輪切り状に浅切り込み加工をして
段部a1 を形成し、工具tをリターンさせ、次に、ピッ
チd2 の深さで同様の加工作業を繰り返して段部a2
形成し、ピッチd3 以下も順次同様の切削加工を繰り返
して、製品形状gを基準にした小段部を波紋wの様に外
側に形成し、仕上げ加工をし易いようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の加
工方法によると、加工作業に長時間を要し、また、工具
の先端部分のみで全体の加工が行われるので、切削効率
が悪いと共に工具の磨耗が著しく工具寿命が非常に短か
かった。そこで本発明では切削効率を良くして、機械加
工時間を著しく短縮できるようにし、また工具の全長を
利用することにより工具の寿命を大巾に向上できるよう
にしたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、NC制御加工機により、製品形状を基
準にして、素材を切削加工して段部を順次形成する荒取
加工法あって、深切り込み大荒加工工程とカケ上ガリ加
工工程とからなり、上記深切り込み大荒加工工程は、素
材を一回に切削する上下間のピッチをして、工具の全長
で切削し得る深さにし、上段から下段へ順次形成するも
のであり、上記カケ上ガリ加工工程は、上記深切り込み
大荒加工工程で形成された各段部を、更に仕上げ加工を
行い易い小ピッチの適宜数の段部に夫々形成するもので
あり、その加工は下段から上段へ順次形成して上ること
により構成した。
【0005】
【作用】本発明においては上記構成の如く、深切り込み
大荒加工工程では、素材mを一回に切削する上下間のピ
ッチをして、工具tの全長で切削し得る深さにし、上段
部A1 から下段部A3 へ順次形成するものであり、カケ
上ガリ加工工程では、前記工程で形成された各段部を、
更に仕上げ加工を行い易い小ピッチの適宜数の段部a1
〜a6 に夫々形成するものであり、その加工は下段から
上段へ順次形成して上がるから、各工程の加工時に工具
tの全長乃至は広範囲の部分を使用して最も効率的に切
削加工ができる。而して、全工程に亘り工具の全長乃至
広範囲の部分を使用し、かつ工具底面の接触回転も激減
するから、切り屑等の噛み込みもなくなり、工具の摩耗
が圧倒的に少なく、工具取付け軸部の摩耗も著しく軽減
される。
【0006】
【実施例】図面に従って、本発明の実施例を説明する。
図1及び図2は、深切り込み大荒工程を示すものであ
り、符号mは鋼材ブロックからなる金型用素材を示す。
tはフライス等の切削工具を示し、図示省略したNC制
御のマシニングセンタ等の工作機械で操作される。D
1 、D2 、D3 は深切り込み大荒加工工程の上下方向の
ピッチを示し、このピッチ間隔は工具の全長を使用して
一回に切削できる範囲の深さであって、ピッチ数と共に
上下方向の全体の加工長を考慮して適宜決める。而し
て、先ず工具tで最上段のピッチD1 の部分全体を製品
形状近く迄輪切り状に重切削し段部A1 を形成する。次
いで、工具tをアップしてリターンさせた後、ピッチD
2 の部分全体を同様に加工して段部A2 を形成する。ピ
ッチD3 の部分も繰り返し同様に加工して段部A3 を形
成する。更に、ピッチ数の多い場合は大荒加工の段部を
順次形成する。この大荒加工の工程においては、素材周
囲を等高線上で、工具を回転させながら切削する場合の
外、工具を直線運動させ大胆に切削する場合もある。
【0007】図3及び図4は前記工程で形成された大荒
加工の各段部A1 、A2 、A3 を、更に製品形状に近付
けるように適宜数の小段部を夫々形成するためのカケ上
ガリ加工工程を示す。而して、各小段部a1 〜a6 は、
仕上げ加工を行い易いピッチで製品の形状を基準にし
て、仕上げ代fの部分に近づけるように、輪切り状に加
工し形成するものであり、工具tの長さの広範囲の部分
を使用して各大荒段部ごとに下から上に順次加工するも
のである。即ち、図3に表す工具移動線xで示すよう
に、先ず工具の広範囲を使用して、大荒の段部A1 から
ピッチd1 ( 0.5〜5mm程度)の小段部a1 を形成し、
ピッチd2 、d3 についても順次加工してd6 まで上
り、小段部a2 〜a6 を同様にして形成する。次に工具
tをリターンさせて大荒の段部A2 及びA3 についても
前記作業と同様に下から上に順次加工して上がり、a1
〜a6 の小段部を夫々形成する。上記カケ上ガリ工程の
終了後に通常の仕上げ加工を行うものである。上例では
金型用素材mとして鋼材の場合につき説明したが、アル
ミ材を用いる場合もある。上記構成からなる加工方法
は、金型製作用NC加工プログラムのデータとして入力
しておき、NC制御加工機を操作するものである。
【0008】
【発明の効果】上記構成からなる本発明の加工方法によ
ると、鋼材等を金型素材として、NC制御加工機で荒取
加工をする場合は、従来の加工法に比べて、切削効率が
著しく増大し加工時間を大幅に短縮できる。また、工具
の磨耗が激減するので、工具寿命を大幅に向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における深切り込み大荒工程の説明図で
ある。
【図2】深切り込み大荒工程を終えた加工物の斜視図で
ある。
【図3】本発明におけるカケ上ガリ工程の説明図であ
る。
【図4】一部カケ上ガリ加工を終えた加工物の斜視図で
ある。
【図5】従来法の断面説明図である。
【図6】従来法の斜面説明図である。
【図7】従来法で一部加工を終えた加工物の斜視図であ
る。
【符号の説明】
m 素材 t 工具 f 仕上げ代 D1 、D2 、D3 深切り込み大荒加工のピッチ A1 、A2 、A3 深切り込み大荒加工による段部 d1 〜d6 カケ上ガリ加工のピッチ a1 〜a6 カケ上ガリ加工による段部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 NC制御加工機により、製品形状を基準
    にして、素材を切削加工して段部を順次形成する荒取加
    工法であって、深切り込み大荒加工工程とカケ上ガリ加
    工工程とからなり、上記深切り込み大荒加工工程は、素
    材を一回に切削する上下間のピッチをして、工具の全長
    で切削し得る深さにし、上段から下段へ順次形成するも
    のであり、上記カケ上ガリ加工工程は、上記深切り込み
    大荒加工工程で形成された各段部を、更に仕上げ加工を
    行い易い小ピッチの適宜数の段部に夫々形成するもので
    あり、その加工は下段から上段へ順次形成して上がるこ
    とを特徴とする金型材の荒取加工方法。
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