JPH0812689A - 立体障害ヒドロキシベンジルホスホネートの製造方法 - Google Patents

立体障害ヒドロキシベンジルホスホネートの製造方法

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JPH0812689A
JPH0812689A JP7184910A JP18491095A JPH0812689A JP H0812689 A JPH0812689 A JP H0812689A JP 7184910 A JP7184910 A JP 7184910A JP 18491095 A JP18491095 A JP 18491095A JP H0812689 A JPH0812689 A JP H0812689A
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JP7184910A
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Thomas Engert
エンゲルト トーマス
Hans Stephan
シュテファン ハンス
Walter Wolf
ヴォルフ ヴァルター
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Novartis AG
Original Assignee
Ciba Geigy AG
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07FACYCLIC, CARBOCYCLIC OR HETEROCYCLIC COMPOUNDS CONTAINING ELEMENTS OTHER THAN CARBON, HYDROGEN, HALOGEN, OXYGEN, NITROGEN, SULFUR, SELENIUM OR TELLURIUM
    • C07F9/00Compounds containing elements of Groups 5 or 15 of the Periodic Table
    • C07F9/02Phosphorus compounds
    • C07F9/28Phosphorus compounds with one or more P—C bonds
    • C07F9/38Phosphonic acids [RP(=O)(OH)2]; Thiophosphonic acids ; [RP(=X1)(X2H)2(X1, X2 are each independently O, S or Se)]
    • C07F9/40Esters thereof
    • C07F9/4003Esters thereof the acid moiety containing a substituent or a structure which is considered as characteristic
    • C07F9/4056Esters of arylalkanephosphonic acids

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 立体障害ヒドロキシベンジルホスホネートの
製造方法を提供する。 【構成】 A)2,6−ジ第三ブチルフェノールをジメ
チルアミン、パラホルムアルデヒド及び氷酢酸と反応さ
せて相当するマンニッヒ塩基塩を得、B)生成する反応
水を留去し、次いでC)反応混合物、又はそれから単離
された塩をトリエチルホスフィットと反応させてジエチ
ル4−ヒドロキシ−3,5−ジ第三ブチルベンジルホス
ホネートを得る(実施例1,収率93.5%)。 【効果】 中間体の単離及び/又は精製を行わなくても
よく、収率が高い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、立体障害ヒドロキシベ
ンジルホスホネート及びそれから誘導された金属塩の製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】立体障
害ヒドロキシベンジルホスホネートは、例えば、プラス
チックのための加工安定剤として用いられる。それらの
製造方法の範囲は公知である(例えば、US−A379
0648,US−A3006945,SU−A6194
86,DE−A2222708,FR−A138289
1参照)。
【0003】前記方法のうちの一つの群においては、次
式:
【化9】 〔式中、基R1 ないしR4 は、例えば、以下に記載され
た定義を有していてよい〕で表わされるマンニッヒ塩基
を用いる反応が使用される。
【0004】US−A3155704及びDE−A23
12910には、沃化メチルを用いるこのようなマンニ
ッヒ塩基の四量化、及びアンモニウム塩とトリアルキル
ホスフィットとの反応が記載されている。しかしなが
ら、沃化メチルは一方では比較的高価であり、他方で
は、高度に発癌性であるため、その結果、それは厳しい
安全予防策を行ってのみ扱うことができる。
【0005】US−A3790648に従って、マンニ
ッヒ塩基を、アルカリ金属又はそれらの水素化物若しく
はアミドの存在下で、ジアルキルホスフィットと反応さ
せる。強アルカリ存在下での出発物質及び生成物の特別
の感度に応じて、変色した生成物の生成が起こり、そし
て、このことはUS−A4263232に基づく添加剤
を使用することによって避けることができるけれども、
収率は所望の幾ばくかに止まる。加えて、生成物の望ま
ない加水分解の危険がある。
【0006】DE−A2456532及びヴイ.ヴイ.
オヴチニコウ(V.V.Ovchinnikow) らによるZh.Obshch.Kh
im.51,999(1981) に、マンニッヒ塩基と、各々、トリア
ルキル及びジアルキルホスフィットとの直接反応が記載
されている。この方法の欠点は長い反応時間である。
【0007】加えて、DE−A2312910にはマン
ニッヒ塩基の代替物が記載されており、この場合、例え
ば、アミノ基は臭化物又はアセテートによって置換され
る。前記化合物は、ホスフィットとの反応前に単離さ
れ、そして全収率は、相当するマンニッヒ塩基が使用さ
れる場合よりも実質的に低い。
【0008】更に、ヒドロキシベンジルホスホネート
は、マンニッヒ塩基とトリアルキルホスフィットとをカ
ルボン酸無水物の存在下で反応させることにより製造さ
れ得ることが知られている(EP−A507738)。
【0009】更に、US−A5157141には、フェ
ノール、ホルムアルデヒド及びアミンの反応並びにトリ
アルキルホスフィットの直接添加によってヒドロキシベ
ンジルホスホネートがほぼ80%の収率で得られる方法
が開示されている。
【0010】
【課題を解決するための手段】マンニッヒ塩基の塩が中
間体として製造され、且つ反応水が二つの工程の間に除
去される場合には、非常に多くの利点がある全工程が生
じることが今や見出された。この手段によって、収率は
かなり増大する。マンニッヒ塩基及びその塩の単離又は
精製は、本方法においては必要ない。本方法は、下記反
応を使用する:
【化10】 (M′はアルカリ土類金属を表わし、Xは例えばハロゲ
ン原子を表わし;M″はアンモニウム又はアルカリ金属
を表わす。)
【0011】とりわけ、本方法は、 A)次式II:
【化11】 で表わされるフェノールを次式III :
【化12】 で表わされるアミン、ホルムアルデヒド又はパラホルム
アルデヒド及びプロトン酸Hn Aと反応させて次式IV:
【化13】 で表わされる塩を得、 B)生成する反応水を留去し、次いで C)反応混合物、又はそれから単離された塩IVを次式
V:
【化14】 で表わされるトリアルキルホスフィットと反応させるこ
とからなる次式I:
【化15】 で表わされるヒドロキシベンジルホスホネートの製造方
法に関するものである。。
【0012】これらの式中、Hn Aはn(1,2,3又
は4)個のプロトンを有する有機酸又は無機酸を表わ
し、R1 及びR2 は互いに独立して炭素原子数1ないし
12のアルキル基又は炭素原子数5ないし7のシクロア
ルキル基を表わし、R3 及びR4 は互いに独立して炭素
原子数1ないし12のアルキル基、又はそれらに結合し
た窒素原子と一緒になってピペリジル基若しくはモルホ
リニル基を表わし、そしてR5 ,R6 及びR7 は互いに
独立して炭素原子数1ないし4のアルキル基を表わす。
【0013】本方法は、得られた次式I:
【化16】 で表わされる化合物を塩基M(OH)m 〔式中、Mはア
ンモニウム、アルカリ金属又はアルカリ土類金属を表わ
し、そしてmは1又は2を表わす〕と反応させて(加水
分解させて)次式Ia:
【化17】 で表わされる塩を得、これを所望により(Mがアルカリ
金属又はアンモニウムを表わす場合には)、アルカリ土
類金属塩と反応させて式Ia〔式中、Mはアルカリ土類金
属を表わし、そしてmは2を表わす〕で表わされる別の
塩を得るという式Iaで表わされる塩の製造のために使用
されてもよい。
【0014】上記式中の炭素原子数1ないし12のアル
キル基R1 ,R2 ,R3 及びR4 は、分岐鎖基又は非分
岐鎖基である。その例は、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、
第三ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル
基、ヘプチル基、3−ヘプチル基、オクチル基、2−エ
チルヘキシル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、
ドデシル基、2−エチルブチル基、1−メチルヘプチル
基、1,1,3−トリメチルヘキシル基又は1−メチル
ウンデシル基である。炭素原子数1ないし4のアルキル
基としてのR6及びR7 は好ましくは、例えば、メチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチ
ル基、イソブチル基及び第三ブチル基である。
【0015】炭素原子数5ないし7のシクロアルキル基
としてのR1 及びR2 は、シクロペンチル基、シクロヘ
キシル基又はシクロヘプチル基である。
【0016】適するプロトン酸Hn Aは例えば、塩酸、
硫酸、燐酸、メタンスルホン酸、メタンホスホン酸、p
−トルエンスルホン酸又はカルボン酸のような無機酸又
は有機酸である。1個ないし3個のプロトン(n=1,
2又は3)を有する酸を使用することが好ましい。
【0017】適するカルボン酸は、一価カルボン酸例え
ば、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、ピバル酸、ヘ
キサン酸、エナント酸、オクタン酸、ネオデカン酸、2
−エチルヘキサン酸、ペラルゴン酸、デカン酸、ウンデ
カン酸、ドデカン酸、トリデカン酸、ミリスチン酸、パ
ルミチン酸、イソステアリン酸、ステアリン酸、12−
ヒドロキシステアリン酸、ベヘン酸、安息香酸、p−第
三ブチル安息香酸、ジメチルヒドロキシ安息香酸、3,
5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸、トルイル
酸、ジメチル安息香酸、エチル安息香酸、n−プロピル
安息香酸、サリチル酸、p−第三オクチルサリチル酸、
及びソルビン酸;二価カルボン酸例えば、シュウ酸、マ
ロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、フマル
酸、ペンタン−1,5−ジカルボン酸、ヘキサン−1,
6−ジカルボン酸、ヘプタン−1,7−ジカルボン酸、
オクタン−1,8−ジカルボン酸、フタル酸、イソフタ
ル酸、テレフタル酸、及びヒドロキシフタル酸;並びに
三価又は四価カルボン酸例えば、ヘミメリト酸、トリメ
リト酸、ピロメリト酸、及びクエン酸のジ−又はトリエ
ステルである。例えば、式RCO−OH〔式中、Rは炭
素原子数1ないし12のアルキル基を表わす〕で表わさ
れる低級カルボン酸を使用するのが好ましい。その例は
酢酸又はピバリン酸である。
【0018】工程Aは都合良くは0℃ないし60℃で、
好ましくは、温度が60℃を越えないように特に注意し
て行われる。工程Aにおいて、アミン、ホルムアルデヒ
ド及び酸の少なくとも等モル量のフェノールを添加する
ことが都合が良い。これらの反応物の1種又はそれより
多くが20%まで、特に10%まで過剰であることが利
点があり得る。
【0019】工程B:好ましくは60℃を越えない一定
温度で蒸留が行われる;すなわち、水を留去するために
部分的な真空が用いられる。反応が溶媒中で行われる場
合には、反応水は共留剤によって又は共沸的に行われる
ことが好ましい。前記蒸留は減圧下で行われることが好
ましい。圧力は例えば、5トルないし100トル(約7
mbarないし135mbar)の範囲内であってよい。
【0020】工程C:中間体IVを好ましくは、単離する
ことなく及び/又は精製することなく、ホスフィットV
と直接反応させる;換言すれば、例えば反応水を留去後
に、トリアルキルホスフィットの少なくとも等モル量を
反応混合物に直接添加する。ホスフィットを僅かに過剰
に、例えば5%ないし20%、特に10%過剰に用いる
ことも本工程において利点があり得る。
【0021】前記工程Cにおいて、反応温度は室温ない
し150℃が都合が良い;反応は好ましくは室温ないし
60℃で開始し、次いで副生成物が留去されるように、
温度を続いてゆっくりと上げる。本方法のこの部分にお
いても、何らかの比較的不揮発性の副生成物を留去する
ために、部分的な真空を用いることが可能である。
【0022】それ故、工程Cは大気圧下又は減圧下で行
うことができる。減圧下で行った場合には、この圧力は
好ましくは500mbarないし150mbarである。
【0023】下記工程Cの好ましい態様において、副生
成物は5mbarないし20mbarの圧力下100℃ないし1
70℃の温度で、蒸留によって除去される。
【0024】本方法は好ましくは溶媒なしで行われる。
有機溶媒、とりわけ中性且つ好ましくは高沸点溶媒の存
在は、しかしながら、都合が良いであろう。この溶媒は
非極性又は極性であってよい。極性中性溶媒の例は、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド及びN−メ
チルピロリドンである。好ましい溶媒の例は、脂肪族炭
化水素、例えばヘプタン、オクタン、シクロヘキサン及
びデカリン;鉱油蒸留物、例えば石油エーテル、リグロ
イン及びケロシン;芳香族炭化水素、例えばベンゼン、
トルエン又はキシレン;エステル、例えば酢酸エチル;
エーテル、例えばジブチルエーテル又はテトラヒドロフ
ラン;或いは上記溶媒の混合物である。特に、高沸点脂
肪族又は芳香族溶媒が使用される。
【0025】これらの溶媒のなかで、特に好ましいもの
は石油エーテル留分、とりわけ石油エーテル留分100
/140(ナフタベンジン)及び160/200、並び
に酢酸エチルである。
【0026】溶媒が使用された場合は、工程A若しくは
C又は両工程が使用されてよい。後者の場合には、両工
程において同一溶媒を用いるか又は各工程において異な
る溶媒を用いるかの何れかである。2種の異なる溶媒を
使用する場合には、工程Aで使用される溶媒は、式IVで
表わされる塩を単離することなく、工程Cの前に、全体
又は一部が留去される。
【0027】本方法は、式I〔式中、R1 及びR2 は互
いに独立して炭素原子数1ないし6のアルキル基又はシ
クロヘキシル基を表わす〕で表わされる化合物の製造の
ために特に用いられる。式III において、R3 及びR4
は好ましくは且つ互いに独立して炭素原子数1ないし6
のアルキル基、又はそれらに結合した窒素原子と一緒に
なってピペリジル基若しくはモルホリニル基を表わす。
式Iにおいて、基R1及びR2 のうちの少なくとも一つ
は好ましくは第三ブチル基を表わす。
【0028】本方法は好ましくは、式I〔R1 及びR2
は第三ブチル基を表わす〕で表わされる化合物の製造の
ために使用される。
【0029】式Iaで表わされる塩は、塩基との反応によ
って得られる。適する塩基M(OH)m の例は、NaO
H、KOH、Ca(OH)2 又は水酸化アンモニウム
(“NH4 OH”)である。水性アルカリ、例えば水酸
化ナトリウム又は水酸化カリウムは特に都合が良い。式
Ia〔式中、mは1を表わす〕で表わされる化合物とアル
カリ土類金属塩、特にアルカリ土類金属ハロゲン化物と
の別の反応によって、式Ia〔式中、Mはアルカリ土類金
属を表わし、そしてmは2を表わす〕で表わされる塩を
得ることが可能である。
【0030】加水分解工程は、有機化学において慣用の
方法に従って起こる。都合の良い方法は、式Iで表わさ
れる化合物が、必要であれば圧力下で、過剰のアルカリ
水溶液とともに長時間、80℃ないし150℃の温度に
保持されるという一方法である。加圧下で濃アルカリと
ともに約3時間ないし5時間加熱すると都合が良く、そ
してこの場合、圧力は溶媒の比率に応じて変化する。冷
却するか又は蒸発による濃縮後の何れかで得られた塩は
沈澱し、そして慣用の方法で濾別され得るか又は他の方
法で単離され得る。
【0031】式Ia〔式中、Mはアルカリ土類金属を表わ
す〕で表わされる化合物を、アルカリ金属塩又はアンモ
ニウム塩から、例えば、必要であれば加熱しながら、水
にこれらの塩を溶解し、次いでアルカリ土類金属ハロゲ
ン化物を使用して式Iaで表わされる化合物のアルカリ土
類金属を形成することにより得ることもでき、これは必
要であれば濃縮後沈澱させ、次いで濾別され得るか又は
他の方法で単離され得る。
【0032】式Iで表わされる生成物は慣用の方法、例
えば水溶性副生成物の洗浄除去、再結晶等によって精製
される。水溶性反応生成物を除去するために、通常、水
が反応混合物に添加される。これが行われた場合には、
又は反応混合物からの水の除去後、所望の生成物が沈澱
する。それは次いで、吸引により濾別され、次いで使用
された溶媒を用いて洗浄される。
【0033】本発明の方法によって製造された式I及び
Iaで表わされる化合物は、例えば、US−A32800
70、US−A3281505及びUS−A33678
70に記載された如く、熱、酸化及び/又は光誘起分解
に対する多数の有機モノマー及びポリマーのための安定
剤として適する。
【0034】
【実施例及び発明の効果】下記実施例により、限定する
ことなく、本発明を更に説明する。以下の記載において
及び特記しない限り、部及びパーセントは重量による。
【0035】実施例1:パラホルムアルデヒド63g
(2.1モル)、氷酢酸120.1g(2.0モル)及
び2,6−ジ第三ブチルフェノール412.7g(2.
0モル)を、攪拌機、温度計、コンデンサー、滴下ロー
ト及び不活性ガスシールを備えた反応容器内に初期投与
物として置く。300mbar及び20℃で開始し、ジメチ
ルアミン94.7g(2.1モル)を、出発物質の高さ
以下に20分間かけて導入すると、その間に温度は53
℃に上昇する。混合物を続いて60℃に加熱し、次いで
この温度で30分間攪拌し、次いで再び300mbarで開
始し、反応水を2時間にわたって留去する。蒸留の最後
において、圧力は100mbarであり、そして温度は85
℃である。
【0036】トリエチルホスフィット372g(2.2
4モル)を、このようにして得られたマンニッヒ塩基塩
640gに50℃で添加し、次いで攪拌しながら混合物
を45分間かけて50℃に加熱する。次いで、これを1
30℃に加熱し、そしてこの温度で3時間保持すると、
この間に、生成する副生成物は200mbarないし150
mbarで留去される。石油エーテル100/140,30
0mlを添加し、次いで混合物を二つの部分に分け、こ
れらを水計500mlを用いて洗浄する。室温に冷却し
て生成物を結晶化させ、次いで吸引を用いて濾別し、次
いで少しの石油エーテル100/140を用いて洗浄す
る。生成物を乾燥すると、純度99.9%、融点119
−121℃の無色生成物としてジエチル4−ヒドロキシ
−3,5−ジ第三ブチルベンジルホスホネート665g
(理論量の93.5%)を得る。
【0037】実施例2:パラホルムアルデヒド17.2
g(0.573モル)、氷酢酸38.7g(0.644
モル)及び2,6−ジ第三ブチルフェノール103.2
g(0.5モル)を、攪拌機、温度計、コンデンサー、
滴下ロート及び不活性ガスシールを備えた反応容器内に
初期投与物として室温で置き、次いでピリジン51.9
g(0.61モル)を添加する。混合物を60−64℃
で45分間加熱する。反応水を300mbar及び77℃で
留去する。
【0038】混合物を冷却後、マンニッヒ塩基塩が淡色
結晶の形態で得られる。
【0039】この塩を、実施例1に上記の如くトリエチ
ルホスフィットと反応させ、次いで同様の方法で精製す
る。
【0040】実施例3:パラホルムアルデヒド31.5
2g(1.05モル)、ピバル酸102.1g(1.0
モル)及び2,6−ジ第三ブチルフェノール206.3
g(1モル)を、攪拌機、温度計、コンデンサー、滴下
ロート及び不活性ガスシールを備えた反応容器内に初期
投与物として置く。ジメチルアニリン47.3g(1.
05モル)を、出発物質の高さ以下に12分間かけて1
0℃で導入すると、その間に温度は40℃に上昇する。
混合物を続いて60℃に加熱し、この温度で20分間攪
拌し、次いで反応水を200mbar且つ80℃で留去す
る。
【0041】トリエチルホスフィット186g(1.1
2モル)を、得られた反応混合物に室温で添加し、次い
で混合物を、溶液が形成されるまで攪拌しながら95℃
に加熱する。生成する副生成物を続いて150mbar且つ
120℃で留去する。3時間後、石油エーテル100/
140を添加する。室温に冷却して生成物を結晶化さ
せ、次いで吸引を用いて濾別し、次いで少しの石油エー
テル100/140を用いて洗浄する。生成物を乾燥す
ると、純度>99%、融点119−121℃の無色生成
物としてジエチル4−ヒドロキシ−3,5−ジ第三ブチ
ルベンジルホスホネート296.3g(理論量の83.
1%)を得る。
【0042】実施例4:89.3%パラホルムアルデヒ
ド35.3g(1.05モル)、氷酢酸61.3g
(1.02モル)及び高沸点非芳香族石油スピリット
(沸点範囲160℃ないし200℃)100gを、攪拌
機、温度計、コンデンサー、滴下ロート及び不活性ガス
シールを備えた反応容器内に初期投与物として室温で置
く。反応容器を真空にし、次いでジメチルアミン43.
3g(1.05モル)を、出発物質の高さ以下に温度2
0℃(これは、43℃にゆっくり上がる)及び圧力32
8mbar(これは、532mbarに上がる)で約10分間か
けて添加する。混合物を続いて50℃に加熱し、次いで
2,6−ジ第三ブチルフェノール206.3g(1モ
ル)を添加する。反応混合物を93℃に加熱し、次いで
反応水を留去すると、圧力は436mbarから250mbar
まで降下する。
【0043】トリエチルホスフィット186.1gを次
いで900mbar且つ82℃ないし75℃で滴下し、混合
物を75℃ないし77℃で攪拌し、次いで400mbarで
107℃に加熱する。107℃ないし153℃のボトム
温度で且つ400mbarないし15mbarの圧力下で、揮発
性副生成物を続いて留去し、別の高沸点石油スピリット
250gを添加し、次いで混合物を20℃にゆっくり冷
却する。生成物を結晶化し、次いで吸引を用いて濾別
し、少しの溶媒を用いて洗浄し、次いで乾燥する。ジエ
チル4−ヒドロキシ−3,5−ジ第三ブチルベンジルホ
スホネートの収量336.0g(理論量の94%)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ハンス シュテファン ドイツ連邦共和国,64625 ベンシャイム, ヤコブスヴェーク 89 (72)発明者 ヴァルター ヴォルフ ドイツ連邦共和国,64625 ベンシャイム, ハインリッヒ−フォン−ブレンタノ−シュ トラーセ 45

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A)次式II: 【化1】 〔式中、R1 及びR2 は互いに独立して炭素原子数1な
    いし12のアルキル基又は炭素原子数5ないし7のシク
    ロアルキル基を表わす〕で表わされるフェノールを次式
    III : 【化2】 〔式中、R3 及びR4 は互いに独立して炭素原子数1な
    いし12のアルキル基、又はそれらに結合した窒素原子
    と一緒になってピペリジル基若しくはモルホリニル基を
    表わす〕で表わされるアミン、ホルムアルデヒド又はパ
    ラホルムアルデヒド及びプロトン酸Hn A〔Hn Aはn
    個のプロトンを有する有機酸又は無機酸を表わし、nは
    1,2,3又は4を表わす〕と反応させて次式IV: 【化3】 〔式中、R1 ,R2 ,R3 ,R4 ,A及びnは前記にお
    いて定義されたものと同じ意味を表わす〕で表わされる
    塩を得、 B)生成する反応水を留去し、次いで C)反応混合物、又はそれから単離された塩IVを次式
    V: 【化4】 〔式中、R5 ,R6 及びR7 は互いに独立して炭素原子
    数1ないし4のアルキル基を表わす〕で表わされるトリ
    アルキルホスフィットと反応させることからなる次式
    I: 【化5】 〔式中、R1 ,R2 ,R5 及びR6 は前記において定義
    されたものと同じ意味を表わす〕で表わされるヒドロキ
    シベンジルホスホネートの製造方法。
  2. 【請求項2】 得られた次式I: 【化6】で表わされる化合物を塩基M(OH)m と反応
    させて次式Ia: 【化7】 〔式中、Mはアンモニウム、アルカリ金属又はアルカリ
    土類金属を表わし、そしてmは1又は2を表わす〕で表
    わされる塩を得る請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 得られた次式Ia: 【化8】 〔式中、Mはアルカリ金属又はアンモニウムを表わす〕
    で表わされる化合物をアルカリ土類金属塩と反応させて
    式Ia〔式中、mは2を表わし、そしてMはアルカリ土類
    金属を表わす〕で表わされる別の塩を得る請求項2記載
    の方法。
  4. 【請求項4】 Hn Aがカルボン酸RCO−OH〔式
    中、Rは炭素原子数1ないし12のアルキル基を表わ
    す〕を表わす請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 工程Cにおいて生成する副生成物、HN
    3 4 及びRCO−OR7 が蒸留によって除去される
    請求項4記載の方法。
  6. 【請求項6】 R1 及びR2 が互いに独立して炭素原子
    数1ないし6のアルキル基又はシクロヘキシル基を表わ
    し、そしてR3 及びR4 が互いに独立して炭素原子数1
    ないし6のアルキル基、又はそれらに結合した窒素原子
    と一緒になってピペリジル基若しくはモルホリニル基を
    表わす請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 R1 及びR2 が第三ブチル基を表わす請
    求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 工程Aの反応温度が0℃ないし60℃で
    ある請求項1記載の方法。
  9. 【請求項9】 工程Aの反応温度が30℃ないし60℃
    である請求項8記載の方法。
  10. 【請求項10】 工程Cの反応温度が100℃ないし1
    40℃である請求項1記載の方法。
  11. 【請求項11】 溶媒なしで行われる請求項1記載の方
    法。
  12. 【請求項12】 工程A及び/又は工程Cが溶媒中で行
    われる請求項1記載の方法。
  13. 【請求項13】 反応が高沸点溶媒中で行われる請求項
    1記載の方法。
  14. 【請求項14】 反応が高沸点脂肪族又は芳香族溶媒中
    で行われる請求項1記載の方法。
  15. 【請求項15】 工程Cが大気圧下又は減圧下で行われ
    る請求項1記載の方法。
  16. 【請求項16】 工程Cにおける圧力が500mbarない
    し150mbarである請求項1記載の方法。
  17. 【請求項17】 工程Cの後、5mbarないし20mbarの
    圧力下100℃ないし170℃の温度で、副生成物が蒸
    留によって除去される請求項1記載の方法。
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