JPH08126036A - 映像及びデータの分析装置 - Google Patents

映像及びデータの分析装置

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Publication number
JPH08126036A
JPH08126036A JP6255429A JP25542994A JPH08126036A JP H08126036 A JPH08126036 A JP H08126036A JP 6255429 A JP6255429 A JP 6255429A JP 25542994 A JP25542994 A JP 25542994A JP H08126036 A JPH08126036 A JP H08126036A
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JP
Japan
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data
video
graph
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Pending
Application number
JP6255429A
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English (en)
Inventor
Tatsuhisa Ishii
達久 石井
Tetsuo Kiine
哲郎 木稲
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 特定の映像から対応するデータを、特定のデ
ータから対応する映像を迅速・確実に呼び出すことがで
きる映像及びデータの分析装置を提供する。 【構成】 映像及びデータの分析装置M1では、映像記
録手段M2に映像の一単位E1,E2,…ごとにカウン
タ値C1,C2,…が付与されて記録され、映像表示手
段M4に表示される。データ記憶手段M6には映像に対
応するデータD1,D2,…がカウンタ値C1,C2,
…と組にして記憶され、データ表示手段M8に表示され
る。特定のデータが指定されると、そのカウンタ値が映
像・データ間検索手段M10で読み取られ、当該カウン
タ値に対応する映像が映像記録手段M2から呼び出され
て映像表示手段M4に表示される。特定の映像が指定さ
れるとそのカウンタ値が映像・データ間検索手段M10
で読み取られ、対応するデータがデータ記憶手段M6か
ら呼び出されてデータ表示手段M8に表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、記録された映像を解
析して得られるデータと映像とを関連させて分析するた
めの映像及びデータの分析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】映像をビデオテープレコーダ(以下、
「VTR」とも略する。)等によってビデオテープ等に
録画しておいて、映像を再生しながら各画面に対応する
種々のデータの判断・分析等を行う技術分野がある。こ
のような映像からのデータ分析を行う場合に、表示され
る映像とデータ分析結果とが全く別個のものとなってい
ると、両者を対応させるのが極めて面倒となる。この結
果、映像から得られるデータの判断・分析等に非常に時
間がかかり、しかも不正確になる恐れがある。そこで、
表示される映像とその映像に対応するデータの分析を容
易にするための技術が開発されており、その一例が特開
昭62−102698号公報に開示されている。この公
報に記載された技術は、テレビジョン放送番組の所定時
刻ごとの視聴率調査に関するものであり、テレビジョン
放送番組の映像とグラフ等とした視聴率データを重ねて
画面に表示する技術である。これによって、映像と視聴
率データを同一画面上で対応させて判断・分析等を行う
ことが可能になり、データの判断・分析が容易に行える
ようになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記技術は、
テレビジョン放送番組の映像と視聴率データを重ねて画
面に表示するのみであり、映像の各単位(以下、「フレ
ーム」ともいう。)を対応する視聴率データと対応させ
て記憶する方式となっていない。このため、ある特定の
画面から対応する視聴率データを呼び出したり、特定の
視聴率データに対応する映像を呼び出したりすることが
できない。このため、一連のデータのうち特定の部分の
データを詳細に分析しようとする場合には、VTRによ
ってビデオテープの再生・早送り・巻戻し等を頻繁に繰
り返して該当する部分をサーチしなければならない。従
って、特定の部分のデータ解析に非常な手数がかかるこ
ととなり、また映像やデータを並べ替えた場合にいかな
る結果が得られるかという編集操作やシミュレーション
等を行うこともできないという問題点があった。
【0004】そこで、本出願の請求項1から請求項3に
係る発明においては、特定の映像から対応するデータを
呼び出し、特定のデータから対応する映像を呼び出すこ
とを迅速・確実に行うことができる映像及びデータの分
析装置を提供することを目的とする。また、請求項2に
係る発明においては、データから得られるグラフについ
ても、グラフの特定部分と対応するデータとの相互の呼
び出しと、グラフの特定部分と対応する映像との相互の
呼び出しとを迅速・確実に行うことができる映像及びデ
ータの分析装置を提供することを目的とする。また、請
求項3に係る発明においては、映像やデータについて並
べ替え等の編集を行った場合にいかなる結果が得られる
かというシミュレーションを行うこともできる映像及び
データの分析装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明に係る映像及びデータの分析装置
は、次のように構成されている。すなわち、この映像及
びデータの分析装置M1は、その構成が図1に模式的に
示されるように、映像の一単位E1,E2,…,ごとに
カウンタ値C1,C2,…,を付与して映像とともに記
録する映像記録手段M2と、映像記録手段M2に記録さ
れた映像を表示する映像表示手段M4と、映像の一また
は二以上の単位に対応するデータD1,D2,…,を対
応するカウンタ値C1,C2,…,と組にして記憶する
データ記憶手段M6と、データ記憶手段M6に記憶され
たデータを表示するデータ表示手段M8と、データ記憶
手段M6に記憶されたデータのうち指定された特定のデ
ータに対応する映像をカウンタ値C1,C2,…,を介
して映像記録手段M2から呼び出して映像表示手段M4
に表示し、映像記録手段M2に記録された映像のうち指
定された特定の映像に対応するデータをカウンタ値C
1,C2,…,を介してデータ記憶手段M6から呼び出
してデータ表示手段M8に表示する映像・データ間検索
手段M10とを有することを特徴とする。
【0006】ここで、「映像」としては、テレビジョン
放送やビデオカメラ等からビデオテープ,ビデオディス
ク,フィルム等に録画されたものや、コンピュータシス
テムのメモリ装置等にデータとして保存された静止画像
等が含まれる。また、「映像の一単位」とは、例えばテ
レビジョン放送やビデオカメラ等からビデオテープに録
画された映像においては一つの画面を構成する画素の集
合体をいい、静止画像においては一つの静止画像をい
う。さらに、映像表示手段M4,データ表示手段M8と
しては、CRT(ブラウン管)等が含まれる。また、映
像表示手段M4とデータ表示手段M8とは、必ずしも独
立した装置である必要はなく、例えばCRTの画面を区
切って映像とデータを並べて表示したり、映像とデータ
を重ねて表示するものであっても良い。
【0007】また、請求項2に係る発明においては上記
課題を解決するために、その構成が図2に模式的に示さ
れるように、請求項1に記載された映像及びデータの分
析装置において、データ記憶手段M6に記憶されたデー
タからグラフ用のデータを作成するグラフデータ作成手
段M12と、そのグラフデータに基づいてグラフを表示
するグラフ表示手段M14と、グラフ表示手段M14に
表示されたグラフのうち指定された特定の部分に対応す
るデータをデータ記憶手段M6から呼び出してデータ表
示手段M8に表示し、データ記憶手段M6に記憶された
データのうち指定された特定のデータに対応するグラフ
の部分を呼び出してグラフ表示手段M14に表示するデ
ータ・グラフ間検索手段M16と、グラフ表示手段M1
4に表示されたグラフのうち指定された特定の部分に対
応する映像を映像記録手段M2から呼び出して映像表示
手段M4に表示し、映像記録手段M2に記録された映像
のうち指定された特定の映像に対応するグラフの部分を
呼び出してグラフ表示手段M14に表示する映像・グラ
フ間検索手段M18とを有することを特徴とする映像及
びデータの分析装置M11を創出した。
【0008】ここで、「グラフ」としては、棒グラフ,
折れ線グラフ,円グラフ等を始めとして、種々の形式の
グラフが含まれる。また、映像表示手段M4,データ表
示手段M8,グラフ表示手段M14は、必ずしもそれぞ
れが独立した装置である必要はなく、これらのうちの二
つあるいは全部が同一の装置であっても良い。例えば、
一つのCRTの画面を区切って映像,データ,グラフを
並べて表示したり、映像,データ,グラフを重ねて表示
する等である。
【0009】また、請求項3に係る発明においては、請
求項2に記載された映像及びデータの分析装置におい
て、前記データの並べ替え,追加及び削除を行うデータ
編集手段を有し、該データ編集手段による並べ替え,追
加,又は削除に対応して前記映像表示手段及び前記グラ
フ表示手段において映像及びグラフの表示が行われるこ
とを特徴とする映像及びデータの分析装置を創出した。
【0010】
【作用】さて、図1に示されるように、請求項1の発明
に係る映像及びデータの分析装置M1においては、映像
記録手段M2に、映像の一単位E1,E2,…,ごとに
カウンタ値C1,C2,…,が付与されて映像とともに
記録されており、またデータ記憶手段M6には、映像の
一または二以上の単位に対応するデータD1,D2,
…,が対応するカウンタ値C1,C2,…,と組にして
記憶されている。映像表示手段M4は、映像記録手段M
2に記録された映像を表示し、データ表示手段M8は、
データ記憶手段M6に記憶されたデータを表示する。さ
らに、映像及びデータの分析装置M1は映像・データ間
検索手段M10を有している。そして、データ記憶手段
M6に記憶されたデータのうち特定のデータが指定され
ると、この映像・データ間検索手段M10によって指定
されたデータのカウンタ値が読み取られ、当該カウンタ
値に対応する映像が映像記録手段M2から呼び出され
て、映像表示手段M4に表示される。
【0011】また逆に、映像記録手段M2に記録された
映像のうち特定の映像が指定されると、映像・データ間
検索手段M10によって指定された映像のカウンタ値が
読み取られ、当該カウンタ値に対応するデータがデータ
記憶手段M6から呼び出されてデータ表示手段M8に表
示される。このようにして、映像及びデータの分析装置
M1においては、映像の一単位ごとにカウンタ値が付与
されて記録されており、このカウンタ値を介して、特定
のデータと映像の相互間の呼び出しができるようになっ
ている。従って、映像に関する一連のデータのうち特定
の部分のデータを詳細に分析しようとする場合や、一連
の映像のうちの特定の映像に対応するデータを調査した
い場合等に、映像・データ間検索手段M10によって、
データから対応する映像を、映像から対応するデータ
を、迅速にしかも確実に呼び出すことができる。このよ
うにして、特定の映像から対応するデータを呼び出し、
特定のデータから対応する映像を呼び出すことを迅速・
確実に行うことができる映像及びデータの分析装置とな
る。
【0012】また、図2に示されるように、請求項2の
発明に係る映像及びデータの分析装置M11は、請求項
1に記載された映像及びデータの分析装置M1に対し、
さらにグラフデータ作成手段M12,グラフ表示手段M
14,データ・グラフ間検索手段M16,映像・グラフ
間検索手段M18を付加した構造を有している。グラフ
データ作成手段M12においては、データ記憶手段M6
に記憶されたデータからグラフ用のデータが作成され、
グラフ表示手段M14は、そのグラフデータに基づいて
グラフを表示する。そして、グラフ表示手段M14に表
示されたグラフのうち特定の部分が指定されると、デー
タ・グラフ間検索手段M16によって指定されたグラフ
部分に対応するデータがデータ記憶手段M6から呼び出
され、データ表示手段M8に表示される。逆に、データ
記憶手段M6に記憶されたデータのうち特定のデータが
指定されると、データ・グラフ間検索手段M16によっ
て指定された特定のデータに対応するグラフの部分が呼
び出され、グラフ表示手段M14に表示される。
【0013】さらに、グラフ表示手段M14に表示され
たグラフのうち特定の部分が指定されると、映像・グラ
フ間検索手段M18によって、指定されたグラフ部分に
対応する映像が映像記録手段M2から呼び出されて映像
表示手段M4に表示される。逆に、映像記録手段M2に
記録された映像のうち特定の映像が指定されると、映像
・グラフ間検索手段M18によって、指定された特定の
映像に対応するグラフの部分が呼び出されて、グラフ表
示手段M14に表示される。このように、映像及びデー
タの分析装置M11においては、データと映像の相互間
のみでなく、映像,データ,グラフの三者間で相互に呼
び出しができるようになっている。従って、一連のデー
タから作成されたグラフのうち特定の部分を詳細に分析
しようとする場合や、グラフの特定の部分に対応する映
像を見たい場合やデータを調査したい場合等に、対応す
る映像,データ,グラフを迅速にしかも確実に呼び出す
ことができる。このようにして、データから得られるグ
ラフについても、グラフの特定部分と対応するデータと
の相互の呼び出しと、グラフの特定部分と対応する映像
との相互の呼び出しとを迅速・確実に行うことができる
映像及びデータの分析装置となる。
【0014】また、請求項3の発明に係る映像及びデー
タの分析装置は、請求項2に記載された映像及びデータ
の分析装置に対して、さらに、データの並べ替え,追加
及び削除を行うデータ編集手段を有し、データ編集手段
による並べ替え,追加,又は削除に対応して、映像表示
手段及びグラフ表示手段において映像及びグラフの表示
が行われる。これによって、データ編集手段によって並
べ替え,追加,削除を行った結果に対応して並べ替えら
れ、追加され、削除された映像及びグラフが、映像表示
手段及びグラフ表示手段において表示され、オペレータ
はそのシミュレーションの結果を迅速・確実に知ること
ができる。このようにして、映像やデータについて並べ
替え等の編集を行った場合にいかなる結果が得られるか
というシミュレーションを行うこともできる映像及びデ
ータの分析装置となる。
【0015】
【実施例】次に、本発明を具現化した実施例1につい
て、図3〜図10を参照して説明する。まず、本実施例
の映像及びデータの分析装置の全体構成を、図3を参照
して説明する。本実施例においては、映像及びデータの
分析装置を自動車の生産ラインにおける作業者の作業負
担評価指数(以下、「TVAL」とも称する。)の分析
に用いた例を示している。ここで、「TVAL」とは、
生産工程における作業の内容及び作業者の姿勢によっ
て、経験的に導かれた一定の計算式に従って求められ
る、作業者の作業負担度(疲労度)を表す数値である。
TVALの算出方法等の内容の詳細については、本出願
人が先にした特許出願(出願番号;特願平6−3354
1号)に記載されている。
【0016】図3に示されるように、本実施例の映像及
びデータの分析装置2は、ビデオカメラ10とこのビデ
オカメラ10で撮影されたビデオテープ60を再生する
ビデオデッキ12とを備えている。ビデオカメラ10
は、自動車の生産ライン4に設置されており、生産ライ
ン4上で生産中の自動車6及び作業者8を撮影する。な
お、図3においてはビデオカメラ10とビデオデッキ1
2とをケーブル10aで接続して、ビデオカメラ10で
撮影した画像をビデオデッキ12に直接取り込んで、セ
ットされたビデオカセット11内のビデオテープ60に
録画できるようになっている。しかし、ビデオカメラ1
0にセットされたビデオカセット11に録画して、その
ビデオカセット11をビデオデッキ12に移してビデオ
テープ60を再生等する方式としても良い。
【0017】ビデオデッキ12は、ケーブル12aによ
って制御ユニット20に接続されている。この制御ユニ
ット20は、中央処理装置(以下、「CPU」ともい
う。)22,ROM24,静止画用RAM26A,デー
タ用RAM26Bを中心として構成されたコンピュータ
システムである。これらのCPU22,ROM24,静
止画用RAM26A,データ用RAM26Bの間は、デ
ータバス28によって相互にデータ転送可能に接続され
ている。制御ユニット20は、ケーブル30aによって
CRT30に接続されている。このCRT30は、ビデ
オ撮影された映像を始めとして、データ,グラフ等を画
面上に表示する表示装置であるとともに、画面に表示さ
れたアイコンを操作することによって、データの呼び出
し,編集等の種々の操作を行う装置でもある。また、制
御ユニット20には、ケーブル50aによってキーボー
ド50が接続されている。さらに、このキーボード50
には、ケーブル52aによってマウス52が接続されて
いる。オペレータがキーボード50を操作したり、マウ
ス52によってCRT30の画面上に表示されたアイコ
ンを操作することによって、データの呼び出し,編集等
の種々の操作が行われる。
【0018】さて、図3に示されるように、本実施例の
CRT30の画面は、幾つかのエリアに区分されてい
る。映像エリア32には、前記ビデオデッキ12におい
て再生されるビデオテープ60に録画された映像(動
画)が表示される。そして、ビデオ操作用アイコン34
を前記のマウス52で操作することによって、制御ユニ
ット20を介してビデオデッキ12に制御信号が送ら
れ、ビデオテープ60の再生,早送り,巻戻し,停止等
を行うことができる。静止画エリア36には、前記ビデ
オテープ60の画像から静止画用RAM26Aに取り込
まれた静止画データに基づいて、静止画像が表示され
る。また、データエリア42には、後述するような手順
で映像エリア32又は静止画エリア36の画像に基づい
てデータ用RAM26Bに入力されたTVALに関する
種々のデータが、表形式で表示される。本実施例におい
ては一度に6行のデータ表を表示するようになってお
り、データ表操作用アイコン44をマウス52で操作す
ることによって、データ表が上下にスクロールする。
【0019】さらに、グラフエリア46には、データ用
RAM26Bに入力されたデータに基づいて上述した一
定の計算式に従って求められるTVALのグラフが表示
される。このグラフは、グラフ操作用アイコン48をマ
ウス52で操作することによって、左右にスクロールさ
せることができる。また、CRT30の画面の右上に
は、ビデオテープ60の画像から静止画のデータを静止
画用RAM26Aに取り込むためのアイコンである取り
込みボタン38が表示されている。さらに、カウンタ値
表示部40には、映像の一単位(フレーム)ごとに後述
するような手順で付されるカウンタ値が表示される。
【0020】次に、本実施例におけるカウンタ値の付与
の手順について、図4及び図5を参照して説明する。図
4は、図3に示されるビデオデッキ12において再生さ
れるビデオカセット11内のビデオテープ60の構造を
模式的に示したものであり、図5は、カウンタ値を付与
する手順を示すフローチャートである。図4に示される
ように、ビデオテープ60は何も録画されていないノイ
ズ部分62と、映像が録画されている録画部分64に分
けられる。録画部分64は、一つの画面を構成する映像
の単位、すなわちフレームに分けられる。そして、フレ
ームとフレームの間には、フレーム区切り信号66が挿
入されている。かかる構造を有するビデオテープ60の
各フレームに対して、図5のフローチャートに従って、
ビデオ再生に伴ってカウンタ値が付与される。ステップ
S10で処理が開始されると、まずステップS12にお
いて、最初のフレームか否かが判定される。すなわち、
ビデオテープ60が図4に示されるノイズ部分62であ
る間はステップS12の判定はNOとなり、ステップS
12の判定が繰り返される。そして、ビデオデッキ12
の再生ヘッドが図4に示される録画部分64のうちのフ
レーム1を検出すると、ステップS12の判定がYES
となり、カウンタ値がゼロとされる(ステップS1
4)。
【0021】続いて、ビデオテープが正転中か、すなわ
ち通常の再生方向に走行しているか否かが判定される
(ステップS16)。そして、この結果によって、図4
に示されるフレーム区切り信号66を検出する度にカウ
ンタ値の増減が行われる。すなわち、ビデオテープが正
転中の場合には、フレーム区切り信号66が検出される
ごとにカウンタ値が1だけ増やされる(ステップS1
8,S20)。一方、ビデオテープが逆転中の場合に
は、フレーム区切り信号66が検出されるごとにカウン
タ値が1だけ減らされる(ステップS22,S24)。
そして、ビデオテープの走行が停止するまでステップS
16以降の処理が繰り返され(ステップS26)、停止
したら処理を終了する(ステップS28)。
【0022】ビデオテープ60が正転中の場合について
図4で具体的に説明すれば、まずフレーム1に対してカ
ウンタ値=0が与えられ(ステップS14)、続いてフ
レーム1とフレーム2の間のフレーム区切り信号66が
検知されることによって、フレーム2に対してカウンタ
値=1が与えられる(ステップS18,20)。以下、
フレーム3に対してカウンタ値=2、フレーム4に対し
てカウンタ値=3、… が与えられる。このようにし
て、本実施例においては、一のフレームごとにカウンタ
値が1対1に対応して付与される。すなわち、カウンタ
値は、映像の各フレームについて絶対アドレスを与える
ものとなる。付与されたカウンタ値は、図3のCRT3
0のカウンタ値表示部40に表示される。
【0023】次に、本実施例の映像及びデータの分析装
置2におけるCRT30の画面に表示される詳細な内容
とデータ入力の方法について、図3及び図6を参照して
説明する。図6はCRT30の画面の具体的な表示例を
示す図であり、前述の如く、本実施例のCRT30の画
面は、映像エリア32,静止画エリア36,データエリ
ア42,グラフエリア46に区分されている。ここで、
データエリア42の具体的な表示内容について説明す
る。本実施例においては、データエリア42には6行の
データが表示されるようになっている。各行は、左から
順に、作業ナンバー80,要素作業名82,実作業時間
84,作業区分86,部品区分88,動作数90,姿勢
92,取扱重量94,結合荷重96,累積動作数98,
結合TVAL100,姿勢TVAL102の各項目から
構成されている。なお、図6においては、作業ナンバー
14から作業ナンバー19までの6行のデータが表示さ
れているが、データ表操作用アイコン44をマウス52
で操作してデータ表をスクロールすることによって、こ
れらの前後の作業ナンバーのデータをも自由に表示させ
ることができる。
【0024】TVALに関するデータの入力は、以下の
ようにして行われる。本実施例においては、ビデオテー
プ60の映像に基づいてデータを入力する操作を、オペ
レータが手作業で行っている。まず、図3に示されるビ
デオカメラ10で撮影された生産ライン4における作業
の様子が録画されたビデオテープ60が、ビデオデッキ
12にセットされる。そして、オペレータがビデオ操作
用アイコン34をマウス52で操作することによってビ
デオデッキ12が制御され、ビデオテープ60の再生,
早送り,巻戻し,停止が行われて、映像エリア32に映
像が表示される。通常は、ビデオテープ60を再生しな
がら、作業の最小単位(以下、「要素作業」という。)
ごとにビデオテープ60を停止させて、データの取り込
みが行われる。要素作業の具体的な例としては、図6の
データエリア42の要素作業名82に示されるように、
ヘッドランプのセット,作業者の移動,インパクトの取
り出し,ボルトの取り出し,インパクトへのボルトのセ
ット等がある。なお、ここでは自動車の生産ラインのう
ち、ヘッドランプの取り付け工程を例として挙げてい
る。
【0025】さて、オペレータは要素作業ごとにビデオ
テープ60を停止させて、映像エリア32の映像を見な
がら、各データ項目をキーボード50を操作してデータ
エリア42内に入力していく。上記のデータエリア42
の各項目のうちオペレータが入力するのは、要素作業名
82,実作業時間84,作業区分86,部品区分88,
動作数90,姿勢92,取扱重量94,結合荷重96で
ある。作業ナンバー80は、データ表のデータが一行増
えるに従って、自動的に一ずつ増やされていく。ここ
で、ビデオテープ60の走行に伴って、図5で示される
手順で各フレームに与えられるカウンタ値が、図6のカ
ウンタ値表示部40に表示される。そこで、オペレータ
は、各項目の入力に際してカウンタ値表示部40を参照
して、各要素作業の映像の開始時点のカウンタ値及び終
了時点のカウンタ値をも同時に入力していく。これによ
って、各データ項目と、対応するカウンタ値とが、組に
なって図3に示されるデータ用RAM26Bに格納され
る。
【0026】実作業時間84は、実際にその要素作業が
行われるのに要した時間であり、映像エリア32におけ
る映像の再生時間から読み取られる。作業ナンバー80
が「14」である要素作業「ヘッドランプセット」を例
にとれば、2.1秒である。また、作業区分86は、種
々の要素作業の内容に応じて予め定められた区分であ
る。例えば、「ヘッドランプセット」は作業区分「3」
に属し、「インパクト取出し」は作業区分「1」に属し
ている。部品区分88は、各要素作業において取り扱わ
れる部品等に応じて予め定められた区分である。例え
ば、「ヘッドランプセット」は部品区分「3」に属し、
「インパクト取出し」は部品区分「5」に属している。
動作数90は、各要素作業に要する時間を一律の基準で
評価するために設けられた数値であり、平均的な作業者
が0.6秒で実施する動作を”1”とする、時間に対応
する数値である。例えば、「ヘッドランプセット」の動
作数は「3.0」であり、「インパクト取出し」の動作
数は「1.7」である。グラフエリア46に表示される
グラフの横軸は、実際にはこの動作数を示している。
【0027】姿勢92は、各要素作業における作業者の
姿勢を作業者の疲労度に反映させるべく、各姿勢に応じ
て定められる数値である。例えば、「ヘッドランプセッ
ト」の姿勢の数値としては「2.0」が与えられ、「移
動」の姿勢の数値としては「10.0」が、また「イン
パクト取出し」の姿勢としては「2.0」の数値が与え
られている。取扱重量94は、各要素作業における部品
の重量を作業者の疲労度に反映させるべく、各部品に応
じて定められる数値である。例えば、「ヘッドランプセ
ット」の取扱重量は「2.0」であり、「インパクト取
出し」の取扱重量は「1.0」である。また、結合荷重
96は、各要素作業において部品を結合するのに必要な
荷重を作業者の疲労度に反映させるべく、各要素作業に
応じて定められる数値である。本実施例のデータエリア
42には、結合荷重96は表示されていない。
【0028】累積動作数98は、各要素作業の動作数9
0が制御ユニット20内で累積されて自動的に算出さ
れ、表示される。作業ナンバー「14」の「ヘッドラン
プセット」においては「33.5」であった累積動作数
98が、作業ナンバー「19」の「インパクトにボルト
セット」においては「44.1」まで増加している。そ
して、作業負担評価指数(TVAL)の値としては、結
合TVAL100,姿勢TVAL102の二種類の値が
表示される。これらのTVALの値は、上述の要素作業
名82,実作業時間84,作業区分86,部品区分8
8,動作数90,姿勢92,取扱重量94,結合荷重9
6の値に基づいて、経験的に導かれた一定の計算式に従
って、制御ユニット20内のCPU22等において自動
的に演算され、表示される。そして、これらの入力さ
れ、あるいは演算によって求められた各データ80,8
2,84,86,88,90,92,94,96,9
8,100,102は、オペレータが入力した、各要素
作業の開始時点のカウンタ値及び終了時点のカウンタ値
とともに、図3に示されるデータ用RAM26Bに格納
される。
【0029】このようにして求められた二種類のTVA
Lの値100,102が、グラフとしてグラフエリア4
6に表示される。具体的には、制御ユニット20におい
て、データ用RAMのレコードデータからグラフデータ
の演算が行われ、得られたグラフデータに基づいて、グ
ラフエリア46にグラフ110が表示される。グラフの
縦軸は作業負担度TVALの大きさを示しており、横軸
は時間の経過を表している。なお、上述の如く、横軸は
実際には動作数90(累積動作数98)に対応してい
る。。
【0030】次に、映像及びデータの分析装置2におけ
る静止画データの取り込みの方法について、図3及び図
6を参照して説明する。静止画データは、通常は、オペ
レータが各要素作業ごとに最も代表的な状態を示すと判
断した映像について、ビデオテープ60を停止させて取
り込まれる。ビデオテープ60が停止した状態で、マウ
ス52を操作して図3及び図6に示される取込みボタン
38をクリックすると、映像エリア32に表示されてい
る静止画像が静止画データとして、対応するカウンタ値
とともに、図3に示される静止画用RAM26Aに格納
される。
【0031】次に、このようにしてデータが格納される
静止画用RAM26A及びデータ用RAM26Bの内容
について、図7を参照して説明する。図7(A)は、静
止画用RAM26Aに記憶される静止画データの内容を
模式的に示したものであり、図7(B)は、データ用R
AM26Bに記憶されるデータの内容を模式的に示した
ものである。図7(A)に示されるように、静止画用R
AM26Aには、各静止画に対応するフレームデータ7
0が対応するカウンタ値72と組になって記憶されてい
る。ここでは、一つの静止画に対応するフレームデータ
「FD1」が、カウンタ値「80」と組になって記憶さ
れている。また、別の静止画に対応するフレームデータ
「FD2」が、カウンタ値「92」と組になって記憶さ
れている。
【0032】また、図7(B)に示されるように、デー
タ用RAM26Bには、各要素作業に対応するレコード
データ74が、各要素作業の映像の開始時点のカウンタ
値76及び終了時点のカウンタ値78と組になって記憶
されている。ここで、レコードデータ74の「LD
1」,「LD2」,「LD3」,…,は、前述の作業ナ
ンバー80から姿勢TVAL102までの各データ項目
をまとめて模式的に示したものである。レコードデータ
「LD1」の開始カウンタ値は「62」で、終了カウン
タ値は「75」である。すなわち、レコードデータ「L
D1」の要素作業の映像は、ビデオテープ60において
カウンタ値「62」に対応するフレームからカウンタ値
「75」に対応するフレームにわたって記録されてい
る。同様に、レコードデータ「LD2」の開始カウンタ
値は「76」で終了カウンタ値は「88」であり、レコ
ードデータ「LD3」の開始カウンタ値は「89」で終
了カウンタ値は「102」である。
【0033】さて、かかる構造を有する本実施例の映像
及びデータの分析装置2における分析の手順について、
図3〜図7を参照しつつ、図8〜図10のフローチャー
トに従って説明する。まず、ビデオ操作によって特定の
映像から分析を行う手順について、図8を参照して説明
する。図8は、本実施例の映像及びデータの分析装置2
におけるビデオ操作による分析の手順を示すフローチャ
ートである。図8に示されるように、ステップS30で
ビデオ分析処理が開始されると、オペレータによってマ
ウス52が操作され、ビデオ操作用アイコン34を用い
てビデオテープ60の操作(再生,早送り,巻戻し)停
止が行われる(ステップS32)。そして、オペレータ
が映像エリア32に表示される映像を見ながら、分析し
たい映像のところでビデオテープ60を停止させると
(ステップS34)、ステップS36に進んで、検索コ
マンドが入力されているか否かが判定される。ここで、
検索コマンドとは、分析結果を表示させるためのコマン
ドであり、キーボード50から入力される。
【0034】検索コマンドが入力されると、停止した映
像のフレームに対応するカウンタ値CXが読み出される
(ステップS38)。このカウンタ値は、前述の如く、
図5のフローチャートに従って各フレームに付与され、
また図3,図6のカウンタ値表示部40に表示される。
次に、データ用RAM26Bが検索されて、このカウン
タ値CXが開始カウンタ値と終了カウンタ値との間に入
るレコードデータが特定される(ステップS40)。図
7(B)を参照して具体的に説明すると、カウンタ値C
X=82の場合には、開始カウンタ値≦CX≦終了カウ
ンタ値を満足するレコードデータは「LD2」であるの
で、「LD2」が該当するレコードデータとして特定さ
れる。続いて、静止画用RAM26Aが検索されて、こ
の特定されたレコードデータの開始カウンタ値と終了カ
ウンタ値との間に入るカウンタ値を有する静止画が特定
される(ステップS42)。図7(A)を参照して具体
的に説明すると、レコードデータ「LD2」の開始カウ
ンタ値は「76」で終了カウンタ値は「88」である。
従って、これらの値の間に入るカウンタ値を有するのは
フレームデータ「FD1」であり、この「FD1」が該
当するフレームデータ(静止画)として特定される。
【0035】さて、このようにして特定された静止画及
びレコードデータがCRT30の画面上に表示される
(ステップS44,S46)。図6に示されるように、
レコードデータについては、特定されたレコードデータ
(すなわち特定の要素作業のデータ)とともに、その前
の要素作業のデータ3個とその後の要素作業のデータ2
個とが同時にデータエリア42に表示される(ステップ
S46)。さらに、表示された6行のデータの中で、特
定されたレコードデータのみがハイライト表示される
(ステップS48)。これによって、ビデオ操作で指定
した要素作業の前後の内容が同時に見られるとともに、
指定した要素作業がいずれであるかが直ちに判別でき
る。図6に示される例においては、作業ナンバー「1
7」の要素作業「ボルト取出し」のデータが一行ハイラ
イト表示されている。
【0036】次に、制御ユニット20において、データ
用RAMのレコードデータからグラフデータの演算が行
われる(ステップS50)。そして、得られたグラフデ
ータに基づいて、グラフエリア46にグラフが表示され
る(ステップS52)。さらに、特定されたレコードデ
ータに該当するグラフの部分が、ハイライト表示される
(ステップS54)。図6に示される例においては、作
業ナンバー「17」の要素作業「ボルト取出し」に該当
するグラフの部分112Bに、ハイライト表示114が
されている。このようにして、指定されたビデオ映像に
対応する静止画,レコードデータ及びグラフの表示が行
われて、処理が終了する(ステップS56)。
【0037】次に、本実施例におけるデータ操作による
分析の手順について、図9を参照して説明する。図9
は、映像及びデータの分析装置2におけるデータ操作に
よる分析の手順を示すフローチャートである。図9に示
されるように、ステップS60でデータ分析処理が開始
されると、まずステップS62において、作業ナンバー
が特定されているか否かが判定される。すなわち、デー
タ(要素作業)を特定する方法は二通りあり、図6の作
業ナンバー80を直接指定するか、データ表をスクロー
ルして分析したいデータの部分をデータエリア42に表
示させるかである。作業ナンバーが特定されている場合
にはステップS68に進み、作業ナンバーが特定されて
いない場合には、マウス52でデータ表操作用アイコン
44を操作してデータ表のスクロールが行われる(ステ
ップS64)。そして、オペレータがデータエリア42
に表示されるデータ表を見ながら、分析したいデータ
(要素作業)のところでスクロールを停止させると(ス
テップS66)、ステップS68に進んでレコードの指
定もしくはレコード範囲の指定が行われる。
【0038】レコードの指定は、ステップS62で一つ
の作業ナンバーを指定するか、スクロールを停止したデ
ータ表に表示されているデータの中からマウス52又は
キーボード50によって一つのデータを指定することに
よって行われる。一方、レコード範囲の指定は、ステッ
プS62で二つの作業ナンバーを指定するか、スクロー
ルを停止したデータ表に表示されているデータの中から
マウス52又はキーボード50によってデータ範囲を指
定することによって行われる。次に、検索コマンドが入
力されているか否かが判定され(ステップS70)、検
索コマンドが入力されると、ステップS68で指定され
たレコード又はレコード範囲に対応するカウンタ値が検
索される。そして、当該カウンタ値に対応する部分のビ
デオテープ60の映像が図6の映像エリア32に再生さ
れ、当該カウンタ値に対応する静止画が静止画エリア3
6に表示される(ステップS72,S74)。さらに、
図8のビデオ分析処理と同様にして、レコードデータか
らのグラフデータの演算、グラフの表示及びグラフのハ
イライト表示が行われて(ステップS76,S78,S
80)、処理が終了する(ステップS82)。
【0039】次に、本実施例におけるグラフ操作による
分析の手順について、図10を参照して説明する。図1
0は、映像及びデータの分析装置2におけるグラフ操作
による分析の手順を示すフローチャートである。図10
に示されるように、ステップS90で制御が開始される
と、まずマウス52でグラフ操作用アイコン48を操作
してグラフがスクロールされる(ステップS92)。そ
して、オペレータがグラフエリア46に表示されるグラ
フを見ながら、分析したいグラフのところでスクロール
を停止させると(ステップS94)、ステップS96に
進んで分析したいグラフのポイントの指定が行われる。
次に、指定されたグラフのポイントに該当するレコード
データの特定が行われる(ステップS98)。続いて、
特定されたレコードデータのカウンタ値を介して、対応
するビデオテープの範囲及び静止画の呼び出しが行われ
る(ステップS100)。ビデオテープの範囲は、レコ
ードデータの開始カウンタ値及び終了カウンタ値によっ
て特定される。また、静止画データの特定は、図8のス
テップS42と同様にして行われる。そして、特定され
たレコードデータの表示、静止画の表示、及びビデオテ
ープの再生が行われて(ステップS102,S104,
S106)、処理が終了する(ステップS108)。
【0040】次に、本実施例における編集操作の手順に
ついて、図6等を参照して説明する。図6に示されるよ
うに、データエリア42には一度に6行のデータが表示
されるが、これらのデータの順序はキーボード50を操
作することによって入れ換えることができる。また、特
定の行のデータのみを削除することもでき、行と行の間
に新しいデータを追加することもできる。このようなデ
ータの並べ替え,追加,削除が行われると、図3に示さ
れる静止画用RAM26Aの内容も並べ替えられ、追加
され、あるいは削除される。これに対応して、映像エリ
ア32に表示されるビデオ映像、静止画エリア36に表
示される静止画、及びグラフエリア46に表示されるグ
ラフの内容についても、並べ替え,追加,削除が行われ
る。図6を参照して具体的に説明すると、オペレータの
操作によって図6のデータエリア42の内容が並べ替え
られて、作業ナンバー「16」と「17」の並び順が入
れ替えられたとする。この場合に図9に示されるデータ
分析処理を行うと、ステップS78のグラフ表示におい
て、作業ナンバー「16」に対応するグラフ部分112
Aと作業ナンバー「17」に対応するグラフ部分112
Bの位置が入れ替わって表示される。
【0041】また、図7を参照して具体例を説明する
と、オペレータの操作によって図7(B)のデータ用R
AM26Bの内容が並べ替えられて、レコードデータ7
4の並び順が「LD2」,「LD1」,「LD3」とさ
れたとする。この場合に図9に示されるデータ分析処理
を行うと、ステップS72のビデオ再生において、並べ
替えられたレコードデータに対応した順に、ビデオテー
プ60の再生が行われる。すなわち、まず図7(B)の
レコードデータ「LD2」に対応するカウンタ値「7
6」から「88」までの部分のビデオテープ60が再生
される。次に、ビデオテープ60が巻き戻されて、レコ
ードデータ「LD1」に対応するカウンタ値「62」か
ら「75」までのビデオテープ60が再生される。さら
に、ビデオテープ60が早送りされて、レコードデータ
「LD3」に対応するカウンタ値「89」から「10
2」までのビデオテープ60が再生される。本実施例の
映像及びデータの分析装置2においては、このような編
集操作ができることから、種々のシミュレーションを行
うことが可能となる。例えば、要素作業の順序を変更し
た場合のTVALの変化を、実際にグラフとして見るこ
とができ、またその場合の作業の様子を映像エリア32
で動画として観察できる。これによって、映像及びデー
タの分析の応用範囲が一層広がることになる。
【0042】このように、本実施例の映像及びデータの
分析装置2を用いた映像及びデータの分析においては、
ビデオテープ60に録画された映像64の各フレームご
とにフレーム区切り信号66によって1対1に対応する
カウンタ値が与えられる。そして、このカウンタ値を介
して、ビデオテープに録画された映像と、静止画用RA
M26Aに記憶された静止画と、データ用RAM26B
に記憶されたレコードデータと、このレコードデータに
基づいて表示されるグラフとの、各相互間の呼び出しが
行われる。従って、映像に関する一連のデータのうち特
定の部分のデータを詳細に分析しようとする場合や、一
連の映像のうちの特定の映像に対応するデータを調査し
たい場合等に、映像から対応するデータ及びグラフを、
データから対応する映像及びグラフを、そしてグラフか
ら対応する映像及びデータを、迅速にしかも確実に呼び
出すことができる。
【0043】このようにして、本実施例の映像及びデー
タの分析装置2は、映像に関する一連のデータのうち特
定の部分のデータを詳細に分析したい場合、グラフの特
定の部分に対応する映像を見たい場合、データを調査し
たい場合等において、VTRによってビデオテープの再
生・早送り・巻戻し等を頻繁に繰り返す必要がなく、効
率的な分析ができる実用的な映像及びデータの分析装置
となる。なお、本実施例においては、ビデオテープ60
のフレーム区切り信号66がカウンタ値と1対1に対応
している。従って、本実施例では、フレーム区切り信号
66が、映像記録手段に記録されたカウンタ値に相当す
る。
【0044】実施例2 次に、本発明を具現化した実施例2について、図3及び
図11を参照して説明する。図11は、本発明に係る映
像及びデータの分析装置の実施例2におけるCRT画面
の表示内容を示す図である。まず、本実施例の映像及び
データの分析装置の全体構成について説明する。本実施
例における映像及びデータの分析装置の機械的な構成
は、図3に示される実施例1の映像及びデータの分析装
置2とほぼ同様である。実施例1と異なるのは、ビデオ
カメラによって撮影される対象が自動車の生産ライン4
ではなく、公道を走行する自動車の数と種類である点で
ある。すなわち、本実施例においては、映像及びデータ
の分析装置を公道における交通量の調査・分析に用いた
例を示している。従って、CRTの画面に表示される内
容も当然異なる。図11に示されるように、本実施例の
CRT130の画面も、幾つかのエリアに区分されてい
る。
【0045】映像エリア132には、ビデオデッキにお
いて再生されるビデオテープに録画された映像(動画)
が表示される。そして、ビデオ操作用アイコン134を
実施例1と同様のマウスで操作することによって、ビデ
オテープの再生,早送り,巻戻し,停止等を行うことが
できる。静止画エリア136には、前記ビデオテープの
画像から実施例1と同様の静止画用RAMに取り込まれ
た静止画データに基づいて、静止画像が表示される。ま
た、データエリア142には、実施例1と同様な手順で
映像エリア132又は静止画エリア136の画像に対応
してデータ用RAMに入力された種々のデータが、表形
式で表示される。本実施例においては一度に5行のデー
タ表を表示するようになっており、データ表操作用アイ
コン144をマウスで操作することによって、データ表
が上下にスクロールする。
【0046】さらに、グラフエリア146には、データ
用RAMに入力されたデータに基づいて求められる交通
量のグラフが表示される。このグラフは、グラフ操作用
アイコン148をマウスで操作して、左右にスクロール
させることができる。また、CRT130の画面の右上
には、ビデオテープの画像から静止画のデータを取り込
むためのアイコンである取り込みボタン138が表示さ
れている。さらに、カウンタ値表示部140には、ビデ
オテープの映像の一単位(フレーム)ごとに実施例1と
同様な手順で付されるカウンタ値が表示される。このよ
うにして、本実施例の映像及びデータの分析装置におい
ては、公道において無人で連続的にビデオ撮影した映像
をビデオデッキで再生して交通量の調査・分析を行うに
際して、特定の部分のデータを詳細に分析しようとする
場合や、一連の映像のうちの特定の映像に対応するデー
タを調査したい場合等に、映像から対応するデータ及び
グラフを、データから対応する映像及びグラフを、そし
てグラフから対応する映像及びデータを、迅速にしかも
確実に呼び出せる。このようにして、映像に関する一連
のデータのうち特定の部分のデータを詳細に分析しよう
とする場合、グラフの特定の部分に対応する映像を見た
い場合、データを調査したい場合等に、効率的な分析が
できる実用的な映像及びデータの分析装置となる。
【0047】上記の各実施例においては、ビデオテープ
の映像(又は静止画の映像)からデータを取り込む操作
をオペレータが手作業で行っているが、これを自動的に
行うようにすることも可能である。映像及びデータの分
析装置のその他の部分の構成,形状,大きさ,材料,
数,接続関係等についても、本実施例に限定されるもの
ではない。
【0048】
【発明の効果】請求項1に係る発明においては、映像の
一単位ごとにカウンタ値を付与して、このカウンタ値を
介して特定のデータと映像の相互間の呼び出しを行う映
像及びデータの分析装置を創出したために、特定の映像
から対応するデータを、また特定のデータから対応する
映像を迅速・確実に呼び出すことができる。これによっ
て、一連のデータのうち特定の部分のデータを詳細に分
析しようとする場合や、一連の映像のうちの特定の映像
に対応するデータを調査したい場合等に、データから対
応する映像を、映像から対応するデータを、迅速にしか
も確実に呼び出すことができる。このようにして、映像
に関する一連のデータのうち特定の部分のデータを詳細
に分析しようとする場合等において、VTRによってビ
デオテープの再生・早送り・巻戻し等を頻繁に繰り返す
必要がなく、効率的な分析ができる実用的な映像及びデ
ータの分析装置となる。
【0049】また、請求項2に係る発明においては、請
求項1の発明に係る映像及びデータの分析装置にグラフ
データ作成手段,グラフ表示手段,データ・グラフ間検
索手段,映像・グラフ間検索手段を付加した映像及びデ
ータの分析装置を創出したために、データと映像の相互
間のみでなく、映像,データ,グラフの三者間で相互に
呼び出しを行うことができる。従って、一連のデータか
ら作成されたグラフのうち特定の部分を詳細に分析しよ
うとする場合や、グラフの特定の部分に対応する映像を
見たい場合やデータを調査したい場合等に、対応する映
像,データ,グラフを迅速にしかも確実に呼び出すこと
ができる、極めて実用的な映像及びデータの分析装置と
なる。
【0050】また、請求項3に係る発明においては、請
求項2の発明に係る映像及びデータの分析装置にデータ
の並べ替え,追加及び削除を行うデータ編集手段を付加
した映像及びデータの分析装置を創出したために、デー
タ編集手段による並べ替え,追加,又は削除に対応し
て、映像表示手段及びグラフ表示手段において映像及び
グラフの表示が行われる。これによって、映像やデータ
について並べ替え等の編集を行った場合にいかなる結果
が得られるかというシミュレーションを行うこともでき
る、極めて実用的な映像及びデータの分析装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1に係る映像及びデータの分析
装置の構成を模式的に示す図である。
【図2】本発明の請求項2に係る映像及びデータの分析
装置の構成を模式的に示す図である。
【図3】本発明に係る映像及びデータの分析装置の実施
例1の全体構成を示す図である。
【図4】映像及びデータの分析装置の実施例1における
ビデオテープの構造を模式的に示す図である。
【図5】映像及びデータの分析装置の実施例1における
カウンタ値を付与する手順を示すフローチャートであ
る。
【図6】映像及びデータの分析装置の実施例1における
CRT画面の表示内容を示す図である。
【図7】映像及びデータの分析装置の実施例1における
静止画用RAM及びデータ用RAMの内容を模式的に示
す図である。
【図8】映像及びデータの分析装置の実施例1における
ビデオ操作による分析の手順を示すフローチャートであ
る。
【図9】映像及びデータの分析装置の実施例1における
データ操作による分析の手順を示すフローチャートであ
る。
【図10】映像及びデータの分析装置の実施例1におけ
るグラフ操作による分析の手順を示すフローチャートで
ある。
【図11】本発明に係る映像及びデータの分析装置の実
施例2におけるCRT画面の表示内容を示す図である。
【符号の説明】
M1,2 映像及びデータの分析装置 M2,10,11,12,60 映像記録手段 M4,30 映像表示手段 M6,26B データ記憶手段 M8,30 データ表示手段 M10,12,20,30,50,52 映像・データ
間検索手段 M12,20 グラフデータ作成手段 M14,30 グラフ表示手段 M16,12,20,30,50,52 データ・グラ
フ間検索手段 M18,12,20,30,50,52 映像・グラフ
間検索手段 C1,C2,…,カウンタ値 D1,D2,…,データ E1,E2,…,映像の一単位

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像の一単位ごとにカウンタ値を付与し
    て映像とともに記録する映像記録手段と、 該映像記録手段に記録された映像を表示する映像表示手
    段と、 前記映像の一または二以上の単位に対応するデータを対
    応する前記カウンタ値と組にして記憶するデータ記憶手
    段と、 該データ記憶手段に記憶されたデータを表示するデータ
    表示手段と、 前記データ記憶手段に記憶されたデータのうち指定され
    た特定のデータに対応する映像を前記カウンタ値を介し
    て前記映像記録手段から呼び出して前記映像表示手段に
    表示し、前記映像記録手段に記録された映像のうち指定
    された特定の映像に対応するデータを前記カウンタ値を
    介して前記データ記憶手段から呼び出して前記データ表
    示手段に表示する映像・データ間検索手段、とを有する
    ことを特徴とする映像及びデータの分析装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された映像及びデータの
    分析装置において、 前記データ記憶手段に記憶されたデータからグラフ用の
    データを作成するグラフデータ作成手段と、 該グラフデータに基づいてグラフを表示するグラフ表示
    手段と、 該グラフ表示手段に表示されたグラフのうち指定された
    特定の部分に対応するデータを前記データ記憶手段から
    呼び出して前記データ表示手段に表示し、前記データ記
    憶手段に記憶されたデータのうち指定された特定のデー
    タに対応する前記グラフの部分を呼び出して前記グラフ
    表示手段に表示するデータ・グラフ間検索手段と、 前記グラフ表示手段に表示されたグラフのうち指定され
    た特定の部分に対応する映像を前記映像記録手段から呼
    び出して前記映像表示手段に表示し、前記映像記録手段
    に記録された映像のうち指定された特定の映像に対応す
    る前記グラフの部分を呼び出して前記グラフ表示手段に
    表示する映像・グラフ間検索手段、とを有することを特
    徴とする映像及びデータの分析装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載された映像及びデータの
    分析装置において、 前記データの並べ替え,追加及び削除を行うデータ編集
    手段を有し、 該データ編集手段による並べ替え,追加,又は削除に対
    応して前記映像表示手段及び前記グラフ表示手段におい
    て映像及びグラフの表示が行われることを特徴とする映
    像及びデータの分析装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100458726C (zh) * 2005-10-06 2009-02-04 欧姆龙株式会社 生产管理装置、生产管理方法以及生产管理系统
JP2016115265A (ja) * 2014-12-17 2016-06-23 ダイハツ工業株式会社 作業手順書の作成装置

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