JPH0812601A - α−アルキルスチレン類多量体の製造法 - Google Patents
α−アルキルスチレン類多量体の製造法Info
- Publication number
- JPH0812601A JPH0812601A JP6173497A JP17349794A JPH0812601A JP H0812601 A JPH0812601 A JP H0812601A JP 6173497 A JP6173497 A JP 6173497A JP 17349794 A JP17349794 A JP 17349794A JP H0812601 A JPH0812601 A JP H0812601A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid
- alkylstyrene
- alpha
- oligomers
- trimer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/584—Recycling of catalysts
Landscapes
- Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来は単に副生物として低収率で得られてい
たにすぎないα−アルキルスチレン類の3量体以上の多
量体が高収率で得られ、しかも触媒の分離、回収および
再使用が容易に可能な方法を与える。 【構成】 α−アルキルスチレン類を、ヘテロポリ酸を
用い、無溶媒下、固相−液相の不均一系で、30〜80
℃で多量化することを特徴とする、α−アルキルスチレ
ン類多量体の製造法。 【効果】 上記目的が達成されている。
たにすぎないα−アルキルスチレン類の3量体以上の多
量体が高収率で得られ、しかも触媒の分離、回収および
再使用が容易に可能な方法を与える。 【構成】 α−アルキルスチレン類を、ヘテロポリ酸を
用い、無溶媒下、固相−液相の不均一系で、30〜80
℃で多量化することを特徴とする、α−アルキルスチレ
ン類多量体の製造法。 【効果】 上記目的が達成されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、α−アルキルスチレン
類多量体の製造法に関するものである。α−アルキルス
チレン類多量体は、合成潤滑油の原料として注目されて
おり、特にトラクションドライブ用流体の基材の原料と
して重要である。
類多量体の製造法に関するものである。α−アルキルス
チレン類多量体は、合成潤滑油の原料として注目されて
おり、特にトラクションドライブ用流体の基材の原料と
して重要である。
【0002】
【従来の技術】α−アルキルスチレン類、例えばα−メ
チルスチレンを酸触媒の存在下反応させると、線状2量
体である2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテ
ン(1−ペンテン体)、2,4−ジフェニル−4−メチ
ル−2−ペンテン(2−ペンテン体)、環状2量体であ
る1,1,3−トリメチル−3−フェニルインダン(環
状体)が多く生成し、3量体以上の多量体は副生成物と
して少量得られるにすぎない。
チルスチレンを酸触媒の存在下反応させると、線状2量
体である2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテ
ン(1−ペンテン体)、2,4−ジフェニル−4−メチ
ル−2−ペンテン(2−ペンテン体)、環状2量体であ
る1,1,3−トリメチル−3−フェニルインダン(環
状体)が多く生成し、3量体以上の多量体は副生成物と
して少量得られるにすぎない。
【0003】例えば、特開昭50−117754は、ヘ
テロポリ酸を用いるα−アルキルスチレンの2量化法で
あるが、実際は、アセトンのようなヘテロポリ酸を溶解
することのできる溶媒を用い、均一系の反応により、α
−メチルスチレンの2量化を目的として反応を行うもの
である。例えば、ヘテロポリ酸0.02wt%〜1wt%(原
料基準の重量比)をアセトンに溶解し、50℃で、60
分程度反応させることにより、2量化反応を行ってい
る。しかし、この方法では2量体が多く生成し、3量体
の生成は少なく、種々条件を変えて反応を行っても、3
量体以上の多量体の生成が、20wt%を越えることはな
い(原料基準の重量比)。また、反応後、反応液から触
媒であるヘテロポリ酸を除去するために水洗が必要であ
ること、水洗により除去されたヘテロポリ酸を再使用す
る場合、水相からの回収が困難であることなど問題点が
あった。
テロポリ酸を用いるα−アルキルスチレンの2量化法で
あるが、実際は、アセトンのようなヘテロポリ酸を溶解
することのできる溶媒を用い、均一系の反応により、α
−メチルスチレンの2量化を目的として反応を行うもの
である。例えば、ヘテロポリ酸0.02wt%〜1wt%(原
料基準の重量比)をアセトンに溶解し、50℃で、60
分程度反応させることにより、2量化反応を行ってい
る。しかし、この方法では2量体が多く生成し、3量体
の生成は少なく、種々条件を変えて反応を行っても、3
量体以上の多量体の生成が、20wt%を越えることはな
い(原料基準の重量比)。また、反応後、反応液から触
媒であるヘテロポリ酸を除去するために水洗が必要であ
ること、水洗により除去されたヘテロポリ酸を再使用す
る場合、水相からの回収が困難であることなど問題点が
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、α−アルキ
ルスチレン類の多量化反応において、3量体以上の多量
体への転化率を高め、かつ触媒の回収、再使用が容易な
α−アルキルスチレン類多量体、特に3量体以上の製造
法を提供することを目的とする。
ルスチレン類の多量化反応において、3量体以上の多量
体への転化率を高め、かつ触媒の回収、再使用が容易な
α−アルキルスチレン類多量体、特に3量体以上の製造
法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】α−アルキルスチレンの
3量体以上の多量体は、2量体に単量体が順次反応して
生成するが、(1)2量化の反応速度に比べ、生成した
2量体(2量体以上の多量体)と単量体の反応による3
量体以上への多量化の反応速度が遅いこと、(2)単量
体に比べ、2量体以上の多量体の反応性が低いこと、か
ら例えば特開昭50−117754のような、反応性の
高い条件下では、生成しやすい2量体が多く生成する。
本発明者らは、この様な知見をもとにα−アルキルスチ
レン類の3量体以上の多量体の生成率の向上を志し、鋭
意研究した結果、α−アルキルスチレン類をヘテロポリ
酸触媒の存在下、溶媒を用いない不均一条件下で、30
〜80℃と比較的低温で反応させることにより、3量体
以上の多量体の生成率を向上させ得ることを見出し、本
発明を完成するに至った。
3量体以上の多量体は、2量体に単量体が順次反応して
生成するが、(1)2量化の反応速度に比べ、生成した
2量体(2量体以上の多量体)と単量体の反応による3
量体以上への多量化の反応速度が遅いこと、(2)単量
体に比べ、2量体以上の多量体の反応性が低いこと、か
ら例えば特開昭50−117754のような、反応性の
高い条件下では、生成しやすい2量体が多く生成する。
本発明者らは、この様な知見をもとにα−アルキルスチ
レン類の3量体以上の多量体の生成率の向上を志し、鋭
意研究した結果、α−アルキルスチレン類をヘテロポリ
酸触媒の存在下、溶媒を用いない不均一条件下で、30
〜80℃と比較的低温で反応させることにより、3量体
以上の多量体の生成率を向上させ得ることを見出し、本
発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明の要旨は、α−アルキル
スチレン類を、ヘテロポリ酸を用い、無溶媒下、固相−
液相の不均一系で、30〜80℃で多量化することを特
徴とする、α−アルキルスチレン類多量体の製造法に存
する。
スチレン類を、ヘテロポリ酸を用い、無溶媒下、固相−
液相の不均一系で、30〜80℃で多量化することを特
徴とする、α−アルキルスチレン類多量体の製造法に存
する。
【0007】原料として用いるα−アルキルスチレン類
としては、次の一般式
としては、次の一般式
【化1】 (式中、R1および各R2は炭素数1〜6のアルキル基か
らそれぞれ独立して選択され、例えば、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、t
−ブチル基、アミル基、シクロヘキシル基等であり、n
は0〜5を示す。)で表される化合物が挙げられ、その
うちR1およびR2が炭素数1〜3のアルキル基であるも
のが好ましく、中でもR1が炭素数1〜3のアルキル基
で、かつnが0のものが好ましい。
らそれぞれ独立して選択され、例えば、メチル基、エチ
ル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、t
−ブチル基、アミル基、シクロヘキシル基等であり、n
は0〜5を示す。)で表される化合物が挙げられ、その
うちR1およびR2が炭素数1〜3のアルキル基であるも
のが好ましく、中でもR1が炭素数1〜3のアルキル基
で、かつnが0のものが好ましい。
【0008】その代表例としては、α−メチルスチレ
ン、メチル−α−メチルスチレン、エチル−α−メチル
スチレン、i−プロピル−α−メチルスチレン、t−ブ
チル−α−メチルスチレン、メチル−α−エチルスチレ
ン、エチル−α−エチルスチレン、α−i−プロピルス
チレン、メチル−α−n−プロピルスチレンがあり、特
にα−メチルスチレンが好ましい。
ン、メチル−α−メチルスチレン、エチル−α−メチル
スチレン、i−プロピル−α−メチルスチレン、t−ブ
チル−α−メチルスチレン、メチル−α−エチルスチレ
ン、エチル−α−エチルスチレン、α−i−プロピルス
チレン、メチル−α−n−プロピルスチレンがあり、特
にα−メチルスチレンが好ましい。
【0009】本発明においては、上記一般式で表される
化合物の2種以上の混合物も使用することができ、本発
明の多量体は共多量体も含む意味で用いられている。
化合物の2種以上の混合物も使用することができ、本発
明の多量体は共多量体も含む意味で用いられている。
【0010】本発明において、用いられる触媒は、モリ
ブデン、タングステンまたはバナジウムの少なくともい
ずれか一種またはそれ以上の金属原子を含有するヘテロ
ポリ酸であり、例えばケイモリブデン酸、リンモリブデ
ン酸、セリウムモリブデン酸、クロムモリブデン酸、コ
バルトモリブデン酸、ニッケルモリブデン酸、ホウタン
グステン酸、ケイタングステン酸、ゲルマノタングステ
ン酸、リンタングステン酸、バナドタングステン酸、コ
バルトタングステン酸、リンバナジン酸、ウランバナジ
ン酸、マンガンバナジン酸、リンバナドモリブデン酸、
ケイコバルトタングステン酸、ケイニッケルタングステ
ン酸、ゲルマノコバルトタングステン酸、リンバナドタ
ングステン酸、リンモリブドタングステン酸、リンマン
ガンタングステン酸、リンニッケルタングステン酸等多
数の物質が挙げられるが、中でもケイモリブデン酸、リ
ンモリブデン酸、ホウタングステン酸、ケイタングステ
ン酸、リンタングステン酸等が好適である。これらの複
数種を組み合わせて用いることもできる。
ブデン、タングステンまたはバナジウムの少なくともい
ずれか一種またはそれ以上の金属原子を含有するヘテロ
ポリ酸であり、例えばケイモリブデン酸、リンモリブデ
ン酸、セリウムモリブデン酸、クロムモリブデン酸、コ
バルトモリブデン酸、ニッケルモリブデン酸、ホウタン
グステン酸、ケイタングステン酸、ゲルマノタングステ
ン酸、リンタングステン酸、バナドタングステン酸、コ
バルトタングステン酸、リンバナジン酸、ウランバナジ
ン酸、マンガンバナジン酸、リンバナドモリブデン酸、
ケイコバルトタングステン酸、ケイニッケルタングステ
ン酸、ゲルマノコバルトタングステン酸、リンバナドタ
ングステン酸、リンモリブドタングステン酸、リンマン
ガンタングステン酸、リンニッケルタングステン酸等多
数の物質が挙げられるが、中でもケイモリブデン酸、リ
ンモリブデン酸、ホウタングステン酸、ケイタングステ
ン酸、リンタングステン酸等が好適である。これらの複
数種を組み合わせて用いることもできる。
【0011】回分式で行う場合の反応の諸条件について
説明する。使用する触媒の量は、原料に対して0.5〜
100wt% 、好ましくは1〜80wt% 、特に好ましくは
2〜50wt% である。これより少ないとα−アルキルス
チレンの転化率が低くなり、また多くても反応はする
が、工業的に効率的でない。
説明する。使用する触媒の量は、原料に対して0.5〜
100wt% 、好ましくは1〜80wt% 、特に好ましくは
2〜50wt% である。これより少ないとα−アルキルス
チレンの転化率が低くなり、また多くても反応はする
が、工業的に効率的でない。
【0012】反応温度は、30〜80℃、好ましくは4
0〜70℃、特に好ましくは50〜60℃である。反応
圧力は、常圧〜100Kg/cm2で行い、好ましくは常圧
〜10Kg/cm2で行う。反応時間は約5分〜2時間程度
である。
0〜70℃、特に好ましくは50〜60℃である。反応
圧力は、常圧〜100Kg/cm2で行い、好ましくは常圧
〜10Kg/cm2で行う。反応時間は約5分〜2時間程度
である。
【0013】通常、反応は回分式で行い、ヘテロポリ酸
は、成形等をせずそのまま用いる。しかし、アルミナ、
シリカ、ケイ藻土等の無機バインダーを用いて成形する
ことにより、固定床の流通式(連続法)により行うこと
もできる。その場合、ヘテロポリ酸の含有率は5〜15
wt%となる成形物を用い、WHSVは0.5〜20h-1、反応
温度30〜80℃で行う。圧力は、常圧〜100Kg/cm
2で行い、好ましくは常圧〜10Kg/cm2で行う。ただ
し、触媒床の温度を精密に制御する必要がある。
は、成形等をせずそのまま用いる。しかし、アルミナ、
シリカ、ケイ藻土等の無機バインダーを用いて成形する
ことにより、固定床の流通式(連続法)により行うこと
もできる。その場合、ヘテロポリ酸の含有率は5〜15
wt%となる成形物を用い、WHSVは0.5〜20h-1、反応
温度30〜80℃で行う。圧力は、常圧〜100Kg/cm
2で行い、好ましくは常圧〜10Kg/cm2で行う。ただ
し、触媒床の温度を精密に制御する必要がある。
【0014】また、反応は共存ガスの存在下または不存
在下のいずれでも行い得るが、共存ガスを用いる場合に
は窒素ガス等の不活性ガスが用いられる。
在下のいずれでも行い得るが、共存ガスを用いる場合に
は窒素ガス等の不活性ガスが用いられる。
【0015】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、これらの実施例により、本発明が制約されるもの
ではない。
るが、これらの実施例により、本発明が制約されるもの
ではない。
【0016】実施例1 200mlのガラス製反応容器に、α−メチルスチレン5
0g、12−タングストリン酸(関東化学株式会社製)
1gを入れた。50℃で1時間加熱、撹拌して反応させ
た後、反応容器を20℃の水浴にて冷却した。触媒をろ
過によって除去した後、反応液をガスクロマトグラフィ
ーにより分析した。用いた装置は、(株)島津製作所製
のGC−14Aで、カラムはHEWLET PACKARD社製のPONA
カラム、そしてキャリアーガスはヘリウムである(以下
の実施例および比較例においても同じ)。その結果、α
−メチルスチレンの転化率は83.1wt% であり、この
とき各生成物の収率は線状2量体が40.1wt% 、環状
2量体が0.4wt% 、3量体が28.0wt% 、4量体が
8.0wt% 、5量体以上の多量体が6.6wt% であり、
目的とする3量体以上の多量体の収率は、42.6wt%
であった。
0g、12−タングストリン酸(関東化学株式会社製)
1gを入れた。50℃で1時間加熱、撹拌して反応させ
た後、反応容器を20℃の水浴にて冷却した。触媒をろ
過によって除去した後、反応液をガスクロマトグラフィ
ーにより分析した。用いた装置は、(株)島津製作所製
のGC−14Aで、カラムはHEWLET PACKARD社製のPONA
カラム、そしてキャリアーガスはヘリウムである(以下
の実施例および比較例においても同じ)。その結果、α
−メチルスチレンの転化率は83.1wt% であり、この
とき各生成物の収率は線状2量体が40.1wt% 、環状
2量体が0.4wt% 、3量体が28.0wt% 、4量体が
8.0wt% 、5量体以上の多量体が6.6wt% であり、
目的とする3量体以上の多量体の収率は、42.6wt%
であった。
【0017】実施例2 12−タングストリン酸5gを使用する以外は、実施例
1と同様に行った。その結果、α−メチルスチレンの転
化率は92.9wt% であり、このとき各生成物の収率は
線状2量体が34.2wt% 、環状2量体が0.7wt% 、
3量体以上の多量体が58.0wt% であった。
1と同様に行った。その結果、α−メチルスチレンの転
化率は92.9wt% であり、このとき各生成物の収率は
線状2量体が34.2wt% 、環状2量体が0.7wt% 、
3量体以上の多量体が58.0wt% であった。
【0018】実施例3 12−タングストリン酸の代わりに、12−モリブドリ
ン酸1gを使用する以外は、実施例1と同様に行った。
その結果、α−メチルスチレンの転化率は89.5wt%
であり、このとき各生成物の収率は線状2量体が52.
1wt% 、環状2量体が0.8wt% 、3量体以上の多量体
が36.6wt% であった。
ン酸1gを使用する以外は、実施例1と同様に行った。
その結果、α−メチルスチレンの転化率は89.5wt%
であり、このとき各生成物の収率は線状2量体が52.
1wt% 、環状2量体が0.8wt% 、3量体以上の多量体
が36.6wt% であった。
【0019】比較例1 200mlのガラス製反応容器に、α−メチルスチレン5
0g、12−タングストリン酸0.01gをアセトン
2.5gに溶解させた溶液を入れた。50℃で1時間加
熱、撹拌して反応させた後、反応容器を20℃の水浴に
て冷却した。その後触媒およびアセトンを除去するため
に水洗を行った。触媒およびアセトンが溶解した水相
は、有機相には溶解しないので静置により分離、除去を
行った。以後の操作は、実施例1と同様に行った。その
結果、α−メチルスチレンの転化率は80.8wt% であ
り、このとき各生成物の収率は線状2量体が61.8wt
% 、環状2量体が3.3wt% 、目的とする3量体以上の
多量体は15.7wt%であった。
0g、12−タングストリン酸0.01gをアセトン
2.5gに溶解させた溶液を入れた。50℃で1時間加
熱、撹拌して反応させた後、反応容器を20℃の水浴に
て冷却した。その後触媒およびアセトンを除去するため
に水洗を行った。触媒およびアセトンが溶解した水相
は、有機相には溶解しないので静置により分離、除去を
行った。以後の操作は、実施例1と同様に行った。その
結果、α−メチルスチレンの転化率は80.8wt% であ
り、このとき各生成物の収率は線状2量体が61.8wt
% 、環状2量体が3.3wt% 、目的とする3量体以上の
多量体は15.7wt%であった。
【0020】比較例2 12−タングストリン酸1gをアセトン15gに溶解さ
せた溶液を使用する以外は、比較例1と同様に行った。
その結果、α−メチルスチレンの転化率は89.9wt%
であり、このとき各生成物の収率は線状2量体が76.
4wt% 、環状2量体が0.1wt% 、3量体以上の多量体
が13.4wt%であった。
せた溶液を使用する以外は、比較例1と同様に行った。
その結果、α−メチルスチレンの転化率は89.9wt%
であり、このとき各生成物の収率は線状2量体が76.
4wt% 、環状2量体が0.1wt% 、3量体以上の多量体
が13.4wt%であった。
【0021】比較例3 α−メチルスチレン30g、12−タングストリン酸
3.3gを用い、130℃で5分間加熱、撹拌して反応
させる以外は実施例1と同様に行った。その結果、α−
メチルスチレンの転化率は95.1wt% であり、各生成
物の収率は、線状2量体が84.9wt% 、環状2量体が
3.9wt% 、3量体以上の多量体が6.3wt%であっ
た。
3.3gを用い、130℃で5分間加熱、撹拌して反応
させる以外は実施例1と同様に行った。その結果、α−
メチルスチレンの転化率は95.1wt% であり、各生成
物の収率は、線状2量体が84.9wt% 、環状2量体が
3.9wt% 、3量体以上の多量体が6.3wt%であっ
た。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、従来は単に副生物とし
て低収率で得られていたにすぎない、α−アルキルスチ
レン類の3量体以上の多量体が高収率で得られ、しかも
触媒の分離、回収および再使用が容易に可能である。
て低収率で得られていたにすぎない、α−アルキルスチ
レン類の3量体以上の多量体が高収率で得られ、しかも
触媒の分離、回収および再使用が容易に可能である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 2/18 // C07B 61/00 300
Claims (1)
- 【請求項1】 α−アルキルスチレン類を、ヘテロポリ
酸を用い、無溶媒下、固相−液相の不均一系で、30〜
80℃で多量化することを特徴とする、α−アルキルス
チレン類多量体の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6173497A JPH0812601A (ja) | 1994-07-01 | 1994-07-01 | α−アルキルスチレン類多量体の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6173497A JPH0812601A (ja) | 1994-07-01 | 1994-07-01 | α−アルキルスチレン類多量体の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0812601A true JPH0812601A (ja) | 1996-01-16 |
Family
ID=15961617
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6173497A Pending JPH0812601A (ja) | 1994-07-01 | 1994-07-01 | α−アルキルスチレン類多量体の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0812601A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0825205A1 (en) * | 1996-08-23 | 1998-02-25 | The Lubrizol Corporation | Heteropolyacid catalyzed polymerization of olefins |
WO1998030520A1 (en) * | 1997-01-08 | 1998-07-16 | Hercules Incorporated | Metal oxide solid acids as catalysts for the preparation of hydrocarbon resins |
US5968409A (en) * | 1997-07-14 | 1999-10-19 | Hitachi Chemical Co., Ltd. | Method for preparing trimer of α-methyl styrene or derivatives thereof |
US6346585B1 (en) | 1999-06-24 | 2002-02-12 | The Lubrizol Corporation | Ammonium heteropolyacid catalized polymerization of olefins |
-
1994
- 1994-07-01 JP JP6173497A patent/JPH0812601A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0825205A1 (en) * | 1996-08-23 | 1998-02-25 | The Lubrizol Corporation | Heteropolyacid catalyzed polymerization of olefins |
WO1998030520A1 (en) * | 1997-01-08 | 1998-07-16 | Hercules Incorporated | Metal oxide solid acids as catalysts for the preparation of hydrocarbon resins |
US5968409A (en) * | 1997-07-14 | 1999-10-19 | Hitachi Chemical Co., Ltd. | Method for preparing trimer of α-methyl styrene or derivatives thereof |
US6346585B1 (en) | 1999-06-24 | 2002-02-12 | The Lubrizol Corporation | Ammonium heteropolyacid catalized polymerization of olefins |
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