JPH0812584A - α−アミラーゼ活性阻害物質、その製造法及びこれを含有する糖尿病の予防・治療剤 - Google Patents
α−アミラーゼ活性阻害物質、その製造法及びこれを含有する糖尿病の予防・治療剤Info
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- JPH0812584A JPH0812584A JP6144394A JP14439494A JPH0812584A JP H0812584 A JPH0812584 A JP H0812584A JP 6144394 A JP6144394 A JP 6144394A JP 14439494 A JP14439494 A JP 14439494A JP H0812584 A JPH0812584 A JP H0812584A
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
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- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 次の理化学的性質を有するα−アミラーゼ活
性阻害物質及びこれを含有する糖尿病予防・治療剤。 (1)ブタ膵臓由来のα−アミラーゼ及びヒト唾液由来
のアミラーゼを阻害し、オオムギ由来のα−アミラー
ゼ、バチルス属微生物由来のα−アミラーゼ及びアスペ
ルギルス属微生物由来のα−アミラーゼを阻害しない。
(2)MW=19,500〜21,000(ゲル濾
過)。(3)4℃においてpH2〜10の範囲で18時間
安定である。(4)pH7及び温度100℃において3時
間安定である。(5)プロティナーゼにより失活する。
(6)水に可溶である。 【効果】 安定、安全かつ有効性に優れる。
性阻害物質及びこれを含有する糖尿病予防・治療剤。 (1)ブタ膵臓由来のα−アミラーゼ及びヒト唾液由来
のアミラーゼを阻害し、オオムギ由来のα−アミラー
ゼ、バチルス属微生物由来のα−アミラーゼ及びアスペ
ルギルス属微生物由来のα−アミラーゼを阻害しない。
(2)MW=19,500〜21,000(ゲル濾
過)。(3)4℃においてpH2〜10の範囲で18時間
安定である。(4)pH7及び温度100℃において3時
間安定である。(5)プロティナーゼにより失活する。
(6)水に可溶である。 【効果】 安定、安全かつ有効性に優れる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、安定性、安全性及び有
効性の点で優れたα−アミラーゼ活性阻害物質、その製
造法、それを生産する微生物及び該α−アミラーゼ活性
阻害物質を含有する糖尿病予防・治療剤に関する。
効性の点で優れたα−アミラーゼ活性阻害物質、その製
造法、それを生産する微生物及び該α−アミラーゼ活性
阻害物質を含有する糖尿病予防・治療剤に関する。
【0002】
【従来の技術】アミラーゼは、デンプン、グリコールを
加水分解する酵素であり、動物の唾液、膵液中等に含ま
れる酵素であり、α−アミラーゼ、β−アミラーゼ及び
糖化型アミラーゼに大別される。α−アミラーゼ活性阻
害物質は、α−アミラーゼの活性を阻害し、体内への糖
質の供給を抑制する。従って過剰なエネルギーの供給を
抑制するので糖尿病や肥満症等の予防、治療に有効であ
る。
加水分解する酵素であり、動物の唾液、膵液中等に含ま
れる酵素であり、α−アミラーゼ、β−アミラーゼ及び
糖化型アミラーゼに大別される。α−アミラーゼ活性阻
害物質は、α−アミラーゼの活性を阻害し、体内への糖
質の供給を抑制する。従って過剰なエネルギーの供給を
抑制するので糖尿病や肥満症等の予防、治療に有効であ
る。
【0003】α−アミラーゼ活性阻害物質に関する研究
は古くから行われ、数多くのα−アミラーゼ活性阻害物
質が開発されてきた。主にそれらは、ペプチド系物質と
オリゴ糖系物質に分類される。
は古くから行われ、数多くのα−アミラーゼ活性阻害物
質が開発されてきた。主にそれらは、ペプチド系物質と
オリゴ糖系物質に分類される。
【0004】微生物由来のペプチド系α−アミラーゼ活
性阻害物質としは、ストレプトマイセス属より村尾らが
見出したHaim(Agric.Biol.Che
m.,44(7),1679−1681,1980)、
Paim(Agric.Biol.Chem.,47
(2),453−454,1983)、T−76(特公
平4−2600号)、N−61(特開平2−67299
号)、ストレプトマイセス属より後藤らが見出したX−
2(特公昭54−11395号)、ストレプトマイセス
属より宮川らが見出したI−1001(特開昭61−7
4587号)、ストレプトマイセス属より原田らが見出
したAI−B(特開昭57−2684号)、クラドスポ
リウム属より遠藤らが見出したトマスタチン(特開昭5
7−146586号)などが挙げられる。
性阻害物質としは、ストレプトマイセス属より村尾らが
見出したHaim(Agric.Biol.Che
m.,44(7),1679−1681,1980)、
Paim(Agric.Biol.Chem.,47
(2),453−454,1983)、T−76(特公
平4−2600号)、N−61(特開平2−67299
号)、ストレプトマイセス属より後藤らが見出したX−
2(特公昭54−11395号)、ストレプトマイセス
属より宮川らが見出したI−1001(特開昭61−7
4587号)、ストレプトマイセス属より原田らが見出
したAI−B(特開昭57−2684号)、クラドスポ
リウム属より遠藤らが見出したトマスタチン(特開昭5
7−146586号)などが挙げられる。
【0005】微生物由来のオリゴ糖系α−アミラーゼ活
性阻害物質として、ストレプトマイセス属より村尾らが
見出したアミロスタチンA(特開昭50−123891
号)、ストレプトマイセス属より横瀬らが見出したトレ
スタチン(Hoffmann−La Roche&C
o.,AG;1979;Ger.Offen.DE29
05649;Brit.priority Febru
ary14,1978)などが挙げられる。
性阻害物質として、ストレプトマイセス属より村尾らが
見出したアミロスタチンA(特開昭50−123891
号)、ストレプトマイセス属より横瀬らが見出したトレ
スタチン(Hoffmann−La Roche&C
o.,AG;1979;Ger.Offen.DE29
05649;Brit.priority Febru
ary14,1978)などが挙げられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、現在まで
多くのα−アミラーゼ活性阻害物質が開発されてきた
が、そのほとんどが放線菌であるストレプトマイセス属
の微生物より得られたものであり、安定性、安全性、有
効性等の点で問題があり、未だ実用の段階まで至ってい
ないのが実情である。従って、本発明の目的は、上記問
題点がなく、医薬等として用いることができるα−アミ
ラーゼ活性阻害物質を提供することにある。
多くのα−アミラーゼ活性阻害物質が開発されてきた
が、そのほとんどが放線菌であるストレプトマイセス属
の微生物より得られたものであり、安定性、安全性、有
効性等の点で問題があり、未だ実用の段階まで至ってい
ないのが実情である。従って、本発明の目的は、上記問
題点がなく、医薬等として用いることができるα−アミ
ラーゼ活性阻害物質を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】斯かる実情に鑑み本発明
者らは、新規なα−アミラーゼ活性阻害物質を見出すべ
く土壌より分離した多数の糸状菌についてスクリーニン
グを行った結果、ブラキスポリエラ(Brachysp
oriella)属の代謝産物中に、安定性、安全性及
び有効性に優れ、医薬として有用な新規α−アミラーゼ
活性阻害物質を見出し本発明を完成した。
者らは、新規なα−アミラーゼ活性阻害物質を見出すべ
く土壌より分離した多数の糸状菌についてスクリーニン
グを行った結果、ブラキスポリエラ(Brachysp
oriella)属の代謝産物中に、安定性、安全性及
び有効性に優れ、医薬として有用な新規α−アミラーゼ
活性阻害物質を見出し本発明を完成した。
【0008】すなわち、本発明は下記の理化学的性質を
有するα−アミラーゼ活性阻害物質、この製造法及びこ
れを有効成分とする糖尿病の予防・治療剤を提供するも
のである。
有するα−アミラーゼ活性阻害物質、この製造法及びこ
れを有効成分とする糖尿病の予防・治療剤を提供するも
のである。
【0009】(1)作用 ブタ膵臓由来のα−アミラーゼ及びヒト唾液由来のα−
アミラーゼを阻害し、オオムギ由来のα−アミラーゼ、
バチルス属微生物由来のα−アミラーゼ及びアスペルギ
ルス属微生物由来のα−アミラーゼを阻害しない。α−
アミラーゼ活性阻害は非拮抗的である。 (2)分子量 ゲル濾過法で約19,500〜21,000、SDS−
PAGEで約20,000。 (3)pH安定性 4℃において、pH2〜10の範囲で48時間安定。 (4)温度安定性 pH7、100℃で3時間安定。 (5)溶解性 水及び塩類水溶液に可溶。硫安60%で塩析されて沈澱
する。 (6)プロティナーゼKにより失活する。 (7)陰イオン交換体に吸着する。
アミラーゼを阻害し、オオムギ由来のα−アミラーゼ、
バチルス属微生物由来のα−アミラーゼ及びアスペルギ
ルス属微生物由来のα−アミラーゼを阻害しない。α−
アミラーゼ活性阻害は非拮抗的である。 (2)分子量 ゲル濾過法で約19,500〜21,000、SDS−
PAGEで約20,000。 (3)pH安定性 4℃において、pH2〜10の範囲で48時間安定。 (4)温度安定性 pH7、100℃で3時間安定。 (5)溶解性 水及び塩類水溶液に可溶。硫安60%で塩析されて沈澱
する。 (6)プロティナーゼKにより失活する。 (7)陰イオン交換体に吸着する。
【0010】本発明のα−アミラーゼ活性阻害物質は、
例えば、ブラキスポリエラ(Brachysporie
lla)属に属し、α−アミラーゼ活性阻害物質を生産
し得る微生物を培養し、得られた培養液からα−アミラ
ーゼ活性阻害物質を採取することによって製造される。
例えば、ブラキスポリエラ(Brachysporie
lla)属に属し、α−アミラーゼ活性阻害物質を生産
し得る微生物を培養し、得られた培養液からα−アミラ
ーゼ活性阻害物質を採取することによって製造される。
【0011】ここで用いるα−アミラーゼ活性阻害物質
を生産し得る微生物としては、ブラキスポリエラ属に属
し、該阻害物質を産生するものであれば特に限定されな
いが、本発明者らが、土壌中より発見したブラキスポリ
エラ ガヤナ C−525(Brachysporie
lla gayana C−525)株を用いることが
好ましい。この菌株の菌学的性質を以下に示す。
を生産し得る微生物としては、ブラキスポリエラ属に属
し、該阻害物質を産生するものであれば特に限定されな
いが、本発明者らが、土壌中より発見したブラキスポリ
エラ ガヤナ C−525(Brachysporie
lla gayana C−525)株を用いることが
好ましい。この菌株の菌学的性質を以下に示す。
【0012】(1)分離:高尾山の土壌より分離した。 (2)生育状態:麦芽寒天培地では発育は速くなく、広
がらない。ビロード状で硬い集落。暗灰緑色から暗灰
色。裏面はほとんど黒色。分生子形成不良。
がらない。ビロード状で硬い集落。暗灰緑色から暗灰
色。裏面はほとんど黒色。分生子形成不良。
【0013】(3)顕微鏡的性質 分生子柄:寄主上で高さ140〜280μmに達し、単
独、直立、あるいは幾分屈曲、厚膜、頂端近くで分生子
形成分岐を出す、幅は基部で8〜10μm、先端は3〜
4μm、暗赤褐色、先端淡色である。 分生子形成細胞:フラスコ型、9〜11×4〜6μm、
分生子形成に従って連鎖するか、あるいは離脱分生子に
付着する。
独、直立、あるいは幾分屈曲、厚膜、頂端近くで分生子
形成分岐を出す、幅は基部で8〜10μm、先端は3〜
4μm、暗赤褐色、先端淡色である。 分生子形成細胞:フラスコ型、9〜11×4〜6μm、
分生子形成に従って連鎖するか、あるいは離脱分生子に
付着する。
【0014】分生子:アレウロ型分生子、分生子柄先端
あるいは側枝の分生子形成細胞端に生じ、倒卵形〜洋な
し形、下端は裁断状、暗褐色、4細胞が多い、上端細胞
も大きく、下端細胞は時として崩壊、24〜28(3
0)×11〜14μm、分生子形成後、形成細胞は切断
面から伸長し次の分生子をつくる、分生子の大きさは2
0〜38×12〜20μm、27〜40×16〜21μ
mと幾分差がある。 (4)最適生育条件 温度:24℃〜28℃ pH:6.0〜6.5 (5)生育の範囲 温度:15℃〜30℃ pH:5.0〜7.5 (6)その他の特徴 胞子の色は濃緑色
あるいは側枝の分生子形成細胞端に生じ、倒卵形〜洋な
し形、下端は裁断状、暗褐色、4細胞が多い、上端細胞
も大きく、下端細胞は時として崩壊、24〜28(3
0)×11〜14μm、分生子形成後、形成細胞は切断
面から伸長し次の分生子をつくる、分生子の大きさは2
0〜38×12〜20μm、27〜40×16〜21μ
mと幾分差がある。 (4)最適生育条件 温度:24℃〜28℃ pH:6.0〜6.5 (5)生育の範囲 温度:15℃〜30℃ pH:5.0〜7.5 (6)その他の特徴 胞子の色は濃緑色
【0015】以上の菌学的性質を基準として菌類図鑑
(椿啓介、宇田川俊一編、講談社刊)を用いて検索した
ところ、本菌株は寒天培地上の生育菌系の色調、性状及
び分生子柄、分生子形成細胞並びに分生子の形状から判
断してブラキスポリエラ ガヤナ種の新規菌株であると
判断し、ブラキスポリエラ エスピー(Brachys
poriella sp.)C−525と命名し、工業
技術院生命工学工業技術研究所に微生物受託番号FER
M −P14375として寄託した。
(椿啓介、宇田川俊一編、講談社刊)を用いて検索した
ところ、本菌株は寒天培地上の生育菌系の色調、性状及
び分生子柄、分生子形成細胞並びに分生子の形状から判
断してブラキスポリエラ ガヤナ種の新規菌株であると
判断し、ブラキスポリエラ エスピー(Brachys
poriella sp.)C−525と命名し、工業
技術院生命工学工業技術研究所に微生物受託番号FER
M −P14375として寄託した。
【0016】本発明におけるα−アミラーゼ活性阻害物
質はBrachysporiella属に属するα−ア
ミラーゼ活性阻害物質生産菌を一般的手法によって培養
することにより、培地中に生成蓄積させることができ
る。培地には、ポリペプトン、酵母エキスなどの窒素
源、グルコース等の炭素源、及びリン酸1カリウム、リ
ン酸2カリウム、硫酸マグネシウム等の無機塩を加えた
ものを使用することが好ましい。また培養温度は15〜
30℃、好ましくは24〜28℃、pHは5〜7.5、特
に6〜6.5とすることが好ましい。
質はBrachysporiella属に属するα−ア
ミラーゼ活性阻害物質生産菌を一般的手法によって培養
することにより、培地中に生成蓄積させることができ
る。培地には、ポリペプトン、酵母エキスなどの窒素
源、グルコース等の炭素源、及びリン酸1カリウム、リ
ン酸2カリウム、硫酸マグネシウム等の無機塩を加えた
ものを使用することが好ましい。また培養温度は15〜
30℃、好ましくは24〜28℃、pHは5〜7.5、特
に6〜6.5とすることが好ましい。
【0017】培養液からの本発明α−アミラーゼ阻害物
質の採取方法としては、濾過、遠心分離等による菌体除
去、限外濾過、硫安処理、イオン交換クロマトグラフィ
ー、ゲル濾過クロマトグラフィー、アフィニティークロ
マトグラフィー、電気泳動法、凍結乾燥法、透析法等が
挙げられる。これらの方法を適当に組み合わせることに
より該物質を単離することができる。
質の採取方法としては、濾過、遠心分離等による菌体除
去、限外濾過、硫安処理、イオン交換クロマトグラフィ
ー、ゲル濾過クロマトグラフィー、アフィニティークロ
マトグラフィー、電気泳動法、凍結乾燥法、透析法等が
挙げられる。これらの方法を適当に組み合わせることに
より該物質を単離することができる。
【0018】かくして得られる本発明のα−アミラーゼ
阻害物質の理化学的性質及びその試験方法を詳細に示せ
ば、次の通りである。
阻害物質の理化学的性質及びその試験方法を詳細に示せ
ば、次の通りである。
【0019】なお、以下α−アミラーゼ活性及びα−ア
ミラーゼ阻害活性は次の測定法により行った。
ミラーゼ阻害活性は次の測定法により行った。
【0020】α−アミラーゼ活性測定方法:40μlの
精製水、60μlのバッファー(0.2Mトリス マレ
イン酸−塩酸バッファー;pH7、5mMCaCl2 )、約
0.2単位(1単位とは、25℃、pH6.9の条件下で
可溶性デンプンから1分間に1μMのマルトースを遊離
する活性)のブタ膵臓由来のα−アミラーゼ(wort
hington biochemical corpo
ration製)を含有する酵素溶液100μlを混合
し、37℃にて5分間予備加熱。次いで、この溶液に4
%可溶性デンプン溶液(0.2Mトリス マレイン酸−
塩酸バッファー;pH7、5mMCaCl2 )200μlを
添加し、37℃にて12分間反応させるこの反応液に
0.5N塩酸を500μl添加し、振盪することにより
α−アミラーゼ反応を停止させる。この反応液50μl
を採取し、精製水950μl、ルゴール(Lugol)
液(0.0016Nよう素含有)500μlを添加し、
振盪する。この溶液の655nmにおける吸光度をCとす
る。別にブランクとして上記酵素溶液の代わりに精製水
を用いて反応液を調製し、同様の操作を行う。これによ
って得られた吸光度をBとする。
精製水、60μlのバッファー(0.2Mトリス マレ
イン酸−塩酸バッファー;pH7、5mMCaCl2 )、約
0.2単位(1単位とは、25℃、pH6.9の条件下で
可溶性デンプンから1分間に1μMのマルトースを遊離
する活性)のブタ膵臓由来のα−アミラーゼ(wort
hington biochemical corpo
ration製)を含有する酵素溶液100μlを混合
し、37℃にて5分間予備加熱。次いで、この溶液に4
%可溶性デンプン溶液(0.2Mトリス マレイン酸−
塩酸バッファー;pH7、5mMCaCl2 )200μlを
添加し、37℃にて12分間反応させるこの反応液に
0.5N塩酸を500μl添加し、振盪することにより
α−アミラーゼ反応を停止させる。この反応液50μl
を採取し、精製水950μl、ルゴール(Lugol)
液(0.0016Nよう素含有)500μlを添加し、
振盪する。この溶液の655nmにおける吸光度をCとす
る。別にブランクとして上記酵素溶液の代わりに精製水
を用いて反応液を調製し、同様の操作を行う。これによ
って得られた吸光度をBとする。
【0021】このようにして得られた吸光度C及びBか
らα−アミラーゼ活性Aが次式により算出される。ここ
でAの計算値が0.5となるときのα−アミラーゼ活性
を1単位とする。
らα−アミラーゼ活性Aが次式により算出される。ここ
でAの計算値が0.5となるときのα−アミラーゼ活性
を1単位とする。
【0022】A=(B−C)/B
【0023】従って、阻害物質が存在しない場合のα−
アミラーゼ活性をAoとするとAoは上記α−アミラー
ゼ活性測定と同様にして測定され、得られた吸光度をT
oとすると、次式を用いて算出される。
アミラーゼ活性をAoとするとAoは上記α−アミラー
ゼ活性測定と同様にして測定され、得られた吸光度をT
oとすると、次式を用いて算出される。
【0024】Ao=(B−To)/B
【0025】α−アミラーゼ阻害活性測定法:上記α−
アミラーゼ活性測定方法における反応系中の精製水40
μlの代わりに阻害物質溶液40μlを用いて反応液を
調製し、同様の操作を行う。この操作によって得られた
吸光度をTiとする。阻害物質が存在する場合のアミラ
ーゼ活性をAiとするとAiは次式により算出される。
アミラーゼ活性測定方法における反応系中の精製水40
μlの代わりに阻害物質溶液40μlを用いて反応液を
調製し、同様の操作を行う。この操作によって得られた
吸光度をTiとする。阻害物質が存在する場合のアミラ
ーゼ活性をAiとするとAiは次式により算出される。
【0026】Ai=(B−Ti)/B
【0027】阻害物質が存在するときの阻害率をI
(%)とすると、Iは次式により算出される。
(%)とすると、Iは次式により算出される。
【0028】I=((Ao−Ai)×100)÷Ao
【0029】上記ブタ膵臓α−アミラーゼ活性の2単位
の50%を阻害するα−アミラーゼ阻害物質の量を1阻
害単位とすると、α−アミラーゼ阻害物質の阻害活性は
次式により算出される。
の50%を阻害するα−アミラーゼ阻害物質の量を1阻
害単位とすると、α−アミラーゼ阻害物質の阻害活性は
次式により算出される。
【0030】阻害活性=(Ao/1.0)×(I/5
0)×阻害物質の希釈倍数
0)×阻害物質の希釈倍数
【0031】〔理化学的性質〕 (T)分子量 (1−1)ゲル濾過による分子量 セファクリルS−100(ファルマシア社製)を用いた
ゲル濾過によると、分子量は19,500〜21,00
0であった。 (1−2)SDS−PAGE(20% アクリルアミド
ゲル使用)による分子量は約20,000であった。
ゲル濾過によると、分子量は19,500〜21,00
0であった。 (1−2)SDS−PAGE(20% アクリルアミド
ゲル使用)による分子量は約20,000であった。
【0032】(2)タンパク質分解酵素の影響 該活性阻害物質に非特異的にタンパクを分解する酵素、
プロティナーゼK(メルク社)を作用させ、37℃にて
60分間反応した。プロティナーゼKを失活させたの
ち、所定のα−アミラーゼ活性測定法により阻害活性の
有無を確認した結果、α−アミラーゼ阻害活性は消失し
た。よって、該α−アミラーゼ阻害物質はタンパク質で
あると考えられる。
プロティナーゼK(メルク社)を作用させ、37℃にて
60分間反応した。プロティナーゼKを失活させたの
ち、所定のα−アミラーゼ活性測定法により阻害活性の
有無を確認した結果、α−アミラーゼ阻害活性は消失し
た。よって、該α−アミラーゼ阻害物質はタンパク質で
あると考えられる。
【0033】(3)溶媒に対する可溶性 水及び塩類水溶液に可溶である。 (4)硫安による塩析 硫安60%で塩析されて沈澱する。
【0034】(5)陰イオン交換体への吸着 Q−セファロース(ファルマシア社製)等に吸着する。
【0035】(6)pH安定性 4℃において、pH2から10の範囲で18時間安定であ
る。すなわち、100%の阻害率を示す培養上清をpH2
から10のリン酸バッファーに溶解し、4℃にて1晩放
置後、0.2Mトリス マレイン酸バッファー(pH7)
に置換、所定のα−アミラーゼ活性測定法にて阻害活性
を測定した結果、上記pH範囲において阻害活性はほぼ1
00%残存し、広いpH範囲における安定性を確認した
(図1)。
る。すなわち、100%の阻害率を示す培養上清をpH2
から10のリン酸バッファーに溶解し、4℃にて1晩放
置後、0.2Mトリス マレイン酸バッファー(pH7)
に置換、所定のα−アミラーゼ活性測定法にて阻害活性
を測定した結果、上記pH範囲において阻害活性はほぼ1
00%残存し、広いpH範囲における安定性を確認した
(図1)。
【0036】(7)熱に対する安定性 pH7、100℃において3時間安定である。すなわち、
本発明物質を100℃の沸騰浴中にて30、60、9
0、120、180分間加熱した後、所定のα−アミラ
ーゼ活性測定法にて阻害活性を測定した結果、上記条件
においては阻害活性はほぼ100%残存し、熱に対する
安定性を確認した(図2)。
本発明物質を100℃の沸騰浴中にて30、60、9
0、120、180分間加熱した後、所定のα−アミラ
ーゼ活性測定法にて阻害活性を測定した結果、上記条件
においては阻害活性はほぼ100%残存し、熱に対する
安定性を確認した(図2)。
【0037】(8)作用 ブタ膵臓由来のα−アミラーゼの代わりに種々のα−ア
ミラーゼを用い、α−アミラーゼ阻害活性測定法に準じ
て測定を行った。反応条件はそれぞれのα−アミラーゼ
の反応に適した条件とした結果、ブタ膵臓由来のα−ア
ミラーゼ、ヒト唾液由来のα−アミラーゼを阻害し、オ
オムギ由来のα−アミラーゼ、アスペルギルス由来のα
−アミラーゼ、バチルス由来のα−アミラーゼに対して
は阻害しなかった。
ミラーゼを用い、α−アミラーゼ阻害活性測定法に準じ
て測定を行った。反応条件はそれぞれのα−アミラーゼ
の反応に適した条件とした結果、ブタ膵臓由来のα−ア
ミラーゼ、ヒト唾液由来のα−アミラーゼを阻害し、オ
オムギ由来のα−アミラーゼ、アスペルギルス由来のα
−アミラーゼ、バチルス由来のα−アミラーゼに対して
は阻害しなかった。
【0038】(9)α−アミラーゼ活性阻害型式 非拮抗的阻害を示した(図3)。
【0039】以上の理化学的性質より、本発明のα−ア
ミラーゼ阻害物質は従来知られている微生物起源のα−
アミラーゼ活性阻害物質及び植物起源のα−アミラーゼ
活性阻害物質とは全く異なる新規なものである。例えば
前記T−76(特公平4−2600号)の分子量は8,
000であり、N−61(特開平2−67299号)は
ヒト唾液由来α−アミラーゼをほとんど阻害せず、更に
Haim、Paim、X−2及びI−1001は分子量
が本発明物質に比べいずれも半分以下であり、本発明物
質とは明らかに異なる物質である。またLD50値は2g
/kg以上であり実質上急性毒性は認められない。
ミラーゼ阻害物質は従来知られている微生物起源のα−
アミラーゼ活性阻害物質及び植物起源のα−アミラーゼ
活性阻害物質とは全く異なる新規なものである。例えば
前記T−76(特公平4−2600号)の分子量は8,
000であり、N−61(特開平2−67299号)は
ヒト唾液由来α−アミラーゼをほとんど阻害せず、更に
Haim、Paim、X−2及びI−1001は分子量
が本発明物質に比べいずれも半分以下であり、本発明物
質とは明らかに異なる物質である。またLD50値は2g
/kg以上であり実質上急性毒性は認められない。
【0040】上記のように本発明α−アミラーゼ活性阻
害物質はヒト唾液由来α−アミラーゼを強く阻害するの
で、体内への過剰の糖質の供給を抑制するので、糖尿病
や肥満症の予防・治療剤として有用である。
害物質はヒト唾液由来α−アミラーゼを強く阻害するの
で、体内への過剰の糖質の供給を抑制するので、糖尿病
や肥満症の予防・治療剤として有用である。
【0041】α−アミラーゼ活性阻害物質を糖尿病の予
防・治療薬として用いるには1日100mg/kg程度を経
口投与するのが好ましい。また投与形態としては、錠
剤、顆粒剤、カプセル剤等の経口投与用製剤が好まし
い。更にデンプン等を含む食品中に混合して投与する形
態としてもよい。
防・治療薬として用いるには1日100mg/kg程度を経
口投与するのが好ましい。また投与形態としては、錠
剤、顆粒剤、カプセル剤等の経口投与用製剤が好まし
い。更にデンプン等を含む食品中に混合して投与する形
態としてもよい。
【0042】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが本発明は、これらに限定されるものではない。
なお「%」は「重量%」を示す。
明するが本発明は、これらに限定されるものではない。
なお「%」は「重量%」を示す。
【0043】実施例1 グルコース2%、大豆粉0.5%、ポリペプトン1%、
酵母エキス0.5%、リン酸1カリウム0.1%、リン
酸2カリウム0.2%、硫酸マグネシウム0.05%を
含む培地(pH7)7Lを10L容ジャーファーメンター
に入れ、121℃にて15分滅菌し、冷却後、種菌(5
00ml坂口フラスコに上記培地100mlを入れ、滅菌
後、Brachysporiella gayana
C−525株を無菌的に接種し、28℃にて3日間振盪
培養したもの)300mlを植菌し、28℃にて1週間
0.5vvm の通気速度にて通気攪拌培養を行った。培養
終了後、培養液を濾過及び遠心分離を行い、菌体を取り
除き、培養上清6450mlを得た。本溶液のIC50は8
5μg(タンパク)/ml反応液、全阻害活性は57,0
18単位であった。
酵母エキス0.5%、リン酸1カリウム0.1%、リン
酸2カリウム0.2%、硫酸マグネシウム0.05%を
含む培地(pH7)7Lを10L容ジャーファーメンター
に入れ、121℃にて15分滅菌し、冷却後、種菌(5
00ml坂口フラスコに上記培地100mlを入れ、滅菌
後、Brachysporiella gayana
C−525株を無菌的に接種し、28℃にて3日間振盪
培養したもの)300mlを植菌し、28℃にて1週間
0.5vvm の通気速度にて通気攪拌培養を行った。培養
終了後、培養液を濾過及び遠心分離を行い、菌体を取り
除き、培養上清6450mlを得た。本溶液のIC50は8
5μg(タンパク)/ml反応液、全阻害活性は57,0
18単位であった。
【0044】実施例2 培養上清を限外濾過(排除限外分子量10,000)に
かけ、濃縮液を得た。更に、濃縮液を硫化アンモニウム
50%飽和で塩析を行い、遠心分離により、その上清を
得た。上清は、精製水及びバッファーにより1晩透析
(排除限界分子量6,000〜8,000)を行った。
更に、本溶液を凍結乾燥し、バッファーに溶解後、遠心
分離を行い、上清を得た。
かけ、濃縮液を得た。更に、濃縮液を硫化アンモニウム
50%飽和で塩析を行い、遠心分離により、その上清を
得た。上清は、精製水及びバッファーにより1晩透析
(排除限界分子量6,000〜8,000)を行った。
更に、本溶液を凍結乾燥し、バッファーに溶解後、遠心
分離を行い、上清を得た。
【0045】実施例3 上記濃縮液を強陰イオン交換樹脂Q−セファロースFa
st Flow(ファルマシア社製)に吸着させ、Na
Cl(0〜1M)を含むバッファー(50mMリン酸バッ
ファーpH8.5)でステップワイズ溶出した。結果、
0.4M NaClを含むバッファーによる溶出画分に
阻害活性が濃縮された。活性画分は精製水及びバッファ
ーにより透析(排除限界分子量6,000〜8,00
0)し、脱塩を行った。本操作によって得られた該活性
タンパク量は98mg、IC50値は7.5μg(タンパ
ク)/ml反応液、全阻害活性は23,259単位であっ
た。
st Flow(ファルマシア社製)に吸着させ、Na
Cl(0〜1M)を含むバッファー(50mMリン酸バッ
ファーpH8.5)でステップワイズ溶出した。結果、
0.4M NaClを含むバッファーによる溶出画分に
阻害活性が濃縮された。活性画分は精製水及びバッファ
ーにより透析(排除限界分子量6,000〜8,00
0)し、脱塩を行った。本操作によって得られた該活性
タンパク量は98mg、IC50値は7.5μg(タンパ
ク)/ml反応液、全阻害活性は23,259単位であっ
た。
【0046】実施例4 直径2.5cm、長さ100cmのカラムに充填したゲル濾
過樹脂セファクリルS−100(ベッド体積約450m
l)に上記活性画分を吸着させ、0.2MのNaClを
含む200mMリン酸バッファー(pH8.5)で展開し
た。結果、分子量約19,500から21,000に相
当するフラクションに阻害活性が確認された。本操作に
よって得られた該活性タンパク量は21mgで、そのIC
50値は1.85μg(タンパク)/ml反応液であった。
また、全阻害活性は7,001単位であった。
過樹脂セファクリルS−100(ベッド体積約450m
l)に上記活性画分を吸着させ、0.2MのNaClを
含む200mMリン酸バッファー(pH8.5)で展開し
た。結果、分子量約19,500から21,000に相
当するフラクションに阻害活性が確認された。本操作に
よって得られた該活性タンパク量は21mgで、そのIC
50値は1.85μg(タンパク)/ml反応液であった。
また、全阻害活性は7,001単位であった。
【0047】実施例5 シアノジェンブロマイド活性化 セファロース4Bにリ
ガンドとしてブタ膵臓由来α−アミラーゼを吸着させた
アフィニティークロマトを作成した。次に、実施例4で
得られた活性画分をチャージし、阻害物質のみをカラム
に吸着させ、夾雑物質を除いた。更に、溶出液のpHを3
に下げることによりブタ膵臓由来α−アミラーゼの立体
構造を変化させ、阻害物質との結合力を弱め、阻害物質
を溶出した。SDS−PAGEにより純度試験を行った
結果、分子量約20,000の単一タンパクであること
が確認された。本操作によって得られたタンパク量は7
mgで、そのIC50値は1.5μg(タンパク)/ml反応
液、全阻害活性は1,034単位であった。
ガンドとしてブタ膵臓由来α−アミラーゼを吸着させた
アフィニティークロマトを作成した。次に、実施例4で
得られた活性画分をチャージし、阻害物質のみをカラム
に吸着させ、夾雑物質を除いた。更に、溶出液のpHを3
に下げることによりブタ膵臓由来α−アミラーゼの立体
構造を変化させ、阻害物質との結合力を弱め、阻害物質
を溶出した。SDS−PAGEにより純度試験を行った
結果、分子量約20,000の単一タンパクであること
が確認された。本操作によって得られたタンパク量は7
mgで、そのIC50値は1.5μg(タンパク)/ml反応
液、全阻害活性は1,034単位であった。
【0048】
【発明の効果】本発明の新規α−アミラーゼ活性阻害物
質は、安定性、安全性及び有効性に優れ、体内の糖質の
供給を抑制するので糖尿病の予防・治療剤として有用で
ある。
質は、安定性、安全性及び有効性に優れ、体内の糖質の
供給を抑制するので糖尿病の予防・治療剤として有用で
ある。
【図1】本発明のα−アミラーゼ活性阻害物質のpH安定
性を示す図である。
性を示す図である。
【図2】本発明のα−アミラーゼ活性阻害物質の熱安定
性を示す図である。
性を示す図である。
【図3】本発明のα−アミラーゼ活性阻害物質の阻害型
式を示す図である。
式を示す図である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C12P 1/02 Z 7417−4B //(C12P 1/02 C12R 1:645) (72)発明者 横倉 輝男 東京都港区東新橋1−1−19 株式会社ヤ クルト本社内
Claims (4)
- 【請求項1】 下記の理化学的性質を有するα−アミラ
ーゼ活性阻害物質。 (1)作用 ブタ膵臓由来のα−アミラーゼ及びヒト唾液由来のα−
アミラーゼを阻害し、オオムギ由来のα−アミラーゼ、
バチルス属微生物由来のα−アミラーゼ及びアスペルギ
ルス属微生物由来のα−アミラーゼを阻害しない。α−
アミラーゼ活性阻害は非拮抗的である。 (2)分子量 ゲル濾過法で約19,500〜21,000、SDS−
PAGEで約20,000。 (3)pH安定性 4℃において、pH2〜10の範囲で48時間安定。 (4)温度安定性 pH7、100℃で3時間安定。 (5)溶解性 水及び塩類水溶液に可溶。硫安60%で塩析されて沈澱
する。 (6)プロティナーゼKにより失活する。 (7)陰イオン交換体に吸着する。 - 【請求項2】 請求項1記載のα−アミラーゼ活性阻害
物質を有効成分として含有する糖尿病の予防・治療剤。 - 【請求項3】 ブラキスポリエラ(Brachyspo
riella)属に属し、α−アミラーゼ活性阻害物質
を生産し得る微生物を培養し、得られた培養液からα−
アミラーゼ活性阻害物質を採取することを特徴とする請
求項1記載のα−アミラーゼ活性阻害物質の製造法。 - 【請求項4】 α−アミラーゼ活性阻害物質を生産し得
る微生物が、工業技術院生命工学工業技術研究所にFE
RM P−14375として寄託された微生物である請
求項3記載の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6144394A JPH0812584A (ja) | 1994-06-27 | 1994-06-27 | α−アミラーゼ活性阻害物質、その製造法及びこれを含有する糖尿病の予防・治療剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6144394A JPH0812584A (ja) | 1994-06-27 | 1994-06-27 | α−アミラーゼ活性阻害物質、その製造法及びこれを含有する糖尿病の予防・治療剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0812584A true JPH0812584A (ja) | 1996-01-16 |
Family
ID=15361138
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6144394A Pending JPH0812584A (ja) | 1994-06-27 | 1994-06-27 | α−アミラーゼ活性阻害物質、その製造法及びこれを含有する糖尿病の予防・治療剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0812584A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004089386A1 (ja) * | 2003-04-10 | 2004-10-21 | Ghen Corporation | 消化酵素に対する鶏卵抗体を用いた抗肥満剤 |
-
1994
- 1994-06-27 JP JP6144394A patent/JPH0812584A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004089386A1 (ja) * | 2003-04-10 | 2004-10-21 | Ghen Corporation | 消化酵素に対する鶏卵抗体を用いた抗肥満剤 |
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Legal Events
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