JPH08125848A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH08125848A
JPH08125848A JP6258050A JP25805094A JPH08125848A JP H08125848 A JPH08125848 A JP H08125848A JP 6258050 A JP6258050 A JP 6258050A JP 25805094 A JP25805094 A JP 25805094A JP H08125848 A JPH08125848 A JP H08125848A
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JP6258050A
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Masanori Asakura
正則 朝倉
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Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 受信画像とプリンタの解像度の差等に応じた
画像の拡大縮小変換処理を任意の変換倍率で実現する。 【構成】 RAM2に蓄積された画像データは、システ
ムバス1を介し、プリンタ用コーデック3に入力され
る。プリンタ用コーデック3においては、バッファメモ
リ5を用いて、2倍までの範囲内の拡大縮小変換をす
る。拡大縮小変換された画像は、プリンタイメージバス
4を介し、スムージング処理部6に入力される。スムー
ジング処理部6においては、ラインメモリ7を用いて、
変換された画像にさらに整数倍の拡大変換を施した後、
スムージング処理を施す。スムージング処理部6の出力
は、プリンタインタフェース部8を介しファクシミリプ
リンタ部9に入力され、拡大変換された画像情報がプリ
ントアウトされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファクシミリ装置等に
おいて、画像を任意変換倍率で変換する画像処理装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ装置等においては、受信し
た画像の解像度と、プリンタの解像度が異なる場合があ
る。例えば、受信したファクシミリ画像を、その画像の
解像度より高い解像度のインチ系のプリンタでプリント
アウトする場合である。また、受信した画像を手動また
は自動的に設定された任意倍率で拡大、縮小してプリン
トアウトする場合もある。このような場合、変換倍率を
4倍程度まで任意に設定して画像データを拡大縮小変換
する必要がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、受信画像と
プリンタの解像度の差等に応じた画像情報の拡大縮小変
換処理を任意の変換倍率で実現することを目的とするも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載の発明においては、画像処理装置において、入力され
た画像の大きさを所定範囲内の実数倍に変換する第1の
画像処理部と、該第1の画像処理部からの画像を整数倍
に拡大変換する第2の画像処理部を有することを特徴と
するものである。
【0005】請求項2に記載の発明においては、請求項
1に記載の画像処理装置において、前記第2の画像処理
部は、ラインメモリとデータ選択部を有し、該ラインメ
モリは、画像情報を1ライン分記憶するものであり、該
選択部は、入力された画像を該ラインメモリへ書き込む
と同時に出力する第1の状態と、該ラインメモリから読
み出された画像情報を拡大倍率に応じて1回または複数
回連続して出力する第2の状態とを交互に選択すること
を特徴とするものである。
【0006】請求項3に記載の発明においては、請求項
2に記載の画像処理装置において、前記ラインメモリに
縦続接続された少なくとも1つのラインメモリと、入力
された画像情報および各ラインメモリの出力を入力して
スムージング処理をする手段を有することを特徴とする
ものである。
【0007】請求項4に記載の発明においては、請求項
1に記載の画像処理装置において、前記第2の画像処理
部の出力がプリンタに接続され、拡大倍率をプリンタの
解像度と入力された画像情報の解像度に対する比および
/または原稿サイズと記録紙サイズの比に基づいて算出
する手段を有することを特徴とするものである。
【0008】
【作用】本発明によれば、画像情報の拡大縮小変換処理
を実数倍の変換処理と、整数倍の拡大処理の2段階に分
けた上で、それぞれの変換処理に適応した構成をとるこ
とにより、第1の画像処理部の拡大倍率を超えた任意の
倍率への拡大変換をすることができる。副走査方向の整
数倍の拡大処理には、スームージング処理用のラインメ
モリを用いる。
【0009】
【実施例】図1は、本発明の一実施例であるファクシミ
リ装置の主要構成を説明する説明図である。図中、1は
システムバス、2はRAM、3はプリンタ用コーデッ
ク、4はプリンタイメージバス、5はバッファメモリ、
6はスムージング処理部、7はラインメモリ、8はプリ
ンタインタフェース部、9はファクシミリプリンタ部、
10はキー操作部である。システムバス1には、RAM
2、プリンタ用コーデック3、キー操作部10のほか、
図示しないCPU等が接続される。プリンタ用コーデッ
ク3は、プリンタイメージバス4を介し、バッファメモ
リ5、スムージング処理部6に接続される。スムージン
グ処理部6は、ラインメモリ7に接続されるとともに、
プリンタインタフェース部8を介し、ファクシミリプリ
ンタ部9に接続される。
【0010】図1に示されるファクシミリ装置の動作を
説明する。図示しないCPUは、システムバス1を介
し、ファクシミリ装置全体のシステム制御、画像データ
の転送管理、その他通信制御、網制御等の統括的な制御
を行なう。RAM2は、送信バッファおよび受信バッフ
ァとして用いられる。RAM2に蓄積された画像データ
は、システムバス1を介し、プリンタ用コーデック3に
入力される。プリンタ用コーデック3においては、バッ
ファメモリ5を用いて、情報圧縮された画像データから
圧縮される前の画像情報を復元するとともに、0〜2倍
の範囲内の拡大縮小変換をする。変換された画像情報
は、プリンタイメージバス4を介し、スムージング処理
部6に入力される。スムージング処理部6においては、
ラインメモリ7を用いて、変換された画像情報にさらに
整数倍の拡大変換を施した後、スムージング処理を施
す。スムージング処理部6の出力は、プリンタインタフ
ェース部8を介しファクシミリプリンタ部9に入力さ
れ、任意変換倍率の変換がなされた画像情報がプリント
アウトされる。変換倍率は、受信した画像の解像度をプ
リンタの解像度に合わせる場合や、受信画像のサイズを
プリンタに用意された紙のサイズに合わせる場合に自動
的に設定されるほか、所望の拡大縮小をするためキー操
作部10によって手動で設定される。
【0011】プリンタ用コーデック3としては、松下電
子工業株式会社製のICである、製品番号「MN860
63」を使用する。このコーデックは、0〜2倍の範囲
内の任意倍率の画像拡大が可能なものである。このコー
デックでの変換倍率は、1+n/65536で表され
る。ここで、nは、−65536から+65536まで
の値をとる。したがって、0.0015%から200%
まで、0.0015%単位でほぼ連続的な変換倍率を得
ることができる。したがって、変換倍率は、実質的に0
倍から2倍までの任意の倍率を得ることができる。以
後、この変換倍率を実数倍の変換倍率という。
【0012】スムージング処理部6の具体的な構成につ
いては後述する。スムージング処理とは、任意の注目画
素の白黒の判定をその周辺の画素の白黒の状況を含めて
判定するもので、このようにすることにより画質を向上
させる。スムージング処理部6においては、スムージン
グ処理の前に整数倍の拡大変換が行なわれる。
【0013】なお、以上の説明は、RAM2に蓄積され
た受信画像データに対して、拡大縮小変換を施す場合の
説明である。しかし、拡大縮小変換する対象となる画像
情報は、RAM2に蓄積した送信画像データでもよい。
あるいは、自己のスキャナで読み取った画像をスキャナ
用コーデックで変換して得た画像データをRAM2に蓄
積し、これを自己のプリンタでプリントアウトする際
の、RAMに蓄積した画像データであってもよい。
【0014】図2は、副走査方向における実数倍の変換
と整数倍の拡大変換との組み合わせを説明する説明図で
ある。図2(A)は、第1の組み合わせ例の説明図であ
り、(B)は、第2の組み合わせ例の説明図である。図
中、20は、RAM2に蓄積された受信データの1ライ
ンの画像、21,23はプリンタイメージバス上の1ラ
インの画像、22,24はプリンタ転送データの1ライ
ンの画像である。
【0015】倍率決定の具体例として、A4サイズでノ
ーマルモード(3.85ライン/mm)のライン数11
43本の画像を副走査方向にのみ総変換倍率4.09倍
に拡大する場合について説明する。
【0016】図2(A)の組み合わせ例において、総変
換倍率4.09の場合、スムージング処理部6における
整数倍率を4に設定した例について説明する。プリンタ
用コーデック3における実数倍率は、総変換倍率4.0
9を整数倍率4で割った1.0225倍とする。したが
って、受信データ20の1ラインは、プリンタ用コーデ
ック3の出力であるイメージバス13上のデータ21に
おいては、1.0225本分となり、スムージング処理
部6の出力であるプリンタ転送データ22においては、
4.09本分となる。
【0017】受信データ20のライン数1143本に対
しては、ライン数の端数を切り上げる処理をすると、イ
メージバス13上のデータ21において1169本、プ
リンタ転送データ22において4676本となる。
【0018】総変換倍率が4.09の場合、整数倍率は
4に限られるものではない。例えば、図2(B)の組み
合わせ例においては、スムージング処理部6における整
数倍率を3に設定した。プリンタ用コーデック3におけ
る実数倍率は、総変換倍率4.09を整数倍率3で割っ
た1.3633倍となる。したがって、受信データ20
の1ラインは、プリンタ用コーデック3の出力であるイ
メージバス13上のデータ23においては、1.363
3本となり、スムージング処理部6の出力であるプリン
タ転送データ24においては、4.09本となる。
【0019】受信データ20のライン数1143本に対
しては、ライン数の端数を切り上げる処理をすると、イ
メージバス13上のデータ23において1559本、プ
リンタ転送データ24において4677本となる。
【0020】このように、与えられた総変換倍率を得る
ための整数倍率,実数倍率の組み合わせは1つに限らな
い。したがって、総変換倍率を得るために図2(A),
図2(B)で説明したような適当な演算アルゴリズムを
定めるか、または、与えられた総変換倍率を入力して整
数倍率,実数倍率を出力する変換テーブルを用いてもよ
い。例えば、プリンタ用コーデック3の処理を優先し、
変換実数倍率が常に2倍に近くなるように整数倍率を決
める方法もある。
【0021】画像データを受信し、これを解像度の高い
インチ系のプリンタでプリントアウトする場合に、主走
査方向,副走査方向の変換倍率を設定する必要がある。
インチ系のファクシミリ装置について、A4サイズ、ノ
ーマルモードとした一例を示す。インチ系のファクシミ
リ装置では、A4サイズ、ノーマルモードで、同一サイ
ズのプリントアウトをする場合、インチ系で、主走査方
向の画素数は1700ドット、副走査方向のライン数
は、1168本になる。400dpiのインチ系のプリ
ンタ装置が、A4サイズで、主走査方向に3184ドッ
ト、副走査方向に4552ラインを必要とする場合、プ
リンタ転送データにおいては、画像情報を主走査方向に
約1.87倍、副走査方向に約3.89倍する必要があ
る。主走査方向においては、2倍以下であるから、プリ
ンタ用コーデック3でのみ実数倍変換し、副走査方向に
おいては、2倍を越えるから、プリンタ用コーデック3
の実数倍変換とスムージング処理部6の整数倍拡大変換
の組み合わせで、画素密度変換を行なうことができる。
本発明においては、画素密度変換も、画像の拡大と同様
に、画素の数の変換が行なわれるから、これを画像の拡
大縮小と呼んでいる。
【0022】具体的な数字は省略するが、400dpi
のインチ系のプリンタを使用する場合に、ファクシミリ
装置の系統(旧CCITTのミリ系,インチ系),紙サ
イズ,解像度等によって、必要とする変換倍率は異なる
が、主走査方向は、2倍の範囲におさまり、副走査方向
には4倍を少し越える範囲におさまることがわかってい
る。したがって、先の一例と同様に、主走査方向におい
ては、プリンタ用コーデック3でのみ実数倍変換し、副
走査方向においては、プリンタ用コーデック3の実数倍
変換とスムージング処理部6の整数倍拡大変換の組み合
わせで、必要とする変換倍率を実現させることができ
る。
【0023】図3は、スムージング処理部を説明する説
明図である。図中、30はデータ入力部、31は切替
部、32はラインメモリインタフェース部、7はライン
メモリ、33はマトリクス作成部、34は注目画素のデ
ータ、35は注目画素の隣接画素のデータ、36はデコ
ード部、37は処理部である。図1に示されたイメージ
バス4は、データ入力部30に接続され、データ入力部
30は、切替部31およびラインメモリインタフェース
部32に接続される。ラインメモリインタフェース部3
2は、データバス及びアドレスバスを介して8ライン分
のラインメモリ7に接続されるとともに、マトリクス作
成部33に9ライン毎に並列に接続される。マトリクス
作成部33中の注目画素34の出力は切替部31に接続
される。注目画素の隣接画素35は、デコード部36に
入力され、また、デコード部36の第1の出力は、変換
画素出力として切替部31に接続され、第2の出力は、
処理部37に出力される。マトリクス作成部33中の残
りの画素の2値データは処理部37に入力され、処理部
37の出力は切替部31の切替制御入力に入力される。
各構成ブロックは、機能を示すものであり、実際の装置
においては、図示しない各種の制御線および同期信号線
が接続されて所望の機能を達成する。
【0024】図3に示されるスムージング処理部の動作
を説明する。プリンタコーデック3により実数倍に変換
された画像情報は、プリンタイメージバス4を介してデ
ータ入力部30に入力される。データ入力部30におい
ては、画像情報を直列形式で切替部31、および、ライ
ンメモリインタフェース部32に出力する。ラインメモ
リインタフェース部32においては、入力された画像情
報をラインメモリ7に順次供給し、ラインメモリ7に8
ライン分の画像情報を一時的に記憶させるとともに、デ
ータ入力部30、および、ラインメモリ7の画像情報を
所定の手順でマトリクス作成部33に対し出力する。
【0025】動作をわかりやすくするため、画像情報の
拡大変換をしない場合の動作を最初に説明する。マトリ
クス作成部33においては、第1番目の行に、データ入
力部30から入力された最新の画像情報が現ラインデー
タL0として入力される。第2番目の行から第9番目の
行までは、ラインメモリ7に蓄積された前ラインデータ
L1,前々ラインデータL2の順に8ライン前データL
8までが入力される。各ラインデータは並列に順次各1
画素ずつマトリクス作成部33に入力される。したがっ
て、マトリクス作成部33には、ラインの両端付近が入
力される時期を除き、合計9ラインより各9画素が蓄積
された状態で順次スムージング処理がなされる。各ライ
ンの全ての画素が順次入力されてスムージング処理が施
された後、第1番目の行には、データ入力部30から入
力された次の最新の画像情報が現ラインデータL0とし
て入力される。第2番目の行から第9番目の行までは、
先に第1番目の行にあったラインデータから先に第8番
目の行にあったラインデータが入力される。
【0026】マトリクス作成部33においては、注目画
素データ34の2値データがそのまま切替部31に出力
されるほか、注目画素の周囲に隣接する8個の隣接画素
データ35の各2値データがデコード部36に出力さ
れ、残りの72画素の2値データが処理部37に出力さ
れる。デコード部36においては、8個の隣接画素デー
タ35の各2値データから注目画素データ34の推定を
行ない切替部31に出力する。処理部37は、残りの7
2画素の2値データとデコード部36の推定状況から、
注目画素データ34の出力とデコード部36の出力のい
ずれを選択するかを決定し、切替部31は、この決定出
力に基づいて、入力を選択する。なお、スムージング処
理をしない場合には、図示しない制御入力により、処理
部37は、データ入力部30の出力を選択するように切
替部を制御する。切替部31は、3つの入力の中から、
1つの画像データを選択し、図1に示されるプリンタイ
ンタフェース部8に出力する。
【0027】スムージング処理の具体的な処理手順自体
は、本発明とは関係がないので説明を省略する。後述す
るように、ラインインタフェース部32がマトリクス作
成部33にデータを出力する際に、ラインを複数回連続
して出力することにより、副走査方向に整数倍となる画
像の拡大変換を実行する。したがって、この拡大変換さ
れた画像は、マトリクス作成部33でスムージング処理
を受けることになる。この結果、副走査方向、すなわ
ち、ライン間のスムージング処理によって、ラインの複
数回連続するパターンに一種の画像フィルタリング処理
が施されなめらかにされる。
【0028】信号平滑処理を行なう手法としては、図示
のスムージング処理に限らず、単に副走査方向の画素列
に対し、移動平均法による平滑フィルタ処理等の信号処
理を施してもよい。
【0029】画像情報の拡大変換をする場合、ラインメ
モリインタフェース部32は、マトリクス作成部33に
対し、整数倍率に応じ、同じラインを複数回繰り返した
上で順に出力する。具体的な動作は、後に図4を用いて
説明するが、まず、動作の概要を説明する。なお、ライ
ン名は、図4での記号を参照して用いる。例えば、2倍
にする場合、現ラインデータL0としてラインIが出力
されたとき次にラインが更新されるときには、現ライン
データL0に再びラインIが出力されるとともに、前ラ
インデータL1としてもラインIが出力される。次にラ
インが更新されるときには、現ラインデータL0として
ラインJが出力され、前ラインデータL1、前々ライン
データL2としてラインIが出力される。同様の繰り返
しをして、8ライン前データL8としてラインIが出力
されるとき、7ライン前データL7から現ラインデータ
L0までは、それぞれラインI,ラインJ,ラインJ,
ラインK,ラインK,ラインL,ラインL,ラインMが
出力される。整数倍率を3倍にする場合は、現ラインデ
ータL0に出力するラインを3回繰り返すとともに、前
ラインデータL1以後、8ライン前データL8まで、こ
の繰り返しのまま順にシフトさせればよい。
【0030】図4は、ラインメモリインタフェース部の
整数倍拡大機能を説明する説明図である。図4(A)
は、選択部の第1の状態、図4(B)は、選択部の第2
の状態を説明する説明図である。図中、7はラインメモ
リ、40は選択部、41は第1ラインメモリ、42は第
2ラインメモリ、43は第3ラインメモリ、44は第4
ラインメモリ、45は第5ラインメモリ、46は第6ラ
インメモリ、47は第7ラインメモリ、48は第8ライ
ンメモリである。データ入力部30からの最新の画像情
報は、選択部40の第1の入力部に入力される。ライン
メモリ7は、第1ラインメモリ41から第8ラインメモ
リ48までを有し、第1ラインメモリ41の出力は、前
ラインデータL1であるとともに第2ラインメモリ42
の入力でもある。同様にして、各ラインメモリ41〜4
8は、各々の出力を外部に出すとともに、ラインメモリ
7内で従属接続される。選択部40は、第1ラインメモ
リの出力である前ラインデータL1を第2の入力とし、
第1の入力,第2の入力を択一的に選択し現ラインデー
タL0として出力する。この出力は、また、第1ライン
メモリにも入力される。
【0031】ラインメモリインタフェース部31の整数
倍拡大機能の動作を説明する。図4(A)において、デ
ータ入力部30から最新の画像情報として、ラインIが
出力される。ラインメモリには、すでに、第8ラインメ
モリから第1ラインメモリまで、それぞれ、ラインAか
らラインHまでが順に記憶されていたとする。ラインI
は、データ選択部40の第1の入力部に入力され、デー
タ選択部40は、ラインIを現ラインデータL0として
マトリクス作成部33に出力するとともに、第1ライン
メモリに入力させる。同時に、第8ラインメモリから第
1ラインメモリまでが、シフト動作をし、8ライン前デ
ータL8から前ラインデータL1までの出力として、そ
れぞれ、ラインAからラインHまでが出力される。次の
時点から、整数倍に拡大する動作をさせるものとする。
【0032】次の時点で、選択部40は、図4(B)に
示される第2の状態に切り替わる。データ選択部40
は、第1ラインメモリの出力であるラインIを現ライン
データL0としてマトリクス作成部33に出力するとと
もに、ラインIを第1ラインメモリに再入力させる。同
時に、第8ラインメモリから第1ラインメモリまでがシ
フト動作をし、8ライン前データL8から前ラインデー
タL1までの出力として、それぞれ、ラインBからライ
ンIまでが出力される。2倍に拡大する場合は、次の時
点で、データ選択部40の状態が図4(A)に戻る。次
の時点で、データ入力部30から最新の画像情報とし
て、ラインJが出力される。データ選択部40は、ライ
ンJを現ラインデータL0としてマトリクス作成部33
に出力するとともに、第1ラインメモリに入力させる。
同時に、第8ラインメモリから第1ラインメモリまで
が、シフト動作をし、前々ラインデータL2,前ライン
データL1としては、ともにラインIが出力されること
になる。したがって、ラインIは、2回繰り返される状
態で、ラインメモリ7中をシフトする。
【0033】同様にして、整数倍率に応じて、図4
(B)の状態を連続して複数回繰り返した後、図4
(A)の状態に戻るようにすることによって、整数倍率
の副走査方向の拡大ができる。3倍にする場合には、図
4(B)の状態を2回繰り返せばよい。
【0034】以上の説明では、副走査方向の画像情報の
整数倍を実現する方法について説明した。主走査方向の
画像情報の整数倍を実現するには、個々のラインメモリ
の記憶容量を整数倍し、ラインメモリインタフェース部
32において、データ入力部30の出力をラインメモリ
7の第1メモリ41に記憶させる際、1つの画素のデー
タを拡大倍率に応じ、連続して複数回書き込むようにす
ればよい。例えば、2倍にする場合、画素データの列を
a,b,c,dとするとき、a,a,b,b,c,c,
d,dとして書き込めばよい。あるいは、ラインインタ
フェース部32からスムージング処理部33に出力する
際に同様の複数回書き込みを行なってもよい。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、簡易な構成で、受信画像とプリンタの解像度
の差等に応じた画像情報の拡大縮小変換処理を任意の変
換倍率で実現することができる。また、拡大、縮小処理
後にスムージング処理を行なうので、スムージングの処
理結果が乱れることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例であるファクシミリ装置の主
要構成を説明する説明図である。
【図2】副走査方向における実数倍の変換と整数倍の拡
大変換との組み合わせを説明する説明図である。
【図3】スムージング処理部を説明する説明図である。
【図4】ラインメモリインタフェース部の整数倍拡大機
能を説明する説明図である。
【符号の説明】
1…システムバス、2…RAM、3…プリンタ用コーデ
ック、5…バッファメモリ、6…スムージング処理部、
7…ラインメモリ、8…プリンタインタフェース部、9
…ファクシミリプリンタ部、10…キー操作部、30…
データ入力部、31…切替部、32…ラインメモリイン
タフェース部、33…マトリクス作成部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された画像の大きさを所定範囲内の
    実数倍に変換する第1の画像処理部と、該第1の画像処
    理部からの画像を整数倍に拡大変換する第2の画像処理
    部を有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の画像処理部は、ラインメモリ
    とデータ選択部を有し、該ラインメモリは、画像情報を
    1ライン分記憶するものであり、該選択部は、入力され
    た画像を該ラインメモリへ書き込むと同時に出力する第
    1の状態と、該ラインメモリから読み出された画像情報
    を拡大倍率に応じて1回または複数回連続して出力する
    第2の状態とを交互に選択することを特徴とする請求項
    1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記ラインメモリに縦続接続された少な
    くとも1つのラインメモリと、入力された画像情報およ
    び各ラインメモリの出力を入力してスムージング処理を
    する手段を有することを特徴とする請求項2に記載の画
    像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の画像処理部の出力がプリンタ
    に接続され、拡大倍率をプリンタの解像度と入力された
    画像情報の解像度の比および/または原稿サイズと記録
    紙サイズの比に基づいて算出する手段を有することを特
    徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
JP6258050A 1994-10-24 1994-10-24 画像処理装置 Pending JPH08125848A (ja)

Priority Applications (1)

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JP6258050A JPH08125848A (ja) 1994-10-24 1994-10-24 画像処理装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6510254B1 (en) 1998-04-06 2003-01-21 Seiko Epson Corporation Apparatus and method for image data interpolation and medium on which image data interpolation program is recorded
US6614553B2 (en) 1998-04-06 2003-09-02 Seiko Epson Corporation Apparatus and method for image data interpolation and medium on which image data interpolation program is recorded

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