JPH081256B2 - 履帯シール - Google Patents

履帯シール

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JPH081256B2
JPH081256B2 JP63247072A JP24707288A JPH081256B2 JP H081256 B2 JPH081256 B2 JP H081256B2 JP 63247072 A JP63247072 A JP 63247072A JP 24707288 A JP24707288 A JP 24707288A JP H081256 B2 JPH081256 B2 JP H081256B2
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JP
Japan
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seal
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pointed
bush
support ring
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JP63247072A
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晃 橋本
幸夫 田村
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Komatsu Ltd
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Komatsu Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は無限軌道,殊にブルドーザなどの建設機械の
履帯連結部に装着される履帯シールに関する。
(従来の技術) 第1図に示すように無限軌道の履帯1は多数のリンク
2を軸ピン3とブッシュ4を介して無端状に枢着連結
し,各リンク2に履板5をボルト6で固着して構成され
ている。そして上記履帯1の連結部である軸ピン3とブ
ッシュ4との嵌合部が摺動しながら相対回転しているた
め摺動面に土砂,泥水の侵入による摩耗や,封入してい
る潤滑オイルの流出を防止するために連結部にはシール
が装着されている。
そして、かかる履帯シールとしては従来から数多く提
案されているが,2000時間,3000時間と次々と高まる耐久
性の要求に対応できるものはなかった。
(発明が解決しようとする問題点) 第6図,第7図は従来の履帯シールの一例であって,
先ず第6図に示す実公昭63−8548の履帯シール1の考案
はウレタンゴム材からなる断面略W字状のシール主体8
と、その背面にあって押圧するニトリルゴム材の負荷リ
ング9を嵌合したものから構成され、そのシール主体8
の前面に形成された尖状シールリップ部10がブッシュ端
面11に押付係合してシールするようになっている。
しかし,加工精度や,介装されているスペーサ12の摩
耗によるガタによって,リンク2とブッシュ端面11との
スラスト方向の相対位置が変化すると,シール主体8が
弾性変位して尖状シールリップ10とブッシュ端面11との
当接位置及びリップ角度(α)が変化して土砂を噛込み
早期に摩耗してシール効果を失うという欠点があった。
もっとも,上記のような欠点を解消するための手段と
して,例えば第7図に示す特公昭61−21865の発明があ
るが,この履帯シール13はウレタンゴム材の断面略L字
状のシール主体14の背面に断面略平行四辺形になったニ
トリルゴム材の負荷リング15を嵌合したものから構成さ
れ、そのシール主体14の尖状シールリップ16がブッシュ
端面11を押圧係合するようになっている。
しかし,負荷状態においてシール主体14に対する負荷
リング15の押付力としての圧縮反力は尖状シールリップ
16に作用するが,剪断反力は軸方向のフランジ17に作用
するためリンク2とブッシュ端面11との相対位置の変化
において,尖状シールリップ16のブッシュ端面11との当
り面が半径方向に変位し,従ってリップ角度(α)も変
化することから,既述の第6図の従来例の欠点を必ずし
も解消したものでなかった。
本発明は上述した従来の履帯シールの欠点を解消する
と共に,シール主体と負荷リングの嵌合における両者間
の位置関係及び滑り現象を改善して追従性を向上した履
帯シールを提供するにある。
(課題を解決するための手段及び作用) 本発明は上記目的を達成するために軸ピン3端部を固
定した一方のリンク2凹部と他方のリンク2に端部を固
着したブッシュ4よりなる環状のカウンタボア18内にゴ
ム材からなるシール主体20と、該シール主体20より硬度
の低いゴム材からなり、前記シール主体20の背面に嵌合
して押付力を付与する負荷リング21とからなる履帯シー
ルにおいて、前記シール主体20は、軸ピン3外方にこれ
と平行に伸びる環状部とこの環状部にブッシュ4端面側
で接続する直角部とを有する断面略L字状の支持リング
24と、この支持リング24にその内面を接着したゴム材と
からなり、このゴム材の外面は、支持リング24の環状部
外方で、かつ直角部と反対側の下向き湾曲部25と、この
湾曲部25から支持リング24の直角部頂部方向に向かう円
錐部26と、支持リング24の直角部のブッシュ4側に接着
された尖状シールリップ部28と、この尖状シールリップ
部28と円錐部26とを接続する外壁面27および外周面29
と、尖状シールリップ部28から支持リング24の直角部内
径方向に伸びる内周面30とから構成され、前記シール主
体20は、尖状シールリップ部28の尖状に当接したブッシ
ュ4端面11と、下向き湾曲部25と、円錐部26と外壁面27
とにわたって当接する圧縮された負荷リング21との間に
配置される。
前記構成により、シール主体の湾曲部25、円錐部26お
よび外壁面27に圧接した負荷リング21の荷重による変形
挙動によって、負荷リング21の圧縮圧力と剪断反力とを
同時にシール主体20の押付力として作用させて、シール
主体20を水平状態でスラスト方向に押動して尖状シール
リップ28をブッシュ端面11に押付け追従させる。
また、負荷リング21とシール主体20との嵌合面25,26,
27が完全な密着状態で、しかも、この密着位置関係は非
負荷状態から負荷状態においてほぼ同一としたので、こ
の嵌合面における相対滑りが防止されて負荷初期の荷重
低下もなくなり、シールストロークが長くなって、シー
ル主体はスラスト方向のガタに対して水平方向に追従
し、尖状シールリップはブッシュ端面に位置、角度変化
なく当接して土砂、泥水の侵入によるシール性の低下を
防止するのでシール寿命を大幅に向上する。
(実施例) 本発明の一実施例を図面を参照して詳述する。
第2図は履帯の連結部のカウンタボア18内に装着した
非負荷状態の履帯シール19を示し,シール主体20と該シ
ール主体の背面に嵌合した負荷リング21より構成してあ
る。
前記シール主体20は硬度Hs80〜100(本実施例ではHs9
0)の摺動特性の優れたウレタンゴム材の環状部材から
成り,軸方向に延びた軸方向フランジ部22と該フランジ
部の前端から放射方向に延びた放射方向フランジ部23を
有する環状部材の内径部に金属材から成る剛性の高い断
面略L字状の支持リング24を嵌着したうえ,前記軸方向
フランジ部22の外径後端部に湾曲面25と,これに延在し
て放射方向フランジ部23の背面に勾配θを40°〜60°
(本実施例では50°)の円錐面26及び外壁面27が形成さ
れている。そして前記放射方向フランジ部23の前面はブ
ッシュ端面11に押圧係合する尖状シールリップ28が形成
されていて,その外周面29とブッシュ端面11となす角度
(α1)を50°〜80°(本実施例では60°)とすると共
に,内周面30とブッシュ端面11となす角度(α2)を5
°〜25°(本実施例では15°)と形成してある。
次いで負荷リング21は前記シール主体20より硬度の低
いHs70〜80(本実施例ではHs70)のニトリルゴム材ら成
り,上記シール主体20の背面にあって,カウンタボア18
内の外径隅部に係合した基部31,該基部と凹部32を介し
て一体形成されて,前記シール主体の背面の湾曲面25及
び,これに延在した円錐面26に嵌合した押え部33を備え
た非負荷状態で断面略鼓状の環状部材となっている。な
お、上記負荷リングの押え部33によるシール主体の背面
との嵌合においては非負荷状態でも隙間が生じないよう
に密着すると共に、特に湾曲面25においては隙間からの
潤滑オイルの侵入によって滑りが生じて負荷初期の荷重
低下をまねくために密着を確実にしてある。また,円錐
面26の既述した角度θも両部材の相対滑りが生じないよ
うに設定されている。
第3図は上記したセット前である非負荷状態からセッ
トによる負荷状態の履帯シールを示し,負荷リング21は
図示の如く変形挙動してシール主体20の背面を押圧し、
それによって尖状シールリップ28はブッシュ端面11を強
く押圧して内外リンクの間隙34からカウンタボア18内を
通ってブッシュ4と軸ピン3の摺動面35に土砂,泥水が
侵入するのを防止し,また潤滑オイルの流出を防止する
ようになっている。
かかる負荷状態における負荷リング21の変形挙動は押
え部33とシール主体背面の湾曲面25及び円錐面26との密
着嵌合を非負荷時の状態を維持して相対位置が変化しな
いようになっている。
そして,このような負荷リング21の変形によって押え
部33はシール主体背面の外壁面27まで押圧するようにな
ると共に,非負荷状態時で既述した如く嵌合面への潤滑
オイルの侵入防止は負荷状態になっても同様であって,
それによって,第4図の(a)線で示すように荷重線図
は直線となりシール作用が始まる最低荷重からのシール
ストローク(S2)が長くなって,リンクとブッシュ端面
間の相対位置が大きくなっても尖状シールリップ28が追
従してシール性を保障することを意味する。これに反し
隙間があって潤滑オイルが侵入するとなれば,そのオイ
ル侵入による滑りと、押圧ロスにより図示(b)線にな
ってシールストローク(S1)が短くなり追従性が劣るこ
とになる。
次いで負荷リング21のシール主体20への押圧作用を第
5図により説明すると,圧縮反力(V)は(a)図に示
すように、シール主体背面の円錐面26に対し直角(L
1線)に作用し,シール主体20は仮想影線位置から実線
位置に変位する。また同時に作用する剪断反力(H)は
(b)図に示すように円錐面26に沿って外径方向で,か
つ,(L1)線に対し直角に作用し,シール主体20は仮想
影線位置から実線位置に変位する。勿論これらの変位は
反力による仮想影変位であって作用方向と作用の大きさ
を示したものである。
上記圧縮反力(V)と剪断反力(H)は同時に作用し
て,その複合作用は(C)図に示すように尖状シールリ
ップ28に押付力(F)として,圧縮反力の分力(Vsin
θ)と剪断反力の分力(Hcosθ)をプラスしたものが作
用する。即ち,F=Vsinθ+Hcosθとなり,この押圧力
(F)は軸線と平行な水平線(L2)に沿って直線に作用
し,この作用はスラスト方向のガタによるリンク2とブ
ッシュ端面11との相対位置の変化に対しても押圧位置が
変ったり,リップ角度(α2)が変化することなく水平
方向に追従する。
(発明の効果) 本発明は以上詳述したように、本発明に係る履帯シー
ルは、第1にシールストロークが長くなって、ストロー
クに対する面圧の変化を減少させたので追従性が向上
し、従ってシール性も向上する。
また、シール主体はスラスト方向のガタに対して水平
方向に追従し、尖状シールリップはブッシュ端面に位
置、角度変化なく当接して土砂、泥水の侵入によるシー
ル性の低下を防止するのでシール寿命を大幅に向上す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は無限軌道履帯の一部を示す斜視図,第2図乃至
第5図は本発明に係る履帯シールの一実施例であって,
第2図はセット前の非負荷状態を示す断面図,第3図は
セットによる負荷状態を示す同断面,第4図は履帯シー
ルの荷重−たわみ線図,第5図は負荷リングの変形挙動
による押付力の形態を示す作用図,第6図及び第7図は
従来の履帯シールの一例を示す断面図である。 7,13,19…履帯シール 8,14,20…シール主体 9,15,21…負荷リング 10,16,28…尖状シールリップ 11…ブッシュ端面、18…カウンタボア 22…軸方向フランジ部 23…放射方向フランジ部 24…支持リング、25…湾曲面 26…円錐面、27…外壁面 31…基部、32…凹部 33…押え部、35…摺動面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸ピン3端部を固定した一方のリンク2凹
    部と他方のリンク2に端部を固着したブッシュ4よりな
    る環状のカウンタボア18内にゴム材からなるシール主体
    20と、該シール主体20より硬度の低いゴム材からなり、
    前記シール主体20の背面に嵌合して押付力を付与する負
    荷リング21とからなる履帯シールにおいて、前記シール
    主体20は、軸ピン3外方にこれと平行に伸びる環状部と
    この環状部にブッシュ4端面側で接続する直角部とを有
    する断面略L字状の支持リング24と、この支持リング24
    にその内面を接着したゴム材とからなり、このゴム材の
    外面は、支持リング24の環状部外方で、かつ直角部と反
    対側の下向き湾曲部25と、この湾曲部25から支持リング
    24の直角部頂部方向に向かう円錐部26と、支持リング24
    の直角部のブッシュ4側に接着された尖状シールリップ
    部28と、この尖状シールリップ部28と円錐部26とを接続
    する外壁面27および外周面29と、尖状シールリップ部28
    から支持リング24の直角部内径方向に伸びる内周面30と
    から構成され、前記シール主体20は、尖状シールリップ
    部28の尖状に当接したブッシュ4端面11と、下向き湾曲
    部25と、円錐部26と外壁面27とにわたって当接する圧縮
    された負荷リング21との間に配置されることを特徴とす
    る履帯シール。
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