JPH08125242A - 永久電流スイッチ - Google Patents
永久電流スイッチInfo
- Publication number
- JPH08125242A JPH08125242A JP6255123A JP25512394A JPH08125242A JP H08125242 A JPH08125242 A JP H08125242A JP 6255123 A JP6255123 A JP 6255123A JP 25512394 A JP25512394 A JP 25512394A JP H08125242 A JPH08125242 A JP H08125242A
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- Japan
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- current switch
- frp
- wire
- winding
- superconducting wire
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- Containers, Films, And Cooling For Superconductive Devices (AREA)
Abstract
流スイッチを提供すること。 【構成】 金属製円筒1の両端にFRP円筒3、4を嵌
着する。巻き始め部4及び口出し部3のFRP外周に螺
旋溝を設け、2の螺旋溝に導体9を納める。導体9は、
銅の角線9aに溝部を形成し、超伝導線9bをハンダで
埋め込む。導体9の表面は絶縁をせず、直接冷媒に接す
るようにする。 【効果】 本発明によれば、超伝導線について「冷却」
と「固定」の両方について、性能を向上させることがで
きるので、クエンチしにくい永久電流スイッチを得るこ
とができる。
Description
れる熱式永久電流スイッチに関する。
ために永久電流スイッチが用いられる。その代表的なも
のは特願平3ー241689に示されるような構造のもので、巻
枠に銅・ニッケル合金をマトリクスとする超伝導線を巻
き線し、ヒーターによりスイッチ動作をさせるものであ
る。
ッケル合金を使用した超伝導線の問題点は、通常の銅マ
トリクス超伝導線より許容電流が少ないことと、安定性
が悪いことである。これは常伝導になった時高い抵抗を
持つという必要性のためやむを得ない面もあるが、この
特性が永久電流スイッチになると更に顕著に現れる。
きる電流が低い上に非常に不安定なため、時には、クエ
ンチ(常伝導転移)が起こるという問題があり、この点
の改善のために様々な提案がなされて来た。
永久電流スイッチでは使用できる電流値(上限値)が低
い。大略、使用している超伝導線(巻枠に巻いていない
状態で)のクエンチ電流の50〜60%が限度である。
でもクエンチが起こる事があった。この原因が従来は解
明されていなかったため、有効な解決策がなかったわけ
であるが、最近の我々の研究により、これらの問題がほ
ぼ次のような原因によることが明らかになった。
出し部などでは、超伝導線のフィラメント間を渡る電流
のため常にわずかな発熱があり、この発熱により超伝導
線の温度が上昇し、許容値を越えた場合クエンチが起こ
る。
が抑えられているが、張力が緩んだ部分があると、その
部分は電磁力により僅かに動く。このとき摩擦による発
熱が起こり、温度上昇が許容値を越えるとクエンチがお
こる。
を解決するために、超伝導線の「冷却」と「固定」の両
方について、大幅に向上させた構造を提案したものであ
り、通常の運転中、クエンチの起こらない永久電流スイ
ッチを提供することを目的とする。
チは、ステンレス鋼等の金属製の円筒の両端部にFRP
で形成された円筒を嵌着したものを超伝導線の巻枠とし
て使用することを特徴とする。
の強化繊維がアラミド繊維であることを特徴とする。
レス鋼等の金属製の円筒の両端部にセラミックで形成さ
れた円筒を嵌着したものを超伝導線の巻枠として使用す
ることを特徴とする。
属製の円筒の両端部に嵌着されたFRPで形成された二
つの円筒のうちの一方の円筒に形成された螺旋溝に口出
し線を埋め込み、該口出し線の表面を露出させたことを
特徴とする。
出し線を銅製の角線に形成された溝部に埋め込み、これ
を前記FRPで形成された二つの円筒のうちの一方の円
筒に形成された螺旋溝に埋め込むように構成したことを
特徴とする。
製の角線に形成された溝部に、前記口出し線と共に銅マ
トリクスの超電導線を埋め込むように構成したことをを
特徴とする。
線の巻き始め部の端部を、前記金属製の円筒の両端部に
嵌着されたFRPで形成された二つの円筒のうちの他方
の円筒に植設された銅製のピンにハンダにより固定した
ことを特徴とする。
線の巻き始め部の巻線を、前記金属製の円筒の両端部に
嵌着されたFRPで形成された二つの円筒のうちの他方
の円筒に形成された螺旋溝に埋め込むように構成したこ
とを特徴とする。
線の巻き始め部の巻線を、銅製の角線に形成された溝部
に埋め込み、これを前記金属製の円筒の両端部に嵌着さ
れたFRPで形成された二つの円筒のうちの他方の円筒
に形成された螺旋溝に埋め込むように構成したことを特
徴とする。
属製の円筒の両端部に嵌着されたFRPで形成された二
つの円筒の外径を、超伝導線の巻き線部の外径より大き
くしておき、前記FRPで形成された二つの円筒の外周
を利用して前記超伝導線の巻き線部を包囲する保護カバ
ーを設けたことを特徴とする。
冷却効果を向上させるために、巻き始め部、口出し線部
等の発熱部を永久電流スイッチの外周部に設け、常に冷
媒に接触しているようにする。このとき、電気絶縁を保
つ必要があるため、この部分の巻枠は絶縁物であるほう
が良い。
縁物に溝を設け、溝に超伝導線を埋め込み、一部を露出
させる。この場合は素線絶縁をせずに直接導線と冷媒を
接触させることができる。
を強化する手段として、巻き線時の張力を冷却時にも保
つように、巻枠の材料を、超伝導線に近い収縮率のもの
を選定する。
材料である。また、絶縁物ではFRPで繊維配向を適正
に選ぶことにより超伝導線に近い熱収縮率の材料が得ら
れる。
物に植設したピンにハンダづけを行う事が有効である。
は、巻き線時の張力に耐える強度を有し、冷却時の収縮
率が超伝導線に近い特性を利用するためで、ステンレス
鋼、銅及び銅合金などが適しているがその他の金属でも
良い。
の絶縁性を利用してここに巻き始め部と、口出し部を巻
き付ける。
いために超伝導線に近い方が良い。一般に、FRP等の
絶縁物の熱収縮率は超伝導線の2倍以上であるが、カー
ボン繊維、アルミナ繊維等のFRPでは繊維配向を適正
に選ぶと、繊維方向について超伝導線に近い収縮率が得
られる。
RPは超伝導線より小さい収縮率が得られる。これを利
用すると、冷却時に張力が増加する効果が期待できる。
どの材料を使用した場合も同じである。
の外周に巻き付けるとき、通常は線間の絶縁のために素
線絶縁を施すので、冷却が阻害される。そこでFRPに
螺旋状の溝を設け、その溝に導体を埋め込む構造にする
と、溝が絶縁距離を保つので素線絶縁が不要になり、導
体表面を露出させることができる。
で冷却効果が非常に大きい。
積が確保できない事があるが、このときは、銅線に溝を
設けその中に超伝導線を埋め込んだものをFRPの溝に
埋め込むようにする。これにより銅線の太さに相当する
冷却面積が確保できる。
良い。
が加わり、永久電流スイッチが完成した後もその張力を
保っていなければならない重要な部分であるが、従来の
ピンどめ方式等では、材料のクリープ等のために時とし
て緩みが生じる事があった。このような緩みが生じた場
合超伝導線が動かないように、超伝導線を銅などのピン
にハンダで固定しておくことは有効である。
中に超伝導線を埋め込むことは、線を固定する上で効果
がある。
し、その中に超伝導線を埋め込み、これをFRPの溝に
埋め込む事にすると、固定と冷却の両方に効果がある。
する。
の一実施例の断面が示されている。同図において、ステ
ンレス鋼の円筒1の外周に電気絶縁2を施し、その両端
にFRPの円筒3、4が嵌着されている。これを巻枠と
してヒーター線5及び超伝導線8を巻回し、永久電流ス
イッチを構成する。ここで巻枠に金属を使用するのは、
巻き線時の張力に耐える強度を有し、冷却時の収縮率が
超伝導線に近い特性を利用するためで、ステンレス鋼、
銅及び銅合金などが適しているがその他の金属でも良
い。
し、この絶縁性を利用してここに巻き始め部と、口出し
部を巻き付ける。
いために超伝導線に近い方が良い。一般に、FRP等の
絶縁物の熱収縮率は超伝導線の2倍以上であるが、カー
ボン繊維、アルミナ繊維等のFRPでは繊維配向を適正
に選ぶと、繊維方向について超伝導線に近い収縮率が得
られる。
RPは超伝導線より小さい収縮率が得られる。これを利
用すると、冷却時に張力が増加する効果が期待できる。
どの材料を使用した場合も同じである。
けてあり、この溝に沿って超伝導線を巻き付けている。
巻始め部をこのような構造にすると、溝が絶縁距離を保
つので素線絶縁が不要になり、導体表面を露出させるこ
とができる。したがって、超伝導線が直接冷媒に接する
ので、冷却効果を向上させることができる。
のピン6に超伝導線7を引っかける。ピン6と超伝導線
7は、ハンダで固定する。巻き始め部は、巻き線時最初
に張力が加わり、永久電流スイッチが完成した後もその
張力を保っていなければならない重要な部分であるが、
従来のピンどめ方式等では、材料のクリープ等のために
時として緩みが生じる事があった。
かないように、超伝導線を銅などのピンにハンダで固定
しておくことは有効である。
に示すように巻終わり、即ち口出し部も、巻き始め部と
同じくFRP3に螺旋溝を設け、口出し線9をその中に
おさめている。
面を図3に、それぞれ示す。銅の角線9aに溝部を形成
し、その溝部の中に超伝導線9bを埋め込み、ハンダで
固定する。角線9aは螺旋溝にしっくり嵌まる寸法と
し、接着により溝に固定する。
うに絶縁しない。
9aの太さに相当する冷却面積を確保できると共に、口
出し部の「固定」と「冷却」の両方の効果を上げること
ができる。尚、銅線は角線の方が構内の安定がよい。
超伝導線9cを超伝導線9bと一緒に埋め込むことは、
接続抵抗を減らし、発熱を低減する効果がある。
FRPの溝の中に超伝導線を埋め込むことは、線を固定
する上で効果がある。
し、その中に超伝導線を埋め込み、これをFRPの溝に
埋め込む事にすると、固定と冷却の両方に効果がある。
いて実用上巻き線部を保護する必要がある場合がある。
このときはFRP3、4の外径を同じにして、巻き線部
8より若干大きくすると、円筒状の保護カバー10を取
りつけるのに好適となる。
電流スイッチの巻き線部を特に、製造段階で損傷するの
を防止できると共に、保護カバーをAl、Cu等の導電
体で形成することにより変動磁場に対するシールド効果
が得られる。
伝導線の「冷却」と「固定」の両方について、向上させ
ることができるのでクエンチしにくい永久電流スイッチ
を得ることができる。
造を示す断面図である。
す外観図である。
ある。
示す外観図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 ステンレス鋼等の金属製の円筒の両端部
にFRPで形成された円筒を嵌着したものを超伝導線の
巻枠として使用することを特徴とする永久電流スイッ
チ。 - 【請求項2】 FRPの強化繊維がアラミド繊維である
ことを特徴とする請求項1に記載の永久電流スイッチ。 - 【請求項3】 ステンレス鋼等の金属製の円筒の両端部
にセラミックで形成された円筒を嵌着したものを超伝導
線の巻枠として使用することを特徴とする永久電流スイ
ッチ。 - 【請求項4】 前記金属製の円筒の両端部に嵌着された
FRPで形成された二つの円筒のうちの一方の円筒に形
成された螺旋溝に口出し線を埋め込み、該口出し線の表
面を露出させたことを特徴とする請求項1乃至3のいず
れかに記載の永久電流スイッチ。 - 【請求項5】 前記口出し線を銅製の角線に形成された
溝部に埋め込み、これを前記FRPで形成された二つの
円筒のうちの一方の円筒に形成された螺旋溝に埋め込む
ように構成したことを特徴とする請求項1乃至3のいず
れかに記載の永久電流スイッチ。 - 【請求項6】 前記銅製の角線に形成された溝部に、前
記口出し線と共に銅マトリクスの超電導線を埋め込むよ
うに構成したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
かに記載の永久電流スイッチ。 - 【請求項7】 超伝導線の巻き始め部の端部を、前記金
属製の円筒の両端部に嵌着されたFRPで形成された二
つの円筒のうちの他方の円筒に植設された銅製のピンに
ハンダにより固定したことを特徴とする請求項1乃至6
のいずれかに記載の永久電流スイッチ。 - 【請求項8】 超伝導線の巻き始め部の巻線を、前記金
属製の円筒の両端部に嵌着されたFRPで形成された二
つの円筒のうちの他方の円筒に形成された螺旋溝に埋め
込むように構成したことを特徴とする請求項1乃至7の
いずらかに記載の永久電流スイッチ。 - 【請求項9】 超伝導線の巻き始め部の巻線を、銅製の
角線に形成された溝部に埋め込み、これを前記金属製の
円筒の両端部に嵌着されたFRPで形成された二つの円
筒のうちの他方の円筒に形成された螺旋溝に埋め込むよ
うに構成したことを特徴とする請求項1乃至7のいずれ
かに記載の永久電流スイッチ。 - 【請求項10】 前記金属製の円筒の両端部に嵌着され
たFRPで形成された二つの円筒の外径を、超伝導線の
巻き線部の外径より大きくしておき、前記FRPで形成
された二つの円筒の外周を利用して前記超伝導線の巻き
線部を包囲する保護カバーを設けたことを特徴とする請
求項1乃至9にいずれかに記載の永久電流スイッチ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25512394A JP3765040B2 (ja) | 1994-10-20 | 1994-10-20 | 永久電流スイッチ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25512394A JP3765040B2 (ja) | 1994-10-20 | 1994-10-20 | 永久電流スイッチ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08125242A true JPH08125242A (ja) | 1996-05-17 |
JP3765040B2 JP3765040B2 (ja) | 2006-04-12 |
Family
ID=17274416
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25512394A Expired - Lifetime JP3765040B2 (ja) | 1994-10-20 | 1994-10-20 | 永久電流スイッチ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3765040B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100521573B1 (ko) * | 2002-07-24 | 2005-10-17 | 연세대학교 | 초전도자석용 보빈 |
JP2007311471A (ja) * | 2006-05-17 | 2007-11-29 | Mitsubishi Electric Corp | 超電導磁石装置 |
JP2008140900A (ja) * | 2006-11-30 | 2008-06-19 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 超電導コイル |
JP2014192490A (ja) * | 2013-03-28 | 2014-10-06 | Kobe Steel Ltd | 永久電流スイッチ及びこれを備える超電導装置 |
-
1994
- 1994-10-20 JP JP25512394A patent/JP3765040B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100521573B1 (ko) * | 2002-07-24 | 2005-10-17 | 연세대학교 | 초전도자석용 보빈 |
JP2007311471A (ja) * | 2006-05-17 | 2007-11-29 | Mitsubishi Electric Corp | 超電導磁石装置 |
JP2008140900A (ja) * | 2006-11-30 | 2008-06-19 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 超電導コイル |
JP2014192490A (ja) * | 2013-03-28 | 2014-10-06 | Kobe Steel Ltd | 永久電流スイッチ及びこれを備える超電導装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3765040B2 (ja) | 2006-04-12 |
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