JPH08124757A - ガス絶縁変圧器 - Google Patents
ガス絶縁変圧器Info
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- JPH08124757A JPH08124757A JP6265663A JP26566394A JPH08124757A JP H08124757 A JPH08124757 A JP H08124757A JP 6265663 A JP6265663 A JP 6265663A JP 26566394 A JP26566394 A JP 26566394A JP H08124757 A JPH08124757 A JP H08124757A
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- gas
- insulating
- winding
- sections
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 送ガス装置の容量を大きくすることなく、大
量の絶縁ガスを巻線内に流すことができ、冷却効率が高
く、信頼性の高い、小型のガス絶縁変圧器を提供する。 【構成】 複数のセクション1,1,…からなる巻線1
00の半径方向内外に、絶縁筒2a,2bが配置され、
隣接するセクション1,1,…間に、絶縁ガスを流すの
に十分な間隙4,4,…がそれぞれ形成されている。ま
た、ガス止めカラー5,5,…における絶縁筒2aとの
接続部分に、隙間13が設けられている。これにより、
ガス供給口15から供給される絶縁ガスは、ガス流10
となり、その大半は間隙16b,16b,…を通って巻
線100の半径方向に流れるが、一部は、間隙4,4,
…を通って上方に流れる。
量の絶縁ガスを巻線内に流すことができ、冷却効率が高
く、信頼性の高い、小型のガス絶縁変圧器を提供する。 【構成】 複数のセクション1,1,…からなる巻線1
00の半径方向内外に、絶縁筒2a,2bが配置され、
隣接するセクション1,1,…間に、絶縁ガスを流すの
に十分な間隙4,4,…がそれぞれ形成されている。ま
た、ガス止めカラー5,5,…における絶縁筒2aとの
接続部分に、隙間13が設けられている。これにより、
ガス供給口15から供給される絶縁ガスは、ガス流10
となり、その大半は間隙16b,16b,…を通って巻
線100の半径方向に流れるが、一部は、間隙4,4,
…を通って上方に流れる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、巻線間または巻線内部
に冷却用のガス流路を持つガス絶縁変圧器に関わるもの
である。
に冷却用のガス流路を持つガス絶縁変圧器に関わるもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、防災上の理由から油絶縁変圧器に
代わる変圧器として、不燃性絶縁ガスを絶縁媒体とした
ガス絶縁変圧器が注目されている。ガス絶縁変圧器の巻
線にはいろいろな構成があるが、その一つに絶縁ガスで
冷却と絶縁の両方を行わせるドライタイプのものがあ
る。このドライタイプのガス絶縁変圧器は、液体の冷却
媒体と組み合わせて構成するセミプールタイプやスプレ
ータイプ並びに冷却と絶縁を別々に行うセパレートタイ
プのガス絶縁変圧器に比べ、高価な液体の冷却媒体を使
用しないため構成が簡単になり、安価で信頼性の高い変
圧器が製作でき、高電圧大容量の変圧器にも適用でき
る。
代わる変圧器として、不燃性絶縁ガスを絶縁媒体とした
ガス絶縁変圧器が注目されている。ガス絶縁変圧器の巻
線にはいろいろな構成があるが、その一つに絶縁ガスで
冷却と絶縁の両方を行わせるドライタイプのものがあ
る。このドライタイプのガス絶縁変圧器は、液体の冷却
媒体と組み合わせて構成するセミプールタイプやスプレ
ータイプ並びに冷却と絶縁を別々に行うセパレートタイ
プのガス絶縁変圧器に比べ、高価な液体の冷却媒体を使
用しないため構成が簡単になり、安価で信頼性の高い変
圧器が製作でき、高電圧大容量の変圧器にも適用でき
る。
【0003】このドライタイプのガス冷却式ガス絶縁変
圧器は、従来の油絶縁変圧器とほぼ同じ構成であって、
銅製のワイヤーに高分子フイルムを重ねて巻いた素線を
用いたものであり、冷却および絶縁用媒体を絶縁油から
絶縁ガスに変えたものである。
圧器は、従来の油絶縁変圧器とほぼ同じ構成であって、
銅製のワイヤーに高分子フイルムを重ねて巻いた素線を
用いたものであり、冷却および絶縁用媒体を絶縁油から
絶縁ガスに変えたものである。
【0004】しかしながら、このように、冷却及び絶縁
用媒体を絶縁油から絶縁ガスに変更するためには、絶縁
ガスの冷却用流量を絶縁油の冷却用流量に比べて各段に
増大させる必要がある。すなわち、絶縁ガスは絶縁油に
比べ熱容量が小さいため、同じ電圧電流容量の変圧器を
構成する場合には、絶縁油に比べ単位時間当たり大量な
ガスを循環させなければ、巻線で発生する損失による熱
を冷却することができない。そのため、従来、以下に示
すような冷却方式が採用されている。
用媒体を絶縁油から絶縁ガスに変更するためには、絶縁
ガスの冷却用流量を絶縁油の冷却用流量に比べて各段に
増大させる必要がある。すなわち、絶縁ガスは絶縁油に
比べ熱容量が小さいため、同じ電圧電流容量の変圧器を
構成する場合には、絶縁油に比べ単位時間当たり大量な
ガスを循環させなければ、巻線で発生する損失による熱
を冷却することができない。そのため、従来、以下に示
すような冷却方式が採用されている。
【0005】まず、図9に、巻線のビルド(半径方向の
厚さ寸法)が小さい場合採用される冷却方式のガス絶縁
変圧器を示す。この冷却方式は、巻線の内周面と外周面
とに沿ってガスを大量に流す方式であり、一般的にダク
トフロー方式と呼ばれている。すなわち、図9に示すよ
うに、複数のセクション1,1,…からなる巻線100
の半径方向内外には、絶縁筒2a,2bがそれぞれ配置
され、この内外の絶縁筒2a,2bと巻線100との間
に冷却ダクト3a,3bがそれぞれ形成されている。
厚さ寸法)が小さい場合採用される冷却方式のガス絶縁
変圧器を示す。この冷却方式は、巻線の内周面と外周面
とに沿ってガスを大量に流す方式であり、一般的にダク
トフロー方式と呼ばれている。すなわち、図9に示すよ
うに、複数のセクション1,1,…からなる巻線100
の半径方向内外には、絶縁筒2a,2bがそれぞれ配置
され、この内外の絶縁筒2a,2bと巻線100との間
に冷却ダクト3a,3bがそれぞれ形成されている。
【0006】このように構成されたガス絶縁変圧器にお
いて、巻線100で発生した熱量は、絶縁ガスのガス流
10によって奪われる。すなわち、巻線100の内外に
形成された冷却ダクト3a,3bの下部に供給されたガ
スが、巻線100の内周面と外周面に沿って流れるガス
流10となり、このガス流10によって、巻線100の
内周面と外周面との熱が奪われ、この部分の冷却が行わ
れる。そして、このように巻線100の内周面と外周面
とが冷却される結果、この部分のガスの温度に対して巻
線100のビルド方向に温度勾配が生じ、巻線100の
ビルド中央部分で発生した熱量はビルド方向に伝達され
る。
いて、巻線100で発生した熱量は、絶縁ガスのガス流
10によって奪われる。すなわち、巻線100の内外に
形成された冷却ダクト3a,3bの下部に供給されたガ
スが、巻線100の内周面と外周面に沿って流れるガス
流10となり、このガス流10によって、巻線100の
内周面と外周面との熱が奪われ、この部分の冷却が行わ
れる。そして、このように巻線100の内周面と外周面
とが冷却される結果、この部分のガスの温度に対して巻
線100のビルド方向に温度勾配が生じ、巻線100の
ビルド中央部分で発生した熱量はビルド方向に伝達され
る。
【0007】ところで、以上のように、巻線100のビ
ルド方向に温度勾配が生じると、巻線100のビルド中
央部分の温度が高くなる。この巻線100のビルドが小
さい場合には、巻線100のビルド中央部分の温度が絶
縁物の耐熱温度を越えることがないので問題とならな
い。しかし、巻線100のビルドが大きくなると、ビル
ド中央部分の温度が絶縁物の耐熱温度を越える可能性が
出てくる。
ルド方向に温度勾配が生じると、巻線100のビルド中
央部分の温度が高くなる。この巻線100のビルドが小
さい場合には、巻線100のビルド中央部分の温度が絶
縁物の耐熱温度を越えることがないので問題とならな
い。しかし、巻線100のビルドが大きくなると、ビル
ド中央部分の温度が絶縁物の耐熱温度を越える可能性が
出てくる。
【0008】そのため、巻線100のビルドが、以上の
ようなダクトフロー方式で耐熱温度に問題が生じるほど
大きい場合には、図10に示すような冷却方式が採用さ
れる。すなわち、図10に示すように、図9と同様に、
複数のセクション1,1,…からなる巻線100の半径
方向内外には、絶縁筒2a,2bがそれぞれ配置され、
この内外の絶縁筒2a,2bと巻線100との間に冷却
ダクト3a,3bがそれぞれ形成されている。また、巻
線100の隣接するセクション1,1,…間には、絶縁
ガスを流すのに十分な間隙4,4,…がそれぞれ形成さ
れ、ある一定数のセクション1,1,…毎の間隙4,
4,…にガス止めカラー5が取り付けられている。
ようなダクトフロー方式で耐熱温度に問題が生じるほど
大きい場合には、図10に示すような冷却方式が採用さ
れる。すなわち、図10に示すように、図9と同様に、
複数のセクション1,1,…からなる巻線100の半径
方向内外には、絶縁筒2a,2bがそれぞれ配置され、
この内外の絶縁筒2a,2bと巻線100との間に冷却
ダクト3a,3bがそれぞれ形成されている。また、巻
線100の隣接するセクション1,1,…間には、絶縁
ガスを流すのに十分な間隙4,4,…がそれぞれ形成さ
れ、ある一定数のセクション1,1,…毎の間隙4,
4,…にガス止めカラー5が取り付けられている。
【0009】また、図中18,18,…は、内外の絶縁
筒2a,2bと巻線100との間に配置されて各部の間
隔を保持するダクトピースであり、絶縁筒2a,2bの
それぞれに一定の間隔で取り付けられている。このダク
トピース18,18,…において、上記セクション1,
1,…間の間隙4,4,…部分には、各セクション1,
1,…を絶縁するための図示しないキースペーサが取付
けられている。
筒2a,2bと巻線100との間に配置されて各部の間
隔を保持するダクトピースであり、絶縁筒2a,2bの
それぞれに一定の間隔で取り付けられている。このダク
トピース18,18,…において、上記セクション1,
1,…間の間隙4,4,…部分には、各セクション1,
1,…を絶縁するための図示しないキースペーサが取付
けられている。
【0010】このように構成された図10のガス絶縁変
圧器においては、巻線100の内外に形成された冷却ダ
クト3a,3bと、セクション1,1,…間の間隙4,
4,…中に、ガス流10が流れる。これとともに、ガス
止めカラー5によってガス流10の流れが逆転すること
により、巻線100全体としてジグザグにガス流100
が流れることとなる。そのため、巻線100で発生した
熱量は、巻線100の内周面と外周面とから奪われると
ともに、セクション1,1,…の軸方向両側の表面から
奪われる。従って、巻線100のセクション1,1,…
の表面全体が冷却されることとなる。すなわち、この図
10に示す冷却方式によれば、図9の冷却方式とは異な
り、巻線100のビルド中央部分を冷却することができ
るため、巻線100のビルド中央部分の温度が絶縁物の
耐熱温度を越えない構造にすることが可能である。
圧器においては、巻線100の内外に形成された冷却ダ
クト3a,3bと、セクション1,1,…間の間隙4,
4,…中に、ガス流10が流れる。これとともに、ガス
止めカラー5によってガス流10の流れが逆転すること
により、巻線100全体としてジグザグにガス流100
が流れることとなる。そのため、巻線100で発生した
熱量は、巻線100の内周面と外周面とから奪われると
ともに、セクション1,1,…の軸方向両側の表面から
奪われる。従って、巻線100のセクション1,1,…
の表面全体が冷却されることとなる。すなわち、この図
10に示す冷却方式によれば、図9の冷却方式とは異な
り、巻線100のビルド中央部分を冷却することができ
るため、巻線100のビルド中央部分の温度が絶縁物の
耐熱温度を越えない構造にすることが可能である。
【0011】また、図11は、図9及び図10に示すよ
うな従来のガス絶縁変圧器の全体を示す図である。この
図において、絶縁ガスが充填されたタンク6内には、上
述した巻線100及び絶縁筒2a,2bからなるコイル
7が収納され、変圧器本体が構成されている。ここで、
図中8はバッフルであり、巻線100の外側に圧力差保
持用に設けられている。更に、このタンク6の外部に
は、冷却器9と送ガス装置11とが配置され、ガス配管
12を介してタンク6内と連通して、ガス循環系が構成
されている。
うな従来のガス絶縁変圧器の全体を示す図である。この
図において、絶縁ガスが充填されたタンク6内には、上
述した巻線100及び絶縁筒2a,2bからなるコイル
7が収納され、変圧器本体が構成されている。ここで、
図中8はバッフルであり、巻線100の外側に圧力差保
持用に設けられている。更に、このタンク6の外部に
は、冷却器9と送ガス装置11とが配置され、ガス配管
12を介してタンク6内と連通して、ガス循環系が構成
されている。
【0012】このような図11に示すガス循環系におい
ては、以下のようにしてガス絶縁変圧器の冷却が行われ
る。すなわち、冷却器9によって冷却された絶縁ガスを
送ガス装置11によってタンク6内に供給し、巻線10
0部分を冷却した後、この絶縁ガスを回収して冷却器9
によって再び冷却するという冷却サイクルを繰り返すこ
とにより、ガス絶縁変圧器の連続的な冷却を行う。
ては、以下のようにしてガス絶縁変圧器の冷却が行われ
る。すなわち、冷却器9によって冷却された絶縁ガスを
送ガス装置11によってタンク6内に供給し、巻線10
0部分を冷却した後、この絶縁ガスを回収して冷却器9
によって再び冷却するという冷却サイクルを繰り返すこ
とにより、ガス絶縁変圧器の連続的な冷却を行う。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図10
に示すような従来の冷却方式によるガス絶縁変圧器に
は、以下のような問題点がある。すなわち、図10に示
すように、巻線100全体としてガス流10をジグザグ
に流した場合、セクション1,1,…の表面全体を冷却
することができる反面、ガス流路の全長が長くなり、ガ
ス流の圧力損失が大きくなる。そのため、図11に示す
ガス循環系において、巻線100を十分に冷却できるよ
うに大量のガスを循環するためには、この圧力損失に対
応できるようなヘッド圧力の高い送ガス装置11が必要
となる。更に、図11に示すガス循環系において、巻線
100部分における圧力損失が大きい場合には、巻線1
00の外側で圧力差を保つバッフル8に大きな圧力が加
わることとなる。この場合には、バッフル8の機械的強
度を十分に確保する必要があるため、部品が多くなり、
組み立て時間の増加及びコストの増大につながってい
た。しかも、ヘッド圧力の高い送ガス装置11は、ヘッ
ド圧力の増加に伴って大型化・高価格化する。したがっ
て、高いヘッド圧力を持つ送ガス装置11を用いること
により、ガス絶縁変圧器全体が大型化・高価格化してし
まうこととなる。
に示すような従来の冷却方式によるガス絶縁変圧器に
は、以下のような問題点がある。すなわち、図10に示
すように、巻線100全体としてガス流10をジグザグ
に流した場合、セクション1,1,…の表面全体を冷却
することができる反面、ガス流路の全長が長くなり、ガ
ス流の圧力損失が大きくなる。そのため、図11に示す
ガス循環系において、巻線100を十分に冷却できるよ
うに大量のガスを循環するためには、この圧力損失に対
応できるようなヘッド圧力の高い送ガス装置11が必要
となる。更に、図11に示すガス循環系において、巻線
100部分における圧力損失が大きい場合には、巻線1
00の外側で圧力差を保つバッフル8に大きな圧力が加
わることとなる。この場合には、バッフル8の機械的強
度を十分に確保する必要があるため、部品が多くなり、
組み立て時間の増加及びコストの増大につながってい
た。しかも、ヘッド圧力の高い送ガス装置11は、ヘッ
ド圧力の増加に伴って大型化・高価格化する。したがっ
て、高いヘッド圧力を持つ送ガス装置11を用いること
により、ガス絶縁変圧器全体が大型化・高価格化してし
まうこととなる。
【0014】本発明は、以上のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたものであり、その目的は、
巻線のビルドが大きい場合であっても圧力損失を低くす
ることが可能であり、また、送ガス装置の容量を増大さ
せることなく大量のガスを巻線内に流すことができ、そ
れにより冷却効率が高く、かつ、信頼性の高いガス冷却
式のガス絶縁変圧器を提供することにある。
を解決するために提案されたものであり、その目的は、
巻線のビルドが大きい場合であっても圧力損失を低くす
ることが可能であり、また、送ガス装置の容量を増大さ
せることなく大量のガスを巻線内に流すことができ、そ
れにより冷却効率が高く、かつ、信頼性の高いガス冷却
式のガス絶縁変圧器を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明によ
るガス絶縁変圧器は、絶縁ガスを充填したタンク内部
に、鉄心とこの鉄心の軸方向周囲に複数のセクションを
積層する形で構成した巻線を配置し、前記セクション間
に前記巻線の幅方向に前記絶縁ガスを流す間隙を設けて
なるガス絶縁変圧器において、前記巻線の幅方向内外
に、第1及び第2の絶縁筒を各々配置し、その第1及び
第2の絶縁筒の各々と前記巻線との間に前記絶縁ガスを
流すダクトを形成し、前記複数のセクション間に所定の
間隔をおいて、前記セクションの幅より大であるガス止
めカラーを、隣接する前記セクションとの間に前記絶縁
ガスを流す間隙をおいて複数設け、このガス止めカラー
の幅方向の一端と前記第1及び第2の絶縁筒のうちのい
ずれか一方との間に、前記ダクトを形成し、前記複数の
ガス止めカラーのうちの少なくとも1個は、その幅方向
の他端と前記第1及び第2の絶縁筒のうちのいずれか一
方との間に、前記ダクトより幅が小である間隙を形成し
たことを特徴としている。
るガス絶縁変圧器は、絶縁ガスを充填したタンク内部
に、鉄心とこの鉄心の軸方向周囲に複数のセクションを
積層する形で構成した巻線を配置し、前記セクション間
に前記巻線の幅方向に前記絶縁ガスを流す間隙を設けて
なるガス絶縁変圧器において、前記巻線の幅方向内外
に、第1及び第2の絶縁筒を各々配置し、その第1及び
第2の絶縁筒の各々と前記巻線との間に前記絶縁ガスを
流すダクトを形成し、前記複数のセクション間に所定の
間隔をおいて、前記セクションの幅より大であるガス止
めカラーを、隣接する前記セクションとの間に前記絶縁
ガスを流す間隙をおいて複数設け、このガス止めカラー
の幅方向の一端と前記第1及び第2の絶縁筒のうちのい
ずれか一方との間に、前記ダクトを形成し、前記複数の
ガス止めカラーのうちの少なくとも1個は、その幅方向
の他端と前記第1及び第2の絶縁筒のうちのいずれか一
方との間に、前記ダクトより幅が小である間隙を形成し
たことを特徴としている。
【0016】請求項2記載の発明によるガス絶縁変圧器
は、請求項1記載の発明において、前記複数のガス止め
カラーのうち、前記タンク内に前記絶縁ガスを供給する
ガス供給口近傍に設けられた少なくとも1個のガス止め
カラーに、前記間隙を形成したことを特徴としている。
は、請求項1記載の発明において、前記複数のガス止め
カラーのうち、前記タンク内に前記絶縁ガスを供給する
ガス供給口近傍に設けられた少なくとも1個のガス止め
カラーに、前記間隙を形成したことを特徴としている。
【0017】請求項3記載の発明によるガス絶縁変圧器
は、絶縁ガスを充填したタンク内部に、鉄心とこの鉄心
の軸方向周囲に複数のセクションを積層する形で構成し
た巻線を配置し、前記セクション間に前記巻線の幅方向
に前記絶縁ガスを流す間隙を設けてなるガス絶縁変圧器
において、前記複数のセクション間に所定の間隔をおい
て、前記セクションの幅より大であるガス止めカラー
を、隣接する前記セクションとの間に前記絶縁ガスを流
す間隙をおいて複数設け、このガス止めカラーの上下方
向に複数の貫通孔を設けたことを特徴としている。
は、絶縁ガスを充填したタンク内部に、鉄心とこの鉄心
の軸方向周囲に複数のセクションを積層する形で構成し
た巻線を配置し、前記セクション間に前記巻線の幅方向
に前記絶縁ガスを流す間隙を設けてなるガス絶縁変圧器
において、前記複数のセクション間に所定の間隔をおい
て、前記セクションの幅より大であるガス止めカラー
を、隣接する前記セクションとの間に前記絶縁ガスを流
す間隙をおいて複数設け、このガス止めカラーの上下方
向に複数の貫通孔を設けたことを特徴としている。
【0018】請求項4記載の発明によるガス絶縁変圧器
は、請求項3記載の発明において、前記貫通孔を、その
貫通孔の断面が斜めになるよう形成したことを特徴とし
ている。
は、請求項3記載の発明において、前記貫通孔を、その
貫通孔の断面が斜めになるよう形成したことを特徴とし
ている。
【0019】請求項5記載の発明によるガス絶縁変圧器
は、絶縁ガスを充填したタンク内部に、鉄心とこの鉄心
の軸方向周囲に複数のセクションを積層する形で構成し
た巻線を配置し、前記セクション間に前記巻線の幅方向
に前記絶縁ガスを流す間隙を設けてなるガス絶縁変圧器
において、前記巻線の幅方向内外に、第1及び第2の絶
縁筒を各々配置し、その第1及び第2の絶縁筒の各々と
前記巻線との間にガスを流すダクトを形成し、前記第1
及び第2の絶縁筒の各々と前記巻線との間に、その第1
及び第2の絶縁筒と前記巻線との長手方向に所定の間隔
をおいて、前記鉄心の軸方向に伸びるダクトピースを複
数設け、前記複数のセクション間に所定の間隔をおい
て、前記セクションの幅より大であるガス止めカラー
を、隣接する前記セクションとの間に前記絶縁ガスを流
す間隙をおいて設け、前記ガス止めカラーに、前記ダク
トピースとの接続部分の一部に切欠部を設けることによ
り、前記絶縁ガスの流れを促進する隙間を設けたことを
特徴としている。
は、絶縁ガスを充填したタンク内部に、鉄心とこの鉄心
の軸方向周囲に複数のセクションを積層する形で構成し
た巻線を配置し、前記セクション間に前記巻線の幅方向
に前記絶縁ガスを流す間隙を設けてなるガス絶縁変圧器
において、前記巻線の幅方向内外に、第1及び第2の絶
縁筒を各々配置し、その第1及び第2の絶縁筒の各々と
前記巻線との間にガスを流すダクトを形成し、前記第1
及び第2の絶縁筒の各々と前記巻線との間に、その第1
及び第2の絶縁筒と前記巻線との長手方向に所定の間隔
をおいて、前記鉄心の軸方向に伸びるダクトピースを複
数設け、前記複数のセクション間に所定の間隔をおい
て、前記セクションの幅より大であるガス止めカラー
を、隣接する前記セクションとの間に前記絶縁ガスを流
す間隙をおいて設け、前記ガス止めカラーに、前記ダク
トピースとの接続部分の一部に切欠部を設けることによ
り、前記絶縁ガスの流れを促進する隙間を設けたことを
特徴としている。
【0020】請求項6記載の発明によるガス絶縁変圧器
は、絶縁ガスを充填したタンク内部に、鉄心とこの鉄心
の軸方向周囲に複数のセクションを積層する形で構成し
た巻線を配置し、前記セクション間に前記巻線の幅方向
に前記絶縁ガスを流す間隙を設けてなるガス絶縁変圧器
において、前記巻線の幅方向内外に、第1及び第2の絶
縁筒を各々配置し、その第1及び第2の絶縁筒の各々と
前記巻線との間に前記絶縁ガスを流すダクトを形成し、
前記第1及び第2の絶縁筒の各々と前記巻線との間に、
その第1及び第2の絶縁筒と前記巻線との長手方向に所
定の間隔をおいて、前記鉄心の軸方向に伸びるダクトピ
ースを複数設け、前記ダクトピースにおいて、前記複数
のセクション間の各々に、各セクションを互いに絶縁す
るためのキースペーサを設け、前記キースペーサにおい
て、前記ダクトピースとの接続部分近傍に切欠部を設け
ることにより、前記絶縁ガスの流れを促進する隙間を設
けたことを特徴としている。
は、絶縁ガスを充填したタンク内部に、鉄心とこの鉄心
の軸方向周囲に複数のセクションを積層する形で構成し
た巻線を配置し、前記セクション間に前記巻線の幅方向
に前記絶縁ガスを流す間隙を設けてなるガス絶縁変圧器
において、前記巻線の幅方向内外に、第1及び第2の絶
縁筒を各々配置し、その第1及び第2の絶縁筒の各々と
前記巻線との間に前記絶縁ガスを流すダクトを形成し、
前記第1及び第2の絶縁筒の各々と前記巻線との間に、
その第1及び第2の絶縁筒と前記巻線との長手方向に所
定の間隔をおいて、前記鉄心の軸方向に伸びるダクトピ
ースを複数設け、前記ダクトピースにおいて、前記複数
のセクション間の各々に、各セクションを互いに絶縁す
るためのキースペーサを設け、前記キースペーサにおい
て、前記ダクトピースとの接続部分近傍に切欠部を設け
ることにより、前記絶縁ガスの流れを促進する隙間を設
けたことを特徴としている。
【0021】請求項7記載の発明によるガス絶縁変圧器
は、絶縁ガスを充填したタンク内部に、鉄心とこの鉄心
の軸方向周囲に複数のセクションを積層する形で構成し
た巻線を複数配置し、前記セクション間に前記巻線の幅
方向に前記絶縁ガスを流す間隙を設けてなるガス絶縁変
圧器において、前記複数の巻線の各々についてその幅方
向内外に第1及び第2の絶縁筒をそれぞれ配置し、前記
複数の巻線の各々の第1もしくは第2の絶縁筒と、その
巻線の隣接する他の巻線の第1もしくは第2の絶縁筒と
の間に、前記絶縁ガスを流すダクトを形成し、このダク
トを挟んで配置される2つの絶縁筒のうちのいずれか一
方に、前記絶縁ガスの供給口近傍と排出口近傍とに、前
記ダクトに導通する貫通孔を設けたことを特徴としてい
る。
は、絶縁ガスを充填したタンク内部に、鉄心とこの鉄心
の軸方向周囲に複数のセクションを積層する形で構成し
た巻線を複数配置し、前記セクション間に前記巻線の幅
方向に前記絶縁ガスを流す間隙を設けてなるガス絶縁変
圧器において、前記複数の巻線の各々についてその幅方
向内外に第1及び第2の絶縁筒をそれぞれ配置し、前記
複数の巻線の各々の第1もしくは第2の絶縁筒と、その
巻線の隣接する他の巻線の第1もしくは第2の絶縁筒と
の間に、前記絶縁ガスを流すダクトを形成し、このダク
トを挟んで配置される2つの絶縁筒のうちのいずれか一
方に、前記絶縁ガスの供給口近傍と排出口近傍とに、前
記ダクトに導通する貫通孔を設けたことを特徴としてい
る。
【0022】
【作用】請求第1項記載の発明によれば、第1及び第2
の絶縁筒の各々とガス止めカラーとの間に間隙を設ける
ことにより、絶縁ガスの一部がセクション間を通らずに
上記間隙を通って流れる。この絶縁ガスは、巻線からの
放熱の影響を受けず、温度が上昇しない。従って、この
ような温度が上昇しない絶縁ガスを流すことにより、タ
ンク内における絶縁ガスの温度差を小さくすることがで
きる。また、上記間隙を設けることにより、絶縁ガスの
流路が増えることとなり、ガス流の圧力損失を小さくす
ることができる。
の絶縁筒の各々とガス止めカラーとの間に間隙を設ける
ことにより、絶縁ガスの一部がセクション間を通らずに
上記間隙を通って流れる。この絶縁ガスは、巻線からの
放熱の影響を受けず、温度が上昇しない。従って、この
ような温度が上昇しない絶縁ガスを流すことにより、タ
ンク内における絶縁ガスの温度差を小さくすることがで
きる。また、上記間隙を設けることにより、絶縁ガスの
流路が増えることとなり、ガス流の圧力損失を小さくす
ることができる。
【0023】請求第2項記載の発明によれば、タンク内
に絶縁ガスを供給するガス供給口近傍に設けられたガス
止めカラーにつき、上記間隙を形成することにより、ガ
ス供給口近傍における絶縁ガスの温度上昇を防ぐことが
できる。そのため、タンク内の絶縁ガスの温度差を小さ
くすることができる。
に絶縁ガスを供給するガス供給口近傍に設けられたガス
止めカラーにつき、上記間隙を形成することにより、ガ
ス供給口近傍における絶縁ガスの温度上昇を防ぐことが
できる。そのため、タンク内の絶縁ガスの温度差を小さ
くすることができる。
【0024】請求第3項記載の発明によれば、ガス止め
カラーに貫通孔を設けることにより、絶縁ガスの一部が
セクション間を通らずにこの貫通孔を通って流れる。こ
の貫通孔の位置、形状、及び大きさを任意に設定するこ
とにより、巻線からの放熱の影響を受けない絶縁ガスの
量を容易に調整することができる。
カラーに貫通孔を設けることにより、絶縁ガスの一部が
セクション間を通らずにこの貫通孔を通って流れる。こ
の貫通孔の位置、形状、及び大きさを任意に設定するこ
とにより、巻線からの放熱の影響を受けない絶縁ガスの
量を容易に調整することができる。
【0025】請求第4項記載の発明によれば、請求第3
項記載の発明の作用に加えて、ガス止めカラーに設ける
貫通孔の断面を斜めに形成することにより、貫通孔付近
において絶縁ガスの渦が発生することを防止し、貫通孔
を通って流れる絶縁ガスの圧力損失を低くすることがで
きる。
項記載の発明の作用に加えて、ガス止めカラーに設ける
貫通孔の断面を斜めに形成することにより、貫通孔付近
において絶縁ガスの渦が発生することを防止し、貫通孔
を通って流れる絶縁ガスの圧力損失を低くすることがで
きる。
【0026】請求第5項記載の発明によれば、ガス止め
カラーにおいてダクトピースとの接続部分の一部に切欠
部を設けることにより、ダクトピース周辺において絶縁
ガスの流れを良くし、巻線からの放熱を効率良く冷却す
ることができる。
カラーにおいてダクトピースとの接続部分の一部に切欠
部を設けることにより、ダクトピース周辺において絶縁
ガスの流れを良くし、巻線からの放熱を効率良く冷却す
ることができる。
【0027】請求第6項記載の発明によれば、キースペ
ーサにおいてダクトピースとの接続部分近傍に切欠部を
設けることにより、ダクトピース周辺において絶縁ガス
の流れを良くし、圧力損失を小さくすると共に、巻線か
らの放熱を効率良く冷却することができる。
ーサにおいてダクトピースとの接続部分近傍に切欠部を
設けることにより、ダクトピース周辺において絶縁ガス
の流れを良くし、圧力損失を小さくすると共に、巻線か
らの放熱を効率良く冷却することができる。
【0028】請求第7項記載の発明によれば、その巻線
の第1もしくは第2の絶縁筒と隣接する他の巻線の第1
もしくは第2の絶縁筒との間に、絶縁ガスを流すダクト
を設けることにより、いずれか一方の巻線において、絶
縁ガスの一部がセクション間を通らずにダクトを通って
流れる。このため、この絶縁ガスは、巻線からの放熱の
影響を受けず、温度が上昇しない。
の第1もしくは第2の絶縁筒と隣接する他の巻線の第1
もしくは第2の絶縁筒との間に、絶縁ガスを流すダクト
を設けることにより、いずれか一方の巻線において、絶
縁ガスの一部がセクション間を通らずにダクトを通って
流れる。このため、この絶縁ガスは、巻線からの放熱の
影響を受けず、温度が上昇しない。
【0029】
【実施例】以下に、本発明によるガス絶縁変圧器の複数
の実施例について、具体的に説明する。なお、図9〜図
11に示した従来技術と同一部分には同一の符号を付し
ている。また、各実施例によるガス絶縁変圧器には、従
来技術と同様に1対の絶縁筒2a,2bが設けられてい
るが、図面ではその一方(絶縁筒2a)のみを示して説
明する。
の実施例について、具体的に説明する。なお、図9〜図
11に示した従来技術と同一部分には同一の符号を付し
ている。また、各実施例によるガス絶縁変圧器には、従
来技術と同様に1対の絶縁筒2a,2bが設けられてい
るが、図面ではその一方(絶縁筒2a)のみを示して説
明する。
【0030】[1]第1実施例 図1は、本発明の第1実施例によるガス絶縁変圧器の構
成を示す図である。本実施例では、まず、図10に示す
従来のガス絶縁変圧器と同様に、複数のセクション1,
1,…からなる巻線100の半径方向内外に、絶縁筒2
a,2b(同図では絶縁筒2aのみ記載)がそれぞれ配
置されるとともに、隣接するセクション1,1,…間
に、絶縁ガスを流すのに十分な間隙4,4,…がそれぞ
れ形成されている。
成を示す図である。本実施例では、まず、図10に示す
従来のガス絶縁変圧器と同様に、複数のセクション1,
1,…からなる巻線100の半径方向内外に、絶縁筒2
a,2b(同図では絶縁筒2aのみ記載)がそれぞれ配
置されるとともに、隣接するセクション1,1,…間
に、絶縁ガスを流すのに十分な間隙4,4,…がそれぞ
れ形成されている。
【0031】本実施例において図10と異なる点は、ガ
ス止めカラー5,5,…における絶縁筒2aとの接続部
分に隙間13が設けられている点である。すなわち、図
1に示すように、ガス止めカラー5,5,…は絶縁筒2
aとは接続されておらず、僅かな間隙13をもって配置
されている。この間隙13は、絶縁筒2aと巻線100
との間に形成された冷却ダクト14の間隔よりも狭くな
っている。
ス止めカラー5,5,…における絶縁筒2aとの接続部
分に隙間13が設けられている点である。すなわち、図
1に示すように、ガス止めカラー5,5,…は絶縁筒2
aとは接続されておらず、僅かな間隙13をもって配置
されている。この間隙13は、絶縁筒2aと巻線100
との間に形成された冷却ダクト14の間隔よりも狭くな
っている。
【0032】なお、その他の部分については図示してい
ないが、図11に示す従来例と同様に構成されている。
すなわち、上記絶縁筒2a,2b及び巻線100からな
るコイル7がタンク6内に収納され、巻線100の外側
に圧力差保持用のバッフル8が設けられている。更に、
タンク6の外部には、冷却器9と送ガス装置10とが配
置され、ガス配管12を介してタンク6と連通してお
り、ガス循環系が構成されている。
ないが、図11に示す従来例と同様に構成されている。
すなわち、上記絶縁筒2a,2b及び巻線100からな
るコイル7がタンク6内に収納され、巻線100の外側
に圧力差保持用のバッフル8が設けられている。更に、
タンク6の外部には、冷却器9と送ガス装置10とが配
置され、ガス配管12を介してタンク6と連通してお
り、ガス循環系が構成されている。
【0033】このような構成を有する本実施例の作用
は、以下の通りである。まず、ガス絶縁変圧器の運転時
には、図示しない冷却器9によって冷却されたガスが、
図示しない送ガス装置10によって、タンク6内の巻線
100部分、すなわち、冷却ダクト14の下部にガス供
給口15を介して供給される。このように冷却ダクト1
4の下部に供給されたガスは、この冷却ダクト14を上
方に向かって流れるガス流10となる。そして、このガ
ス流10は、セクション1,1,…間の間隙4,4,…
を通って、巻線100の半径方向に向かって流れる。
は、以下の通りである。まず、ガス絶縁変圧器の運転時
には、図示しない冷却器9によって冷却されたガスが、
図示しない送ガス装置10によって、タンク6内の巻線
100部分、すなわち、冷却ダクト14の下部にガス供
給口15を介して供給される。このように冷却ダクト1
4の下部に供給されたガスは、この冷却ダクト14を上
方に向かって流れるガス流10となる。そして、このガ
ス流10は、セクション1,1,…間の間隙4,4,…
を通って、巻線100の半径方向に向かって流れる。
【0034】このとき、上方に向かって流れるガス流1
0の大半は、ガス止めカラー5,5,…とセクション
1,1,…との間の間隙16a,16a,…を通って、
巻線100の半径方向に流れる。しかし、そのガス流1
0の一部は、ガス止めカラー5,5,…とセクションと
の間の間隙16b,16b,…を通って流れ込むガス流
10と合流し、更に上方に向かって流れる。
0の大半は、ガス止めカラー5,5,…とセクション
1,1,…との間の間隙16a,16a,…を通って、
巻線100の半径方向に流れる。しかし、そのガス流1
0の一部は、ガス止めカラー5,5,…とセクションと
の間の間隙16b,16b,…を通って流れ込むガス流
10と合流し、更に上方に向かって流れる。
【0035】このように間隙13を通るガス流10は、
セクション1,1,…間を通っていないため、巻線10
0で発生した熱による温度の上昇が起こらない。従っ
て、上部に向かうほどガス流10の温度が上昇するのを
防ぎ、下部を流れる絶縁ガスと上部を流れる絶縁ガスと
の温度差を小さくすることができる。また、間隙13,
13,…を設けたことによりガス流路が増えることとな
り、ガス流の圧力損失を減少させることができる。
セクション1,1,…間を通っていないため、巻線10
0で発生した熱による温度の上昇が起こらない。従っ
て、上部に向かうほどガス流10の温度が上昇するのを
防ぎ、下部を流れる絶縁ガスと上部を流れる絶縁ガスと
の温度差を小さくすることができる。また、間隙13,
13,…を設けたことによりガス流路が増えることとな
り、ガス流の圧力損失を減少させることができる。
【0036】以上のように、従来は密着されていたガス
止めカラー5,5,…と絶縁筒2aとの間に、隙間1
3,13,…を設けることにより、巻線100の上部と
下部とで絶縁ガスの温度差を小さくするとともに、ガス
流の圧力損失を減少することができる。これにより、温
度が上昇しやすい巻線100の上部に大量のガスを効率
よく流すことができ、温度上昇を低く抑えることができ
る。従って、冷却効率を低く保ちながら、圧力損失を減
少させ、コイル7の上部の加熱を妨げるとともに、コイ
ル7の縦方向の温度むらを少なくすることができる。
止めカラー5,5,…と絶縁筒2aとの間に、隙間1
3,13,…を設けることにより、巻線100の上部と
下部とで絶縁ガスの温度差を小さくするとともに、ガス
流の圧力損失を減少することができる。これにより、温
度が上昇しやすい巻線100の上部に大量のガスを効率
よく流すことができ、温度上昇を低く抑えることができ
る。従って、冷却効率を低く保ちながら、圧力損失を減
少させ、コイル7の上部の加熱を妨げるとともに、コイ
ル7の縦方向の温度むらを少なくすることができる。
【0037】なお、上述した実施例においては、全ての
ガス止めカラー5,5,…について、絶縁筒2aとの間
に間隙を設ける場合について説明したが、それに限ら
ず、コイルの下部に設けられたガス止めカラー5,5,
…の一部にのみ間隙を設けるようにしてもよい。もしく
は、コイル全体において、1個おきのガス止めカラー5
に設けてもよいし、間隔を設ける位置は自由に選択可能
である。また、ガス止めカラーの間隙を構成するための
切り欠きの断面は、図1に示す断面aのように垂直に切
断するだけでなく、断面bのように斜めに切断したり、
断面cのように両端を斜めに切断したり、もしくは、先
端を丸めるように切断してもよい。
ガス止めカラー5,5,…について、絶縁筒2aとの間
に間隙を設ける場合について説明したが、それに限ら
ず、コイルの下部に設けられたガス止めカラー5,5,
…の一部にのみ間隙を設けるようにしてもよい。もしく
は、コイル全体において、1個おきのガス止めカラー5
に設けてもよいし、間隔を設ける位置は自由に選択可能
である。また、ガス止めカラーの間隙を構成するための
切り欠きの断面は、図1に示す断面aのように垂直に切
断するだけでなく、断面bのように斜めに切断したり、
断面cのように両端を斜めに切断したり、もしくは、先
端を丸めるように切断してもよい。
【0038】[2]第2実施例 図2は、本発明の第2実施例によるガス絶縁変圧器のガ
ス止めカラー5を示す平面図である。また、図3は、図
2に示すガス止めカラー5を設けたガス絶縁変圧器を示
す図である。ここで、図2に示すガス止めカラー5は、
図3におけるA−A´断面を示している。
ス止めカラー5を示す平面図である。また、図3は、図
2に示すガス止めカラー5を設けたガス絶縁変圧器を示
す図である。ここで、図2に示すガス止めカラー5は、
図3におけるA−A´断面を示している。
【0039】本実施例では、図2に示すように、ガス止
めカラー5に小穴17,17,…が設けられている。こ
の小穴17,17,…は、図3に示すように、ガス止め
カラー5を貫通している。
めカラー5に小穴17,17,…が設けられている。こ
の小穴17,17,…は、図3に示すように、ガス止め
カラー5を貫通している。
【0040】このような構成を有する本実施例の作用
は、以下の通りである。まず、第1実施例の場合と同様
に、冷却ダクト3aの下部に供給されたガスは、この冷
却ダクト3aを上方に向かって流れるガス流10とな
る。そして、このガス流10は、セクション1,1,…
間の間隙4,4,…を通って、巻線100の半径方向に
向かって流れる。
は、以下の通りである。まず、第1実施例の場合と同様
に、冷却ダクト3aの下部に供給されたガスは、この冷
却ダクト3aを上方に向かって流れるガス流10とな
る。そして、このガス流10は、セクション1,1,…
間の間隙4,4,…を通って、巻線100の半径方向に
向かって流れる。
【0041】このとき、上方に向かって流れるガス流1
0の大半は、ガス止めカラー5まで達すると巻線100
の半径方向に向かって流れるが、その一部はガス止めカ
ラー5の小穴17,17,…を通って上部に流れ込む。
このように小穴17,17,…を通るガス流10は、セ
クション1,1,…間の間隙4,4,…を通らないた
め、巻線100からの放熱による温度上昇が起こらな
い。このような絶縁ガスが巻線100の上部に供給され
るため、上部を流れる絶縁ガスと下部を流れる絶縁ガス
との温度差を小さくすることができる。また、小穴1
7,17,…の大きさ及び位置を任意に変化させること
により、上部に直接流すガスの量を容易に調整すること
ができる。
0の大半は、ガス止めカラー5まで達すると巻線100
の半径方向に向かって流れるが、その一部はガス止めカ
ラー5の小穴17,17,…を通って上部に流れ込む。
このように小穴17,17,…を通るガス流10は、セ
クション1,1,…間の間隙4,4,…を通らないた
め、巻線100からの放熱による温度上昇が起こらな
い。このような絶縁ガスが巻線100の上部に供給され
るため、上部を流れる絶縁ガスと下部を流れる絶縁ガス
との温度差を小さくすることができる。また、小穴1
7,17,…の大きさ及び位置を任意に変化させること
により、上部に直接流すガスの量を容易に調整すること
ができる。
【0042】以上のように、本実施例によれば、ガス止
めカラー5に小穴17,17,…を設けることによっ
て、上記第1実施例と同様にガス流路の増加によりガス
流による圧力損失を減少させるとともに、コイル7の上
部の加熱を防止することができる。
めカラー5に小穴17,17,…を設けることによっ
て、上記第1実施例と同様にガス流路の増加によりガス
流による圧力損失を減少させるとともに、コイル7の上
部の加熱を防止することができる。
【0043】なお、上述した実施例においては、小穴1
7,17,…を設ける位置を絶縁筒2aとの接続部分の
近傍としたが、これに限らず、ガス止めカラー5上にお
いて任意の位置を選択することができる。また、図2に
おいて、小穴17,17,…の形状は円形としたが、小
穴17,17,…の形状及び大きさは任意に設定するこ
とができる。更に、図4に示すように、小穴17,1
7,…をガス止めカラー5に対して斜めに貫通させても
よい。このように小穴17,17,…の断面を斜めにす
ることにより、小穴17,17,…の付近において絶縁
ガスの渦が発生することを防止することができ、この小
穴17,17,…を通って上方に流れる絶縁ガスの圧力
損失を少なくすることができる。このように、小穴1
7,17,…の断面の形状も、任意に選択することがで
きる。
7,17,…を設ける位置を絶縁筒2aとの接続部分の
近傍としたが、これに限らず、ガス止めカラー5上にお
いて任意の位置を選択することができる。また、図2に
おいて、小穴17,17,…の形状は円形としたが、小
穴17,17,…の形状及び大きさは任意に設定するこ
とができる。更に、図4に示すように、小穴17,1
7,…をガス止めカラー5に対して斜めに貫通させても
よい。このように小穴17,17,…の断面を斜めにす
ることにより、小穴17,17,…の付近において絶縁
ガスの渦が発生することを防止することができ、この小
穴17,17,…を通って上方に流れる絶縁ガスの圧力
損失を少なくすることができる。このように、小穴1
7,17,…の断面の形状も、任意に選択することがで
きる。
【0044】[3]第3実施例 図5は、本発明の第3実施例によるガス絶縁変圧器を示
す横断面図である。本実施例によるガス絶縁変圧器は、
図10に示す従来のものとは、ダクトピース18とガス
止めカラー5との接続部分が異なる。すなわち、図5に
示すように、ガス止めカラー5と絶縁筒2aとの間に間
隙19を設けると共に、ガス止めカラー5のダクトピー
ス18と接する部分に、切欠部20、20を設けてい
る。
す横断面図である。本実施例によるガス絶縁変圧器は、
図10に示す従来のものとは、ダクトピース18とガス
止めカラー5との接続部分が異なる。すなわち、図5に
示すように、ガス止めカラー5と絶縁筒2aとの間に間
隙19を設けると共に、ガス止めカラー5のダクトピー
ス18と接する部分に、切欠部20、20を設けてい
る。
【0045】このような構成を有する本実施例の作用
は、以下の通りである。まず、上記第1及び第2実施例
と同様に、コイルの下部から絶縁ガスが流れ込み、巻線
100の半径方向と縦方向とに流れる。このとき、図1
0に示すような従来のガス絶縁変圧器では、ダクトピー
ス18付近のガス流の圧力損失が大きかった。しかしな
がら、本実施例では、ガス止めカラー5に切欠部20,
20が設けられているため、ダクトピース18付近の圧
力損失が少なくなる。従って、ダクトピース18付近で
ガスの流れを強くすることにより、図示しないキースペ
ーサによって挟まれている巻線から発生する熱を、効率
良く奪うことができる。
は、以下の通りである。まず、上記第1及び第2実施例
と同様に、コイルの下部から絶縁ガスが流れ込み、巻線
100の半径方向と縦方向とに流れる。このとき、図1
0に示すような従来のガス絶縁変圧器では、ダクトピー
ス18付近のガス流の圧力損失が大きかった。しかしな
がら、本実施例では、ガス止めカラー5に切欠部20,
20が設けられているため、ダクトピース18付近の圧
力損失が少なくなる。従って、ダクトピース18付近で
ガスの流れを強くすることにより、図示しないキースペ
ーサによって挟まれている巻線から発生する熱を、効率
良く奪うことができる。
【0046】以上のように、本実施例においては、ガス
止めカラー5におけるダクトピース18と接する部分
に、切欠部20,20を設けることにより、この部分の
圧力損失を小さくすることができる。このため、ダクト
ピース18近傍の巻線100の冷却効率を上げることが
でき、コイルの加熱によって絶縁物が劣化するのを防ぐ
ことができる。従って、本実施例によれば、高い冷却効
率を保持すると共に、ダクトピース付近のコイルの冷却
効率を高くすることができる。
止めカラー5におけるダクトピース18と接する部分
に、切欠部20,20を設けることにより、この部分の
圧力損失を小さくすることができる。このため、ダクト
ピース18近傍の巻線100の冷却効率を上げることが
でき、コイルの加熱によって絶縁物が劣化するのを防ぐ
ことができる。従って、本実施例によれば、高い冷却効
率を保持すると共に、ダクトピース付近のコイルの冷却
効率を高くすることができる。
【0047】なお、上記実施例においては、ガス止めカ
ラー5の切欠部20,20を図5のような形状にした
が、図6に示すように、ダクトピース18に対して斜め
の形状にする等その形状を選択することができる。ま
た、切欠部20、20の断面は、コイルの縦方向に平行
でもよいし、斜めの形状にしたり丸めたりしてもよい。 [4]第4実施例 図7は、本発明の第4実施例によるガス絶縁変圧器の構
成を示す上面図である。同図において、21は、上述し
たようにセクション1,1,…を絶縁するためのキース
ペーサである。本実施例では、キースペーサ21のダク
トピース18との接続部分に、斜めの切欠部22,22
を設けている。
ラー5の切欠部20,20を図5のような形状にした
が、図6に示すように、ダクトピース18に対して斜め
の形状にする等その形状を選択することができる。ま
た、切欠部20、20の断面は、コイルの縦方向に平行
でもよいし、斜めの形状にしたり丸めたりしてもよい。 [4]第4実施例 図7は、本発明の第4実施例によるガス絶縁変圧器の構
成を示す上面図である。同図において、21は、上述し
たようにセクション1,1,…を絶縁するためのキース
ペーサである。本実施例では、キースペーサ21のダク
トピース18との接続部分に、斜めの切欠部22,22
を設けている。
【0048】このように構成することにより、キースペ
ーサ21の接続部分における圧力損失が少なくなる。こ
のため、第3実施例と同様に、ダクトピース18近傍の
巻線100の冷却効率を上げることができる。
ーサ21の接続部分における圧力損失が少なくなる。こ
のため、第3実施例と同様に、ダクトピース18近傍の
巻線100の冷却効率を上げることができる。
【0049】[5]第5実施例 図8は、本発明の第5実施例によるガス絶縁変圧器の構
成を示す図である。同図に示すガス絶縁変圧器では、2
つの内側及び外側コイル23、24が半径方向内外に配
置されている。これら内側コイル23と外側コイル24
とには、それぞれ内側の絶縁筒25a,26aと外側の
絶縁筒25b、26bとが設けられている。そして、内
側コイル23と外側コイル24とは、それぞれの外側の
絶縁筒25bと内側の絶縁筒26aとを挟んで配置され
ている。
成を示す図である。同図に示すガス絶縁変圧器では、2
つの内側及び外側コイル23、24が半径方向内外に配
置されている。これら内側コイル23と外側コイル24
とには、それぞれ内側の絶縁筒25a,26aと外側の
絶縁筒25b、26bとが設けられている。そして、内
側コイル23と外側コイル24とは、それぞれの外側の
絶縁筒25bと内側の絶縁筒26aとを挟んで配置され
ている。
【0050】また、内側コイル23の外側の絶縁筒25
bと外側コイル24の内側の絶縁筒26aの間に、ダク
ト27が設けられており、外側の絶縁筒25bの上部と
下部とに、このダクト27に導通する貫通孔28,29
が設けられている。
bと外側コイル24の内側の絶縁筒26aの間に、ダク
ト27が設けられており、外側の絶縁筒25bの上部と
下部とに、このダクト27に導通する貫通孔28,29
が設けられている。
【0051】このような構成を有する本実施例の作用
は、以下の通りである。まず、コイルの下部にあるガス
供給口30から絶縁ガスが流れ込み、ガス流10となっ
てその一部が貫通孔29に流れ込む。貫通孔29に流れ
込んだ絶縁ガスは、ダクト27内を上昇し、貫通孔28
から流れ出して図示しないガス配管12に排出される。
この絶縁ガスは、内側コイル23に接しないで直接貫通
孔28から流れ出すため、内側コイル23の放熱による
温度の上昇が起こらない。これにより、貫通孔28から
温度が上昇していない絶縁ガスが流れ出すため、内側コ
イル23の上部における絶縁ガスの温度が上昇しない。
は、以下の通りである。まず、コイルの下部にあるガス
供給口30から絶縁ガスが流れ込み、ガス流10となっ
てその一部が貫通孔29に流れ込む。貫通孔29に流れ
込んだ絶縁ガスは、ダクト27内を上昇し、貫通孔28
から流れ出して図示しないガス配管12に排出される。
この絶縁ガスは、内側コイル23に接しないで直接貫通
孔28から流れ出すため、内側コイル23の放熱による
温度の上昇が起こらない。これにより、貫通孔28から
温度が上昇していない絶縁ガスが流れ出すため、内側コ
イル23の上部における絶縁ガスの温度が上昇しない。
【0052】ここで、従来技術として、実開平5−85
021号に示す技術がある。この技術の場合は、2つの
コイルについての絶縁筒間にダクトを設け、このダクト
に直接コイルの下部から絶縁ガスを流すようにしてい
る。また、その両方の絶縁筒に、貫通孔を設けている。
そのため、絶縁ガスのほとんどがこのダクトを流れるこ
ととなり、流量の調整が非常に困難である。そこで、本
実施例では、内側コイル23の外側の絶縁筒25bにの
み貫通孔28,29を設けることとしたため、流量調整
を容易に行うことができる。
021号に示す技術がある。この技術の場合は、2つの
コイルについての絶縁筒間にダクトを設け、このダクト
に直接コイルの下部から絶縁ガスを流すようにしてい
る。また、その両方の絶縁筒に、貫通孔を設けている。
そのため、絶縁ガスのほとんどがこのダクトを流れるこ
ととなり、流量の調整が非常に困難である。そこで、本
実施例では、内側コイル23の外側の絶縁筒25bにの
み貫通孔28,29を設けることとしたため、流量調整
を容易に行うことができる。
【0053】以上のように、本実施例においては、内側
コイル23の外側の絶縁筒25bと外側コイル24の内
側の絶縁筒26aとの間にダクト27を設け、また、内
側コイル23の外側の絶縁筒25aにおける下部と上部
に貫通孔28,29を設けることにより、ダクト27の
間にも絶縁ガスを流すようにした。これにより、内側コ
イル23の冷却効率を良くし、上述した第1実施例の構
成と同様にガス流の圧力損失を減少させることができ
る。また、従来技術に比べ、流量調整を容易に行うこと
ができる。
コイル23の外側の絶縁筒25bと外側コイル24の内
側の絶縁筒26aとの間にダクト27を設け、また、内
側コイル23の外側の絶縁筒25aにおける下部と上部
に貫通孔28,29を設けることにより、ダクト27の
間にも絶縁ガスを流すようにした。これにより、内側コ
イル23の冷却効率を良くし、上述した第1実施例の構
成と同様にガス流の圧力損失を減少させることができ
る。また、従来技術に比べ、流量調整を容易に行うこと
ができる。
【0054】なお、上記実施例においては、内側の絶縁
筒25bに貫通孔28,29を設ける場合について説明
したが、これに限らず、内側コイル23の外側の絶縁筒
25bではなく、外側コイル24の内側の絶縁筒26a
に貫通孔を設けるようにしてもよい。
筒25bに貫通孔28,29を設ける場合について説明
したが、これに限らず、内側コイル23の外側の絶縁筒
25bではなく、外側コイル24の内側の絶縁筒26a
に貫通孔を設けるようにしてもよい。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ガス止めカラーと絶縁筒の間に間隙を設けるか、ガス止
めカラーに複数の貫通孔を設けるか、もしくは、複数の
巻線の第1もしくは第2の絶縁筒間にダクトを設けるか
により、絶縁ガスの供給口から離れた部分での冷却効果
を上げることができる。そのため、タンク内における絶
縁ガスの温度差を小さくすることが可能となる。また、
絶縁ガスの流路が増えることとなり、ガス流の圧力損失
を減少させることができる。
ガス止めカラーと絶縁筒の間に間隙を設けるか、ガス止
めカラーに複数の貫通孔を設けるか、もしくは、複数の
巻線の第1もしくは第2の絶縁筒間にダクトを設けるか
により、絶縁ガスの供給口から離れた部分での冷却効果
を上げることができる。そのため、タンク内における絶
縁ガスの温度差を小さくすることが可能となる。また、
絶縁ガスの流路が増えることとなり、ガス流の圧力損失
を減少させることができる。
【0056】更に、ダクトピースに接するガス止めカラ
ーの一部、もしくはキースペーサのダクトピースとの接
続部分近傍に切欠部を設けることにより、ダクトピース
周辺の冷却効果を上げることができる。
ーの一部、もしくはキースペーサのダクトピースとの接
続部分近傍に切欠部を設けることにより、ダクトピース
周辺の冷却効果を上げることができる。
【0057】従って、絶縁ガスを送る送ガス装置のヘッ
ド圧力をできる限り小さくすることができるため、送ガ
ス装置を小型化・低価格化することができる。その結
果、ガス絶縁変圧器全体を小型化・低価格化することが
できる。
ド圧力をできる限り小さくすることができるため、送ガ
ス装置を小型化・低価格化することができる。その結
果、ガス絶縁変圧器全体を小型化・低価格化することが
できる。
【0058】以上のことから、送ガス装置の容量を大き
くすることなく、大量の絶縁ガスを巻線内に流すことが
でき、冷却効率が高く、信頼性の高い、小型のガス絶縁
変圧器を提供することができる。
くすることなく、大量の絶縁ガスを巻線内に流すことが
でき、冷却効率が高く、信頼性の高い、小型のガス絶縁
変圧器を提供することができる。
【図1】本発明の第1実施例によるガス絶縁変圧器の構
成を示す模式的断面図。
成を示す模式的断面図。
【図2】本発明の第2実施例によるガス絶縁変圧器にお
けるガス止めカラー5の構成を示す平面図。
けるガス止めカラー5の構成を示す平面図。
【図3】同実施例によるガス絶縁変圧器の構成を示す模
式的断面図。
式的断面図。
【図4】同実施例の他の例によるガス絶縁変圧器の構成
を示す模式的断面図。
を示す模式的断面図。
【図5】本発明の第3実施例によるガス絶縁変圧器にお
けるガス止めカラー5とダクトピース18の接続部分を
示す平面図。
けるガス止めカラー5とダクトピース18の接続部分を
示す平面図。
【図6】同実施例におけるガス止めカラー5とダクトピ
ース18の接続部分を示す平面図。
ース18の接続部分を示す平面図。
【図7】本発明の第4実施例によるガス絶縁変圧器にお
けるキースペーサ21とダクトピース18の接続部分を
示す平面図。
けるキースペーサ21とダクトピース18の接続部分を
示す平面図。
【図8】本発明の第5実施例によるガス絶縁変圧器の構
成を示す模式的断面図。
成を示す模式的断面図。
【図9】従来のガス絶縁変圧器の構成を示す模式的断面
図。
図。
【図10】従来のガス絶縁変圧器の構成を示す斜視図。
【図11】ガス絶縁変圧器の全体構成を示す概略図。
1…セクション 2a,2b,25a,25b,26a,26b…絶縁筒 3a,3b,14…冷却ダクト 4,13,16,19…間隙 5…ガス止めカラー 6…タンク 7…コイル 8…バッフル 9…冷却器 10…ガス流 11…送ガス装置 12…ガス配管 15,30…ガス供給口 17…小穴 18…ダクトピース 20,22…切欠部 21…キースペーサ 23…内側コイル 24…外側コイル 27…ダクト 28,29…貫通孔 31…ガス排出口
Claims (7)
- 【請求項1】 絶縁ガスを充填したタンク内部に、鉄心
とこの鉄心の軸方向周囲に複数のセクションを積層する
形で構成した巻線を配置し、前記セクション間に前記巻
線の幅方向に前記絶縁ガスを流す間隙を設けてなるガス
絶縁変圧器において、 前記巻線の幅方向内外に、第1及び第2の絶縁筒を各々
配置し、その第1及び第2の絶縁筒の各々と前記巻線と
の間に前記絶縁ガスを流すダクトを形成し、 前記複数のセクション間に所定の間隔をおいて、前記セ
クションの幅より大であるガス止めカラーを、隣接する
前記セクションとの間に前記絶縁ガスを流す間隙をおい
て複数設け、このガス止めカラーの幅方向の一端と前記
第1及び第2の絶縁筒のうちのいずれか一方との間に、
前記ダクトを形成し、 前記複数のガス止めカラーのうちの少なくとも1個は、
その幅方向の他端と前記第1及び第2の絶縁筒のうちの
いずれか一方との間に、前記ダクトより幅が小である間
隙を形成したことを特徴とするガス絶縁変圧器。 - 【請求項2】 前記複数のガス止めカラーのうち、前記
タンク内に前記絶縁ガスを供給するガス供給口近傍に設
けられた少なくとも1個のガス止めカラーに、前記間隙
を形成したことを特徴とする請求項1記載のガス絶縁変
圧器。 - 【請求項3】 絶縁ガスを充填したタンク内部に、鉄心
とこの鉄心の軸方向周囲に複数のセクションを積層する
形で構成した巻線を配置し、前記セクション間に前記巻
線の幅方向に前記絶縁ガスを流す間隙を設けてなるガス
絶縁変圧器において、 前記複数のセクション間に所定の間隔をおいて、前記セ
クションの幅より大であるガス止めカラーを、隣接する
前記セクションとの間に前記絶縁ガスを流す間隙をおい
て複数設け、 このガス止めカラーの上下方向に複数の貫通孔を設けた
ことを特徴とするガス絶縁変圧器。 - 【請求項4】 前記貫通孔を、その貫通孔の断面が斜め
になるよう形成したことを特徴とする請求項3記載のガ
ス絶縁変圧器。 - 【請求項5】 絶縁ガスを充填したタンク内部に、鉄心
とこの鉄心の軸方向周囲に複数のセクションを積層する
形で構成した巻線を配置し、前記セクション間に前記巻
線の幅方向に前記絶縁ガスを流す間隙を設けてなるガス
絶縁変圧器において、 前記巻線の幅方向内外に、第1及び第2の絶縁筒を各々
配置し、その第1及び第2の絶縁筒の各々と前記巻線と
の間にガスを流すダクトを形成し、 前記第1及び第2の絶縁筒の各々と前記巻線との間に、
その第1及び第2の絶縁筒と前記巻線との長手方向に所
定の間隔をおいて、前記鉄心の軸方向に伸びるダクトピ
ースを複数設け、 前記複数のセクション間に所定の間隔をおいて、前記セ
クションの幅より大であるガス止めカラーを、隣接する
前記セクションとの間に前記絶縁ガスを流す間隙をおい
て設け、 前記ガス止めカラーに、前記ダクトピースとの接続部分
の一部に切欠部を設けることにより、前記絶縁ガスの流
れを促進する隙間を設けたことを特徴とするガス絶縁変
圧器。 - 【請求項6】 絶縁ガスを充填したタンク内部に、鉄心
とこの鉄心の軸方向周囲に複数のセクションを積層する
形で構成した巻線を配置し、前記セクション間に前記巻
線の幅方向に前記絶縁ガスを流す間隙を設けてなるガス
絶縁変圧器において、 前記巻線の幅方向内外に、第1及び第2の絶縁筒を各々
配置し、その第1及び第2の絶縁筒の各々と前記巻線と
の間に前記絶縁ガスを流すダクトを形成し、 前記第1及び第2の絶縁筒の各々と前記巻線との間に、
その第1及び第2の絶縁筒と前記巻線との長手方向に所
定の間隔をおいて、前記鉄心の軸方向に伸びるダクトピ
ースを複数設け、 前記ダクトピースにおいて、前記複数のセクション間の
各々に、各セクションを互いに絶縁するためのキースペ
ーサを設け、 前記キースペーサに、前記ダクトピースとの接続部分近
傍に切欠部を設けることにより、前記絶縁ガスの流れを
促進する隙間を設けたことを特徴とするガス絶縁変圧
器。 - 【請求項7】 絶縁ガスを充填したタンク内部に、鉄心
とこの鉄心の軸方向周囲に複数のセクションを積層する
形で構成した巻線を複数配置し、前記セクション間に前
記巻線の幅方向に前記絶縁ガスを流す間隙を設けてなる
ガス絶縁変圧器において、 前記複数の巻線の各々についてその幅方向内外に第1及
び第2の絶縁筒をそれぞれ配置し、 前記複数の巻線の各々の第1もしくは第2の絶縁筒と、
その巻線の隣接する他の巻線の第1もしくは第2の絶縁
筒との間に、前記絶縁ガスを流すダクトを形成し、この
ダクトを挟んで配置される2つの絶縁筒のうちのいずれ
か一方に、前記絶縁ガスの供給口近傍と排出口近傍と
に、前記ダクトに導通する貫通孔を設けたことを特徴と
するガス絶縁変圧器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6265663A JPH08124757A (ja) | 1994-10-28 | 1994-10-28 | ガス絶縁変圧器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6265663A JPH08124757A (ja) | 1994-10-28 | 1994-10-28 | ガス絶縁変圧器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08124757A true JPH08124757A (ja) | 1996-05-17 |
Family
ID=17420268
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6265663A Pending JPH08124757A (ja) | 1994-10-28 | 1994-10-28 | ガス絶縁変圧器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08124757A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103578715A (zh) * | 2012-08-10 | 2014-02-12 | Sts特种变压器斯多卡克股份有限公司 | 中频变压器 |
-
1994
- 1994-10-28 JP JP6265663A patent/JPH08124757A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103578715A (zh) * | 2012-08-10 | 2014-02-12 | Sts特种变压器斯多卡克股份有限公司 | 中频变压器 |
EP2696358A1 (de) * | 2012-08-10 | 2014-02-12 | STS Spezial-Transformatoren-Stockach GmbH & Co. KG | Mittelfrequenz-Transformator |
JP2014039031A (ja) * | 2012-08-10 | 2014-02-27 | Sts Spezialwagen-Trnaformatoren Stockach Gmbh & Co Kg | 中波変圧器 |
US9437356B2 (en) | 2012-08-10 | 2016-09-06 | Sts Spezial-Transformatoren-Stockach Gmbh & Co. Kg | Medium frequency transformer |
CN103578715B (zh) * | 2012-08-10 | 2017-06-09 | Sts特种变压器斯多卡克股份有限公司 | 中频变压器 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040210 |