JPH0812415B2 - 遮光方法 - Google Patents

遮光方法

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JPH0812415B2
JPH0812415B2 JP8270787A JP8270787A JPH0812415B2 JP H0812415 B2 JPH0812415 B2 JP H0812415B2 JP 8270787 A JP8270787 A JP 8270787A JP 8270787 A JP8270787 A JP 8270787A JP H0812415 B2 JPH0812415 B2 JP H0812415B2
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shielding
heat
layer
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隆司 沢田
正志 沢村
幸史 花田
大 太田
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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 「発明の目的」 (産業上の利用分野) 本発明は,製版用フィルムまたは印画紙等における不
要な光透過部分または反射部分を遮光する方法に係わ
り,さらには製版用フィルムまたは印画紙等に形成され
た画像の画素の大きさを利用した遮光方法に関する。
(従来の技術) 従来,製版の作業において,使用されているノリや版
下台紙の汚れ,露光器の汚れ等が原因で発生する不要な
光透過部分または反射部分を遮光する作業である,ある
いは画線を色毎に区分けする作業である,製版用フィル
ムまたは印画紙等の遮光方法としては,マスクシート利
用法および修正液塗布方法が知られている。マスクシー
ト利用法においては,剥離可能な赤色層等をポリエチレ
ンテレフタレートフィルム上に形成せしめたものを,切
抜等により遮光するものである。マスクシート利用法に
おいては,遮光対象となる製版用フィルムまたは印画紙
等の大きさに合うように,該シートを切断し,双方の見
当位置合せ用のピン穴を付与して作業に用いられる。こ
のマスクシート利用法は非常に簡便であり,製版用フィ
ルムまたは印画紙等の必要部分相当について,見当位置
へピン穴で保持したまま切抜き,赤色層部分の剥離を行
うことにより,不要な光透過部分または反射部分を比較
的迅速に遮光することができる。さらに必要に応じてマ
スクシートを2枚または3枚重ねて使用することによ
り,一層細かい部分への遮光作業が実現されるという利
点も有する。しかし,遮光する作業をほとんどが手作業
であり,マスクシート材の使用に伴う作業工数の増加,
マスクシートの切断および剥離作業の作業難度が高いこ
と,マスクシートの厚みによる光拡散のため,製版用フ
ィルムまたは印画紙等から形成される原稿や文字等の品
質低下発生という欠点を有する。さらにピンホール等の
小さい不要な光透過部分または反射部分を遮光する手段
としてはマスクシートの価格や作業性の面で不向きであ
る。
一方,修正液塗布法は,カーボンブラック等の遮光剤
をベヒクル中で含有せしめた遮光液(修正液)を使用す
るものである。この方法は,塗布された遮光層が薄い点
でマスクシート利用法に比べ優れている特徴を有する。
この修正液塗布法としては,例えば特開昭56-91236号,
同57-6850号,同57-108853号に記載されている。これら
は,従来より使用されている修正液に比較して硬い皮膜
形成を可能にしたこと,艶消し効果による塗布部分の目
視判定作業を容易にする点で,優れているが,毛筆等に
よる塗布作業のため細かな部分での遮光作業が困難であ
ること,時間のかかる手作業であり,遮光作業として労
力のかかる欠点を有している。
マスクシート利用法または修正液塗布法以外の遮光方
法としては,予め着色された粘着性を有するテープを遮
光部分への貼付する方法(マスキングペーパー)あるい
は光を透過または反射しない紙等の遮光材料の製版用フ
ィルムまたは印画紙等への貼付による方法がある。これ
らの貼付による遮光方法は,いずれも遮光そのものは達
成できるが,手作業のため労力がかかるという欠点を有
しており,大きな部分の修正しかできず,実際の製版作
業には極く一部が適用されているにすぎない。
また,製版用フィルムまたは印画紙等の不要な部分に
ついて見ると,大きい不要な部分よりも,小さな不要な
部分のほうが,数が多いだけでなく,検出および遮光に
大変な労力がかかっているのが現状である。つまり,文
字や絵柄の間といった小さな部分の中に多くの遮光すべ
き部分がある。勿論,大きな不要な部分も遮光する必要
がある。
すなわち,従来の製版用フィルムまたは印画紙等にお
ける不要な光透過部分または反射部分を遮光する手段と
しては,ほとんど全て作業者の人手によらなければなら
ず,これまでに検討されている改良は,ほとんど遮光膜
の強化やほんの一部に適用できる対応手段に留まってお
り,不要な光透過部分または反射部分を遮光する手段は
極めて手工的な作業となっている。
なお,製版用フィルムまたは印画紙等における不要な
光透過部分または反射部分の検出という点について見る
と,印刷物検査装置またはプリント基板検査装置がある
が,これらの装置は検査用の見本となる試料を実物また
はテレビカメラ等から入力された見本画像を電子的(電
気的)記憶手段にて装置内に保持し,各検査品ごとに構
成画像について順次走査または適当な方法にて見本とな
る試料との比較・検証を実施して検査目的を達成するも
のである。
これらの装置としては,例えば特開昭60-250957号,
同60-250958号,同61-12341号,同61-12343号,同61-12
345号公報等に記載されている。これらは検査または検
査用の情報設定を迅速かつ安定に行い,印刷物の生産合
理化を実現せしめるという利点を一応有しているが,製
版用フィルムまたは印画紙等における不要な光透過部分
または反射部分の検出には,検出画素の大きさ,検査見
本が無いこと,つまり検査見本となるものが版下台紙等
のため,利用できない。
よって,従来からの遮光方法と公知の印刷物検査装置
とを単に併用するだけでは,製版用フィルムまたは印画
紙等における不要な光透過部分または反射部分の検出に
用いるには機能的ではなく,技術的にも難しい。また,
この検査装置と遮光材料とを組み合せること,および適
当な遮光材料もほとんど知られていない。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は,かかる従来法が有する欠点を考慮し,製版
用フィルムまたは印画紙等における不要な光透過部分ま
たは反射部分を遮光する方法において,作業時間の短縮
化が図れ,かつ従来法の遮光と同等またはそれ以上の効
果を達成し得る方法を提供するものである。
「発明の構成」 (問題点を解決するための手段) 本発明者等は,製版用フィルムまたは印画紙等におけ
る不要な光透過部分または反射部分の検出には,形成さ
れている画像の画素の大きさと,不要な光透過部分また
は反射部分の大きさが,通常極めて差があることに着目
し,すなわち小さな不要な部分が多いことおよびこの小
さな不要な部分の遮光に大変な労力がかかることを考慮
し,主としてこの部分を光学的または電気的に検出し,
検出した部分を感熱転写材の画像形成手段による遮光作
業を行うことにより,従来のマスクシート利用法または
修正液塗布法に比較し,簡便,迅速かつ精度よく製版で
き,また熟練者によらなくとも作業できる装置を見出し
たものである。
すなわち、本発明は、画像形成された製版用フイルム
または印画紙等に光を照射し、任意に設定した画像面積
より大きいかまたは小さい光透過部分または反射部分を
受光素子を含む検出手段により検出し、該検出手段から
の指示により不要な光透過部分または反射部分に、支持
体に、熱溶融性層および遮光性顔料を含むインキ層を積
層してなる感熱転写材を使用して熱転写により遮光層を
設けることを特徴とする遮光方法に関する。
本発明に係わる製版用フィルムまたは印画紙等として
は,製版用フィルム,印画紙の他に,ネガまたはポジの
モノクロまたはカラーフィルム,版下台紙等が例示され
る。
本発明に係わる装置の主たる構成は,光照射手段,検
出手段および遮光層付与手段であり,この3つの手段を
含む,一体となった装置は勿論,例えば光照射手段と検
出手段とを含む装置に遮光層付与手段を含む装置を組合
せてもよく,さらにはそれぞれの手段を含む装置を組合
せてもよい。
光照射手段である装置としては,検出手段にある受光
素子で受光できるものであれば,特に制限されるもので
はなく,例えばLEDアレイ,タングステンランプ,螢光
燈,キセノンランプ等が使用できる。
検出手段における受光素子としては,種々のものが使
用可能である。例えばCCD密着型イメージセンサー,フ
ォトマルチプライヤー,ビジコンに代表される光導電型
撮像管,フォトダイオード,フォトトランジスター,太
陽電池等が使用できる。特にCCD密着性イメージセンサ
ー,例えば東芝製CIPS304MS1は製版用フィルムまたは印
画紙等が,予め設定されている検出部分を通過する速度
について高速化が実現できるため,優れた受光素子であ
る。なお,撮像管の例としては,ビジコン,プラビコン
(フィリップス,松下電器産業),サチコン(NHK,日立
製作所),カルニコン(東芝),ニュービコン(松下電
器産業),シリコンビジコン(RCA)等があり,CCDとし
てはIL(インターライン方式),FT(フレームトランス
ファ方式)のCCDである。
本発明に好適な受光素子の機能としては, (1) 波長300〜800nmの一部または全部での光電変
換, (2) 最小の読み取りの大きさが0.01〜0.50mm (3) 可変可能な諧調特性(γ補正) を具備しており,必要に応じて単一または複数の受光素
子の入光部への拡大または縮小のレンズを有する。上記
(1)〜(3)の機能の一部または全部を具備し光電変
換特性を有すれば,例示した受光素子に限定さるもので
はない。
検出に際し,必要に応じて適当な拡大または縮小のレ
ンズ系を利用することができ,検出能力の向上を図るこ
とができる。これにより受光素子の解像力,すなわち不
要部分の検出程度を,利用されるレンズ系との組合せに
よって種々な設定が可能である。
製版用フィルムまたは印画紙等の不要な光透過部分ま
たは反射部分の検出は,受光素子を使用し,画素単位ま
たはそれ以下での製版用フィルムまたは印画紙等の表面
の走査を行う。この走査による情報を,少なくとも走査
1ライン以上を何らかの手段で保持し,例えば走査1ラ
イン中での独立した画素が不要な光透過または反射部分
であると,予め設定しておくことにより,検出が可能と
なる。従って,走査1ラインまたは1ライン以上による
画素情報または単位画像情報を適当な方法で調査・検証
することによって,不要な部分としての同定ができる。
すなわち,本来必要部分である画線は,通常画素が独立
して保存することはなく,独立して存在するものは不要
な部分であるため,走査による前後およびまたは左右の
画素の情報から判断できる。また,単位画像より大きい
不要な部分は,単位画像より大きいため,単位画像が連
続して画像として存在した場合,つまり画素が連続して
単位画像以上に存在した場合に認定できる。
なお,製版用フィルムまたは印画紙等での本来の画線
部分は連続したものであり,製版用フィルムまたは印画
紙等から製版された印刷版においては,網点となってい
るが,大雑把な言い方をすれば,製版用フィルムまたは
印画紙等での画素は,印刷版の網点に相当する。
検出における同定に際しては,簡単なコンピューター
処理による画素の4連結または8連結等により調査・検
証してもよい。この連結法により製版用フィルムまたは
印画紙等の不要な光透過部分または反射部分の検出がで
きる。勿論,その他の方式による同定でもよい。
検出手段による不要な光透過部分または反射部分の検
出後,遮光層を直ちに製版用フィルムまたは印画紙等へ
設けることができるが,検出手段の全体構造を簡易化
し,保守整備を容易にする等のため,検出手段と遮光層
付与手段とに適当な距離,時間等の差,ズレを持たせる
ことが望ましい。これにより検出部と遮光部との分離,
接続が容易となる。すなわち,検出と同時に遮光を行う
ことしか選択できない装置では,狭い範囲での2つの作
業を強いられるだけでなく,種々の装置構成,接続方法
が難しい。例えば,製版用フィルムの自動現像機の直ぐ
後に,検出手段だけを接続し,遮光手段は離した位置に
設置する等の融通性を持たけせることができる。
検出手段から遮光層付与手段への位置情報の伝達およ
び遮光方法として具備すべき機能として, (1) 少なくとも走査1ライン相当分の電気的等の記
憶手段, (2) 該記憶手段を調査・検証するのに適当なコンピ
ューター, (3) 同定された位置情報により必要に応じて遮光材
料を製版用フィルムまたは印画紙等へ設ける手段,含
み,(1)〜(3)の手段は,一体型または分離した構
造にすることができる。
走査1ライン相当分以上の記憶手段の1例を挙げる
と,例えば走査方向の解像力を4本/mmとすれば,最低
8ビット/mmの記憶容量があればよく,好ましくは,4バ
イド/mmに相当する記憶容量を有する手段である。
製版用フィルムまたは印画紙等における不要な光透過
部分または反射部分を検出し,遮光材料を設けるには,
検出から位置の同定までを,検出対象である製版用フィ
ルムまたは印画紙等が通過して遮光層付与手段へ到達す
る前に終了しなければならないが,遮光対象部分が到達
する前であれば,使用されるコンピューター等のプロセ
スの種別や使用れる処理言語(例,アセンブラ等)の処
理速度には限定されるものではない。
遮光層としては,熱溶融型感熱転写材からの転写によ
り,遮光層が形成されるが,本発明は,感熱転写材とし
て,一般に利用されている支持体にワックスおよび顔料
を含む感熱転写層を形成したものではなく,支持体に熱
溶融性層およびインキ層を積層してなる感熱転写材を使
用する。この感熱転写材を使用することにより,転写層
である遮光層の膜強度を高めるだけでなく,さらには転
写性(転写率)を大きくできるため,ピンホール等のな
い優れた遮光が可能となる。
本発明に係わる感熱転写材としては,支持体/熱溶解
性層/インキ層,支持体/熱溶融性層/インキ層/熱溶
融性層,等の構成となる。
次に遮光材料である感熱転写材の1例を説明する。支
持体としては,ポリエステルフィルム(2軸延伸)が熱
や力に対する寸法安定性が高いため,好ましいが,アセ
テートフィルム,ポリ塩化ビニルフィルム,ポリプロピ
レンフィルム,ポリエチレンフィルム等も使用できる。
さらにこれらのフィルムを,転写時の剥離を良くするた
め,離型処理しておくこともできる。例えば,シリコー
ン樹脂,フッ素樹脂等で処理する。
感熱転写材の熱溶融性層としては,ワックス類,脂肪
酸,脂肪酸アミド,その他の低分子量の熱溶融性であ
り,かつ皮膜形成性を有する化合物を主体とするもので
あり,例えばカルナバワックス,モンタンワックス,パ
ラフィンワックス,マイクロクリスタリンワックス,ポ
リエチレンワックス,ラウリン酸,ステアリン酸等であ
る。これらの熱溶融性化合物を主体とし,さらに必要に
応じて樹脂,添加材,溶剤等を配合してなる組成物を塗
工機または印刷機で,ホットメルトコーチング,グラビ
アコーチング等により塗工されて熱溶融性層が形成され
る。
インキ層は遮光性顔料を含み,さらに皮膜形成成分と
して樹脂を含むものである。樹脂としてはアクリル系,
スチレン系,エステル系,フェノール系,ビニル系,ポ
リアミド系,セルロース系等から選ばれる少なくとも1
種が使用される。なお,インキ層には可塑剤,界面活性
剤,体質顔料等を配合することもできる。このインキ層
はグラビア,オフセット方式等で形成される。
遮光性顔料としては無機顔料および有機顔料から選ば
れる少なくとも1種であるが,好ましくは遮光性の優れ
た無機顔料が使用できる。。例えば,カーボンブラッ
ク,ベンガラ,アゾ,フタロシアニン,キナクリドン,
ペリレン等である。
熱溶融性層は通常0.1〜10μmの厚さに形成され,イ
ンキ層は0.1〜3μm程度の厚さに形成される。
これらの遮光材料としては,製版用フィルムまたは印
画紙等に設けられた後,水またはアルコール等で汚れ除
去等のため,擦られることがあり,必要に応じて耐水,
耐アルコール性等の耐性を付与しておくことが必要であ
る。なお,予め専用の汚れ拭きと遮光材とを組合せて,
本発明の実施をすることを意図してもよい。例えば専用
の汚れ拭きとしては,水およびポリオキシエチレンソル
ピタンセノステアレート,水およびポリオキシエチレン
ステアリルエーテル等が挙げられる。
次に本発明を1実施態様により説明するが,本発明は
この実施態様に限定されるものでないことは,前記説明
より明らかである。
製版用フィルムまたは印画紙等の検査対象物は,搬送
ベルトおよびローラー(ゴム)によって検出部へ送られ
る。検出部には,LEDアレイ(透過用および反射用,つま
り印画紙用)を照射光源とし,CCD受光素子が搬送方向と
直角に配置されており,検査対象物の画像情報を順次に
CPU管理下のメモリーに記憶される。なお,ゴムローラ
ーは検査対象者の保持を目的に動作し,本例では動作確
認のためにロータリーエンコーダーを使用している。メ
モリーに記憶された情報量が搬送直角方向で3ライン相
当に達したら4連結画素の情報を比較器(通常,CPU内)
で比較し,必要な部分であるか,不要な部分かを,予め
定めた値によって決定される。この比較−決定により不
要な部分とされた場合,相当する座標情報をメモリーへ
記憶させる。
比較器での比較について,説明すると,ある画素(通
常正方形)のまわりに接する8個の画素の情報により,
必要部分(本来の画線)か,不要な部分(ピンホールな
ど)かを,比較する。つまり,ある画素に光透過または
反射部分があり,かつまわりの画素のいずれか1つまた
は2つ以上に光透過または反射部分があった場合,必要
部分として設定する。隣あう2つ以上,あるいは3つ以
上に光透過または反射部分があった場合に必要部分と設
定することもできる。また,隣あう画素のいずれにも光
透過または反射部分がない場合には,不要な部分と設定
する。
なお,画素単位に順次走査する例を示しているが,画
素の単位が,本来必要な画線の端等にかかった場合,こ
の画線部分も画素より小さい部分になる。この部分を不
要部分として検出しないようにするため,上記したよう
な連結法により,検出することで正しい検出を行う。ま
た,単位画像より大きい不要部分の検出は,単位画像毎
に検出すると共に,構成する画素も比較検討することに
より,単位画像より大きい不要部分を検出できる。な
お,単位画像より大きい不要部分の検出は,文字等の一
定の大きさまたはこれ以下の大きさを有する画像しか含
まれない場合に利用できる。
比較器で比較検討された結果が,次の遮光部へ送られ
る。
搬送されている検査対象物が,遮光部へ到達すると,
メモリー中の座標情報と遮光部下の検査対象物の座標情
報を論理積(AND)器で検証し,結果が真の場合,相当
する検査対象物の座標位置へ遮光が自動的に行われる。
また,検出部において,CCD受光素子の前面にレンズを
使用してよいが,このレンズは必須ではなく,例えば製
版用フィルムの場合,0.3〜0.01mmの直径をもつ画像(ピ
ンホール等)と,0.05〜30mm程度の連続的な画像のどち
らか一方が,CCDの少なくとも1チップに相当するのであ
れば,レンズによらない画像の拡大,縮小でも検出でき
る。
遮光部は,感熱ヘッドおよび感熱転写材を主たる構成
とするものである。感熱ヘッドは搬送方向に対し直角に
配置してあり,メモリーと検査対象の双方の位置情報の
論理積結果によって,感熱ヘッドが加熱され,感熱転写
材が熱溶融し,検出された不要な部分への遮光層形成が
なされる。
この感熱転写材にて遮光した製版用フィルム等は,遮
光層の接着性,耐摩擦性は良好であり,かつ完全に遮光
される。従って,後工程にでも,従来の手工的作業の遮
光と同様な取り扱いでも剥離等は生じない。
感熱転写材としては,以下の感熱転写材AおよびB,C,
Dの4種を使用したが,下記のようにいずれも良好な結
果であった。
(感熱転写材A) 下記の熱溶融性層用組成物またはインキ層用組成物
を,予備混合し,サンドミルで混練した。
熱溶融性層用組成物 カルナバワックス(mp.81〜85℃) 20部 トルエン 30部 メチルイソブチルケトン 7.5部 インキ層用組成物 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(積水化学(株)製
エスレックA) 10部 カーボンブラック 15部 トルエン 55部 メチルエチルケトン 22部 得られた各組成物を多色グラビア印刷機を用いて,6μ
mのポリエステルフィルムに,熱溶融性層(1.2μm)
/インキ層(1.2μm)/熱溶融性層(1.2μm)となる
ようベタ印刷した。
(感熱転写材B) 上記感熱転写材Aにおいて,熱溶融性層用組成物また
はインキ層用組成物を下記のものに替えた。
熱溶融性層用組成物 ライスワックス(mp.78〜82℃) 2.5部 カルナバワックス 10部 トルエン 30部 メチルイソブチルケトン 12部 インキ層用組成物 合成ワックス(三菱化成工業(株)製ダイヤカルナ3
0) 9部 エチレン−酢酸ビニル共重合体 9部 ベルガラ 24部 トルエン 15部 メチルイソブチルケトン 30部 (感熱転写材C) ポリエステルフィルムに,カルナバワックスをホット
メルトコーターで熱溶融性層(3μm)を塗工し,その
上に感熱転写材Aのインキ層(2.0μm)/熱溶融性層
(1.2μm)となるようグラビア印刷機でベタ印刷し
た。
(感熱転写材D) 上記感熱転写材Aにおいて,ポリエステルフィルム
に,熱溶融性層(1.2μm)/インキ層(1.2μm)とな
るようベタ印刷した。
以上の感熱転写材を用いて,次の要領にて遮光した。
写真製版用フィルムをコンベヤーに載せ,螢光灯(露光
手段)で露光し,CCD密着型イメージセンサー(検出手
段)にて受光し,連結法によりピンホールを検出した。
検出したピンホールを,検出部からの指示により感熱転
写プリンター8東芝(株)製TN-5400)で,熱転写した
ところ,良好な遮光ができた。
「発明の効果」 製版用フィルムまたは印画紙等の不要な光透過部分ま
たは反射部分を遮光する作業において,本発明の遮光方
法により,次のような作業工程の改善がなされる。
(製版用フィルムA3サイズで遮光対象 168箇所,遮光
品質A−遮光が良好であり,再修正不要,B−再修正が必
要な部分がある,遮光性A−遮光膜の遮光能力,を示
す。) また,従来作業で必要となる前準備のための皿,筆,
水箱等の洗浄が不要となり,遮光材料がシートとして提
供されるため,作業場所を汚すこともなく,かつ複数枚
の連続作業ができる。さらに熟練者によらなくとも均一
な遮光作業ができる。
フロントページの続き (72)発明者 太田 大 東京都中央区京橋2丁目3番13号 東洋イ ンキ製造株式会社内 審査官 青木 俊明 (56)参考文献 特開 昭62−32771(JP,A) 特開 昭61−12341(JP,A) 特開 昭60−235136(JP,A) 特開 昭62−34164(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像形成された製版用フイルムまたは印画
    紙等に光を照射し、任意に設定した画像面積より大きい
    かまたは小さい光透過部分または反射部分を受光素子を
    含む検出手段により検出し、該検出手段からの指示によ
    り不要な光透過部分または反射部分に、支持体に熱溶融
    性層および遮光性顔料を含むインキ層を積層してなる感
    熱転写材を使用して熱転写により遮光層を設けることを
    特徴とする遮光方法。
  2. 【請求項2】支持体に熱溶融性層、インキ層および熱溶
    融性層を積層してなる感熱転写材を用いる特許請求の範
    囲第1項記載の遮光方法。
JP8270787A 1987-04-03 1987-04-03 遮光方法 Expired - Lifetime JPH0812415B2 (ja)

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JPS63249147A JPS63249147A (ja) 1988-10-17
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