JP2545541B2 - 製版用フィルム等に対し必要な部分以外を遮光する装置 - Google Patents

製版用フィルム等に対し必要な部分以外を遮光する装置

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JP2545541B2
JP2545541B2 JP13136887A JP13136887A JP2545541B2 JP 2545541 B2 JP2545541 B2 JP 2545541B2 JP 13136887 A JP13136887 A JP 13136887A JP 13136887 A JP13136887 A JP 13136887A JP 2545541 B2 JP2545541 B2 JP 2545541B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「発明の目的」 (産業上の利用分野) 本発明は,製版用フィルムまたは印画紙等における画
像部分である必要な光透過部分または反射部分を検出
し,該部分以外の不要な部分を遮光する装置に係わり,
さらには製版用フィルムまたは印画紙等に形成された画
像を画素単位に応じた検出ピッチで,本来の画像部分で
ある必要な部分を検出し,それ以外の不要な部分を遮光
する装置に関する。
(従来の技術) 従来,製版の作業において,使用されているノリや版
下台紙の汚れ,露光器の汚れ等が原因で発生する不要な
光透過部分または反射部分を遮光する作業である,ある
いは画線を色毎に区分けする作業である,製版用フィル
ムまたは印画紙等の遮光方法としては,マスクシート利
用法および修正液塗布方法が知られている。マスクシー
ト利用法においては,剥離可能な赤色層等をポリエチレ
ンテレフタレートフィルム上に形成せしめたものを,切
抜等により遮光するものである。マスクシート利用法に
おいては,遮光対象となる製版用フィルムまたは印画紙
等の大きさに合うように,該シートを切断し,双方の見
当位置合せ用のピン穴を付与して作業に用いられる。こ
のマスクシート利用法は非常に簡便であり,製版用フィ
ルムまたは印画紙等の必要部分相当について見当位置へ
ピン穴で保持したまま切抜き,赤色層部分の剥離を行う
ことにより,不要な光透過部分または反射部分を比較的
迅速に遮光することができる。さらに必要に応じてマス
クシートを2枚または3枚重ねて使用することにより,
一層細かい部分への遮光作業が実現されるという利点も
有する。しかし,遮光する作業のほとんどが手作業であ
り,マスクシート材の使用に伴う作業工数の増加,マス
クシートの切断および剥離作業の作業難度が高いこと,
マスクシートの厚みによる光拡散のため,製版用フィル
ムまたは印画紙等から形成される原稿や文字等の品質低
下発生という欠点を有する。さらにピンホール等の不要
な光透過部分または反射部分を遮光する手段としてはマ
スクシートの価格や作業性の面で不向きである。
一方,修正液塗布法は,カーボンブラック等の遮光剤
をベヒクル中へ含有せしめた遮光液(修正液)を使用す
るものである。この方法は,塗布された遮光層が薄い点
でマスクシート利用法に比べ優れている特徴を有する。
この修正液塗布法としては,例えば特開昭56−91236
号,同57−6850号,同57−108853号公報に記載されてい
る。これらは,従来より使用されている修正液に比較し
て硬い皮膜形成を可能にしたこと,艶消し効果による塗
布部分の目視判定作業を容易にする点で,優れている
が,毛筆等による塗布作業のため細かな部分での遮光作
業が困難であること,時間のかかる手作業であり,遮光
作業として労力のかかる欠点を有している。
マスクシート利用法または修正液塗布法以外の遮光方
法としては,予め着色された粘着性を有するテープを遮
光部分への貼付する方法(マスキングペーパー)あるい
は光を透過または反射しない紙等の遮光材料の製版用フ
ィルムまたは印画紙等への貼付による方法がある。これ
らの貼付による遮光方法は,いずれも遮光そのものは達
成できるが,手作業のため労力がかかるという欠点を有
しており,大きな部分の修正しかできず,実際の製版作
業には極く一部が適用されているにすぎない。
また,製版用フィルムまたは印画紙等の不要な部分の
検出について見ると,人間の目による検出であり,時間
がかかること,作業者の熟練,などの問題があった。不
要な部分は,一般にピンホールや線等であることが多
い。これらの不要な部分は,数が多いだけでなく,検出
に大変な労力がかかっているのが現状である。つまり,
文字や絵柄の間といった小さな部分の中に多くの遮光す
べき部分があることが多い。
すなわち,従来の製版用フィルムまたは印画紙等にお
ける不要な光透過部分または反射部分を遮光する手段と
しては,ほとんど全て作業者の人手によらなければなら
ず,これまでに検討されている改良は,ほとんど遮光膜
の強化やほんの一部に適用できる対応手段に留まってお
り,特に不要な光透過部分または反射部分を検出する手
段は極めて手工的な作業となっている。
なお,製版用フィルムまたは印画紙等における不要な
光透過部分または反射部分の検出という点について見る
と,印刷物検査装置またはプリント基板検査装置がある
が,これらの装置は検査用の見本となる試料を実物また
はテレビカメラ等から入力された見本画像を電子的(電
気的)記憶手段にて装置内に保持し,各検査品ごとに構
成画像について順次走査または適当な方法にて見本とな
る試料との比較・検証を実施して検査目的を達成するも
のである。
これらの装置としては,例えば特開昭60−250957号,
同60−250958号,同61−12341号,同61−12343号,同61
−12345号公報等に記載されている。これらは検査また
は検査用の情報設定を迅速かつ安定に行い,印刷物の生
産合理化を実現せしめるという利点を一応有している
が,製版用フィルムまたは印画紙等における不要な光透
過部分または反射部分の検出には,検査見本が無いこ
と,つまり検査見本となるものが版下台紙等のため,利
用できない。つまり,標準となる見本を必要とせずに不
要な部分を遮光する装置が望まれていた。
さらに,本来の画像に比べ,画像の画素サイズより小
さい部分の遮光を行う装置が望まれていた。
よって,従来からの遮光方法と公知の印刷物検査装置
とを単に併用するだけでは,製版用フィルムまたは印画
紙等における不要な光透過部分または反射部分の検出に
用いるには機能的ではなく,技術的にも難しい。また,
装置としての価格も高くなり易い。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は,かかる従来法が有する欠点を考慮し,製版
用フィルムまたは印画紙等における不要な光透過部分ま
たは反射部分を遮光する製版に関する装置を提供するも
のである。
「発明の構成」 (問題点を解決するための手段) 本発明者は,製版用フィルムまたは印画紙等における
不要な光透過部分または反射部分の遮光には,形成され
ている画像(必要な部分)を検出し,それ以外の部分,
つまり不要な部分を遮光すればよいことに着目し,すな
わち小さな不要な部分の検出に大変な労力がかかるこ
と,例えば検出器がおおがりとなること,記憶容量の大
きいこと,遮光する速度が低下すること,を考慮し,必
要な画像部分を検出し,この検出部分以外の不要な部分
をを感熱転写,インキジェット等の画像形成手段による
遮光作業を行うことにより,従来のマスクシート利用法
または修正液塗布法に比較し,簡便,迅速かつ精度よく
製版でき,また熟練者によらなくとも作業できる装置を
見出したものである。
すなわち,本発明は,画像形成された製版用フィルム
または印画紙等の画像部分である必要な光透過部分また
は反射部分以外を遮光する装置において,該フィルムま
たは印画紙等を露光する手段,画素単位に応じた検出ピ
ッチで,必要な部分を検出する手段,および該検出手段
により検出された必要な部分以外の部分に遮光層を設け
る手段を有する必要な部分以外を遮光する装置である。
さらには,製版用フィルムまたは印画紙等を,露光手
段,検出手段,遮光手段に送るための搬送手段を有する
装置であり,つまり製版用フィルムまたは印画紙等を搬
送しながら露光,検出および遮光を行うことができる装
置に関する。また,検出手段により検出された必要な部
分に,予め定められた画素数を加えることにより,縁取
りして太らせた以外の部分に遮光層を形成する必要な部
分以外を遮光する装置である。また,必要な部分を画素
による連結法により検出する手段である装置である。検
出ピッチを画素毎または画素の1つおき等のように一定
周期の画素毎に設定することができる検出手段を用いる
装置である。
本発明の装置は,イメージスキャナー等を使って写真
フイルム等の光学像をイメージセンサー等で光電変換
し,得られた映像信号を遮光装置である処理装置に供給
し,この映像信号によって,必要部分である以外の部
分,つまりピンホール等を含む部分を塗りつぶし信号に
従って塗りつぶすものである。
本発明に係わる製版用フィルムまたは印画紙等として
は,製版用フィルム,印画紙の他に,ネガまたはポジの
モノクロまたはカラーフィルム,版下台紙等が例示され
る。
本発明の装置の主たる構成は,露光手段,検出手段お
よび遮光手段,さらに搬送手段を有するものであり,こ
の3つまたは4つの手段を含む,一体となった装置は勿
論,例えば露光手段と検出手段とを含む装置に遮光手段
を組合せた装置であってもよく,さらにはそれぞれの手
段を含む装置を組合せてもよい。通常これらの装置を通
過させるための搬送手段を設ける。なお,搬送せずに露
光および検出手段をスキャニング可能となるように移動
させる方式でもよい。また,必要に応じて,画素サイズ
や検出ピッチを予め設定しておくのではなく,入力手段
で,その都度設定できるようにしておいてもよい。画素
サイズは通常検出手段である受光素子によって決定され
ることが多いが,変更できるようにすることもでき,簡
易には受光素子の大きさの倍数単位で調整出来るように
してもよい。また,検出ピッチも通常画素毎に行うが,
画素の1つおきに検出することなども可能である。検出
ピッチを固定方式とすることは勿論,可変とすることも
できる。
入力手段としては,画素サイズを入力できるものであ
れば特に制限されないが,キーボード,スキャナーなど
が使用できる。
露光手段としては,検出手段にある受光素子で受光で
きるものであれば,特に制限されるものではなく,例え
ばLEDアレイ,ダングステンランプ,螢光燈,キセノン
ランプ等が使用できる。検出手段における受光素子とし
ては,種々のものが使用可能である。例えばCCD密着型
イメージセンサー,フォトマルチプライヤー,ビジコン
に代表れる光導電型撮像管,フォトダイオード,フォト
トランジスター,太陽電池等が使用できる。特にCCD密
着型イメージセンサー,例えば東芝製CIPS304MS1は製版
用フィルムまたは印画紙等が,予め設定されている検出
部分を通過する速度について高速化が実現できるため,
優れた受光素子である。なお,撮像管の例としては,ビ
ジコン,プラビコン(フィリップス,松下電器産業),
サチコン(NHK,日立製作所),カルニコン(東芝),ニ
ュービコン(松下電器産業),シリコンビジコン(RC
A)等がありCCDとしてはIL(インターライン方式),FT
(フレームトランスファ方式)のCCD等である。
本発明に好適な受光素子の機能としては, (1)波長200〜800nmの一部または全部での光電変換, (2)最小の読み取りの大きさが0.01〜0.50mm (3)可変可能な諧調特性(γ補正) を具備しており,必要に応じて単一または複数の受光素
子の入光部への拡大または縮小のレンズを有する。上記
(1)〜(3)の機能の一部または全部を具備し光電変
換特性を有すれば,例示した受光素子に限定されるもの
ではない。
検出に際し,必要に応じて適当な拡大または縮小のレ
ンズ系を利用することができ,検出能力の向上や装置の
簡易化を図ることができる。これにより受光素子の解像
力,すなわち必要部分の検出程度を,利用されるレンズ
系との組合せによって種々な設定が可能である。
製版用フィルムまたは印画紙等の画素の検出は,受光
素子を使用し,画素単位での製版用フィルムまたは印画
紙等の表面の走査を行う。
この走査による情報を,少なくとも走査1ライン以上
を何らかの手段で保持し,例えば走査1ライン中での独
立していない画素が必要な光透過または反射部分である
と,予め設定しておくことにより,検出が可能となる。
従って,走査1ラインまたは1ライン以上による画素情
報を適当な方法で調査・検証することによって,必要な
部分としての同定ができる。すなわち,本来必要部分で
ある画像は,本来の画像部分の画素が独立して存在する
ことはなく,独立して存在するものは不要な部分である
ため,走査による前後およびまたは左右の画素の情報か
ら判断できる。
なお,製版用フィルムまたは印画紙等での本来の画像
部分は連続したものであり,製版用フィルムまたは印画
紙等から製版された印刷版においては,網点となってい
るが,大雑把な言い方をすれば,製版用フィルムまたは
印画紙等での画素は,印刷版の網点に相当する。
また,画像メモリには,イメージスキャナー等のタイ
ミングで記憶し,遮光装置のタイミングで読み出す。さ
らに,画像メモリから遮光装置のタイミングで読み出し
てきたデータを例えば遮光装置であるサーマルプリンタ
ーのヘッドの制御信号に変換し,パルス巾を制御するこ
とによりサーマルヘッドの温度コントロールを行う。
検出における同定に際しては,簡単なコンピューター
処理による画素の4連結または8連結等により調査・検
証してもよい。この連結法により製版用フィルムまたは
印画紙等の必要な光透過部分または反射部分である画素
の検出ができる。勿論,その他の方式による同定でもよ
い。
本発明に係わる検出手段によれば,不要な部分を検出
する場合に比べ,記憶容量が小さくて済むという利点が
ある。製版用フイルム等の画像部分がしめる割合は一般
に非画像部分に比べ小さいことが多く,さらに検出対象
がピンホール等に比較して大きいので検出手段である受
光素子(センサー)密度の細かいものを必要とせず,従
って,本発明に係わる検出手段では記憶容量が1/5ない
し1/20程度で行うことができる。
検出された画像部分は位置情報として,記憶装置に保
持され,この位置以外の部分,つまり非画像部分の位置
に遮光が施される。なお,遮光を行う際,画像部分と非
画像部分とを正確に区分けし,この区分けに従って遮光
できるが,遮光の画像形成が一般に製版用フイルム等の
画像に比べ,鮮鋭性が劣ることが多いため,必要な部分
である画像部分を太らせ,ひいては非画像部分である遮
光部分を若干細らせて遮光することが好ましい。この操
作のためには,例えば,4画素の明るさの勾配を検証する
か,9画素のラプラシアンの値を検証して,例えば4画素
の絶対値が正,ラプラシアンの値が負であれば,検証の
中心位置に必要画素の縁があることになり,この必要画
素の周囲に予め定められた画素数だけ必要画素とするこ
とにより,太らせることができる。
検出手段による必要な光透過部分または反射部分の検
出後,この部分以外に対し遮光層を直ちに製版用フィル
ムまたは印画紙等へ設けることができるが,製版装置の
全体構造を簡易化し,保守整備を容易にする等のため,
検出手段と遮光層付与手段とに適当な距離,時間等の
差,ズレを持たせることが望ましい。これにより検出部
と遮光部との分離,接続が容易となる。すなわち,検出
と同時に遮光を行うことしか選択できない装置では,狭
い範囲での2つの作業を強いられるだけでなく,種々の
装置構成,接続方法が難しい。例えば,製版用フィルム
の自動現像機の直ぐ後に,検出手段だけを接続し,遮光
手段は離した位置に設置する等の融通性を持たけせるこ
とができる。
検出手段から遮光層付与手段への位置情報の伝達およ
び遮光方法として具備すべき機能の1例として (1)少なくとも走査1ライン相当分の電気的等の記憶
手段, (2)該記憶手段を調査・検証するのに適当なコンピュ
ーター, (3)同定された位置情報により必要に応じて遮光材料
を製版用フィルムまたは印画紙等へ設ける手段, 含み,(1)〜(3)の手段は,一体型または分離した
構造にすることができる。
走査1ライン相当分以上の記憶手段の1例を挙げる
と,例えば走査方向の解像力を4本/mmとすれば,最低
8ビット/mmの記憶容量があればよく,好ましくは,4バ
イト/mmに相当する記憶容量を有する手段である。
製版用フィルムまたは印画紙等における必要な光透過
部分または反射部分を検出し,この部分以外に遮光材料
を設けるには,検出から位置の同定までを,検出対象で
ある製版用フィルムまたは印画紙等が通過して遮光層付
与手段へ到達する前に終了しなければならないが,遮光
対象部分が到達する前であれば,使用されるコンピュー
ター等のプロセスの種別や使用れる処理言語(例,アセ
ンブラ等)の処理速度には限定されるものではない。
遮光層としては,熱溶融型感熱転写シートからの転
写,インキジェットによる転写または付与,等が利用で
きるが,製版用フィルムまたは印画紙等の不要な部分へ
薄膜状でのもので隠蔽できる手段であれば,必ずしも転
写方法および材料は限定されない。
遮光層は,製版用フィルムまたは印画紙等の不要な部
分に転写または付与された後,製版用フィルムまたは印
画紙等が受ける作業環境の中で必要な耐性を有すること
が好ましく,それぞれ作業環境に合う遮光層を選択する
ことができる。
遮光層として,その他にペンプロッターによる塗布
(インキ,クレヨン等を使用),印刷方式による印刷イ
ンキの転写等が挙げられる。
次に遮光材料の1例を説明する。感熱転写材として
は,顔料または染料と熱溶融性皮膜形成材料とを含有
し,50〜130℃程度で熱転写可能な転写材を支持体に設け
たものである。顔料または染料は,製版用フイルムまた
は印画紙等を使用する後工程である露光作業において,
遮光条件を満足するものである。熱溶融性皮膜形成材料
としては,ワックスまたはその他の材料である。また,
インキジェットによる転写または付与におけるインキと
しては,染料または顔料,溶剤および樹脂等の皮膜形成
材料からなる。
これらの遮光材料としては,製版用フイルムまたは印
画紙等に設けられた後,水またはアルコール等で汚れ除
去等のため,擦られることがあるため,必要に応じて耐
水,耐アルコール性等の耐性を付与しておくことが望ま
しい。なお,予め専用の汚れ拭きと遮光材とを組み合わ
せて,本発明を実施することもできる。例えば,汚れ拭
きとしては,水およびポリオキシエチレンソルビタンセ
ノステアレート,水およびポリオキシエチレンステアリ
ルエーテル等が挙げられる。
次に本発明を1実施態様により説明するが,本発明は
この実施態様に限定されるものでないことは,前記説明
より明らかである。
第1図は,本発明の装置を説明するための概略図であ
る。
製版用フィルムまたは印画紙等の検査対象物1はベル
トやローラ等を含む搬送手段2によって露光・検出手段
10へ進む。露光・検出手段10には,蛍光灯やLEDアレイ1
1(透過用),12(反射用,つまり印画紙用)を照明光源
(露光手段)とし,CCD受光素子(検出手段)13が搬送方
向と直角に配置されており,入力手段16がCPU15に接続
され,入力されたサイズ,さらには検出ピッチに基づき
計算器15を介して検出コントローラ14からの指示によ
り,露光手段11または12が稼働する。検出手段からの情
報である検査対象物の画像情報を順次にCPU(演算装
置)15管理下のメモリー17に記憶される。なお,本発明
における装置において,CPU15は必ずしも必須ではなく,
場合によっては,CPUを設けない装置とすることも可能で
ある。
なお,搬送手段2は検査対象物の保持を目的に動作
し,本例では動作確認のためにロータリーエンコーダー
(図示せず)を使用している。メモリー17に記憶された
情報量が搬送直角方向で3ライン相当に達したら第3図
に示す4連結画素の情報を比較器で比較し,必要な部分
である文字または絵柄を,予め定めた値によって決定さ
れる。この比較−決定により必要な部分とされた場合,
相当する座標情報をサブメモリー18に記憶させる。
第2図は必要部分を検出し,遮光層付与手段への情報
を提供することを説明する概略図である。また,第3図
の(A)は本来必要な部分である画線を模式的に位置情
報と共に示したものであり,(B)は不要な部分を示す
ものである。
比較器20での比較について,説明すると,B−2の位置
について注目し,横方向,つまりA,B,Cを走査ラインと
した場合,B−2の部分が必要部分(本来の画線)か,不
要な部分(ピンホールや汚れ等)かを,A−1,B−1,B−3
およびC−2の情報に基づき比較する。つまり,B−2の
部分に光透過または反射部分があり,かつA−1,B−1,B
−3およびC−2のいずれか1つまた2つ以上に光透過
または反射部分があった場合,すなわち第3図の(A)
では,B−2の部分は必要部分として設定する。隣あう2
つ以上,あるいは3つ以上に光透過または反射部分があ
った場合に必要部分と設定することもできる。また,第
3図の(B)のように,隣あうA−1,B−1,B−3および
C−2のいずれにも光透過または反射部分がない場合に
は,不要な部分と設定する。
なお,画素単位に順次走査する例を示しているが,画
素の単位が,本来必要な画線の端等にかかった場合,こ
の画線部分も画素より小さい部分になり,不要部分とさ
れないため,この部分を必要部分でないと検出しないよ
うにするため,上記したような連結法により検出するこ
とで正しい検出を行う。
比較器20で比較検討された結果が,次の遮光部30へ送
られる。なお,比較器20は,CPU15の内部に組み込まれて
いる場合の他,CPU15を使用しない場合には比較器20とし
て設けられる。
搬送されている検査対象物が,第1図の遮光部30へ到
達すると,サブメモリー18中の座標情報と遮光部30下の
検査対象物の座標情報を論理積(AND)器で検証し,結
果が真でない場合,相当する検査対象物の座標位置へ遮
光が自動的に行われる。
本発明の装置では,予め検出ピッチを画素毎または画
素の1つおき等に設定することもできる。
同定のために参照する画素の数は同一でよく,例え
ば,検出対象の文字等が大きくなった場合,小さい文字
の検出のときよりも,粗い画素数,つまり文字等の1つ
あたりの画素数は同一でよく,これがために必要部分と
不要な部分との大きさが通常のものと異なっていても,
検出,遮光に要する処理時間等は通常の場合と同一であ
る。つまり,小さい画像単位(画線,文字等)でも,大
きな画像単位のであっても,処理時間等は変らない。す
なわち,参照する画素の数が同一であるためである。
また,本発明では画素の大きさを予め設定することも
できるが,目視で通常に処理する製版フィルム等の文字
等との比較,画像を形成している文字等の大きさ,例え
ば級数やポイントの比較等を利用し,自動化することも
できるが,必ずしもこれらに限定されることはなく,キ
ーボードを用いて,画素の大きさや検出ピッチの入力を
行うこともできる。なお,通常の文字であれば,画素の
大きさは約400μmとすればよい。また,画像の検出で
は,露光強度,露光強度の周期的な変化も設定でき,こ
の露光の変化条件は,必要な部分の検出と同定をより迅
速にする上で有効である。画素の大きさや検出ピッチ
は,キーボード等より入力される。入力されたサイズは
CPUを経て検出手段に設定される。本発明での画素大き
さの設定がキーボードから入力されたサイズに基づき,C
PUで計算される。さらにはCPUで,参照するピッチを変
えたり,サイズの記憶ができる。通常は,画像検出装置
の検出ピッチ(巾)を変更することにより,検出が実施
される。第4図に検出ピッチを変更した例を示す。入力
手段により,検出ピッチを設定することは勿論,CPU15で
演算できるようにすることもできる。第4図のIでは,
検出ピッチを細かくした例であり,例えば画素に応じ
て,つまり画素毎に検出ピッチを指定したものである。
また,IIでは,検出ピッチを大きくし,点線で示す部分
は検出しないようにして検出を行う例である。なお,こ
れらの検出ピッチは,通常検出コントローラ14によって
行われる。なお,検出コントローラ14を設けず,同じ検
出ピッチで検出する装置とすることもできる。
また,検出手段への露光条件の変更は,第5図に示す
ような時間(被検査物の搬送)方向での露光強度の変化
を主としていて,光源の明るさの変化によるピンホール
等の検出素子にとっての検出程度の差を生じせしめる効
果がある。すなわち,検出素子における検出の閾値は検
出素子への入光する光の強度と時間で決定されるが,露
光強度を予め設定した条件に従って変更(調光)は,こ
の強度と時間を利用して,ピンホールと文字等の本来の
画像の同定をより容易にしていることになる。
すなわち,第5図に示すグラフは,1走査を2回とし,1
回目の走査は強い光で露光し,2回目は弱い光で露光し,2
回の露光とも所定値に設定した閾値(点線で表示)以上
の場合だけ,本来の必要な画像であると判定し,いずか
一方(弱い光での露光)が閾値以下のときは不要な部分
と判定でき,この部分を遮光する。なお,強い光および
弱い光いずれも閾値以下のときは,余りに小さい部分で
あるため,遮光をしないという設定もできる。露光の強
弱を変える手段としては,例えばロータリーシャッター
による開閉で行うことができる。また,その他の調光装
置により,露光の強弱を調節することもできる。
なお,製版用フィルムまたは印画紙等の大きさは使用
される画像の大きさ,例えば街頭広告用またはカタログ
用等によって様々な形状と大きさとなる。遮光部30は,
第1図では感熱転写材を使用した例を示す。感熱ヘッド
31および感熱転写材32を主たる構成とするものである。
感熱ヘッド31は搬送方向に対し直角に配置してあり,サ
ブメモリー18と検査対象の双方の位置情報の論理積結果
によって,感熱ヘッドが加熱され,転写材が熱溶融し,
検出れた不要な部分への遮光層形成がなされる。感熱転
写材としては,ポリエチレンテレフタレートフイルム上
に,オキシエチレン・オキシプロピレンブロックコポリ
マー2重量部を溶媒(イソプロピルアルコールおよび
水)7重量部に溶解し,カーボンブラック1重量部を加
えて,振盪機(レッドデビル)にて1時間振盪した転写
材をバーコーター16番にて塗布,乾燥したものである。
なお,転写温度は約53℃である。
この感熱転写材にて遮光した製版用フィルム等は,遮
光層の接着性,耐摩擦性は良好であり,かつ完全に遮光
されていた。従って,後工程にでも,従来の手工的作業
の遮光と同様な取り扱いでも剥離等は生じなかった。
上記感熱転写材は,水性型であるが,アルコール型等
の有機溶剤型でもよく,例えばカルナバワックス60重量
部,石油樹脂15重量部,コロイダルシリカ15重量部をト
ルエン100重量部に溶解し,次いでカーボンブラック10
重量部を加え,レッドデビルにて1時間分散し,バーコ
ーター等にて塗布,乾燥した感熱転写材を使用して転写
したところ,良好な遮光層が形成された。なお,転写温
度は約90℃である。
次に本発明の遮光作業による結果を,従来の遮光液塗
布方法と比較した結果を示す。
本発明:作業時間20秒 従来の遮光液塗布方法:作業時間15分 (製版用フイルムA3サイズで遮光対象 170箇所) なお,遮光品質については,本発明では1回で再修正
不要であったが,従来の方法では再修正が必要な箇所が
あった。
「発明の効果」 製版用フィルムまたは印画紙等の不要な光透過部分ま
たは反射部分を遮光する作業において,本発明の装置を
使用することにより,検出する手段が簡易化されて自動
オペークが可能となり,従来作業で必要となる前準備の
ための皿,筆,水箱等の洗浄が不要となり,遮光材料が
シートとして提供されるため,作業場所を汚すこともな
く,かつ複数枚の連続作業ができる。さらに熟練者によ
らなくとも均一な遮光作業ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は,本発明の装置の1実施態様を示す概略図,第
2図,第3図は,不要な光透過部分または反射部分の検
出を説明するための概念図,第4図は不要な光透過部分
または反射部分の検出を説明するための概念図,第5図
は検出するためのグラフ,である。 図中の符号は,1……検査対象物,2……搬送手段,10……
露光検出装置,11……,12……露光手段,13……検出手段,
14……検出コントローラ,15……CPU,16……入力手段,17
……メモリー,18……サブメモリー,20……比較器,30…
…遮光部,31……感熱ヘッド,32……感熱転写材,をそれ
ぞれ示す。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像形成された製版用フィルムまたは印画
    紙等の画像部分である必要な光透過部分または反射部分
    以外を遮光する装置において,該フィルムまたは印画紙
    等を露光する手段,画素単位に応じた検出ピッチで,必
    要な部分を検出する手段,および該検出手段により検出
    された部分以外の不要な部分に遮光層を設ける手段を有
    することを特徴とする製版用フイルム等に対し必要な部
    分以外を遮光する装置。
  2. 【請求項2】上記フィルムまたは印画紙等を,露光する
    手段,検出する手段,遮光層を設ける手段に送るための
    搬送手段を有する特許請求の範囲第1項記載の製版用フ
    イルム等に対し必要な部分以外を遮光する装置。
  3. 【請求項3】検出手段により検出された必要な部分に,
    予め定められた画素数を加えて,縁取りして太らせた以
    外の部分に遮光層を形成する特許請求の範囲第1項また
    は第2項記載の製版用フイルム等に対し必要な部分以外
    を遮光する装置。
  4. 【請求項4】必要な部分を画素単位の連結法により検出
    する特許請求の範囲第1項ないし第3項いずれか記載の
    製版用フイルム等に対し必要な部分以外を遮光する装
    置。
  5. 【請求項5】画素毎または一定周期の画素毎に検出ピッ
    チで行う検出手段である特許請求の範囲第1項ないし第
    4項いずれか記載の製版用フイルム等に対し必要な部分
    以外を遮光する装置。
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