JPH08123534A - プログラム伝送システム - Google Patents

プログラム伝送システム

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Publication number
JPH08123534A
JPH08123534A JP7072126A JP7212695A JPH08123534A JP H08123534 A JPH08123534 A JP H08123534A JP 7072126 A JP7072126 A JP 7072126A JP 7212695 A JP7212695 A JP 7212695A JP H08123534 A JPH08123534 A JP H08123534A
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JP
Japan
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program
numerical control
transmission
personal computer
processing
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP7072126A
Other languages
English (en)
Inventor
Norikatsu Murota
憲克 室田
Takayuki Baba
孝幸 馬場
Takashi Seo
隆史 瀬尾
Senri Koizumi
泉理 小泉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ishikawajima Syst Tech
ISHIKAWAJIMA SYST TECHNOL KK
Original Assignee
Ishikawajima Syst Tech
ISHIKAWAJIMA SYST TECHNOL KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Ishikawajima Syst Tech, ISHIKAWAJIMA SYST TECHNOL KK filed Critical Ishikawajima Syst Tech
Priority to JP7072126A priority Critical patent/JPH08123534A/ja
Publication of JPH08123534A publication Critical patent/JPH08123534A/ja
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 安価な構成でNCプログラムの管理及び伝送
が行える。 【構成】 NC装置91〜9nを動作させ被加工物の加工
を行うためのNCプログラム、NCプログラムを管理す
るための管理用プログラム、NCプログラムをNC装置
1〜9nへ伝送するための伝送用プログラム、並びに複
数のNCプログラム及び伝送開始時刻を記録するスケジ
ュールテーブルを記憶する記憶装置(共用HD6)を備
え、順次NC装置91〜9nに処理すべきNCプログラム
を伝送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、NC(数値制御)装置
へ被加工物を加工するためのプログラムを伝送するプロ
グラム伝送システムに関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、近年の機械加工分野にお
いては、製品品質の安定化や製造コストの低減、あるい
は製品仕様の多様化に対応するため、NC装置が導入さ
れている。NC装置は、被加工物の加工内容毎にプログ
ラミングされたNCプログラムに基づいて被加工物の加
工を行う。ここでいうNCプログラムとは、たとえば、
工具位置決め用の座標データ等に従って、NC装置を動
作させるプログラムを指すものである。
【0003】図15(A)は、従来のプログラム伝送シ
ステムの第1構成例を表すブロック図である。この図に
おいて、パーソナルコンピュータ(以下、パソコンと略
称する)50には、CRT51aと、HD(ハードディ
スク)52aと、n台のNC装置601〜60nとが接続
されている。HD52aには、前述したNCプログラム
や、このNCプログラムをNC装置601〜60nへ伝送
するための伝送用プログラム等が記憶されている。パソ
コン50、CRT51aおよびHD52aは、たとえ
ば、工場の事務所に設置され、NC装置601〜60
nは、工場に設置されている。上記構成において、オペ
レータは、パソコン50を操作して、HD52aから伝
送用プログラムを読み出した後、NC装置601〜60n
のいずれへ、どのNCプログラムを伝送するかを指定す
る。これにより、指定されたNCプログラムがHD52
aから読み出されて該当するNC装置60へ伝送される
ので、当該NC装置60は、NCプログラムに基づいて
被加工物の加工を行う。
【0004】図15(B)は、従来のプログラム伝送シ
ステムの第2構成例を表すブロック図である。この図に
おいて、50sは、CRT51bが接続されたサーバ用
パソコンであり、ボード増設用スロットにLAN(ロー
カルエリアネットワーク)ボード53aが挿入されてい
る。また、サーバ用パソコン50sには、HD52bが
接続されている。HD52bには、前述したNCプログ
ラムと、このNCプログラムをNC装置701〜70n
伝送するための伝送用プログラムおよびLANを運用す
るためのLAN用プログラム等が記憶されている。50
kは、CRT52cが接続された管理用パソコンであ
り、ボード増設用スロットにLANボード53bが挿入
されている。501〜50nは、n台の伝送用パソコンで
あり、LANボード541〜54nがそれぞれのボード増
設用スロットに挿入されている。伝送用パソコン501
〜50nには、それぞれに対応してn台のNC装置701
〜70nが接続されている。そして、サーバ用パソコン
50s、管理用パソコン50kおよび伝送用パソコン5
1〜50nは、LANボード53a,53b,541
54nおよびLANケーブルCa,Ca,Ca,・・・
を介して接続されている。上記構成において、オペレー
タは、管理用パソコン50kを操作して、HD52bか
ら伝送用プログラムを読み出した後、NC装置701
70nのいずれへ、どのNCプログラムを伝送するのか
を指定する。これにより、指定されたNCプログラムが
HD52bから読み出されて、LANを介して該当する
NC装置70へ伝送されるので、当該NC装置70は、
NCプログラムに基づいて被加工物の加工を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のプロ
グラム伝送システムの第1構成例においては、1台のパ
ソコン50によってn台のNC装置601〜60nへNC
プログラムを伝送しているが、この伝送のために使用し
ている伝送用プログラムはマルチタスクの構成を有して
いる。しかしながら、マルチタスクのプログラムは非常
に複雑な構成を有することから、必要な機能を十分に満
たしたプログラムの開発には時間がかかるとともに、高
価であるという欠点があった。また、実際の被加工物の
加工においては、1つのNCプログラムによって1つの
被加工物の加工が終了すると、次の工程を進めるため
に、再度、パソコン50を操作して次の工程に必要なN
Cプログラムを指定しなければならない。このため、オ
ペレータは、被加工物の加工の1工程が終了するたびに
工場と事務所とを往復しなければならず、プログラム伝
送システムの操作性および被加工物の加工の効率が悪く
なるという問題があった。
【0006】一方、従来のプログラム伝送システムの第
2構成例においては、LANによって各パソコンが接続
されているために、サーバ用パソコン50sが1台必要
となる。さらに、このLANを構成するための、LAN
ボード53a,53b,541〜54nとLAN用プログ
ラムとLANケーブルCa,Ca,Ca,・・・とが必
要となり、プログラム伝送システムのコストが高くつく
という問題があった。また、LANの性質上、LANに
接続された各パソコンのうち、1台でもダウンするとプ
ログラム伝送システムがシステムダウンしてしまい、被
加工物の加工が中断もしくは全くできなくなるという欠
点があった。本発明は、このような背景の下になされた
もので、安価なハードウェア構成で、しかも簡単なプロ
グラムでNCプログラムの伝送を行うことができるプロ
グラム伝送システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、被加工物の加工を行う複数の数値制御装置へ前記被
加工物の加工のための数値制御プログラムを伝送するプ
ログラム伝送システムにおいて、複数の数値制御プログ
ラムが記憶される記憶装置と、前記数値制御プログラム
の伝送を管理する管理装置と、前記複数の数値制御装置
にそれぞれ接続され、前記数値制御プログラムを前記記
憶装置から読み出して対応する数値制御装置へ伝送する
複数の伝送装置とを具備し、前記管理装置は、オペレー
タによって指定された、(a)被加工物の加工を行わせ
る数値制御装置、(b)当該数値制御装置に伝送すべき
複数の数値制御プログラム、(c)前記複数の数値制御
プログラムのそれぞれの伝送開始時刻、に基づいて、各
数値制御プログラムの当該数値制御装置への伝送開始時
刻に関するスケジュールテーブルを作成して前記記憶装
置に記憶させ、各伝送装置は、対応する数値制御装置の
スケジュールテーブルに基づいて、前記記憶装置から数
値制御プログラムを順次読み出して対応する数値制御装
置へ伝送することを特徴としている。
【0008】請求項2に記載の発明は、被加工物の加工
を行う複数の数値制御装置へ前記被加工物の加工のため
の数値制御プログラムを伝送するプログラム伝送システ
ムにおいて、複数の数値制御プログラムが記憶される記
憶装置と、前記数値制御プログラムの伝送を管理する管
理装置と、前記複数の数値制御装置にそれぞれ接続さ
れ、前記数値制御プログラムを前記記憶装置から読み出
して対応する数値制御装置へ伝送する複数の伝送装置と
を具備し、前記管理装置は、オペレータによって指定さ
れた、(a)同一の被加工物の加工を行わせる複数の数
値制御装置、(b)当該複数の数値制御装置に伝送すべ
き複数の数値制御プログラム、(c)前記複数の数値制
御プログラムのそれぞれの伝送開始時刻、(d)前記同
一の被加工物の加工優先順位に基づいて決められる各複
数の数値制御プログラム間の優先順位、に基づいて、各
数値制御プログラムの当該数値制御装置への伝送開始時
刻に関するスケジュールテーブルを作成して前記記憶装
置に記憶させ、各伝送装置は、対応する数値制御装置の
スケジュールテーブルに基づいて、前記記憶装置から数
値制御プログラムを順次読み出して対応する数値制御装
置へ伝送することを特徴としている。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載のプログラム伝送システムにおいて、前
記複数の数値制御プログラムは、各数値制御装置におい
て変更され、対応する伝送装置を介して前記記憶装置に
記憶されることを特徴としている。
【0010】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、管理装置は、
オペレータによって指定された、(a)被加工物の加工
を行わせる数値制御装置、(b)当該数値制御装置に伝
送すべき複数の数値制御プログラム、(c)前記複数の
数値制御プログラムのそれぞれの伝送開始時刻、に基づ
いて、各数値制御プログラムの当該数値制御装置への伝
送開始時刻に関するスケジュールテーブルを作成して記
憶装置に記憶させる。そして、各伝送装置は、対応する
数値制御装置のスケジュールテーブルに基づいて、記憶
装置から数値制御プログラムを順次読み出して対応する
数値制御装置へ伝送をそれぞれが独立して実行する。こ
れにより、安価な構成で、簡易な管理用プログラムと伝
送用プログラムとにより数値制御プログラムのマルチタ
スク伝送を行うことができる。
【0011】請求項2に記載の発明によれば、管理装置
は、オペレータによって指定された、(a)同一の被加
工物の加工を行わせる複数の数値制御装置、(b)当該
複数の数値制御装置に伝送すべき複数の数値制御プログ
ラム、(c)前記複数の数値制御プログラムのそれぞれ
の伝送開始時刻、(d)前記同一の被加工物の加工優先
順位に基づいて決められる各複数の数値制御プログラム
間の優先順位、に基づいて、スケジュールテーブルを作
成して記憶装置に記憶させる。これにより、同一の被加
工物の加工を複数の数値制御装置で行うことができる。
【0012】請求項3に記載の発明によれば、数値制御
プログラムは、各数値制御装置において変更され、対応
する伝送装置を介して記憶装置に記憶される。これによ
り、数値制御プログラムの変更が生じた場合に数値制御
機器上で簡易に変更を行うことができる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して、本発明の実施例につ
いて説明する。図1は、本発明の一実施例によるプログ
ラム伝送システムの構成を表すブロック図であり、この
図において、1は、被加工物の生産工程全体の管理等を
行う上位コンピュータである。2は、前述したNCプロ
グラムを作成するNCプログラム作成装置であり、自動
プログラミング機やCAM(Computer Aided Manufactu
ring)からなる。4は、CRT3が接続された管理用パ
ソコンであり、フロッピーディスクドライブ装置と内蔵
HDとを有している。また、管理用パソコン4には、前
述したNCプログラム作成装置2の他、プリンタ5およ
び共用HD6が接続されている。共用HD6は、たとえ
ば340MBの容量を有し、NCプログラムや、NCプ
ログラムを管理する管理用プログラム等が記憶されてい
る。管理用パソコン4と上位コンピュータ1とは、LA
N(たとえばイーサーネット)を介して接続されてい
る。なお、一点鎖線aで囲まれた、上位コンピュータ
1、NCプログラム作成装置2、CRT3、管理用パソ
コン4、プリンタ5および共用HD6は、たとえば、工
場の事務所内に設置されている。
【0014】7は、共用HD6とn台(たとえば、48
台)の伝送用ノート型パソコン81〜8nとを自動的に接
続する共用HD用接続ユニットである。伝送用ノート型
パソコン81〜8nには、それぞれ簡易キーボード(たと
えば、16個のキー)、ディスプレイ等が設けられてい
るとともに、NC装置91〜9nが接続されている。伝送
用ノート型パソコン81〜8nの内蔵HDには、NCプロ
グラムが記憶される他、NC装置91〜9nにNCプログ
ラムを送信するため、およびNC装置91〜9nから送信
されたNCプログラムを受信するための伝送用プログラ
ム等が記憶されている。なお、一点鎖線bで囲まれた、
共用HD用接続ユニット7、伝送用ノート型パソコン8
1〜8nおよびNC装置91〜9nは、工場内に設置されて
いる。
【0015】次に、オペレータおよび管理用パソコン4
の処理について図2の処理図を参照して説明する。ま
ず、ステップSA1では、オペレータは、 どのNCプログラムのファイルを、 どのNC装置に、 いつまでに伝送するか を管理用パソコン4を操作して設定する。たとえば、N
CプログラムA、BおよびCの3つのファイルをNC装
置91へ伝送して、それぞれのNCプログラムA、Bお
よびCによってnA、nB、nC個の被加工物を加工させ
る場合、オペレータは、管理用パソコン4のキーボード
等を操作することにより、伝送すべきNCプログラムと
してNCプログラムA、BおよびCを設定し、これらの
NCプログラムを伝送するNC装置としてNC装置91
を設定し、上記NCプログラムのNC装置91への伝送
を開始する時刻を設定し、被加工物の個数としてnA
BおよびnCを設定する。この設定が終了すると、管理
用パソコン4は、ステップSA2へ進む。ステップSA
2では、管理用パソコン4は、ステップSA1にて設定
された内容から、各NC装置別や納期別の負荷状況を計
算する。ここでいう負荷状況とは、NC装置1台当たり
の加工に必要とされる所用時間のことをさす。以下、上
述した例における負荷状況の算出方法を説明する。NC
プログラムA、BおよびCをそれぞれ実行して、被加工
物の加工が終了するまでに要する時間をそれぞれtA
B、tCとすると、時間tA、tB、tCは、それぞれ
(1)〜(3)式によって算出される。 tA=αA・MA+βA ・・・・・・・・・(1) tB=αB・MB+βB ・・・・・・・・・(2) tC=αC・MC+βC ・・・・・・・・・(3) (1)〜(3)式において、αA、αB、αC、βA、βB
およびβCは、各NC装置によってほぼ一定と考えられ
る定数であり、あらかじめ管理用パソコン4にて設定さ
れる。MA、MBおよびMCは、NCプログラムA、Bお
よびCのデータ容量である。これら3式の右辺における
αA・MA、αB・MBおよびαC・MCは、被加工物の実際
の加工に要する時間であり、βA、βBおよびβCは、N
C装置の工具等の取り替えに要する段取時間である。そ
して、以下に示す(4)式の算出結果が、上述した負荷
状況となる。 L=tA・nA+tB・nB+tC・nC ・・(4) 負荷状況Lの算出が終了すると、管理用パソコン4は、
ステップSA3へ進む。
【0016】ステップSA3では、管理用パソコン4
は、ステップSA2にて算出した負荷状況Lに基づい
て、図3に示す伝送スケジュールテーブルを作成すると
ともに、CRT3に表示する。図3において、TAは、
NCプログラムAによってnA個の被加工物を加工する
のに必要な時間であり、(4)式の右辺第1項の「tA
・nA」で表される。同様に、TBは、NCプログラムB
によってnB個の被加工物を加工するのに必要な時間で
あり、(4)式の右辺第2項の「tB・nB」で表され、
Cは、NCプログラムCによってnC個の被加工物を加
工するのに必要な時間であり、(4)式の右辺第3項の
「tC・nC」で表される。また、図3において、破線で
区切った時間は、NC装置の1日の稼働時間である。こ
れにより、オペレータは、ステップSA4へ進む。ステ
ップSA4では、オペレータは、CRT3に表示された
伝送スケジュールテーブルの全被加工物の加工終了日が
当初想定していた全被加工物の加工納期以内であるか否
かを判断する。たとえば、被加工物の加工納期が3日目
であるとすると、図3の伝送スケジュールテーブルでは
全被加工物の加工終了がD点に示す4日目であるので、
被加工物の加工納期には間に合わない。したがって、オ
ペレータは、ステップSA1へ戻り、管理用パソコン4
のキーボード等を操作することにより、NCプログラ
ム、NCプログラムを伝送すべきNC装置、NCプログ
ラムの伝送開始時刻および被加工物の個数等を再び設定
する。これにより、管理用パソコン4がステップSA2
およびSA3の処理を再び行って新たに伝送スケジュー
ルテーブルを作成する。すなわち、オペレータおよび管
理用パソコン4は、全被加工物の加工が3日目までに終
了するスケジュールとなるまで、上記ステップSA1〜
SA3を繰り返して伝送スケジュールテーブルの作成を
繰り返す。そして、ステップSA4において、伝送スケ
ジュールテーブルの全被加工物の加工終了日が加工納期
以内となった場合は、オペレータは、ステップSA5へ
進む。なお、上記ステップSA1〜SA3を繰り返して
も、3日目に全被加工物の加工を終了する伝送スケジュ
ールテーブルが作成できない場合は、一部の被加工物の
加工を外注に委託する等の対応をとる。ステップSA5
では、オペレータは、伝送スケジュールテーブルを確定
し、管理用パソコン4のキーボード等を操作することに
より、確定した伝送スケジュールテーブルを共用HD6
に記憶させた後、処理を終了する。
【0017】次に、伝送用ノート型パソコン81および
そのオペレータの処理について図4の処理図を参照して
説明する。まず、ステップSB1では、オペレータは、
NCプログラムを共用HD6から読み出して伝送用ノー
ト型パソコン81に対応するNC装置91へ送信するか、
もしくはNC装置91から送信されるNCプログラムを
受信するかを選択する。さらに、送信を選択した場合
は、手動で送信するか、自動で送信するかを選択する。
まず、手動送信を選択した場合は、オペレータは、ステ
ップSB2へ進む。
【0018】ステップSB2では、オペレータは、バー
コードリーダを使用して共用HD6に記憶されているN
Cプログラムを読み出してNC装置9へ送信するか否
かを選択する。このバーコードリーダは、オプションで
各伝送用ノート型パソコン81〜8nに接続でき、各NC
プログラムに対応したバーコードが印刷された加工指示
票からバーコードを読み取るものである。なお、加工指
示票とは、被加工物の一連の加工をする際に用いられ、
加工数や加工種類、納期、次工程等とともに、NCプロ
グラムを特定するバーコードが印刷されているものであ
る。オペレータは、バーコードリーダを使用しない場合
は、ステップSB3へ進む。ステップSB3では、オペ
レータは、伝送用ノート型パソコン81のディスプレイ
に表示されているNCプログラムの一覧表(図5参照)
の中から、所望のNCプログラムを選択する。図5にお
いて、たとえば、NC装置91に上述したNCプログラ
ムA、BおよびCの3つを順次実行させて被加工物を加
工させる場合、伝送用ノート型パソコン81の簡易キー
ボード等を操作することにより、まず、NCプログラム
の一覧表Iの中からNCプログラムAを選択する。これ
により、伝送用ノート型パソコン81は、ステップSB
4へ進む。ステップSB4では、伝送用ノート型パソコ
ン81は、共用HD6からNCプログラムAを読み出し
てNC装置91へ送信する。これにより、NC装置9
1は、送信されたNCプログラムAに基づいて被加工物
の加工を行う。この被加工物の加工が終了すると、オペ
レータは、ステップSB5へ進む。ステップSB5で
は、オペレータは、すべてのNCプログラムによる被加
工物の加工が完了したか否かを判断する。今の場合、N
CプログラムBおよびCによる被加工物の加工がまだ完
了していないので、この判断結果は「NO」であり、オ
ペレータは、ステップSB3へ戻る。ステップSB3で
は、オペレータは、伝送用ノート型パソコン81の簡易
キーボード等を操作することにより、図5におけるNC
プログラムの一覧表の中からNCプログラムBを選択す
る。これにより、ステップSB4において伝送用ノート
型パソコン81が共用HD6からNCプログラムBを読
み出してNC装置91へ送信するので、NC装置91は、
送信されたNCプログラムBに基づいて被加工物の加工
を行う。以下、NCプログラムCについても同様の処理
を行う。そして、すべてのNCプログラムA、Bおよび
Cによる被加工物の加工が完了した場合には、オペレー
タは、ステップSB5の判断結果を「YES」とし、処
理を終了する。
【0019】一方、ステップSB2において、オペレー
タが、バーコードリーダを使用する場合、判断結果を
「YES」とし、ステップSB6へ進む。ステップSB
6では、オペレータは、加工指示票の中から、最初に実
行させるNCプログラム、今の場合、NCプログラムA
に対応したバーコードをバーコードリーダに読み取らせ
る。これにより、伝送用ノート型パソコン81は、ステ
ップSB7へ進む。ステップSB7では、伝送用ノート
型パソコン81は、共用HD6からNCプログラムAを
読み出してNC装置91へ送信する。これにより、NC
装置91は、送信されたNCプログラムAに基づいて被
加工物の加工を行う。この被加工物の加工が終了する
と、オペレータは、ステップSB8へ進む。ステップS
B8では、オペレータは、すべてのNCプログラムによ
る被加工物の加工が完了したか否かを判断する。今の場
合、NCプログラムBおよびCによる被加工物の加工が
まだ完了していないので、この判断結果は「NO」であ
り、オペレータは、ステップSB6へ戻る。ステップS
B6では、オペレータは、加工指示票の中から、次に実
行させるNCプログラム、今の場合、NCプログラムB
に対応したバーコードをバーコードリーダに読み取らせ
る。これにより、ステップSB7において伝送用ノート
型パソコン81が共用HD6からNCプログラムBを読
み出してNC装置91へ送信するので、NC装置91は、
送信されたNCプログラムBに基づいて被加工物の加工
を行う。以下、NCプログラムCについても同様の処理
を行う。そして、すべてのNCプログラムA、Bおよび
Cによる被加工物の加工が完了した場合には、オペレー
タは、ステップSB8の判断結果を「YES」とし、処
理を終了する。
【0020】また、ステップSB1において、自動送信
を選択した場合は、オペレータは、ステップSB9へ進
む。ステップSB9では、伝送用ノート型パソコン81
は、図2に示す処理図に基づいて共用HD6に記憶され
た伝送スケジュールテーブルを参照して、最初に実行さ
せるNCプログラム、今の場合、NCプログラムAを自
動的に選択した後、ステップSB10へ進む。ステップ
SB10では、伝送用ノート型パソコン81は、まず、
共用HD6に記憶されたNCプログラムAを読み出し
て、NC装置91へ送信した後、ステップSB11へ進
む。これにより、NC装置91は、送信されたNCプロ
グラムAに基づいて、図3に示すように、1日目の時刻
0から被加工物の加工を開始する。ステップSB11
では、伝送用ノート型パソコン81は、すべてのNCプ
ログラムによる被加工物の加工が完了したか否かを判断
する。今の場合、NCプログラムBおよびCによる被加
工物の加工がまだ完了していないので、この判断結果は
「NO」であり、伝送用ノート型パソコン81は、ステ
ップSB9へ戻る。ステップSB9では、伝送用ノート
型パソコン81は、共用HD6に記憶された伝送スケジ
ュールテーブルを参照して、次に実行させるNCプログ
ラム、今の場合、NCプログラムBを自動的に選択した
後、ステップSB10へ進む。ステップSB10では、
伝送用ノート型パソコン81は、共用HD6に記憶され
たNCプログラムCを読み出して、NC装置91へ送信
するので、NC装置91は、送信されたNCプログラム
Bに基づいて、図3に示すように、1日目の時刻t1
ら被加工物の加工を開始する。以下、NCプログラムC
についても同様の処理を行う。そして、すべてのNCプ
ログラムA、BおよびCによる被加工物の加工が完了し
た場合には、伝送用ノート型パソコン81は、ステップ
SB11の判断結果を「YES」とし、処理を終了す
る。
【0021】また、ステップSB1において、オペレー
タは、先にNC装置91に送信したNCプログラムをN
C装置91で修正し、その修正されたNCプログラムを
受信する場合は、NCプログラムの受信作業を行う。す
なわち、オペレータは、伝送用ノート型パソコン81
簡易キーボード等を操作して、NC装置91で修正さ
れ、送信されたNCプログラムを伝送用ノート型パソコ
ン81に受信させるとともに、受信されたNCプログラ
ムを共用HD6に記憶させる。
【0022】なお、上述した伝送スケジュールテーブル
は、管理用パソコン4によって一元管理される。そし
て、管理用パソコン4および伝送用ノート型パソコン8
1〜8nのいずれかによる、伝送スケジュールの作成およ
び変更は、完全な排他的制御が行われるために以降の運
用に支障を起こさない。そして、伝送スケジュールテー
ブルの作成および変更は、NCプログラムの伝送状況に
関わらず実行が可能である。また、伝送用ノート型パソ
コン81〜8nにおいては、手動送信における、NCプロ
グラムのファイル単位の送信のほかに、NCプログラム
に付与されているシーケンス番号を検索して途中から送
信を開始させることができる。
【0023】<変形例>次に、上述した本発明の一実施
例によるプログラム伝送システムの変形例を、図6〜1
4を参照して説明する。この変形例は、図2に示す処理
図の変形例であり、スケジュールテーブルを確定させる
までの作業である。以下に説明するスケジュールテーブ
ルは、同一部品を各NC装置に接続されている複数の加
工機により加工できるように、各加工機用のNCプログ
ラムを準備して、NCプログラム間に加工優先順位をつ
けて、あらかじめ設定されるものである。したがって、
本変形例のハードウェア構成は、図1に表すプログラム
伝送システムの構成と同じである。
【0024】図6は、上記変形例の準備工程におけるオ
ペレータおよび管理用パソコン4(図1参照)の処理を
示す処理図である。この図において、オペレータが、管
理用パソコン4から準備工程をスタートさせる操作を行
うと、管理用パソコン4は、CRT3(図1参照)に接
続加工機選択画面(図7参照)を表示する。これによ
り、オペレータは、ステップSC1へ進む。ステップS
C1では、オペレータは、上記接続加工機選択画面の接
続加工機一覧の中からスケジュールテーブルを作成すべ
き加工機を選択する。図7に示す例では、オペレータが
管理用パソコン4のキーボードを操作して加工機Bを選
択する。この加工機Bは、図1に示すNC装置92に接
続されている。これにより、管理用パソコン4は、加工
機Bに関するNCプログラム登録画面(図8参照)をC
RT3に表示する。そして、オペレータは、ステップS
C2へ進む。
【0025】ステップSC2では、オペレータは、図8
に示すNCプログラム登録画面の「内容」、「他加工
機」の各欄に該当する項目を、管理用パソコン4のキー
ボードから入力する。上記「内容」の欄には、被加工物
の名称が入力され、「他加工機」の欄には、同一の被加
工物を他の加工機で加工する場合における、他加工機お
よびNCプログラム番号が入力される。また、この「他
加工機」の欄には、最大2つの加工機を設定することが
できる。たとえば、同一の被加工物の加工時に用いられ
るNCプログラムA、BおよびCの3つのNCプログラ
ムがあり、同NCプログラムを用いる優先順位がNCプ
ログラムA、B、Cの順であるときは、NCプログラム
Aの「他加工機」の欄に、NCプログラムBのプログラ
ム番号と該NCプログラムBを用いて加工させる加工
機、およびNCプログラムCのプログラム番号と該NC
プログラムCを用いて加工させる加工機を各々入力す
る。この場合、NCプログラムBおよびCの「他加工
機」の欄には、"設定済"が表示される。
【0026】図8に示す例では、オペレータは、プログ
ラム番号062のNCプログラムの「内容」の欄に"E
Dギアボックス本体"を、「他加工機」の欄に"A06
5"および"C023"を入力する。この"A065"およ
び"C023"は、英字が加工機を表し、3桁の数字がプ
ログラム番号を表す。このプログラム番号062の設定
においては、"EDギアボックス本体"という被加工物
を、初めに、加工機Bによってプログラム番号062の
NCプログラムを用いて加工した後、加工機Aによって
プログラム番号065のNCプログラムを用いて加工し
た後、最後に加工機Cによってプログラム番号023の
NCプログラムを用いて加工させる設定を表している。
そして、オペレータは、ステップSC3へ進む。
【0027】ステップSC3では、オペレータは、図8
に示すNCプログラムを用いて1個の被加工物を加工す
る際の所用時間が、過去の加工実績から分かるか否かを
判断する。この所用時間とは、(被加工物の実際の加工
に要する時間)+(工具等の取り替えに要する時間)を
さす。所用時間が分かる場合、オペレータは、ステップ
SC4へ進み、当該NCプログラムの「時間」の欄に所
用時間を入力する。図8に示す例では、オペレータは、
プログラム番号062の「時間」の欄に"00:56"
(56分)を入力した後、ステップSC7へ進む。一
方、ステップSC3において、所用時間が分からない場
合、オペレータはステップSC5へ進み、「時間」の欄
に00:00を入力する。これにより、管理用パソコン
4は、ステップSC6へ進む。
【0028】ステップSC6では、管理用パソコン4
は、各加工機毎の所用時間に関する予め設定されたパラ
メータ(図9参照)を前述した(1)式へ代入して、所
用時間を自動計算する。図9において、「1m加工時」
の欄に表示されている時間は、紙テープ長1mあたりの
加工所用時間であり(1)式のαAに対応しており、
「段取時間」の欄に表示されている時間は(1)式のβ
Aに対応している。そして、管理パソコン4は、ステッ
プSC7へ進む。
【0029】ステップSC7では、オペレータは、図8
に示すNCプログラム登録画面の「内容」、「他加工
機」および「時間」の全入力が終了した場合、管理用パ
ソコン4を操作して準備工程を終了させる。一方、全入
力が終了していない場合、ステップSC2へ戻り、上記
過程を繰り返す。なお、加工機Bの準備工程について説
明したが、この準備工程は、全加工機について行われ
る。
【0030】次に、上述した準備工程において各種パラ
メータが設定されたNCプログラムを用いて、スケジュ
ールテーブルを作成する工程について図面を参照して説
明する。図10および11は、スケジュールテーブル作
成工程におけるオペレータおよび管理用パソコン4の処
理を表す処理図である。図10において、オペレータ
が、管理用パソコン4からスケジュールテーブル作成工
程をスタートさせる操作を行うと、管理用パソコン4
は、CRT3に対象加工機選択画面(図12参照)を表
示する。これにより、オペレータは、ステップSD1へ
進む。ステップSD1では、オペレータは、上記対象加
工機選択画面の接続加工機一覧の中からスケジュールテ
ーブルを作成すべき加工機を選択する。図12に示す例
では、オペレータは、加工機Bを選択する。これによ
り、管理用パソコン4は、図13に示す伝送スケジュー
ル編集画面をCRT3に表示する。そして、オペレータ
はステップSD2へ進む。
【0031】ステップSD2では、オペレータは、伝送
スケジュール編集画面(図13参照)の画面下半分に表
示されているNCプログラム一覧の中から、スケジュー
ルテーブルに組み込むNCプログラムを、管理用パソコ
ン4を操作してプログラム番号で選択する。これによ
り、選択されたNCプログラムが伝送スケジュール編集
画面の画面上半分に選択順に表示される。図13に示す
例では、オペレータは、プログラム番号055、05
4、075および107のNCプログラムを選択する。
【0032】次に、オペレータは、各NCプログラム毎
に、「工事番号」、「期限」および「回」の欄に各項目
を入力する。この「工事番号」の欄には、被加工物毎に
付与されている工事番号が入力され、「期限」の欄に
は、被加工物の加工期限が入力され、「回」の欄には、
被加工物の個数が入力される。図13に示すプログラム
番号055のNCプログラムの例では、加工機Bによっ
て、プログラム番号055のNCプログラムを用いて、
30個のEDギアボックス本体を8月24日までに加工
することを表している。そして、上記各項目の入力が終
わると、管理用パソコン4はステップSD3へ進む。
【0033】ステップSD3では、管理用パソコン4
は、CRT3に「これでいいですね?」のメッセージを
表示する。オペレータが管理用パソコン4を操作して上
記表示に応答すると管理用パソコン4はステップSD4
へ進む。
【0034】ステップSD4では、管理用パソコン4
は、ステップSD2で選択された上記NCプログラム
を、その内部で期限が早い順に並びかえた後、ステップ
SD5へ進む。
【0035】ステップSD5では、管理用パソコン4
は、ステップSD5で期限が早い順に並びかえられたN
Cプログラムで、全加工が期限内に完了するか否かを判
断し、同判断結果が「YES」の場合ステップSD6へ
進み、CRT3に各NCプログラムを用いた加工機のス
ケジュールテーブルを示す稼動予測画面を表示した後、
ステップSD7へ進む。ステップSD7では、管理用パ
ソコン4は、CRT3に対象加工機選択画面(図12参
照)を再び表示させて、スケジュールが確定された加工
機の「スケジュ」の欄にスケジュールテーブルを確定さ
せた日付を表示する。また、管理用パソコン4は、該ス
ケジュールテーブルを共用HD6に記憶させてスケジュ
ールテーブル作成工程を終了させる。一方、ステップS
D5の判断結果が「NO」の場合、管理用パソコン4
は、ステップSD8へ進む。いまの場合、期限をオーバ
するNCプログラムが有るため、ステップSD5の判断
結果が「NO」となり、管理用パソコン4はステップS
D8へ進む。
【0036】ステップSD8では、管理用パソコン4
は、図14に示す稼動予測画面および「NO.107が加工期
限をオーバします。処理を選択してください。」のメッ
セージをCRT3の画面下半分に表示する。図14に示
す例では、設定されたプログラム番号107のNCプロ
グラムを用いた加工の期限が8月26日であるのに対し
て、稼動予測画面において、プログラム番号107のN
Cプログラムを用いた加工終了日が8月27日であるこ
とから、加工期限がオーバしていることがわかる。そし
て、オペレータは、ステップSD9へ進む。
【0037】ステップSD9では、オペレータは、期限
がオーバしているスケジュールテーブルを手動または自
動のいずれかで変更するかを選択する。手動で変更する
場合、オペレータは、管理用パソコン4のキーボードを
操作して手動を選択した後、ステップSD2へ戻り、被
加工物の加工が期限内に終了するように再設定を行う。
一方、自動で変更する場合、オペレータは、自動を選択
した後、図11に示すステップSD10へ進む。いまの
場合、オペレータは自動を選択したものとし、ステップ
SD10へ進む。
【0038】ステップSD10では、管理用パソコン4
は、伝送スケジュール編集画面(図14参照)におい
て、加工期限をオーバしているNCプログラムの「他加
工機」の欄に他加工機が設定されているか否かを判断し
て、同判断結果が「YES」の場合は、ステップSD1
1へ進む。一方、ステップSD10の判断結果が「N
O」の場合、管理用パソコン4は、ステップSD17へ
進む。図14に示す例では、管理用パソコン4は、プロ
グラム番号107のNCプログラムの「他加工機」の欄
に"A445"、すなわち、加工機Aが設定されているた
め、ステップSD10の判断結果が「YES」となり、
管理用パソコン4は、ステップSD11へ進む。
【0039】ステップSD11では、管理用パソコン4
は、加工期限をオーバする当該NCプログラムを、該N
Cプログラムに設定されている他加工機のスケジュール
テーブルへ移動させる。図14に示す例では、管理用パ
ソコン4は、プログラム番号107のNCプログラムを
加工機Aのスケジュールテーブルへ移動させた後、ステ
ップSD12へ進む。
【0040】ステップSD12では、管理用パソコン4
は、移動先の加工機のスケジュールテーブルで加工期限
がオーバするか否かを判断して、同判断結果が「YE
S」の場合、ステップSD13へ進み、同判断結果が
「NO」の場合、ステップSD17へ進む。いまの場
合、プログラム番号107のNCプログラムを移動した
加工機Aのスケジュールテーブルで加工期限をオーバす
るものとし、管理用パソコン4は、ステップSD13へ
進む。
【0041】ステップSD13では、管理用パソコン4
は、加工期限をオーバする当該NCプログラムの「他加
工機」の欄に次の他加工機が設定されているか否かを判
断し、同判断結果が「YES」の場合、ステップSD1
4へ進み、「NO」の場合、ステップSD16へ進む。
図14に示す例では、プログラム番号107のNCプロ
グラムの「他加工機」の欄に"D002"、すなわち、加
工機Dが設定されているため、ステップSD13の判断
結果が「YES」となり、管理用パソコン4はステップ
SD14へ進む。
【0042】ステップSD14では、管理用パソコン
は、ステップSD13の処理と同様に、加工期限をオー
バする当該NCプログラムを次の他加工機へ移動させ
る。図14に示す例では、プログラム番号107のNC
プログラムを加工機Dのスケジュールテーブルへ移動さ
せた後、ステップSD15へ進む。
【0043】ステップSD15では、管理用パソコン4
は、ステップSD13と同様にして、移動先の加工機で
スケジュールテーブルが加工期限をオーバするか否かを
判断して、同判断結果が「YES」の場合、ステップS
D16へ進み、「NO」の場合、ステップSD17へ進
む。いまの場合、プログラム番号107の移動先である
加工機Dでスケジュールテーブルが加工期限をオーバす
るものとし、管理用パソコン4はステップSD16へ進
む。
【0044】ステップSD16では、管理用パソコン4
はCRT3に「他の加工機でも加工期限をオーバしま
す。」のメッセージを表示する。オペレータが管理用パ
ソコン4を操作して上記メッセージに応答すると、管理
用パソコン4はステップSD17へ進む。
【0045】ステップSD17では、管理用パソコン4
は、上述した加工期限をオーバするNCプログラムより
期限の早いNCプログラムで、他加工機が設定されてい
るNCプログラムが有るか否かを判断する。同判断結果
が「YES」の場合は、ステップSD11へ戻る。一
方、ステップSD17の判断結果が「NO」の場合は、
図10に示すステップSD2へ戻る。図14に示す例で
は、プログラム番号055のNCプログラムの「他加工
機」の欄に"A065"および"C023"が設定されてい
るため、ステップSD17の判断結果が「YES」とな
り、管理用パソコン4は、ステップSD11へ戻る。
【0046】ステップSD11では、上述したように、
プログラム番号055のNCプログラムを加工機Aのス
ケジュールテーブルへ移動させた後、ステップSD12
へ進む。ステップSD12では、移動先の加工機Aにお
いて、スケジュールテーブルが加工期限をオーバするか
否かを判断する。いまの場合、加工期限がオーバしない
ものとし、管理用パソコン4は、ステップSD17へ進
む。
【0047】ステップSD17では、管理用パソコン4
は、NCプログラムを移動先の他の加工機のスケジュー
ルに移動する旨を、CRT3に表示する。いまの場合、
管理用パソコン4は、CRT3に「NO.055を移動
してもよいですか?」のメッセージを表示した後、ステ
ップSD18へ進む。
【0048】ステップSD18では、オペレータがCR
T3に表示されているメッセージに管理用パソコン4を
操作して応答すると、管理用パソコン4は、当該NCプ
ログラムを他加工機のスケジュールテーブルへ移動させ
た後、当該NCプログラムを消去する。いまの場合、管
理用パソコン4は、図14に示すプログラム番号055
のNCプログラムを加工機Aのスケジュールテーブルへ
移動させるとともに、該NCプログラムを伝送スケジュ
ール編集画面から消去した後、ステップSD19へ進
む。
【0049】ステップSD19では、管理用パソコン4
は、ステップSD7と同様の処理を行った後、スケジュ
ールテーブル作成工程を終了させる。
【0050】以上説明したように、上述した一実施例に
よれば、共用HD6を管理用パソコン4と伝送用ノート
型パソコン81〜8nとで共用させることにより、管理用
パソコン4と伝送用ノート型パソコン81〜8nを、それ
ぞれまったく独立して動作させることができる。ここで
伝送用ノート型パソコン81〜8nは、それぞれが1台づ
つNC装置91〜9nに接続されているため、伝送用ノー
ト型パソコン81〜8nのそれぞれのNCプログラムを伝
送するための伝送用プログラムは、シングルタスクの簡
易なプログラムですむ。すなわち、伝送用ノート型パソ
コン81〜8nのそれぞれの伝送用プログラムは、シング
ルタスクのプログラムであるが、NCプログラムをNC
装置91〜9nへ完全に同時刻に伝送することができるた
め、システム全体としてとらえた場合、完全なマルチタ
スクによるNCプログラムの伝送を実現することができ
る。すなわち、安価なハードウェア構成とシングルタス
クの簡易なプログラムとにより、管理用パソコン4でN
Cプログラムの管理と、伝送用パソコン81〜8nでNC
プログラムの完全マルチタスク伝送を行うことができ
る。
【0051】以上、本発明の実施例を図面を参照して詳
述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があっても本発明に含まれる。たとえば、上述した
実施例においては、伝送用ノート型パソコン81〜8n
用いた例を示したが、CRTが接続されたデスクトップ
型パソコンを用いてもよい。また、伝送用ノート型パソ
コン81〜8nとNC装置91〜9nとは、完全に1対1の
関係で接続されているが、部分的にマルチタスクでNC
プログラムを伝送させる必要がないNC装置がある場
合、1台の伝送用ノート型パソコンに切替器等を介し
て、当該NC装置を複数台接続してもよい。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、安価な構成で、簡易な管理用プログラムと
伝送用プログラムとにより数値制御プログラムのマルチ
タスク伝送を行うことができる。また、請求項2に記載
の発明によれば、同一の被加工物の加工を複数の数値制
御装置で行うことができる。また、請求項3記載の発明
によれば、数値制御プログラムの変更が生じた場合に、
数値制御機器上で簡易に変更を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるプログラム伝送システ
ムの構成を表すブロック図である。
【図2】オペレータおよび管理用パソコン4の処理を表
す処理図である。
【図3】伝送スケジュールテーブルの構成の一例を表す
図である。
【図4】伝送用ノート型パソコン81およびオペレータ
の処理を表す処理図である。
【図5】伝送用ノート型パソコン81のディスプレイに
表示されるNCプログラムの一覧表を表す図である。
【図6】本発明の一実施例の変形例における、準備工程
時のオペレータおよび管理用パソコン4の処理を表す処
理図である。
【図7】同一実施例の変形例における、準備工程時のC
RT3に表示される接続加工機選択画面を表す図であ
る。
【図8】同一実施例の変形例における、準備工程時のC
RT3に表示されるNCプログラム登録画面を表す図で
ある。
【図9】同一実施例の変形例における、準備工程時のC
RT3に表示されるNC設定画面を表す図である。
【図10】同一実施例の変形例における、スケジュール
テーブル作成工程時のオペレータおよび管理用パソコン
4の処理を表す処理図である。
【図11】同一実施例の変形例における、スケジュール
テーブル作成工程時のオペレータおよび管理用パソコン
4の処理を表す処理図である。
【図12】同一実施例の変形例における、スケジュール
テーブル作成工程時のCRT3に表示される対象加工機
選択画面を表す図である。
【図13】同一実施例の変形例における、スケジュール
テーブル作成工程時のCRT3に表示される伝送スケジ
ュール編集画面を表す図である。
【図14】同一実施例の変形例における、スケジュール
テーブル作成工程時のCRT3に表示される伝送スケジ
ュール編集画面および稼動予測画面を表す図である。
【図15】従来のプログラム伝送システムの第1および
第2構成例を表すブロック図である。
【符号の説明】
4 管理用パソコン 6 共用HD 7 共用HD用接続ユニット 81〜8n 伝送用ノート型パソコン 91〜9n NC装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06F 13/00 351 H 7368−5E 7230−5B G06F 9/06 420 J (72)発明者 小泉 泉理 東京都品川区上大崎一丁目1番17号 石川 島システムテクノロジー株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物の加工を行う複数の数値制御装
    置へ前記被加工物の加工のための数値制御プログラムを
    伝送するプログラム伝送システムにおいて、 複数の数値制御プログラムが記憶される記憶装置と、 前記数値制御プログラムの伝送を管理する管理装置と、 前記複数の数値制御装置にそれぞれ接続され、前記数値
    制御プログラムを前記記憶装置から読み出して対応する
    数値制御装置へ伝送する複数の伝送装置とを具備し、 前記管理装置は、オペレータによって指定された、 (a)被加工物の加工を行わせる数値制御装置、 (b)当該数値制御装置に伝送すべき複数の数値制御プ
    ログラム、 (c)前記複数の数値制御プログラムのそれぞれの伝送
    開始時刻、 に基づいて、各数値制御プログラムの当該数値制御装置
    への伝送開始時刻に関するスケジュールテーブルを作成
    して前記記憶装置に記憶させ、 各伝送装置は、対応する数値制御装置のスケジュールテ
    ーブルに基づいて、前記記憶装置から数値制御プログラ
    ムを順次読み出して対応する数値制御装置へ伝送するこ
    とを特徴とするプログラム伝送システム。
  2. 【請求項2】 被加工物の加工を行う複数の数値制御装
    置へ前記被加工物の加工のための数値制御プログラムを
    伝送するプログラム伝送システムにおいて、 複数の数値制御プログラムが記憶される記憶装置と、 前記数値制御プログラムの伝送を管理する管理装置と、 前記複数の数値制御装置にそれぞれ接続され、前記数値
    制御プログラムを前記記憶装置から読み出して対応する
    数値制御装置へ伝送する複数の伝送装置とを具備し、 前記管理装置は、オペレータによって指定された、 (a)同一の被加工物の加工を行わせる複数の数値制御
    装置、 (b)当該複数の数値制御装置に伝送すべき複数の数値
    制御プログラム、 (c)前記複数の数値制御プログラムのそれぞれの伝送
    開始時刻、 (d)前記同一の被加工物の加工優先順位に基づいて決
    められる各複数の数値制御プログラム間の優先順位、 に基づいて、各数値制御プログラムの当該数値制御装置
    への伝送開始時刻に関するスケジュールテーブルを作成
    して前記記憶装置に記憶させ、 各伝送装置は、対応する数値制御装置のスケジュールテ
    ーブルに基づいて、前記記憶装置から数値制御プログラ
    ムを順次読み出して対応する数値制御装置へ伝送するこ
    とを特徴とするプログラム伝送システム。
  3. 【請求項3】 前記複数の数値制御プログラムは、各数
    値制御装置において変更され、対応する伝送装置を介し
    て前記記憶装置に記憶されることを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載のプログラム伝送システム。
JP7072126A 1994-09-02 1995-03-29 プログラム伝送システム Withdrawn JPH08123534A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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