JPH08123115A - 二重経路給紙装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 様々な挿入シートを供給するための二重経路
給紙装置を提供する。 【解決手段】 現像された画像をコピーシートの上に転
送する処理部分と、複数のコピーシートと少なくとも１
つの挿入シートを受け取ってプリントセットを生成する
仕上げ部分とを含んだ印刷装置であって、プリントセッ
トの生成に利用されるシートを蓄積しておく給紙トレー
と、給紙トレーに関連付けられて、そこからシートを分
配する給紙装置と、給紙トレーに隣接して配置され、該
給紙トレーから分配されたシートを所定の運行経路に沿
って方向付ける可動ゲートを持ち、可動ゲートは、シー
トを処理部分に方向付けてコピーシートを仕上げ部分へ
配送する前にコピーシートを生成する第１の位置と、シ
ートを仕上げ部分に直接方向付けて処理部分を回避する
ことによって少なくとも１つの挿入シートを与える第２
の位置との間で選択的に位置決め可能である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は静電印刷機、更に言
えば、二重経路給紙装置を有した静電印刷機に関する。

【０００２】

【従来の技術】典型的な静電印刷機の第１の出力生成物
は、印刷情報を特定のフォーマットで保持する紙シート
のような印字コピー基層である。非常にしばしば、顧客
からの要望により、この出力生成物を、丁合いされてい
るが綴じていない印刷シートのスタックから製表され装
丁されたパンフレットの範囲にまで及ぶような様々な特
殊配列、若しくは、プリントセット、で形成することが
必要とされる。従来の文書生成・仕上げ装置の状態で使
用する場合でさえ、文書生成装置以外の手段によって生
成されたシートや、プリントセットに含まれる大部分の
シートとは別の時間に生成されたシートを、文書に挿入
することが必要となることもある。例えば、特殊な色付
きシートや、チャプター仕切り具、写真、若しくは、他
の特殊な挿入シートをプリントセットに挿入して最終的
な文書を生成することは珍しいことではない。例えば、
４カラーオフセットプレス技術によって特殊挿入シート
として生成された予め印刷されたシートを、通常の白紙
上に印刷された主としてテキストを含む文書に使用する
ことは良く知られている。他の例では、折丁から生成さ
れたパンフレットは、しばしば、特殊なカバーシート、
若しくは、例えばクーポンを含んだ中央シートを使用す
る。これらのシートを印刷処理装置を通過させることは
一般的に望まいことではない。なぜなら、挿入シート上
のインクは、文書生成装置の紙処理ローラ等によってよ
ごれてしまうことが多いからである。更に、これらの特
殊挿入シートは、重量ストックのようなものであること
もあり、また、印刷処理装置を通じて転送された場合に
ジャムを引き起こしてしまうような突出したタブを含む
こともある。

【０００３】故に、これらの特殊挿入シートは、文書生
成装置の印刷処理部分での処理の後にシートの流れの中
に挿入されなければならない。これらのシートを処理済
みシートの連続的な流れを妨げることなく挿入すること
が望ましい。また、これらのシートを仕上げ装置の上の
印刷処理装置に透過な方法で挿入するようにして、これ
らの装置動作を変更する必要がないことが望ましい。同
一のプリントジョブにおいて幾つかの異なる型の紙、若
しくは、コピー基層を利用することを可能とするような
様々な紙供給用のオプションを備えた静電複写機を提供
することが望まれる。第１に、顧客は、マシーンの画像
処理部分を回避して仕上げ部分に直接的にコピーシート
を供給するような機能を希望する。しかしながら、紙ト
レーの付加は、マシーンのスペースによって制限される
し、また、マシーンのコストを増大させる。本発明に開
示されているように、コピーシートを、マシーンの画像
処理部分に、若しくは、マシーンの仕上げ部分に直接的
に、選択的に供給できる紙トレーを提供することは有益
である。

【０００４】

【発明の概要】本発明の特徴によれば、現像された画像
をコピーシートの上に転送する処理部分と、複数のコピ
ーシートと少なくとも１つの挿入シートとを受け取って
プリントセットを生成する仕上げ部分と、を有する印刷
装置が提供され、プリントセットの製造に利用されるシ
ートを蓄積する給紙トレーと、給紙トレーと関連してそ
こからシートを分配する給紙装置と、給紙トレーに隣接
して配置されてそこから分配されたシートを所定の運搬
経路に沿って方向付ける可動ゲートとを備え、前記可動
ゲートは、仕上げ部分に配送する前にシートを処理部分
に方向付ける第１の位置と、シートを仕上げ部分に直接
方向付けて処理部分を回避することによって挿入シート
を与える第２の位置との間で選択的に位置決めすること
が可能である。本発明の他の特徴によれば、シートを所
定の出力位置に配送する二重経路給紙装置が提供され
る。二重経路給紙装置は、給紙トレーと、この給紙トレ
ーと関連してそこからシートを分配する給紙装置と、給
紙トレーから分配されたシートを所定の運搬経路に沿っ
て方向付ける可動決定ゲートとを備え、前記可動ゲート
は、所定の出力位置に配送する前にシートを処理部分に
方向付ける第１の位置と、シートを所定の出力位置へ直
接転送する第２の位置との間で選択的に位置決めするこ
とが可能である。

【０００５】本発明の他の特徴によれば、現像された画
像をコピーシートへ転送する処理部分と、コピーシート
の流れを受ける仕上げ部分とを備えた印刷装置におい
て、二重経路給紙装置を備えるという改善がなされ、該
二重経路給紙装置は、コピーシトを処理部分へ、また、
挿入シートを仕上げ部分へ選択的に分配するような二重
モード給紙トレーと、可動ゲート装置とを有し、前記可
動ゲート装置は、コピーシートを処理部分に方向付ける
第１の位置と、挿入シートを仕上げ部分に直接方向付け
て挿入シートが所定の順序でコピーシートの流れの中へ
挿入されるようにする第２の位置との間で選択的に位置
決め可能である。また、本発明の他の特徴によれば、複
数のコピーシートと所定の順序でそこに挿入される少な
くとも１つの挿入シートとを含んだプリントセットを生
成する印刷機が提供される。この印刷機は、現像された
画像をコピーシートの上に転送する処理部分と、複数の
シートを所定の方法で受け入れ且つ配列する仕上げ部分
と、そこに蓄積されたコピーシートと挿入シートをシー
ト転送装置へ選択的に配送する少なくとも１つの給紙ト
レーと、給紙トレーに隣接して配置された可動決定ゲー
トとを備え、前記可動決定ゲートは、第１の位置と第２
の位置の間で選択的に位置決め可能であり、前記第１の
位置は、コピーシートを処理部分へ方向付けて仕上げ部
分へ配送する前に現像画像を該コピーシートへ転送させ
るために設けられており、第２の位置は、挿入シートを
仕上げ部分へ直接転送して処理部分を回避するために設
けられている。

【０００６】

【発明の実施の形態】本発明をその好ましい実施例を参
照して記述しているが、本発明がこの実施例に限定され
るものでないことは理解されよう。そうではなく、本発
明は全ての代替例、変更物、および等価物をカバーする
ものであり、また、特許請求の範囲で定義された本発明
の意図及び範囲の中に含まれるだろう。本発明の他の利
点および特徴は記述を進めていくに従って明らかになる
だろう。静電処理技術はよく知られているであろうか
ら、先ず、本発明の一般的な静電複写若しくは印刷機で
使用される様々な処理ステイションを図１を参照して簡
単に記述する。以下の記述から明らかとなるように、本
発明の給紙装置は、例えば、インクジェットや、イオノ
グラフィック、レーザ型露光装置等、他の幅広い様々な
静電若しくは電子印刷機にも等しく良好に適する。図１
に本発明の教示に従ってプリントジョブを処理し、印刷
し、仕上げる静電複写機２の例が示されている。説明の
都合上、複写機２は、ゼログラフィック処理若しくは印
刷部分６と、給紙部分７と、仕上げ部分８に分けられて
いる。図１の静電複写機２の例は、例えば、よく知られ
たXerox Corporation model "1075"や"5090"複写機で見
ることができるような一般に知られたタイプの再循環文
書ハンドラー（ＲＤＨ）２０を組み込んでいる。このよ
うな静電印刷装置は、米国特許第４，９６１，０９２号
をも含めた様々な特許に詳細に説明され且つ記述されて
おり、その主な動作もまた他の様々なゼログラフィック
若しくは印刷機に開示されている。

【０００７】ここに開示されたタイプの印刷装置は好ま
しくは、所定の方法で、二重の若しくは単一の丁合プリ
ントセットを、文書ハンドラーによって循環される二重
の若しくは単一の原稿のいづれかから供給するようにさ
れている。従来実施されていたように、全文書ハンドラ
ーユニット２０は、代替式の手動文書位置決め・複写の
ため、オペレータが持ち上げることができるようにして
複写機に軸的に取り付けられている。この方法で、本実
施例の印刷機２は、光学的に透明なプラテン上に手動で
配置されたときに、或いは、再循環文書ハンドラー（Ｒ
ＤＨ）２０のような文書ハンドラーを通じて文書ハンド
ラー入力トレー２１や文書供給装置２２を介してプラテ
ン上に自動的に配置されたときに、入力文書を受け取る
ように設計されている。ＲＤＨ２０は、ゼログラフィッ
ク処理部分６と関連して動作する画像ステイション２３
やプラテンへ個々の登録・空白文書シートを自動的に転
送するよう機能する。プラテン転送装置２４も設けられ
ている。この装置は、システムコントローラ１００によ
って制御されるノンスリップ、若しくは、真空ベルトシ
ステムを介して、従来の様々な参考文献によって教示さ
れている方法で、所望の登録（複写）位置で文書を停止
させるように増分的に駆動され得る。

【０００８】ＲＤＨトレー２１の原稿全てのスタックを
循環させ且つ複写して、複数の丁合コピーセットを生成
することができる。更に、所望とするどのような数の丁
合二重プリントセット、即ち、二重コピーシートの丁合
セットであっても、コントローラ100 へプログラミング
され得る、また、オペレータが記述するであろう、プリ
ントジョブとして知られる様々な命令セットに従って、
文書セット若しくはスタックをＲＤＨを通じて何回でも
再循環させることが可能である。本発明のコピー若しく
は印刷の動作および装置は、多くの特許や他の慣行技術
でよく知られており、また、教示されているから、ここ
では本装置について詳述しない。簡単に言えば、空白
の、若しくは、予めプリントされた、コピーシートを従
来の方法によって給紙装置７に与え、これによりシート
を高容量給紙装置１０若しくは補助紙トレー１１、１２
から配送し、転送ステイション１４において複写文書画
像を受光体１３から受ける。更に、静電印刷装置２に結
合された独立の、若しくは、スタンドアローン装置（図
２に示されているような）に設けることができる補助紙
トレー１１、１２を通じて、コピーシートをゼログラフ
ィック処理部分６へ蓄積し且つ配送することができる。
現像された画像をコピーシートに転送した後、出力コピ
ーシートが融着器１５へ配送され、更に、仕上げ部分８
へ転送され（もしそれらが単一複写であるべき場合に
は）、若しくは、もしそれらが二重化すべき場合には、
第２の側の現像画像を第１の側と同じ方法で受け取るよ
うにその後に経路１７を通じて戻すため（反転させるた
め）、一時的に二重バッファトレー１６へ配送され且つ
スタックされる。この二重トレー１６は、特定のコピー
設計に依存して、有限の所定のシート容量を有する。完
了した二重コピーは好ましくは出力経路８８を通じて仕
上げ部分８へ転送される。任意に動作するコピー経路シ
ートインバータ１９も設けられている。

【０００９】出力経路８８は、一般に知られており、ま
た、その全体が参考によって組み入れられている同一人
に付与された米国特許第３，４６７，３７１号に開示さ
ているように、従来の方法でビンソーター９０に直接的
に接続されている。ビンソータ９０は、シートがビンの
入口へ転送され通過するときに所定のシートが所定のビ
ンへ転向されるよう従来と同様にゲート制御される垂直
ビンアレイ９４を含む。各ビンセットに対して、任意の
ゲート制御オーバーフロー上部スタッキング、若しく
は、パージトレーを設けることもできる。ゲートを作動
させてシートを後続の仕上げステイションへ向けて連続
的に前方へ方向付けることにより、垂直ビンアレイ９４
を回避することもできる。この結果生じたプリントセッ
トはその後、仕上げ器９６へ排出される。仕上げ器９６
は、プリントセットを互いにステープルで綴じる綴じ込
み装置、及び／または、プリントセットを粘着接合して
本にするサーマルバインダ装置を含んでいてもよい。最
終のプリントセットを受け取ってオペレータ若しくは外
部の第三者の装置へ配送するため、スタッカ９８も設け
られている。文書ハンドラー、ゼログラフィック画像供
給・終了作業は全て、好ましくは、従来の一般的なプロ
グラマブルコントローラ１００によって制御される。コ
ントローラ１００は、ある新規な機能や、本発明の静電
印刷機２や二重経路給紙装置の一般動作のためのグラフ
ィックユーザインタフェース特性を用いて付加的にプロ
グラムされる。コントローラ１００は好ましくは、文書
やコピーシート給紙装置、インバータ、ゲート等の動作
をも含めた、本明細書に開示された全ての機械段階や処
理を制御するため、上に示した他の広範にわたる従来技
術（つまり、米国特許第４，４７５，１５６号やその参
考文献）によって例示されているような、既知のプログ
ラマブルマイクロプロセッサシステムを備える。参考文
献に更に教示されているように、コントローラ１００
は、従来同様、コピーや文書シートの数学的カウント、
文書若しくはプリントセットで給紙され循環された文書
の数、所望とするコピーセットの数、入力キーボード制
御を通じて若しくは様々な特注グラフィックユーザイン
タフェーススクリーンを通じてオペレータによって機械
に入力され得る他の機能を記憶し且つ比較する能力も提
供する。制御情報とシート経路センサ（図示していな
い）を利用して、印刷装置の動作部材と同様に、コント
ローラへのそれらの接続を通じて、個々の文書やコピー
シートの位置を制御し且つ追跡する。コントローラ１０
０は、従来同様、文書循環経路やコピーシート経路の様
々なシートセンサーからのジャム、タイミング、位置お
よび他の制御信号を受け取り且つ影響するように接続さ
れ得る。更に、コントローラ１００は、好ましくは、本
発明の二重経路給紙装置と関連するそれらのゲートを含
んだシート経路選択ゲートの位置を、オペレータによっ
て選択された動作モードやそのモードでの複写の状態に
依存して、自動的に作動させ且つ調整することができ
る。

【００１０】上の記述から、一旦プログラムされた多数
のプリントジョブが、マシーンコントローラ１００の全
制御下で走査され、印刷され、仕上げされることを理解
すべきである。コントローラ１００は、本明細書に記述
された全てのプリンタ段階と機能を制御するものであ
り、これには、受光体上への画像形成、紙の配送、現像
画像を紙上へ現像し且つ転送することに関連するゼログ
ラフィック機能、セットの丁合、丁合されたセットのバ
インダ、若しくは、綴じ込み装置、更には、スタック装
置９８への配送が含まれる。印刷コントローラ１００
は、一般に、順序スケジュールを初期化することによっ
て作動する。この順序スケジュールは、連続的な方法で
印刷され且つ仕上げがなされる一連の連続的なプリント
ジョブの状態を監視することに関して非常に効果があ
る。この順序スケジュールは、特定の動作を最適化する
ために遅延を導入するよう、プリンタソフトウエアに埋
め込まれた様々なアルゴリズムも利用することができ
る。ここで、本発明の特別な実施例に移れば、本明細書
に開示されているように、特に、図１に示されているよ
うに、二重経路給紙装置が設けられており、ここでは、
単一給紙トレーに蓄積された出力シートが選択的にゲー
ト制御されて、ゼログラフィック印刷機２のゼログラフ
ィック部分６、若しくは、仕上げ部分８のいづれかに転
送するよう出力シートを方向付ける。前述したように、
出力シートは一般に、主給紙、即ち、供給トレー１０、
若しくは、補助給紙供給トレー１１、１２のいづれかか
ら供給される。これらは各々、各給紙トレーのスタック
の上部からシートとかみあって最上部のシートを主給紙
転送装置１８中へ配送するように設計され、配置され
た、本明細書に図示されている、一般に知られたスカー
フ給紙装置（scuff feeder) やベルト抵抗装置（belt d
rag system) のような給紙機構と関連して動作する。給
紙装置は、給紙トレーから配送されるよう単一シートを
効果的に分離するため、一連の紙位置センサ（図示して
いない）、及び／又は、図示されているようなエアナイ
フ装置を含んでいてもよい。コピーシートのようなもの
を転送するために給紙トレー１０、１１、１２と関連し
て使用される給紙装置の更に詳細が、本明細書に参考に
よって組み入れられた、例えば米国特許第４，０５４，
３８０号のような他の様々な特許や刊行物に開示されて
いる。

【００１１】供給トレーから配送された後、従来技術で
一般的に知られているように、ローラ若しくはベルト転
送装置、真空転送装置、若しくは他のシート転送装置を
介して、シートは主シート転送装置１８の経路に沿って
伝送され得る。様々な給紙装置、ローラ転送部材、他の
転送要素がシステムコントローラに結合されることは理
解されよう。システムコントローラは参照番号１００で
示されており、様々なセンサやコマンド信号からの情報
を給紙部分８と他のマシーンシステムとの間で交換でき
るようにして、所望の動作シーケンスに影響を与える。
このように、コントローラ１００は給紙部分の様々な機
能と同期して、シートが各給紙装置から、適当な時間
に、様々な運搬経路に沿って、順番に転送されるように
する。補助給紙トレー１１は多数のシートを支持するよ
うにされている。これらのシートは、ゼログラフィック
部分６を介してその上に画像を印刷させるコピーシート
を含んでいてもよいし、また、仕上げ部分８へ直接配送
される予め印刷された、若しくは、特別な、挿入シート
を含んでいてもよい。例えば、挿入シートには、他のシ
ートタイプの中、コピーセットカバーシートや、各プリ
ントセットの「章決め」部分のための分離シートや、フ
ァイルタブを有するシートや、様々な色のシートが含ま
れ得る。これらの挿入シートは、一般に、複写ジョブの
間にプリントセットへ挿入されるように仕上げ部分８へ
直接的に転送されるため、ゼログラフィック部分６を通
じて転送する必要がない。事実、多くの例で、挿入シー
トが予め印刷された物質を含むことがあり、また、ゼロ
グラフィック処理部分６へ転送された場合には紙転送ジ
ャムを引き起こしてしまうような構成に与えられてしま
うこともあるため、ゼログラフィック処理部分６を通じ
て転送するのには適していない。

【００１２】処理部分６への、若しくは、仕上げ部分８
への、直接的なシートの転送を形成するため、図１の本
発明は、補助給紙トレー１１と関連して動作する可動決
定ゲート３１を与える。可動決定ゲート３１は、補助給
紙トレー１１と関連する各給紙装置に隣接して配置さ
れ、そこから配送されるシートを主シート転送装置１８
中へそこにある所定の運行経路に沿って方向付ける。決
定ゲート３１は、回転可能な転向フィンガーを含む。転
向フィンガーは、コントローラ１００からの指令信号に
応答して回転して給紙トレーから分配されたコピーシー
トを転向し、これにより、入力シートを所望とする所定
方向に主シート転送装置１８を通じて転向および転送さ
せる。図１から明らかになるように、可動ゲート３１は
２つの位置に配置され得る。第１の位置は、シートを下
方へ主シート転送装置１８中へ方向付けるものであり、
ここでは、シートは処理部分６へ転送され、仕上げ部分
８へ配送される前にそのシートに現像された画像が転送
される。第２の位置は、シートを上方向へ主シート転送
装置１８中へ方向付けるものであり、ここでは、処理部
分６を回避するようシートは仕上げ部分８へ直接的に転
送される。上に述べた本発明の動作を以下に記述する。
出力コピージョブ、即ち、いわゆるプリントセットは、
連続するページ順序を有する入力文書シートに対応し
て、処理部分６を通じてそこへ転送された現像画像を有
する複数のコピーシートを備えていると仮定される。こ
れに加えて、出力プリントセットは、更に、予め印刷さ
れたシート、タブストックシート、色付きシート等を含
むことがある、少なくとも１つの挿入シートを備える。
挿入シートは、所定位置でプリントセットに挿入される
べきものであり、そこでは、挿入シートは、現像された
画像を処理部分６を通じてそこへ転送される必要はな
く、実際上、挿入シートは処理部分６を通じては転送さ
れないことが好ましい。この仮定されたプリントジョブ
形態によれば、空白の、即ち、きれいなコピーシートは
主給紙トレー１０に蓄積され、一方、予めソートされた
挿入シートは補助給紙トレー１１に蓄積されている。補
助給紙トレー１１には、コピーシートの容量を増加させ
るように他の空白シートが付与されていてもよいし、或
いは、処理部分６を通じて転送して現像された画像をそ
こへ転送させる他のコピーシートが付与されていてもよ
く、これにより付加的なコピーシートの柔軟性を提供す
る。

【００１３】プリントセットを生成する前に、処理部分
６から出力されたコピーシートの流れのどこで挿入シー
トが挿入されるべきかの正確な順序に関する命令が、コ
ントローラーに付与される。好ましい実施例において
は、コントローラー１００は、ゼログラフィック処理部
分６の様々なサブシステムや他のマシーンサブシステム
に加えて、給紙トレーの各々に制御信号を与えて、仕上
げ部分８へのスループットが最大レベルに保持されるよ
うにする。最後に、各給紙トレーと関連した給紙メカニ
ズムのタイミングが正確に調整され、供給トレー１１か
らの挿入シートが指定されたコピーシートの直ぐ後に処
理部分６から排出されたシートの流れの中に挿入される
ので、挿入処理の間中マシーンピッチやコピーサイクル
は喪失されない。同様に、コピーシート処理のタイミン
グは、コピーシートが処理されて、且つ、指示された挿
入シートの挿入に近接した順序で仕上げ装置の方向に転
送されることを確実にするように、正確に計画される。
更に、制御装置は、この装置によって、仕上げ部分８に
加えて更に自動再循環文書ハンドラー２０の使用とも協
動して処理部分６から排出される処理済みのコピーシー
トの流れの中へ挿入シートを統合することができるよう
にする。

【００１４】プリントセットの生成の間に、プリントセ
ットへ挿入シートを順次給紙することが所望された場
合、コントローラー１００は制御信号を与えて、転向ゲ
ート３１を下部位置として給紙トレー１１から分配され
たシートを仕上げ部分８へ直接転向させる。この結果、
挿入シートは、時間調整された順序で次々に転送され、
処理部分から排出されるシートの流れの所定位置に挿入
される。最終のプリントセットへの様々な挿入物を適当
に配送するため、多数の異なる挿入シートを所定の順番
で蓄積しておくことができる。また、プリントセットの
生成に挿入シートが必要とされない場合には、転向ゲー
ト３１を上部位置にプログラムして、普通のゼログラフ
ィック処理と同様に、給紙トレー１１から分配されたシ
ートを処理部分６へ転向させることも可能であり、これ
により、大きなバッチ印刷ジョブに対するコピーシート
の容量を増大させることができる。本発明の特別な利点
は、コピーシート或いは挿入シートを供給するために単
一の給紙トレーを利用することができ、これにより、所
望の目的のそれぞれを達成するための専用トレーが不要
とされ、高価なマシーン物的財産を効率的に利用するこ
とである、と理解される。本質的には、顧客に対して４
つのシート給紙トレーの機能を実行する３つの給紙トレ
ーが提供される。更に、他の代替構成では、本発明の二
重モード給紙装置をプログラミングして、プリントセッ
トの生成の間の様々な所定時間において、転向ゲート３
１が上方向若しくは下方向位置に位置決めされるように
選択的に作動され得ることも予想される。このように、
プリントセットを生成する間、挿入シートとコピーシー
トの両方を単一の給紙トレーに蓄積することが可能であ
る。このモードでは、給紙トレーに蓄積された各コピー
シートと挿入シートの正確なカウント及び順序をコント
ローラーに与えて、適当なゲート動作タイミングを与え
ることが必要とされる。

【００１５】図２は、本発明の二重経路給紙装置の代替
例を示す。ここでは、多数の二重経路給紙装置が、独立
の印刷プロセッサモジュールと仕上げモジュールの間に
介挿され得るタイプのアッドオン（add-on) 、若しく
は、インライン(in-line) 給紙モジュールに設けられて
いる。アッドオン、若しくは、インライン給紙モジュー
ルは、顧客の必要に依存して、様々なマシーン形態を与
えるのに有用である。図２に示された給紙モジュールで
は、補助シート給紙トレー１１、１２の両方に本発明の
二重経路給紙特性が設けられている。この構成では、補
助給紙トレー１１、１２のいずれか若しくは両方に、関
連する可動決定ゲート３１、３２がそれぞれ与えられて
おり、コピーシートをゼログラフィック印刷部分６へ供
給し、若しくは、挿入シートを仕上げ部分８９へ直接供
給する。可動決定ゲート３１、３２は第１と第２の位置
の間で選択的に位置決め可能である。図１の実施例にあ
るように、第１の位置は、シートを処理部分６へ方向付
けて、現像された画像をその上に転送し、その後にコピ
ーシートを仕上げ部分８へ配送するために設けられてお
り、一方、第２の位置は、処理ステイションを回避する
ように、シートを仕上げ部分８へ直接方向付けるために
設けられている。

【００１６】この代替実施例は、ローラ対４１として認
識される補助給紙トレー３１、３２の間の転送ローラ対
が、補助トレー１２から処理部分６へのコピーシートの
転送に加えて、補助トレー１１から仕上げ部分８への挿
入シートの転送をも構成するよう、反転可能なローラ対
であるように、主シート転送装置１８を変更する必要が
あることに注意すべきである。勿論、この転送ローラ対
の反転機能は、各給紙トレーや関連する可動決定ゲート
と同じ方法でコントローラ１００と結合されて、特定の
動作を最適化し、また、コピーシートや挿入シートがオ
ペレータの必要に従って挿入されることを確実にするた
め、シートの転送と配送を監視する順序スケジュールを
初期化する。図２の代替実施例は更なる柔軟性を提供す
るものであり、ここでは、特定のプリントセットを生成
する必要を満足するために、トレーを２つほど利用して
挿入シートを供給することができる。この代替実施例は
実質的には５つの機能を実行する３つの給紙トレーを提
供する。

【図面の簡単な説明】

【図１】静電印刷機の立面図であって、本発明の二重経
路給紙装置を含めたその主要な機械部材を示す。

【図２】本発明による二重経路給紙機構の第２の実施例
を組み込んだ給紙モジュールの立面図。

【符号の説明】

２ 複写機 ６ 印刷部分 ７ 給紙部分 ８ 仕上げ部分 １１ 補助紙トレー １２ 補助紙トレー １４ 転送ステイション １６ 二重バッファトレー １８ 主給紙転送装置 ２０ 再循環文書ハンドラー ２２ 文書供給装置 ３１ 可動決定ゲート ３２ 可動決定ゲート ４１ ローラ対 ８８ 出力経路 ９６ 仕上げ器 １００ プログラマブルコントローラ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 現像された画像をコピーシートの上に転
   送する処理部分と、複数のコピーシートと少なくとも１
   つの挿入シートを受け取ってプリントセットを生成する
   仕上げ部分と、を含む印刷機において、 プリントセットの生成に利用されるシートを蓄積してお
   く給紙トレーと、 前記給紙トレーに関連付けられて、そこからシートを分
   配する給紙装置と、 前記給紙トレーに隣接して配置され、該給紙トレーから
   分配されたシートを所定の運行経路に沿って方向付ける
   可動ゲートと、を備え、 前記可動ゲートは、シートを前記処理部分に方向付けて
   コピーシートを前記仕上げ部分へ配送する前にコピーシ
   ートを生成する第１の位置と、シートを前記仕上げ部分
   に直接方向付けて前記処理部分を回避することによって
   少なくとも１つの挿入シートを与える第２の位置との間
   で選択的に位置決め可能である、ことを特徴とする印刷
   機。
2. 【請求項２】 所定の出力位置へシートを選択的に配送
   する二重経路給紙装置において、 給紙トレーと、 前記給紙トレーに関連付けられて、そこからシートを分
   配する給紙装置と、 前記給紙トレーから分配されたシートを所定の運行経路
   に沿って方向付ける可動決定ゲートと、を備え、 前記可動ゲートは、所定の出力位置へ配送する前にシー
   トを処理部分へ転送する第１の位置と、シートを直接的
   に所定の出力位置へ転送する第２の位置と、の間で選択
   的に位置決め可能であることを特徴とする装置。
3. 【請求項３】 複数のコピーシートと、所定の順番でそ
   こに挿入される少なくとも１つの挿入シートと、を含ん
   だプリントセットを生成する印刷装置において、 現像された画像をコピーシートの上に転送する処理部分
   と、 複数のシートを所定の方法で受け取って配列する仕上げ
   部分と、 少なくとも１つの給紙トレーであって、そこに蓄積され
   た挿入シートとコピーシートをシート転送装置の中へ選
   択的に配送するような、給紙トレーと、 前記給紙トレーに隣接して配置された可動決定ゲート
   と、を備え、 前記可動決定ゲートは、第１の第２の位置の間で選択的
   に位置決め可能であって、前記第１の位置は、コピーシ
   ートを前記処理部分に方向付けて前記仕上げ部分へ配送
   する前に現像された画像をそこへ転送させるために設け
   られており、前記第２の位置は、挿入シートを直接的に
   前記仕上げ部分へ転送して処理部分を回避するために設
   けられている、ことを特徴とする装置。