JPH08122707A - 光学的ローパスフィルタ - Google Patents

光学的ローパスフィルタ

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JPH08122707A
JPH08122707A JP6265325A JP26532594A JPH08122707A JP H08122707 A JPH08122707 A JP H08122707A JP 6265325 A JP6265325 A JP 6265325A JP 26532594 A JP26532594 A JP 26532594A JP H08122707 A JPH08122707 A JP H08122707A
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JP
Japan
Prior art keywords
pass filter
optical
optical low
low
specific wavelength
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JP6265325A
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English (en)
Inventor
Katsu Yamada
克 山田
Hiroaki Okayama
裕昭 岡山
Shusuke Ono
周佑 小野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 特定の波長領域に光吸収作用を持つ光学部材
を用いて構成した光学的ローパスフィルタを提供するこ
と。 【構成】 Fナンバーが11以下となるような絞り径が
可変式の開口絞り12を有するレンズ系11、13ある
いは、Fナンバーが11以下となるような絞り径が常時
固定の開口絞り12を有するレンズ系11、13と、固
体撮像素子15の間に配置される回折格子からなる光学
的ローパスフィルタ14であって、上記光学的ローパス
フィルタ14は特定の波長領域に光吸収作用を持つ光学
部材の少なくとも一方の面に格子形状を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、色分離フィルタを有す
る撮像管や固体撮像素子などの空間的に離散的なサンプ
リングを行う撮像素子を用いた、監視カメラ、ビデオカ
メラ等の光学系において、像面上の不要な空間周波数成
分を除去あるいは減衰させる光学的ローパスフィルタ及
びそれを用いたボードカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、ビデオカメラ等の映像取り込
み装置では、色分離フィルタを有する撮像管や固体撮像
素子等の撮像素子を用いており、画像情報を空間的に離
散的なサンプリングをする事で出力信号を得ている。撮
像素子に入力される映像に、撮像素子の持つナイキスト
周波数よりも高い空間周波数成分が含まれている場合、
撮像素子から出力される信号には、本来入力画像が持た
ない構造や色が現れ、モアレ縞、偽色等の偽信号が発生
する。そこで、従来からナイキスト周波数以上の空間周
波数成分を遮断あるいは減衰させるため、光学系の一部
に光学的ローパスフィルタを挿入しており、従来、水晶
の複屈折性を応用した光学的ローパスフィルタが用いら
れてきた。
【0003】また、近年では特開平3−219207に
あるように回折格子が光学的ローパスフィルタとして利
用されるようになってきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、水晶を
利用した光学的ローパスフィルタは、水晶の持つ複屈折
を利用しているため、所望の遮断周波数を得るために
は、厚さを調整して構成する必要がある。また、フィル
タ特性として、遮断周波数を超えた空間周波数領域でフ
ィルタ特性が劣化するので、性能を向上させるために
は、複数枚の水晶板を重ね合わせる必要があり、フィル
タ自体の厚みが大きくなって、光学系中に水晶光学的ロ
ーパスフィルタ挿入のために大きな空間を確保しなけれ
ばならずコンパクト化できなかった。また、水晶自体が
高価な材料でありコストダウンができないと言う欠点が
あった。
【0005】また、特開平3−219207に示されて
いる従来の回折格子型の光学的ローパスフィルタを含む
撮像系は、レンズ系、光学的ローパスフィルタ、赤外線
カットフィルタ、撮像素子から構成されている。このよ
うな構成では光学的ローパスフィルタの他に赤外領域の
波長の光をカットするフィルタも撮像系中に組み込む必
要があるため、コンパクト化、低コスト化できないと言
った欠点があった。さらに、上記のような構成の光学的
ローパスフィルタを通常のビデオカメラ等の光学系に組
み込むと絞り込んだ場合、格子形状が撮像面に映り込む
と言う欠点があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の構成によれば、
Fナンバーが11以下となる絞り径が可変式の開口絞
り、あるいはFナンバーが11以下となる有効径が常時
固定の開口絞りを有するレンズ系と固体撮像素子の間
に、特定の波長領域に光吸収作用を持つ光学部材の少な
くとも一方の面に格子形状を形成した光学的ローパスフ
ィルタを挿入している。上記構成により、Fナンバーが
大きくなって、像面上に回折格子のパターンが映り込ま
なくなり、かつ特定の波長領域、例えば赤外領域の波長
の光を吸収する光学部材上に回折格子を形成することに
より、1枚で赤外カットフィルタと光学的ローパスフィ
ルタの役割を同時に持つことができるため小型化、低コ
スト化を実現するものである。また、Fナンバーが11
以上に相当するような光量を得る場合には、CCD等の
撮像素子を通常シャッタ駆動から電子シャッタ駆動に移
行することにより光量を調整する等の電気的手法を用い
ることにより解決している。
【0007】また、上記構成の光学系を用いることによ
り、小型で安価なボードカメラを実現できる。
【0008】
【作用】本発明の光学的ローパスフィルタは、Fナンバ
ーが11以下となる絞り径が可変式の開口絞りを有する
光学系中に配置されるか、あるいはFナンバーが11以
下となるような常時固定の絞りを有する光学系中に光学
的ローパスフィルタを配置するために撮像面上に回折格
子のパターンが映り込まない。また、Fナンバーが11
以上に相当する明るさは電子シャッタ等の電気的方法に
よって得ることができる。
【0009】
【実施例】図1に本発明の第1の実施例の光学的ローパ
スフィルタを使用したときの撮像系の構成図を示す。図
1において11は絞りより物体側にある1枚あるいは複
数枚よりなるレンズ系、12はFナンバーが11以下と
なるような有効径が可変である開口絞り、13は絞りよ
り像面側にある1枚あるいは複数枚よりなるレンズ系、
14は光学的ローパスフィルタ、15は撮像素子を示し
ている。また、図2に従来の光学的ローパスフィルタを
用いた光学系を示す。21は複数枚よりなるレンズ系、
22は赤外カットフィルタ、23は光学的ローパスフィ
ルタ、24は撮像素子を示している。図から明らかなよ
うに、従来の光学的ローパスフィルタは、レンズ系と撮
像素子の間に赤外カットフィルタを挿入する必要がある
ためコンパクトにできない欠点を有している。それに対
し、本発明の光学的ローパスフィルタは赤外光を吸収す
る光学部材で構成することにより、赤外カット用の光学
系を挿入する必要がなくなりコンパクトにできる。
【0010】また、上記の構成をとることにより、Fナ
ンバーが大きくなることがなくなるため像面上に回折格
子の形状パターンが映り込むといったことがなくなる。
【0011】図3に本発明第1の実施例の光学的ローパ
スフィルタの格子形状を1次元方向、台形形状に構成し
た場合の斜視図を示す。
【0012】図4に図3の光学的ローパスフィルタを屈
折率ndが1.52の光学材料を用いて、一周期を64
0μm、格子の高さを0.43μmとし、像面から6.4
mmの位置に置いたときの白色光における伝達特性をに
示す。横軸に空間周波数、縦軸にOTF値を示す。図4
より明らかなように空間周波数が60本/mm付近で空
間遮断周波数を持つ光学的ローパスフィルタを実現でき
る。
【0013】また、本発明第2の実施例の光学的ローパ
スフィルタを用いた撮像系は、図1において12の絞り
の有効径がFナンバーが11以下となるような常時固定
の開口絞りを有しているものである。
【0014】図5に図1の光学的ローパスフィルタの格
子形状を1次元方向、正弦波形状に構成した本発明第3
の実施例の光学的ローパスフィルタの斜視図を示す。
【0015】また、図6に図5の光学的ローパスフィル
タを屈折率ndが1.52の光学材料を用いて、一周期
を640μm、格子の高さを0.43μmとし、像面から
6.4mmの位置に置いたときの白色光における伝達特
性をに示す。横軸に空間周波数、縦軸にOTF値を示
す。図6より明らかなように空間周波数が65本/mm
付近で空間遮断周波数を持つ光学的ローパスフィルタを
実現できる。
【0016】図7に本発明の第4の実施例の構成図を示
す。光学的ローパスフィルタの両面に格子形状を形成
し、かつ一方の面と他方の面が互いに垂直な方向に周期
構造を持つものである。上記のように回折格子を形成す
ることにより、水平及び垂直の2方向の空間遮断周波数
を有する光学的ローパスフィルタを実現できる。
【0017】図8に本発明の第1の実施例の光学的ロー
パスフィルタを用いたボードカメラの構成図を示す。8
1は絞りより物体側にある1枚あるいは複数枚よりなる
レンズ系、82はFナンバーが11以下となるような有
効径が可変である開口絞り、83は絞りより像面側にあ
る1枚あるいは複数枚よりなるレンズ系、84は光学的
ローパスフィルタ、85は撮像素子、86は信号処理回
路を示している。
【0018】また、本発明第2の実施例を用いたボード
カメラは、図8において82の絞りがFナンバーが11
以下となるような有効径が常時固定の開口絞りを有して
いる。
【0019】また、図1に示す光学的ローパスフィルタ
を特定の波長領域に光吸収作用を持つ光学ガラスを用い
て形成することにより耐候性に優れ、温度変化によって
光学特性が変化しにくい光学的ローパスフィルタを実現
できる。
【0020】あるいは、図1に示す光学的ローパスフィ
ルタを特定の波長領域に光吸収作用を持つ樹脂を用いて
形成することにより量産性に優れた、低コストの光学的
ローパスフィルタを実現できる。
【0021】なお、図1に示す実施例の光学的ローパス
フィルタはレンズ側に回折格子を形成しているが像面側
に形成してもよい。
【0022】なお、図3及び図5に示す光学的ローパス
フィルタは1次元方向に格子形状を形成しているが、2
次元方向に格子形状を形成してもよい。
【0023】また、図3及び図5に示す光学的ローパス
フィルタは格子形状を台形形状及び正弦波形状で構成し
たが、上記形状に限定せず矩形形状あるいは三角形形状
であってもよい。
【0024】なお、図7に示す光学的ローパスフィルタ
は一方の面と他方の面の周期構造が互いに垂直になるよ
うに構成しているが、一方の面と他方の面の周期構造が
互いに斜めになるように構成してもよい。
【0025】
【発明の効果】以上、述べたところから明らかなよう
に、本発明はFナンバーが11以下となるような絞りを
有する光学系と撮像素子の間に特定の波長領域において
光吸収作用を示す光学部材からなる光学的ローパスフィ
ルタを提供している。上記のような構成をとることによ
り、絞り込んだときに撮像面において回折格子の形状が
映らない光学系を得ることができる。 また、赤外領域
で光吸収作用を持つ光学材料を用いることにより、赤外
カットフィルタを除くことができるコンパクトなボード
カメラを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の光学的ローパスフィルタ
を用いた光学系の概略図
【図2】従来の光学的ローパスフィルタを用いた光学系
の概略図
【図3】本発明の第1実施例の光学的ローパスフィルタ
の周期構造を1次元方向、台形波形状に構成した場合の
斜視図
【図4】本発明の第1実施例の光学的ローパスフィルタ
の特性図
【図5】本発明の第3実施例の光学的ローパスフィルタ
の周期構造を1次元方向、正弦波形状に構成した場合の
斜視図
【図6】本発明の第3実施例の光学的ローパスフィルタ
の特性図
【図7】本発明の第4実施例の光学的ローパスフィルタ
の一方の面と他方の面の周期構造を互いに垂直になるよ
うに形成した構成図
【図8】本発明の光学的ローパスフィルタを用いたボー
ドカメラの概略図
【符号の説明】
11 レンズ系 12 絞り 13 レンズ系 14 光学的ローパスフィルタ 15 撮像素子

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】Fナンバーが11以下となるような絞り径
    が可変式の開口絞りを有するレンズ系と固体撮像素子の
    間に配置される回折格子からなる光学的ローパスフィル
    タであって、前記光学的ローパスフィルタは特定の波長
    領域に光吸収作用を持つ光学部材の少なくとも一方の面
    に格子形状を有することを特徴とする光学的ローパスフ
    ィルタ。
  2. 【請求項2】Fナンバーが11以下となるような絞り径
    が常時固定の開口絞りを有するレンズ系と固体撮像素子
    の間に配置される回折格子からなる光学的ローパスフィ
    ルタであって、前記光学的ローパスフィルタは特定の波
    長領域に光吸収作用を持つ光学部材の少なくとも一方の
    面に格子形状を有することを特徴とする光学的ローパス
    フィルタ。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2記載の光学的ロー
    パスフィルタにおいて、光学部材に特定の波長領域に光
    吸収作用を持つ光学ガラスを用いたことを特徴とする光
    学的ローパスフィルタ。
  4. 【請求項4】請求項1または請求項2記載の光学的ロー
    パスフィルタにおいて、光学部材に特定の波長領域に光
    吸収作用を持つ樹脂を用いたことを特徴とする光学的ロ
    ーパスフィルタ。
  5. 【請求項5】請求項1または請求項2記載の光学的ロー
    パスフィルタにおいて、光学部材の両面に格子形状を有
    し、かつ一方の面は他方の面と互いに異なる方向に周期
    構造を持つ光学的ローパスフィルタ。
  6. 【請求項6】請求項1または請求項2記載の光学的ロー
    パスフィルタを用いたことを特徴とするボードカメラ。
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