JPH08122486A - 炉心プラグ確認用把持装置 - Google Patents

炉心プラグ確認用把持装置

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JPH08122486A
JPH08122486A JP6260262A JP26026294A JPH08122486A JP H08122486 A JPH08122486 A JP H08122486A JP 6260262 A JP6260262 A JP 6260262A JP 26026294 A JP26026294 A JP 26026294A JP H08122486 A JPH08122486 A JP H08122486A
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JP
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core
plug
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pair
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Application number
JP6260262A
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English (en)
Inventor
Kazuo Sakamaki
和雄 酒巻
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】炉心プラグ引抜具により引き抜かれ、かつ把持
されている炉心プラグを、原子炉圧力容器内の炉水面下
において取り外し、かつ把持することができる遠隔操作
自在の炉心プラグ確認用把持装置を提供する。 【構成】原子炉内に昇降自在に吊り込まれる本体ケース
32と、この本体ケース32内にその軸方向に摺動自在
に内蔵されて炉心プラグ1のプラグ4を直径方向から着
脱自在に挟持する挟持部34と、本体ケース32内に固
定されて挟持部34を昇降させる昇降部35と、を設け
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、炉心プラグ引抜具によ
り炉心支持板のオリフィスから引き抜かれ、把持されて
いる炉心プラグを、原子炉内の炉水中でこの炉心プラグ
引抜具からさらに引き抜き、把持する炉心プラグ確認用
把持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、沸騰水型原子炉は原子炉圧力容
器内のシュラウドに囲まれた内部に炉心構造物を収納し
ている。原子炉圧力容器内の炉水は、シュラウドと原子
炉圧力容器との環状間隙に立設された複数台のジェット
ポンプにより強制的に押し込まれてシュラウドサポート
の流水口からシュラウド内に流入し、さらに、炉心支持
板に付設される制御棒案内間の横入口から内部へ流入し
て、その直上で燃料支持金具の流路を経由してから、発
熱中の燃料集合体外周面を軸方向に流れ、その際に加熱
されて沸騰し、気水分離器と蒸気乾燥器とをそれぞれ経
て、原子炉圧力容器上部の側部の蒸気出口からタービン
へと送られる。この場合、炉水の通過路に当る炉心支持
板にオリフィスを設けて炉水を通過させることも過去に
はあったが、現今ではこのオリフィス内に炉心プラグを
水密に挿入して閉塞することが多い。
【0003】つまり、従来は、炉心支持板上のオリフィ
スを炉水の流通水口として使用することにより燃料集合
体間に注水し、中性子検出器が高温にならないように冷
却していた。
【0004】しかし、この注水により却って中性子検出
器が振動を発生し、不具合が生じたため、近来ではこの
炉心支持板のオリフィスに炉心プラグを水密に挿入固定
して閉塞し、燃料集合体の下部タイプレートの穴を設け
て注水量を制限している。
【0005】しかしながら、オリフィスを閉じるために
は炉水中の遠隔操作で原子炉圧力容器の炉底近くまで工
具を投入する必要があり、そのために専用の炉心プラグ
取付具と同引抜具の両者が開発されている。炉心プラグ
取付具により炉心支持板のオリフィス内に挿入された炉
心プラグは経年硬化等を含む機能の確認を定期的にサン
プリングしている。すなわち、炉心プラグの引抜時に、
ばね力で炉心支持板にホールドされているラッチの引抜
時の曲がり具合や炉心プラグ全面の直接目視確認等を行
なっている。勿論、引き抜いた旧炉心プラグの後は直ち
に新品の炉心プラグを装着して更新している。
【0006】図4はこのような炉心プラグ1の全体構成
を示す一部切欠正面図であり、この図は、炉心支持板の
オリフィス内に挿入された炉心プラグ1のスピンドル2
のヘッド2aをコイルばね3のばね力に抗してプラグ4
側へ一旦押し込んでラッチ5を図中左側のスリット4a
から外方へ突出させて、ピン回りに自由回転させた後、
スピンドルヘッド2aの押し込みを解除してばね3のば
ね力によりスピンドル2を図中上方へ突出させて原状に
復元せしめ、これにより、オリフィスの開口外周縁部の
炉心支持板6の上,下面を、プラグ4の中間段部4bと
ラッチ5とにより弾性的に挟持している状態を示してい
る。
【0007】このように炉心支持板6のオリフィス内に
装着された炉心プラグ1を、そのオリフィスから引き抜
く場合は例えば図5で示す炉心プラグ引抜具7が使用さ
れる。
【0008】この炉心プラグ引抜具7は直状円柱状の操
作ポール8の図中下端に、操作シリンダ9とホルダ10
とを設けている。まず操作ポール8を原子炉圧力容器内
へ吊り込み、所定の炉心プラグ1上に位置決めした後、
コレットチャック11のフィンガを拡径して、炉心支持
板12のオリフィス内に装着されている炉心プラグ1の
スピンドルヘッド2aをガード内に引き入れて炉心プラ
グ1を確実に嵌入せしめる。
【0009】操作シリンダ9は、そのピストン軸を駆動
してコレットチャック11を移動させ、ホルダ10の内
側と炉心プラグ1を把持させて移動すると、これらを把
持しているフィンガの外側がガードされ、フィンガの拡
径が拘束されるので炉心プラグ1を把持したまま、さら
に引き上げることができる。
【0010】その引上げにより炉心支持板12の下面に
係止されている炉心プラグ1のラッチ5がオリフィスの
下面開口周縁部に引っ掛けられるので、水平状態からハ
の字状に縮径するように塑性変形し、炉心支持板6のオ
リフィスから引き抜くことができる。なお、アイボルト
12は図示しないワイヤロープを引っ掛けて炉心プラグ
引抜具7全体を吊るものであり、バランスウエイト13
はフレーム14のガイドロッド15が作用して上部格子
板16(図6参照)のコーナ部に懸架し易いように付設
される。ボディ17はフレーム14に連結され、フレー
ム14を垂直に起立させるものであり、ガイドスリーブ
18はホルダ10の位置決めと炉心プラグ1のスピンド
ルヘッド2aにコレットチャック11を被せる際のガイ
ドとなるものである。なお、フレーム14の下部に付設
されているノーズピース19はその底部が半球形であ
り、図6で示す燃料支持金具20の半球形状凹部上に着
座するものである。
【0011】また、図6で示す上部格子板16はその1
つの格子内に、4つの燃料集合体(図示せず)と、これ
ら4つの燃料集合体の下端を保持する燃料支持金具20
を有するが、図6ではその1箇所(1升)を用いて炉心
プラグ引抜具7を位置決めし、バランスウエイト13で
偏荷重を調整している。炉心プラグ1の挿入位置は上部
格子板16の下方にあるから、上部格子板16をくぐり
抜けてから操作ポール8により炉心プラグ1の挿入位置
までホルダ10を回転し、かつ炉心プラグ1の真上から
ホルダ10と共にコレットチャック11を自重で降して
炉心プラグ1のスピンドルヘッド2aに被せるものであ
る。なお、図5中、符号21はガイドである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記炉
心プラグ引抜具7により炉心支持板6から引き抜かれ、
かつ把持されている炉心プラグ1を、さらに、この引抜
具7から取り外す場合は、この引抜具7のコレットチャ
ック11を拡径する必要があり、そのためには炉心プラ
グ1を下方に強く引き出す力が必要である。この引抜を
手作業で行なうことは作業被曝の上で懸念がある。した
がって、遠隔操作で炉水中で作業する必要がある。ま
た、炉心プラグ引抜具7を炉水面上の大気中に晒し、炉
水面近くで旧炉心プラグ1を点検することは、これまた
環境汚染を含む作業被曝が増加し好ましくない。
【0013】そこで本発明はかかる事情を考慮してなさ
れたもので、その目的は、炉心プラグ引抜具により引き
抜かれ、かつ把持されている炉心プラグを、原子炉圧力
容器内の炉水面下において取り外し、かつ把持すること
ができる遠隔操作自在の炉心プラグ確認用把持装置を提
供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために次のように構成される。
【0015】本願の請求項1に記載の発明は、原子炉内
に昇降自在に吊り込まれる本体ケースと、この本体ケー
ス内にその軸方向に摺動自在に内蔵されて炉心プラグの
軸部を直径方向から着脱自在に挟持する挟持部と、上記
本体ケース内に固定されて上記挟持部を昇降させる昇降
部と、を有することを特徴とする。
【0016】また、本願の請求項2に記載の発明は、挟
持部は、炉心プラグの軸部に、その直径方向で対向する
方向からそれぞれ押し当てられる一対の押し金と、これ
ら一対の押し金を上記炉心プラグの軸部に押し当てるよ
うに駆動する一対の操作シリンダと、上記一対の押し金
を上記炉心プラグの軸部から引き離すように付勢する一
対の引張ばねとを有することを特徴とする。
【0017】さらに、本願の請求項3に記載の発明は、
昇降部は、挟持部による炉心プラグの挟持方向に対して
垂直方向に沿って配設されるシリンダと、このシリンダ
内で往復動するピストンに接続されたピストンロッドと
を有し、これらシリンダの一端とピストンロッドの外端
部の一方を本体ケース内に固定する一方、その他方を挟
持部に接続してなる操作シリンダを有することを特徴と
する。
【0018】さらにまた、本願の請求項4に記載の発明
は、本体ケースは、挟持部による炉心プラグの軸部の挟
持方向に対して直交する方向に沿って対向する両側壁
に、炉心プラグを軸直角方向に挿通せしめる切欠を形成
していることを特徴とする。
【0019】
【作用】原子炉内の炉水中において、炉心プラグ引抜具
等により引き抜かれ、頭部等を把持されている炉心プラ
グの軸部を、炉心プラグ確認用把持装置の挟持部の一対
の操作シリンダによりそれぞれ駆動される一対の押し金
により直径方向で挟持する。
【0020】その挟持状態で挟持部を昇降部の操作シリ
ンダにより本体ケース内下方へ降下させると、炉心プラ
グを炉心プラグ引抜具から抜き取り、把持することがで
きる。
【0021】このために、炉心プラグ確認用把持装置に
より把持されている炉心プラグを原子炉内の炉水から大
気中へ取り出さずに所要の目視チェック等の確認を行な
うことができるので、その安全性を向上させることがで
きる。
【0022】また、原子炉内の炉水中において、炉心ブ
ラグ引抜具等により引き抜かれ、頭部を把持されている
炉心プラグを人力に拠らずに、炉心プラグ確認用把持装
置により抜き取り、把持するので、放射線被曝を低減し
て安全性を高めることができる。
【0023】そして、炉心プラグ確認用把持装置の挟持
部の炉心プラグ軸部の挟持方向に対して直交する方向に
沿って対向する本体ケースの両側面に、炉心プラグを通
過せしめる切欠を形成する場合は、炉心プラグ引抜具等
により頭部等を把持されている炉心プラグの軸部を、炉
心プラグ確認用把持装置の本体ケースの切欠部に通過さ
せることにより、この本体ケース内へ移動せしめ、挟持
部により炉心プラグを容易かつ確実に挟持することがで
きる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1〜図6に基づい
て説明する。なお、図1〜図6中、同一または相当部分
には同一符号を付している。
【0025】図1は本発明に係る炉心プラグ確認用把持
装置の一実施例の縦断面図、図2は図1の平面図であ
り、これらの図において、炉心プラグ確認用把持装置3
1は、図示しない原子炉圧力容器内の炉水中において、
炉心プラグ引抜具7(図5参照)により炉心支持板6の
オリフィスから引き抜かれて、スピンドルヘッド2aを
把持されている炉心プラグ1を、この炉心プラグ引抜具
7からさらに抜き取り、把持するものであり、有底円筒
状の本体ケース32を有する。
【0026】本体ケース32は図中上下両端開口円筒状
の上部ケース32aの開口下端に、有底円筒状の下部ケ
ース32bの開口上端を上下一対の外向フランジ33
a,33bにより同心状に結合している。
【0027】本体ケース32は上部ケース32a内に、
炉心プラグ1の軸部であるプラグ4の外面を、その直径
方向から着脱自在に挟持する挟持部34を、軸方向に摺
動自在に内蔵する一方、この挟持部34を図中上下方向
に昇降自在に支持する昇降部35を下部ケース32b内
に収容している。
【0028】挟持部34は、上部ケース32aの軸心部
回りに、その直径方向で対向する図1中左右一対の横置
操作シリンダ36,37を配設している。これらの各横
置操作シリンダ36,37はその各シリンダ36a,3
7aの外周に、コイル状の引張ばね38,39を若干の
遊びを持たせて同心状に外嵌する一方、各シリンダ36
a,37a内で往復動するピストンロッド36b,37
bの各シリンダ36a,37aから外方へ水平方向に延
出する外端部に、左右一対の押し金40,41を同心状
に固着している。
【0029】これら各押し金40,41は、その先端面
に、図2に示すように、炉心プラグ1の中間段部4bよ
り下方の円筒状プラグ4の外周面に適合する円弧状凹部
40a,41bを形成し、炉心プラグ1のプラグ4をそ
の直径方向から着脱自在に挟持するものである。
【0030】各押し金40,41は図1に示すように、
その外端面外周部に、複数本の小径ロッド42,43を
それぞれ植設し、これら各小径ロッド42,43の先端
部は各シリンダ36a,37aの外向フランジ36c,
37cを軸方向に摺動自在に貫通してばね座44,45
にそれぞれ固着されている。
【0031】各ばね座44,45は引張ばね38,39
の内端部に一体的に固着され、引張ばね38,39の外
端部には断面形状がコ字状のばね受46,47を一体的
に固着している。
【0032】ばね受46,47は上部ケース32aの内
周面に固着された当て金49,50の内周面に、軸方向
(図1中上下方向)のみに摺動自在に支持される。各シ
リンダ36a,37aはその図示しない入口ポートに左
右一対の供給管48a,48bをそれぞれ接続してい
る。これら供給管48a,48bはその先端部同士を相
互に連結し、その連結部の入口ポート48cに図示しな
い供給ホースを接続している。
【0033】供給ホースは原子炉圧力容器上に設置され
て、所定圧の給水やエア等の加圧流体を供給する供給源
に接続される一方、各供給管48a,48bは各ばね受
46,47を貫通してその貫通部を固着しており、各供
給管48a,48bの立上り部の外周面を当て金49,
50の外周面に上下方向に摺動自在に支持させており、
各供給管48a,48bの立上り部の上部肩部48d,
48eが軸方向摺動の上限をなしている。
【0034】そして、一対の横置操作シリンダ36,3
7の各フランジ36c,37cの下底面には、図1中下
方へ垂下する左右一対のサポートロッド51a,51b
の上端部を固着する一方、これらサポートロッド51
a,51bの下端部を、昇降部の縦置操作シリンダ52
のシリンダ52aの取合フランジ52bにそれぞれ接続
している。
【0035】シリンダ52aは図1に示すように垂直に
起立され、その図中下端部にはエンドプラグ52cが気
密に嵌合され、シリンダ52aの入口ポート52dには
所定圧の水かエア等を供給する図示ないホースを接続し
ている。このホースの先端部は原子炉上方へ延出して加
圧水または加圧空気源に接続されている。シリンダ52
aは、ピストン52eを、その軸方向に摺動自在に収容
している。このピストン52eにはピストンロッド52
fを同心状に一体的に連結している。ピストンロッド5
2fは、エンドプラグ52cから外方へ突出する外端部
(図1中下端部)を帯板状のベース53の中央部にフラ
ンジ53aを介して固着している。ベース53は下部ケ
ース32b内の軸心部を直径方向に通って、その図中左
右両端部を下部ケース32bの下部内周面に同心状に固
着しており、このベース53と下部ケース32bの底面
には炉水を通す複数の流通孔54をそれぞれ穿設し、炉
心プラグ確認用把持装置31全体が原子炉圧力容器内の
炉水中に水没し得るようになっている。
【0036】そして、図2にも示すように上部ケース3
2aの開口上端部に、内向きフランジ55を一体または
一体的に突設し、この内向きフランジ55には例えば4
つの吊り耳56を上部ケース32aの軸心に対して対称
位置に配設している。これら吊り耳56には、例えば図
3で示すように作業員57を乗せるデッキ58を有する
燃料交換機59の補助ホイスト60のワイヤロープ61
のフック等が引っ掛けられて、図示しない原子炉内に昇
降自在に吊り込まれる。
【0037】また、内向きフランジ55と上部ケース3
2aの側周壁には、図3でも示すように、炉心プラグ1
の軸部であるプラグ4を軸直角方向に挿通せしめる切欠
55a,32a1 を直径方向にそれぞれ形成している。
【0038】次に、このように構成された炉心プラグ確
認用把持装置31の使用方法ないし作用について説明す
る。
【0039】まず、図5に示すように原子炉内の炉水中
において、炉心プラグ引抜具7のコレットチャック11
により炉心プラグ1のスピンドルヘッド2aを把持し
て、図中上方へ引き上げることにより、炉心支持板6の
オリフィスから炉心プラグ1を引き抜き、原子炉内の上
部格子板16よりも上方の任意箇所へ引き上げておく。
【0040】この後、図3に示すように燃料交換機59
の補助ホイスト60のワイヤロープ61により吊持され
ている炉心プラグ確認用把持装置31を、原子炉内の炉
水中に静かに吊り込み、炉心プラグ引抜具7により把持
されている炉心プラグ1に、その下方から接近させる。
【0041】そして、炉心プラグ1を炉心プラグ確認用
把持装置31の上部ケース32a内へ、その切欠32a
1 を通して移動させ、一対の押し金40,41同士の所
定の対向間隙に位置決めした後、ホースや供給管48を
介して所定圧の水またはエアを一対の横置操作シリンダ
36,37に供給する。
【0042】すると、図1に示すようにこれら横置操作
シリンダ36,37内の各ピストンロッド36b,37
bがコイルばね38,39のばね力に抗して上部ケース
32aの軸心側へ押し出されるので、一対の押し金4
0,41もその軸心側へ押し出される。このような押し
金40,41の押出し操作を所要回数繰り返した後、再
び一対の押し金40,41を押し出すと、これらの先端
凹部40a,41aが炉心プラグ1のプラグ4の外周部
に外嵌して直径方向から押し当てられ、堅く挟持され
る。
【0043】次に、炉心プラグ引抜具7のシリンダ9の
加圧を解除してコレットチャック11のフィンガの外側
の拘束を解除し、そのフィンガからの炉心プラグ1の引
抜を可能にしておく。
【0044】この後、炉心プラグ確認用把持装置31の
縦置操作シリンダ35に所定圧の水や空気等の加圧流体
を供給すると、この縦置操作シリンダ35内のピストン
52eが図1中上方へ移動するので、縦方向に収縮して
左右一対の横置操作シリンダ36,37を図中下方へ強
く引き下す。
【0045】このために、左右一対のばね受46,47
が一対の当て金49,50の内周面を下方へ摺動して、
炉心プラグ1を挟持している一対の横置操作シリンダ3
6,37を下方へ強く引き下げるので、炉心プラグ1を
炉心プラグ引抜具のコレットチャック11から抜き取る
ことができ、炉心プラグ1のプラグ4を炉心プラグ確認
用把持装置31により堅く挟持することができる。
【0046】しかる後に、この挟持を保持した状態で炉
心プラグ確認用把持装置31のみを炉水中の所要位置に
移動することにより、この炉心プラグ確認用把持装置3
1により挟持されている炉心プラグ1の健全性等を、水
中カメラまたは目視で点検,確認することができると共
に、炉心プラグ1のスピンドルヘッド2aが解放されて
いるので、このヘッド2a等に識別表示を行なうことが
できる。
【0047】しかも、これら作業は炉水による水遮蔽下
で行なわれるので、放射線被曝が少なく、さらにこれら
作業を炉上の燃料交換機59等から遠隔操作により行な
うことができるので、安全性が一段と向上する上に、容
易かつ迅速に行なうことができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、原子炉内
の炉水中において、炉心プラグ引抜具により炉心支持板
から引き抜き把持されている炉心プラグを、炉水中でこ
の炉心プラグ引抜具からさらに取り外して把持するの
で、炉心プラグを炉水中から大気中へ引き上げずに、そ
の健全性等を水中カメラまたは目視で点検,確認するこ
とができる共に、炉心プラグのスピンドルヘットが解放
されているので、ここに識別表示等を行なうことができ
る。
【0049】しかも、これら作業は炉水による水遮蔽下
で行なわれるので、放射線被曝が少なく、さらにこれら
作業を炉上の燃料交換機等から遠隔操作により行なうこ
とができるので、安全性が一段と向上する上に、容易か
つ迅速に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る炉心プラグ確認用把持装置の一実
施例の縦断面図。
【図2】図1の平面図。
【図3】炉心プラグ引抜具により把持されている炉心プ
ラグを図1で示す実施例により取り外す工程を示す一部
切欠正面図。
【図4】一般的な炉心プラグの一部切欠正面図。
【図5】一般的な炉心プラグ引抜具により炉心プラグを
引き抜く工程を示す一部切欠正面図。
【図6】図5の平面図。
【符号の説明】
1 炉心プラグ 2 スピンドル 2a スピンドルヘッド 3 ばね 4 プラグ 5 ラッチ 6 炉心支持板 7 炉心プラグ引抜具 8 操作ポール 9 シリンダ 10 ホルダ 11 コレットチャック 13 バランスウエイト 15 ガイドロッド 31 炉心プラグ確認用把持装置 32 本体ケース 32a 上部ケース 32b 下部ケース 34 挟持部 35 昇降部 36,37 一対の横置操作シリンダ 36a,37a シリンダ 36b,37b ピストンロッド 38,39 一対の引張ばね 40,41 押し金 44,45 ばね座 46,47 ばね受 48 供給管 49,50 当て金 52 縦置操作シリンダ 52a シリンダ 52b 取合フランジ 52f ピストンロッド 53 ベース 54 流通孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉内に昇降自在に吊り込まれる本体
    ケースと、 この本体ケース内にその軸方向に摺動自在に内蔵されて
    炉心プラグの軸部を直径方向から着脱自在に挟持する挟
    持部と、 上記本体ケース内に固定されて上記挟持部を昇降させる
    昇降部と、を有することを特徴とする炉心プラグ確認用
    把持装置。
  2. 【請求項2】 挟持部は、炉心プラグの軸部に、その直
    径方向で対向する方向からそれぞれ押し当てられる一対
    の押し金と、これら一対の押し金を上記炉心プラグの軸
    部に押し当てるように駆動する一対の操作シリンダと、 上記一対の押し金を上記炉心プラグの軸部から引き離す
    ように付勢する一対の引張ばねとを有することを特徴と
    する請求項1記載の炉心プラグ確認用把持装置。
  3. 【請求項3】 昇降部は、挟持部による炉心プラグの挟
    持方向に対して垂直方向に沿って配設されるシリンダ
    と、このシリンダ内で往復動するピストンに接続された
    ピストンロッドとを有し、これらシリンダの一端とピス
    トンロッドの外端部の一方を本体ケース内に固定する一
    方、その他方を挟持部に接続してなる操作シリンダを有
    することを特徴とする請求項1または2記載の炉心プラ
    グ確認用把持装置。
  4. 【請求項4】 本体ケースは、挟持部による炉心プラグ
    の軸部の挟持方向に対して直交する方向に沿って対向す
    る両側壁に、炉心プラグを軸直角方向に挿通せしめる切
    欠を形成していることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れか1項に記載の炉心プラグ確認用把持装置。
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