JPH08121948A - 貯蔵庫 - Google Patents

貯蔵庫

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Publication number
JPH08121948A
JPH08121948A JP28741894A JP28741894A JPH08121948A JP H08121948 A JPH08121948 A JP H08121948A JP 28741894 A JP28741894 A JP 28741894A JP 28741894 A JP28741894 A JP 28741894A JP H08121948 A JPH08121948 A JP H08121948A
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JP
Japan
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breaker
box
heat insulating
storage
gasket
Prior art date
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Pending
Application number
JP28741894A
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English (en)
Inventor
Kakuji Kume
角治 久米
Akira Uchida
朗 内田
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷温蔵庫として用いられる場合にも、断熱箱
体の開口部への結露を有効に解消できる貯蔵庫を提供す
る。 【構成】 断熱箱体7は、金属製の外箱2と、この外箱
2内に間隔を存して組み込まれた金属製の内箱3と、両
箱2、3の開口縁を接続する断熱性のブレーカ4と、こ
れら両箱2、3及びブレーカ4にて構成された空間内に
充填された発泡断熱材6とから成る。扉11はその内面
周囲にガスケット65を備え、このガスケット65がブ
レーカ4に当接する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、食品を冷蔵若しくは冷
凍保存する冷凍庫若しくは冷蔵庫として、または、調理
済み料理の保温や料理の再加熱等を行う温蔵庫として、
或いはそれらの双方を行う冷温蔵庫として使用される貯
蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種貯蔵庫は、例えば出願人が先
に出願した特願平5−293340号に示した如き温蔵
庫として用いられ、前方に開放した断熱箱体内に貯蔵室
を形成すると共に、この貯蔵室内にはヒータや加湿器を
取り付け、前記ヒータによって加熱され、加湿器によっ
て加湿された暖気を送風機により貯蔵室内に強制循環す
ることによって、貯蔵室内を上記料理等の保温等に適し
た恒温恒湿環境としている。
【0003】図10に係る従来の温蔵庫101の上端前
部の縦断側面図を示す。温蔵庫101は、前方に開口す
るステンレス等の金属製外箱102内にこれも前方に開
口するステンレス等の金属製内箱103を間隔を存して
組み込み、この内箱102の開口縁にはステンレス製の
補助板104を接続して置き、この補助板104と外箱
102の縁部を樹脂製のブレーカ106を介して接続し
た後、これら両箱102、103(補助板104を含
む)及びブレーカ106間に発泡断熱材107を充填し
て構成された断熱箱体108から構成されている。
【0004】そして、係る断熱箱体108の内箱103
内には前面に開口109A(断熱箱体108の開口)を
有する貯蔵室109が構成され、この貯蔵室109の開
口109Aはヒンジ111にて回動自在に枢支された扉
112にて開閉自在に閉塞されている。この扉112の
内面周囲には軟質樹脂製のガスケット113が取り付け
られており、扉112を閉じたときにはこのガスケット
113がブレーカ106より内側の補助板104の前面
104Aに当接してシールする。尚、114はコントロ
ールパネルであり、116はパッキン117を介して扉
112に嵌め込まれた透明ガラスである。また、118
はガスケット113を保持するためのホルダーであり、
119は扉112内に充填された断熱材である。
【0005】貯蔵室109内は図示しない加温ヒータや
加湿装置によって所定の温度・湿度に加熱・加湿される
ものであるが、補助板104にも熱が伝導するため、ガ
スケット113からブレーカ106までの部分の補助板
104の温度の高くなり、従って、この部分への結露は
発生しない。
【0006】他方図11は従来の冷蔵庫(或いは冷凍
庫)121の上端前部の縦断側面図を示している。冷蔵
庫121は、前方に開口するステンレス等の金属製外箱
122内にこれも前方に開口するステンレス等の金属製
内箱123を間隔を存して組み込み、この内箱123と
外箱122の縁部を樹脂製のブレーカ126を介して接
続した後、これら両箱122、123及びブレーカ12
6間に発泡断熱材127を充填して構成された断熱箱体
128から構成されている。
【0007】そして、係る断熱箱体128の内箱123
内には前面に開口129A(断熱箱体128の開口)を
有する貯蔵室129が構成され、この貯蔵室129の開
口129Aはヒンジ131にて回動自在に枢支された扉
132にて開閉自在に閉塞されている。この扉132の
内面周囲には軟質樹脂製のガスケット133が取り付け
られており、扉132を閉じたときにはこのガスケット
133がブレーカ126より外側の外箱122の前面1
22Aに当接してシールする。尚、134はコントロー
ルパネルであり、136はパッキン137を介して扉1
32に嵌め込まれた透明ガラスである。また、138は
ガスケット133を保持するためのホルダーであり、1
39は扉132内に充填された断熱材である。
【0008】貯蔵室129内は図示しない冷却装置によ
って所定の温度に冷却されるものであるが、外箱122
の端部も冷却されるため、ガスケット133より外側の
前面122Aには結露が生じる。そこで、前面122A
の内側には結露防止用のヒータ141を取り付けて加熱
することにより、結露の発生を防止していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記図
10の断熱箱体108を冷蔵庫(或いは冷凍庫)に用い
る場合には、補助板104を伝導してガスケット113
より外側の前面104Aも温度が低下するため、この部
分に周囲の湿気が結露となって凝結し、収納する食品等
に滴下して損害を発生させる問題がある。
【0010】逆に、前記図11の断熱箱体128を温蔵
庫に用いた場合には、外箱122を伝導してガスケット
133より内側の前面122Aが外気温によって冷やさ
れるため、この部分に貯蔵室129内の水分(加湿され
ているため)が結露となって凝結し、同様の損害を発生
させる。即ち、上記従来の断熱箱体108或いは128
を冷温蔵庫として用いる場合には、何れかの使用状態に
おいて上記の如き不都合が発生する。そのため、従来で
は図10の補助板104の内側に比較的大容量の結露防
止ヒータを取り付けたり、前記図11のヒータ141の
容量を大きくしなければならない。
【0011】また、係るヒータを取り付ける場合にも従
来では図11の如く内側からテープで貼り付けていたた
め、外箱を組立後に貼り付ける場合には作業が極めて面
倒なものとなる。他方、外箱を組み立てる以前に貼り付
ける場合には張り付け易くはなるものの、ヒータが分割
されるかたちとなるため、リード線の通し作業が面倒と
なり、やはり作業性の悪化とコストの高騰を引き起こす
問題があった。
【0012】更に、これら貯蔵庫の断熱箱体にはその開
口(109A或いは129A)を仕切る中仕切が通常取
り付けられるが、従来では中仕切をステンレス製の外板
や内板及びこれらを連結する樹脂製のブレーカにて構成
し、これらをネジにて結合するか、或いは断熱箱体内に
充填される発泡断熱材を回してこの発泡断熱材の接着力
にて結合することにより強度を確保していた。しかしな
がら、係る結合方法では貯蔵庫を解体して廃棄する際
に、中仕切の解体が面倒となる問題があった。
【0013】本発明は、係る従来の技術的課題を解決す
るために成されたものであり、冷温蔵庫として用いられ
る場合にも、断熱箱体の開口部への結露を有効に解消で
きる貯蔵庫を提供することを目的とする。
【0014】本発明のもう一つの目的は、中仕切の強度
を確保しつつその解体作業性を向上させた貯蔵庫を提供
することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の貯蔵庫
は、断熱箱体の開口を扉にて開閉自在に閉塞して成るも
のであって、断熱箱体は、金属製の外箱と、この外箱内
に間隔を存して組み込まれた金属製の内箱と、両箱の開
口縁を接続する断熱性のブレーカと、これら両箱及びブ
レーカにて構成された空間内に充填された発泡断熱材と
から成り、扉はその内面周囲にガスケットを備え、この
ガスケットがブレーカに当接するものである。
【0016】請求項2の発明の貯蔵庫は上記において、
外箱の前面開口縁には内箱方向に段落した段差部を形成
し、ガスケットが当接するブレーカの前面にてこの段差
部を前方より隠蔽すると共に、段差部とブレーカ前面間
に位置して結露防止用ヒータを取り付けたものである。
【0017】請求項3の発明の貯蔵庫は、断熱箱体の開
口に中仕切を取り付けて成るものであって、中仕切は、
金属製の外板及び内板と、これら両板を相互に接続する
一対の断熱性ブレーカと、これら両板及びブレーカ間に
充填された断熱材とから成り、ブレーカの両端部には前
記両板にそれぞれ係合する係合爪を形成したものであ
る。
【0018】
【作用】請求項1の発明の貯蔵庫によれば、扉のガスケ
ットを、断熱箱体の外箱と内箱を接続する断熱性のブレ
ーカに当接させるようにしたので、ガスケットの当接部
分を境とした断熱箱体の内外で、外箱或いは内箱を伝導
する熱の移動をブレーカにて有効に防止することができ
る。従って、貯蔵庫を冷蔵庫(冷凍庫)或いは温蔵庫、
若しくは冷温蔵庫として用いる場合にも、断熱箱体の開
口部に結露が発生し難くなり、結露防止用のヒータを削
除し、或いはヒータを設ける場合にもその容量を小さく
することができ、省エネルギー化を図ることが可能とな
るものである。
【0019】また、請求項2の発明の貯蔵庫によれば、
上記に加えて外箱の前面開口縁に内箱方向に段落した段
差部を形成し、ガスケットが当接するブレーカの前面に
てこの段差部を前方より隠蔽すると共に、段差部とブレ
ーカ前面間に位置して結露防止用ヒータを取り付けるよ
うにしたので、ヒータの取り付けを外箱の前面から行う
ことができるようになり、取付作業性が著しく向上する
と共に、一連のヒータを容易に設けられるので、コスト
の低減も図れる。
【0020】更に、ガスケットが当接するブレーカの前
面の後方にヒータが位置するので、結露が発生し易い部
分を有効に加熱できるようになる。従って、これによっ
てもヒータ容量の低減による省エネルギー化に寄与でき
るものである。
【0021】請求項3の発明の貯蔵庫によれば、断熱箱
体の開口に取り付けられる中仕切を、金属製の外板及び
内板と、これら両板を相互に接続する一対の断熱性ブレ
ーカと、これら両板及びブレーカ間に充填された断熱材
とから構成し、ブレーカの両端部には前記両板にそれぞ
れ係合する係合爪を形成したので、ブレーカと内外板と
の係合関係により中仕切の強度を確保できるようにな
る。従って、ネジ等の固定手段を削除し、或いは、断熱
材との接着を強化する構造を取る必要もなくなるので、
解体時の作業性が著しく向上するものである。
【0022】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の実施例を詳述す
る。図1は本発明の貯蔵庫1の正面図、図2は貯蔵庫1
の縦断側面図、図3は貯蔵庫1の縦断正面図、図4は貯
蔵庫1上部の平断面図、図5はもう一つの貯蔵庫1上部
の平断面図である。尚、実施例の貯蔵庫1は、後述する
如く調理済みの料理等を凍結状態から解凍、加熱、保温
することができる冷温蔵庫としての機能を有しているも
のとする。
【0023】貯蔵庫1は、前方に開口するステンレス鋼
板製の外箱2内にこれも前方に開口するステンレス鋼板
製の内箱3を間隔を存して組み込み、合成樹脂製の断熱
性ブレーカ4にて接続した後、両箱2、3及びブレーカ
4に構成される空間内に発泡断熱材6を充填して構成さ
れた断熱箱体7から成り、内箱3内に形成された貯蔵室
8の前面開口8Aは中央にて左右に差し渡された中仕切
9により上下に仕切られている。そして、この上下の開
口8Aは扉11、11にて開閉自在に閉塞されている。
【0024】断熱箱体7の天壁7Aの後部右側には矩形
状の透孔12が穿設されており、この透孔12を上から
塞ぐかたちで下方に開口した断熱性のユニット箱13が
取り付けられ、断熱箱体7の一部を構成する。このユニ
ット箱13内には冷却装置としての冷却器15が取り付
けられている。また、ユニット箱13内の左側にはシロ
ッコファンから成る送風機16が取り付けられ、そのシ
ャフト16Sはユニット箱13の左壁を貫通し、そのモ
ータ16Mはユニット箱13の左側面に固定されてい
る。このユニット箱13内はファンケーシング21によ
って冷却器15が存在する吸込側と送風機16が存在す
る吐出側とに仕切られている。
【0025】この断熱箱体7の天壁7A上にはユニット
箱13と並んで後述する加湿皿22に給水する注水弁2
3が取り付けられ、その接続口24は図示しない水道管
に接続されている。また、天壁7A上の前端にはコント
ロールパネル26が取り付けられ、その後側にはコント
ロールボックス27が配置されている。更に、天壁7A
上には前記冷却器15と共に冷却装置の冷凍サイクルを
構成する圧縮機17、凝縮器18及び凝縮器用外箱19
が設置され、圧縮機17はユニット箱13の前壁を貫通
するサクションパイプ20にて前記冷却器15と接続さ
れている。また、34は電装箱である。
【0026】断熱箱体7内の上部にはほぼ門型の上ダク
ト板28が取り付けられており、その上面28A及び左
右側面28B、28Cは内箱3の天面3A及び左右側面
3B、3Cと間隔を存している。そして、上面28Aと
天面3A間及び左右側面28B、28Cと左右側面3
B、3C間には前記ユニット箱13内に連通した上ダク
ト40が構成される。
【0027】上ダクト板28の上面28A及び左右側面
28B、28Cの前端、左右側面28B、28Cの下端
には外向きのフランジ29A、29B、29C、29D
及び29Eがそれぞれ折曲形成されており、フランジ2
9D及び29Eには複数の透孔31・・が穿設されてい
る。そして、各フランジ29A、29B、29C、29
D及び29Eはそれぞれ内箱3の天面3A、左右側面3
B、3Cに当接している。
【0028】また、上ダクト板28の上面28Aには後
から前に延在し、且つ、右側に傾斜した後、左側面28
Bの前部をフランジ29Dまで降下する上仕切32が取
り付けられている。この上仕切32は内箱3の天面3A
及び左右側面3B、3Cに当接しており、その後部は前
記ファンケーシング21の下端に対応している。これに
よって、上ダクト40内は上方に冷却器15が存在する
吸込側40Sと、送風機16が存在する吐出側40Dと
に仕切られる。そして、この吸込側40Sに位置する上
面28A前部、左右側面28B、28C前部及びフラン
ジ29Aには複数の吸込口33・・が穿設されている。
尚、41は吸込側40S内に設けられた温度センサであ
る。
【0029】また、上ダクト40の吐出側40D内には
加熱装置としての加温ヒータ14が取り付けられてい
る。更に、上ダクト板28の左側角部は凹陥しており、
そこに加湿装置41を構成する前記加湿皿22と加湿ヒ
ータ42が配置されている。尚、43は加湿皿22から
のオーバーフロー水を排出するための排水管であり、貯
蔵室8の左側を降下して外部に引き出されている。
【0030】一方、内箱3の左右側面3B、3Cには間
隔を存して左右ダクト板51、52が取り付けられてお
り、それらと左右側面3B、3C間に左右ダクト53、
54が構成され、これら左右ダクト53、54の上端は
上ダクト板28のフランジ29D、29Eに形成した透
孔31・・により上ダクト40の吐出側40D及び吸込
側40Sとそれぞれ連通している。
【0031】そして、左右ダクト板51、52には複数
の透孔57・・が形成されると共に、左右ダクト板5
1、52の前面は閉塞されている。そして、左右ダクト
板51、52の前後には支柱58、58がそれぞれ上下
に取り付けられており、これら支柱58、58には前後
に渡るレール59・・が複数段着脱自在に取り付けら
れ、左右のレール59、59間にはトレー61が載置さ
れて架設される。
【0032】尚、貯蔵室8の背面にはトレー61を挿入
したときの当たりとなるトレーストッパ62、62が上
下に取り付けられている。また、扉11、11は図6〜
図8に示す如く内部に断熱材36が発泡充填されてお
り、その内側にはパッキン37を介して透明ガラス63
が嵌め込まれている。また、扉11の内面周囲には合成
樹脂製のホルダー38が取り付けられており、このホル
ダー38には軟質樹脂製のガスケット65が取り付けら
れている。また、透明ガラス63には曇り防止用のヒー
タ64が貼り付けられており、係る扉11、11は上下
のヒンジ39にて断熱箱体7に回動自在に枢支されてい
る。そして、その非枢支側前面には把手66が取り付け
られている。
【0033】前記圧縮機17、送風機16(モータ16
M)、加温ヒータ14及び加湿装置41の加湿ヒータ4
2は、貯蔵室8内の温度を検出する前記センサ41と、
湿度を検出する図示しないセンサに基づき、コントロー
ルボックス27内の図示しない制御装置によって制御さ
れる。
【0034】送風機16が運転されるとファンケーシン
グ21を経て冷却器15側から空気が吸引され、上ダク
ト40内の上仕切32の左側の吐出側40Dに向けて吐
出される。上ダクト40の吐出側40Dに吐出された空
気は、加温ヒータ14と加湿装置41を経て、上ダクト
板28の上面28Aを伝わり、左側面28Bの外側を降
下し、フランジ29Dの透孔31を経て、左ダクト板5
1と内箱3間の左ダクト53内に流入する。
【0035】そして、左ダクト53内を降下する空気は
途中で順次透孔57・・から貯蔵室8内に吐出される。
貯蔵室8内に吐出された空気の多くは内部を左から右に
横断し、右ダクト板52に形成した透孔57・・から右
ダクト54内に吸引されて上昇する。そして、上ダクト
板28のフランジ29Eの透孔31を経て上ダクト40
の吸込側40Sに流入する。また、貯蔵室8内上部の空
気は開口8Aの上部に対応して形成された吸込口33・
・から吸込側40Sに吸引される。そしてこれらの帰還
空気は冷却器15を経て再び送風機16に吸い込まれる
循環を行う。
【0036】前記貯蔵室8内のトレー61上に調理済み
の冷凍食品等を入庫した場合、前記制御装置は圧縮機1
7を運転し、加温ヒータ14と加湿ヒータ42の通電を
停止することにより、前記センサ41に基づき貯蔵室8
内を例えば−20℃等の冷凍温度に冷却する。これによ
って、前記食品を凍結保存する。次に、所定の時刻とな
ったら制御装置は圧縮機17を停止して加温ヒータ14
と加湿ヒータ42に通電し、貯蔵室8内の空気の温度を
例えば+90℃、湿度60%に一気に上昇させる。
【0037】これによって、貯蔵室8内の冷凍食品は解
凍され、次いで加熱される。そして、食品の温度が+7
0℃に達する時間が経過した場合、制御装置は貯蔵室8
内を+70℃、湿度95%として食品の保温を行う。こ
の保温時間は30分から1時間継続され、食品内の大腸
菌等の食中毒菌を殺した後、暖かい状態で料理を提供す
る。
【0038】次に、図6〜図9を参照して断熱箱体7の
開口部(貯蔵室8の開口8A)の構造を説明する。外箱
2の開口縁は内側に直角に折曲され、前面2Aが構成さ
れており、この前面2Aの先端は内箱3方向に段落して
段差部46とされている。また、内箱3の前端開口縁は
前方に突出している。
【0039】一方、ブレーカ4の前端は発泡断熱材6側
に折曲されて前面47が構成されており、この前面の後
側には所定の間隔を存して押さえ辺48が同じく発泡断
熱材6側に起立形成され、その先端は傾斜しながら前面
47に接近されている。また、押さえ辺48の後側には
少許間隔を存して前係合辺49が同じく発泡断熱材6側
に起立形成されており、その先端には前側に突出した係
合爪55が形成されている。更に、ブレーカ4の後端に
は発泡断熱材6側より分岐してブレーカ4後端と間隔と
存して後方に延在する後係合辺56が形成されており、
この後係合辺56の後端にはブレーカ4の後端側に突出
した係合爪67が形成され、それに対向する部分のブレ
ーカ4には押さえ突起68が複数形成されている。尚、
69は台脚である。
【0040】そして、外箱2の段差部46の先端は押さ
え辺48と前係合辺49間に差し込まれると共に、ブレ
ーカ4の前係合辺49は外箱2の段差部46の後側に対
応して係合爪55はこの段差部46の角部に係合する。
そして、前面47は段差部46を前方より隠蔽すると共
に、外箱2の前面2Aと面一となる。更に、後係合辺5
6とブレーカ4の後部間に内箱3は差し込まれ、係合爪
67と押さえ突起68にて挟持される。これによって、
外箱2及び内箱3は接続されている。
【0041】他方、前記中仕切9はステンレス鋼板製の
外板71及び内板72と、これらを相互に接続する合成
樹脂製の断熱性ブレーカ73、73及び、これら外板7
1、内板72とブレーカ73、73が構成する空間内に
充填された発泡断熱材74とからなり、断熱箱体7の開
口縁に両端を固定されている。
【0042】外板71の上下縁は内板72方向に段落し
て段差部76、76とされている。また、内板72の上
下縁は前方に向けて折曲されている。ブレーカ73の前
端は発泡断熱材74側に折曲されて前面77が構成され
ており、この前面の後側には所定の間隔を存して押さえ
辺78が同じく発泡断熱材74側に起立形成され、その
先端は傾斜しながら前面77に接近されている。また、
押さえ辺78の後側には少許間隔を存して前係合辺79
が同じく発泡断熱材74側に起立形成されており、その
先端には前側に突出した係合爪81が形成されている。
【0043】更に、ブレーカ73の後端には発泡断熱材
74側より分岐してブレーカ73後端と間隔と存して後
方に延在する後係合辺82が形成されており、この後係
合辺82の後端にはブレーカ73の後端側に突出した係
合爪83が形成され、それに対向する部分のブレーカ7
3には押さえ突起84が複数形成されている。
【0044】そして、外板71の段差部76の先端は押
さえ辺78と前係合辺79間に差し込まれると共に、ブ
レーカ73の前係合辺79は外板71の段差部76の後
側に対応して係合爪81はこの段差部76の角部に係合
する。そして、前面77は段差部76を前方より隠蔽す
ると共に外板71と面一となる。一方、内板72の上下
端部は内側(発泡断熱材74側)に密着曲げされてお
り、その状態で後係合辺83とブレーカ73の後部間に
差し込まれ、係合爪83と押さえ突起84にて挟持され
ると共に、係合爪83は内板72の上下端部(密着曲げ
部先端)に係合する。
【0045】これによって、外板71及び内板72、ブ
レーカ73、73は強固に結合されるので、ネジ等の固
定手段を用いること無く強度を確保することができる。
また、発泡断熱材74はその後充填されるが、発泡断熱
材74との接着を強化する構造を取る必要もなくなるの
で、中仕切9を解体するときの作業性が著しく向上す
る。
【0046】そして、扉11、11を閉じると、ガスケ
ット65はブレーカ4、73の前面47、77に当接す
る。これによって、ガスケット65の当接部分を境とし
た断熱箱体7の内外で、外箱2或いは内箱3、または外
板71或いは内板72を伝導する熱の移動をブレーカ
4、73にて有効に防止することができる。従って、貯
蔵室8内を冷凍或いは加熱する場合にも、断熱箱体7の
開口部及び中仕切9の前面に結露が発生し難くなる。
【0047】ここで、外箱2の段差部46及び外板71
の段差部76の前面隅部には、ブレーカ4或いは73を
取り付ける以前に、結露防止用の一連のヒータ86を配
置してテープ87にて前方より貼り付ける。従って、こ
のヒータ86は後にブレーカ4或いは73が取り付けら
れたときに前面47或いは77と段差部46、76間に
位置して隠蔽される。また、係る構造により、ヒータ8
6の取り付けを外箱2の前面から行うことができるよう
になり、取付作業性が著しく向上すると共に、一連のヒ
ータ86を容易に設けられるので、コストの低減も図れ
る。
【0048】特に、ガスケット65が当接するブレーカ
4或いは73の前面47或いは77の後方にヒータ86
が位置することになるので、結露が発生し易い部分を有
効に加熱できるようになる。従って、ヒータ86の容量
を低減させ、省エネルギー化に寄与できる。
【0049】尚、ガスケット65としてマグネットガス
ケットを用いる場合には、図9に示す如くブレーカ4或
いは73の前面47、77と押さえ辺48、78の先端
間に鋼板等の磁性体の板、或いは磁石板(88で示す)
を挿入することもできる。
【0050】
【発明の効果】以上詳述した如く請求項1の発明によれ
ば、扉のガスケットを、断熱箱体の外箱と内箱を接続す
る断熱性のブレーカに当接させるようにしたので、ガス
ケットの当接部分を境とした断熱箱体の内外で、外箱或
いは内箱を伝導する熱の移動をブレーカにて有効に防止
することができる。従って、貯蔵庫を冷蔵庫(冷凍庫)
或いは温蔵庫、若しくは冷温蔵庫として用いる場合に
も、断熱箱体の開口部に結露が発生し難くなり、結露防
止用のヒータを削除し、或いはヒータを設ける場合にも
その容量を小さくすることができ、省エネルギー化を図
ることが可能となるものである。
【0051】また、請求項2の発明によれば、上記に加
えて外箱の前面開口縁に内箱方向に段落した段差部を形
成し、ガスケットが当接するブレーカの前面にてこの段
差部を前方より隠蔽すると共に、段差部とブレーカ前面
間に位置して結露防止用ヒータを取り付けるようにした
ので、ヒータの取り付けを外箱の前面から行うことがで
きるようになり、取付作業性が著しく向上すると共に、
一連のヒータを容易に設けられるので、コストの低減も
図れる。
【0052】更に、ガスケットが当接するブレーカの前
面の後方にヒータが位置するので、結露が発生し易い部
分を有効に加熱できるようになる。従って、これによっ
てもヒータ容量の低減による省エネルギー化に寄与でき
るものである。
【0053】請求項3の発明によれば、断熱箱体の開口
に取り付けられる中仕切を、金属製の外板及び内板と、
これら両板を相互に接続する一対の断熱性ブレーカと、
これら両板及びブレーカ間に充填された断熱材とから構
成し、ブレーカの両端部には前記両板にそれぞれ係合す
る係合爪を形成したので、ブレーカと内外板との係合関
係により中仕切の強度を確保できるようになる。従っ
て、ネジ等の固定手段を削除し、或いは、断熱材との接
着を強化する構造を取る必要もなくなるので、解体時の
作業性が著しく向上するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の貯蔵庫の正面図である。
【図2】本発明の貯蔵庫の縦断側面図である。
【図3】本発明の貯蔵庫の縦断正面図である。
【図4】本発明の貯蔵庫上部の平断面図である。
【図5】本発明の貯蔵庫上部のもう一つの平断面図であ
る。
【図6】本発明の貯蔵庫の断熱箱体前端上部の縦断側面
図である。
【図7】本発明の貯蔵庫の中仕切部分の縦断側面図であ
る。
【図8】本発明の貯蔵庫の断熱箱体前端下部の縦断側面
図である。
【図9】中仕切の拡大縦断側面図である。
【図10】従来の温蔵庫の断熱箱体前端上部の縦断側面
図である。
【図11】従来の冷蔵庫の断熱箱体前端上部の縦断側面
図である。
【符号の説明】
1 貯蔵庫 2 外箱 3 内箱 4、73 ブレーカ 6、74 発泡断熱材 7 断熱箱体 8 貯蔵室 9 中仕切 11 扉 14 加温ヒータ 15 冷却器 16 送風機 55、67、81、83 係合爪 65 ガスケット 71 外板 72 内板 86 ヒータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱箱体の開口を扉にて開閉自在に閉塞
    して成る貯蔵庫において、 前記断熱箱体は、金属製の外箱と、この外箱内に間隔を
    存して組み込まれた金属製の内箱と、両箱の開口縁を接
    続する断熱性のブレーカと、これら両箱及びブレーカに
    て構成された空間内に充填された発泡断熱材とから成
    り、 前記扉はその内面周囲にガスケットを備え、このガスケ
    ットが前記ブレーカに当接することを特徴とする貯蔵
    庫。
  2. 【請求項2】 外箱の前面開口縁には内箱方向に段落し
    た段差部を形成し、ガスケットが当接するブレーカの前
    面にてこの段差部を前方より隠蔽すると共に、前記段差
    部とブレーカ前面間に位置して結露防止用ヒータを取り
    付けたことを特徴とする請求項1の貯蔵庫。
  3. 【請求項3】 断熱箱体の開口に中仕切を取り付けて成
    る貯蔵庫において、前記中仕切は、金属製の外板及び内
    板と、これら両板を相互に接続する一対の断熱性ブレー
    カと、これら両板及びブレーカ間に充填された断熱材と
    から成り、前記ブレーカの両端部には前記両板にそれぞ
    れ係合する係合爪を形成したことを特徴とする貯蔵庫。
JP28741894A 1994-10-27 1994-10-27 貯蔵庫 Pending JPH08121948A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103286697A (zh) * 2012-03-02 2013-09-11 昭和电工气体产品株式会社 处理容器
JP2016217678A (ja) * 2015-05-26 2016-12-22 ホシザキ株式会社 貯蔵庫

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