JPH08121736A - 含油スラッジの焼却方法 - Google Patents

含油スラッジの焼却方法

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JPH08121736A
JPH08121736A JP28609894A JP28609894A JPH08121736A JP H08121736 A JPH08121736 A JP H08121736A JP 28609894 A JP28609894 A JP 28609894A JP 28609894 A JP28609894 A JP 28609894A JP H08121736 A JPH08121736 A JP H08121736A
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JP
Japan
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oil
containing sludge
sludge
kiln
wall
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP28609894A
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English (en)
Inventor
Toshihiro Okochi
敏博 大河内
Tatsumi Yokoyama
辰美 横山
Shugo Yamaguchi
修吾 山口
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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  • Incineration Of Waste (AREA)
  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 産業廃棄物、特にタンク、ピット類の沈殿物
などの含油スラッジを少ない助燃料で高能率に焼却す
る。 【構成】 ロータリーキルン式焼却炉にて含油スラッジ
を焼却するに際し、該含油スラッジを高温に加熱された
キルン内壁面に1〜10mmの小塊状にして分散させて
焼却する。 【効果】 従来は含油スラッジを焼却するさいにキルン
内壁に含油スラッジが固着し完全燃焼できず、炭化した
ものが積層し塊となり種々のトラブルを引き起こすこと
が多かったが、これを回避できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、産業廃棄物、特にタン
ク,ピット類の沈殿物などの含油スラッジの焼却方法に
関するものである。含油スラッジの油とは、潤滑油、切
削油、圧延油、油脂、グリース、コールタール等の産業
界で通常使用されている油状物質ならいずれでもかまわ
ない。
【0002】
【従来の技術】図2は従来からの含油スラッジの焼却処
理に多く用いられているロータリーキルン式の焼却設備
である。1は含油スラッジの投入管であり、スクリュー
フィーダー12により含油スラッジはロータリーキルン
式焼却炉3内へ押し出される。なお含油スラッジは、ま
ず貯留ピット11に貯えられホイスト13等によりスク
リューフィーダー上のホッパー14に投入される。ロー
タリーキルン式焼却炉3は含油スラッジを焼却するため
にキルン炉温を通常850℃以上に保つ必要があり、こ
のため助燃バーナー2で多量の助燃料(例えば、CO
G,LPG等)を燃焼する。10は助燃料供給管、9は
助燃料を燃焼するのに必要な空気を供給するための送風
機である。キルンを出た焼却排ガスは完全燃焼させるた
めの2次焼却炉4、排ガス冷却装置5をへて集塵装置6
で排ガス中のダストを除去したのち、排気ファン7によ
り煙突8から放出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のロータリーキル
ン式焼却炉で廃グリース混入スラッジやコークス炉ガ
ス、ホルダー底のタール状のスラッジ等のように流動性
の少ない含油スラッジを焼却するに際して、該含油スラ
ッジをキルン内に投入するとキルン内壁に固着し、完全
燃焼できず炭化したものが積層し塊となることが多い。
このまま続けて投入すると、内壁の塊が含油スラッジの
投入管1に接触し破損したり、または目詰りして該スラ
ッジのキルン内への投入が困難になるおそれがあるた
め、人手によりこの塊を長い棒で突き崩すなどの作業が
必要となり、作業性や焼却能力を著しく阻害するもので
あった。
【0004】そこで、本発明はこのような含油スラッジ
を焼却炉内で円滑に焼却する方法を提供するものであ
る。この含油スラッジとは、比較的流動性が小さく、常
温の粘度ηが約103 cP(センチ・ポアズ)以上のも
ので、特に炭化したものが積層して炭化物の塊がキルン
内に生じ易い。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨はロータリ
ーキルン式焼却炉にて含油スラッジを焼却するに際し、
該含油スラッジを高温に加熱されたキルン内壁面に1〜
10mmの小塊状にして分散させて焼却することを特徴
とする焼却方法にある。また、ここにおいて、ロータリ
ーキルン内において、キルン内壁に落下途中の含油スラ
ッジに対して高圧流体を吹きつけて、含油スラッジを分
散させること、またはロータリーキルン内に設けた受け
皿に含油スラッジを落下させ、前記受け皿上に高圧流体
を吹きつけて、含油スラッジを分散させることも特徴と
する。
【0006】すなわち、本発明はキルン内壁面を高温
(含油スラッジの焼却効率を考慮すると約680℃以上
が好ましい)にし、含油スラッジを1〜10mmの小塊
にして該内壁に分散させることにより、キルン内壁面上
にて短時間に小塊状含油スラッジを完全焼却させ、含油
スラッジを内壁面上に炭化、固着した塊を形成させるこ
となく円滑に、かつ多量の焼却を可能とするものであ
る。
【0007】
【作用】本発明の作用を図1および3を用いて説明す
る。図3は従来の方法であり、図2の一部分を拡大して
示している。含油スラッジは投入管1の先端より直下の
内壁に落下するので投入量が多くなると焼却しきれず炭
化、固着し、炭化固着物15の塊を形成する。この炭化
固着物が大きくなると投入管1に接触し破損の原因とな
る。このため、実際の操業の際にはキルンの回転速度に
も制約があるので、炭化固着物が成長しない程度に投入
量を制限するか、前記のように成長した炭化固着物を人
手により長い棒で突き崩す等の処理を行なわなければな
らない。
【0008】図1は本発明の方法で、スラッジを分散さ
せる高圧気体供給管17とスラッジ受け皿16を含油ス
ラッジの投入管1に付設し、1〜10mmの小塊状にし
て18のようにキルン内壁に分散させるものである。ま
た、該スラッジ分散部のキルン内壁を効果的に高温(例
えば680℃以上)に保つためには、通常はキルン中心
に配置する助燃バーナーを図1の2Aに示すように内壁
に火炎21を接触させて小塊状含油スラッジが分散した
キルン内壁を加熱するよう傾斜させることが有効であ
る。従来は炉壁全体の温度を高めて焼却を促進するため
多量の助燃料供給を必要としていたが、この方法では内
壁を局部的に加熱するのみであるため、助燃料供給を大
幅に削減することが可能となる。19はキルン内壁温度
を監視するための温度計であり、この温度により制御装
置20を用いて助燃料のキルン内への投入量を調節する
ものである。
【0009】次に、キルン内壁温度と含油スラッジの分
散形状との関係について、本発明にもとづき含油スラッ
ジの焼却実験を行った結果を図4に示す。図4に示すご
とく、1mmの小塊状ではほぼ680℃以上の表面温度
であれば炭化することなく、短時間に完全燃焼する。ま
た、680℃未満になると油分は焼却しきれず炭化し易
いことから、キルン内壁温度としては好ましくない。さ
らに、小塊状物のサイズが大きくなると完全燃焼域の下
限温度が徐々に上昇し、10mmではおよそ750℃と
なる。
【0010】次に、含油スラッジの分散方法としては、
ロータリーキルン内のように高温で狭い環境下で用いる
には、例えば高圧空気や蒸気等高圧流体を用いるのが望
ましく、この時の流体の吹付け圧としては0.2〜5.
0kg/cm2 が好ましい。また、スラッジのような夾
雑物が多く流動性の少ないものでは、通常の流体で行わ
れる流体自体のノズル噴射ではノズル開口部の閉塞が生
じやすく、メンテナンスの作業負荷が大きいので用い難
い。本発明の実施態様の一例としては、図1に示すよう
に、キルン内壁へ落下途中の該スラッジに向けて高圧流
体を吹きつけキルン内壁に分散させる方法、または、一
旦受け皿に該スラッジを落下させてこれを吹き飛ばしキ
ルン内壁に分散させる方法等がある。
【0011】この方法では分散化できる小塊として1m
mが下限であり、これより小さなサイズにするには現状
の技術水準では高圧化装置のランニングコストが著しく
上昇するので経済的でない。またロータリーキルンの1
回転に要する時間は、通常10〜20秒程度でありほぼ
1回転する間に完全焼却させ炭化固着物を成長させない
ためには図4より10mm以下の塊状にするのが好まし
い。したがって含油スラッジを分散させる大きさは1〜
10mmとした。
【0012】また、本発明の焼却方法によればキルンで
含油スラッジがほぼ完全燃焼するので、2次焼却炉4に
よる焼却は排ガス中の水分のみでよいので、排ガスが高
温(約100℃以上)であるので2次焼却炉の焼却熱源
を減らすことも可能であり、2次焼却炉の加熱コストを
低減することも可能である。
【0013】
【実施例】内径2m、長さ15mのロータリーキルンに
よる焼却設備を用いて含油スラッジの本発明の方法によ
る小塊状分散燃焼を行った。助燃用バーナーはコークス
炉ガス(発熱量4500kcal/Nm3 )を使用し最
大容量4500×103 kcal/hrである。また含
油スラッジ投入装置は供給管の内径が150mmで供給
能力が1000リットル/hrである。表1に示すよう
に、本発明の方法により含油スラッジが完全燃焼するた
め、助燃料を大幅に削減することができるとともに、含
油スラッジの焼却能力を飛躍的に向上することができ
た。同一助燃料投入量では、本発明法は従来法に比べて
5〜8倍程度に焼却能力が著しく改善する。
【0014】
【表1】
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、従来、燃焼効率が良く
なかった流動性の少ない含油スラッジの燃焼効率を飛躍
的に向上でき、しかも助燃料使用量も削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による含油スラッジの焼却方法の一例を
示す説明図
【図2】従来からのロータリーキルン型の焼却設備の説
明図
【図3】従来法による含油スラッジの焼却方法を示す説
明図
【図4】含油スラッジサイズとキルン炉内壁温度と完全
燃焼の関係を示すグラフ
【符号の説明】
1 投入管 2,2A 助燃バーナー 3 ロータリーキルン式焼却炉 4 2次焼却炉 5 排ガス冷却装置 6 集塵装置 7 排気ファン 8 煙突 9 送風機 10 助燃料供給管 11 貯留ピット 12 スクリューフィーダー 13 ホイスト 14 ホッパー 15 炭化固着物 16 スラッジ受け皿 17 高圧気体供給管 18 小塊状分散スラッジ 19 温度計 20 制御装置 21 火炎

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータリーキルン式焼却炉にて含油スラ
    ッジを焼却するに際し、該含油スラッジを高温に加熱さ
    れたキルン内壁面に1〜10mmの小塊状にして分散さ
    せて焼却することを特徴とする含油スラッジの焼却方
    法。
  2. 【請求項2】 ロータリーキルン内において、キルン内
    壁に落下途中の含油スラッジに対して高圧流体を吹きつ
    けて、含油スラッジを分散させることを特徴とする請求
    項1記載の含油スラッジの焼却方法。
  3. 【請求項3】 ロータリーキルン内に設けた受け皿に含
    油スラッジを落下させ、前記受け皿上に高圧流体を吹き
    つけて、含油スラッジを分散させることを特徴とする請
    求項1記載の含油スラッジの焼却方法。
JP28609894A 1994-10-27 1994-10-27 含油スラッジの焼却方法 Withdrawn JPH08121736A (ja)

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JP (1) JPH08121736A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016099089A (ja) * 2014-11-26 2016-05-30 Jfeスチール株式会社 製鉄原料の製造方法および鉄系含油スラッジの処理方法
JP2016109324A (ja) * 2014-12-03 2016-06-20 Jfeスチール株式会社 含油スラッジの処理方法および製鉄原料の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016099089A (ja) * 2014-11-26 2016-05-30 Jfeスチール株式会社 製鉄原料の製造方法および鉄系含油スラッジの処理方法
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Effective date: 20020115