JPH08121519A - エネルギー吸収体の取り付け構造 - Google Patents

エネルギー吸収体の取り付け構造

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JPH08121519A
JPH08121519A JP6279790A JP27979094A JPH08121519A JP H08121519 A JPH08121519 A JP H08121519A JP 6279790 A JP6279790 A JP 6279790A JP 27979094 A JP27979094 A JP 27979094A JP H08121519 A JPH08121519 A JP H08121519A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 車両等の衝突時にエネルギー吸収体の安定し
たエネルギー吸収性能を損なうことなく破片を自由空間
に排出せずに環境を汚染しないエネルギー吸収体の取り
付け構造を提供する。 【構成】 上部取り付け部材2には中空容器11が設け
られると共に、接続部材12の端部に中間保持部材6が
設けられる。中空容器11はエネルギー吸収体1の外面
と嵌合し、エネルギー吸収体1との間に閉空間16を形
成する。中間保持部材6はエネルギー吸収体1のテーパ
部1aより十分隔離されてエネルギー吸収体の内孔1b
と嵌合し、エネルギー吸収体1との間に閉空間15を形
成する。衝突時に発生するエネルギー吸収体の破片は閉
空間16に収容されるため破片9が自由空間に飛散せ
ず、環境汚染物質の排出を防止する。閉空間15にも破
片10が収容されるため、中間保持部材6とエネルギー
吸収体1の嵌合間隙に破片10が無理に圧入されること
はない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、衝撃力を受ける部位に
配置されて衝突エネルギーを吸収すると共に、公害をも
防止するエネルギー吸収体の取り付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車の車体の前部等の衝撃を受ける部
位には衝突時における衝突エネルギーを吸収するために
エネルギー吸収体が設けられることが多い。一般に、図
10に示すように衝撃時における変位を横軸にとり、そ
のときの荷重を縦軸にとると同図のハッチングで示す部
分の面積が吸収エネルギーに相当する。この吸収エネル
ギーの値が大きいほど、衝撃は緩和される。また、図1
0に表す荷重Pが急に大きく変化すると急激なショック
が作用する。そのため、そのような現象が生じないよう
にすることが必要である。更に、乗員への衝突時の影響
を小さくするために荷重の最大値を乗員への影響の低い
レベルに抑えることが必要である。以上の要請を満足す
るものとして図8に示すエネルギー吸収体1が採用され
ている。この物は図示のように上下端を開口する内孔1
bを有する中空円筒からなり、上端部には約45度のテ
ーパ部1aが形成される。又、エネルギー吸収体1はエ
ネルギー吸収効率が高いことが必要なためFRP等で形
成されることが多い。FRP等で形成された図8に示す
エネルギー吸収円筒体は、その内径と肉厚を座屈を生じ
ないで圧潰が生ずるような寸法関係にすることにより、
軸方向の圧縮荷重を受けた場合に図9に示す如くテーパ
ー部1aから順次圧潰され、円筒部の内外に破片9,1
0及び微粉末17を自由に排出しつつ圧潰荷重が図10
にハッチングで示す如く予定された値で略一定に保た
れ、その結果安定したエネルギー吸収が実現される。
【0003】かかるエネルギー吸収体に関する公知技術
として特開平5−118370号公報が挙げられる。こ
の「エネルギー吸収構造体」は繊維補強熱可塑性樹脂筒
状中空体からなり、その上下端の両方または片方が斜め
に面取りされた形状のもので図8に示したエネルギー吸
収体1とほぼ同一形状のものからなる。エネルギー吸収
体全体を容器に収納する方法の公知技術としては特開昭
60−109630号公報が挙げられ。この「エネルギ
ー吸収具」の構造は乗員用安全ベルト端等に用いられる
ため、自由な取り付け姿勢を必要とすることから必然的
に採られた構造であり、基本的には引っ張り荷重を利用
するものである。結果的にはエネルギー吸収体の破片が
一定容器に収容されるが、かかる構造をもし車体の前部
に取り付け車体全体の衝突エネルギーに対応しようとす
れば、その収納容器は大きくなり、且つ、その収納容器
を破壊することなくエネルギー吸収体を圧潰するために
は、衝突力を伝達するため圧縮荷重を受けるべく、その
収納容器の長さと同程度の棒状の部材を、その収納容器
の外部に突出させねばならず、エネルギー吸収体取り付
け構造の全長、容積、重量が大きくなり車両設計にとり
甚だ不利となる。更に、上記のような衝突力伝達の為の
棒状の部材は、構造上エネルギー吸収体の圧潰が開始す
る前に座屈を起こし易く、その本来の役目を果たし難
い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】図8に示すようなエネ
ルギー吸収体は、その軸方向に衝撃荷重が加えられたと
きエネルギー吸収体1の端部のテーパ部1aから圧潰が
始まり、図10に示すような荷重Pがほぼ一定状態でエ
ネルギー吸収が行われる。エネルギー吸収体1はその形
状、及び材質がFRP等であることから単独では車体等
に取り付けることは困難である。そのため何らかの取り
付け部材を介してエネルギー吸収体1が車体等に取り付
けられる。一方、エネルギー吸収体1がその圧潰過程で
図10に示すように荷重Pがほぼ一定状態でのエネルギ
ー吸収が実現するためには、図9に示すように圧潰時に
生ずるエネルギー吸収体1の破片9,10及び微粉末1
7が自由に排出されるような取り付け構造が採用され
る。そのため、車両等が衝突事故を起こしエネルギー吸
収体1が圧潰したときは路上等にエネルギー吸収体1の
これらの破片9,10及び微粉末17が飛散する。衝突
時に路上に飛散したこれらの破片は直ちには清掃され
ず、他の車両によって更に踏潰され微粉化されたうえ空
中に飛散させられ、環境汚染物質とし浮遊する。エネル
ギー吸収体1の材質は上述の如く好ましい衝撃吸収特性
を得るためFRP等で製造されるが、破片に含まれる樹
脂及び繊維などは自然条件下では無害物質に分解され
ず、自然環境にも悪影響を及ぼす可能性がある。
【0005】本発明は、図8に示したエネルギー吸収体
を使用した場合における前記したような問題点の発生を
阻止すべく創案されたものであり、エネルギー吸収体の
圧潰過程においてエネルギー吸収体の破片をエネルギー
吸収体取り付け構造部の外部に散乱させないようにする
と共に、破片がエネルギー吸収体取り付け構造部の内部
でエネルギー吸収体未圧潰部と干渉しあうことなくエネ
ルギー吸収体が安定した一定の圧潰荷重で衝突エネルギ
ーを吸収することにより、環境汚染を防止すると共に乗
員への悪影響をも防止するエネルギー吸収体の取り付け
構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の目的を
達成するために、少なくとも一端側にテーパ部を有する
中空円筒体からなるエネルギー吸収体を車体等に取り付
ける取り付け構造であって、その取り付け構造が前記中
空円筒体の両端をそれぞれ閉止する取り付け部材と、該
取り付け部材間を連結する可撓性のロッドとを備えると
共に、前記テーパ部側の取り付け部材が該テーパ部に当
接する平板状部材と、該平板状部材から離隔して前記中
空円筒体に嵌合する中間保持部材と、前記中空円筒体の
一部を空間を隔てて覆う中空容器とを備え、該中空容器
が前記中空円筒体に外側より嵌合するエネルギー吸収体
の取り付け構造を構成するものである。
【0007】
【作用】エネルギー吸収体のテーパ部側の取り付け部材
はテーパ部側に当接する平板状部材と、その平板状部材
から突出する接続部材の端部に設けられた中間保持部材
及び中空容器から構成される。その中空容器はエネルギ
ー吸収体の外面と嵌合し、エネルギー吸収体との間に閉
空間が構成される。上記中間保持部材はエネルギー吸収
体のテーパ部より十分に隔離されてエネルギー吸収体の
内孔と嵌合し、エネルギー吸収体との間に閉空間が構成
される。これらの嵌合により、テーパ部側の取り付け部
材はエネルギー吸収体を軸直角方向に保持する。エネル
ギー吸収体の他端部に当接する取り付け部材はその端部
に当接する平板状部材とその平板状部材から突出する突
出部とから構成され、その突出部がエネルギー吸収体の
端部に嵌入し、エネルギー吸収体を軸直角方向に保持す
る。これらの取り付け部材はエネルギー吸収体の内部を
貫通する可撓性のロッドで連結され、エネルギー吸収体
の軸方向の位置を保持する。テーパ部側の取り付け部材
又は双方の取り付け部材が自動車等に取り付けられるこ
とによりエネルギー吸収体が所定の位置に設置される。
エネルギー吸収体の端部には破壊トリガーとしてテーパ
部が全周に施され、衝突時にはその端部から破壊が順次
他端部側に進行する。その時発生するエネルギー吸収体
の破片はエネルギー吸収体の未破壊部分の内外に移動す
るが、それ等は前記中空容器とエネルギー吸収体外面と
の間に形成された閉空間に収容されるため破片が自由空
間に飛散せず、環境汚染物質の排出を防止する。一方、
エネルギー吸収体の圧潰開始側の取り付け部材の一部を
構成する中間保持部材がエネルギー吸収体の内孔との間
に構成する十分な容積の閉空間にも破片が収容されるた
め、前記中間保持部材とエネルギー吸収体円筒との嵌合
間隙に破片が無理に圧入されることはない。これによ
り、衝撃吸収過程において円筒が膨張し大きく亀裂する
のを防止することが出来、エネルギー吸収体が一定荷重
を保ちながらエネルギーを吸収する。上記中空容器の軸
方向の長さはエネルギー吸収体の全長の極く一部を占め
るにすぎないにも拘らず、上記の破片を収容する二つの
閉鎖空間は、エネルギー吸収体の圧潰過程に発生する破
片の全量を収容するに必要且つ十分な容積を確保するこ
とが出来るため、エネルギー吸収体の圧潰過程を妨げる
ことがない。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は実施例1の全体構造を示す軸断面図、図2は
同実施例の全体構造が衝撃力を受けたときのエネルギー
吸収体が圧潰される様子を示す。図3は同実施例の上部
取り付け部材の図1のA−A矢視図、図4は下部取り付
け部材の平面図である。 (実施例1)図1において、1は本実施例のエネルギー
吸収体の取り付け構造により車体等に取り付けられるエ
ネルギー吸収体を表し、図8に示したエネルギー吸収体
1と同じものを表す。このエネルギー吸収体1の両端に
は開口端部をそれぞれ閉止する取り付け部材2,3が嵌
合する。取り付け部材2,3は可撓性のロッド4により
相互に連結されると共に、それぞれ又は取り付け部材3
が車体側に取り付けられる。これにより、エネルギー吸
収体1は適正に車体等に取り付けられる。なお、以下の
説明においては説明の便宜上、エネルギー吸収体1のテ
ーパ部1a側の取り付け部材2を上部取り付け部材2と
し、反対側の取り付け部材3を下部取り付け部材3とす
る。実際に車体にはエネルギー吸収体の軸を水平にした
姿勢で取り付けられるが、エネルギー吸収体の材質は比
重が小さく硬質であるので自重による破片の遍在は生じ
ない。
【0009】図1及び図3に示すように、上部取り付け
部材2は、テーパ部1a側に当接する平板状部材5と、
その平板状部材5から突出する接続部材12と、その接
続部材12の端部に設けられた中間保持部材6と、中空
容器11とからなる。中空容器11は容器形状をなし、
エネルギー吸収体1の外面と嵌合してエネルギー吸収体
1との間に閉空間16を形成する。また、中間保持部材
6はエネルギー吸収体1のテーパ部1aより十分に隔離
されてエネルギー吸収体1の内孔1bと嵌合し、エネル
ギー吸収体1との間に閉空間15を形成する。これ等の
嵌合により、上部取り付け部材2はエネルギー吸収体1
を軸直角方向に保持する。下部取り付け部材3はエネル
ギー吸収体1の下端部に当接する平板状部材18とその
平板状部材18から突出する突起部13とからなり、突
起部13がエネルギー吸収体1の下端部に嵌合入してエ
ネルギー吸収体1を軸直角方向に保持する。上部取り付
け部材2と下部取り付け部材3とはエネルギー吸収体1
の内部を貫通する可撓性のロッド4,ねじ穴8及びねじ
孔14を利用して連結され、エネルギー吸収体1の軸方
向の位置を保持する。下部取り付け部材3又は双方の取
り付け部材2,3が取り付け孔7により自動車等に取り
付けられることにより、エネルギー吸収体1が所定の位
置に設置される。エネルギー吸収体1の上端部には破壊
トリガーとしてテーパ部1aが全周に施され、衝突時に
はこの端部から破壊が順次他端部側に進行する。図2に
示す如く、この時発生するエネルギー吸収体1の破片は
エネルギー吸収体の未破壊部分の内外に移動するが、中
空容器11とエネルギー吸収体1の外面との間に形成さ
れた閉空間16に収容されるため破片9が自由空間に飛
散せず、環境汚染物質の排出を防止する。一方、エネル
ギー吸収体1の圧潰開始側の取り付け部材2の一部を構
成する中間保持部材6がエネルギー吸収体1の内孔1b
との間に構成する十分な容積の閉空間15にも破片10
が収容されるため、破片10が中間保持部材6とエネル
ギー吸収体1の嵌合間隙に無理に圧入されることはな
い。これにより、衝撃吸収過程においてエネルギー吸収
体1が膨張し軸方向に大きく亀裂するのを防止すること
が出来、エネルギー吸収体1がほぼ一定荷重を保ちなが
らエネルギーを吸収する。上記中空容器11の軸方向の
長さはエネルギー吸収体1の全長の極く一部を占めるに
すぎないにも拘らず、上記の破片を収容する二つの閉鎖
空間は、エネルギー吸収体1の圧潰過程に発生する破片
の全量を収容するに必要且つ十分な容積を確保すること
が出来るため、エネルギー吸収体の圧潰過程が妨げられ
ることはない。
【0010】(実施例2)本発明の実施例2を図5及び
図6に示す。図5はエネルギー吸収体1の上部取り付け
部の構造を示し、図6は図5のB−B断面図である。図
5及び図6に示すように、上部取り付け部材2は、テー
パ部1a側に当接する平板状部材5と、その平板状部材
5から突出する接続部材12と、その接続部材12の端
部に設けられた中間保持部材6aと、中空容器11aと
からなる。中空容器11aは容器形状を形成する円筒部
11cと円盤部11bとからなり、円盤部11bがエネ
ルギー吸収体1の外面と嵌合してエネルギー吸収体1と
の間に閉空間16を形成する。また、中間保持部材6a
はエネルギー吸収体1のテーパ部1aより十分に隔離さ
れてエネルギー吸収体1の内孔1bと嵌合し、エネルギ
ー吸収体1との間に閉空間15を形成する。衝突時に発
生するエネルギー吸収体1の破片は、実施例1の図2に
示すのと同じように、中空容器11aとエネルギー吸収
体1の外面との間に形成された閉空間16に収容される
ため、破片9が自由空間に飛散せず、環境汚染物質の排
出を防止する。一方、上部取り付け部材2の一部を構成
する中間保持部材6aがエネルギー吸収体1の内孔1b
との間に構成する十分な容積の閉空間15にも破片10
が収容されるため、破片10が中間保持部材6aとエネ
ルギー吸収体1の嵌合間隙に無理に圧入されることはな
い。本実施例の取り付け構造においては、円盤部11b
と円筒部11cとのなす角D、及び接続部材12と中間
保持部材6aとのなす角Cを鋭角に調節することによ
り、破片が閉空間16及び15の底部に導入され易くな
る。これにより、衝撃吸収過程においてエネルギー吸収
体1が膨張し軸方向に大きく亀裂するのを防止すること
が出来、エネルギー吸収体1が一定荷重を保ちながらエ
ネルギーを吸収する。
【0011】(実施例3)本発明の実施例3の全体構造
の軸断面を図7に示す。上部取り付け部材2は、テーパ
部1a側に当接する平板状部材5と、その平板状部材5
から突出しねじ部12aを有する接続部材12と、その
接続部材12の端部近傍に配設されねじ部6bを有する
中間保持部材6aと、中空容器11とからなる。中空容
器11はねじ部11dを有する円筒部11cと、ねじ部
11eを有する円盤部11bとからなり、ねじ部11d
と11eが螺合して容器形状をなし、円盤部11bがエ
ネルギー吸収体1の外面と嵌合しつつ、その位置がエネ
ルギー吸収体1の軸方向に位置調節し得るようになって
いる。これにより、中空容器11とエネルギー吸収体1
との間に調節可能な容積を有する閉空間16が形成され
る。上記中間保持部材6aは接続部材12とねじ部6
b,12aにて結合され、エネルギー吸収体1の内孔1
bと嵌合しつつ、その位置かがエネルギー吸収体1の軸
方向に調節出来るようになっている。これにより、中間
保持部材6aとエネルギー吸収体1との間に調節可能な
容積を有する閉空間15が形成される。衝突時に発生す
るエネルギー吸収体1の破片は、実施例1の図2に示す
のと同じように、中空容器11とエネルギー吸収体1の
外面との間に形成された閉空間16に収容されるため、
破片9が自由空間に飛散せず、環境汚染物質の排出を防
止する。一方、上部取り付け部材2の一部を構成する中
間保持部材6aがエネルギー吸収体1の内孔1bとの間
に構成する十分な容積の閉空間15にも破片10が収容
されるため、破片10が中間保持部材6aとエネルギー
吸収体1の嵌合間隙に無理に圧入されることはない。エ
ネルギー吸収体1から発生する破片の寸法形状の発生頻
度分布及び発生量は、エネルギー吸収体1の寸法材質の
如何により多様に変化するので、これに対応するため、
本実施例の取り付け構造においては、破片を収納する閉
空間15及び16の容積を互いに独立に調節可能とし、
上記の環境保護及びエネルギー吸収の効果を一層確実に
した。
【0012】
【発明の効果】エネルギー吸収体のテーパ部側の取り付
け部材に、エネルギー吸収体外面と嵌合する中空容器を
設けてエネルギー吸収体の圧潰時の破片を収容し、更
に、エネルギー吸収体の内孔と嵌合する中間保持部材を
設けてエネルギー吸収体の圧潰時の破片を収容すること
により、破片が自由空間に飛散せず、環境汚染物質の排
出を防止すると共に、衝撃吸収過程において円筒が膨張
し大きく亀裂するのを防止することが出来、エネルギー
吸収体がほぼ一定荷重を保ちながらエネルギーを吸収す
る。従って、環境を汚染しない高性能のエネルギー吸収
が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体構造を示す軸断面図。
【図2】同実施例の作用を説明するための軸断面図。
【図3】図1の上部取り付け部材の図1のA−A矢視
図。
【図4】図1の下部取り付け部材の平面図。
【図5】実施例2の上部取り付け部材の軸断面図
【図6】図5のB−B断面図。
【図7】実施例3の全体構造を示す軸断面図
【図8】本発明に適用されるエネルギー吸収体の構造を
示す軸断面図。
【図9】図8に示すエネルギー吸収体の圧潰時の様子を
説明する軸断面図。
【図10】本発明に適用されるエネルギー吸収体が圧潰
したときの圧潰変位−荷重線図。
【符号の説明】
1 エネルギー吸収体 1a テーパ部 1b エネルギー吸収体の内孔 2 上部取り付け部材。 3 下部取り付け部材 4 可撓性のロッド 5 平板状部材 6 中間保持部材 6a 中間保持部材 6b ねじ部 7 取り付け孔 8 ねじ穴 9 破片 10 破片 11 中空容器 11a 中空容器 11b 中空容器の円盤部 11c 中空容器の円筒部 11d ねじ部 11e ねじ部 12 接続部材 12a ねじ部 13 突起部 14 ねじ孔 15 閉空間 16 閉空間 17 エネルギー吸収体の微粉末。 18 平板状部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一端側にテーパ部を有する中
    空円筒体からなるエネルギー吸収体を車体等に取り付け
    る取り付け構造であって、その取り付け構造が前記中空
    円筒体の両端をそれぞれ閉止する取り付け部材と、該取
    り付け部材間を連結する可撓性のロッドとを備えると共
    に、前記テーパ部側の取り付け部材が該テーパ部に当接
    する平板状部材と、該平板状部材から離隔して前記中空
    円筒体に嵌合する中間保持部材と、前記中空円筒体の一
    部を空間を隔てて覆う中空容器とを備え、該中空容器が
    前記中空円筒体に外側より嵌合することを特徴とするエ
    ネルギー吸収体の取り付け構造。
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