JPH0811942A - 圧縮保存袋及び圧縮保存袋の減圧方法 - Google Patents
圧縮保存袋及び圧縮保存袋の減圧方法Info
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Abstract
とができ、しかも、光などに対する耐候性にも優れた圧
縮保存袋及び圧縮保存袋の減圧方法を提供する。 【構成】 布団、毛布、厚手の衣類等の収納物100を
収納して保存する圧縮保存袋10であって、収納物10
0を出し入れするための開口部14を有し、合成樹脂材
料で形成される袋体12と、袋体12に配設され、袋体
12の内部から空気を吸引して減圧するための吸引口5
0aを有し、合成樹脂材料で形成される弁48aを含
み、袋体12には、紫外線吸収層が形成される、圧縮保
存袋10である。また、圧縮保存袋10の減圧方法は、
その一端が袋体12の外部に突出するように管状の空気
抜き部材90を電気掃除機120の吸引ノズル120b
に装着して、弁48aの吸引口50aにその吸引ノズル
120bを差し込んで吸引するものである。
Description
存袋の減圧方法に関し、特にたとえば、布団、毛布、衣
類などの収納物をコンパクトに収納して保存することが
できる、圧縮保存袋及び圧縮保存袋の減圧方法に関す
る。
圧縮保存袋の一例を示す図であり、(A)はその要部平
面図であり、(B)はその要部断面図であり、(C)は
その使用状態を示す要部図解図である。この従来の圧縮
保存袋1は、開口部2を有する袋体3を含み、開口部2
の周縁に1条のファスナー部4が設けられたものであ
る。
縮保存袋の他の例を示す図であり、(A)はその要部図
解図であり、(B)はその要部断面図であり、(C)は
その使用状態を示す要部図解図である。この従来例で
は、図14の従来例と比べて、開口部2の両端側が止め
金具8で封止されている。また、図14および図15に
示す従来例では、たとえば図15(C)に示すように、
開口部2に電気掃除機の吸引ノズル9を差し込んで開口
部2から袋体3内の空気が吸引される。
に示す従来の圧縮保存袋1では、開口部2が袋体3の幅
方向の全長にわたって形成されているので、布団7等の
収納物を開口部2から出し入れする回数が増えてくる
と、開口部2の両端部5,5を外方に引き裂こうとする
力がかかって、開口部2の両端部5,5に小さな亀裂が
生じる。そのため、ファスナー部4による開口部2の封
緘が不十分となり、つまり、開口部2の両端部5,5の
亀裂部分6から空気が入って、袋体3内の密閉性が損な
われる。
も、布団等の収納物を開口部2から出し入れする回数が
増えてくると、止め金具8の部分が破損し、袋体3内の
密閉性が損なわれる。さらに、図14および図15に示
す従来例では、たとえば図15(C)に示すように、開
口部2に電気掃除機の吸引ノズル9を差し込んで開口部
2から袋体3内の空気を吸引するので、吸引ノズル9の
周辺部から空気が漏れてしまう。そのため、吸引時間が
長くなって、電気掃除機に負担をかけて不都合が生じる
恐れがある。したがって、これらの従来例に示す圧縮保
存袋では、従来、吸引時間のかかる、たとえば羽毛布団
やダウンジャケットなどの羽毛製品を圧縮収納すること
が困難であった。
圧縮保存袋1では、耐候性に乏しい面があり、たとえば
光による日やけ、害虫、黴などにより袋体が劣化し、袋
体の密封性が損なわれる場合があった。
気漏れを防止して短時間で圧縮収納することができ、し
かも、光などに対する耐候性にも優れた圧縮保存袋及び
圧縮保存袋の減圧方法を提供することである。
布、厚手の衣類等の収納物を収納して保存する圧縮保存
袋であって、収納物を出し入れするための開口部を有
し、合成樹脂材料で形成される袋体と、袋体に配設さ
れ、袋体の内部から空気を吸引して減圧するための吸引
口を有し、合成樹脂材料で形成される弁とを含み、袋体
には、紫外線吸収層が形成される、圧縮保存袋である。
の周辺に配設され、複数の凸条部と前記複数の凸条部に
嵌合する複数の凹条部とを具備して開口部を自在に開閉
する開閉具と、開口部の一端側および他端側に形成さ
れ、開閉具の開閉を規制する開閉規制部をさらに包含す
るようにするとよい。
圧方法は、弁の吸引口に電気掃除機の吸引ノズルを差し
込んで、袋体内の空気を吸引して減圧する圧縮保存袋の
減圧方法であって、袋体の内部の空気を吸引するとき、
その一端が袋体の外部に突出するように管状の空気抜き
部材が電気掃除機の前記吸引ノズルに装着される、圧縮
保存袋の減圧方法である。
る。弁の吸引口から袋体内の空気を吸引したとき、袋体
内が減圧されて真空状態となる。袋体内に収納物が収納
された状態で、袋体内の空気を吸引したとき、収納物と
ともに袋体全体が圧縮され、それらの大きさが小さくな
る。また、袋体内が減圧され真空状態になるとき、弁の
内面どうしが密着されるので、空気が外部から袋体内に
侵入しない。
部とで構成される開閉具は、袋体の開口部を自在に開閉
する。この場合、袋体の開口部の一端側および他端側に
形成される開閉規制部は、開閉具の開閉を、すなわち、
開口部の一端側および他端側で開口部の開放を規制す
る。
外線を吸収する。
し込んで、袋体内の空気を吸引して減圧する場合、空気
抜き部材は、その一端が袋体の外部に突出するように電
気掃除機の吸引ノズルに装着される。このとき、空気抜
き部材の一端が袋体の外部に突出しているので、袋体の
内部と外部とが通気される。
短時間で圧縮収納することができ、しかも、光などに対
する耐候性にも優れた圧縮保存袋及び圧縮保存袋の減圧
方法が得られる。すなわち、袋体に配設された弁の吸引
口から袋体内の空気を吸引するだけで、袋体内を簡単に
減圧し真空状態にできるので、布団等の収納物をコンパ
クトに圧縮収納することができる。袋体内が減圧された
とき、弁の内面が互いに密着されるため、圧縮収納後の
外部から空気の吸い込みを防止できるので、従来よりも
短時間で袋体内を減圧することができる。
ので、光による袋体の日やけなどを防止でき、袋体の密
封性の低下を防止することができる。
側および他端側での開閉具の動きが規制され、開口部の
一端側および他端側が閉鎖されるため、袋体の開口部の
一端側および他端側における開閉具からの空気の吸い込
みを防止できる。そのため、より一層、収納物の圧縮収
納時間を短くすることが可能となる。
し込んで、袋体内の空気を吸引して減圧する場合、空気
抜き部材の一端が袋体の外部に突出するように電気掃除
機の吸引ノズルに装着されるため、袋体の内部と外部と
が通気され、空気の逃げ道ができる。したがって、電気
掃除機のモータに負担をかけることなく、袋体内を減圧
することができる。そのため、従来、吸引時間のかかっ
ていた、たとえば羽毛布団やダウンジャケットなどの羽
毛製品でも簡単で且つ安全に圧縮収納することができ
る。
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
り、図2は図1の線II−IIにおける断面図であり、
図3は図1の線III−IIIにおける断面図である。
圧縮保存袋10は、たとえば平面形状が矩形で偏平形状
の袋体12を含む。袋体12は、空気を通さない非通気
性の合成樹脂材料で形成される。袋体12は、開口部1
4を有する。開口部14は、袋体12の長手方向の一端
側で、その幅方向の一端側から他端側にかけて形成され
る。この場合、開口部14の一端および他端には、それ
ぞれ、開口部14の一端側および他端側を所定の長さで
閉鎖する開閉規制部15aおよび15bが形成される。
開閉規制部15a,15bにより、袋体12の開口部1
4の有効開口長さが袋体12の長手方向の一端から他端
の全長よりも小さく形成されている。したがって、袋体
12には、シール部15aおよび15bの部分を除い
て、開口部14が形成されることになる。この開口部1
4を通して、袋体12の中に、たとえば布団,毛布等の
寝具、その他厚手の衣類などの収納物を収納することが
できる。
の基材16を含む。基材16は、非通気性の複数のプラ
スチックフィルムが重ねられて貼り合わせられた、いわ
ゆるラミネート構造となっている。この実施例では、複
数のプラスチックフィルムして、たとえば高密度ポリエ
チレン,低密度ポリエチレンおよびポリアミド(ナイロ
ン)などのプラスチックフィルムが用いられる。そこ
で、これらの素材の特徴について説明する。低密度ポリ
エチレンは、表面保護膜として強度がある。ポリアミド
(ナイロン)は、空気を通さないので、真空パックにお
ける絶縁性に優れている。高密度ポリエチレンは、粘り
強度があるために、折り曲げや傷に強い。
リエチレンフィルム16a,低密度ポリエチレンフィル
ム16b,ポリアミドフィルム16c,低密度ポリエチ
レンフィルム16bおよび高密度ポリエチレンフィルム
16aの順で順次積層されることによって形成される。
この場合、基材16は、ポリアミドフィルム16cの両
面に、低密度ポリエチレンフィルム16bが配置される
ように積層される。ポリアミドフィルム16cの表面を
低密度ポリエチレンフィルム16bで保護することによ
って、空気のもれを一層防止でき、折り曲げや傷に対し
ても強度が得られる。
リエチレンフィルム16aには、紫外線吸収剤が含有さ
れる。そのため、この基材16の一方主面側の高密度ポ
リエチレンフィルム16aは、紫外線吸収層として形成
されることとなり、紫外線をカットすることができる。
この実施例では、後述する袋体12の外表面に位置する
高密度ポリエチレンフィルム16aに、紫外線吸収剤が
含有される。また、基材16の他方主面側の高密度ポリ
エチレンフィルム16aには、防虫、防黴および防臭処
理が施される。この実施例では、後述する袋体12の内
表面に位置する高密度ポリエチレンフィルム16aに、
防虫、防黴および防臭処理が施される。
は、100%バージン素材が用いられており、再生素材
は一切用いていない。そのため、再生合成樹脂材料を用
いたプラスチックフィルムに比べて空気もれの心配がな
く、しかも、ソフトタッチな肌触りである。また、これ
らのプラスチックフィルムのラミネート法としては、た
とえばドライラミネート法、ホットメルトラミネート
法、押出しラミネート法および共押出しラミネート法な
どがあり、適宜選択され得る。この実施例では、たとえ
ば複数の押出し機を用いる共押出しラミネート法が選択
される。
基材16は、偏平形筒状に形成される。筒状に形成され
た基材16は、その一方の開放部が溶着されることによ
って、袋体12として形成される。袋体12は、たとえ
ば、2枚の基材16を重ね合わせて、その長手方向の一
端側を除いた周縁部を熱溶着ないし接着することによっ
て形成してもよい。
図5および図6に示すように、たとえば環状の開閉具1
8が取着される。開閉具18は、雄体20と、雄体20
に噛み合う雌体22とで構成される。雄体20は、矩形
の帯状部24を含む。帯状部24には、その長手方向に
延びる2つの凸条部26,26が形成される。2つの凸
条部26,26は、帯状部24の幅方向に所定の間隔を
隔てて形成される。凸条部26は、帯状部24から突出
して形成される断面略台形で柱状の支持片28aと、た
とえば断面略6角形で柱状の嵌合片30aとで形成され
る。帯状部24と支持片28aと嵌合片30aとは、弾
性を有する合成樹脂材料などで一体的に形成される。こ
の場合、支持片28aの斜辺部32と、その斜辺部32
と隣接する嵌合片30aの1辺部34とが作る角の角度
をθ(度)としたとき、0<θ<180になることが好
ましい。なお、この実施例では、嵌合片30aの断面形
状が略6角形に形成されたが、それ以外にも、たとえば
断面3角形,4角形等他の多角形に形成されてもよい。
形の帯状部36を含み、帯状部36には、その長手方向
に延びる2つの凹条部38が形成される。これらの凹状
部38の内側の形状は、雄体20の嵌合片30aが噛み
合うように、その嵌合片30aの形状に対応している。
つまり、凹条部38は、その内側に、嵌合片30aとほ
ぼ同形同大の開放部を有する。帯状部36と凹条部38
とは、弾性を有する合成樹脂材料などで一体的に形成さ
れる。この実施例では、雄体20および雌体22は、た
とえば高密度ポリエチレンなどの合成樹脂材料で形成さ
れる。
隔を隔てて平行に、厚みの薄い複数の帯状のリブ片40
が形成される。これらのリブ片40は、凸条部26およ
び凹条部38を形成する合成樹脂材料よりも柔軟な合成
樹脂材料で形成される。これらのリブ片40によって、
凹条部38の内側面と嵌合片30aとがより一層効果的
に密着される。この場合、複数のリブ片40がシーリン
グ材の役割を担っている。
よび図5(C)に示すように、互いに対向する長手方向
の両端部がたとえばヒートシール法および溶断シール法
などの熱融着法によって熱融着されることによって、雄
体20と雌体22とが互いに対向するように、環状に形
成される。このようにして、その両側にシール部42を
有する環状の開閉具18が形成される。なお、熱融着法
としては、たとえばインパルスシール法,インパルス溶
断シール法,高周波シール法,超音波シール法等の各種
の熱融着法が適宜用いられ得る。
14の周縁部に固着される。すなわち、開閉具18は、
図5(B)に示すように、帯状部24の幅方向の上端と
凸条部26との間、および、帯状部36の幅方向の上端
と凹条部38との間で、袋体12に熱融着される。つま
り、袋体12の開口部14の周縁には、袋体12と開閉
具18の雄体20とを熱融着してなるシール部44a
と、袋体12と開閉具18の雌体22とを熱融着してな
るシール部44bとが形成される。このようにして、袋
体12の開口部14の周縁部に、開閉具18が固着され
る。この開閉具18によって、袋体12の開口部14を
開いたり閉じたりすることができる。
の一端部および他端部には、図1および図5などに示す
ように、開閉規制部15aおよび15bが形成される。
この実施例では、袋体12と開閉具18の雄体20とが
固着されたシール部44aの長手方向の両端部と、袋体
12と開閉具18の雌体22とが固着されたシール部4
4bの長手方向の両端部とが、別のシール部46で熱融
着されることによって、開閉規制部15aおよび15b
が形成される。
たとえば2つの弁48aおよび48bが配設される。す
なわち、袋体12の長手方向の他端側でかつその幅方向
の両端部には、たとえば2つの弁48aおよび48bが
形成される。弁48aおよび48bは、たとえばプラス
チックフィルムで偏平形管状に形成される。弁48aお
よび48bは、エチレンビニルアルコール共重合体フィ
ルム,ポリエチレンフィルム,ポリアミドフィルム,ポ
リエチレンフィルム,エチレンビニルアルコール共重合
体フィルムの順で順次積層されたラミネート構造のプラ
スチックフィルムで形成される。なお、これらの弁48
aおよび48bは、袋体12と同じ製造方法で形成され
る。また、これらの弁48aおよび48bは、たとえば
帯状のラミネートされたプラスチックフィルムを2枚重
ね合わせて、その幅方向の両端を熱溶着ないし接着する
ことによって形成してもよい。
開放孔50bは、それぞれ、袋体12の内部と袋体12
の外部とを連通している。これらの開放孔50aおよび
50bは、袋体12の内部から空気を吸引して減圧する
ための吸引口としての機能を有する。
2の長手方向の他端で、かつ、その幅方向の一端部およ
び他端部に、それぞれ、形成される。弁48aおよび4
8bは、それぞれ、その長手方向の一端が袋体12内に
延び、かつ、その長手方向の他端が袋体12の外に延び
るようにして、形成される。
bを取付けるための取付け部52aおよび52bが形成
される。これらの取付け部52aおよび52bは、袋体
12の長手方向の他端でかつその幅方向の一端および他
端に、それぞれ、形成される。これらの取付け部52a
および52bは、袋体12の開口部14と対向する辺の
両端部を斜めに切断して得られる切断孔54aおよび5
4bによって、形成される。これらの切断孔54aおよ
び54bは、弁48a,48bの幅よりもわずかに大き
く形成される。弁48aおよび弁48bは、それぞれ、
取付け部52aおよび52bに挿入され固着されること
によって、袋体12に取付けられる。弁48aおよび4
8bは、それらの長手方向の中間部の外面が、それぞ
れ、袋体12の内面に固着される。弁48aおよび48
bの中間部の外面と袋体12の内面とは、たとえば溶着
ないし接着することによって固着される。弁48aおよ
び48bは、それらの開放孔50aおよび50bをふさ
がないようにして、袋体12に固着される。
bには、それぞれ、袋体12の外に配設される外弁部5
6a,56bと、袋体12内に配設される内弁部58
a,58bとが形成される。外弁部56a,56bの長
さは、たとえば内弁部58a,58bの長さよりも長く
形成される。外弁部56a,56bは、袋体12内を真
空状態にするときに、たとえば家庭用掃除機のホースが
接続される部分である。また、内弁部58a,58b
は、袋体12内が真空状態になったときに、その内弁部
58a,58bの内面どうしが互いに密着して閉じられ
るため、袋体12内を密閉する機能を有する。
よび図12などに示すように、袋体12内の空気が吸引
手段で吸引されることによって、袋体12内が減圧され
て真空状態になる。この実施例では、袋体12内を真空
状態にするために、たとえば家庭用の掃除機が用いられ
る。また、袋体12内の空気を吸引する場合、2つの弁
48aおよび48bの内、どちらか一方の弁の孔から吸
引すればよい。
2内の空気を吸引して、その袋体12内を真空状態にし
たとき、たとえば図4に示すように、袋体12の内部と
袋体12の外部との気圧差により、内弁部58aの外面
を押さえる力が生まれ、内弁部58aの内面が互いに密
着される。そのため、袋体内の真空状態が保持され、袋
体12内を密封することができる。なお、外弁部56a
から空気が入り込む時にも、内弁部58aを押さえる力
が生まれ、内弁部58aの内面が互いに密着される。
50aをたとえば図9に示すように、止め具60で密閉
することにより、袋体12の外部からの空気の吸い込み
は完全に防止できる。なお、外弁部56aの入口部分の
開放孔50aをたとえばアイロンで熱溶着することによ
り、外弁部56aの開放孔50aの入口部分を密閉する
ようにしてもよい。
図9などを参照しながら説明する。この止め具60は、
着脱自在に嵌合される第1の係止部材62と第2の係止
部材64とを具備する。第1の係止部材62は、たとえ
ば断面矩形で帯状の第1の平板部66を含む。第1の平
板部66の一方主面には、たとえば断面「く」の字形で
帯状の2つの支持部68aおよび68bが形成される。
2つの支持部68aおよび68bは、第1の平板部66
の幅方向に間隔を隔てて形成される。2つの支持部68
aおよび68bは、第1の平板部66の幅方向の一端お
よび他端から同じ間隔を隔てた位置に形成される。ま
た、2つの支持部68a,68bは、第1の平板部66
の長手方向に延びて形成される。
折り曲げ部70aおよび70bの曲げ角度が同じに形成
される。また、支持部68aおよび68bは、それらの
溝部72aおよび72bが互いに向かい合うように相対
向して、第1の平板部66の一方主面上に形成される。
第1の平板部66と2つの支持部68a,68bとは、
弾性を有するたとえば軟質の合成樹脂材料で一体的に形
成される。
面矩形で帯状の第2の平板部76を含む。第2の平板部
76の一方主面には、たとえば断面「く」の字形で帯状
の2つの押止部78aおよび78bが形成される。2つ
の押止部78aおよび78bは、それぞれ、第2の平板
部76の幅方向の一端および他端から上方に延びて形成
される。2つの押止部78aおよび78bは、それぞ
れ、第2の平板部76の長手方向の一端および他端にか
けて形成される。この場合、2つの押止部78aおよび
78bは、その折り曲げ部80aおよび80bの曲げ角
度が第1の係止部材62の折り曲げ部70aおよび70
bの曲げ角度と同じに形成される。
らの溝部82aおよび82bが互いに向かい合うように
相対向して、第2の平板部76の幅方向の一端および他
端に形成される。さらに、押止部78aおよび78bの
先端部には、それぞれ、丸みを帯びたたとえば断面円弧
状の緩衝部84aおよび84bが形成される。これらの
緩衝部84aおよび84bは、第2の係止部材64を第
1の係止部材62に嵌め込み易くするためのものであ
る。この場合、支持部68a,68bの折り曲げ部80
a,80bの角部で、押止部78a,78bの先端が緩
衝部84aおよび84bに引っ掛かって、第2の係止部
材64が第1の係止部材62に嵌め込み難くくなるのを
防止している。
8bとは、第1の係止部材62と同じ材料で一体的に形
成される。この実施例では、第2の係止部材64におい
て、その第2の平板部76の長さが第1の係止部材62
の第1の平板部66の長さとほぼ同じに形成される。
(A),(B)に示すように、圧縮保存袋10の一方の
弁48aの外弁部56aに、袋体12内を減圧させるた
めの吸引手段として、たとえば電気掃除機120の吸引
ホース120aに先端に着脱自在に取り付けられる吸引
ノズル120bが差し込まれる。このとき、吸引ノズル
120bには、空気抜き部材90が装着される。
体92を含み、パイプ本体92の一端には、たとえばJ
字形管状のフック部94が形成される。パイプ本体92
とフック部94とは、たとえば高圧ポリなどの合成樹脂
材料で一体的に形成され、全体がJ字形に形成される。
この場合、パイプ本体92の長さは、この空気抜き部材
90を電気掃除機120の吸引ノズル120aに装着し
たときに、外弁部56aから外に突出するように、弁4
8aの長さよりも長く形成される。この実施例では、パ
イプ本体92およびフック部94は、たとえば外径7m
m,内径5mmに形成される。また、パイプ本体92の
長さはたとえば280mmに形成され、フック部94の
長さはたとえば70mmに形成される。
4が吸引ノズル120bの先端部に係止されることによ
り、吸引ノズル120bに装着される。空気抜き部材9
0は、そのパイプ本体92が吸引ノズル120bの側面
に沿うように、吸引ノズル120に装着される。さら
に、吸引ノズル120bは、その空気抜き部材90を装
着した状態で、弁48aの外弁部56aに差し込まれ
る。この場合、空気抜き部材90が装着された吸引ノズ
ル120bは、その空気抜き部材90のパイプ本体92
の他端が外弁部56aから外部に突出するように、外弁
部56aに差し込まれる。
掃除機120の吸引ノズル120bに装着した状態で袋
体12内の空気を吸引した場合、空気の逃げ道ができる
ため、袋体12の内部の空気と袋体12の外部の空気と
が通気される。そのため、この空気抜き部材90を用い
れば、電気掃除機120のモータに負担をかけることが
なく、長い間連続して袋体12内の空気を吸引すること
ができる。
えば布団を圧縮収納する作業工程について、主に図7,
図8,図9および図12などを参照しながら説明する。
(A)に示すように、布団100が袋体12の開口部1
4から折り畳んで入れられる。この場合、布団100は
あらかじめ天日に干すか、あるいは布団乾燥機にかけて
おいた方が好ましい。そして、布団100は、図12
(B)に示すように、弁48a,48b側に寄せられ、
開口部14の縁がそろえられる。さらに、袋体12の開
口部14は、開閉具18の雄体20および雌体22を嵌
合させることにより、密閉される。
放孔50bが、止め具60で挟持されて密閉される。す
なわち、図9に示すように、第1の係止部材62と第2
の係止部材64との間に、弁48bの外弁部56bの端
部Bが位置するように配置される。そして、第1の係止
部材62の開放端74を塞ぐようにして、外弁部56b
の開放孔50bの周辺端部が第1の係止部材62に覆わ
れる。さらに、外弁部56bの開放孔50bの周辺端部
を第1の係止部材62の開放端74に覆った状態で、第
2の係止部材64は、その押止部78a,78bの内壁
面が第1の係止部材62の支持部68aおよび68bの
外壁面に密着するように、第1の係止部材62が嵌め込
まれる。言い換えれば、第1の係止部材62の支持部6
8a,68bと、第2の係止部材64の押止部78a,
78bとの間で、外弁部56bの開放孔50bが挟持さ
れる。
がその弾性力により支持部68a,68bの外壁面に押
圧されるので、図9(C)に示すように、第1の係止部
材62の支持部68a,68bと第2の係止部材64の
押止部78a,78bとは密着して嵌合される。そのた
め、外弁部56bの開放孔50b近傍の端部Bが、支持
部68a,68bと押止部78a,78bとの間で強固
に挟持され、その開放孔50bを確実に密閉することが
できる。
部78a,78bが断面「く」の字形に形成されている
ので、それらを嵌合した場合、支持部68a,68bと
押止部78a,78bとの弾発力を分散させることがで
きる。そのため、この止め具60で密閉された外弁部5
6bの開放孔50b近傍には、しわが発生しにくい。し
たがって、弁48bの外部からの空気の吸い込みを防止
することができ、布団等の収納物を圧縮収納した後も、
袋体12内の真空状態を長時間維持することができる。
には、図12(C),(D)に示すように、家庭用掃除
機120の吸引ノズル120bが差し込まれる。この場
合、吸引ノズル120bには、予め、空気抜き部材90
が装着される。この空気抜き部材90は、電気掃除機1
20の吸引ノズル120bを外弁部56aに差し込んで
袋体12の内部の空気を吸引するときに、空気抜き部材
90のパイプ本体92の他端が外弁部56aから外部に
突出するように、吸引ノズル120bに装着される。
20で吸引することにより、袋体12内を減圧させる。
このとき、弁48aの内弁部58aの内面が互いに密着
するため、袋体12内が密閉される。
機120の吸引ノズル120bを抜き、図12(D)に
示すように、弁48aの外弁部56aのしわを矢印の方
向へ伸ばし、その外弁部56aの端部Aを止め具60で
挟むことによって、弁48aの開放孔50aを完全に密
閉することができる。このようにして、袋体12内に入
れられた布団100は、圧縮収納される。
れて袋体12全体の外形が小さくなっていき、袋体12
およびその袋体12内に収納された布団100が圧縮さ
れる。そのため、たとえば布団,毛布および厚手の衣類
などの収納物を嵩張らないようにコンパクトに収納でき
る。したがって、収納物の収納スペースが小さくてす
み、収納スペースを有効に生かすことができる。
部材90を用いて袋体12内の空気を吸引して減圧する
ため、簡単かつ比較的短時間で且つ電気掃除機のモータ
に負担をかけることなく、布団などの収納物を圧縮収納
することができる。したがって、この圧縮保存袋10で
は、従来、吸引時間が長時間にわたり、電気掃除機のモ
ータにも負担をかけるなどの理由で適用されなかった、
たとえば羽毛布団およびダウンジャケット等の羽毛製品
に対しても、適用することが可能となった。しかも、こ
の圧縮保存袋10では、弁48a,48bによって袋体
12の外部からの空気の吸い込みを防止することができ
る。そのため、圧縮収納後も、袋体12内の真空状態を
長時間維持することができる。
いて、たとえば羽毛布団を圧縮収納したときの圧縮保存
袋の性能試験の結果を以下に示す。この場合、試験資料
としての圧縮保存袋は、図13に示すように、弁が1つ
だけ配設されたもので、袋体の長さが140cm、幅が
90cmの圧縮保存袋を用いた。すなわち、図13に示
す圧縮保存袋200は、平面矩形の袋体202を含み、
袋体202の長手方向の一端には、開口部204が設け
られる。袋体202の長手方向の他端でその幅方向の一
端部には、弁206が配設される。なお、この圧縮保存
袋200の袋体202および弁206を形成するプラス
チックフィルムは、上述の実施例に示したものと同様で
あり、収納物の圧縮収納する作業工程も同様である。ま
た、圧縮保存袋200内に収納される収納物としては、
側地が綿100%で、中綿がダウン90%、スモールフ
ェザー10%の構成の羽毛布団を用いた。そこで、この
圧縮保存袋200を用いて羽毛布団を圧縮収納したとき
の吸引時間と保存圧縮率を調べた実験結果を表1に示
す。
折りにして、図13に示す圧縮保存袋200に収納し
て、圧縮保存袋の開口部204を密封した後、弁206
の開放口208を開いた状態で、一定の加重板を使用
し、圧縮前(袋体202内の空気を吸引して減圧する
前)の羽毛布団の厚みを測定した。羽毛布団の厚みの測
定部分は、図13に示すように、羽毛布団の横幅を2等
分する部位と、羽毛布団の縦方向の長さを2等分する部
位する4ヵ所の部位を厚みの測定点とした。次に、羽毛
布団が収納された圧縮保存袋200の弁206の開放口
208から袋体202内の空気を吸引して減圧し、羽毛
布団を圧縮収納した後、圧縮前に測定してある測定点の
厚みを再度測定した。
毛布団を圧縮収納したときの電気掃除機の吸引負担テス
トを調べた実験結果を表2に示す。
かかる圧縮保存袋200では、弁206の開放口208
から袋体202内の空気を吸引して、袋体202内を減
圧して真空状態にするため、従来の圧縮保存袋の吸引時
間が5分以上必要なのに対して、この圧縮保存袋200
では、それよりも吸引時間を短くすることができる。ま
た、この圧縮保存袋200では、袋体202内の空気を
吸引して減圧する時に、空気抜き部材を用いているの
で、電気掃除機のモータに負担をかけることがない。そ
のため、従来は、吸引時間が長時間になる羽毛布団など
の羽毛製品の圧縮収納が電気掃除機に負担をかけること
なく、簡単で且つ安全にできるようになった。したがっ
て、この発明にかかる圧縮保存袋では、羽毛毛布団等の
羽毛寝具、ダウンジャケット等の羽毛衣類などの羽毛製
品もコンパクトに収納して保存することができる。
2の外表面に位置する基材16の高密度ポリエチレンフ
ィルムに、紫外線吸収剤が含有されているので、紫外線
をカットすることが可能となる。そのため、この圧縮保
存袋10では、袋体12の生地である基材16の光、特
に、紫外線による日焼け等の劣化を防止でき、袋体12
の密封性および耐候性を向上させることができる。した
がって、この圧縮保存袋10では、収納物を圧縮収納
後、その密封性を長時間維持することができる。しか
も、袋体12の内表面に位置する基材16の高密度ポリ
エチレンフィルムには、防虫、防黴および防臭処理が施
されているので、この圧縮保存袋10では、袋体12内
に圧縮収納された布団等の収納物に虫が付いたり、黴が
発生したり、悪臭が付くことを防止できる。
毛布団を圧縮収納したときの保存圧縮率の経時変化を調
べた実験結果を表3に示す。この性能試験では、図13
に示すように、羽毛布団の横幅を2等分する部位と、羽
毛布団の縦方向の長さを3等分する部位する8ヵ所の部
位を厚みの測定点とした。
による袋体202の劣化を防止できるので、表3に示す
ように、収納物を圧縮収納して長時間経過した後も、圧
縮率を維持することができる。
の弁48a,48bが配設されたが、一方の弁だけを配
設するようにしてもよい。また、上述の実施例では、空
気抜き部材90は、その一端部にフック部94を有し、
全体がJ字形に形成されたが、空気抜き部材90は、た
とえばパイプ本体92だけで形成されてもよい。この場
合、空気抜き部材90は、吸引ノズル120bの側面
に、たとえば接着テープおよび接着剤などで取付けられ
る。このように、空気抜き部材90の吸引ノズル120
bへの取付け手段は、適宜変更可能である。また、空気
抜き部材90は、断面形状がたとえば3角形,4角形・
・・などの多角形の角筒形に形成されてもよい。
る。
の物品を圧縮収納する時の弁の作動状態を示す図解図で
ある。
袋体の開口部に開閉具が取り付けられた状態を示す要部
斜視図であり、(C)はその要部断面図解図である。
り、(B)は開閉具の雌体を示す要部図解図であり、
(C)は雄体と雌体とを噛み合わせた状態を示す要部図
解図である。
たとえば家庭用の掃除機のホースを接続して、弁の吸引
口から袋体内の空気を吸引する作業状況を示す図解図で
あり、(A)はその全体図解図であり、(B)はその要
部図解図である。
る。
どに示す圧縮保存袋の弁の開放孔の端部に取り付ける状
態を示す要部斜視図であり、(B)はその要部側面図で
あり、(C)は弁を密閉した状態を示す要部断面図解図
である。
る。
て、たとえば布団等の物品を圧縮収納する作業工程を示
す図解図である。
いられる試験資料を示す平面図である。
例を示す図であり、(A)はその要部平面図であり、
(B)はその要部断面図であり、(C)はその使用状態
を示す要部図解図である。
の例を示す図であり、(A)はその要部図解図であり、
(B)はその要部断面図であり、(C)はその使用状態
を示す要部図解図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 布団、毛布、厚手の衣類等の収納物を収
納して保存する圧縮保存袋であって、 前記収納物を出し入れするための開口部を有し、合成樹
脂材料で形成される袋体、および前記袋体に配設され、
前記袋体の内部から空気を吸引して減圧するための吸引
口を有し、合成樹脂材料で形成される弁を含み、 前記袋体には、紫外線吸収層が形成される、圧縮保存
袋。 - 【請求項2】 前記袋体の前記開口部の周辺に配設さ
れ、複数の凸条部と前記複数の凸条部に嵌合する複数の
凹条部とを具備して前記開口部を自在に開閉する開閉
具、および前記開口部の一端側および他端側に形成さ
れ、前記開閉具の開閉を規制する開閉規制部をさらに包
含する、請求項1の圧縮保存袋。 - 【請求項3】 前記弁の前記吸引口に電気掃除機の吸引
ノズルを差し込んで、前記袋体内の空気を吸引して減圧
する圧縮保存袋の減圧方法であって、 前記袋体の内部の空気を吸引するとき、その一端が前記
袋体の外部に突出するように管状の空気抜き部材が前記
電気掃除機の前記吸引ノズルに装着される、圧縮保存袋
の減圧方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6175896A JP2743329B2 (ja) | 1994-07-04 | 1994-07-04 | 圧縮保存袋及び圧縮保存袋の減圧方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0811942A true JPH0811942A (ja) | 1996-01-16 |
JP2743329B2 JP2743329B2 (ja) | 1998-04-22 |
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-
1994
- 1994-07-04 JP JP6175896A patent/JP2743329B2/ja not_active Expired - Fee Related
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