JPH08118087A - 圧縮脱水装置 - Google Patents

圧縮脱水装置

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JPH08118087A
JPH08118087A JP6265387A JP26538794A JPH08118087A JP H08118087 A JPH08118087 A JP H08118087A JP 6265387 A JP6265387 A JP 6265387A JP 26538794 A JP26538794 A JP 26538794A JP H08118087 A JPH08118087 A JP H08118087A
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静 宮崎
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Kawaguchi Seiki Co Ltd
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HAAMOSU KK
Kawaguchi Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 円筒状に巻上た被脱水物積層体を効率よく圧
縮脱水する。 【構成】 被脱水物7を搬送する搬送帯22のシート2
2aの一端から線状体としてのベルト22bを突出させ
てロール3に締結する。搬送帯22を、その上に被脱水
物7を積層した状態で巻取りリール4上に巻取って被脱
水物積層体2を形成し、この積層体2に軸方向から耐圧
ドラム8を嵌装する。この場合、搬送帯22がロール3
に対してベルト22bを介して連結されたままで、耐圧
ドラム8を嵌装することができる。また、圧縮脱水を終
えて耐圧ドラム8を離脱させた後も、そのまま搬送帯2
2をロール3に巻戻すことができ、また巻戻しの過程で
搬送帯に付着した脱水ケーキも容易に剥離でき、脱水後
の被脱水物の除去も極めて簡単に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水分及び固形分を含み
流動性の小さい被脱水物を、搬送帯をベースに円筒形に
巻取って圧縮脱水するに適した圧縮脱水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】水分及び固形分を含み流動性の小さい物
質を圧縮し水分を分離する技術は、醸造かすを扱う食品
工業や活性汚泥を処理する化学工業等、多くの産業分野
において利用されている。従来の脱水装置は、水分及び
固形分を含む物質から或る被脱水物を濾布の間に挟み、
外から押圧することにより濾布を通して水分を流出させ
被脱水物から水分を分離する構成が一般的である。例え
ば特公平1―16600号公報に見られる圧縮プレス
は、剛性管状支持体の内面に押し付けられる外壁及び被
脱水物に押し付けられる弾性株料製の内壁を有する環状
の可膨張室を備えており、被脱水物を可膨張室の内壁内
に配置し、可膨張室に液圧を供給し、被脱水物を圧縮す
る構成になっている。
【0003】しかしながら、上記従来の濾布を利用する
脱水装置は、被脱水物から流出した水分が濾布を透過し
て除去されるので、濾布が被脱水物中の固形分等により
目詰まりを起こし被脱水物の水分を充分に分離できない
ことが生じたり、濾布を目詰まりから再生するため洗浄
の手数や時間がかかること等の欠点があった。また、濾
布は高圧により損傷しやすいため、被脱水物に充分な高
圧をかけることができず、往々にして水分を充分に脱水
きない場合があり、さらに水分が被脱水物中の長い距離
を通過するために、被脱水物が排出され終わるまでに比
較的長時間を要し、それだけ効率が悪く、低含水率の脱
水ケーキを得ることができない等の欠点があった。
【0004】そこで、本出願人は、先に特願平5−29
264号「圧縮脱水方法及び装置」により、本明細書に
添付の図9に示す如く、被脱水物の薄層7を搬送帯であ
るシート5上に供給してこれを円筒状に巻上げて被脱水
物積層体2を形成し、耐圧ドラム8内で液圧を利用して
半径方向に押圧圧縮して脱水する圧縮脱水装置1を提案
した。この装置1では、ロール3と巻取りリール4との
間にシート5を張設し、このシート5を巻取りリール4
に巻取りつつ搬送させ、搬送途中でホッパー6からの被
脱水物7をシート5上に供給して積層させる。これによ
り、シート5の表面に薄層となって広がった被脱水物7
が、シート5とともに円筒状の被脱水物積層体2として
巻取りリ―ル4上に巻取られる。なお、シート5のロー
ル3側の末端は該ロール3に対して固着されずにフリー
であるため、図10(A)及び図11に示すごとく、ロ
ール3から離れて巻取りリール4に完全に巻取り可能で
ある。更に、この積層体2には耐圧ドラム8が嵌装され
る。
【0005】次に、圧縮脱水工程として、耐圧ドラム8
に内装されたゴム膜9(ドラム8両端と両側フランジ蓋
8aとの間に介装締付けられる)と該ドラム8内面との
間に画成された加圧室10内へ加圧液体を供給され、被
脱水物積層体2は加圧液体により押圧されて、図10
(A)の状態(図11の右側半分に対応)から図10
(B)の状態(図11の左側半分に対応)へ半径方向に
圧縮される。このため、図12(A)〜(C)に示す如
く、圧縮された被脱水物7に含まれる水分7aは、圧縮
の進行とともに層間距離が狭まるシート5の表面に沿っ
て円筒状被脱水物積層体2の端部方向へ流出し、耐圧壁
11の排水孔11aを介して巻取りリール4の端面から
外部に排出される。図12(C)に示す最大加圧状態で
加圧を終了し、加圧室10内の加圧液体を排出させる。
続いて、耐圧ドラム8を脱水完了後の被脱水物積層体2
から離脱させて、シート5を、脱水ケーキ(脱水された
被脱水物7)から分離させながら再びロール3に巻戻
し、次工程の圧縮脱水へと移行する。
【0006】この圧縮脱水装置1は、シート5自体には
通水性が要求されないため、シート5を濾布とした場合
に必要な目詰まりの再生作業が不要でそのままシート5
の再利用が可能であり、またシート5を損傷することな
く被脱水物7に充分な高圧を作用させることができるた
め、被脱水物7から充分に水分を分離することができ、
しかも被脱水物7からの水分の流動を円滑にして脱水が
短時間で出来るなど、数多くの利点を有するものであ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記提
案にかかる圧縮脱水装置1では、シート5のロール3側
末端は次に述べる理由によりロール3に固着されておら
ずフリーであり、シート5の全てが巻取りリール4に完
全に巻取るようにされていた。なお、このようにした理
由は、もしシート5のロール3側末端がロール3に固着
されているとすると、シート5が巻取りリール4に巻取
り完了されたときにもシート5は該リール4及びロール
3間に張設されているので、耐圧ドラム8を巻取りリー
ル4に嵌装したときに、薄い厚さ(0.1〜0.2m
m)のシート5が、耐圧壁11外周とフランジ蓋8a内
周との間に挟まれて屈曲し、よれてしわになってしまい
切れたり傷んだりしてしまうおそれがあるからである。
【0008】上述の理由でシート5の末端がフリーであ
るため、圧縮脱水を終えて耐圧ドラム8を離脱させた
後、巻取りリール4を逆転させてシート5を被脱水物積
層体2から巻ほぐすと、図9に一点鎖線で示した如く自
重により垂れ下がる。このとき、シート5とロール3の
再締結は、ロール3を同図中一点鎖線で示す如く一旦巻
取りリール4の真下まで移動させ、垂下するシート5の
末端を回転するロール3に巻付ける。その後、巻付けを
終えたロール3は、再び巻取りリール4側方の元の位置
へ復帰させなければならなかった。
【0009】従って、上記提案に係る装置1によれば、
次に示す問題点があった。
【0010】ロール3の往復移動作業が面倒であり、
しかも往復移動に要する作業スペースが大きかった。
【0011】シート5自体が薄いので、シート5の搬
送中においても、力が加わると部分的に伸びたり変形し
たりし易く安定性に欠けた。従って、シート5の搬送路
及び巻取りリール4に対するセンタリングに誤差を生じ
て、作業精度に支障を生ずるおそれがあった。
【0012】本発明の目的は、従来の脱水シートの有す
る欠点を解消し、バッチ処理的に行われる圧縮脱水処理
工程に必要な被脱水物積層体の積層と供給が連続的に行
えるようにすることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、搬送中にその
表面に、脱水されるべき被脱水物(7)が積層される搬
送帯(22)と、該搬送帯(22)に対して線状体(2
2b)を介して締結されかつ該線状体(22b)及び搬
送帯(22)を巻付けられたロール(3)と、該ロール
(3)から繰り出された前記搬送帯(22)を巻取りな
がら搬送させる巻取りリール(4)と、該搬送中の前記
搬送帯(22)の表面に前記被脱水物(7)を供給して
積層させる被脱水物供給手段(6)と、前記巻取りリー
ル(4)に巻上げられて前記巻取りリール(4)と前記
ロール(3)との間が前記線状体(22b)により接続
された状態の前記巻取りリール(4)上の被脱水物積層
体(2)に、嵌装される耐圧ドラム(8)と、該耐圧ド
ラム(8)内部で前記被脱水物積層体(2)を押圧して
前記被脱水物を圧縮脱水させる圧縮脱水手段(9、1
0)とを具備することを特徴とする圧縮脱水装置を提供
することにより、前記目的を達するものである。
【0014】また、本発明は、前記搬送帯が、シート面
に沿って水分が流動し得る微小凹凸を有するシートと、
該シートの左右両側端に固着され、該シートの末端より
も所定長だけ突出して前記線状体を形成するベルトとを
具備し、該ベルトが引張られて該搬送帯の走行が行われ
ること、或いは前記ベルトが、前記シートよりも強靭な
材料で出来ていること、前記ベルトが通水性材料からな
ること、さらには前記搬送帯の搬送方向を横断する方向
の幅が、前記巻取りリール両端の耐圧端面間の幅より
も、前記圧縮脱水時に前記被脱水物積層体が受ける糸巻
き型変形に伴う段差分程度大としてあること等を特徴と
する圧縮脱水装置を提供することにより、前記目的を達
するものである。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図1ないし
図8を参照して説明する。
【0016】図1に示す圧縮脱水装置21は、ロール3
と巻取りリール4との間に張設された搬送帯22は、被
脱水物7を積層させるためのシート22aと、その左右
両側端に固着されたベルト22bとから形成され、ベル
ト22bのロール3側末端はシート22aの末端よりも
所要長Lb−La=4〜5m(図4参照)だけ突出され
て該ロール3に固着されている。
【0017】圧縮脱水装置21の基本構成は、図2,3
に示したように、搬送帯22自体の構成と搬送帯22の
両側ベルト22bの一端がロール3へ固着された構成と
反転ローラ23を追加配置した構成とを除き、従来の圧
縮脱水装置1とほぼ同様である。反転ローラ23を設け
た理由は、該反転ローラ23を巻取りリール4に対して
近接又は離間させることにより、搬送帯22に対する巻
取り張力の調整を容易に行なうためである。
【0018】搬送帯22を構成するシート22aは、必
ずしも通水性を必要としない合成繊維製の織布又は不織
布からなり、シート表面に沿って水分が流動し得る微小
凹凸を有するものがよく、また脱水後にシート裏面に付
着した被脱水物の固形分が重力により容易に分離するよ
う、シート裏面に起毛を形成したものが好ましい。実施
例の場合、シート22aは、図4に示したように、シー
ト全長Laが巻数(20〜80巻)に対応して30〜1
00mの範囲で随意選択可能であり、肉厚Taは、図5
に示したように、0.1〜0.2mm程度の範囲にあ
る。
【0019】これに対し、ベルト22bは、シート22
aよりも強靭な材料、例えば車載シートベルト等と同種
の堅牢な布で出来たものが用いられ、これにより搬送帯
22の搬送時には、この強靭なベルト22のみが引張力
を受けて、つまり強度の弱いシート5は何ら引張力を受
けないようにして、搬送帯22を搬送路及び巻取りリー
ル4に対して正確にセンタリングされた位置に保持せし
める。また、圧縮脱水された水分を効率よく逃すため通
水性の確保が必須条件であり、このため合成繊維を編み
上げてベルトを製作するさいに孔を形成するか又は編み
上げた後で穿孔するなど、多孔性の構造とするのが好ま
しい。
【0020】実施例の場合、ベルト22bは、図5に示
したように、肉厚Tbが1.0〜3.0mm程度とシー
トの10数倍の寸法であり、またその全長Lbは、図4
に示したように、シート22aの全長Laよりも4〜5
m分だけシート22a末端より突出している。従って、
後述する如く、耐圧ドラム8の嵌装時に、ベルト22b
の突出部分が、図8に示す如く耐圧壁11外周とフラン
ジ蓋8a内周との間で挟まれて屈曲してよれたとして
も、上記シートより強靭であること及びシートが平面状
かつ広幅状であるのに比して線状であることにより、切
れたり傷んだりし難いという利点を有する。
【0021】ところで、図3及び図6に示す如く、搬送
帯22の幅すなわちベルト22bを含めたシート22a
の左右の幅Daと、巻取りリール4の耐圧端面幅すなわ
ち巻取りリール4両端の耐圧壁11の内端面間の対向距
離Dpとの関係は、Da>Dpなる関係をもたせてあ
る。このため搬送帯22は巻取りリール4に巻取られる
さいにDa−Dpなる幅だけ幅方向に圧縮され、多少皺
の寄った状態で巻取られる。これは、後述する如く、圧
縮脱水後における被脱水物7の厚みの変化によって被脱
水物積層体2の巻取り形状が糸巻き型(図6参照)に変
形することを考慮した上でシート保護を図るためであ
る。
【0022】以下、具体的な数値例に基づき、糸巻き型
変形対策について簡単に触れることにする。まず、図5
に示す如く、後述する樽型変形(図7参照)の防止に配
慮して被脱水物7はベルト22b部分も含め、搬送帯2
2の全幅一杯にシート上面から例えばt1=6mmの厚
さまで被脱水物7を積層するものとする。この場合、例
えば厚さTb=2mmのベルト22b上の被脱水物7の
厚さは、t2=6−2=4mmである。そこで、これら
の被脱水物7が、図5中一点鎖線で示す如く、一様に1
/3の厚さに圧縮されるものとすると、圧縮後のシート
22a裏面から被脱水物7の表面までの厚さは、ベルト
22b部分で、Ta+Tb+1/3・t2=0.2+2
+1.3=3.5mmになり、またシート22a部分で
はTa+1/3・t1=0.2+2=2.2mmとな
る。このため、搬送帯22の端部と中央部とでは、3.
5−2.2=1.3mmの段差δが生ずることになる。
この段差δは被脱水物積層体2全体では、図6に示した
ように、巻数n(=20〜80巻)に応じてnδ(=2
6〜104mm)にも達する。これは、最外周の搬送帯
22で見れば、ベルト22b部分とシート22a部分に
最大(80巻)で104mmの段差、すなわち糸巻き型
変形が生ずることを意味している。従って、巻取りリー
ル4に巻取るさいに形成するDa−Dpの幅を、最低
限、搬送帯22の1巻当たりの段差δに巻数nを乗じた
nδに設定しておけば、シート22aは、両側ベルト2
2bが夫々両側耐圧壁11内面に隣接した正確な位置に
維持されるのを許容しつつ、圧縮脱水時に生ずる糸巻き
型変形に追随して変形し得る。これにより、ベルト22
bが該糸巻き変形に起因して無理に引張られてベルトの
横滑りずれ変位を生ずる等の不都合を排除できる。
【0023】なお、以上は、被脱水物積層体2に生ずる
糸巻き型変形に対する安全対策であるが、もともと、上
記ベルト22b部分を含めて搬送帯22の全幅一杯に被
脱水物7を積層する理由は、図7に示した樽型変形を阻
止するためである。すなわち、被脱水物積層体2を形成
するさいに、仮に搬送帯22のシート22a部分にだけ
上記の場合と同様にt1=6mmの厚さまで被脱水物7
を積層したとする。すると、圧縮脱水前の搬送帯22の
シート22a裏面から被脱水物7表面までの厚さは、ベ
ルト22b部分でTa+Tb=0.2+2=2.2mm
であるのに対し、シート22a部分ではTa+t1
0.2+6=6.2mmとなる。このため、搬送帯22
の中央部と端部との間に6.2−2.2=4mmの段差
φが生ずることになる。
【0024】この段差φは被脱水物積層体2全体では、
図7に示したように、巻数n(20〜80巻)に応じて
nφ(80〜320mm)に達し、最外周の搬送帯22
で見れば、シート22a部分とベルト22b部分に最大
(80巻)で320mmの段差を生じ、更にシート22
aの張力に起因してベルト22b近傍部が径が小さくな
った樽型変形を生ずる。しかも、この樽型変形は、外周
側の搬送帯22ほど、シート22aのみでなく左右のベ
ルト22bをその間隔を狭める方向への引っ張りを招く
ため、積層方向に連接するベルト22b間に横滑りずれ
変位を招き、搬送帯22の移動及び積層が不安定となる
要因となる。従って、実施例では搬送帯22の全幅一杯
に被脱水物7を積層する方法を採用し、搬送帯22の樽
型変形の排除を図っている。
【0025】次に、上記圧縮脱水装置21の全工程は、
(1)被脱水物積層体形成工程,(2)圧縮脱水工程,
(3)搬送帯巻戻し工程の3工程からなり、これらを繰
り返すことにより、連続稼働が可能である。
【0026】まず、(1)被脱水物積層体形成工程で
は、図1に示す如く、被脱水物積層体2を円筒状に形成
するため、ロール3と巻取りリール4間に張設された搬
送帯22を、ロール3から繰り出して巻取りリール4に
巻取らせる。巻取りリール4に向け反転ローラ23で向
きを変えた搬送帯22は、ホッパー6の真下を通過す
る。このためホッパー6内から落下された被脱水物7
は、搬送帯22上に薄層となって広がり、搬送帯22と
ともに巻取りリール4に巻取られる。なお、搬送帯22
に対しその全幅一杯を使って被脱水物7を積層すること
は、前述した通りである。
【0027】こうして被脱水物7と搬送帯22が巻取り
リール4上に円筒状に巻上られると、次の(2)圧縮脱
水工程に移行する。この圧縮脱水工程は、巻取りリール
4に巻取られた被脱水物積層体2に耐圧ドラム8を嵌装
することから始まるが、従来であれば、シート5の端部
はロール3から離れて巻取りリール4に完全に巻取られ
ていたのに比して、本発明の搬送帯22は、巻取りリー
ル4に完全に巻取られたときでも、該巻取りリール4と
ロール3との間に張設されたままの状態である。そこ
で、巻取りリール4に軸方向から耐圧ドラム8を嵌装す
ると、ベルト22bは、耐圧壁11外周と耐圧ドラム8
のフランジ蓋8a内周との間に挟まれて引っ張られてへ
字状に屈曲される。この場合、ベルト22bはその強度
がシート22aよりはるかに大きく、しかも線状体ゆえ
幅寸法がシート5に比してはるかに小さいのでよれ難く
かつしわを生じ難いので、切れたり傷んだりすることは
ない。
【0028】そこで、耐圧ドラム8の内面とゴム膜9と
の間に形成された加圧室10に出入口8bを介して加圧
液体を供給すると、被脱水物積層体2が半径方向に圧縮
される。また、このときに被脱水物7から絞り出された
水分は、シート22aのシート面に沿って流出し、ベル
ト22bの孔と耐圧壁11の排水孔11aとを通り、巻
取りリール4の端面から排出される。加圧液体の供給量
に比例して加圧室10の体積は増大し、一方またこれ反
比例して被脱水物積層体2の体積は減少する。こうし
て、例えば60Kg/cm2の最大加圧力に達した時点
で加圧を終了すると、含水率が50%以下の脱水ケーキ
が得られる。そこで、加圧を終了して加圧室10内の加
圧液体を耐圧ドラム8の外部に排出し、耐圧ドラム8を
巻取りリール4の軸方向に復動させて被脱水物積層体2
の巻取りリール4から離脱させる。
【0029】次に、(3)搬送帯巻戻し工程では、搬送
帯22を巻取りリール4からロール3に巻戻す。この場
合、巻取りリール4上の搬送帯22は線状体である左右
のベルト22bを介してロール3に接続されたままであ
るため、ロール3をそのまま繰り出し方向とは逆方向に
回転させることにより、搬送帯22は容易にロール3に
巻戻される。このとき、脱水されて搬送帯22のシート
22a裏面上に付着残留する被脱水物(ケーキ)は、シ
ート22aが円形巻き状態から真直な状態へ移行すると
きに自然に剥離して落下する、なお、もちろん、搬送帯
22に振動を加えたり被脱水物を掻き落とす器具を設け
たりして被脱水物を強制的に剥離させるようにしてもよ
い。かくして、搬送帯22は、被脱水物7が付着してい
ない状態でロール3に巻戻される。再びロール3に巻戻
された搬送帯22は、そのままの状態で再使用が可能で
あり、時間を置かず次の圧縮脱水に着手することができ
る。従って、ロール3の往復移動工程を必要としないの
で、耐圧ドラム8を用いてバッチ的に行われる圧縮脱水
をその前後の工程を含め円滑に短時間で遂行することが
できる。
【0030】
【発明の効果】本発明の圧縮脱水装置によれば、以下に
示す利点がある。
【0031】 被脱水物を搬送する搬送帯の一端を線
状体(ベルト)を介してロールに締結したので、被脱水
物を積層した状態で巻取りリール上に巻付けて形成した
被脱水物積層体に、軸方向から耐圧ドラムを嵌装するさ
いに、線状体は屈曲してもよれ難くかつしわになり難く
切れたり傷んだりすることがないため、巻取りリールと
ロールとの間が線状体で接続された状態のまま耐圧ドラ
ムを嵌装することができる。
【0032】従って、圧縮脱水を終えて耐圧ドラムを離
脱させた後に、そのまま搬送帯をロールに巻戻すことが
でき、ロールの往復移動作業が不要となり工数低減され
ると共に、ロールの往復移動空間が不要となって作業ス
ペースを低減し得る。また巻戻しの過程で搬送帯に付着
した脱水ケーキも容易に除去可能である。
【0033】 搬送帯を、特に、シートとその左右両
側端に固着したベルトで構成し、かつベルトをシートの
一端から突出させた部分を線状体としてロールに締結
し、該ベルト搬送帯の走行時はこのベルトを引張ること
により行うようにしたから、搬送帯が薄い厚さのシート
のみで構成されている場合にシートを引張るとシートが
部分的に伸びて変形したりしてシートの搬送路に対する
センタリングに誤差を生ずるのに比して、ベルトは引張
力に十分に耐えて、シートの変形を生じないので、搬送
路に対する正確なセンタリングの維持が可能であり、安
定した脱水作業を行い得る。
【0034】また、シート及びベルトの取付け構成自体
が簡単であると共に、左右一対のベルトがシートの補強
を兼ねているので搬送帯の耐久性を向上している。
【0035】 搬送帯を構成するベルトを、シートよ
りも強靭な材料で構成したから、上記センタリングを一
層正確に行い得る。
【0036】 搬送帯を構成するベルトを、通水性を
有する材料で構成したから、円筒状に巻上げて形成した
被脱水物積層体を圧縮するさいに、隣接シート間の筒状
空間に排水された水分が、通水性のベルトを介して容易
に排出することができ、脱水性能を向上し得る。
【0037】 搬送帯の幅を、巻取りリール両端の耐
圧端面の面間距離よりも若干大とし、ベルト部分とシー
ト部分に積層される被脱水物の圧縮脱水前後の厚さの変
化に伴う糸巻き変形に対し、巻取りリールへの巻取り時
点で糸巻き型変形に伴う段差に追随した変形が可能であ
り、追随変形ができない場合の歪変形を生ずることな
く、長期に亙る安定使用に供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧縮脱水装置の一実施例を示す概略斜
視図である。
【図2】図1に示した圧縮脱水装置の側面図である。
【図3】図1に示した圧縮脱水装置の平面図である。
【図4】図1に示した搬送帯の一部切截平面図である。
【図5】図3のV−V線に沿う断面矢示図である。
【図6】被脱水物積層体の糸巻き型変形を説明するため
の一部切截断面図である。
【図7】被脱水物積層体の樽型変形を説明するための一
部切截断面図である。
【図8】図1に示した耐圧ドラムの圧縮開始直前の状態
を示す断面図である。
【図9】従来の圧縮脱水装置の一例を示す概略側面図で
あるる
【図10】図10(A)及び図10(B)は夫々、図9
に示した耐圧ドラムの圧縮脱水前及び脱水後後の状態を
示す横断面図である。
【図11】図9に示した耐圧ドラムの圧縮脱水前後の状
態を示す縦断面図である。
【図12】図12(A)〜(C)は夫々、図9に示した
耐圧ドラム内でシート間に挟まれた被脱水物の圧縮の進
行状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 圧縮脱水装置 2 被脱水物積層体 3 ロール 4 巻取りリール 5 シート 6 ホッパー 7 被脱水物 7a 水分 8 耐圧ドラム 8a フランジ蓋 11 耐圧壁 11a 排水孔 21 圧縮脱水装置 22 搬送帯 22a シート 22b ベルト 23 反転ローラ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送中にその表面に、脱水されるべき被
    脱水物(7)が積層される搬送帯(22)と、 該搬送帯(22)に対して線状体(22b)を介して締
    結されかつ該線状体(22b)及び搬送帯(22)を巻
    付けられたロール(3)と、 該ロール(3)から繰り出された前記搬送帯(22)を
    巻取りながら搬送させる巻取りリール(4)と、 該搬送中の前記搬送帯(22)の表面に前記被脱水物
    (7)を供給して積層させる被脱水物供給手段(6)
    と、 前記巻取りリール(4)に巻上げられて前記巻取りリー
    ル(4)と前記ロール(3)との間が前記線状体(22
    b)により接続された状態の前記巻取りリール(4)上
    の被脱水物積層体(2)に、嵌装される耐圧ドラム
    (8)と、 該耐圧ドラム(8)内部で前記被脱水物積層体(2)を
    押圧して前記被脱水物を圧縮脱水させる圧縮脱水手段
    (9、10)とを具備する、 ことを特徴とする圧縮脱水装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の圧縮脱水装置において、 前記搬送帯(22)は、 シート面に沿って水分が流動し得る微小凹凸を有するシ
    ート(22a)と、 該シート(22a)の左右両側端に固着され、該シート
    (22a)の末端よりも所定長だけ突出して前記線状体
    を形成するベルト(22b)とを具備し、該ベルト(2
    2b)が引張られて前記搬送帯(22)の走行が行われ
    る、 ことを特徴とする前記圧縮脱水装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の圧縮脱水装置において、 前記ベルト(22b)は、前記シート(22a)よりも
    強靭な材料で出来ている、 ことを特徴とする前記圧縮脱水装置。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の圧縮脱水装置において、 前記ベルト(22b)は、通水性材料からなる、 ことを特徴とする前記圧縮脱水装置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の圧縮脱水装置において、 前記搬送帯(22)の搬送方向を横断する方向の幅は、
    前記巻取りリール(4)両端の耐圧端面間の幅よりも、
    前記圧縮脱水時に前記被脱水物積層体(2)が受ける糸
    巻き型変形に伴う段差分程度大としてある、 ことを特徴とする前記圧縮脱水装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008183575A (ja) * 2007-01-29 2008-08-14 Yuatsu Sogo:Kk 容器減容装置
WO2011142728A1 (en) * 2010-05-11 2011-11-17 PITOŇÁK, František Winding belt press

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