JPH08117845A - 捲取張力制御におけるマンドレル加速補償回路の制御方法 - Google Patents
捲取張力制御におけるマンドレル加速補償回路の制御方法Info
- Publication number
- JPH08117845A JPH08117845A JP26669994A JP26669994A JPH08117845A JP H08117845 A JPH08117845 A JP H08117845A JP 26669994 A JP26669994 A JP 26669994A JP 26669994 A JP26669994 A JP 26669994A JP H08117845 A JPH08117845 A JP H08117845A
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- taking
- mandrel
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 熱延工場の捲取工程における張力変動を抑止
することによる、コイル捲取形状の向上を図ること。 【構成】 仕上主幹制御装置からの速度基準を捲取主幹
制御装置にリアルタイムで入力し、仕上速度制御系の遅
れ時定数とピンチロール速度制御系の遅れ時定数に分割
し、加減速補償量を演算し、マンドレルの必要なトルク
を発生させている捲取張力制御におけるマンドレル加減
速補償回路の制御方法。
することによる、コイル捲取形状の向上を図ること。 【構成】 仕上主幹制御装置からの速度基準を捲取主幹
制御装置にリアルタイムで入力し、仕上速度制御系の遅
れ時定数とピンチロール速度制御系の遅れ時定数に分割
し、加減速補償量を演算し、マンドレルの必要なトルク
を発生させている捲取張力制御におけるマンドレル加減
速補償回路の制御方法。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、熱延工程での捲取張力
制御におけるマンドレル加速補償回路の制御方法に関す
るものである。
制御におけるマンドレル加速補償回路の制御方法に関す
るものである。
【０００２】
【従来の技術】通常、熱間仕上圧延ロールで圧延された
熱延鋼板であるストリップはホットランテーブルで所定
の捲取り温度まで冷却され、ピンチロールに挟まれて送
出されながら、マンドレルに捲き取られる。このとき、
ストリップはモーターの駆動トルクを受けて所定の張力
を保ちながら捲き取りが行われているものである。その
場合にストリップ先端がマンドレルに捲付いてから、ス
トリップ尾端が圧延ロールを抜け出るまで、ピンチロー
ルはストリップ速度に同期して速度制御されている。こ
の速度制御に当って仕上最終スタンド速度基準に１次遅
れを微分してマンドレル加速補償を行っているが、従来
はマンドレル加速補償回路の１次遅れ時定数が仕上スタ
ンド速度制御系の遅れ時定数で代表されているのが実状
である。
熱延鋼板であるストリップはホットランテーブルで所定
の捲取り温度まで冷却され、ピンチロールに挟まれて送
出されながら、マンドレルに捲き取られる。このとき、
ストリップはモーターの駆動トルクを受けて所定の張力
を保ちながら捲き取りが行われているものである。その
場合にストリップ先端がマンドレルに捲付いてから、ス
トリップ尾端が圧延ロールを抜け出るまで、ピンチロー
ルはストリップ速度に同期して速度制御されている。こ
の速度制御に当って仕上最終スタンド速度基準に１次遅
れを微分してマンドレル加速補償を行っているが、従来
はマンドレル加速補償回路の１次遅れ時定数が仕上スタ
ンド速度制御系の遅れ時定数で代表されているのが実状
である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
は仕上最終スタンド速度基準の１次遅れを微分してマン
ドレル加速補償を作成しているが、１次遅れ時定数が一
定のため、仕上圧延機とピンチロールの速度応答差によ
る張力変動が発生するという問題があった。
は仕上最終スタンド速度基準の１次遅れを微分してマン
ドレル加速補償を作成しているが、１次遅れ時定数が一
定のため、仕上圧延機とピンチロールの速度応答差によ
る張力変動が発生するという問題があった。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記した問題を解消する
ために発明者らは鋭意開発を進めた結果、熱延工程での
捲取張力制御におけるマンドレル加速補償回路の制御方
法において、仕上速度制御系の遅れ時定数とピンチロー
ル速度制御系の遅れ時定数とに分割することにより、速
度制御系遅れ時定数差による張力変動を抑止し、コイル
捲取形状の向上を図るもので、その発明の要旨とすると
ころは、仕上主幹制御装置からの速度基準を捲取主幹制
御装置にリアルタイムで入力し、仕上速度制御系の遅れ
時定数とピンチロール速度制御系遅れ時定数に分割し、
加減速補償量を演算し、マンドレルの必要なトルクを発
生させていることを特徴とする捲取張力制御におけるマ
ンドレル加速補償回路の制御方法にある。
ために発明者らは鋭意開発を進めた結果、熱延工程での
捲取張力制御におけるマンドレル加速補償回路の制御方
法において、仕上速度制御系の遅れ時定数とピンチロー
ル速度制御系の遅れ時定数とに分割することにより、速
度制御系遅れ時定数差による張力変動を抑止し、コイル
捲取形状の向上を図るもので、その発明の要旨とすると
ころは、仕上主幹制御装置からの速度基準を捲取主幹制
御装置にリアルタイムで入力し、仕上速度制御系の遅れ
時定数とピンチロール速度制御系遅れ時定数に分割し、
加減速補償量を演算し、マンドレルの必要なトルクを発
生させていることを特徴とする捲取張力制御におけるマ
ンドレル加速補償回路の制御方法にある。
【０００５】
【作用】以下、本発明について図面に従って詳細に説明
する。図１は本発明のシステム構成を示す図である。図
１に示すように、ストリップ１は熱間圧延機群から成る
仕上スタンド２で熱延鋼板として規定の幅、厚みに圧延
され、この仕上工程を通過して圧延された熱延鋼板はホ
ットランテーブル３でストリップ１を規定の温度に冷却
し、捲取工程でコイラーのマンドレル４でストリップを
形状良く、安定に捲き取られる。この場合、０ピンチロ
ール５でストリップ尾端が仕上げスタンドを抜けたと
き、ストリップの張力を負担するものであり、ｎピンチ
ロール６でストリップ尾の進行方向をマンドレル方向に
変更させ、それぞれのコイラーのマンドレル４でコイル
として捲き取られる。符号７は仕上スタンドの速度制御
装置、８はホットランテーブルの速度制御装置、９はピ
ンチロールの速度制御装置、１０はマンドレルの電流制
御装置、１１は仕上工程の主幹制御装置、１２は捲取工
程の主幹制御装置であり、１３は速度制御、１４は電流
制御を示す。
する。図１は本発明のシステム構成を示す図である。図
１に示すように、ストリップ１は熱間圧延機群から成る
仕上スタンド２で熱延鋼板として規定の幅、厚みに圧延
され、この仕上工程を通過して圧延された熱延鋼板はホ
ットランテーブル３でストリップ１を規定の温度に冷却
し、捲取工程でコイラーのマンドレル４でストリップを
形状良く、安定に捲き取られる。この場合、０ピンチロ
ール５でストリップ尾端が仕上げスタンドを抜けたと
き、ストリップの張力を負担するものであり、ｎピンチ
ロール６でストリップ尾の進行方向をマンドレル方向に
変更させ、それぞれのコイラーのマンドレル４でコイル
として捲き取られる。符号７は仕上スタンドの速度制御
装置、８はホットランテーブルの速度制御装置、９はピ
ンチロールの速度制御装置、１０はマンドレルの電流制
御装置、１１は仕上工程の主幹制御装置、１２は捲取工
程の主幹制御装置であり、１３は速度制御、１４は電流
制御を示す。
【０００６】このような構成のもとに、本発明の特徴と
するところは、仕上主幹制御装置１１からの速度基準を
捲取主幹制御装置１２にリアルタイムで入力し、加減速
補償量を演算し、マンドレル４の必要なトルクを発生さ
せている。ここで加減速補償とは、捲取張力制御中に捲
取速度の変化に応じて、捲取電動機の加減速に必要とさ
れるトルクを発生させて、加減速中においても所定の張
力を与える補償のことである。
するところは、仕上主幹制御装置１１からの速度基準を
捲取主幹制御装置１２にリアルタイムで入力し、加減速
補償量を演算し、マンドレル４の必要なトルクを発生さ
せている。ここで加減速補償とは、捲取張力制御中に捲
取速度の変化に応じて、捲取電動機の加減速に必要とさ
れるトルクを発生させて、加減速中においても所定の張
力を与える補償のことである。
【０００７】図２は本発明を実施する前の結果を示す図
である。図２（Ａ）はマンドレル加減速実績であり、図
２（Ｂ）はマンドレル加減速補償量である。縦軸に加減
速（ｍｐｍ／ｓｅｃ）、横軸に時間（ｓｅｃ）である。
（ａ）は仕上抜けのタイミングであり、仕上抜け（ａ）
前の加減速補償量（Ｂ）と加減速実績（Ａ）は一致して
いるが、仕上抜け（ａ）後の加減速補償量（Ｂ）と加減
速実績（Ａ）はずれが生じている。特に、仕上抜け
（ａ）直後では１００ｍｐｍ／ｓｅｃ、クリープ速度減
速開始時（ｂ）では５０ｍｐｍ／ｓｅｃと大きくずれて
いる。このために、マンドレルに必要とされるトルクが
補償されていない場合には張力変動の要因の一つになっ
ていることが判る。
である。図２（Ａ）はマンドレル加減速実績であり、図
２（Ｂ）はマンドレル加減速補償量である。縦軸に加減
速（ｍｐｍ／ｓｅｃ）、横軸に時間（ｓｅｃ）である。
（ａ）は仕上抜けのタイミングであり、仕上抜け（ａ）
前の加減速補償量（Ｂ）と加減速実績（Ａ）は一致して
いるが、仕上抜け（ａ）後の加減速補償量（Ｂ）と加減
速実績（Ａ）はずれが生じている。特に、仕上抜け
（ａ）直後では１００ｍｐｍ／ｓｅｃ、クリープ速度減
速開始時（ｂ）では５０ｍｐｍ／ｓｅｃと大きくずれて
いる。このために、マンドレルに必要とされるトルクが
補償されていない場合には張力変動の要因の一つになっ
ていることが判る。
【０００８】図３は本発明に係る制御回路を示す図であ
る。従来、仕上速度制御系遅れ時定数で代表されていた
回路を、本発明においては仕上速度制御系遅れ時定数と
ピンチロール速度制御系遅れ時定数に分割した回路とし
た。すなわち、図３（Ａ）のように、従来はマンドレル
加速補償回路の１次遅れ時定数が仕上スタンド速度制御
系の遅れ時定数で代表する回路によっていたものを、本
発明は図３（Ｂ）に示すように、仕上スタンド速度制御
系の遅れ時定数と捲取ピンチロール速度制御系の遅れ時
定数とに細分割した回路としたものである。
る。従来、仕上速度制御系遅れ時定数で代表されていた
回路を、本発明においては仕上速度制御系遅れ時定数と
ピンチロール速度制御系遅れ時定数に分割した回路とし
た。すなわち、図３（Ａ）のように、従来はマンドレル
加速補償回路の１次遅れ時定数が仕上スタンド速度制御
系の遅れ時定数で代表する回路によっていたものを、本
発明は図３（Ｂ）に示すように、仕上スタンド速度制御
系の遅れ時定数と捲取ピンチロール速度制御系の遅れ時
定数とに細分割した回路としたものである。
【０００９】図４は本発明を実施した場合の結果を示す
図である。図４（Ａ）はマンドレル加減速実績であり、
図４（Ｂ）はマンドレル加減速補償量である。本発明を
実施した場合は、仕上抜け（ａ）後の加減速補償量
（Ｂ）と加減速実績（Ａ）はほぼ一致することが判る。
このずれとしては仕上抜け（ａ）直後では２０ｍｐｍ／
ｓｅｃ、０ピンチロール抜け（ｂ）では２０ｍｐｍ／ｓ
ｅｃであり、その他は全て１０ｍｐｍ／ｓｅｃ以内であ
る。この結果からも明らかなように、本発明を実施する
前と実施した後では加減速補償量（Ｂ）と加減速実績
（Ａ）は約２０％程度のずれとなったことから見ても、
本発明の実施によって張力変動を抑止出来ることが明確
に判る。
図である。図４（Ａ）はマンドレル加減速実績であり、
図４（Ｂ）はマンドレル加減速補償量である。本発明を
実施した場合は、仕上抜け（ａ）後の加減速補償量
（Ｂ）と加減速実績（Ａ）はほぼ一致することが判る。
このずれとしては仕上抜け（ａ）直後では２０ｍｐｍ／
ｓｅｃ、０ピンチロール抜け（ｂ）では２０ｍｐｍ／ｓ
ｅｃであり、その他は全て１０ｍｐｍ／ｓｅｃ以内であ
る。この結果からも明らかなように、本発明を実施する
前と実施した後では加減速補償量（Ｂ）と加減速実績
（Ａ）は約２０％程度のずれとなったことから見ても、
本発明の実施によって張力変動を抑止出来ることが明確
に判る。
【００１０】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によるマンド
レルに適正なトルクを与えることにより、捲取張力制御
の安定化を図ることが可能となり、従来方法のマンドレ
ル加減速補償量の８０％が改善され、これによってマン
ドレル加減速トルク分の張力変動が減少し、コイルの捲
取形状を向上させることが出来る極めて優れた効果を奏
するものである。
レルに適正なトルクを与えることにより、捲取張力制御
の安定化を図ることが可能となり、従来方法のマンドレ
ル加減速補償量の８０％が改善され、これによってマン
ドレル加減速トルク分の張力変動が減少し、コイルの捲
取形状を向上させることが出来る極めて優れた効果を奏
するものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のシステム構成を示す図、
【図２】本発明を実施する前の結果を示す図、
【図３】本発明に係る制御回路を示す図、
【図４】本発明を実施した場合の結果を示す図である。
１ ストリップ ２ 仕上スタンド ３ ホットランテーブル ４ マンドレル ５ ０ピンチロール ６ ｎピンチロール ７ 仕上スタンドの速度制御装置 ８ ホットランテーブルの速度制御装置 ９ ピンチロールの速度制御装置 １０ マンドレルの電流制御装置 １１ 仕上工程の主幹制御装置 １２ 捲取工程の主幹制御装置 １３ 速度制御 １４ 電流制御
Claims (1)
- 【請求項１】 仕上主幹制御装置からの速度基準を捲取
主幹制御装置にリアルタイムで入力し、仕上速度制御系
の遅れ時定数とピンチロール速度制御系遅れ時定数に分
割し、加減速補償量を演算し、マンドレルの必要なトル
クを発生させていることを特徴とする捲取張力制御にお
けるマンドレル加速補償回路の制御方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26669994A JPH08117845A (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | 捲取張力制御におけるマンドレル加速補償回路の制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26669994A JPH08117845A (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | 捲取張力制御におけるマンドレル加速補償回路の制御方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08117845A true JPH08117845A (ja) | 1996-05-14 |
Family
ID=17434460
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26669994A Withdrawn JPH08117845A (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | 捲取張力制御におけるマンドレル加速補償回路の制御方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08117845A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013049069A (ja) * | 2011-08-30 | 2013-03-14 | Jfe Steel Corp | 巻取制御装置および巻取制御方法 |
| CN114985476A (zh) * | 2022-08-08 | 2022-09-02 | 江苏省沙钢钢铁研究院有限公司 | 钢卷外圈卷取错层控制方法及热连轧系统 |
-
1994
- 1994-10-31 JP JP26669994A patent/JPH08117845A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2013049069A (ja) * | 2011-08-30 | 2013-03-14 | Jfe Steel Corp | 巻取制御装置および巻取制御方法 |
| CN114985476A (zh) * | 2022-08-08 | 2022-09-02 | 江苏省沙钢钢铁研究院有限公司 | 钢卷外圈卷取错层控制方法及热连轧系统 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020115 |