JPH08116324A - 時間間隔計測装置とセル流量計測装置 - Google Patents

時間間隔計測装置とセル流量計測装置

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JPH08116324A
JPH08116324A JP6249496A JP24949694A JPH08116324A JP H08116324 A JPH08116324 A JP H08116324A JP 6249496 A JP6249496 A JP 6249496A JP 24949694 A JP24949694 A JP 24949694A JP H08116324 A JPH08116324 A JP H08116324A
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JP
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cell
time
time interval
flag
interval
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JP6249496A
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English (en)
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Michio Kusayanagi
道夫 草柳
Toshiyuki Sudo
俊之 須藤
Yoichi Sato
陽一 佐藤
Akira Toyoshima
鑑 豊島
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Fujitsu Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は時間間隔計測装置とATMにおけるセ
ル流量計測装置に関し、現時刻カウンタのハードウェア
を小規模に抑えつつ幅広い時間間隔を計測することを目
的とする。 【構成】第1、第2の事象の時間間隔tを計測するもの
であって、現時刻Ta を所定時間間隔Tmax の2n 倍の
周期Cで繰り返しカウントする時刻カウンタ21と、第
1の事象の時刻を前時刻LTとして記憶する前時刻記憶
手段22と、所定時間間隔Tmax でフラグFo を順次に
更新し第2の事象の発生によりそのフラグを初期化する
フラグ更新手段23とを備え、第2の事象の発生時にフ
ラグ更新手段23の連続更新回数が(n+1)未満であ
る時は第2の事象発生時の現時刻Ta と前時刻LTとの
時間間隔tの演算を符号ビットを無視した2の補数減算
で行い、(n+1)以上である時は無条件で時間間隔t
がTmax 以上と判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は2事象の発生時刻の時間
間隔を計測する時間間隔計測装置および同装置を用いて
ATM(非同期転送モード)におけるポリシング回路の
セル流量を計測するセル流量計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】B−ISDN(Broadband-Intertated S
ervices Digital Network)の基幹技術であるATM(Asy
nchronous Transfer Mode)技術においては、網に流量す
る加入者からのATMセルの流量が加入者の申告を超え
ているか否かを判断してセル流量の制御を行う「ポリシ
ング技術(あるいはUPC:Usage Paraneter Control)
と称される) 」が必須となる。
【0003】ポリシングでは、各VP(Virtual Path)あ
るいはVC(Virtural Call) ごとに流入セルの観測を行
い、この観測されたセル流量をあらかじめ加入者により
申告された流量と比較し、申告された流量を超える違反
セルに対しては、セル廃棄あるいはバイオレーションの
付加を行う等の処理を施す。
【0004】図10(A)にはポリシング技術の構成が
示される。図中、1は各VP/VC毎にセル流量を監視
してセル廃棄等の制御を行うポリシング回路、2は加入
者からの申告値によりポリシング回路1を制御する制御
部である。この制御部2はユーザからの申告値の設定等
をポリシング回路1に対して行う。
【0005】ポリシング回路1は、図10(B)に示さ
れるように、セル情報分岐部3、セル遅延部4、セル制
御部5、流量計測部6等を含み構成される。セル情報分
岐部3は到着セルのヘッダ情報が分岐され、流量計測部
6はこのヘッダ情報に基づいてVP/VC単位にそのセ
ル流量を計測してそれが申告に違反しているか否かを判
定する。セル遅延部4は流量計測部6での処理に要する
時間分だけ到着セルを遅延させてタイミングを合わせる
回路であり、セル制御部5はセル遅延部4を経由して入
力したセルが流量計測部6により違反と判定されれば廃
棄等を行い、無違反であれば通過させる制御を行う。
【0006】セル流量が違反か否かを決定するセル流量
の計測方法には種々の方式がある。図12はこの各種の
ポリシング方式を示すものである。以下、この各種ポリ
シング方式について説明する。
【0007】「時間間隔法」はセル到着毎にその到着セ
ルと前回到着セルとの時間間隔tを測定し、この測定値
tを所定の規定値(許容到着時間間隔)Tと比較して、
この規定値Tより小さければ違反と判定する方式であ
る。
【0008】「TX法」は所定の規定周期Tの間に到着
するセルの数xをカウントし、このセル数xを所定の規
定セル数Xと比較し、この規定セル数Xを上回っていれ
ば違反と判定する方式である。
【0009】「DB法」はカウント開始点(位相)を順
次にずらして規定周期Tをそれぞれの位相でカウント
し、規定周期Tの間に到着するセルの数xをそれぞれ全
ての位相の規定周期Tについてカウントし、それらの各
規定周期Tにおける到着セル数xを所定の規定セル数X
と比較して、規定セル数Xを超えていれば違反と判定す
る方式である。
【0010】「CAT−M法」は(X+1)個のセルが
到着した時間tを全ての位相(セルの到着ごと)につい
て測定し、この時間tを所定の規定時間Tと比較し、規
定時間Tより小さければ違反と判定する方式である。
【0011】「LB法」は流入したセル数を積算(1セ
ル到着毎にカウンタを一定数加算)し、かつその積算値
から一定速度で一定のセル量を減算(平均レートでカウ
ンタを減算)するか、あるいは1セル到着毎に到着セル
間隔を減算することで、減算数より加算数が多いため積
算値が増加してある所定量Bを超えた時には、流入セル
量が過大と判定して違反とする方式である。
【0012】図11には上述のポリシング回路における
流量計測部(トラヒック測定部とも称する)の構成例が
示される。この流量計測部はポリシング方式として上述
の「時間間隔法」を用いた場合のものであり、到着した
セルとその一つ前のセルの時間間隔tを測定してそれを
規定値Tと比較することにより違反の有無を判定してい
る。この流量計測部はヘッダ情報抽出部61、前時刻記
憶部62、規定セル間隔記憶部63、現時刻を出力する
時刻カウンタ64、差分演算部65、比較演算部66を
含み構成される。
【0013】ヘッダ情報抽出部61は到着セルのヘッダ
からVPI(VP識別子)等のヘッダ情報を抽出する回
路である。規定セル間隔記憶部63はVPI対応にその
VPIのセルの規定セル間隔T(すなわち許容到着時間
間隔)を予め記憶し、ヘッダ情報抽出部61からのVP
Iに応じてその規定セル間隔Tを出力するメモリであ
る。ここで、規定セル間隔Tはこれよりも短い時間間隔
で入力したセルを違反と判定する間隔であり、各VPI
毎に定められた値である。
【0014】時刻カウンタ64はセルタイミング信号が
入力される毎にそのセルタイミングに応じて現在の時刻
Ta を出力するカウンタであり、この時刻カウンタ64
は最大カウント値が有限長であり、ある一定周期Cで一
周して1セル時間毎にカウントアップして0からのカウ
ントを繰り返している。前時刻記憶部62は時刻カウン
タ64で計測された現在到着したセルの時刻(現時刻と
称する)Ta を前回のセル到着時刻(前時刻と称する)
LTとして各VPI対応に記憶するメモリであり、ヘッ
ダ情報抽出部61からのVPIに対応してそのVPIの
セルの前時刻LTを出力する。
【0015】差分演算部65は前時刻記憶部62からの
前時刻LTと時刻カウンタ64からのセル到着の現時刻
Ta とを減算して両者間の到着時間間隔DTを算出する
回路である。比較演算部66は差分演算部65で算出し
た到着時間間隔DTを規定セル間隔記憶部63からの規
定セル間隔Tと比較してセル流量の違反の有無を判定す
る回路である。この判定結果は前述のセル制御部5に送
られる。
【0016】この流量計測回路の動作を以下に説明す
る。ヘッダ情報抽出部61にて到着セルのヘッダからV
PI等のヘッダ情報が抽出される。このVPIに基づ
き、前時刻記憶部62では当該VPIについて前回通過
させたセルの前時刻LTが読み出される。時刻カウンタ
64は1セル時間毎にカウントアップし、その出力は現
時刻Ta となる。この現時刻Ta と当該VPIの前時刻
LTとの差分を差分演算部65でとることにより、到着
したセルにつきそのVPI対応に前時刻LTと現時刻T
a との到着時間間隔DTを求めることができる。
【0017】規定セル間隔記憶部63では、該当VPI
の、規定セル間隔Tが読み出され、比較演算部66に送
られる。この比較演算部66ではセル到着時間間隔DT
と規定セル間隔Tとを比較し、規定セル間隔Tによりも
セル到着時間間隔DTが短い場合には、セル違反と判定
して、セル制御部5でそのセルを廃棄する制御を行う。
一方、規定セル間隔Tよりもセル到着時間間隔DTが長
い場合には、セル違反とはならず、その場合には、セル
制御部5で当該セルを通過させるとともに、時刻カウン
タ64の現時刻Ta を前時刻記憶部62に該当VPIの
前時刻LTとして書き込む。
【0018】このように、この流量計測回路では、二つ
(あるいは複数)のセル到着時刻の時間間隔を求めてい
る。このように、有限長のカウンタを利用してある時間
間隔を求めることは、時間間隔法のみならず,CAT−
M法、LB法等においても必要となる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上述の流量計測回路に
おける現在のセル時刻をカウントする時刻カウンタ64
はセル周期でカウントアップを行う単純なアップカウン
タを用いている。このカウンタは有限長であるので、あ
る一定周期Cで一周して0と最大カウント値との間を繰
り返しカウントしている。現在の到着セルの時間間隔
は、この時間カウンタ64からの現時刻Ta と前時刻記
憶部62からの前時刻LTとの引算で求められるので、
もしセルの到着間隔が大きく、カウンタの一周する以上
の時間間隔があった場合には、正常な演算ができなくな
る。
【0020】これを防ぐには時刻カウンタ64の最大カ
ウント値(周期C)をできるだけ大きくすればよいので
あるが、だからといって、起こりえるセル到着時間間隔
の最大値に見合うように時間カウンタ64の長さを設定
していたのでは、そのハードウェア規模が非常に大きく
なり現実的ではない。
【0021】この問題はある時間間隔を測定してセル流
量を計測しようとする図12に示す他のポリシング方式
は勿論のこと、有限長の時刻カウンタを用いた2つの事
象の発生時刻の時間間隔を計測しようとする技術一般に
おいても同様に生じる。
【0022】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、現時刻をカウント
するカウンタのハードウェアを小規模に抑えつつ、幅広
い時間間隔に対してその計測を可能にすることにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】図1は本発明に係る原理
説明図である。図1において、21は時刻カウンタ、2
2は前時刻記憶手段、23はフラグ更新手段、24は時
間間隔演算手段、25は比較判定手段、26は許容到着
時間間隔記憶手段である。
【0024】上述の課題を解決するために、本発明にお
いては、第1、第2の事象の発生時刻の時間間隔tを計
測する時間間隔計測装置であって、現時刻Ta を一定の
周期Cで繰り返しカウントする時刻カウンタ21であっ
て、周期Cが所定時間間隔Tmax の2n 倍(但し、nは
1以上の整数)であるものと、第1の事象の発生時刻を
前時刻LTとして記憶する前時刻記憶手段22と、所定
時間間隔Tmax でフラグFo を順次に更新し第2の事象
の発生によりそのフラグを初期化するフラグ更新手段2
3とを備え、第2の事象の発生時にフラグ更新手段23
の連続更新回数が(n+1)未満である時は第2の事象
発生時の現時刻Ta と前時刻記憶手段22の前時刻LT
との時間間隔tの演算を符号ビットを無視した2の補数
減算で行い、(n+1)以上である時は無条件で時間間
隔tが所定時間間隔Tmax 以上と判定するようにした時
間間隔計測装置が提供される。
【0025】上述の時間間隔計測装置においては、フラ
グ更新手段23は、フラグを(n+1)回以上連続して
更新する場合にはその更新回数を示すフラグの値を同じ
値に固定するように構成できる。
【0026】また、本発明においては、上述の時間間隔
計測装置を用いてセル流量を計測するセル流量計測装置
であって、第1の事象は1または複数個前のセルの到
着、第2の事象は現在のセルの到着であり、計測された
第1、第2の事象のセル時間間隔に基づいてセル流量違
反の有無を判定するように構成されたセル流量計測装置
が提供される。
【0027】このセル流量計測装置においては、上記フ
ラグ更新と前時刻の記憶をセル種別毎に行い、セル種別
毎に許容時間間隔Tを記憶する許容時間間隔記憶手段2
6を設け、到着したセルの種別に応じて当該種別のセル
のセル時間間隔を計測して当該セル種別の許容時間間隔
と比較してセル流量の違反の有無を判定するように構成
することができる。
【0028】また、このセル流量計測装置においては、
フラグ更新手段23によるセル種別毎のフラグ更新は該
所定時間間隔Tmax 内においてセル種別毎に時間をずら
して行うように構成することができる。
【0029】また、このセル流量計測装置においては、
時刻カウンタ21の出力のビット数をMビットとした
時、下位から第L番目(但し、M>L)までのビット領
域でセル種別を指定し、第(L+1)番目から第(M−
1)番目までのビット領域を所定時間間隔(Tmax )の
到来を指定するように構成することができる。
【0030】
【作用】説明の便宜上、ここでは、本発明の時間間隔計
測装置をセル流量計測装置として用いた場合について、
時刻カウンタ21の最大カウント数(周期C)となる許
容到着時間間隔の2n 倍のnをn=1とした例で説明す
る。またセルの種別が複数ある場合の例で説明するもの
とし、ここではVP(仮想パス)の相違によりセル種別
を分ける。これらの各VP毎に異なるセルの許容到着時
間間隔Tのうちのとり得る一番大きい値を最大時間間隔
Tmax とし、時刻カウンタ21の最大カウント数(周期
C)を、 C=2・Tmax とする。すなわち、時刻カウンタ21のカウント値をT
max よりも1ビット大きくする。
【0031】また、フラグ更新手段23の状態(以下、
フラグFo と称する)の数(n+2)はここではn=1
であるから少なくとも3個であり、これらのフラグFo
をそれぞれ「00」,「01」,「02」とする。よっ
てフラグFo は2ビットで表される。フラグFo は、初
期値が「00」とし、フラグ更新手段23により、各V
P毎に、最大時間間隔Tmax の時間間隔でその内容がチ
ェックされて更新される(以下、オーバフローチェック
と称する)。この更新は「00」であれば「01」に、
「01」であれば「02」に、「02」であれば「0
2」のまま(あるいは更新毎に+1してもよい)にす
る。また、このフラグFo は有効なセル(ここではセル
違反でないセル)が到着したら、その都度、初期化して
「00」に戻す。
【0032】このような条件を設定した場合、セル到着
時にフラグFo を読み、それが「00」あるいは「0
1」である場合には、後述するように、現在の時刻(現
時刻)Ta と前セル到着時刻(前時刻)LTとの「2の
補数減算」により両者の到着時間間隔を正しく計算する
ことができる。一方、フラグFo が「02(あるいは0
2以上)」である場合には、現時刻Ta と前セル到着時
刻LTとの減算によっては両者の時間間隔を正しく求め
ることはできないが、この場合には両者の時間間隔は必
ずTmax よりも大きくなるので、減算を行うまでもな
く、到着したセルは違反でないと判定することができ
る。
【0033】すなわち、図2にはセル到着の現時刻Ta
とそれと同じVPのセルが前回到着した前セル到着時刻
(前時刻)LTとの関係が種々の状態について示され
る。図中、Cは時刻カウンタ21の周期(最大カウント
数)であり、最大カウント値までのカウントを周期的に
繰り返していることを示している。Tmax は前述したよ
うに全VPの許容到着時間間隔のうちの最大値である。
*印を付けたα、β、γは該当VPのオーバフローチェ
ックのタイミングを示しており、このタイミングでフラ
グFo が更新される。
【0034】まず、図中の状態について述べる。この
状態では、時刻カウンタの1周期C内に、同一VPの
セルについて前時刻LTと現時刻Ta があり、かつ両時
刻の間でオーバフローチェックは行われていない。した
がって、フラグFo は前時刻LTの時に「00」とされ
たままであるので、セルが今回到着した現時刻Ta にお
いても「00」である。この場合、セルの到着時間間隔
DTは、 DT=Ta −LT により求めることができる。
【0035】図3の(a)には、上記の、前時刻LTと
現時刻Ta がカウンタの一周期C内にある場合の演算例
が示される。この例ではカウンタの周期C=8(すなわ
ち0〜7)とし、LT=3、Ta =5とする。到着時間
間隔DTは、 DT=Ta −LT=5−3=2 となるが、この演算を2進数で行うと、「5」の2進数
は“101”であり、「3」の2進数は“011”であ
り、「3の(2の補数)」は「3」の2進数のビットを
反転して+1することで求められて“101”であり、
「3」の減算はこの(2の補数)を加算することである
から、 DT=Ta −LT=5+〔3の(2の補数)〕 =“101”+“101”=“1010” →+2 この“1010”の最上位ビットは+符号を意味するも
のであるが、ここでは無視する。すると到着時間間隔D
Tは“010”で「2」であるから、到着時間間隔が正
しく求められたことが分かる。
【0036】次に、状態は、同じくカウンタの一周期
C内ではあるが、前時刻LTと現時刻Ta の間にオーバ
フローチェックγが行われた場合を示している。オーバ
フローチェックγが行われたため、その時点でフラグF
o は前時刻LT時の「00」から「01」に更新されて
おり、現時刻Ta の時には「01」となっている。この
場合、Cの周期内なので、時間間隔DTの演算は図3の
(a)の場合と同じになるので、 DT=Ta −LT により、到着時間間隔DTの正しい演算が可能である。
【0037】次に、状態は、前時刻LTの後にカウン
タの一周期が終了して次周期に移り、その次周期におい
て現時刻Ta が生じた場合を示しており、この間にオー
バフローチェックβが行われた場合である。この場合、
βにてオーバフローチェックを受けるため、現時刻Ta
においては、フラグFo は「01」となる。この場合に
は、両時刻LTとTaがカウンタの異なる周期間に跨が
っているが、必ずTa<LTの関係がある。この場合、
セル時間間隔DTの演算を、2の補数)を用いた補数減
算で行って、符号ビットを無視すれば、 DT=Ta −LT によって、Ta とLTの正しいセル時間間隔DTを求め
ることができる。
【0038】すなわち、図3の(b)は両時刻LT、T
a がカウンタ周期に跨がる場合の演算を説明している。
前時刻LT=5とし、その後にカウンタが一周して次の
周期となり、その周期において現時刻Ta =3が発生し
たものとする。この場合、 DT=Ta −LT=3−5 の演算を(2の補数)による補数減算で行うと、「3」
の2進数は“011”、「5」の2進数は“101”、
「5の(2の補数)」は“011”であるから、 DT=Ta −LT=3+〔5の(2の補数)〕 =“011”+“011”=“0110” →“110
“=6 つまり、“0110”の最上位ビットの“0”を無視す
ると、“110”となり、これは「6」に相当するか
ら、図3(b)からも明らかなように、時刻LTとTa
のセル到着時間間隔DTが正しく計算されたことにな
る。
【0039】なお、上式中の最上位ビットの“0”は通
常、−符号を意味し、通常の2進計算ではもう一度2の
補数をとったものが解となる。つまり、−2となり、 3−5=−2 と正しい解が得られるが、これでは正しいセル時間間隔
DTは求められないので、本発明ではこの符号ビットを
無視することにより、上述のように正しいセル時間間隔
DTを得られるようにしているのである。
【0040】なお、この状態では前時刻LTと現時刻
Ta の間に一回オーバフローチェックがあった場合(す
なわちフラグFo =「01」の場合)について述べた
が、その間にオーバフローチェックが無かった場合(す
なわちフラグFo =「00」の場合)でも結果は同じ
で、Ta −LTを「2の補数減算」で行うことによりセ
ル時間間隔DTを正しく求めることができる。
【0041】次に、状態は、前時刻LTと現時刻Ta
がカウンタの異なる周期に跨がり、かつその両時刻間に
2回オーバフローチェックを受けている場合である。こ
の場合、βとγの2箇所でオーバフローチェックを受け
るため、現時刻Ta においてはフラグFo は「02」と
なる。この場合、図3の(c)に示されるように、セル
到着時間間隔DTは、 DT=Ta −LT の演算では求まらない。すなわち図3の(c)ではLT
=「3」、Ta =「5」であり、Ta −LTの結果は
「2の補数減算」によっても「2」となってしまい、正
しいセル時間間隔DTは求まらない。
【0042】しかしながら、この状態では、最大時間
間隔Tmax の時間間隔で更新されるフラグFo が少なく
とも2回連続して更新されたことを示す「02」である
ということは、両時刻LTとTa のセル時間間隔DTは
必ずTmax によりも大きいことを意味している。このT
max は、各VP毎に異なる許容到着時間間隔Tの取りう
る一番大きな値であるので、現時刻Ta と前時刻LTの
セル時間間隔DTは当該VPの許容到着時間間隔Tより
必ず大きい。よって、この場合には、例えばセル間隔法
の場合、現時刻Ta のセルは無条件で違反でないと判定
できる。
【0043】次に、状態は、両時刻LTとTa がカウ
ンタの周期に跨がり、かつαとβの2箇所でオーバフロ
ーチェックを受けている場合である。この場合も現時刻
TaにおいてはフラグFo は「02」となる。よって、
状態と同じく、現時刻Taのセルは無条件で違反でな
いと判定できる。
【0044】次に、状態は、両時刻LTとTa がカウ
ンタの周期に跨がり、かつαとβとγの3箇所でオーバ
フローチェックを受けている場合である。この場合、現
時刻Ta においてフラグFo は「02」または「02」
以上となる。よって、状態と同じく、現時刻Ta のセ
ルは無条件で違反でないと判定できる。
【0045】上記の説明では、フラグFo を更新するオ
ーバフローチェックはカウンタ周期Cの境界と周期の中
央で行ったが、本発明はこれに限られるものではなく、
そのチェックのタイミングがTmax 周期であれば足り
る。
【0046】また、全てのVPのフラグについて同時に
(例えば1セル時間内に)オーバフローチェックを行う
ことはハードウェアあるいはソフトウェアの制約から不
可能な場合が多いので、各VPごとにオーバフローチェ
ックのタイミングをずらせることにより、1セル時間内
では1VP分のオーバフローチェックの処理で済ませる
ことが可能である。図4はこの様子を示したものであ
り、VPa 、VPb 、VPc・・・VPf ・・に対応し
たフラグのオーバフローチェックを1セル時間ずつずら
して行っている。この1セル時間内で到着セルの処理と
1VP分のオーバフローチェックを行えばよい。
【0047】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図5には本発明の一実施例としてのセル流量計測
装置が示される。この実施例装置はポリシング回路内に
用いられ、ポリシング方式としては「時間間隔法」を用
いている。図中、ヘッダ情報抽出部61、前時刻記憶部
62、規定セル間隔記憶部63、時刻カウンタ64、差
分演算部65、比較演算部66は従来技術の項で説明し
たものと同様の機能を持つものであるが、相違点とし
て、時刻カウンタ64はその周期Cが、各VP毎の規定
セル間隔Tのうちの取り得る最大値Tmaxの2倍(Tmax
よりも1ビット多い)としてある。具体的には図6の
(a)に示されるように、12ビットからなり、よって
周期Cは4096セル周期(0〜4095)からなる。
また、差分演算部65は現時刻Ta と前時刻LTとの
「2の補数減算」を行い、符号ビットを無視した減算結
果を比較演算部66に出力するようになっている。
【0048】OC用VPI生成部67はヘッダ情報抽出
部61からのVPIと時刻カウンタ64からの現時刻T
a が入力されており、到着したセルの処理を行うときに
は、到着セルのVPIをそのままフラグ記憶部68に出
力し、また、オーバフローチェックを行うときには、オ
ーバフローチェックをするフラグのVP番号を指定する
VPI信号を最大時間間隔Tmax の周期で生成してフラ
グ記憶部68に出力する。例えば現時刻Ta が前述の図
6(a)に示すように周期C=12ビット(すなわちT
max =11ビット)の場合、VPIの数が256(8ビ
ット)であれば、この時刻Ta のうちの下位8ビットを
VPI番号とする。そして下位から第9〜11ビット目
(bit08 〜bit10)が例えばオール“0”の場合にオーバ
フローチェックを行うようにすると、図6の(b)に示
すように、最大時間間隔Tmax の周期で256個のVP
Iのそれぞれについてオーバフローチェックを行える。
なお、第9〜第11ビット目の値は最大時間間隔Tmax
のタイミングを発生するためのものでオール“0”に限
られるものではなく、それに換えて他の一定の値(例え
ば“111”)になった時にオーバフローチェックを行
っても最大時間間隔Tmax の周期でオーバフローチェッ
クが可能である。また、このOC用VPI生成部67に
は比較演算部66からの判定結果が入力される。
【0049】フラグ記憶部68はVP対応のフラグFo
を各VP毎に記憶するメモリであり、OC用VPI生成
部67からのVPI信号に応じて当該VPのフラグFo
を出力し、それを比較演算部66とフラグ更新部69に
送る。また、到着したセルが違反でなかった時には、O
C用VPI生成部67からの制御により当該VPIのフ
ラグFo を“0”に書き換えるようになっている。
【0050】フラグ更新部69はフラグ記憶部68から
受信したフラグを図6(c)に示す態様の状態遷移で更
新する回路である。すなわち、フラグ記憶部68からの
フラグFo が「0」(=“00”)あるいは「1」(=
“01”)の場合にはフラグFo に「+1」を行ってフ
ラグ記憶部68に返す。また「2」(=“11”)の場
合には「2」のままフラグ記憶部68に返す。
【0051】以下、この実施例装置の動作を説明する。
ヘッダ情報抽出部61にてVPI等のヘッダ情報が抽出
される。このヘッダ情報に基づき、該当VPのセルにつ
き前回通過させた前時刻LTが前時刻記憶部62から読
み出される。時刻カウンタ64は常時、1セル時間毎に
カウントアップして現時刻Ta を出力する。この現時刻
Ta と前時刻LTとの差分が差分演算部65でとられ
て、前回通過させたセルとの到着時間間隔DTが求めら
れる。
【0052】規定セル間隔記憶部63では、到着したセ
ルにつきそのVPの規定セル間隔Tが読み出される。こ
の規定セル間隔Tと上記計算した到着時間間隔DTとを
比較演算部66で比較する。フラグ記憶部68からのフ
ラグFo が「0」または「1」である場合、規定セル間
隔Tの値よりセル時間間隔DTが短ければ、比較演算部
66は違反セルとの判定を行い、制御部にてそのセルを
廃棄する制御を行う。一方、規定セル間隔Tの値よりも
セル到着時間間隔DTが長い場合、セルは違反ではない
と判定してセルを通過させるとともに、現時刻Ta を該
当VPのセルの前時刻として前時刻記憶部62に書き込
む。また、フラグFo を「0」にかえ、フラグ記憶部6
8に書き込む。またはフラグFo が「2」の場合には無
条件にセル違反ではないと判定して上記セル違反でない
時と同じ処理を行う。このように、フラグFo の値に応
じて処理を変えることは前述した通りである。
【0053】以上の到着セルに対する違反の有無の判定
は、図4に示したように1セル時間のうちの一部の時間
を用いて行われ、残りの時間でオーバフローチェックが
行われる。OC用VPI生成部67側の動作は以下の通
りである。時刻カウンタ64から入力された現時刻Ta
のうちの下位から9〜11ビット目(08bit 〜10bi
t )がオール“0”のなった時、下位8ビット(00bi
t 〜07bit )を抽出してVPIとしてフラグ記憶部6
8に出力する。フラグ記憶部68では、該当VPのフラ
グFo を出力する。
【0054】フラグ記憶部68では、OC用VPI生成
部67からVPI信号が入力されると、該当VPのフラ
グFo を出力し、その値が「0」または「1」の場合に
はフラグ更新部69でフラグFo に「+1」を行ってフ
ラグ記憶部68に返してそこに書き込む。「2」の場合
にはフラグ更新部69では「+1」の演算を行わずに
「2」のままフラグ記憶部68に返す。
【0055】なお、「2」の場合においても「+1」の
演算を行うようにすることも可能であり、その場合に
は、無条件で無違反と判定するのはフラグFo が「2」
以上の場合となる。このオーバフローチェックは現時刻
Ta のうちの下位から9〜11ビット目(08bit 〜1
0bit )がオール“0”のなった時だけ行われるので、
図6(b)に示すように、最大時間間隔Tmax (=20
48セル時間周期)の周期でオーバフローチェック期間
が発生してこのオーバフローチェック期間内に全てのV
PI(=0〜255)についてのオーバフローチェック
が行われることになる。
【0056】本発明の実施にあたっては種々の変形形態
が可能である。例えば、上述の実施例ではポリシング方
式として「時間間隔法」を用いた場合のセル流量計測装
置を例としたが、本発明のこれに限られるものではな
く、前掲の「TX法」あるいは「DB法」において規定
周期Tをカウントする場合、あるいは「CAT−M法」
においてX+1個のセルが到着するまでの時間tをカウ
ントする場合、さらに「LB法」において平均レート
(所定値/一定時間)でカウンタを減算する際の一定時
間を計測する場合、あるいは、到着セル間隔を減算する
際のセル間隔を測定する場合などにおける時間間隔測定
に応用が可能である。
【0057】以下にこの時間間隔測定の他の実施例とし
て、「TX法」を変形した「AD−2P−TX法」を用
いたセル流量計測について述べる。「TX法」では、連
続するT周期ごとに、セル数を計測し、規定周期T内に
規定数Xを超えるセルが到着した場合には、違反と判定
して違反処理を行う。また、その「TX法」の変形であ
る「AD−TX法」では、セルが到着する毎にそのセル
が規定周期Tの開始時刻TS 以降において何番目に到着
したセルであるかをカウンタで計数すると共に開始時刻
S からそのセルが到着した時刻Ta までの時間間隔を
計測しており、規定周期T内に規定数Xを超えるセルが
到着した場合には違反と判定して違反処理を行う。ま
た、規定周期Tの終了後にセルが到着した場合にはその
セルの到着時刻を新たな規定周期Tの開始時刻TS
し、セル数を計数するカウンタの値を「1」とし、以降
は規定周期T内においてセル到着毎にその計数値を1つ
ずつインクリメントする。
【0058】「AD−2P−TX法」はこの「AD−T
X法」を変形したものであり、規定時間Tセル時間内の
セル数が規定セル数X個以内であるか否かを二つの位相
(すなわち2P)で監視するものである。図7(A)に
示すように、第1の位相のスタートはセルの到着をトリ
ガとしており、第2の位相のスタートは第1の位相のス
タートからT/2セル時間経過後とする。そして、第1
の位相の規定時間Tが経過した後(すなわち第1の位相
の範囲外)は次のセル到着があるまで第1の位相のスタ
ートは行わない。
【0059】この「AD−2P−TX法」では、VP対
応にそれぞれ、第1の位相の開始時刻T1S、第2の位相
の開始時刻T2Sを記憶しておき、セル到着時に現在時刻
Taと上記2つの時刻との差を求めることにより、その
到着したセルが各位相の範囲内に入っているか否かを求
める。この場合において本発明を適用するには、現時刻
Ta をカウントするカウンタの周期をTmax (全VPI
の規定時間Tのうちの最大値)の2倍とし、第1の位
相、第2の位相のそれぞれに前述同様のオーバフローチ
ェックのフラグFo を持たせて、Tmax の間隔でそれぞ
れにオーバフローチェックを動作させることにより、フ
ラグFo が「00」または「01」の時には「2の補数
減算」により時間間隔を求め、また「02」の時には無
条件にTmax 以上と判定することにより、それぞれのセ
ル間隔を正しく演算することができる。
【0060】一方、上述の方法では、第1の位相と第2
の位相のそれぞれについてフラグを持たせているため、
その管理が複雑化しハードウェア規模が増大する。そこ
で、以下に述べるように、第1の位相についてのみにオ
ーバフローのフラグを持たせる手法について考察してみ
る。
【0061】図7(B)はかかる場合を示す図であっ
て、時刻カウンタの周期Cを最大時間間隔Tmax の2倍
にとった時の位相関係の例を説明する図である。図中、
*印のタイミング(α、β、γ・・)でオーバフローチ
ェックが行われるものとする。またT1Sは第1の位相の
開始時刻、T2Sは第2の位相の開始時刻であり、Ta は
現時刻である。
【0062】状態においては、第1の位相に着目した
場合、セルが到着した現時刻Ta においてフラグFo が
「01」であるので、現時刻Ta と開始時刻T1Sとの差
の演算は2の補数減算により可能である。一方、第2の
位相2-1(この位相は前回の第1の位相1-1によりスタ
ートしたもの)に着目した場合、開始時刻T2Sから現時
刻Ta までの間に時刻カウンタは周期Cが1周以上して
いるため、現時刻Taと開始時刻T2Sの差分は求められ
ない。
【0063】また、状態においては、第1の位相に着
目した場合、現時刻Ta ではフラグFo が「02」であ
るので、開始時刻T1Sに対して現時刻Ta は無条件で最
大時間間隔Tmax 外と判断できるが、第2の位相に着目
した場合、フラグFo が「02」であるにもかかわら
ず、開始時刻T2Sに対してまだ最大時間間隔Tmax 以内
である。
【0064】このことより、上述の手法(時刻カウンタ
の周期Cを最大時間間隔Tmax の2倍にする手法)によ
っては、第1の位相のみにオーバフローチェック用のフ
ラグFo を持たせ、このフラグFo を用いて第1の位相
も含めて判定することはできないことが分かる。
【0065】そこで、第1の位相のオーバフローチェッ
ク用のフラグFo により第2の位相も含めて判定が可能
になるように、時刻カウンタの周期Cを最大時間間隔T
maxの4倍(すなわち最大時時間間隔Tmax より2bit
増やす)とし、オーバフローチェック用のフラグFo を
「03」までインクリメントできるよう3ビットとし、
このフラグFo によりオーバフローチェックを連続して
3回以上通過したと判定された時に、その時のセル到着
を無条件で位相外と判定する手法をとる。この手法によ
れば、第1の位相のみに持たせたオーバフローチェック
用のフラグFoを用いて第2の位相を含めた判定が可能
となる。
【0066】図8はこの場合のフラグFo の状態遷移に
示す図である。オーバフローチェックを行う毎に、フラ
グFo は「00」、「01」、「02」、「03」と一
つずつインクリメントしていき、「03」では更にオー
バフローチェックを行っても「03」のままにする。な
お、フラグFo を「03」以上にインクリメントしてい
くものであってもよく、その場合には「03」以上は無
条件に位相外と判定する。
【0067】図9はこの場合の位相関係の例を説明する
図である。図中、T1Sは第1の位相の開始時刻、T2S
第2の位相の開始時刻、Cは時刻カウンタの周期、Tma
x は各VPの規定セル間隔T中の最大値、*は該当VP
のオーバフローチェックのタイミングである。オーバフ
ローチェック用のフラグFo は第1の位相を基準に設定
されたもので、開始時刻T1Sで「00」に設定されてオ
ーバフローチェック毎に一つずつインクリメントされ
る。
【0068】まず、状態においては、セルが到着した
現時刻Ta においてオーバフローチェック用のフラグF
o が「01」であり、この場合には第1の位相1-2に関
しては、時間間隔「Ta −T1S」の演算を2の補数減算
(または通常の減算)により行うことが可能である。そ
の結果、セル到着が第1の位相1-2の外にあることが分
かるので、セルが到着した現時刻Ta が新たな位相の開
始時刻となるよう第1の位相の開始時刻T1Sを更新し、
また第1の位相のセル数を計数するカウンタの値を
「1」にする。以降、このカウンタは第1の位相内にお
いてセル到着毎にインクリメントされる。
【0069】また、第2の位相2-1に関しては、この位
相は前回の第1の位相1-1に応じて発生されたものであ
るが、時間間隔「Ta −T2S」の演算は2の補数減算に
より可能である。この場合、到着したセルが前回の第2
の位相2-1の外にあることが判定できるので、その場合
には、第1の位相1-2の開始時刻T1Sに第1の位相の半
周期(T/2)を加算することで新たな第2の位相2-2
の開始時刻T2Sを求めるとともに、第2の位相のセル数
を計数するカウンタの値を「0」または「1」にする。
この「0」は第1の位相1-2の開始時刻T1Sから第1の
位相の半周期以内(すなわち新たな第2の位相2-2の開
始以前)にセル到着があった場合、「1」はそれ以降
(すなわち新たな第2の位相2-2の開始後)にあった場
合に設定する。
【0070】なお、セル到着時刻Ta がこの状態より
もさらに遅くなり、上記の新たな第2の位相2-2の範囲
外となった場合でも、とりあえず上記手法により上記新
たな第2の位相2-2を生成しておき、そのセル数を計数
するカウンタの値は「1」にする。そして、次にセルが
到着した時にこの第2の位相2-2を無効とし、さらに新
たな第2の位相2-3を作る。
【0071】状態、状態に関しても同様であり、オ
ーバフローチェック用フラグFo が「02」であれば、
第1、第2の位相とも「2の補数減算」により時間間隔
「Ta −T1S」および「Ta −T2S」の演算が可能であ
る。この状態、状態、状態は時刻カウンタのカウ
ント周期Cが次の周期に跨がっていない場合を示してい
るが、勿論、二つの周期Cに跨がっている場合でも同じ
結果となる。
【0072】状態においては、オーバフローチェック
用のフラグFo が「03」であり、この場合にはオーバ
フローチェックが少なくとも3回連続して行われたこと
が分かり、第2の位相についても、その開始時刻から現
時刻Ta までの時間間隔は必ずTmax 以上であることが
分かるので、その場合には到着したセルは無条件で位相
外と判定できる。
【0073】この例では2位相の場合について述べた
が、本発明はこれに限られるものではなく、さらに複数
の位相を持って計測を行う方式に対してオーバフロー用
フラグを一つで済ますためには、それに対応して時刻カ
ウンタのビット数およびオーバフロー判定を行うための
フラグの閾値を適宜増加させればよい。
【0074】以上の説明では、時刻カウンタの周期Cを
最大時間間隔Tmax の2倍、または4倍とした場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限られるものではなく、
一般に、時刻カウンタの周期Cを2n 倍(但しnは1以
上の整数)に設定しフラグの閾値を(n+1)以上にし
た場合に本発明は適用できる。
【0075】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、時刻カウンタのハードウェア規模を小さく抑えつつ
2つの事象の発生時刻の時間間隔を計測することが可能
な時間間隔計測装置を提供することができる。
【0076】また、本発明の時間間隔計測装置をセル流
量計測装置に適用した場合には、セル到着時刻を指示す
る時刻カウンタのビット数を、最大時間間隔相当のビッ
ト数から最小限の増加(例えば1ビット)だけで、セル
時間間隔の演算を正しく行うことができる。このように
時刻カウンタのビット数を減少できた結果、各VP毎に
蓄積される前回の到着セル時刻を記憶するメモリの記憶
容量の削減が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る原理説明図である。
【図2】本発明の作用を説明するための図である。
【図3】本発明で用いる2の補数減算を説明するための
図である。
【図4】本発明の作用を説明するための図である。
【図5】本発明の一実施例としてのセル流量計測装置を
示す図である。
【図6】実施例の動作などを説明する図である。
【図7】本発明の他の実施例を適用する「AD−2P−
TX法」を説明する図である。
【図8】「AD−2P−TX法」に本発明を適用する場
合の問題点を示す図である。
【図9】「AD−2P−TX法」を用いた本発明の他の
実施例を示す図である。
【図10】従来技術を説明する図である。
【図11】従来のセル流量計測回路を示す図である。
【図12】各種のポリシング方式を説明する図である。
【符号の説明】
1 ポリシング回路 2 制御部 3 セル情報分岐部 4 セル遅延部 5 セル制御部 6 流量計測部 61 ヘッダ情報抽出部 62 前時刻記憶部 63 規定セル間隔記憶部 64 時刻カウンタ 65 差分演算部 66 比較演算部 67 OC用VPI生成部 68 フラグ記憶部 69 フラグ更新部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 陽一 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 豊島 鑑 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1、第2の事象の発生時刻の時間間隔
    (t)を計測する時間間隔計測装置であって、 現時刻(Ta )を一定の周期(C)で繰り返しカウント
    する時刻カウンタ(21)であって、該周期が所定時間
    間隔(Tmax )の2n 倍(但し、nは1以上の整数)で
    あるものと、 第1の事象の発生時刻を前時刻(LT)として記憶する
    前時刻記憶手段(22)と該所定時間間隔でフラグ(F
    o )を順次に更新し該第2の事象の発生によりそのフラ
    グを初期化するフラグ更新手段(23)とを備え、 該第2の事象の発生時に該フラグ更新手段の連続更新回
    数が(n+1)未満である時は該第2の事象発生時の現
    時刻(Ta )と該前時刻記憶手段の前時刻(Lt)との
    時間間隔(t)の演算を符号ビットを無視した2の補数
    減算で行い、(n+1)以上である時は無条件で該時間
    間隔(t)が該所定時間間隔(Tmax )以上と判定する
    ようにした時間間隔計測装置。
  2. 【請求項2】 該フラグ更新手段は、フラグを(n+
    1)回以上連続して更新する場合にはその更新回数を示
    すフラグの値を同じ値に固定するようにした請求項1記
    載の時間間隔計測装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の時間間隔計測装
    置を用いてセル流量を計測するセル流量計測装置であっ
    て、 該第1の事象は1または複数個前のセルの到着、該第2
    の事象は現在のセルの到着であり、計測された第1、第
    2の事象のセル時間間隔に基づいてセル流量違反の有無
    を判定するように構成されたセル流量計測装置。
  4. 【請求項4】 上記フラグ更新と前時刻の記憶をセル種
    別毎に行い、セル種別毎に許容時間間隔(T)を記憶す
    る許容時間間隔記憶手段(26)を設け、到着したセル
    の種別に応じて当該種別のセルのセル時間間隔を計測し
    て当該セル種別の許容時間間隔と比較してセル流量の違
    反の有無を判定するようにした請求項3記載のセル流量
    計測装置。
  5. 【請求項5】 上記フラグ更新手段によるセル種別毎の
    フラグ更新は該所定時間間隔(Tmax )内においてセル
    種別毎に時間をずらして行うように構成した請求項4記
    載のセル流量計測装置。
  6. 【請求項6】 該時刻カウンタの出力のビット数をMビ
    ットとした時、下位から第L番目(但し、M>L)まで
    のビット領域でセル種別を指定し、第(L+1)番目か
    ら第(M−1)番目までのビット領域を所定時間間隔
    (Tmax )の到来を指定するようにした請求項5記載の
    セル流量計測装置。
JP6249496A 1994-10-14 1994-10-14 時間間隔計測装置とセル流量計測装置 Withdrawn JPH08116324A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6674716B1 (en) 1998-01-16 2004-01-06 International Business Machines Corporation Cell compliance decision method and apparatus

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6674716B1 (en) 1998-01-16 2004-01-06 International Business Machines Corporation Cell compliance decision method and apparatus

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