JPH11331262A - 通信品質の評価装置 - Google Patents

通信品質の評価装置

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JPH11331262A
JPH11331262A JP26476998A JP26476998A JPH11331262A JP H11331262 A JPH11331262 A JP H11331262A JP 26476998 A JP26476998 A JP 26476998A JP 26476998 A JP26476998 A JP 26476998A JP H11331262 A JPH11331262 A JP H11331262A
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洋 斎藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラヒック測定は項目も測定時間長等の制約
が多く、トラヒックに関する多くの情報が失われる。実
際のトラヒックは、少数のパラメータで記述される確率
・統計モデルよりはるかに複雑であり、モデル化誤差が
無視できない。数式によって、回線速度等を与えようと
する場合には、多くの場合が近似式になっており、近似
精度が必ずしも高くない。 【解決手段】 トラヒック測定項目を使用しない。得た
原始データを、統計的パラメータに集約することなく、
直接シミュレーションに与える。シミュレーションによ
り品質評価を行い、数式は用いない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報通信システム
のトラヒック品質評価に利用する。主としてトラヒック
設計およびシステム構築後の品質確認のための評価に利
用する。本発明は、交換システムの途中の着目する通路
を通過するパケットを分岐して観測し、そのパケットま
たはそのパケットの中の特定のセルについて到達時間を
実際に検出し、その結果からパケットまたはそのパケッ
トに含まれる多数のセルの到達時間およびその多数のセ
ルの損失率を推定するための装置として利用する。
【0002】
【従来の技術】情報通信システムでは、トラヒックの多
少によって処理遅延やデータ損失などの品質に変化が生
ずる。したがって経済的で高品質な情報通信システムの
構築には、バッファサイズや回線速度、CPUパワー、
メモリ量等に対して、どの程度のトラヒックでどの程度
の品質となるかという評価およびその結果に基づいて適
切な量のバッファ等を具備することが必須となる。
【0003】そのためには、これまでに主に二つの方法
が用いられている。第一の方法は、シミュレーションで
ある。対象システムを模擬する論理をコンピュータ上に
組む。これに情報通信システムの有するトラヒック測定
項目から得たデータを統計処理し、その結果をもとにト
ラヒックを乱数によって生成し、そのトラヒックに対し
て生ずる品質を評価する。
【0004】第二の方法はトラヒック理論等によって得
られたトラヒックバッファサイズ等の条件と品質の間の
関係式を計算する方法である。トラヒック条件は第一の
方法と同様に、情報通信システムに有するトラヒック測
定項目から得たデータを統計処理し、その結果により与
えるか、または、評価者が何らかの仮定をもとに適当に
定める。いずれの方法も、測定されたデータを一度少数
の統計データに集約し、それをもとに品質評価が行われ
る。
【0005】トラヒックの原始データに基づき直接、回
線速度を得る方法として特願平9−291051号(本
願出願時に未公開)「必要速度推定装置およびセル損失
数推定装置」がある。これは、ATM交換機間の回線に
光分岐装置を挿入し、光分岐装置の先に付けたシステム
により同回線上のトラヒック(セル)をモニタし、同回
線を流れる各セルのタイムスタンプから、回線速度を与
えるある式を計算し、その式の計算結果がある数のセル
が流れる毎に得られるというものである。
【0006】すなわち、ATM交換機内のトラヒック計
測を行うと交換機の負荷が大きくなる。しかし、交換機
の出力回線でトラヒック計測を行うと、すでにセルは送
出スケジュールにしたがって多重化されており、正しい
測定を行うことができない。ここで、この多重化された
回線で、一連のセル流(ここでは一つのパケット)の先
頭セルについて挿入した観測装置への到達時間を実際に
観測すると、この実際に観測した値から統計処理を行い
ATM交換機出回線バッファへの到達時間を推定するこ
とができるという技術である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】高精度なトラヒック設
計用品質評価を行うため、従来技術で問題となる以下の
点を解決する。 (1)情報通信システムのトラヒック測定は、項目も測
定時間長等の制約が多く、トラヒックに関する多くの情
報が失われる。 (2)トラヒック測定データを特定の確率・統計モデル
に合わせるため少数の統計的パラメータに集約すること
で、多くの情報が失われる。実際のトラヒックは、少数
のパラメータで記述される確率・統計モデルよりはるか
に複雑であり、モデル化誤差が無視できない。 (3)数式によって、回線速度等を与えようとする場合
には、多くの場合が近似式になっており、近似精度が必
ずしも高くない。
【0008】本発明は、このような背景に行われたもの
であって、トラヒックに関する情報を失うことなく通信
品質の評価を行うことができる評価装置を提供すること
を目的とする。本発明は、モデル化誤差の影響を受ける
ことなく通信品質の評価を行うことができる評価装置を
提供することを目的とする。本発明は、近似式を用いる
ことなく通信品質の評価を行うことができる評価装置を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に対し
て (1)分岐装置を挿入したり、アクセス履歴を用いる等
によって、トラヒック原始データを得る。情報通信シス
テムのトラヒック測定項目を使用しない。 (2)得た原始データを、統計的パラメータに集約する
ことなく、直接シミュレーションに与える。結果とし
て、ほぼ実際のトラヒックが再現できる。このようなシ
ミュレーションを継続的に行うため、測定点とシミュレ
ーション論理の実行部分をオンライン接続する。 (3)シミュレーションにより品質評価を行い、数式は
用いない。
【0010】以上の特徴により、対処している。
【0011】すなわち、本発明は、交換機の着目点を通
過するパケットを分岐し取込む手段を備え、この手段に
より分岐したパケットを観測してトラヒックに対応する
品質を評価する通信品質の評価装置である。
【0012】ここで、本発明の特徴とするところは、前
記取込む手段から入力されたパケットを構成する特定処
理単位について前記着目点への到着時刻のタイムスタン
プを付与する手段と、この付与する手段により付与され
た前記特定処理単位のタイムスタンプから前記パケット
内に含まれる処理単位について前記着目点への到着時刻
を推定する手段と、この推定する手段により推定された
前記着目点への到着時刻に対応する時刻にあらかじめ設
定されたシミュレーション論理にしたがって前記パケッ
トの前記着目点への到着をシミュレートする手段とを備
えたところにある。
【0013】前記交換機はATM交換機であり前記着目
点はその出回線バッファであるとすれば、前記処理単位
はセルであり、前記特定処理単位は当該パケット内の先
頭のセルであるとすることができる。あるいは、前記処
理単位はセルであり、前記特定処理単位は当該パケット
を構成する個々のセルであるとすることもできる。
【0014】このとき、前記シミュレートする手段は、
前記パケットを構成する第iセルの推定到着時刻を〔前
記先頭セルのタイムスタンプ+(i−1)×セル長/入
回線速度〕であるとする手段を含む構成としたり、ある
いは、前記パケットを構成する第iセルの推定到着時刻
を〔第1セルの推定到着時刻+(i−1)×セル長/入
回線速度〕とし、この第1セルの推定到着時刻は、基準
時刻と前記第1セルのタイムスタンプから参照時刻まで
に出力したセルが到着に要した時間の推定値との和であ
る。
【0015】ここで、前のパケットの第1セルから当該
パケットの第1セルまでに間が空くことなくセルが交換
機から回線に出力されたときには、前記基準時刻は前の
パケットの第1セルの推定到着時刻、前記参照時刻は前
のパケットの第1セルの到着時刻であり、ここで、前の
パケットの第1セルから当該パケットの第1セルまで
に、間が空いたときには、前記基準時刻は前記参照時刻
に等しく、これは最新の「間」の終了時刻であるとする
手段を含む構成とすることができる。
【0016】あるいは、前記シミュレートする手段は、
各時刻に対する到着セルレイト推定値が記録されたテー
ブルを備え、パケットのタイムスタンプが示す時刻の到
着セルレイト推定値aを読出しこの値が1以上なら当該
パケットの第1セルの到着時刻推定値t(1)を〔「前
パケット第1セル到着時刻推定値t′(1)」+(「当
該パケットタイムスタンプt」−「前パケットタイムス
タンプt′」)/到着セルレイト推定値a〕にしたがっ
て計算し、前記到着セルレイト推定値aが1未満なら当
該パケット第1セルの到着時刻推定値t(1)を〔「当
該パケット第1セル到着時刻」+「当該パケット第1セ
ルの待ち時間」=「当該パケット第1セル送出時間」=
「当該パケットタイムスタンプt」〕にしたがって計算
する手段を備える構成とすることもできる。
【0017】また、前記交換機はルータであり前記着目
点はその出回線であるとすれば、前記処理単位はパケッ
トであり、第iパケットの送信終了と第(i+1)パケ
ットの送信開始が連続しているときには、第(i+1)
パケットの推定到着時刻は〔第iパケットの推定到着時
刻+第(i+1)パケットの送信開始時刻〕/2であ
り、第(i+1)パケットの送信開始時刻は第(i+
1)パケットの到着時刻から〔第(i+1)パケットの
パケット長/出回線速度〕を減算した時刻であり、第i
パケットの送信終了と第(i+1)パケットの送信開始
の間に間があったときには、第(i+1)パケットの推
定到着時刻は第(i+1)パケットの送信開始時刻であ
り、第(i+1)パケットの送信開始時刻は第(i+
1)パケットの到着時刻から〔第(i+1)パケットの
パケット長/出回線速度〕を減算した時刻であるとする
手段を含む構成とすることができる。
【0018】これにより、トラヒックに関する情報を失
うことなく通信品質の評価を行うことができる。また、
モデル化誤差の影響を受けることなく通信品質の評価を
行うことができる。さらに、近似式を用いることなく通
信品質の評価を行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を図1および図
2を参照して説明する。図1は本発明第一実施例の通信
品質の評価装置の要部ブロック構成図である。図2はト
ラヒック設計対象となるATM交換機101、117の
要部ブロック構成図である。本発明の実施の形態を本発
明第一実施例により説明する。
【0020】本発明は、図1に示すように、ATM交換
機101、117の着目点である回線109を通過する
パケットを分岐し取込む手段としての光分岐装置210
を備え、この光分岐装置210により分岐したパケット
を観測してトラヒックに対応する品質を評価する通信品
質の評価装置211である。
【0021】ここで、本発明の特徴とするところは、光
分岐装置210から入力されたパケット内の特定セルに
ついて回線109への到着時刻のタイムスタンプを付与
する手段であるセル到着検出部213と、このセル到着
検出部213により付与された前記特定セルのタイムス
タンプから前記パケット内に含まれる多数のセルについ
て回線109への到着時刻を推定するCPU215とを
備え、さらに、CPU215は、推定された回線109
への到着時刻に対応する時刻に、あらかじめ設定された
シミュレーション論理にしたがって前記パケットの回線
109への到着をシミュレートするところにある。
【0022】本発明第一ないし第三実施例では、前記特
定セルは当該パケット内の先頭のセルであり、セル到着
検出部213は、その先頭のセルの回線109への到着
時刻を第1セルの到着時刻として識別する。
【0023】
【実施例】(第一実施例)本発明第一実施例では、図1
に示すATM交換機101、117間の回線109の速
度、回線109への出力バッファであるセル出力部10
6内バッファ数を変更し、トラヒックがある量増加した
場合の品質(バッファ溢れによるセル損失率等)を評価
する発明を示す。
【0024】図1でATM交換機101、117は、セ
ル入力部102、103および112、113、スイッ
チ部104、114、セル出力部105、106および
115、116を有し、それぞれ入回線107、108
および111、109からの入力セルをセル入力部10
2、103、112、113より受信し、スイッチ部1
04、114で交換し、セル出力部105、106、1
15、116を介して出回線109、110等に出力す
る。セル出力部105、106、115、116には、
バッファと出回線への出力のための物理レイヤ機能を有
する。
【0025】本発明の評価システムを回線109上に適
用する。図2に示すように、回線109上に光分岐装置
210を挿入し、回線109を流れるトラヒック(セ
ル)を光として分岐する。これにより、回線109上の
セルは、それまでと変化なく流れるが、その同じセルが
光分岐装置から評価装置211にもたらされる。同セル
は、セル入力部212において、物理レイヤの終端等の
処理を施され、セル到着検出部213に至る。セル到着
検出部では、到着セルのペイロードを除去し、タイムス
タンプを付与し、最終セル検出部214に送る。
【0026】図3は最終セル検出部214の要部ブロッ
ク構成図である。最終セル検出部214は、図3に示す
ように、VPI/VCI/PTI検出部301とレジス
タ302、読し出しレジスタ303より成る。図4はレ
ジスタ302の構成を示す図である。レジスタ302に
図4に示すように、VPI/VCI/セル数/タイムス
タンプ/active VC数/busyビット/参照
時刻を保持する。但しactive VC数/busy
ビット/参照時刻は、後述する図7の案2のとき必要。
案1なら不要。図9はVPI/VCI/PTI検出部3
01の処理手順を示すフローチャートである。タイムス
タンプ付きセルヘッダを受信した最終セル検出部内VP
I/VCI/PTI検出部301は図9に示す処理を行
う。後述する図7案2のときのみ、918−920の処
理とactive VC数および参照時刻、busyビ
ット処理が必要になる。このためメモリ216にアクテ
ィブVC数、参照時刻、busyビットの現在値を常に
保持する。
【0027】VPI/VCI/PTI検出部301は、
バッファ内にセルが滞留しているか否かの検出を、前セ
ルのタイムスタンプと今回のセルのタイムスタンプ差
が、1セル送出時間差であるか否かによって行う(91
8)。このとき、実際には、物理レイヤのオーバーヘッ
ドに対応する揺らぎ分の時間差は生じてもよい。1セル
時間差でなければ、メモリ216の参照時刻に当該タイ
ムスタンプの値を設定し、busyビットを“0”にと
って、セルがバッファ内に滞留していないことを示す
(919)。1セル時間差検出のため「前セルタイムス
タンプ」を更新する(920)。
【0028】VPI/VCI/PTI検出部301は、
VPI/VCI/PTIの検出を開始する。まず、PT
I領域を読み、データパケット最終セルを示す000,
010を検出した場合は(901)、同セルのVPI/
VCIを読み出し(902)、同VPI/VCIと同じ
VPI/VCIのレジスタデータがあれば(903)、
それを読み出す(904)。これは、セル数が2以上の
パケットの最終セルに対応する。レジスタデータのセル
数に“1”を加えたものと(905)、レジスタのデー
タであったタイムスタンプおよびactive VC数
/busyビット/参照時刻を読み出しレジスタ303
に書込む。current active VC数を
“1”減算する(906)。この読み出しレジスタはC
PU215によって読み出される。当該VPI/VCI
のレジスタデータを消去しておく(907)。もし、レ
ジスタデータが無ければ(903)、これは1パケット
1セルに相当するので、セル数=1(908)とし、同
セルヘッダに付与されたタイムスタンプと現在のcur
rent active VCをactive VC数
として、それぞれ読み出しレジスタに書込むとともに、
busyビットを“1”に設定し、参照時刻として同セ
ルのタイムスタンプを設定する(909)。
【0029】一方、PTI=001,011の場合(9
10)は、データパケット内の非最終セルであるので、
それに対応する処理を行う。セルヘッダのVPI/VC
Iを読み出し(911)、当該VPI/VCIに対応す
るレジスタデータがあるかチェックする(912)。有
れば、これは非先頭(非最終)セルであるので、同デー
タ内のセル数の値を“1”加算し(917)処理を終了
する。もし、レジスタデータが無ければ、これは、先頭
セル(非最終セル)であるので、レジスタ302内に新
たにエントリを作る(913〜916)。具体的には、
VPI/VCIの設定(915)、セル数の初期化(9
16)、タイムスタンプの値として同セルヘッダに付与
されたものを設定(913)、active VC数と
してcurrent active VCを設定し、c
urrent active VCを“1”加算する。
さらに、レジスタ302のbusyビット領域と参照時
刻領域に、現在のbusyビットと参照時刻の値を設定
する。そして、busyビットを“1”に設定し、メモ
リ216の参照時刻として、当該セルのタイムスタンプ
値を設定することで更新する(914)。
【0030】最終セル検出部214の動作により読み出
しレジスタ303には、最終セル検出毎に同セルを最終
セルとするパケットの(先頭セルの)タイムスタンプと
セル数、active VC数、同パケットの先頭セル
到着時のbusyビット値と参照時刻が書込まれる。先
頭セル到着時のbusyビットは、1つ前のパケットの
先頭セル以降、バッファが空となったことがあるか否か
を表す。空となったことがある場合は、同パケットの参
照時刻は、同パケット先頭セルの直前のバッファ空の終
了時刻であり、空とならなかった場合は、1つ前のパケ
ットの先頭セルの送出時刻である。これらの情報をCP
U215が読み出し、以下に述べるように、品質評価に
使用する。
【0031】図5は初期化手順を示すフローチャートで
ある。まず、その準備として、図5に示すように、初期
化が行われる。まず出力回線速度、バッファサイズがど
のような場合の評価を行いたいか、キーボード220よ
り入力し、CPU215がI/O制御部217を介し、
読み出し、メモリ216に記憶する(501)。同様
に、どのようなセル出力部の処理規律に対して評価を行
うか(通常FIFO、HOL等いくつかの代表的なもの
を選択肢として用意し、その中から)キーボード220
により選択する(502)。現状のトラヒックよりどの
程度トラヒックが増加した場合(100u%)を評価す
るか、同様に入力する(503)。品質評価を行うシミ
ュレーションのバッファ内セル数を(通常、0に)初期
化し(504)、シミュレーションの時刻を、通常、
〔評価システムの(現在時刻)−(バッファサイズ)×
(セル長)/(出回線速度)〕に初期化する(50
5)。付加トラヒック発生のための統計データをとるセ
ルカウンタ218を初期化(506)し、同セルカウン
タをリセットするためのセルカウンタ上限値を、キーボ
ード220より入力し、CPU215がメモリ216に
記憶する(507)。入回線107、108の速度(帯
域)を同様に入力し記憶する(508)。
【0032】さらに、付加トラヒックを発生させるため
の統計データの取得処理を図6に記す。まず、CPU2
15が本処理のためのタイマおよびセルカウンタ218
を“0”に設定する(601、602)。セルカウンタ
218によって、セル数がカウントされる(603)。
セル数がNに達したら(604)、そのときのタイマ値
を読み出す(605)。このタイマ値はNセル到着間隔
データに相当する。このデータがM個たまったら(60
6)、それを基に、CPU215はセルの平均到着間隔
Aと、標準偏差Sを計算する(607)。
【0033】これらをもとに、品質評価を行う方法を図
7、図8に示す。図7は、セルの到着時点列を生成する
方法に関する。図8は同到着時点列をもとに、性能評価
のためのシミュレーションを行う方法を示す。
【0034】図7の到着時点列生成法には、2つの案が
示されている。案1は比較的簡便な方法であり、act
ive VC数、busyビット、参照時刻は不要であ
る。案2は特に、重負荷時に案1に対して高精度となる
方法である。
【0035】案1では、CPU215が最終セル検出部
内読み出しレジスタ303より、セル数nとタイムスタ
ンプtを読み出す(701)。このtとnに基づき、C
PU215は、i=1、…、nに対して、当該パケット
の第iセル到着時点の推定値t(i)として〔t+(i
−1)×(セル長)/入回線速度〕を計算し(70
2)、このt(1)、…、t(n)を到着時点列集合の
要素に加えて記憶する(703)。なお、入回線速度
は、508において、メモリ216に記憶されている。
また、セル長は、固定値で、メモリ216にあらかじめ
記憶されている。
【0036】案2では、CPU215が最終セル検出部
内読み出しレジスタ303より、セル数n、タイムスタ
ンプt、active VC数k、busyビットb、
参照時刻Tを読み出す(704)。このt、n、k、
b、Tに基づきCPU215は、当該パケットの第iセ
ルの推定到着時刻t(i)として、i=1、…、nに対
して、〔T′+(出入回線速度比)×(t−T)/k′
+(i−1)×(セル長)/入回線速度〕を計算する
(705)。ただし、k′=max(1,k)であり、
t′(1)は、前パケットの先頭セルのセル推定到着時
刻、基準時刻T′はb=0のときは参照時刻T、b=1
のときはt′(1)である。すなわち、バッファが空と
なるときは、次にバッファが空でなくなる時刻を、なら
ないときは前のパケットの先頭セルの推定到着時刻を基
準時刻にとる。
【0037】第2項は、(t−T)間の出力セル数/入
力セルレイトであり、(t−T)間に出力されたセル数
の入力に要した時間を表す。したがって、第1、2項で
同パケットの先頭セルの到着時刻が推定できる。同パケ
ット内の後続セルの到着時刻は、第3項を加えればよ
い。t′(1)は、その都度更新される(706)。7
05で得たt(1)、…、t(n)が、到着時点列集合
に加えて記憶される。
【0038】案1、2は共に現在のトラヒックに対する
セルの到着時点列である。これに加えてトラヒック増が
あった場合のセルの到着時点列の生成が707〜709
で行われる。この処理はトラヒック増がある(u>0)
のときのみ、起動される(707)。図6の処理で、現
在のセルの到着間隔の平均Aを標準偏差Sが一定周期毎
に得られる。変動係数S/Aを保ったまま、平均が10
0u%分加わるように、到着間隔の平均A/u、標準偏
差S/uの乱数xを発生させ、この乱数xを増加分のセ
ル到着間隔として用いる(708)。乱数は、S/A>
1なら、H2分布を、S/A=1ならポアソン分布を、
S/A<1ならアーラン分布を用いれば容易に所望の統
計特性をもった乱数が発生可能である。生成した乱数x
を到着間隔とし、前セルの到着時点yにxを加えて、今
度のセルの到着時点とする(709)。これを到着時点
列集合に加えて記憶する(703)。
【0039】図7の手順により、CPU215は、時々
刻々更新される一群の到着時点列データを有している。
図8で、そのデータを基に、品質評価用シミュレーショ
ンを行う方法を述べる。ただしここでは、図5の502
において、セル出力部処理規律としてFIFOが選択さ
れたものとして記述する。他の処理規律が選択された場
合の方法は容易に類推可能であるので、述べないが、事
前に処理規律対応にシミュレーションの方法を容易して
おく必要があることから、処理規律は、あらかじめ用意
されたものから選択することになる。
【0040】CPU215は、到着時点列集合の中から
最も近い到着時点を次到着時点として選択する(80
3)。その到着時刻に至ったら(804)、到着セル数
を1加算する(805)。バッファ内にセル数がない場
合には(814)、次のセル送出時刻として該到着セル
のセル送出時刻、すなわち、〔到着時刻+(セル長)/
(出回線速度)〕を設定する(815)。当該到着セル
がバッファ溢れとなる場合(806)は、セル損数を1
加算し(808)、バッファ溢れでない場合は、待ち時
間の積算値の加算と、バッファ内セル数の“1”加算を
行う(807)。
【0041】セル送出時刻に至った場合(809)、バ
ッファ内セル数を“1”減算する(810)。これによ
ってバッファ内セルが無くなった場合(811)、セル
送出時刻は十分大きな値に設定する(813)。この値
は、セル到着時に更新される。バッファにセルがまだ有
るとき(811)、セルの送出時刻として、次セルの送
出時刻である〔現在セル送出時刻+(セル長)/(出回
線速度)〕をセル送出時刻に設定する(812)。シミ
ュレーションの結果として得られるセル損数、待ち時間
積算値、到着セル数が一定時間毎にI/O制御部217
を経て、モニタ219に出力される(802)。必要に
応じて、セル損失率(=セル損数/到着セル数)、平均
待ち時間(=待ち時間/(到着セル数−セル損数))に
変換して出力される。
【0042】なお、案1および案2は共に、最終セル検
出部214により最終セルを検出し、結果として先頭セ
ルを検出することにより、1パケット毎のタイムスタン
プに基づく各セルの出回線バッファへの到着時刻推定を
行っている。これに対し、直接、セル到着検出部213
により付与された各セルのタイムスタンプにより、各セ
ルの出回線バッファへの到着時刻推定を行うことが考え
られる。
【0043】通常、各セルのタイムスタンプを使用する
場合には、最終セル検出部214は不要となる。各セル
のタイムスタンプにより、各セルの出回線バッファへの
到着時刻推定を行う最も容易な方法は、各セルのタイム
スタンプをもって出回線バッファへの到着時刻推定値と
することである。
【0044】すなわち、CPU215は、セル到着検出
部213のタイムスタンプを各セル毎に読出し、これを
到着時点列とするものである。なお、付加トラヒックの
到着時点列生成に関しては前述した手順と同様である。
これを基に、前述した手順にしたがって通信品質評価シ
ミュレーションを行うことができる。
【0045】(第二実施例)本発明第二実施例は、本発
明第一実施例と同様に、図1に示すATM交換機10
1、117間の回線109の速度、回線109への出力
バッファであるセル出力部106内バッファ数を変更
し、トラヒックがある量増加した場合の品質(バッファ
溢れによるセル損失率等)を評価する発明を示す。
【0046】ただし、本発明第二実施例では、本発明第
一実施例で必要であったセル毎のタイムスタンプとbu
syビットの更新などの処理をパケット毎に行えばよい
点が異なる。
【0047】本発明第二実施例を図10ないし図12を
参照して説明する。図10は各時刻に対する到着セルレ
イト推定値のテーブルを示す図である。図11は本発明
第二実施例のセルの到着時点列を生成する手順を示すフ
ローチャートである。図12は本発明第二実施例のVP
I/VCI/PTI検出部の処理手順を示すフローチャ
ートである。
【0048】タイムスタンプ付きセルヘッダを受信した
最終セル検出部内VPI/VCI/PTI検出部301
は図12に示す処理を行う。レジスタ302は、VPI
/VCI/セル数を保持する他に、図10に示すよう
に、各時刻に対する到着セルレイト推定値のテーブルを
有する。
【0049】VPI/VCI/PTI検出部301は、
VPI/VCI/PTIの検出を開始する。まず、PT
I領域を読み、データパケット最終セルを示す000、
010を検出した場合は(1901)、同セルのVPI
/VCIを読み出し(1902)、同VPI/VCIと
同じVPI/VCIのレジスタデータがあれば(190
3)、それを読み出す(1904)。これは、セル数が
2以上のパケットの最終セルに対応する。レジスタデー
タのセル数に“1”を加えたものと(1905)、レジ
スタのデータであったタイムスタンプを読み出しレジス
タ303に書込む(1906)。この読み出しレジスタ
はCPU215によって読み出される。当該VPI/V
CIのレジスタデータを消去しておく(1907)。も
し、レジスタデータが無ければ(1903)、これは1
パケット1セルに相当するので、セル数=1(190
8)とし、同セルヘッダに付与されたタイムスタンプを
読み出しレジスタに書込む(1909)。
【0050】一方、PTI=001、011の場合(1
910)は、データパケット内の非最終セルであるの
で、それに対応する処理を行う。セルヘッダのVPI/
VCIを読み出し(1911)、当該VPI/VCIに
対応するレジスタデータがあるかチェックする(191
2)。有れば、これは非先頭(非最終)セルであるの
で、同データ内のセル数の値を“1”加算し(191
7)処理を終了する。もし、レジスタデータが無けれ
ば、これは、先頭セル(非最終セル)であるので、レジ
スタ302内に新たにエントリを作る(1913〜19
15)。具体的には、VPI/VCIの設定(191
4)、セル数の初期化(1915)、タイムスタンプの
値として同セルヘッダに付与されたものを設定する(1
913)。ここで、本発明第一実施例では、activ
e VC数、busyビット領域および参照時刻領域が
必要であるが本発明第二実施例では必要ない。
【0051】最終セル検出部214の動作により読み出
しレジスタ303には、最終セル検出毎に同セルを最終
セルとするパケットのタイムスタンプ(同パケットの第
1セルのタイムスタンプ)とセル数が書込まれる。上記
方法は、ATMセルヘッダより、パケットを構成するセ
ル数を特定したが、先頭セルのペイロード内所定位置に
記載されているパケット長から、当該パケットを構成す
るセル数を決めてもよい。
【0052】次に、各パケットのタイムスタンプとセル
数情報から品質評価を行う。まず、その準備として、図
5に示すように、初期化が行われる。まず出回線速度、
バッファサイズがどのような場合の評価を行いたいか、
キーボード220より入力し、CPU215がI/O制
御部217を介し、読み出し、メモリ216に記憶する
(501)。同様に、どのようなセル出力部の処理規律
に対して評価を行うか(通常FIFO、HOL等いくつ
かの代表的なものを選択肢として用意し、その中から)
キーボード220により選択する(502)。現状のト
ラヒックよりどの程度トラヒックが増加した場合(10
0u%)を評価するか、同様に入力する(503)。品
質評価を行うシミュレーションのバッファ内セル数を
(通常、0に)初期化し(504)、シミュレーション
の時刻を、通常、〔評価システムの(現在時刻)−(バ
ッファサイズ)×(セル長)/(出回線速度)〕に初期
化する(505)。付加トラヒック発生のための統計デ
ータをとるセルカウンタ218を初期化(506)し、
同セルカウンタをリセットするためのセルカウンタ上限
値を、キーボード220より入力し、CPU215がメ
モリ216に記憶する(507)。入回線107、10
8の速度(帯域)を同様に入力し記憶する(508)。
【0053】さらに、付加トラヒックを発生させるため
の統計データの取得処理を図6に記す。以下では、セル
到着の平均、標準偏差をセルのカウンタより得ている
が、パケットを構成するセル数とパケットのタイムスタ
ンプによっても類似方法で可能である。まず、CPU2
15が本処理のためのタイマおよびセルカウンタ218
を“0”に設定する(601、602)。セルカウンタ
218によって、セル数がカウントされる(603)。
セル数がNに達したら(604)、そのときのタイマ値
を読み出す(605)。このタイマ値はNセル到着間隔
データに相当する。このデータがM個たまったら(60
6)、それを基に、CPU215はセルの平均到着間隔
Aと、標準偏差Sを計算する(607)。
【0054】これらを基に、品質評価を行う方法を図1
1および図8に示す。図11の到着時点列生成法では、
CPU215が最終セル検出部214内の読し出しレジ
スタ303より、セル数n、タイムスタンプtを読出す
(1701)。CPU215には、図10に示すよう
に、各時刻に対する到着セルレイト推定値のテーブルを
保持している。当該パケットのタイムスタンプが示す時
刻の到着セルレイト推定値aを読出し、この値が1以上
なら(1702)、当該パケットの第1セルの到着時刻
推定値t(1)を〔「前パケット第1セル到着時刻推定
値t′(1)」+「前パケット第1セルと当該パケット
第1セルの到着時間差」〕で計算する。
【0055】「前パケット第1セルと当該パケット第1
セルの到着時間差」は、前パケット第1セルは当該パケ
ット第1セルの送出の間に、出力リンクが空にならない
ことを仮定し、〔(「当該パケットタイムスタンプt」
−「前パケットタイムスタンプt′」)/到着セルレイ
ト推定値a〕によって推定する。すなわち、〔t(1)
=「前パケット第1セル到着時刻推定値t′(1)」+
(「当該パケットタイムスタンプt」−「前パケットタ
イムスタンプt′」)/到着セルレイト推定値a〕(1
703)。タイムスタンプが示す時刻の到着セルレイト
推定値aが1未満なら(1702)、当該パケット第1
セルの到着時刻推定値t(1)を〔「当該パケット第1
セル到着時刻」+「当該パケット第1セルの待ち時間」
=「当該パケット第1セル送出時間」=「当該パケット
タイムスタンプt」〕をもとに計算する。「当該パケッ
ト第1セルの待ち時間」の推定値wとしては、例えば、
到着率aのM/M/1待ち行列の平均待ち時間や95%
点などを用いる。図11では、M/M/1待ち行列の平
均待ち時間であるセル長/(出回線速度×(1−a))
を用いるとして記述する(1704)。そこで、t
(1)=「当該パケットタイムスタンプt」−wとなる
(1704)。前パケットタイムスタンプおよび前パケ
ット第1セル到着時刻推定値を更新する(1705)。
【0056】当該パケットを構成するnセルが入回線よ
り到着するのに要する時間は、n×(セル長)/入回線
速度である。これに基づき、CPU215内の図10に
示す到着セルレイト推定値テーブルに対して、時刻t
(1)からt(1)+n×(セル長)/入回線速度の間
の到着セルレイト推定値を入回線速度/セル長だけ増加
させる(1706)。
【0057】あらかじめ定められた時間分遅れて、各時
刻の到着セルレイト推定値に応じてセルをランダムに発
生させる。これにより、セル到着時点列が生成される。
【0058】これに加えて、トラヒック増があった場合
のセルの到着時点列の生成がステップ1707〜170
9間で行われる。この処理は、トラヒック増がある(u
>0)ときのみ、起動される(1707)。図6の処理
で、現在のセルの到着間隔の平均Aを標準偏差Sが一定
周期毎に得られる。変動係数S/Aを保ったまま、平均
が100u%分加わるように、到着間隔の平均A/u、
標準偏差S/uの乱数xを発生させ、この乱数xを増加
分のセル到着間隔として用いる(1708)。乱数は、
S/A>1なら、H2分布を、S/A=1ならポアソン
分布を、S/A<1ならアーラン分布を用いれば容易に
所望の統計特性を持った乱数が発生可能である。生成し
た乱数xを到着間隔とし、前セルの到着時点yにxを加
えて、今度のセルの到着時点とする(1709)。これ
を到着時点列集合に加えて記憶する(1703)。
【0059】図11の手順により、CPU215は、時
々刻々更新される一群の到着時点列データを有してい
る。本発明第一実施例と同様に、図8により、そのデー
タを基に、品質評価用シミュレーションを行う。
【0060】(第三実施例)本発明第三実施例のルータ
およびトラヒック設計用品質評価装置の要部ブロック構
成を図13に示す。本発明第三実施例は、図13に示す
ように、ルータ1001、1010間の回線1008、
1009上のトラヒックに対して、品質評価を行うもの
である。回線の終端に伴う低位レイヤ処理と、パケット
のバッファリングおよび転送処理を行うネットワークイ
ンタフェース部1002、1003、1006、100
7を有するルータ1001は、メモリ1005上に管理
されたルーティングテーブルにしたがい、各ネットワー
クインタフェース部から入力されたパケットを対応する
ネットワークインタフェース部を経て回線に送り出す。
また、制御情報やルーティングプロトコルにしたがい、
CPU1004によってメモリ1005内のルーティン
グテーブルは必要に応じて変更される。回線速度100
8、1009やネットワークインタフェース部のバッフ
ァ量が不足の場合には、パケットの出力ネットワークイ
ンタフェース部での滞留による遅延やバッファ溢れによ
るパケット廃棄を生ずる。
【0061】分岐装置1017を所望の回線1008、
1009上に挿入し、パケットを電子的あるいは光的に
複製モニタする。モニタされたパケットはネットワーク
インタフェース部1019において、低位レイヤの処理
を施され、パケット到着検出部1020に送られる。パ
ケット到着検出部では、ペイロードを除去し、パケット
フォーマットから定まる所定位置に書かれたパケット長
情報を除き、パケットヘッダも除去し、タイムスタンプ
を付与する。こうして得られたパケット長およびタイム
スタンプをCPU1021が読み出す。CPU1021
は、この情報を用い、回線1008、1009上のトラ
ヒックに対する品質評価を行う。まず、その準備とし
て、図5のような初期化が行われる。図中セルをパケッ
トに読み替えれば容易に類推可能であるので説明は省略
する。
【0062】さらに、付加トラヒックを発生させるため
の統計データの取得処理を図14に示す。まず本処理の
ためのタイマおよびパケットカウンタ1026、パケッ
ト長カウンタ1027をCPU1021がリセットする
(1101、1102)。パケット到着検出部1020
に新たなパケットデータをCPU1021が見出したと
き、CPU1021は、パケットカウンタ1026の値
を“1”、パケット長カウンタ1027の値を、パケッ
ト到着検出部で見出したパケット長データ分だけ加算す
る(1103)。パケット数がNに達した時点で(11
04)、CPU1021はタイマ値およびパケット長カ
ウンタ値を読み出すとともに、メモリ1022に記憶す
る(1105)。タイマ値(およびパケット長カウンタ
値)をM個記憶した時点で(1106)、パケットの平
均到着間隔A、到着間隔標準偏差S、パケット長の平均
値LA、標準偏差LSをCPU1021は、メモリ10
22に記憶されたタイマ値とパケット長カウンタ値より
算出する(1107)。
【0063】回線1008、1009上のトラヒックを
再現し、シミュレーションにより品質を評価するが、パ
ケット到着検出部1020より得た、タイムスタンプ、
パケット長情報から、CPU1021が当該パケットの
到着時刻を推定する方法を図15に示す。なお、〔タイ
ムスタンプ−(パケット長)/(出回線速度)〕をその
まま到着時刻の推定値として利用する簡便な(高負荷時
には精度が劣化する)方法もある。
【0064】CPU1021は、出力ネットワークイン
タフェース部のバッファにパケットが滞留している場合
の次パケットのタイムスタンプ値−(次パケット長)/
(出回線速度)である。次タイムスタンプ予定時刻と、
パケット到着検出部から得た最新のタイムスタンプおよ
びパケット長から計算される〔タイムスタンプ−(パケ
ット長)/(出回線速度)〕を比較し、一致していれば
(1201)、これはバッファにパケットが滞留してい
るので、当該パケットの推定到着時刻として、1つ前の
パケットの推定到着時刻である「前の到着時刻」と〔タ
イムスタンプ−(当該パケット長)/(出回線速度)〕
の中間の時刻を用いる(1202)。このとき、実際に
は、あらかじめ定められた揺らぎ分の差は構わない。そ
うでなければ、当該パケットはバッファに滞留すること
なく送信されたので、推定到着時刻として、〔タイムス
タンプ−(パケット長)/(出回線速度)〕を用いる
(1203)。「前の時刻」と「次タイムスタンプ予定
時刻」を更新する(1204)。付加トラヒックの発生
は、本発明第一実施例と同じく、図14により得た統計
データに基づき乱数によって行う(1205)。パケッ
ト長も同様(1206)、付加トラヒックの到着時刻y
を変更する(1207)。
【0065】こうして、パケット到着毎に得られるパケ
ットと推定到着時刻とパケット長情報をもとに、CPU
1021が、シミュレーションにより品質評価を行う方
法を図16に示す。ただし、処理規律はFIFOが選択
されたものとして述べる。他の規律が選択された場合も
容易に類推可能である。
【0066】図7で得たパケット到着時刻に至ったら
(1302)、到着パケット数のカウンタを“1”加算
する(1303)。その時点で、シミュレーションのバ
ッファ内にパケットが無ければ(1304)、次のパケ
ット送信完了時刻として、今、到着したパケットのパケ
ット送信完了時刻である。〔到着時刻+(パケット長)
/(出回線速度)〕を設定する(1305)。今、到着
したパケットによってバッファ溢れが生ずるか判断し、
生ずる場合は(1306)、パケット損カウンタを
“1”加算する(1307)。生じない場合は、待ち時
間の積算値に、当該パケットの待ち時間である〔(バッ
ファ内パケット総長)/(出回線速度)〕を加えるとと
もに、バッファ内パケット総長に当該パケットのパケッ
ト長を加えて更新する。さらに、パケット長のリストに
当該パケットのパケット長を加える(1308)。パケ
ット送信完了時刻に至ったら(1309)、パケット長
のリストから、送信完了したパケットのパケット長であ
る先頭の要素を外し、バッファ内のパケット総長を当該
パケット分減少させる(1310)。その結果、パケッ
ト長リストが空になったら(1311)、次のパケット
送出完了時刻に十分大きな値を設定する(1312)。
これは、次のパケット到着により更新される。パケット
長リストが空にならなければ、次のパケット送出完了時
刻として先程のパケット送出完了時刻に続けてパケット
を送出する時の送出完了時刻を設定する(1313)。
一定の出力時刻に至ったら(1301)、到着パケット
数、待ち時間、パケット損の各積算値をI/O制御部1
023を介してモニタ1024に出力する(131
4)。必要に応じて、〔パケット損失率=パケット損数
/到着パケット数〕、〔平均待ち時間=待ち時間/(到
着パケット数−パケット損数)〕を算出して出力する。
出力後、到着パケット数、パケット損数、待ち時間をリ
セットする(1315)。
【0067】(実施例まとめ)本発明第一ないし第三実
施例では、分岐装置を回線上に挿入し、回線上のセルあ
るいはパケットのタイムスタンプデータを直接取得して
いる。このため、ATM交換機やルータでの測定項目に
よる情報の損失はない。また、各セルやパケットのタイ
ムスタンプから当該セルやパケット到着時刻推定を行
い、直接シミュレーションにデータとして与えている。
このため、少数の統計データへの集約による情報の損失
やモデル化誤差は生じない。また、数式に依らずシミュ
レーションのため、評価精度が高い。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
トラヒックに関する情報を失うことなく、また、モデル
化誤差の影響を受けることなく、さらに、近似式を用い
ることなく通信品質の評価を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例のトラヒック設計用品質評価装置
の要部ブロック構成図。
【図2】トラヒック設計対象となるATM交換機の要部
ブロック構成図。
【図3】最終セル検出部の要部ブロック構成図。
【図4】レジスタの構成を示す図。
【図5】初期化手順を示すフローチャート。
【図6】付加トラヒックを発生させるための統計データ
の取得処理を示すフローチャート。
【図7】セルの到着時点列を生成する手順を示すフロー
チャート。
【図8】同到着時点列をもとに性能評価のためのシミュ
レーションを行う手順を示すフローチャート。
【図9】VPI/VCI/PTI検出部の処理手順を示
すフローチャート。
【図10】各時刻に対する到着セルレイト推定値のテー
ブルを示す図。
【図11】本発明第二実施例のセルの到着時点列を生成
する手順を示すフローチャート。
【図12】本発明第二実施例のVPI/VCI/PTI
検出部の処理手順を示すフローチャート。
【図13】本発明第三実施例のルータおよびトラヒック
設計用品質評価装置の要部ブロック構成を示す図。
【図14】付加トラヒックを発生させるための統計デー
タの取得処理手順を示すフローチャート。
【図15】CPUがパケットの到着時刻を推定する手順
を示すフローチャート。
【図16】CPUがシミュレーションにより品質評価を
行う手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
107〜111、1008、1009 回線 101、117 ATM交換機 102、103、112、113 セル入力部 104、114 スイッチ部 105、106、115、116 セル出力部 210 光分岐装置 211、1018 評価装置 212 セル入力部 213 セル到着検出部 214 最終セル検出部 215、1021 CPU 216、1022 メモリ 217、1023 I/O制御部 218 セルカウンタ 219、1024 モニタ 220 キーボード 301 VPI/VCI/PTI検出部 302 レジスタ 303 読み出しレジスタ 1001、1010 ルータ 1019 ネットワークインタフェース部 1017 分岐装置 1020 パケット到着検出部 1026 パケットカウンタ 1027 パケット長カウンタ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交換機の着目点を通過するパケットを分
    岐し取込む手段を備え、この手段により分岐したパケッ
    トを観測してトラヒックに対応する品質を評価する通信
    品質の評価装置において、 前記取込む手段から入力されたパケットを構成する特定
    処理単位について前記着目点への到着時刻のタイムスタ
    ンプを付与する手段と、この付与する手段により付与さ
    れた前記特定処理単位のタイムスタンプから前記パケッ
    ト内に含まれる処理単位について前記着目点への到着時
    刻を推定する手段と、この推定する手段により推定され
    た前記着目点への到着時刻に対応する時刻にあらかじめ
    設定されたシミュレーション論理にしたがって前記パケ
    ットの前記着目点への到着をシミュレートする手段とを
    備えたことを特徴とする通信品質の評価装置。
  2. 【請求項2】 前記交換機はATM交換機であり前記着
    目点はその出回線バッファである請求項1記載の通信品
    質の評価装置。
  3. 【請求項3】 前記処理単位はセルであり、前記特定処
    理単位は当該パケットを構成する先頭のセルである請求
    項2記載の通信品質の評価装置。
  4. 【請求項4】 前記処理単位はセルであり、前記特定処
    理単位は当該パケットを構成する各セルである請求項2
    記載の通信品質の評価装置。
  5. 【請求項5】 前記シミュレートする手段は、 前記パケットを構成する第iセルの推定到着時刻を 〔前記先頭セルのタイムスタンプ+(i−1)×セル長
    /入回線速度〕 であるとする手段を含む請求項3記載の通信品質の評価
    装置。
  6. 【請求項6】 前記シミュレートする手段は、 前記パケットを構成する第iセルの推定到着時刻を 〔第1セルの推定到着時刻+(i−1)×セル長/入回
    線速度〕 とし、 この第1セルの推定到着時刻は、基準時刻と前記第1セ
    ルのタイムスタンプから参照時刻までに出力したセルが
    到着に要した時間の推定値との和であり、ここで、 前のパケットの第1セルから当該パケットの第1セルま
    でに間が空くことなくセルが交換機から回線に出力され
    たときには、 前記基準時刻は前のパケットの第1セルの推定到着時
    刻、 前記参照時刻は前のパケットの第1セルのタイムスタン
    プであり、ここで、 前のパケットの第1セルから当該パケットの第1セルま
    でに、間が空いたときには、 前記基準時刻は前記参照時刻に等しく、これは最新の
    「間」の終了時刻であるとする手段を含む請求項3記載
    の通信品質の評価装置。
  7. 【請求項7】 前記シミュレートする手段は、各時刻に
    対する到着セルレイト推定値が記録されたテーブルを備
    え、 パケットのタイムスタンプが示す時刻の到着セルレイト
    推定値aを読出しこの値が1以上なら当該パケットの第
    1セルの到着時刻推定値t(1)を 「前パケット第1セル到着時刻推定値t′(1)」+
    (「当該パケットタイムスタンプt」−「前パケットタ
    イムスタンプt′」)/到着セルレイト推定値a にしたがって計算し、前記到着セルレイト推定値aが1
    未満なら当該パケット第1セルの到着時刻推定値t
    (1)を 「当該パケット第1セル到着時刻」+「当該パケット第1セルの待ち時間」 =「当該パケット第1セル送出時間」 =「当該パケットタイムスタンプt」 にしたがって計算する手段を備えた請求項3記載の通信
    品質の評価装置。
  8. 【請求項8】 前記交換機はルータであり前記着目点は
    その出回線である請求項1記載の通信品質の評価装置。
  9. 【請求項9】 前記処理単位はパケットであり、 前記シミュレートする手段は、 第iパケットの送信終了と第(i+1)パケットの送信
    開始が連続しているときには、 第(i+1)パケットの推定到着時刻は 〔第iパケットの推定到着時刻+第(i+1)パケット
    の送信開始時刻〕/2 であり、 第(i+1)パケットの送信開始時刻は第(i+1)パ
    ケットの到着時刻から第(i+1)パケットのパケット
    長/出回線速度を減算した時刻であり、 第iパケットの送信終了と第(i+1)パケットの送信
    開始の間に間があったときには、 第(i+1)パケットの推定到着時刻は第(i+1)パ
    ケットの送信開始時刻であり、 第(i+1)パケットの送信開始時刻は第(i+1)パ
    ケットの到着時刻から第(i+1)パケットのパケット
    長/出回線速度を減算した時刻であるとする手段を含む
    請求項8記載の通信品質の評価装置。
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