JP3553338B2 - 必要速度推定装置およびセル損失数推定装置 - Google Patents

必要速度推定装置およびセル損失数推定装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はATM(Asynchronous Transfer Mode:非同期転送モード) 通信に利用する。本発明は、トラヒックの計測技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
動画や音声等を含めた多様な情報をセルと呼ばれる固定長ブロックに分割し、統一的に転送するATM(非同期転送モード)が知られている。図6はATM交換機のブロック構成図である。図7はセル出力部のブロック構成図である。図8は従来の必要速度推定装置のブロック構成図である。
【0003】
ATMでは、図6に示すようなATM交換機101によってセルが交換されることにより、セルを目的の宛先に送り届けることができる。入力回線108、109に到着したセルは、セル入力部102、103で、物理レイヤの終端等の処理を経て、スイッチ106により、宛先方面への出力回線110または111を収容するセル出力部104、105に送られる。
【0004】
図7に示すセル出力部104は、出力回線速度に合わせてセルを送出するためのバッファサイズがKセルの出力セルバッファ201と送出スケジューラ202とを備える。出力回線送出に際しては、物理レイヤ処理を行う低位レイヤ処理部203を経る。
【0005】
各出力回線に加わるセル数を計算するため、セル到着検出部204とカウンタ205を備える。カウンタ205は、セル到着検出部204でセル検出毎に“1”加算される。カウンタ205の内容は、プロセッサ107を介してモニタ112に表示することができる。これによって、各出力回線に対してどの程度のセル数が加わっているかを計測することができる。
【0006】
出力回線の能力に対して、過剰なセルが流入した場合は、出力セルバッファ201が溢れてセル損失となる。この場合には、上位レイヤによる再送がない場合は、例えば、画品質や音声品質の低下となって現れる。上位レイヤによる再送がある場合は、セルの宛先端末において、上位レイヤがパケット組立てを行う際に、パケットを構成するセルの一部が受信できないことを、シーケンス番号飛び等で検出して再送要求を行う。この場合は、上位レイヤから見たスループットの低下という形となって現れる。
【0007】
したがって、適切なセル量が加わっているようにシステムを管理することは重要である。このため、セル出力部内のカウンタ205の読み出し以外に、図8に示すように、光分岐装置410を介して必要速度推定装置301を、次交換機との間に挿入する場合がある。
【0008】
光分岐装置410では、出力回線110から出力されたセルを光としてコピーし、必要速度推定装置301にその情報を引き込む。セル入力部302で、物理レイヤ終端等の処理を行い、セル到着検出部303でセル到着を検出し、必要に応じてタイムスタンプ付与、セルペイロード部の削除等を行う。その結果をメモリ304に蓄積し、プロセッサ305を介して、モニタ306に出力する。これにより、どの程度のセルが出力回線110に加わっているかを観測可能である。
【0009】
必要速度推定装置301やカウンタ205によって、セル計測を行った後に、どの程度の容量があれば同セル流を収容できるか容量を算出する必要がある。これにより出力回線に比し、例えば必要容量が80%を超えた場合には、新たな出力回線を用意したり、あるいは、新規のトラヒック(セル流)が同出力回線に加わらないようにする等の措置が行えるようになる。
【0010】
実際に必要な容量とは、出力セルバッファ201の溢れによるセル損失率が目標値以下となる出力回線速度のことである。最も容易な算出法は、時間S内の計測セル数Nを用いて、N/Sを平均到着レイトとするポアソン到着を仮定し、よく知られたM/D/l/K公式により、損失率が目標値に一致するサーバ能力を求める方法である。測定時間Sを細分し、各細分化された時間内のセル到着数計測結果から到着セルレイトの平均だけでなく、分散や相関を求め、マルコフ変調ポアソン(MMPP)到着を仮定し、MMPP/D/1/K公式により、損失率が目標値に一致するサーバ能力を求める方法がある。これらの必要容量算出はデータ処理用ワークステーション114または308により行われる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
セル計測を行い、必要容量を算出するに際し、セル計測段階での課題と、必要容量算出段階での課題がある。まず、セル計測段階では、セル出力部104内のカウンタ205を使用する場合に、これの読み出しはプロセッサ107の負荷となる。したがって、読み出し間隔を大とせざるを得ない。これは、セル測定時間長が大となることを意味し、短時間のセル到着変動を計測できないことを意味する。
【0012】
次に、モニタ装置301による場合は、計測位置が多重化した後になっているという問題がある。すなわち、1つのセル出力部に対して、多数のセル入力部からセルがほぼ同時に到着することが生ずるため、出力セルバッファ201が溢れる。仮にセルのタイムスタンプを必要速度推定装置301でつけたとしても、それは出力回線速度に合わせて出力回線110に送出したところでの時刻が記録されるため、実際のセル到着時刻とはならず、どの程度セルがまとまって到着するか計測できない。実際、出力回線送出後のセル到着間隔は、出力回線送出前のセル送出間隔よりも必ず同じかより大きい。これは、出力セルバッファの手前でセル到着を測定した場合は生じない現象である。
【0013】
必要容量算出時の課題としては、ポアソン到着に基づく算出では、短時間の変動特性が考慮されていないために算出精度が著しく低い。また、MMPPに基づく算出法では算出法自体が複雑であり、特に、カウンタ205による方法では、短時間測定ができないことからMMPPに基づく算出方法自体が使用できない場合もある。
【0014】
本発明は、このような背景に行われたものであって、ATM交換機の負荷に影響を与えることなくトラヒックを計測することができる必要速度推定装置を提供することを目的とする。本発明は、伝送路上の任意の位置に設置することができる必要速度推定装置を提供することを目的とする。本発明は、セル損失数を推定することができるセル損失数推定装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ATM交換機の負荷を軽減させるために、トラヒック計測をATM交換機では行わず、ATM交換機の出力回線に接続された装置により行うことを特徴とする。このときに、計測位置が多重化した後であることによる従来の問題点を解決したところに本発明の最も主要な特徴がある。
【0016】
すなわち、本発明の必要速度推定装置では一連のセル流(これをパケットと呼ぶ)を構成する先頭セルにタイムスタンプtを付与し、同セルと同パケットを構成するセル数をメモリに保持する。当該先頭セルはセル出力部に到着後、直ちに出力回線に送出されたと仮定し、当該パケットを構成するそれ以外のセルは、当該先頭セルに引き続き一群となって、あらかじめ定められた、出力セルバッファに到着する時間当たりのセル数(入力回線速度)Vでセル出力部に到着したとする。
【0017】
したがって、入力回線速度およびセル長は既知であるので、この仮定に基づき、先頭セルのセル出力部への到着時刻をtとすれば、次セルは、
t+セル長/V
その次のセルは、
t+2×セル長/V
と、各々順次推定できる。この推定到着時点列は、多重化後のセル到着時点列よりも、多重化によりパケット内セルの到着時点が乱されることが除かれているため、必要速度算出にとって安全側になっており望ましい。
【0018】
到着時点列が全て再現できれば多様な必要速度(帯域)算出が適用可能であるが、本発明では簡便さの点からKセル到着するに要する時間TをM回計測し、その計測結果のうちのm番目に大きい値の逆数にセル長(例えば53byte)を乗じたものにより必要速度とする。これにより、1回の計測による場合と比べて計測精度が向上するとともに、セル測定用のカウンタの高速読み出しが回避できる。必要M、mは、あらかじめセル損失率目標値等により定まる定数である。
【0019】
また、先頭セルの到着時刻補正のために、Kセル到着でなく、K′セル到着の時間間隔により必要速度算出を行うこともできる。K′は、例えば、
K=K′+3√(K′)
により定められる。
【0020】
上記セル到着時点列推定では、パケット内セルの到着時点列が多重化によって乱される点を除去しようとしているが、本補正はパケットもしくは先頭セルの到着時点が、多重化によって乱される点を除去しようとしている。
【0021】
これらの補正をしても、多重化によるセル損失は検出できない。セル損失が無視できないと考えられる場合は、ここでは、パケットの先頭セルのペイロード内に記述されたパケット長情報により定まる次先頭セル位置またはパケット内セル数と、セル損失となった場合に生ずる観測上の次先頭セル位置またはパケット内セル数との差によってパケットの先頭セルの損失を検出する。さらに、必要速度算出に推定セル損失による補正を行うこともできる。
【0022】
すなわち、本発明の第一の観点は必要速度推定装置であって、バッファサイズがKセルである出力セルバッファを備えたATM交換機の一つの出力回線についてトラヒックを監視する手段と、この監視する手段の監視結果に基づき前記出力セルバッファで生じるセル損失が基準値以下になるためのこの出力回線の回線速度必要値を推定演算する手段とを備えた必要速度推定装置である。
【0023】
ここで、本発明の特徴とするところは、前記監視する手段は、出力回線を通過する着目したセルの通過時刻tからセル数を計数してその計数値がバッファサイズKに達した時刻tまでの時間Tを推定する手段を含み、前記推定演算する手段は、この時間Tにしたがって前記回線速度必要値を演算する手段を含むところにある。
【0024】
この演算する手段は、
(セル長×K)/T
により前記回線速度必要値を演算する手段を含むことが望ましい。
【0025】
また、時間TをM回計測しそのM回の時間Tの値T,T,…,Tから統計処理により採用すべきTの値を決定する手段を含むことが望ましい。
【0026】
さらに、前記時間Tを推定する手段は、前記バッファサイズKに替えて補正値K′(≠K)を用いて前記時間Tを推定する手段を含むこともできる。
【0027】
前記推定演算する手段は、前記計数値にさらに前記出力セルバッファにおけるセル損失数を加算した計数値にしたがって推定された時間Tを用いて演算する手段を含むようにしてもよい。
【0028】
本発明の第二の観点はセル損失数推定装置であって、その特徴とするところは、パケットのヘッダ情報を参照しそのパケットを構成するセル数を認識する手段と、この認識する手段により認識されたセル数と前記必要速度推定装置を用いて計数されたこのパケットに含まれるセル数とを比較する手段と、この比較結果にしたがって前記出力セルバッファにおけるセル損失数を推定する手段とを備えたところにある。
【0029】
【発明の実施の形態】
発明の実施の形態を図1および図5を参照して説明する。図1は本発明第一実施例の必要速度推定装置のブロック構成図である。図5は本発明第二実施例の必要速度推定装置のブロック構成図である。なお、ATM交換機およびセル出力部のブロック構成は従来例で示した図6および図7と共通である。
【0030】
本発明は、図6および図7に示すように、バッファサイズがKセルである出力セルバッファ201を備えたATM交換機101の一つの出力回線110について、図1に示すように、トラヒックを監視する手段である先頭セル検出部403およびパケット内セル数カウンタ404と、この監視結果に基づき出力セルバッファ201で生じるセル損失が基準値以下になるためのこの出力回線110の回線速度必要値を推定演算する手段であるプロセッサ405とを備えた必要速度推定装置411である。
【0031】
ここで、本発明の特徴とするところは、先頭セル検出部403およびパケット内セル数カウンタ404は、出力回線110を通過する着目したセルの通過時刻tからセル数を計数し、プロセッサ405は、その計数値がバッファサイズKに達した時刻tまでの時間Tを推定し、この時間Tにしたがって前記回線速度必要値を演算するところにある。
【0032】
プロセッサ405は、
(セル長×K)/T
により前記回線速度必要値を演算する。このとき、時間TをM回計測しそのM回の時間Tの値T,T,…,Tから統計処理により採用すべきTの値を決定する。
【0033】
また、プロセッサ405は、前記バッファサイズKに替えて補正値K′(≠K)を用いて前記時間Tを推定することもできる。
【0034】
さらに、プロセッサ405は、前記計数値にさらに出力セルバッファ201におけるセル損失数を加算した計数値にしたがって推定された時間Tを用いて演算することもできる。
【0035】
このとき、図5に示すように、パケットのヘッダ情報を参照しそのパケットを構成するセル数を認識する手段であるパケット長読出部801およびセル数保持メモリ802と、このセル数保持メモリ802に書込まれた認識されたセル数とパケット内セル数カウンタ404により計数されたこのパケットに含まれるセル数とを比較する手段である比較器803とを備え、プロセッサ405は、この比較結果にしたがって出力セルバッファ201におけるセル損失数を推定することができる。
【0036】
【実施例】
(第一実施例)
本発明第一実施例を図1ないし図4を参照して説明する。図1は本発明第一実施例の必要速度推定装置のブロック構成図である。図2は先頭セル検出部のブロック構成図である。図3はメモリのデータ構成を示す図である。図4は本発明第一実施例の動作を示すフローチャートである。
【0037】
図6のATM交換機101に対して、図1に示すように、光分岐装置410を介して必要速度推定装置411を接続し、出力回線110上のトラヒック(セル流)を観測する。必要速度推定装置411には、光分岐装置410によって得た光信号を処理し、物理レイヤを終端し、セルとして受信するセル入力部401を有し、セル入力部401のセル到着を検出するセル到着検出部402を有する。
【0038】
セル到着検出部402ではタイムスタンプを各セルに対して付与する。先頭セル検出部403では、パケット内の先頭セルであるか否かを検出する。その構成を図2に示す。レジスタ501において、同セルを一時格納し、同セルヘッダのVPI、VCIおよびPTI(3ビット)をセルヘッダPTI検出部502で検出する。データセルで、パケット内最終セルを表すPTI=000、010を検出したときは、VPI、VCI毎に、パケット最終セルフラグ504をセットする。パケット内セル数カウンタを“1”加算し、その内容をメモリ406に移す。
【0039】
データセルで最終セルでないことを表すPTI=001、011のときは、AND演算子503へ1を入力し、かつ、パケット最終セルフラグ504をリセットし“0”にする。PTI=000、001、010、011以外の場合は、AND演算子に0を入力する。AND演算子503は、パケット最終セルフラグ(前セルがパケットの最後のセルであったことを保持)と、セルヘッダPTI検出部502からの入力のANDをとることで、当該セルがパケットの先頭セルであることを検出する。
【0040】
その結果、先頭セルであればレジスタ501のセルのタイムスタンプをメモリ406に格納し、かつ、パケット内セル数カウンタ404を“1”に設定する。図3に示すように、メモリ406には、各パケットの先頭セルのタイムスタンプと、このパケットを構成するセル数が格納される。メモリ406の内容はプロセッサ405を介してモニタ306に表示され、データ処理用ワークステーション308に転送される。
【0041】
データ処理用ワークステーション308では、Kセルが到着する時間間隔Tに基づき必要速度を算出する。ここでKは出力セルバッファ201のバッファサイズである。バッファサイズ分のセルが全てひとまとまりで到着したとして、次のひとまとまりが来るまでに全て転送できていればセル損は生じない。したがって、セル長×K/Tで必要速度を算出する。
【0042】
図4に必要速度算出部のフローを示す。まず、Kセルをカウントするセル数カウンタをリセットする(S1)。セル数カウンタ+現パケットセル数によって、現在考慮しているパケット内セルが全てKにおさまるか判定する(S2)。おさまるなら、現在考慮しているパケットのセル数をパケット内セル数カウンタ404に加算し(S3)、考慮するパケットをパケット番号ポインタを“1”加算することで次のパケットに移す(S4)。メモリ406からデータ処理用ワークステーション308に転送されたパケットのセル数とタイムスタンプから、考慮すべきパケットに対応するパケット内セル数とタイムスタンプを、パケット番号ポインタにしたがって読み出し、各々、現パケットセル数と現パケット到着時刻に代入する(S5)。これをステップS2でNO(すなわち、現在考慮しているパケットがKにおさまりきらない)となるまで繰り返す。
【0043】
現在考慮しているパケットがKにおさまりきらない場合には(S2)、何番目のセルまでおさまるかをセル数ポインタに設定する(S6)。仮にセル数ポインタはXに設定されたとする。タイムスタンプtの時刻にこのパケットの先頭セルが到着し、以後、このパケットを構成する後続セルが入力回線速度Vで引き続いて到着すると仮定すると、そのX番目のセル(すなわち、KセルのK番目のセル)の推定到着時刻は、
t+セル長×(X−1)/V
となる(S7)。これによりKセル目が到着する時刻が推定できたので、
セル長×K/(終了時刻であるK番目のセル推定到着時刻−開始時刻)
により必要速度を算出する(S8)。必要速度の算出を1つだけ行うのは精度上問題なのでM回行い、その内の大きい方からm番目を採用することにする。ここで、m、Mはセル損失率目標値等からあらかじめ決められている。
【0044】
いま、算出した必要速度がこれまでに算出した必要速度の上位m個に入っているか比較する(S9)。入っていれば、m番目の大きさの必要速度を消去し(S10)、今回の測定結果を上位m番内の必要速度として記憶する(S11)。必要速度の算出回数を“1”加算し(S12)、M回行ったかチェックする(S13)。M回行っていれば、記憶されている上位m個の中からm番目の大きさ(すなわち最下位)を読み出し、必要速度として採用する(S14)。M回に達していなければ次のKセル個の時間間隔測定のために、開始時刻として今回の終了時刻を設定する。現在考慮しているパケットのうち、今回既に考慮されたセルの寄与分を除くため、現パケットセル数と現パケット到着時刻を更新する(S15)。
【0045】
このように、本発明実施例では、パケット内先頭セルに続くセルの到着を、先頭セルの到着時刻と入力回線速度により推定することで、多重化後(すなわち出力回線送出後)のセル流をモニタした結果、セルがまとまって到着したことを観測できないという問題点を解決している。
【0046】
ただし、パケットの先頭セルの到着については実際にセル入力部401に到着した時刻にしたがって到着時刻が設定されるため、「多重化されることで、多重化後のモニタではセル到着を正しく推定できない」という問題を解決していない。
【0047】
特に、複数のパケットの先頭セルがごく短時間に到着し、多重化後そのセル流をモニタした場合に、それら先頭セルの到着は平滑化されて観測されることは前に述べたとおりである。したがって、M回測定中の大きい方から、例えば、1番目、2番目の値はしばしば過小値になっている。そこで、Kセル分の到着時間間隔の代わりにK′セル分の到着時間間隔を用いる。
【0048】
ここで、K′は、例えば、
K′+3√(K′)=K
により定める。これは、パケットの到着数がK′であって、ポアソン到着していると、パケットの95%がほぼ上式左辺となることを利用している。これにより、パケットの先頭セルの変動を補正することができる。ただし、後者の式では、平均パケット長算出が別途必要である。
【0049】
(第二実施例)
本発明第二実施例を図5を参照して説明する。図5は本発明第二実施例の必要速度推定装置のブロック構成図である。本発明第一実施例では、セル出力部104の出力セルバッファ201におけるセル損失は検出していない。すなわち、出力セルバッファ201におけるセル損失を検出しなくとも必要速度推定装置411のセル入力部401に到着する先頭セルとそれに続くセルの数を知ることによって精度の高いトラヒック計測を実現することができる。しかし、セル損失が、無視できないと考えられる場合は、セル損失の検出とセル損失数の計算により必要速度算出値の補正を行う。
【0050】
この場合には図5に示すように、必要速度推定装置411に、新たに、パケット長読出部801、セル数保持メモリ802、比較器803、セル損失数メモリ804を備える。パケット長読出部801は、先頭セル検出器403によって、先頭セルと特定されたセルを読み込む。同セルのペイロード内には、パケットヘッダが格納されており、同パケットのヘッダの特定部にパケット長が記述されている。
【0051】
パケット長読出部801はこのパケット長を読む込む。これにより、当該パケットは何セルから成るかが決まるので、これをセル数保持メモリ802に書き込む。比較器803は、この値と、各パケット毎にパケット内セル数カウンタ404の出力で、メモリ406に格納された同パケットの観測されたセル数を比較する。その差が正の数XであればXセル損失として、セル損失数メモリ804に保持する。
【0052】
必要速度算出時には、各パケットのセル数としてメモリ406のセル数を使用するのではなく、
(メモリ406の各パケットのセル数)+(セル損失数メモリ804の各パケットの損失セル数)
を用いる。具体的には、図4のステップS5で、現パケットセル数に上記和を設定する。
【0053】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ATM交換機の負荷に影響を与えることなくトラヒックを計測することができる。また、伝送路上の任意の位置に設置することができる。さらに、セル損失数を推定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第一実施例の必要速度推定装置のブロック構成図。
【図2】先頭セル検出部のブロック構成図。
【図3】メモリのデータ構成を示す図。
【図4】本発明第一実施例の動作を示すフローチャート。
【図5】本発明第二実施例の必要速度推定装置のブロック構成図。
【図6】ATM交換機のブロック構成図。
【図7】セル出力部のブロック構成図。
【図8】従来の必要速度推定装置のブロック構成図。
【符号の説明】
101 ATM交換機
102、103、302 セル入力部
104、105 セル出力部
106 スイッチ
107 プロセッサ
108、109 入力回線
110、111 出力回線
113、307 キーボード
112、306 モニタ
114、308 データ処理用ワークステーション
201 出力セルバッファ
202 送出スケジューラ
203 低位レイヤ処理部
204 セル到着検出部
205 カウンタ
301、411 必要速度推定装置
303、402 セル到着検出部
304、406 メモリ
305、405 プロセッサ
401 セル入力部
403 先頭セル検出部
404 パケット内セル数カウンタ
410 光分岐装置
501 レジスタ
502 セルヘッダPTI検出部
503 AND演算子
504 パケット最終セルフラグ
801 パケット長読出部
802 セル数保持メモリ
803 比較器
804 セル損失数メモリ

Claims (5)

  1. バッファサイズがKセルである出力セルバッファを備えたATM交換機の一つの出力回線についてトラヒックを監視する手段と、この監視する手段の監視結果に基づき前記出力セルバッファで生じるセル損失が基準値以下になるためのこの出力回線の回線速度必要値を推定演算する手段とを備えた必要速度推定装置において、
    前記監視する手段は、各セルに通過時刻を設定し、出力回線を通過する着目したセルの通過時刻t0 から設定された前記通過時刻に通過するセル数を計数し、前記出力セルバッファにおけるセル損失数を加算して、その計数値がバッファサイズKに達した時刻t1 までの時間Tを推定する手段を含み、
    前記推定演算する手段は、この時間Tにしたがって前記回線速度必要値を演算する手段を含む
    ことを特徴とする必要速度推定装置。
  2. 前記演算する手段は、(セル長×K)/Tにより前記回線速度必要値を演算する手段を含む請求項1記載の必要速度推定装置。
  3. 時間TをM回計測しそのM回の時間Tの値T1 ,T2 ,…,TM から統計処理により採用すべきTの値を決定する手段を含む請求項1記載の必要速度推定装置。
  4. 前記時間Tを推定する手段は、前記バッファサイズKに替えて補正値K′(≠K)を用いて前記時間Tを推定する手段を含む請求項1または2記載の必要速度推定装置。
  5. パケットのヘッダ情報を参照しそのパケットを構成するセル数を認識する手段と、この認識する手段により認識されたセル数と請求項1記載の必要速度推定装置を用いて計数されたこのパケットに含まれるセル数とを比較する手段と、この比較結果にしたがって前記出力セルバッファにおけるセル損失数を推定する手段とを備えたことを特徴とするセル損失数推定装置
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