JPH08116231A - 弾性表面波トランスバーサル形フィルタ - Google Patents

弾性表面波トランスバーサル形フィルタ

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JPH08116231A
JPH08116231A JP25111494A JP25111494A JPH08116231A JP H08116231 A JPH08116231 A JP H08116231A JP 25111494 A JP25111494 A JP 25111494A JP 25111494 A JP25111494 A JP 25111494A JP H08116231 A JPH08116231 A JP H08116231A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
idt
surface acoustic
acoustic wave
filter
idts
Prior art date
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Pending
Application number
JP25111494A
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English (en)
Inventor
Nobunari Araki
信成 荒木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Meidensha Corp, Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd filed Critical Meidensha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 音響エネルギー損失を少なくし、設計・製造
を容易にする。 【構成】 中央の送信側IDT15の両側に一対の受信
側IDT12、13を設けて3トランスデューサ構造の
弾性表面波トランスバーサル形フィルタとし、受信側I
DTを一方向性IDTとすることにより、受信側IDT
での音響エネルギーの放出を無くしてフィルタの損失を
少なくする。送信側IDTの電極パターンを対称構造と
することにより、受信側IDTでの弾性表面波の位相合
わせを容易にする。送信側IDTが浮き電極を持たない
構造になることを利用し、該送信側IDTで重み付けを
持つフィルタを実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、弾性表面波を利用した
トランスバーサル形フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】弾性表面波素子は、圧電性基板上にアル
ミニウム等の電極材料によりすだれ状電極を形成し、こ
のすだれ状電極を信号源で励起し、電気機械結合により
基板上に弾性表面波を発生させ、この励振された弾性表
面波を利用して共振子やフィルタ、センサ等の信号処理
素子を構成できる。
【0003】図4は、基本的なトランスバーサル形フィ
ルタの構成を示す。圧電性基板1面に一対のすだれ状電
極2、3を形成し、送信側IDT(インターディジタル
トランスデューサ)となる一方のすだれ状電極2に信号
源4から信号を印加し、この信号で励起されて音響エネ
ルギーになる弾性表面波が基板1面を伝搬し、この弾性
表面波を受信側IDTとなる他方のすだれ状電極3で電
気信号に変換してフィルタ特性を持たせた出力を得る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のフィルタにおい
て、送信側IDT及び受信側IDTは、電気エネルギー
と音響エネルギーの変換に際して双方向に音響エネルギ
ーを放出する。すなわち、送信側IDTは、図中に矢印
で示すように、両方向に音響エネルギーを放出する。ま
た、受信側IDTは、受信する音響エネルギーを右方向
にも放出する。
【0005】このように、IDTによる音響エネルギー
の双方向への放出によって、送信側IDTで3デシベル
の損失が発生し、受信側IDTでも3デシベルの損失が
発生し、総計で6デシベルもの損失となってしまう。
【0006】これら損失は、構造上のものであり、弾性
表面波の伝搬損も含めるとさらに大きくなる。
【0007】上記の損失を少なくするものとして、図5
の(a)に3トランスデューサ構造のフィルタ、(b)
に一方向性IDTを用いたフィルタ、(c)にマルチト
ランスデューサ(IIDT)のフィルタをそれぞれ電極
パターンで示す。図中、音響エネルギーの放出と伝搬
は、矢印で示す。
【0008】同図の3トランスデューサ構造では、中央
の送信側IDT5の両側に受信側IDT6、7を設ける
ことにより、損失が少なくなるが、3デシベルの損失が
残る。
【0009】また、一方向性IDTを用いたものは、損
失が0デシベルになるが、正負のすだれ状電極8A,8
B,9A,9B間の中心からずらした位置に反射器とし
ての短絡型(又は開放型)の浮き電極10を設ける構造
になるため、すだれ状電極(例えば8Aと8B)の交差
幅を変化させて重み付けするアポダイズ電極の形成が難
しくなる。
【0010】また、マルチトランスデューサ構成では、
低損失にするには多数の入出力IDTを必要として製造
歩留まりが悪くなる。また、共振子フィルタに近い特性
になるため、通過帯域の細かい設計が難しくなる。
【0011】本発明の目的は、音響エネルギー損失を少
なくする弾性表面波トランスバーサル形フィルタを提供
することにある。
【0012】本発明の他の目的は、設計・製造を容易に
する弾性表面波トランスバーサル形フィルタを提供する
ことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題の解
決を図るため、中央の送信側IDTの両側に一対の受信
側IDTを設けた3トランスデューサ構造の弾性表面波
トランスバーサル形フィルタにおいて、前記受信側ID
Tを一方向性IDTとした構造を特徴とする。
【0014】また、本発明は、前記送信側IDTは、電
極パターンを弾性表面波の伝搬方向に対して対称にしか
つ正規形構造を特徴とする。
【0015】また、本発明は、前記送信側IDTは、電
極パターンが重み付けを持つ構造を特徴とする。
【0016】
【作用】受信側IDTを一方向性IDTとすることによ
り、受信側IDTでの音響エネルギーの放出を無くし、
フィルタの損失を少なくする。
【0017】送信側IDTの電極パターンを対称構造と
することにより、受信側IDTでの弾性表面波の位相合
わせを容易にする。
【0018】送信側IDTが浮き電極を持たない構造に
なることを利用し、該送信側IDTで重み付けを持た
せ、一方向性IDTを使用しながら重み付けを持つフィ
ルタの設計・製造を容易にする。
【0019】
【実施例】図1は、本発明の一実施例を示す弾性表面波
トランスバーサル形フィルタの電極パターンである。
【0020】本実施例は、3トランスデューサ構造にさ
れ、中央に設けられる送信側IDT11は、従来と同じ
に正規形にされる。この送信側IDT11の両側に設け
られる一対の受信側IDT12、13は短絡型浮き電極
を持つ一方向性IDTにされる。なお、浮き電極は開放
型でも良い。
【0021】本実施例において、送信側IDT11は電
気エネルギーと音響エネルギーの変換に際して双方向に
音響エネルギーを放出するが、受信側IDT12、13
では、音響エネルギーの放出がなく、損失が0デシベル
になる。
【0022】これにより、本実施例では、弾性表面波の
伝搬損を除いて、損失が0デシベルの低損失フィルタを
構成できる。
【0023】図2は、本発明の他の実施例を示す。同図
が図1と異なる部分は、送信側IDT14の電極パター
ンにある。
【0024】送信側IDT14は、一対のすだれ状電極
14A、14Bで構成するのに、アース側すだれ状電極
14Bを送信端子側すだれ状電極14Aよりも電極本数
を1本多くしたパターンにされる。
【0025】本実施例においては、送信側IDT14
は、電極パターンが弾性表面波の伝搬方向に対して左右
対称となる。
【0026】これにより、本実施例では、図1の場合と
同等の作用効果に加えて、送信側IDT14から受信側
IDT12、13に向かって双方向に伝搬する弾性表面
波の位相が一致し、受信側IDT12、13での位相合
わせが簡単になる。
【0027】図3は、本発明の他の実施例を示す。同図
が図2と異なる部分は、送信側IDT15の電極パター
ンにある。
【0028】送信側IDT15は、電極パターンを左右
対称とする他に、すだれ状電極の交差幅を変化させて重
み付けするアポダイズ電極に構成する。
【0029】本実施例では、送信側IDT15が浮き電
極を持たない正規形構造を利用し、該送信側IDT15
によって重み付けを得る。
【0030】これにより、本実施例では、図2の場合と
同等の作用効果に加えて、一方向性IDTを設ける構成
にしながら重み付けしたフィルタの電極パターン形成が
容易になる。
【0031】なお、重み付けのための電極パターンは、
縦方向電界重み付け方法、容量重み付け方法、直列重み
付け方法、電極間引き方法など他の方法に置換して同等
の作用効果を得ることができる。
【0032】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、受信側
IDTを一方向性IDTとするため、受信側IDTでの
音響エネルギーの放出が無くなり、フィルタの損失を少
なくすることができる。
【0033】また、本発明によれば、送信側IDTの電
極パターンを対称構造とするため、受信側IDTでの弾
性表面波の位相合わせが容易になり、その設計・製造が
容易になる。
【0034】また、本発明によれば、送信側IDTが浮
き電極を持たない構造になることを利用し、該送信側I
DTで重み付けを持たせるため、一方向性IDTを使用
しながら重み付けフィルタの設計・製造が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すフィルタ構成。
【図2】他の実施例のフィルタ構成。
【図3】他の実施例フィルタ構成。
【図4】従来のトランスバーサル形フィルタ構成例。
【図5】従来の低損失形フィルタ構成例。
【符号の説明】
11、14、15…送信側IDT 12、13…受信側IDT

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央の送信側IDTの両側に一対の受信
    側IDTを設けた3トランスデューサ構造の弾性表面波
    トランスバーサル形フィルタにおいて、前記受信側ID
    Tを一方向性IDTとした構造を特徴とする弾性表面波
    トランスバーサル形フィルタ。
  2. 【請求項2】 前記送信側IDTは、電極パターンを弾
    性表面波の伝搬方向に対して対称にしかつ正規形構造を
    特徴とする請求項1記載の弾性表面波トランスバーサル
    形フィルタ。
  3. 【請求項3】 前記送信側IDTは、電極パターンが重
    み付けを持つ構造を特徴とする請求項1又は請求項2記
    載の弾性表面波トランスバーサル形フィルタ。
JP25111494A 1994-10-18 1994-10-18 弾性表面波トランスバーサル形フィルタ Pending JPH08116231A (ja)

Priority Applications (1)

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JP25111494A JPH08116231A (ja) 1994-10-18 1994-10-18 弾性表面波トランスバーサル形フィルタ

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JP25111494A JPH08116231A (ja) 1994-10-18 1994-10-18 弾性表面波トランスバーサル形フィルタ

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JPH08116231A true JPH08116231A (ja) 1996-05-07

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