JPH08116190A - 通信装置用キャビネット - Google Patents
通信装置用キャビネットInfo
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- JPH08116190A JPH08116190A JP6274309A JP27430994A JPH08116190A JP H08116190 A JPH08116190 A JP H08116190A JP 6274309 A JP6274309 A JP 6274309A JP 27430994 A JP27430994 A JP 27430994A JP H08116190 A JPH08116190 A JP H08116190A
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Abstract
く、防水,防虫,防塵が容易であり、自然空冷タイプで
安全性や信頼性を大巾に高める。 【構成】 天壁1,側壁2,底壁3とからなる密閉筐体
5の外周に間隔13をおいて、天板11と通気用のルー
バー10のある外側板12と、開閉扉4とを外囲として
備え、前記密閉筐体5内に配置される搭載装置部Aと多
重伝送機器部B,B1 及び設定部Cとに対応して短板6
と長板7の熱対流誘導板を複数配備すると共に、前記多
重伝送機器部B,B1 及び設定部Cと搭載装置部Aとに
わたる上下方向で天壁1,側壁2,底壁3から離隔して
熱遮蔽板8,9を設けたことで、日射受熱を少なくして
電気通信設備用キャビネット内の温度上昇を防止すると
共に、自然空冷タイプの簡単な構成で防水,防虫,防塵
も可能な安全性の高い屋外設置仕様構造のキャビネット
とすることができる。
Description
ケーブルの中継点位置に配置されて用いられる遠隔多重
伝送装置(RT)など通信装置を屋外に設置するための
屋外或いは屋内設置型キャビネットに関するものであ
る。
は、運転,制御,監視などを行う制御盤や中継機器関係
は屋外,屋内に設置する場合には、筐体内に納められて
用いられている。ところが、この屋外設置タイプでは、
地域差,季節差のあるいろいろな雰囲気や、風雨や日
射,塵芥などの過酷な自然環境下にさらされても、筐体
内の制御盤やその他の電気通信設備が、充分使用に耐え
得るものでなければならない。しかも、最近の制御機器
類の電気部品は、トランジスタ化,ICP化さらにはそ
れらのユニット化が進んでいて、筐体内での温度上昇に
より性能が著しく変化するほか、湿度,塵芥を極度にき
らうため、温度上昇防止対策並びに防水,防虫,防塵対
策に苦慮しているのが現状であり、収納する筐体の構造
にも問題があることが知られている。
は、密閉構造にすると筐体内に発生する熱の放散ができ
ず、日射受熱に対しては温度上昇防止対策にならない
し、通気構造にすると環境条件に対して対応できなく、
防水,防虫,防塵対策にもならないほか、温度調節構造
にするため冷却用クーラー,送風ファン或いはヒータな
どを付設して強制循環方式など空調タイプとすることも
試みられるが、構造が複雑化し、すこぶる高価となるほ
か、空調機器の保守保安がやっかいで、安全信頼性の上
で満足できなく、メンテナンスが必要となって実用的で
なくなるなど問題があった。本発明は、これら従来の諸
欠点を排除しようとするもので、日射受熱を少なくして
電気通信設備用キャビネット内の温度上昇を防止すると
共に、無空調自然空冷タイプの簡単な構成で、防水,防
虫,防塵も可能な安全性の高い屋外設置或いは屋内設置
仕様構造のキャビネットの設計製作の省力化と低コスト
化を図ることを目的とするものである。
底壁とからなる密閉筐体の外周に間隔をおいて、天板と
通気用のルーバーのある外側板と、開閉扉とを外囲とし
て備え、前記密閉筐体内に配置される電源部と、多重伝
送機器部及び設定部とに対応して熱対流誘導板を複数配
備すると共に、前記多重伝送機器部及び設定部と搭載装
置部とにわたる上下方向で天壁,側壁,底壁から離隔し
て熱遮蔽板を設けたことを特徴とする通信装置用キャビ
ネットである。
放散とを有効に活用して熱バランスを持たせるため、日
射受熱を少なくする外囲のある筐体との二重壁構造と
し、密閉筐体の内外部分の気流空間に対流を生じさせ、
筐体の壁面での温度上昇を防ぎ、外筐体のルーバーから
風通しをもはかって、放熱と除熱とを行ないうる自然空
冷とすると共に、密閉筐体中に配備される多重伝送機器
部からの熱気流は、天壁に向かって衝突し、天壁に沿っ
た流れが形成され、壁材に伝熱させつつ下向流として多
重伝送機器部に熱対流が入らないように誘導板でガイド
し、かつ熱遮断板で遮熱し、その熱を筐体壁並びに外囲
体から効率よく放散,放熱するものであって、該密閉筐
体の外面は外囲と、狭い空間に流れる外気に触れて熱伝
達の増進がなく、容易に外部に放出され、密閉筐体内の
電気通信機器類に対する温度上昇による影響が適確に防
止される。
キャビネットの例で、図1乃至図4によって説明する
と、天壁1,側壁2,底壁3とからなる密閉筐体5の外
周に間隔13をおいて、天板11と通気用のルーバー1
0のある外側板12と、開閉扉4とを外囲として備え、
前記密閉筐体5内に配置される搭載装置部Aと多重伝送
機器部B,B1 及び設定部Cとに対応して、短板6と長
板7の熱対流誘導板を複数配備すると共に、前記多重伝
送機器部B,B1 及び設定部Cと搭載装置部Aとにわた
る上下方向で天壁1,側壁2,底壁3から離隔して熱遮
蔽板8,9を設けて通信装置用キャビネットとしてあ
る。
機器部B,B1 に向かって天壁1及び両側壁2にまたが
って突設された短板6と、天壁1から突設され、上方の
多重伝送機器部B及び設定部Cから下方の搭載装置部A
の上部を覆うように延設された断熱性の長板7、例えば
断熱性プラスチック板からなり、密閉筐体5の内部に熱
対流がPKG基板群からなる大小多重伝送機器部B,B
1 に入らないようにガイドし、熱放散を容易にする。ま
た、密閉筐体5の外囲には、日射受熱を少なくするため
気流通路となる適度の空間を形成して天板11及びルー
バー10のある側板12と、開閉扉4との外囲で実質的
に二重壁構造とし、密閉筐体5の内外部分の気流空間に
対流を生じさせ、密閉筐体5の壁体での温度上昇を防
ぎ、外側板12のルーバー10から風通しをもはかって
放熱と除熱とを行いうる自然空冷構造としてある。
筐体5の天壁1上に隙間13をあけて取付片14及び脚
片15で備えた屋根部材として日射受熱が少なくなるよ
うにしてあるが、必要に応じ外側板12と一体構成とし
た天板11として密閉筐体5を覆うようにすることもで
きるし、設置用としてさらに密閉筐体5の底壁3には床
にボルト固定するための転倒防止用架台16を、また裏
側の外側板12に電柱,壁面に取り付けるブラケット1
7,17を設けてあるが、これらは、設置状態によって
選んで用いられるか、いずれか一方を省略して床面設
置,柱上設置専用タイプとすることができる。
ために蓄熱材、例えばリン酸水素二ナトリウム(Na2
HPO4 ・12H2 O)または塩化カルシウム6水塩
(CaCl・6H2 O)を設置したり、或いは放熱用フ
ィン(図示せず)を設けることができる。また、前記開
閉扉4としては、図5に示すように前面扉として外側板
12にヒンジ部18を介して回動自在に備えられ、さら
に該開閉扉4には、ハンドル21のある錠部材22、例
えば杆体を設けハンドル操作で、杆体を密閉筐体5に嵌
脱させて、ロック或いはロック解除ができるようにして
ある。(図6)
50(W)×350〜420(D)×700〜800
(H)のキャビネット内での熱対流誘導板の短板6及び
長板7と側壁2との間の通気空間は約15〜20%(容
積%)とし、遮熱板9と側壁12との間の通気空間は約
10〜15%(容積%)とし、密閉筐体5と外囲との間
隔は3〜10cmとするのが、外気温30℃〜40℃で
外気の流れ最低1m/sにおいて内部温度上昇を7〜1
0℃減となって筐体内温度の抑制効果は著しいし、湿度
は内部発熱量50Wで70%以下、100Wで60%以
下となり、結露も全く見られないものである。さらに外
囲にルーバーを付けることで、4〜8℃の内部温度減と
なる。また、キャビネット熱伝動率では全表面積S=
1.77、全熱伝動率ha=全発熱量/全表面積×外加
温と、筐体内温度の平均最大温度差=100/1.77
×12.4=4,556となり、熱伝動率(h)=3h
a=3×4,556=13.7(W/m2 ℃)となっ
た。
ため、熱伝動率λ=0.02〜0.03のものを用い、
例えば、亜鉛鋼板にアクリル系樹脂またはポリウレタン
系樹脂をコーティングした薄板或いはアクリル系塗料を
焼付けた鋼板や亜鉛焼付鋼板またはステンレス鋼板を用
いてある。なお、前記多重伝送機器部B,B1 の基板に
そって形成される熱対流の境界層の厚さは、基板表面熱
流束が小さいほど厚くなるが、PKGで14.5〜20
mm、搭載装置部Aで12mm程度となるが、搭載装置
部Aの温度上昇は局部的に45℃に近い値となっても、
そこから上昇する熱気流は次第に拡散して平均14℃,
流速57cm/s程度となる。従って、基板の局所的な
最高温度はPKGの発熱量9Wの場合の上端部で生じ、
表面最大温度ΔTmax26℃となるが、しかし熱気流
は上昇とともに拡散して温度は低下し約9℃,流速63
cm/s程度となるし、その他のPKG基板表面の温度
上昇,気流速度はいずれも、より小さいので、発熱量9
WのPKGは、正面側板に近い部分に配置し、正面板を
通して外部に放熱させるようにするのがよく、残りのP
KG基板の発熱総量は、天壁及び左右両側壁を通して除
熱し、天壁内に突設する対流誘導板6も除熱面積の一つ
として用いてある。
開閉扉を開いて行う前例と同様の構造の密閉筐体5に電
柱Pへの取付部27を備え、天井部に段差をつけて、フ
ィン付きヒートパイプ28を貫通させ一端側が筐体内部
に、また他端側が筐体外部に位置するようにしてあり、
しかも多重伝送機器Bより加熱された空気の上昇通路と
ヒートパイプ28により冷却された空気の下降通路とを
仕切る気流ガイド29が設置されていて、空気の対流が
全体的に生ずるように配慮されている。即ち、密閉筐体
5内の空気は、多重伝送機器Bの熱で加熱されて上昇
し、天井部にあるヒートパイプ28に接触して熱を奪わ
れ、ヒートパイプ28に吸収された熱は筐体外部へ送ら
れて大気中に放散され、一方熱を奪われた空気は下降し
て再び多重伝送機器Bに接触して自然対流を起こすよう
になっている。なお、密閉筐体5の周面には熱遮蔽板4
7,48,49を適宜配設して遮熱機能と防護機能とを
高めてある。
用で吊下げ密閉型としたもので、内部の天井面および両
側面に作動液を封入したループ型細管ヒートパイプ3
0,31からなる放熱部を配備し、多重伝送機器部Bと
設定部CとのPKGユニット部Dを密閉筐体45内に備
え、対流誘導熱遮蔽板32及びガイド板33とで対流一
部通気空間を成形し、搭載装置部Eと搭載装置部Aから
仕切って区画し、遮光用の天板41のある天壁36、ル
ーバー37のある側壁38及び底壁39と開閉蓋40と
で二重構造のキャビネットとし、該キャビネットを電柱
に取付けるために用いられる吊下げフック42と振れ止
めフック43を適宜天板41及び側壁38に突設してあ
り、また、電柱に設けられた取付金具に固着するための
取付ボルト44を設けてある。
えば内径2〜3mmの銅管内に作動液、例えば、成分中
に塩素基が含まれていないフロンなどを封入したものを
用い、高い受熱部温度で使用でき、高い内圧にも耐えら
れるようにしてある。また、細管ヒートパイプ30,3
1は、支持板301 ,311 に一方から他方に貫通して
蛇行させて保持し、一部が密閉筐体45の内部に、また
他部が密閉筐体45の外部に位置するようにし、その長
さ、或いはその蛇行のターン数を増減するだけで受放熱
容量を加減できるようにしてある。
部に強制空冷用ファンユニット56を内装したファン方
式でPKGユニットDに循環対流を生じさせて空冷させ
るもので、このファンユニット56に代えてキャビネッ
ト両側面部の内外にフィンを取り付け、天井部並びに両
側面にフィルタ付き開口を設けた開放型としてもよく、
それぞれ遮光板571 ,581 のある全面扉57と裏面
扉58を備え筐体55の底部に設けた搭載装置61及び
搭載装置62を熱対流誘導板63で区画し、PKGユニ
ットD中に循環対流を生じさせて自然空冷できる形態と
してある。なお、前記筐体55の天井面には遮光板64
を、また側面にはルーバー付き遮光板65を備えると共
に、吊下げフック42及び振れ止めフック43を設ける
のは前例と同様である。
密閉筐体の外周に間隔をおいて、天板と通気用のルーバ
ーのある外側板と、開閉扉とを外囲として備え、前記密
閉筐体内に配置される搭載装置部と多重伝送機器部及び
設定部とに対応して短板と長板の熱対流誘導板を複数配
備すると共に、前記多重伝送機器部及び設定部と搭載装
置部とにわたる上下方向で天壁,側壁,底壁から離隔し
て熱遮蔽板を設けたことにより、密閉筐体中に配備され
る多重伝送機器部からの熱気流は天壁に向って衝突し、
天壁に沿った流れが形成され、内壁に伝熱させつつ下向
流として多重伝送機器部に熱対流が入らないように誘導
板でガイドし、かつ熱遮断板で遮熱し、その熱を内筐壁
並びに外囲から効率よく放散,放熱でき、しかも筐体の
外面は外囲と狭い空間に流れる外気に触れて熱伝達の増
進がなく容易に外部に放出され、筐体内の電気通信機器
類に対する温度上昇による悪影響がなく、密閉筐体内温
度の上昇を防止し、さらに外囲で日射受熱が少なく、さ
らに内筐体が密閉構造のため防水,防虫,防塵効果があ
って、メンテナンスも簡便で自然空冷タイプの簡単な構
成で安全性が高く、熱対流と熱放散とを有効に活用でき
て熱バランスを持たせ得て、信頼性を大巾に高められる
ものである。
る。
aはロック時で、bは開放時の状態を示す。
(b)はIII−III線における横断面図である。
図である。
である。
Claims (6)
- 【請求項1】 天壁,側壁,底壁とからなる密閉筐体の
外周に間隔をおいて、天板と通気用のルーバーのある外
側板と、開閉扉とを外囲として備え、前記密閉筐体内に
配置される電源部と、多重伝送機器部及び設定部とに対
応して熱対流誘導板を複数配備すると共に、前記多重伝
送機器部及び設定部と搭載装置部とにわたる上下方向で
天壁,側壁,底壁から離隔して熱遮蔽板を設けたことを
特徴とする通信装置用キャビネット。 - 【請求項2】 前記熱対流誘導板が、多重伝送機器部に
向って天壁及び両側壁にまたがって突設された短板と、
天壁から突設され、上方の多重伝送機器部及び設定部か
ら下方の搭載装置部の上部を覆うように延設された断熱
性の長板とからなる請求項1記載のキャビネット。 - 【請求項3】 前記密閉筐体の天壁上に隙間をあけて設
けられる天板が屋根部材である請求項1または2記載の
キャビネット。 - 【請求項4】 前記密閉筐体が、その内部の天井面およ
び両側面に作動液を封入したループ型細管ヒートパイプ
からなる放熱部を配備した請求項1,2又は3記載のキ
ャビネット。 - 【請求項5】 前記密閉筐体が、一端側を筐体内部に、
他端側を筐体外部に位置したヒートパイプを備え、筐体
内の多重伝送装置などより加熱された空気の上昇通路と
前記ヒートパイプより冷却された空気の下降通路を仕切
る気流ガイドを備えている請求項1,2または3記載の
キャビネット。 - 【請求項6】 前記密閉筐体が、蓄熱材を内部に備えて
いる請求項2,3,4または5記載のキャビネット。
Priority Applications (1)
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JP27430994A JP3578228B2 (ja) | 1994-10-14 | 1994-10-14 | 通信装置用キャビネット |
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Family
ID=17539856
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP27430994A Expired - Lifetime JP3578228B2 (ja) | 1994-10-14 | 1994-10-14 | 通信装置用キャビネット |
Country Status (1)
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